JP2003221514A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2003221514A
JP2003221514A JP2002023237A JP2002023237A JP2003221514A JP 2003221514 A JP2003221514 A JP 2003221514A JP 2002023237 A JP2002023237 A JP 2002023237A JP 2002023237 A JP2002023237 A JP 2002023237A JP 2003221514 A JP2003221514 A JP 2003221514A
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alkoxypolysiloxane
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silyl group
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JP2002023237A
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Yuko Sekine
優子 関根
Kazunori Ishikawa
和憲 石川
Hiroyuki Hosoda
浩之 細田
Kenichi Tsubota
謙一 坪田
Takanobu Tatewaki
隆信 帯刀
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の変性シリコーンシーラントで問題であっ
た硬化後の表面タックのない、変性シリコーン系の硬化
性組成物の提供。 【解決手段】架橋性シリル基含有有機重合体(A)10
0重量部と、アルコキシシリル基を有するアルコキシポ
リシロキサン(B)0. 1〜30重量部と、硬化触媒
(C)0. 1〜10重量部とを含有する硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング材とし
て用いることができる硬化性組成物に関し、特に、架橋
性シリル基含有有機重合体を含有する硬化性組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】1液型の湿気硬化性組成物として、変性
シリコーン系の硬化性組成物が知られている。この変性
シリコーン系の湿気硬化性組成物には、特公昭62−3
5421号公報、特開昭61−141761号公報、お
よび特公平1−58219号公報に記載されている変性
シリコーンポリマーが用いられている。この変性シリコ
ーンポリマーは、ポリエーテルを主鎖とする架橋可能な
加水分解性シリル基を有する重合体であり、硬化触媒を
用いて密封下では長期間安定であるが、湿気にさらすと
急速に硬化してゴム状物質に変わる1液型組成物とする
ことができる。
【0003】上記変性シリコーン系の湿気硬化性組成物
は、シーラントとして利用可能であり、変性シリコーン
ポリマーをシーラントに用いた変性シリコーンシーラン
トは、ポリウレタン系のシーラントに比べ貯蔵安定性、
耐候性、耐発泡性、変色性が良好であり、ポリサルファ
イド系のシーラントに比べ硬化性に優れ、周囲へのシー
ラント成分の溶出や流出が少なく、毒性が少ない。ま
た、通常のシリコーン系のシーラントに比べ、周囲への
シーラント成分の溶出や流出が少なく、表面への塗装性
が良好である。しかし、従来の変性シリコーンシーラン
トにおいては、硬化後の表面に表面タックが存在してお
り、外壁材等として使用した場合、砂などが容易に付着
してしまうという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の変性
シリコーンシーラントで問題であった硬化後の表面タッ
クのない、変性シリコーン系の硬化性組成物の提供を目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、架橋性シ
リル基含有有機重合体と、特定のアルコキシポリシロキ
サンと、硬化触媒とを含有する硬化性組成物が、硬化後
の表面タックがないことを見出し、本発明を完成させる
に至った。すなわち、本発明は、下記(1)〜(6)に
記載の硬化性組成物を提供する。
【0006】(1)架橋性シリル基含有有機重合体
(A)100重量部と、アルコキシシリル基を有するア
ルコキシポリシロキサン(B)0. 1〜30重量部と、
硬化触媒(C)0. 1〜10重量部とを含有する硬化性
組成物。
【0007】(2)前記アルコキシポリシロキサン
(B)が、下記式(1)〜(5)で表される化合物のう
ち少なくとも1種の化合物を60重量%以上含有するア
ルコキシシランを縮合して得られるポリシロキサン、お
よび/または、下記式(6)および(7)で表されるア
ルコキシポリシロキサンのうち少なくとも1種であるこ
とを特徴とする上記(1)に記載の硬化性組成物。
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 はそれぞれ独立に置換基を有
していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、Ph
はフェニル基を示す。R2 はそれぞれ独立に水素または
置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基
を示し、nは1〜100の整数、mは0〜10の整数で
あり、rは1〜8の整数である。)
