JP2003221056A - 湯切り孔付き蓋材 - Google Patents

湯切り孔付き蓋材

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JP2003221056A JP2002017424A JP2002017424A JP2003221056A JP 2003221056 A JP2003221056 A JP 2003221056A JP 2002017424 A JP2002017424 A JP 2002017424A JP 2002017424 A JP2002017424 A JP 2002017424A JP 2003221056 A JP2003221056 A JP 2003221056A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発泡ポリスチレン製等の容器に蓋材を取り付
けた包装体において、蓋材を剥離開始端縁から剥離させ
て内蓋に湯切り孔を確実に形成できるようにした湯切り
孔付き蓋材を提供することである。 【解決手段】 外蓋10、10’と内蓋20、20’が
離型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周
縁の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部2a、2
bを有する形状であり、離型層14a、14bが摘み部
に隣接する領域の外蓋の内面に形成され、内蓋には離型
層に対向する領域に複数の湯切り孔切目4が形成され、
摘み部が外蓋の周縁が内蓋の周縁から外方に突出するよ
うに形成され、摘み部の内側が剥離開始端縁とされた構
成の湯切り孔付き蓋材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ入り焼きそ
ばや生麺等のように、麺に熱湯を注いで一定時間放置し
た後、湯切りを行う容器に使用する湯切り孔付き蓋材に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カップ入り焼きそば等は、発泡ポ
リスチレン等からなる容器に収納し、外蓋と内蓋が少な
くとも部分的に剥離可能に積層されるとともに内蓋の摘
み部の近傍に剥離開始切目が形成され、摘み部を掴んで
部分的に外蓋を剥離させることにより内蓋に湯切り孔を
形成できるようにした蓋材を熱接着して取り付けた構成
のものが知られている。
【0003】しかしながら、上記のように、外蓋と内蓋
が少なくとも部分的に剥離可能に積層されるとともに内
蓋の摘み部の近傍に剥離開始切目が形成された蓋材を発
泡ポリスチレン製等の容器に熱接着してなる包装体にお
いては、摘み部を掴んで剥離開始切目の箇所から外蓋を
内蓋から剥離させて内蓋に湯切り孔を形成するのである
が、内蓋の摘み部の近傍に剥離開始切目を形成した蓋材
では、蓋材を製造する工程にて蓋材の打ち抜かれた周縁
に対する剥離開始切目の位置に多少のずれが生じるとと
もに、蓋材を容器に取り付ける際に蓋材と容器の相対的
な位置に多少のずれが生じるため、容器に蓋材を熱接着
した際に、剥離開始切目の位置が容器の中央方向にずれ
て、剥離開始切目が熱接着部の外端に位置せず熱接着部
内に入ってしまうことがある。その場合には、剥離開始
切目より外側の蓋材の熱接着性樹脂層が容器に接着する
ため、摘み部を掴んで蓋材を剥離させる際に、容器の発
泡ポリスチレンの表面層が蓋材の内面に接着した状態で
取られ、剥離開始切目の箇所にて蓋材が外蓋と内蓋に分
離させることができず、蓋材が容器から剥離してしまう
という問題が発生する欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発泡
ポリスチレン製の容器に湯切り孔付きの蓋材を取り付け
た包装体において、蓋材の外蓋を剥離開始端縁の箇所か
ら剥離させることにより、内蓋に確実に湯切り孔を形成
することができるようにした湯切り孔付き蓋材を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】外蓋と内蓋が離型層を介
して剥離可能に積層された構成からなり外周縁の少なく
