JP2003222159A - 自動二輪車用クラッチ装置 - Google Patents
自動二輪車用クラッチ装置Info
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- JP2003222159A JP2003222159A JP2002020603A JP2002020603A JP2003222159A JP 2003222159 A JP2003222159 A JP 2003222159A JP 2002020603 A JP2002020603 A JP 2002020603A JP 2002020603 A JP2002020603 A JP 2002020603A JP 2003222159 A JP2003222159 A JP 2003222159A
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- drum
- clutch
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- friction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラッチを遮断する際にアウタ,インナ摩擦
板同士が貼付くのを回避することにより、噛み合い音や
ショックの発生を防止できる自動二輪車用クラッチ装置
を提供する。 【解決手段】 クランク軸12側に連結されるアウタド
ラム46と、変速機構3側に連結されるインナドラム4
7との間に、上記アウタドラム46とともに回転しかつ
軸方向移動可能のアウタ摩擦板48と上記インナドラム
47とともに回転しかつ軸方向移動可能のインナ摩擦板
49とを交互に配置し、上記アウタ,インナ摩擦板4
8,49同士をプレッシャプレート50により圧接し、
又は該圧接を解放することにより上記クランク軸12の
回転を変速機構3側に伝達し、又は遮断するようにした
自動二輪車用クラッチ装置において、上記アウタ摩擦板
48の摩擦面に半径外方向に延びる溝48bを形成し、
該溝48bを内周側に開口させ、外周側には閉塞させる
ことにより離間手段を構成する。
板同士が貼付くのを回避することにより、噛み合い音や
ショックの発生を防止できる自動二輪車用クラッチ装置
を提供する。 【解決手段】 クランク軸12側に連結されるアウタド
ラム46と、変速機構3側に連結されるインナドラム4
7との間に、上記アウタドラム46とともに回転しかつ
軸方向移動可能のアウタ摩擦板48と上記インナドラム
47とともに回転しかつ軸方向移動可能のインナ摩擦板
49とを交互に配置し、上記アウタ,インナ摩擦板4
8,49同士をプレッシャプレート50により圧接し、
又は該圧接を解放することにより上記クランク軸12の
回転を変速機構3側に伝達し、又は遮断するようにした
自動二輪車用クラッチ装置において、上記アウタ摩擦板
48の摩擦面に半径外方向に延びる溝48bを形成し、
該溝48bを内周側に開口させ、外周側には閉塞させる
ことにより離間手段を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク軸の回転
を後輪側に伝達又は遮断するようにした自動二輪車用ク
ラッチ装置に関する。
を後輪側に伝達又は遮断するようにした自動二輪車用ク
ラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車に用いられる湿式多
板クラッチ装置では、クランク軸側に連結されるアウタ
ドラムと、後輪側に連結されるインナドラムとの間に、
アウタ摩擦板とインナ摩擦板とを交互に重ね合わせて配
置し、このアウタ,インナ摩擦板同士をプレッシャプレ
ートによりクラッチばねで圧接させることによりクラン
ク軸の回転を後輪側に伝達し、またシフト時などの動力
伝達を切る際には、クラッチ遮断操作により上記プレッ
シャプレートをクラッチばねの付勢力に抗して移動させ
て上記圧接を解放する構成となっている。
板クラッチ装置では、クランク軸側に連結されるアウタ
ドラムと、後輪側に連結されるインナドラムとの間に、
アウタ摩擦板とインナ摩擦板とを交互に重ね合わせて配
置し、このアウタ,インナ摩擦板同士をプレッシャプレ
ートによりクラッチばねで圧接させることによりクラン
ク軸の回転を後輪側に伝達し、またシフト時などの動力
伝達を切る際には、クラッチ遮断操作により上記プレッ
シャプレートをクラッチばねの付勢力に抗して移動させ
て上記圧接を解放する構成となっている。
【0003】この種のクラッチ装置には、クラッチレバ
ーの操作によりクラッチを遮断状態とし、しかる後にシ
フトペダルの踏み込み操作により何れかのシフト段に切
り替えるようにしたハンドクラッチタイプのものと、シ
フトペダルの踏み込み操作に連動して、その前半でクラ
ッチを遮断し、後半で何れかのシフト段に切り替えるよ
うにしたシフト連動タイプのものとがある。
ーの操作によりクラッチを遮断状態とし、しかる後にシ
フトペダルの踏み込み操作により何れかのシフト段に切
り替えるようにしたハンドクラッチタイプのものと、シ
フトペダルの踏み込み操作に連動して、その前半でクラ
ッチを遮断し、後半で何れかのシフト段に切り替えるよ
うにしたシフト連動タイプのものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
クラッチ装置では、クラッチを切る操作をしても隣合う
アウタ,インナ摩擦板同士の貼付きや引きずりによりク
ラッチが遮断状態になり難い場合がある。そのためシフ
ト操作時に不快なドッグの噛み合い時の衝撃音や体感シ
ョックが発生する場合がある。特に、上記シフト連動タ
イプのクラッチ装置の場合には、クラッチを切る操作を
してからシフトするまでの時間が上記ハンドクラッチタ