【0010】(3)前記R1 が、それぞれ独立にメチル
基、エチル基および/またはプロピル基であることを特
徴とする上記(2)に記載の硬化性組成物。
【0011】(4)前記アルコキシポリシロキサン
(B)が、下記式(8)で表される化合物を60重量%
以上含有するアルコキシシランを縮合して得られるポリ
シロキサンであることを特徴とする上記(1)に記載の
硬化性組成物。
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R3 はそれぞれ独立に置換基を有
していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、ビニル
基、フェニル基、エチニル基または水素原子を示し、R
4 はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素数1
〜6のアルキル基を示す。tは1または2である。)
【0014】(5)前記架橋性シリル基含有有機重合体
(A)が、ポリエーテルを主鎖とするポリエーテルオリ
ゴマーであることを特徴とする上記(1)〜(4)のい
ずれかに記載の硬化性組成物。
【0015】(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記
載の硬化性組成物からなる変性シリコーンシーラント。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の硬化性組成物に
ついて詳細に説明する。本発明の硬化性組成物は、架橋
性シリル基含有有機重合体(A)100重量部と、アル
コキシシリル基を有するアルコキシポリシロキサン
(B)0. 1〜30重量部と、硬化触媒(C)0. 1〜
10重量部とを含有する硬化性組成物である。
【0017】ここで、上記架橋性シリル基とは、例え
ば、ケイ素原子と結合した加水分解性基を有するケイ素
含有基やシラノール基のように湿気や架橋剤の存在下、
必要に応じて触媒などを使用することにより縮合反応を
起こす基のことであり、代表的なものを示すと、例え
ば、下記一般式(9)で表される基が挙げられる。
【0018】
【化4】
【0019】式中、R5 およびR6 は、いずれも炭素数
1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、
炭素数7〜20のアラルキル基、または(R7 3 Si
O−で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R5
たはR6 が2個以上存在するとき、それらは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。ここで、R7 は炭素数
1〜20の1価の炭化水素基であり、3個のR7 は同一
であってもよく、異なっていてもよい。Xは水酸基また
は加水分解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、そ
れらは同一であってもよく、異なっていてもよい。aは
0、1、2または3を、bは0、1、または2をそれぞ
れ示す。また、p個の下記式(10)で表される基にお
けるbは異なっていてもよい。pは0〜19の整数を示
す。但し、a+p×b≧1を満足するものとする。
【0020】
【化5】
【0021】上記Xで示される加水分解性基は特に限定
されず、従来公知の加水分解性基であればよい。具体的
には、例えば、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、ア
ミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、
アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらのうち、水
素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメー
ト基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基およびアルケニルオキシ基が好ましく、加水分解性
が穏やかで取扱いやすいという理由からメトキシ基等の
アルコキシ基が特に好ましい。架橋性シリル基の中で、
下記式(11)で表される架橋性シリル基が、入手容易
の点から好ましい。下記式(11)中、R6 、X、aは
上述のR6 、X、aと同義である。
【0022】
【化6】
【0023】上記一般式(9)におけるR5 およびR6
の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基などの
アルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基、フェニル基などのアリール基、ベンジル基などのア
ラルキル基、R3 がメチル基やフェニル基などである
(R7 3 SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基
などが挙げられる。R5 、R6 、R7 としてはメチル基
が特に好ましい。
【0024】したがって、上記架橋性シリル基含有有機
重合体(A)は、末端あるいは側鎖に、上記式(9)で
表される架橋性シリル基を少なくとも1つ有する有機重
合体であれば特に限定されない。例えば、シリル基含有
ポリエーテル、シリル基含有ポリエステル、シリル基含
有ビニル系重合体、シリル基含有ポリエステル変性ビニ
ル系重合体、シリル基含有ジアリルフタレート系重合
体、シリル基含有ジアリールフタレート系重合体、シリ