とも1か所に外方に突出する摘み部を有する形状の蓋材
であって、離型層が摘み部に隣接する領域に形成され、
内蓋には離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目が
形成され、摘み部が外蓋の周縁が内蓋の周縁から外方に
突出するように形成され、摘み部の内側が剥離開始端縁
とされた構成とすることにより、摘み部の部分が外蓋の
みからなり熱接着性を有しないので、容器に蓋材を熱接
着する際に蓋材の剥離開始端縁が容器と蓋材の熱接着部
の外端に位置せずに、熱接着部内に入ってしまった場合
でも、蓋材の剥離開始端縁より外側の摘み部の部分が容
器に接着しないので、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥
離する際に、剥離開始端縁の内側の内蓋が容器に接着し
た状態で外蓋のみを内蓋からスムーズに剥離させること
ができるので、確実に湯切り孔を形成することが可能と
なる。
【0006】上記湯切り孔付き蓋材において、離型層
が、剥離開始端縁の近傍領域においてベタ離型層とされ
且つその他の領域において網点離型層とされている構成
とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器から剥離
する際に、ベタ離型層が形成された剥離開始端縁の近傍
において、内蓋と外蓋が容易に剥離するので、容器に蓋
材を熱接着する際に蓋材の剥離開始端縁が熱接着部より
外側にずれた場合でも、摘み部を掴んで蓋材を内蓋が容
器に接着された状態で外蓋のみを簡単に内蓋から剥離で
きる。また、湯切り孔切目が形成された領域は網点離型
層とされており、外蓋と内蓋の剥離強度がやや強くなる
ので、湯切り孔切目に囲まれた部分は外蓋に接着した状
態で抜き取られ、内蓋に湯切り孔を形成することができ
る。
【0007】上記湯切り孔付き蓋材において、外蓋に
は、摘み部と蓋材の中央を結ぶ線と直交する方向の蓋材
の周縁に達する外蓋切目が形成され、摘み部の周縁と外
蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成され
た構成とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器か
ら剥離して内蓋に湯切り孔を形成した状態で部分的に外
蓋を切り取ることができる。
【0008】上記湯切り孔つき蓋材において、内蓋に
は、摘み部と蓋材の中央を結ぶ線に対称な摘み部の側に
突出する円弧状の内蓋切目が形成され、摘み部の周縁と
内蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域に離型層が形成さ
れた構成とすることにより、摘み部を掴んで蓋材を容器
から剥離すると、離型層が形成された領域では外蓋が内
蓋から簡単に剥離して湯切り孔が形成された内蓋が容器
に接着した状態となるとともに、離型層が形成されてい
ない領域では外蓋に内蓋が接着した状態で内蓋切目に沿
って内蓋が切り取られるので、容器に収納された内容物
を取り出すための大きい開口を形成することができる。
【0009】上記湯切り孔つき蓋材において、前記外蓋
が、紙層単体ないしはプラスチックフィルムと紙層の積
層体からなり、前記内蓋が、ポリエチレン層とアルミニ
ウム箔と熱接着性樹脂層の積層体からなる構成とするこ
とにより、蓋材の内面からのハーフカットにより内蓋に
湯切り孔切目、内蓋切目を形成するのが容易となる。ま
た、アルミニウム箔を積層しているので蓋材のカールが
少なくなり容器に蓋を熱接着する際の作業性がよくな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態を示
す底面図、図2は図1に於けるI−I断面図、図3は本
発明の第2実施形態を示す底面図、図4は図3に於ける
II−II断面図、図5は第1実施形態の蓋材を容器口部に
熱接着した断面図、図6は図5に示す状態から摘み部を
掴んで外蓋を剥離した断面図、図7は第2実施形態の蓋
材を容器口部に熱接着した断面図、図8は図7に示す状
態から摘み部を掴んで外蓋を剥離した断面図であり、
1, 1'は蓋材、2a, 2bは摘み部、3は剥離開始端縁、4
は湯切り孔切目、5は外蓋切目、6は内蓋切目、7は湯