イプのものと比べて短いことから、噛み合い音やショッ
クが発生し易いという問題がある。
クラッチ装置では、クラッチを切る操作をしても隣合う
アウタ,インナ摩擦板同士の貼付きや引きずりによりク
ラッチが遮断状態になり難い場合がある。そのためシフ
ト操作時に不快なドッグの噛み合い時の衝撃音や体感シ
ョックが発生する場合がある。特に、上記シフト連動タ
イプのクラッチ装置の場合には、クラッチを切る操作を
してからシフトするまでの時間が上記ハンドクラッチタ
イプのものと比べて短いことから、噛み合い音やショッ
クが発生し易いという問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、クラッチを遮断する際に摩擦板同士が容易に
離れるようにすることにより、素早くクラッチが切れる
ようにして上記噛み合い音やショックの発生を防止でき
る自動二輪車用クラッチ装置を提供することを目的とし
ている。
たもので、クラッチを遮断する際に摩擦板同士が容易に
離れるようにすることにより、素早くクラッチが切れる
ようにして上記噛み合い音やショックの発生を防止でき
る自動二輪車用クラッチ装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クラ
ンク軸側に連結されるアウタドラムと、後輪側に連結さ
れるインナドラムとの間に、上記アウタドラムとともに
回転するアウタ摩擦板と上記インナドラムとともに回転
するインナ摩擦板とを交互にかつ軸方向移動可能に配置
し、上記アウタ,インナ摩擦板同士をプレッシャプレー
トにより圧接し、又は該圧接を解放することにより上記
クランク軸の回転を後輪側に伝達し、又は遮断するよう
にした自動二輪車用クラッチ装置において、上記隣合う
アウタ,インナ摩擦板の間に潤滑油を遠心力でもって該
両摩擦板を離間させるよう作用させる離間手段を設けた
ことを特徴としている。
ンク軸側に連結されるアウタドラムと、後輪側に連結さ
れるインナドラムとの間に、上記アウタドラムとともに
回転するアウタ摩擦板と上記インナドラムとともに回転
するインナ摩擦板とを交互にかつ軸方向移動可能に配置
し、上記アウタ,インナ摩擦板同士をプレッシャプレー
トにより圧接し、又は該圧接を解放することにより上記
クランク軸の回転を後輪側に伝達し、又は遮断するよう
にした自動二輪車用クラッチ装置において、上記隣合う
アウタ,インナ摩擦板の間に潤滑油を遠心力でもって該
両摩擦板を離間させるよう作用させる離間手段を設けた
ことを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1おいて、上記
離間手段が、上記アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径外方
向に延びる溝を形成し、該溝を内周側に開口させ、外周
側には閉塞させることにより構成されていることを特徴
としている。
離間手段が、上記アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径外方
向に延びる溝を形成し、該溝を内周側に開口させ、外周
側には閉塞させることにより構成されていることを特徴
としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項1おいて、上記
離間手段が、上記アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径内方
向に延びる溝を形成し、該溝を外周側に開口させ、内周
側には閉塞させることにより構成されていることを特徴
としている。
離間手段が、上記アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径内方
向に延びる溝を形成し、該溝を外周側に開口させ、内周
側には閉塞させることにより構成されていることを特徴
としている。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係るクラッチ装置
によれば、隣合うアウタ,インナ摩擦板の間に潤滑油を
遠心力によって両摩擦板を離間させるよう作用させる離
間手段を設けたので、アウタ,インナ摩擦板の貼付きを
潤滑油の遠心力でもって離間させ易くでき、これにより
クラッチの切れが良くなり、シフト時の不快な噛み合い
衝撃音や体感ショックをなくすことができる。
によれば、隣合うアウタ,インナ摩擦板の間に潤滑油を
遠心力によって両摩擦板を離間させるよう作用させる離
間手段を設けたので、アウタ,インナ摩擦板の貼付きを
潤滑油の遠心力でもって離間させ易くでき、これにより
クラッチの切れが良くなり、シフト時の不快な噛み合い
衝撃音や体感ショックをなくすことができる。
【0010】請求項2の発明では、上記アウタ摩擦板の
摩擦面に形成した溝の内周端を開口させ外周端を閉塞す
ることにより離間手段を構成したので、該溝が形成され
た摩擦板とこれに当接される摩擦板との間に遠心力によ
る潤滑油の圧力が作用することとなり、上記摩擦板同士
が離間し易くなる。
摩擦面に形成した溝の内周端を開口させ外周端を閉塞す
ることにより離間手段を構成したので、該溝が形成され
た摩擦板とこれに当接される摩擦板との間に遠心力によ
る潤滑油の圧力が作用することとなり、上記摩擦板同士
が離間し易くなる。
【0011】また上記摩擦板に半径方向途中まで延び溝
を形成するだけという新たな部品を追加することのない
簡単かつ低コストの構造で離間手段を実現することがで
きる。
を形成するだけという新たな部品を追加することのない
簡単かつ低コストの構造で離間手段を実現することがで
きる。
【0012】請求項3の発明では、上記アウタ摩擦面に
形成した溝の外周端を開口させ、内周端を閉塞すること
により離間手段を構成したので、アウタ,インナ摩擦板