ル基含有ポリイソブチレン、シリル基含有エチレン・α
−オレフィン系共重合体、およびこれらの混合物等のシ
リル基含有有機重合体が挙げられる。
【0025】これらのうち、架橋性シリル基含有有機重
合体(A)が、上記シリル基含有ポリエーテルである場
合、主鎖のポリエーテルとしては、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブテンオキシド、テトラヒ
ドロフランなどを原料物質として、カチオン重合、アニ
オン重合の方法を用いて製造されるものなどである。架
橋性シリル基含有有機重合体(A)が、上記シリル基含
有ポリエステルである場合には、マレイン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、フタル酸などのカルボン
酸、その無水物、そのエステルまたはハロゲン化物と、
化学量論的過剰のエチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリンなどのポリオールとを反応させるこ
とにより調整されるポリエステルポリオール類、または
ラクトン類の開環重合により得られるラクトンポリオー
ル類などが有用なポリエステルが主鎖として用いられ
る。架橋性シリル基含有有機重合体(A)が、シリル基
含有ポリイソブチレンやシリル基含有エチレン・α−オ
レフィン系共重合体である場合、主鎖としては、それぞ
れ、特開平4−154816号公報、および特開200
1−31719号公報に記載された方法により製造され
たものが用いられる。
【0026】また、上記架橋性シリル基は、シーリング
材の硬化性や硬化後の物性等の点から、本発明におい
て、架橋性シリル基含有有機重合体(A)の分子内に1
〜5個含まれているのが好ましい。さらに、架橋性シリ
ル基含有有機重合体(A)の数平均分子量は1000以
上であることが好ましく、6000〜30000である
ことがより好ましい。数平均分子量がこの範囲である
と、シーリング材組成物の硬化前の粘度が低いので取り
扱い易く、硬化後の強度、伸び、モジュラス等の物性が
好適であるため好ましい。これらより、架橋性シリル基
含有有機重合体(A)として、好適に例示される具体例
としては、鐘淵化学工業(株)社製のMSポリマーやサ
イリル、エピオン、旭硝子(株)社製のエクセスター等
が挙げられる。これらのうち、主鎖が本質的にポリエー
テルで、分子中に末端としてまたは側鎖に少なくとも1
つの架橋性シリル基を有するポリエーテルオリゴマーを
用いることが好ましい。
【0027】上記アルコキシポリシロキサン(B)は、
アルコキシシリル基を有するアルコキシポリシロキサン
である。該アルコキシシリル基のアルコキシ基として
は、特に限定されず、例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基が挙げられる。これらの
うち、メトキシ基、エトキシ基であることが好ましい。
また、上記アルコキシポリシロキサン(B)は、具体的
には、下記式(8)で表される化合物を60重量%以上
含有するアルコキシシランを縮合して得られるポリシロ
キサンであることが好ましい。
【0028】
【化7】
【0029】式中、R3 はそれぞれ独立に置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、フ
ェニル基、エチニル基または水素原子であり、これらの
うちメチル基、エチル基であることが好ましい。次に、
4 はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素数
1〜6のアルキル基を示す。tは1または2である。
【0030】さらに、上記アルコキシポリシロキサン
(B)が、下記式(1)〜(5)で表される化合物のう
ち少なくとも1種の化合物を60重量%以上含有するア
ルコキシシランを縮合して得られるポリシロキサン、お
よび/または、下記式(6)および(7)で表されるア
ルコキシポリシロキサンであることがより好ましい。
【0031】
【化8】
【0032】式中、R1 はそれぞれ独立に置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜6のアルキル基を示し、Phは
フェニル基を示す。R2 はそれぞれ独立に水素または置
換基を有してもよい炭素数1〜20、好ましくは1〜4
のアルキル基を示し、nは1〜100の整数、好ましく
は10〜60の整数であり、mは0または1〜10の整
数であり、rは1〜8の整数である。
【0033】ここで、上記アルコキシシランが、上記式
(1)〜(5)で表される化合物のうち少なくとも1種
の化合物を60重量%以上含有するアルコキシシランで
あればよく、すなわち、その他のアルコキシシランの含
有量は40重量%未満であればよい。その他のアルコキ
シシランとして、具体的には、例えば、N−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが挙げら
れる。
【0034】上記式(1)〜(5)で表されるR1 、お
よび上記式(8)で表されるR4 は、それぞれ独立にメ
チル基、エチル基、またはプロピル基であることが好ま
しく、エチル基であることがより好ましい。また、上記
式(1)〜(5)で表される化合物のうち少なくとも1
種の化合物を60重量%以上含有するアルコキシシラン
を縮合して得られるポリシロキサンの平均重合度は1〜
60であることが好ましく、5〜40であることがより
好ましい。上記式(6)および(7)で表されるアルコ
キシポリシロキサンの分子量は、500〜10000で