切り孔、8は熱接着部、9は容器、10,10’は外蓋、11
はプラスチックフィルム層、12は接着剤層、13は紙層、
14a は網点離型層、14b はベタ離型層、15は印刷層、2
0,20’は内蓋、21はポリエチレン層、22はアルミニウ
ム箔層、23は熱接着性樹脂層を表す。
【0011】本発明の第1実施形態の蓋材1の底面図及
び断面図は図1及び図2に示すとおりである。蓋材1の
形状は、図1に示すように、略円形状であって相対する
両端部に、外蓋10を内蓋20から剥離させて湯切り孔を形
成するための外蓋10からなる摘み部2aと、蓋材1を容器
から剥離させて開封するための摘み部2bがそれぞれ外方
に突出して形成されている。外蓋10には、蓋材1の中央
より摘み部2aに近い位置に摘み部2aと蓋材1の中央を結
ぶ線と直交する方向に蓋材1の周縁に達する外蓋切目5
が形成されている。摘み部2aの内側の内蓋20の周縁が剥
離開始端縁3とされ、内蓋20には剥離開始端縁3より容
器の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成されている。
網点離型層14a は外蓋切目5から摘み部2a側の領域に形
成され、ベタ離型層14b は剥離開始端縁3より外縁側の
領域に形成されている。剥離開始端縁3は摘み部2aを掴
んで蓋材1を剥離して内蓋20から外蓋10を剥離させて湯
切り孔を形成するためのものであり、外蓋切目5は内蓋
20から剥離させた外蓋10を切り取って除去するためのも
のである。
【0012】蓋材1の断面構成は、図2に示すとおりで
あり、外面から順に、プラスチックフィルム層11と接着
剤層12と紙層13と網点離型層14a 及びベタ離型層14b か
らなる外蓋10と、ポリエチレン層21とアルミニウム箔22
と熱接着性樹脂層23からなる内蓋20が積層され、剥離開
始端縁3から外側に突出する摘み部2aは外蓋10により形
成されている。熱接着性樹脂層23として易剥離性樹脂が
使用されており熱接着された蓋材1が容器から剥離可能
にされている。印刷層15は紙層13の外面に形成されてい
る。外蓋10の内面の紙層13面に形成されている離型層
は、外蓋切目5より摘み部2a側の領域では網点離型層14
a とされ、剥離開始端縁3より外縁側の領域ではベタ離
型層14b とされている。湯切り孔切目4の中央部に対応
する領域には網点離型層14a を形成しない構成としても
よい。内蓋20の周縁の摘み部2aの内側が剥離開始端縁3
とされ、内蓋20には、剥離開始端縁3と外蓋切目5間の
網点離型層14a が形成された領域に複数の湯切り孔切目
4が形成されている。外蓋切目5は外蓋10を貫通する状
態で形成され、湯切り孔切目4は内蓋20を貫通する状態
で形成されている。
【0013】本発明の第2実施形態の蓋材1'の底面図及
び断面図は図3及び図4に示すとおりである。蓋材1'の
形状は、図3に示すように、略円形状であって周端の1
か所に外蓋10’を内蓋20’から剥離させて湯切り孔を形
成するとともに蓋材1'を容器から剥離させて大きい開口
を形成するための外蓋10’からなる摘み部2aが外方に突
出して形成されている。摘み部2aの内側の内蓋20’の周
縁が剥離開始端縁3とされ、内蓋20’には剥離開始端縁
3より容器の中央側に複数の湯切り孔切目4が形成され
るとともに、摘み部2aと蓋材1'の中心を結ぶ線に対称な
形状の摘み部2aの側に突出する円弧状の内蓋切目6が形
成されている。剥離開始端縁3は摘み部2aを掴んで蓋材
1'を剥離することにより内蓋20’から外蓋10’を剥離さ
せて湯切り孔を形成するためのものであり、内蓋切目6
は内蓋20’を切り取り容器に収納されている内容物を取
り出すための大きい開口を形成するためのものである。
【0014】蓋材1の断面構成は、図4に示すとおり、
外面から順に、プラスチックフィルム層11と接着剤層12
と紙層13と網点離型層14a 及びベタ離型層14b からなる
外蓋10’と、ポリエチレン層21とアルミニウム箔22と熱
接着性樹脂層23からなる内蓋20’が積層され、剥離開始
端縁3より外側に突出する摘み部2aは外蓋10’により形
成されている。熱接着性樹脂層23として易剥離性樹脂が
使用されており熱接着された蓋材1が容器から剥離可能