の間に遠心力による潤滑油の圧力が作用することとな
り、請求項2と同様に新たな部品を追加することのない
簡単かつ低コストの構造で摩擦板同士の貼付きを防止で
きる。
形成した溝の外周端を開口させ、内周端を閉塞すること
により離間手段を構成したので、アウタ,インナ摩擦板
の間に遠心力による潤滑油の圧力が作用することとな
り、請求項2と同様に新たな部品を追加することのない
簡単かつ低コストの構造で摩擦板同士の貼付きを防止で
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0014】図1ないし図4は、請求項1,2の発明の
一実施形態による自動二輪車用クラッチ装置を説明する
ための図であり、図1は本実施形態のクラッチ装置を内
蔵したエンジンユニットの断面図、図2はクラッチ装置
の断面背面図(図3のII-II線断面図)、図3はクラッ
チ装置の断面側面図(図2のIII-III 線断面図)、図4
はアウタ,インナ摩擦板の圧接状態の断面図である。本
実施形態では、本発明をシフト連動タイプの湿式多板ク
ラッチ装置に適用した場合を例にとって説明する。な
お、本実施形態でいう左右,前後とは車両後方から見た
状態での左右,前後を意味する。
一実施形態による自動二輪車用クラッチ装置を説明する
ための図であり、図1は本実施形態のクラッチ装置を内
蔵したエンジンユニットの断面図、図2はクラッチ装置
の断面背面図(図3のII-II線断面図)、図3はクラッ
チ装置の断面側面図(図2のIII-III 線断面図)、図4
はアウタ,インナ摩擦板の圧接状態の断面図である。本
実施形態では、本発明をシフト連動タイプの湿式多板ク
ラッチ装置に適用した場合を例にとって説明する。な
お、本実施形態でいう左右,前後とは車両後方から見た
状態での左右,前後を意味する。
【0015】図において、1は自動二輪車の車体フレー
ム(不図示)に搭載されたエンジンユニットを示してお
り、これは空冷式4サイクル単気筒型のエンジン本体1
aとクラッチ装置2及び変速機構3とを一体化した構造
を有している。
ム(不図示)に搭載されたエンジンユニットを示してお
り、これは空冷式4サイクル単気筒型のエンジン本体1
aとクラッチ装置2及び変速機構3とを一体化した構造
を有している。
【0016】上記エンジン本体1aは、シリンダブロッ
ク5の上合面にシリンダヘッド6を接続するとともに該
シリンダヘッド6にヘッドカバー7を装着し、上記シリ
ンダブロック5の下合面にクランクケース8aと変速ケ
ース8bとを一体化したユニットケース8を接続し、該
ユニットケース8の右合面にクラッチカバー9を装着し
た概略構造となっている。
ク5の上合面にシリンダヘッド6を接続するとともに該
シリンダヘッド6にヘッドカバー7を装着し、上記シリ
ンダブロック5の下合面にクランクケース8aと変速ケ
ース8bとを一体化したユニットケース8を接続し、該
ユニットケース8の右合面にクラッチカバー9を装着し
た概略構造となっている。
【0017】上記シリンダブロック5のシリンダボア5
a内にはピストン10が摺動自在に挿入され、該ピスト
ン10はコンロッド11によりクランク軸12のクラン
クピン12aに連結されており、また上記シリンダヘッ
ド6の燃焼凹部6aには点火プラグ13が挿入されてい
る。上記シリンダブロック5,シリンダヘッド6の左側
部にはクランクケース8a内とシリンダヘッド6内とを
連通するチェーン室14aが形成されており、該チェー
ン室14aにはクランク軸12により不図示のカム軸を
介して吸気,排気バルブを開閉駆動するタイミングチェ
ーン14が配設されている。
a内にはピストン10が摺動自在に挿入され、該ピスト
ン10はコンロッド11によりクランク軸12のクラン
クピン12aに連結されており、また上記シリンダヘッ
ド6の燃焼凹部6aには点火プラグ13が挿入されてい
る。上記シリンダブロック5,シリンダヘッド6の左側
部にはクランクケース8a内とシリンダヘッド6内とを
連通するチェーン室14aが形成されており、該チェー
ン室14aにはクランク軸12により不図示のカム軸を
介して吸気,排気バルブを開閉駆動するタイミングチェ
ーン14が配設されている。
【0018】上記クランク軸12はユニットケース8の
分割合面に形成されたボス部8c,8dに軸受15,1
5を介して支持されている。このクランク軸12の左側
端部には発電機16が、右側端部には遠心クラッチ17
が装着されている。
分割合面に形成されたボス部8c,8dに軸受15,1
5を介して支持されている。このクランク軸12の左側
端部には発電機16が、右側端部には遠心クラッチ17
が装着されている。
【0019】この遠心クラッチ17は、上記クランク軸
12にスプライン結合された入力側ドラム20のボス部
20aにより一方向クラッチ21を介して出力側ドラム
22を回転自在に支持するとともに、該出力側ドラム2
2に減速小ギヤ24を結合し、上記入力側ドラム20に
複数のウェイト23を軸支した構造のものである。上記
クランク軸12が所定の回転数を越えると、遠心力でも
ってウェイト23が出力側ドラム22に接合し(図1の
クランク軸線より下側部分参照)、もってクランク軸1
2の回転が減速小ギヤ24に伝達される。
12にスプライン結合された入力側ドラム20のボス部
20aにより一方向クラッチ21を介して出力側ドラム
22を回転自在に支持するとともに、該出力側ドラム2
2に減速小ギヤ24を結合し、上記入力側ドラム20に
複数のウェイト23を軸支した構造のものである。上記
クランク軸12が所定の回転数を越えると、遠心力でも
ってウェイト23が出力側ドラム22に接合し(図1の
クランク軸線より下側部分参照)、もってクランク軸1
2の回転が減速小ギヤ24に伝達される。
【0020】上記変速機構3は、上記クランク軸12の
後方に第1,第2,第3速入力ギヤ27,28,29が