あることが好ましく、800〜5000であることがよ
り好ましい。
【0035】硬化触媒(C)として、オクタン酸亜鉛、
オクタン酸鉄、オクタン酸マンガン、オクタン酸錫、ナ
フテン酸亜鉛、ナフテン酸鉄、ブタン酸錫、カプリル酸
錫、オレイン酸錫のようなカルボン酸金属塩;ジブチル
錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル
錫ジラウレート、ジブチル錫ジオレエート、ジオクチル
錫ジラウレート、ジフェニル錫ジアセテート、酸化ジブ
チル錫、酸化ジブチル錫とフタル酸エステルとの反応生
成物、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチル錫(トリエト
キシシロキシ)のような有機錫化合物;ジブチル錫ジア
セチルアセトナートのような錫キレート化合物;テトラ
エトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブト
キシチタン、テトラ−2−エチルヘキシルオキシチタ
ン、テトライソプロペニルオキシチタンのようなチタン
酸エステル;ジイソプロポキシチタンビス(アセチルア
セトナート)、ジイソプロポキシチタンビス(エチルア
セトアセテート)、1,3−プロパンジオキシチタンビ
ス(アセチルアセトナート)、1,3−プロパンジオキ
シチタンビス(エチルアセトアセテート)、チタントリ
ス(アセチルアセトナート)のようなチタンキレート化
合物;テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブト
キシジルコニウム、トリブトキシジルコニウムステアレ
ートのようなジルコニウムアルコキシド;ジルコニウム
テトラ(アセチルアセトナート)のようなジルコニウム
キレート化合物;トリエトキシアルミニウム、トリプロ
ポキシアルミニウム、トリブトキシアルミニウムのよう
なアルミニウムアルコキシド;ジイソプロポキシアルミ
ニウム(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリ
ス(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリス(エ
チルアセトアセテート)のようなアルミニウムキレート
化合物;ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、ドデシルアミン、オレイルアミン、シクロヘキシル
アミン、ベンジルアミンのような第1級アミン;ジブチ
ルアミンのような第2級アミン;ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、グアニジン、ジフェニル
グアニジン、キシリレンジアミンのようなポリアミン;
トリエチレンジアミン、モルホリン、N−メチルホルホ
リン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセンのよう
な環状アミン;モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンのようなアミノアルコール
化合物;2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)
フェノールのようなアミノフェノール化合物などのアミ
ン化合物およびそのカルボン酸塩;ベンジルトリエチル
アンモニウムアセタートのような第四級アンモニウム
塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子
量アミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との
反応生成物;ならびに3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピル(メチル)トリメトキシシランなどのアミノ基含有
シランなどが例示される。その他、シリル基の加水分解
および/または縮合反応に有効な公知の化合物を用いる
ことができる。また、硬化触媒(C)の成分は、上記例
示した硬化触媒のうち、1種を用いても、2種以上を併
用してもよい。
【0036】これらのうち、保存および取扱い中に揮発
しにくいことから、金属化合物が好ましく、中でも微量
の配合で優れた触媒能が得られることから、有機錫化合
物、錫キレート化合物およびチタン酸エステルが好まし
い。
【0037】本発明の硬化性組成物は、上記架橋性シリ
ル基含有有機重合体(A)、アルコキシポリシロキサン
(B)、および硬化触媒(C)を以下の割合で含有して
いる。本発明の硬化性組成物は、架橋性シリル基含有有
機重合体(A)100重量部に対して、アルコキシシリ
ル基を有するアルコキシポリシロキサン(B)を0.1
〜30重量部、好ましくは0. 5〜5重量部、さらに好
ましくは1〜3重量部含有し、硬化触媒(C)を0. 1
〜10重量部、好ましくは0. 5〜5重量部、さらに好
ましくは1〜3重量部含有する硬化性組成物である。
【0038】本発明の硬化性組成物をシーリング材に使
用する場合には、本発明の効果を損なわない範囲で脱水
剤、可塑剤、充填剤、補強剤、垂れ防止剤、着色剤(顔
料)、老化防止剤、接触促進剤などを配合してもよい。
脱水剤の具体例としては、例えば、オルトギ酸メチル、
オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル、オルトプロピオン酸トリメチル、オルトプロピオン
酸トリエチル、オルトイソプロピオン酸トリメチル、オ