にされている。印刷層15は紙層13の外面に形成されてい
る。外蓋10’の内面の紙層13面に形成されている離型層
は、外蓋切目5より摘み部2a側の領域では網点離型層14
a とされ、剥離開始端縁3より外縁側の領域ではベタ離
型層14b とされている。湯切り孔切目4の中央部に対応
する領域には網点離型層14a を形成しない構成としても
よい。内蓋20’の周縁の摘み部2aの内側が剥離開始端縁
3とされ、内蓋20’の剥離開始端縁3と内蓋切目6間の
網点離型層14a が形成された領域に複数の湯切り孔切目
4が形成されている。湯切り孔切目4と内蓋切目6は内
蓋20’を貫通する状態で形成されている。図1、図3で
は、湯切り孔切目4を円形としているが、円形に限るこ
とはなく、複数の線状切目を平行もしくは千鳥状に配列
したものであってもかまわない。
【0015】第1実施形態の蓋材1を容器に熱接着した
状態は図5に示すとおりである。発泡ポリスチレン等か
らなる容器9のフランジ部に蓋材1が内面の熱接着性樹
脂層23により熱接着部8にて熱接着されて取り付けられ
ている。蓋材1を容器9に熱接着により取り付ける際
に、内蓋20の周縁の剥離開始端縁3が熱接着部8の外端
に位置するように取り付けられるのであるが、蓋材1の
周端に対する剥離開始端縁3のずれ及び蓋材1と容器9
の相対的なずれにより、剥離開始端縁3が熱接着部8の
外端に位置せず熱接着部8内に入ってしまった場合にお
いても、摘み部2aは外蓋10により形成されているので、
剥離開始端縁3の外側では蓋材1が容器9のフランジ部
に接着することがなく、熱接着された蓋材1を摘み部2a
を掴んで発泡ポリスチレン等からなる容器9から剥離す
る際に、容器9のフランジ部の表面層が蓋材1の内面に
接着した状態で取られることがない。したがって、剥離
開始端縁3の箇所から確実に外蓋10を内蓋20から剥離さ
せて湯切り孔7を形成することができる。また、容器9
に蓋材1を熱接着する際に、内蓋20に形成された剥離開
始端縁3が熱接着部8の外端より外側にずれて取り付け
られた場合でも、剥離開始端縁3の近傍にはベタ離型層
14b が形成されており、外蓋10と内蓋20が剥離しやすく
なっているので、剥離開始切目3の箇所から外蓋10と内
蓋20を簡単に剥離できる。
【0016】第1実施形態の蓋材1を容器に熱接着した
図5に示す状態から蓋材1の摘み部2aを掴んで発泡ポリ
スチレン等からなる容器9から剥離した状態は図6に示
すとおりである。摘み部2aを掴んで蓋材1を容器9から
剥離することにより、外蓋20の内面の網点離型層14a が
形成された領域にて、外蓋10が内蓋20から剥離し外蓋10
が剥離された内蓋20に複数の湯切り孔7を形成すること
ができる。第1実施形態の蓋材1を取り付けた包装体は
インスタント焼きそば等の包装に使用されるものであ
り、使用時には、蓋材1の摘み部2bを掴んで蓋材1を容
器9から一定の距離だけ引き剥がして開口を形成し、容
器9の内部に収納されている小袋入りの具等を取り出し
て容器9内に熱湯を所定の水位まで注入して一定時間放
置してめんを湯掻いた後に、上記のようにして形成され
た湯切り孔7から湯を排出して湯切りするものである。
湯切りが完了した時点で、容器の摘み部2bを掴んで蓋材
1を容器9から完全に剥離させて使用する。
【0017】第2実施形態の蓋材1'を容器9に熱接着し
た状態の断面は図7に示すとおりである。発泡ポリスチ
レン等からなる容器9のフランジ部に蓋材1'が内面の熱
接着性樹脂層23により熱接着部8にて熱接着されて取り
付けられている。容器9に蓋材1'を熱接着する際に、内
蓋20' の周縁の剥離開始端縁3が熱接着部8の外端に位
置するように取り付けられるのであるが、剥離開始端縁
3の位置が熱接着部8の外端より内側にずれた場合で
も、摘み部2aが外蓋10' により形成されているので、第
1実施形態の蓋材1と同様に、摘み部2aを掴んで蓋材1'
を剥離する際に、発泡ポリスチレン等からなる容器9の
フランジ部の表面層が蓋材1'の内面に接着して取られる
ことがなく、剥離開始端縁3の箇所から確実に外蓋10'
を内蓋20'から剥離させて湯切り孔7を形成することが
できる。
【0018】第2実施形態の蓋材1'を容器9に熱接着し