装着された入力軸25を、該入力軸25の後方に第1,
第2,第3速出力ギヤ30,31,32が装着された出
力軸34をそれぞれ上記クランク軸12と平行に配置
し、上記入力軸25,出力軸34を変速ケース8bのボ
ス部により各軸受35,36を介して支持した構造とな
っている。上記出力軸34の左外端部には駆動スプロケ
ット37が装着され、該駆動スプロケット37はチェー
ン38により不図示の後輪の従動スプロケットに連結さ
れている。
後方に第1,第2,第3速入力ギヤ27,28,29が
装着された入力軸25を、該入力軸25の後方に第1,
第2,第3速出力ギヤ30,31,32が装着された出
力軸34をそれぞれ上記クランク軸12と平行に配置
し、上記入力軸25,出力軸34を変速ケース8bのボ
ス部により各軸受35,36を介して支持した構造とな
っている。上記出力軸34の左外端部には駆動スプロケ
ット37が装着され、該駆動スプロケット37はチェー
ン38により不図示の後輪の従動スプロケットに連結さ
れている。
【0021】上記第1速入力ギヤ27は入力軸25に一
体形成され、上記出力軸34に相対回転可能に装着され
た第1速出力ギヤ30に噛合している。また第2速入力
ギヤ28は入力軸25に軸方向移動可能にスプライン嵌
合され、出力軸34に相対回転可能に装着された第2速
出力ギヤ31に噛合している。また上記第3速入力ギヤ
29は入力軸25に相対回転可能に装着され、出力軸3
4に軸方向移動可能にスプライン嵌合された第3出力ギ
ヤ32に噛合している。
体形成され、上記出力軸34に相対回転可能に装着され
た第1速出力ギヤ30に噛合している。また第2速入力
ギヤ28は入力軸25に軸方向移動可能にスプライン嵌
合され、出力軸34に相対回転可能に装着された第2速
出力ギヤ31に噛合している。また上記第3速入力ギヤ
29は入力軸25に相対回転可能に装着され、出力軸3
4に軸方向移動可能にスプライン嵌合された第3出力ギ
ヤ32に噛合している。
【0022】上記第2速入力ギヤ28,第3速出力ギヤ
32には不図示のシフトフォークが係合している。そし
てシフトペダル(不図示)の踏み込み操作により、上記
シフトフォークが上記第2速入力ギヤ28,第3速出力
ギヤ32の何れかを軸方向に移動させ、もって1速から
3速の間で切り替えが行われる。
32には不図示のシフトフォークが係合している。そし
てシフトペダル(不図示)の踏み込み操作により、上記
シフトフォークが上記第2速入力ギヤ28,第3速出力
ギヤ32の何れかを軸方向に移動させ、もって1速から
3速の間で切り替えが行われる。
【0023】上記出力軸34の後方にはキック軸40が
クランク軸12と平行に配設されており、該キック軸4
0の右外端部にはキックアーム41が装着されている。
このキック軸40の左側端部には上記第1速出力ギヤ3
0に一体形成された大ギヤ30aに噛合するキック小ギ
ヤ42が相対回転可能に装着されている。キックアーム
41を踏み込むと、キック軸40が回転するとともにラ
チェット43が軸方向移動してキックギヤ42に噛合
し、これによりキック軸40の回転がクランク軸12に
伝達される。
クランク軸12と平行に配設されており、該キック軸4
0の右外端部にはキックアーム41が装着されている。
このキック軸40の左側端部には上記第1速出力ギヤ3
0に一体形成された大ギヤ30aに噛合するキック小ギ
ヤ42が相対回転可能に装着されている。キックアーム
41を踏み込むと、キック軸40が回転するとともにラ
チェット43が軸方向移動してキックギヤ42に噛合
し、これによりキック軸40の回転がクランク軸12に
伝達される。
【0024】上記クラッチ装置2は、上記入力軸25の
右側端部に同軸配置されており、上記クランク軸12側
の減速小ギヤ24に噛合する減速大ギヤ45が結合され
たアウタドラム46とインナドラム47との間に5枚の
アウタ摩擦板48と4枚のインナ摩擦板49とを交互に
重ね合わせて配置し、プレッシャプレート50を図示左
方にばね付勢することにより上記インナドラム47とプ
レッシャプレート50とでアウタ,インナ摩擦板48,
49同士を圧接させ、又はばねに抗してプレッシャプレ
ート50を図示右方に移動させることにより上記圧接を
解放するように構成されている。
右側端部に同軸配置されており、上記クランク軸12側
の減速小ギヤ24に噛合する減速大ギヤ45が結合され
たアウタドラム46とインナドラム47との間に5枚の
アウタ摩擦板48と4枚のインナ摩擦板49とを交互に
重ね合わせて配置し、プレッシャプレート50を図示左
方にばね付勢することにより上記インナドラム47とプ
レッシャプレート50とでアウタ,インナ摩擦板48,
49同士を圧接させ、又はばねに抗してプレッシャプレ
ート50を図示右方に移動させることにより上記圧接を
解放するように構成されている。
【0025】上記減速大ギヤ45はこれの筒状のボス部
45aが入力軸25にカラー44a,軸受ブッシュ44
bを介在させて回転自在に装着されており、該減速大ギ
ヤ45に上記アウタドラム46がダンパ51を介して結
合されている。これによりアウタドラム46は減速大ギ
ヤ45とともに一体に回転し、クランク軸側に連結され
ていることとなる。
45aが入力軸25にカラー44a,軸受ブッシュ44
bを介在させて回転自在に装着されており、該減速大ギ
ヤ45に上記アウタドラム46がダンパ51を介して結
合されている。これによりアウタドラム46は減速大ギ
ヤ45とともに一体に回転し、クランク軸側に連結され
ていることとなる。
【0026】上記入力軸25の軸心孔25a内にはレリ
ーズロッド53が軸方向に移動可能に挿入されている。
また上記入力軸25の軸心孔25aの右側端部にはプレ
ッシャロッド54が上記レリーズロッド53に当接する
ように挿入されている。該プレッシャロッド54は、プ