ルトイソプロピオン酸トリエチル、オルト酪酸トリメチ
ル、オルト酪酸トリエチル、オルトイソ酪酸トリメチ
ル、オルトイソ酪酸トリエチルなどの加水分解性エステ
ル化合物;または、ジメトキシメタン、1,1−ジメト
キシエタン、1,1−ジメトキシプロパン、1,1−ジ
メトキシブタン;または、エチルシリケ−ト(テトラメ
トキシシラン)、メチルシリケ−ト(テトラメトキシシ
ラン)、メチルトリメトキシシラン;γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、ビス
トリメトキシシリルプロピルアミン、ビストリエトキシ
シリルプロピルアミン、ビスメトキシジメトキシシリル
プロピルアミン、ビスエトキシジエトキシシリルプロピ
ルアミン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルエチルジエトキシ
シラン等のアミノシラン;ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン等のビニルシランなどが挙げ
られる。これらのうち、脱水効果の点から、アミノシラ
ン、ビニルシランを用いることが好ましい。これらは単
独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0039】可塑剤は粘度、および物性調整に使用さ
れ、一般には、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、
ピロメリット酸、アジピン酸、セバチン酸、フマル酸、
マレイン酸、イタコン酸、クエン酸等の誘導体をはじ
め、ポリエステル、ポリエーテル、エポキシ系等のもの
が挙げられる。充填剤は機械物性を調整するために各種
の充填剤を配合することができ、一般には、炭酸カルシ
ウム、タルク、シリカ、カーボンブラックなどが用いら
れる。充填剤の活性、粒子形状、pH、表面処理の有無
などにより、貯蔵安定性、硬化速度、物性、発泡に与え
る影響が大きく、種類、量の決定には注意する必要があ
る。
【0040】着色剤(顔料)としては、酸化チタン、酸
化亜鉛、群青、ベンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、
鉄、コバルト、アルミニウム、塩酸塩、硫酸塩等の無機
顔料;アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔
料、キナクリドンキノン顔料、ジオキサジン顔料、アン
トラピリミジン顔料、アンサンスロン顔料、インダンス
ロン顔料、フラバンスロン顔料、ペリレン顔料、ペリノ
ン顔料、ジケトピロロピロール顔料、キノナフタロン顔
料、アントラキノン顔料、チオインジゴ顔料、ベンズイ
ミダゾロン顔料、イソインドリン顔料、カーボンブラッ
ク等の有機顔料等が挙げられる。老化防止剤の具体例と
しては、一般に用いられている酸化防止剤、紫外線吸収
剤、光安定剤が適宜用いられる。例えば、ヒンダードア
ミン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾエート系、シアノアクリレート系、アクリレート
系、ヒンダードフェノール系、リン系、硫黄系の各化合
物が挙げられる。
【0041】該組成物の製造方法は特に限定されず、例
えばロール、ニーダ―、押出し機、万能攪拌機等により
混合し製造することができる。
【0042】該組成物の用途は特に限定されないが、例
えば、各種の接着剤、シーリング材、防水材等に用いる
ことができる。
【0043】本発明の硬化性組成物は、上記架橋性シリ
ル基含有有機重合体(A)のほかに上記アルコキシポリ
シロキサン(B)を含有するため、湿気にさらされる
と、架橋性シリル基含有有機重合体(A)の架橋性シリ
ル基と、アルコキシポリシロキサン(B)のアルコキシ
シリル基のアルコキシ基とが反応し、架橋が進行して硬
化度が高くなり、上記アルコキシポリシロキサン(B)
を含有しない従来の変性シリコーンシーラントに比べ
て、タックフリータイム(シーリング材が指先に付着し
なくなるまでの時間)が短く、硬化後の表面タックがな
くなると考えられる。
【0044】
【実施例】以下実施例を用いて、本発明について詳細に
説明する。但し、本発明はこれに限定されるものではな
い。 (実施例1〜4、比較例1)架橋性シリル基含有有機重
合体(A)である架橋性シリル基含有ポリエーテルオリ
ゴマー100重量部に対して、下記表1に示す組成成分
(重量部)で、脂肪酸処理炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、ポリアクリレート、ミネラルスピリット、ビニルシ
ラン、アミノシラン、老化防止剤、ジブチル錫ジアセチ
ルアセトナート、それぞれアルコキシポリシロキサン
(B)であるアルコキシポリシロキサン1およびアルコ
キシポリシロキサン2を添加し、高粘度用混合ミキサー
で均一に分散させて実施例1〜4、比較例1の硬化性組
成物とした。該硬化性組成物のタックフリータイム、お
よび硬化後の表面タックを以下に示す条件で調べた。そ
の結果を下記の表1に示す。
【0045】上記各組成成分として、以下に示す化合物
を用いた。架橋性シリル基含有ポリエーテルオリゴマー
として鐘淵化学工業(株)社製のMSポリマー911を
用い、硬化触媒(C)としてジブチル錫ジアセチルアセ
トナート(商品名:ネオスタンU−220、日東化成
(株)社製)を用いた。アルコキシポリシロキサン1、
およびアルコキシポリシロキサン2としては、それぞれ
下記式(12)、および(13)で表されるアルコキシ
ポリシロキサンを用いた。