レッシャプレート50の軸心を貫通して右外方に延びて
おり、上記クラッチカバー9に形成された凹部9aによ
りシール部材59を介して軸方向に摺動可能に支持され
ている。上記プレッシャロッド54の軸方向中央部には
上記プレッシャプレート50の内壁面に当接する鍔部4
5aが形成されている。
ーズロッド53が軸方向に移動可能に挿入されている。
また上記入力軸25の軸心孔25aの右側端部にはプレ
ッシャロッド54が上記レリーズロッド53に当接する
ように挿入されている。該プレッシャロッド54は、プ
レッシャプレート50の軸心を貫通して右外方に延びて
おり、上記クラッチカバー9に形成された凹部9aによ
りシール部材59を介して軸方向に摺動可能に支持され
ている。上記プレッシャロッド54の軸方向中央部には
上記プレッシャプレート50の内壁面に当接する鍔部4
5aが形成されている。
【0027】上記レリーズロッド53の左端面には上述
のシフトペダルに連結されたプッシュレバー60が当接
している。このシフトペダルの踏み込み操作を行なう
と、該踏み込みに連動してこれの前半でプッシュレバー
60がレリーズロッド53,プレッシャロッド54を介
してプレッシャプレート50を図示右方に移動させてク
ラッチを遮断し、後半で上述のシフトフォークが上記第
2速入力ギヤ28,第3速出力ギヤ32の何れかを軸方
向に移動させてシフトの切替えを行なうようになってい
る。
のシフトペダルに連結されたプッシュレバー60が当接
している。このシフトペダルの踏み込み操作を行なう
と、該踏み込みに連動してこれの前半でプッシュレバー
60がレリーズロッド53,プレッシャロッド54を介
してプレッシャプレート50を図示右方に移動させてク
ラッチを遮断し、後半で上述のシフトフォークが上記第
2速入力ギヤ28,第3速出力ギヤ32の何れかを軸方
向に移動させてシフトの切替えを行なうようになってい
る。
【0028】上記アウタドラム46は外周壁46aに底
壁46bを一体形成してなる右側方に開口する概ね碗状
のものである。上記外周壁46aには軸方向に延びる割
溝46cが所定の角度間隔をあけて形成されており、該
各割溝46cに上記各アウタ摩擦板48の外周に所定の
角度間隔をあけて形成された凸部48aが係合してい
る。この各アウタ摩擦板48は、互いに軸方向に間隔を
あけてかつ軸方向に移動可能に配置されており、上記ア
ウタドラム46とともに一体に回転する。
壁46bを一体形成してなる右側方に開口する概ね碗状
のものである。上記外周壁46aには軸方向に延びる割
溝46cが所定の角度間隔をあけて形成されており、該
各割溝46cに上記各アウタ摩擦板48の外周に所定の
角度間隔をあけて形成された凸部48aが係合してい
る。この各アウタ摩擦板48は、互いに軸方向に間隔を
あけてかつ軸方向に移動可能に配置されており、上記ア
ウタドラム46とともに一体に回転する。
【0029】上記各アウタ摩擦板48の間には上記イン
ナ摩擦板49が軸方向に移動可能に配置されている。こ
の各インナ摩擦板49は、これの内周面に所定の角度間
隔をあけて形成された凹部49aに上記インナドラム4
7の外周ボス部47aに所定の角度間隔をあけて形成さ
れた凸部47bを係合させることによりインナドラム4
8とともに一体に回転するようになっている。
ナ摩擦板49が軸方向に移動可能に配置されている。こ
の各インナ摩擦板49は、これの内周面に所定の角度間
隔をあけて形成された凹部49aに上記インナドラム4
7の外周ボス部47aに所定の角度間隔をあけて形成さ
れた凸部47bを係合させることによりインナドラム4
8とともに一体に回転するようになっている。
【0030】上記インナドラム47は、アウタドラム4
6内に配置されており、外周端部に上記アウタ摩擦板4
8が当接するフランジ部47cを有し、その内周ボス部
47dは上記入力軸25にスプライン嵌合しており、ロ
ックナット52により軸方向移動不能に締め付け固定さ
れている。これによりインナドラム47は入力軸25と
ともに一体に回転し、後輪側に連結されていることとな
る。
6内に配置されており、外周端部に上記アウタ摩擦板4
8が当接するフランジ部47cを有し、その内周ボス部
47dは上記入力軸25にスプライン嵌合しており、ロ
ックナット52により軸方向移動不能に締め付け固定さ
れている。これによりインナドラム47は入力軸25と
ともに一体に回転し、後輪側に連結されていることとな
る。
【0031】上記プレッシャプレート50は、上記イン
ナドラム47と同軸をなすよう対向配置されており、そ
の外周部50aが上記インナドラム47のフランジ部4
7cと各アウタ,インナ摩擦板48,49を介在させて
対向するように配置されている。
ナドラム47と同軸をなすよう対向配置されており、そ
の外周部50aが上記インナドラム47のフランジ部4
7cと各アウタ,インナ摩擦板48,49を介在させて
対向するように配置されている。
【0032】上記プレッシャプレート50には4つのば
ね受け筒部50bが90度間隔毎に一体形成されてお
り、該各ばね受け筒部50b内には上記インナドラム4
7に一体形成されたボス部47eが同軸をなすよう挿入
配置されている。この各ボス部47eにはばね座63が
ボルト64により締結されており、該ばね座63と上記
ばね受け筒部50bの底壁との間にはクラッチばね62
が介設されている。このクラッチばね62は上記プレッ
シャプレート50をインナドラム47のフランジ部47
c側に常時付勢している。これにより上記各アウタ,イ
ンナ摩擦板48,49はインナドラム47のフランジ部
47cとプレッシャプレート50の外周部50aとで挟
持され互いに圧接されている。
ね受け筒部50bが90度間隔毎に一体形成されてお
り、該各ばね受け筒部50b内には上記インナドラム4
7に一体形成されたボス部47eが同軸をなすよう挿入
配置されている。この各ボス部47eにはばね座63が
ボルト64により締結されており、該ばね座63と上記
ばね受け筒部50bの底壁との間にはクラッチばね62
が介設されている。このクラッチばね62は上記プレッ
シャプレート50をインナドラム47のフランジ部47
c側に常時付勢している。これにより上記各アウタ,イ
ンナ摩擦板48,49はインナドラム47のフランジ部
47cとプレッシャプレート50の外周部50aとで挟
持され互いに圧接されている。
【0033】そして本クラッチ装置2には、上記各隣合
うアウタ,インナ摩擦板48,49の間に遠心力による
潤滑油の圧力を作用させ、もって該両摩擦板同士を離間
させる離間手段が備えられている。この離間手段は、具
体的には以下の構造となっている。
うアウタ,インナ摩擦板48,49の間に遠心力による
潤滑油の圧力を作用させ、もって該両摩擦板同士を離間
させる離間手段が備えられている。この離間手段は、具
体的には以下の構造となっている。
【0034】各アウタ摩擦板48の両摩擦面には半径方
向に延びる溝48bが周方向に所定の角度間隔をあけて
形成されている。該各溝48bはアウタ摩擦板48の内
周縁から半径方向途中まで形成されている。即ち、溝4
8bの内周端aは開口され、外周端bは閉塞されてい
る。これにより上記アウタ摩擦板48の溝48bとこれ
に圧接するインナ摩擦板49とで内周端のみ開口し、残
りが閉塞された油溜まり部70が形成されている。この
油溜まり部70に、遠心力により潤滑油が圧力をもった
状態で進入し、該圧力がアウタ,インナ摩擦板48,4
9を離間させるように作用する。なお、上記各溝48b
はアウタ,インナ摩擦板48,49の接触面に潤滑油を
分布,供給することによって半クラッチ状態等での摩擦
係数の安定化や摩耗を防止するための機能も有してい
る。
向に延びる溝48bが周方向に所定の角度間隔をあけて
形成されている。該各溝48bはアウタ摩擦板48の内
周縁から半径方向途中まで形成されている。即ち、溝4
8bの内周端aは開口され、外周端bは閉塞されてい
る。これにより上記アウタ摩擦板48の溝48bとこれ
に圧接するインナ摩擦板49とで内周端のみ開口し、残
りが閉塞された油溜まり部70が形成されている。この
油溜まり部70に、遠心力により潤滑油が圧力をもった
状態で進入し、該圧力がアウタ,インナ摩擦板48,4
9を離間させるように作用する。なお、上記各溝48b
はアウタ,インナ摩擦板48,49の接触面に潤滑油を
分布,供給することによって半クラッチ状態等での摩擦
係数の安定化や摩耗を防止するための機能も有してい
る。
【0035】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。
る。
【0036】クラッチ接続状態では、アウタ,インナ摩
擦板48,49同士はクラッチばね62の付勢力により
プレッシャプレート50とインナドラム47とで挟持圧
接されている。これによりクランク軸12の回転は遠心
クラッチ17からアウタドラム46,アウタ,インナ摩
擦板48,49,インナドラム47を介して変速機構3
の入力軸25に伝達され、出力軸34,駆動スプロケッ
ト37を介して後輪に伝達される。
擦板48,49同士はクラッチばね62の付勢力により
プレッシャプレート50とインナドラム47とで挟持圧
接されている。これによりクランク軸12の回転は遠心
クラッチ17からアウタドラム46,アウタ,インナ摩
擦板48,49,インナドラム47を介して変速機構3
の入力軸25に伝達され、出力軸34,駆動スプロケッ
ト37を介して後輪に伝達される。
【0037】クラッチ遮断時には、シフトペダルの踏み
込み操作により、プッシュレバー60によりレリーズロ
ッド53,プレッシャロッド54が図示右方に移動さ
れ、これによりプレッシャプレート50がクラッチばね
62のばね力に抗して図示右方に移動され、該プレッシ
ャプレート50とインナドラム47との間の圧接が解放
され、このようにしてクラッチ遮断状態となる。このク
ラッチ遮断動作に続いて何れかのシフト段に切り替えら
れる。
込み操作により、プッシュレバー60によりレリーズロ
ッド53,プレッシャロッド54が図示右方に移動さ
れ、これによりプレッシャプレート50がクラッチばね
62のばね力に抗して図示右方に移動され、該プレッシ
ャプレート50とインナドラム47との間の圧接が解放
され、このようにしてクラッチ遮断状態となる。このク
ラッチ遮断動作に続いて何れかのシフト段に切り替えら
れる。
【0038】そして上記クラッチ遮断時において、クラ
ッチ装置の回転による遠心力により潤滑油がアウタ摩擦
板48の溝48bとインナ摩擦板49とで形成された油
溜まり部70に圧力をもって侵入し、この圧力がアウタ
摩擦板48とインナ摩擦板49とを離間させる方向に作
用し、これによりインナ,アウタ摩擦板48,49が離
間し易い状態となる。
ッチ装置の回転による遠心力により潤滑油がアウタ摩擦
板48の溝48bとインナ摩擦板49とで形成された油
溜まり部70に圧力をもって侵入し、この圧力がアウタ
摩擦板48とインナ摩擦板49とを離間させる方向に作
用し、これによりインナ,アウタ摩擦板48,49が離
間し易い状態となる。
【0039】このように本実施形態によれば、離間手段
として、各アウタ摩擦板48に内周端から半径外方向途
中まで延びる溝48bを形成し、該溝48bとインナ摩
擦板49とで油溜まり部70を形成したので、該油溜ま
り部70に遠心力によって進入した潤滑油の圧力が両摩
擦板48,49を離間させるよう作用することとなり、
アウタ,インナ摩擦板48,49同士の貼り付きを防止
できる。これによりシフト時の不快な噛み合い衝撃音や
体感ショックをなくすことができる。
として、各アウタ摩擦板48に内周端から半径外方向途