【0046】
【化9】 式中、qは平均16である整数を表す。
【0047】充填剤としては脂肪酸処理炭酸カルシウム
(商品名:カルファイン200M、丸尾カルシウム
(株)社製)を用い、顔料として酸化チタン(商品名:
R−820、石原産業(株)社製)を用い、可塑剤とし
てポリアクリレート(商品名:UP−1000、東亞合
成(株)社製)を用いた。また、石油系溶剤として日本
石油(株)社製のミネラルスピリットを用い、脱水剤と
しては、ビニルトリメトキシシラン(商品名:A−17
1、日本ユニカ(株)社製)とγ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン(商品名:A−1100、日本ユニカ
(株)社製)を用い、老化防止剤としては、ヒンダード
アミン系化合物(商品名:キュマソーブ944LD、チ
バガイギー(株)社製)を用いた。
【0048】<タックフリータイム>実施例1〜4、お
よび比較例1に示す硬化性組成物において、JIS A
−5758に規定されるタックフリータイムを測定し
た。
【0049】<表面タック>実施例1〜4、および比較
例1の硬化性組成物において、硬化24時間後の表面タ
ックを調べた。タックが見られ、砂が付着する状態であ
るものを×とし、タックは多少見られるが、砂が付着せ
ずシーラントとして実用上問題ない状態であるものを△
とし、タックが見られず、砂も付着しない状態であるも
のを○とし、タックが見られず、わずかな汚れもなく、
特に優れた状態であるものを◎とした。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示す結果より、実施例1〜4の硬化
性組成物は、比較例1に示す従来の硬化性組成物に比
べ、タックフリータイムが短く、硬化24時間後の表面
タックがなくなることがわかった。なお、作業性、耐久
性、モジュラスに関しても、比較例と同等、もしくはそ
れ以上の効果が得られた。
【0052】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の硬化性
組成物を、シーリング材として用いた場合、添加剤であ
るアルコキシポリシロキサンが架橋剤的に働くため、タ
ックフリータイムが短く、硬化後の表面タックがなくな
る。このため、本発明の硬化性組成物を主成分とする変
性シリコーンシーラントを建築物等の外壁材として使用
することで、タックフリータイムの短縮による作業性の
向上、ならびに硬化後の外壁等に砂が付着する問題を回
避することができるため有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 101/10 C08L 83:06 83:06) (72)発明者 細田 浩之 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 坪田 謙一 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 帯刀 隆信 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 Fターム(参考) 4H017 AA04 AB15 AC17 AD06 AE03 4J002 CP031 CP041 CP051 CP052 CP081 CP091 CP101 EC076 EG046 EN026 EN046 EN066 FD146 FD156 GJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋性シリル基含有有機重合体(A)10
    0重量部と、アルコキシシリル基を有するアルコキシポ
    リシロキサン(B)0. 1〜30重量部と、硬化触媒
    (C)0. 1〜10重量部とを含有する硬化性組成物。
  2. 【請求項2】前記アルコキシポリシロキサン(B)が、
    下記式(1)〜(5)で表される化合物のうち少なくと
    も1種の化合物を60重量%以上含有するアルコキシシ
    ランを縮合して得られるポリシロキサン、および/また
    は、下記式(6)および(7)で表されるアルコキシポ
    リシロキサンのうち少なくとも1種であることを特徴と
    する請求項1に記載の硬化性組成物。 【化1】 (式中、R1 はそれぞれ独立に置換基を有していてもよ
    い炭素数1〜6のアルキル基を示し、Phはフェニル基
    を示す。R2 はそれぞれ独立に水素または置換基を有し
    ていてもよい炭素数1〜20のアルキル基を示し、nは
    1〜100の整数、mは0〜10の整数であり、rは1
    〜8の整数である。)
  3. 【請求項3】前記R1 が、それぞれ独立にメチル基、エ
    チル基および/またはプロピル基であることを特徴とす
    る請求項2に記載の硬化性組成物。
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JP2007515537A (ja) * 2003-12-23 2007-06-14 ロディア・シミ シリコーンエラストマーへと架橋結合するポリ有機シロキサン一成分化合物
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CN108795360A (zh) * 2018-07-09 2018-11-13 浙江中天氟硅材料有限公司 单组份硅烷改性聚醚密封胶组合物和密封胶及其制备方法

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