中まで延びる溝48bを形成し、該溝48bとインナ摩
擦板49とで油溜まり部70を形成したので、該油溜ま
り部70に遠心力によって進入した潤滑油の圧力が両摩
擦板48,49を離間させるよう作用することとなり、
アウタ,インナ摩擦板48,49同士の貼り付きを防止
できる。これによりシフト時の不快な噛み合い衝撃音や
体感ショックをなくすことができる。
【0040】また本実施形態では、離間手段を上記アウ
タ摩擦板48の内端面から半径外方向途中まで延びる溝
48bによって構成したので、この離間手段を新たな部
品を追加することのない簡単かつ低コストな構造で形成
することができ。
タ摩擦板48の内端面から半径外方向途中まで延びる溝
48bによって構成したので、この離間手段を新たな部
品を追加することのない簡単かつ低コストな構造で形成
することができ。
【0041】図5及び図6は、請求項3の発明の一実施
形態によるクラッチ装置を説明するための図であり、図
中、図2,図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
形態によるクラッチ装置を説明するための図であり、図
中、図2,図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0042】本実施形態のクラッチ装置では、アウタ摩
擦板48にこれの外周端から半径方向内側に延びる溝4
8bを形成している。即ち、この溝48bはその内周端
a´は閉塞され、外周端b´は開口されている。これに
より遠心力による潤滑油の圧力をアウタ,インナ摩擦板
48,49の間に作用させ、もって両摩擦板48,49
を離間させる離間手段が構成されている。
擦板48にこれの外周端から半径方向内側に延びる溝4
8bを形成している。即ち、この溝48bはその内周端
a´は閉塞され、外周端b´は開口されている。これに
より遠心力による潤滑油の圧力をアウタ,インナ摩擦板
48,49の間に作用させ、もって両摩擦板48,49
を離間させる離間手段が構成されている。
【0043】このように本実施形態では、アウタ摩擦板
48に外周端b´から半径方向内側の途中まで延びる溝
48bを形成し、これによりアウタ,インナ摩擦板4
8,49の間に遠心力による潤滑油の圧力を作用させる
離間手段を構成したので、遠心力による潤滑油の圧力が
隣合うインナ摩擦板49同士を離間させるように作用す
ることとなり、上記実施形態と同様の効果が得られる。
48に外周端b´から半径方向内側の途中まで延びる溝
48bを形成し、これによりアウタ,インナ摩擦板4
8,49の間に遠心力による潤滑油の圧力を作用させる
離間手段を構成したので、遠心力による潤滑油の圧力が
隣合うインナ摩擦板49同士を離間させるように作用す
ることとなり、上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0044】なお、上記実施形態では、シフト連動タイ
プのクラッチ装置を例にとったが、本発明はハンドクラ
ッチタイプのクラッチ装置にも勿論適用できる。
プのクラッチ装置を例にとったが、本発明はハンドクラ
ッチタイプのクラッチ装置にも勿論適用できる。
【0045】ここで、ハンドクラッチタイプのクラッチ
装置では、クラッチの小型化を図る場合、半クラッチ時
の焼き付けを防止するために潤滑油量を増やすことが有
利である。しかし、潤滑油量を増やすと摩擦板同士の貼
付きが顕著となり、クラッチの切れが悪化するという懸
念がある。これに対して、本発明では、アウタ,インナ
摩擦板同士の離間を確実に行なうことができるので、潤
滑油量を増やした場合にもクラッチの切れが良好とな
り、ひいては小型化が可能となる。
装置では、クラッチの小型化を図る場合、半クラッチ時
の焼き付けを防止するために潤滑油量を増やすことが有
利である。しかし、潤滑油量を増やすと摩擦板同士の貼
付きが顕著となり、クラッチの切れが悪化するという懸
念がある。これに対して、本発明では、アウタ,インナ
摩擦板同士の離間を確実に行なうことができるので、潤
滑油量を増やした場合にもクラッチの切れが良好とな
り、ひいては小型化が可能となる。
【図1】請求項1,2の発明の一実施形態による自動二
輪車用クラッチ装置を内蔵したエンジンユニットの断面
図である。
輪車用クラッチ装置を内蔵したエンジンユニットの断面
図である。
【図2】上記クラッチ装置の断面背面図(図3のII-II
線断面図)である。
線断面図)である。
【図3】上記クラッチ装置のインナ摩擦板部分の断面側
面図(図2のIII-III 線断面図)である。
面図(図2のIII-III 線断面図)である。
【図4】上記クラッチ装置のアウタ,インナ摩擦板の圧
接状態の断面図である。
接状態の断面図である。
【図5】請求項3の発明の一実施形態によるクラッチ装
置を説明するための断面側面図である。
置を説明するための断面側面図である。
【図6】上記クラッチ装置のアウタ,インナ摩擦板の圧
接状態の断面図である。
接状態の断面図である。
2 クラッチ装置
3 変速機構
12 クランク軸
25 入力軸
46 アウタドラム
47 インナドラム
48 アウタ摩擦板
48b 溝
49 インナ摩擦板
50 プレッシャプレート
Claims (3)
- 【請求項1】 クランク軸側に連結されるアウタドラム
と、後輪側に連結されるインナドラムとの間に、上記ア
ウタドラムとともに回転するアウタ摩擦板と上記インナ
ドラムとともに回転するインナ摩擦板とを交互にかつ軸
方向移動可能に配置し、上記アウタ,インナ摩擦板同士
をプレッシャプレートにより圧接し、又は該圧接を解放
することにより上記クランク軸の回転を後輪側に伝達
し、又は遮断するようにした自動二輪車用クラッチ装置
において、上記隣合うアウタ,インナ摩擦板の間に潤滑
油を遠心力でもって該両摩擦板を離間させるよう作用さ
せる離間手段を設けたことを特徴とする自動二輪車用ク
ラッチ装置。 - 【請求項2】 請求項1おいて、上記離間手段が、上記
アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径外方向に延びる溝を形
成し、該溝を内周側に開口させ、外周側には閉塞させる
ことにより構成されていることを特徴とする自動二輪車
用クラッチ装置。 - 【請求項3】 請求項1おいて、上記離間手段が、上記
アウタ摩擦板の摩擦面に概ね半径内方向に延びる溝を形
成し、該溝を外周側に開口させ、内周側には閉塞させる
ことにより構成されていることを特徴とする自動二輪車
用クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020603A JP2003222159A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 自動二輪車用クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002020603A JP2003222159A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 自動二輪車用クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222159A true JP2003222159A (ja) | 2003-08-08 |
Family
ID=27744059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002020603A Pending JP2003222159A (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 自動二輪車用クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003222159A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170653A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Honda Motor Co Ltd | 発進クラッチ |
WO2008087664A1 (en) * | 2007-01-19 | 2008-07-24 | Tvs Motor Company Limited | Clutch transmission assembly of a two wheeler |
WO2009098913A1 (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-13 | Honda Motor Co., Ltd. | 車両のパワーユニット |
CN105888876A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-08-24 | 重庆隆鑫发动机有限公司 | 曲轴箱盖及基于该曲轴箱盖的离合器侧面冷却润滑结构 |
CN112600351A (zh) * | 2020-12-05 | 2021-04-02 | 左小林 | 一种动态配合传动电机 |
-
2002
- 2002-01-29 JP JP2002020603A patent/JP2003222159A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170653A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Honda Motor Co Ltd | 発進クラッチ |
JP4587952B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2010-11-24 | 本田技研工業株式会社 | 発進クラッチ |
WO2008087664A1 (en) * | 2007-01-19 | 2008-07-24 | Tvs Motor Company Limited | Clutch transmission assembly of a two wheeler |
WO2009098913A1 (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-13 | Honda Motor Co., Ltd. | 車両のパワーユニット |
JP2009184399A (ja) * | 2008-02-04 | 2009-08-20 | Honda Motor Co Ltd | パワーユニット |
CN105888876A (zh) * | 2016-06-14 | 2016-08-24 | 重庆隆鑫发动机有限公司 | 曲轴箱盖及基于该曲轴箱盖的离合器侧面冷却润滑结构 |
CN112600351A (zh) * | 2020-12-05 | 2021-04-02 | 左小林 | 一种动态配合传动电机 |
CN112600351B (zh) * | 2020-12-05 | 2021-12-24 | 南阳微特防爆电机有限公司 | 一种动态配合传动电机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20050125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
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A02 | Decision of refusal |
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