て取り付けた図7に示す状態から蓋材1'の摘み部2aを掴
んで容器9から剥離した状態は図8に示すとおりであ
る。摘み部2aを掴んで蓋材1'を容器9から剥離すること
により、外蓋20' の内面の網点離型層14a が形成された
領域にて、外蓋10' が内蓋20' から剥離し外蓋10' が剥
離された内蓋20' に複数の湯切り孔7を形成することが
できるとともに、更に、蓋材1'を剥離させることによ
り、内蓋切目6の箇所からは内蓋20' か外蓋10' に接着
した状態で内蓋切目6に沿って内蓋20' が切り取られ
て、容器9に収納されている内容物を取り出すための大
きい開口を形成することができるものである。第2実施
形態の蓋材1'を取り付けた包装体は生めん等の包装に使
用されるものであり、使用時には、蓋材1'の摘み部2aを
掴んで容器9から剥離させて、内蓋20'に複数の湯切り
孔7を形成させるとともに内蓋切目6に沿って内蓋20'
を切り取って大きい開口を形成した後に、容器9に収納
されている袋入り生めん及び具等を取り出して袋を開封
し、包装された中身を容器9に入れて容器9内に熱湯を
所定の水位まで注入して一定時間放置し、湯切り孔7か
ら湯を排出して湯切りして使用するものである。
【0019】第1実施形態の蓋材1に湯切り孔切目4と
外蓋切目5を、第2実施形態の蓋材1'に湯切り孔切目4
と内蓋切目6を形成する方法は、外蓋と内蓋を離型層を
介して部分的に剥離可能に積層した後に、湯切り孔切目
4と内蓋切目6は内面側からのハーフカットにより、外
蓋切目5は外面側からのハーフカットにより、それぞれ
内蓋ないしは外蓋を貫通する状態で形成されるものであ
る。蓋材1及び蓋材1'の摘み部2aを外蓋により形成する
方法としては、外蓋と内蓋を離型層を介して部分的に剥
離可能に積層したロール状の積層体を作製した後に、ハ
ーフカット用のロータリーダイにより積層体の内面から
所定位置に内蓋を貫通するように剥離開始端縁3の位置
に切目を形成するとともに蓋材1及び蓋材1'の周端とな
る打抜き位置よりもやや外側に周端に沿ってハーフカッ
トを形成し、剥離開始端縁3の位置の切目と周端に沿っ
たハーフカット間の内蓋を連続的に剥離して除去するこ
とにより行うことができる。
【0020】離型層を形成するための樹脂としては、硝
化綿、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の単体ないしは混
合物が使用できる。必要により少量のシリコーン等を添
加してもよい。離型層は上記の樹脂からなるインキを使
用して紙面にグラビア印刷等により印刷することにより
形成される。ベタ離型層はベタ版を使用した印刷によ
り、網点離型層は網点面積率が10〜40%の網点状に
エッチングされた印刷版を使用して印刷することにより
形成される。ベタ離型層とポリエチレン層との界面では
容易に剥離するが、網点離型層とポリエチレン層との界
面ではやや剥離強度が強くなる。ベタ離型層が形成され
た剥離開始切目の領域では外蓋と内蓋を容易に剥離させ
ることができる。なお、図1、図3においては、網点離
型層の形成領域に円形の湯切り孔切目を配置したものと
しているが、円形の湯切り孔切目の中央部と対向する領
域に網点離型層を形成しないようにしてもよく、その場
合は、外蓋を剥がす際に、円形の湯切り孔切目に囲まれ
た部分の内蓋が外蓋と一体となって剥がし取ることがで
きるので湯切り孔を確実に形成することができる。
【0021】本発明の実施形態において、外蓋の構成を
プラスチックフィルムと紙の積層体としているが、外蓋
を紙層の単体としてもよい。実施形態の構成の外蓋の場
合の紙の厚さは40〜160g/m2 程度であり、外蓋
を紙の単体とする場合は、紙の厚さは70〜130g/
2 とするのが好ましい。接着剤層としてはウレタン系
接着剤ないしは押出ポリエチレンを使用することができ
る。熱接着性樹脂層としては、熱溶融して押出しラミネ
ーションすることのできるエチレン−酢酸ビニル共重合
体を主成分とする易剥離性樹脂が使用できる。外蓋の構
成としては、例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート12μ/ウレタン系接着剤/印刷層/紙60g/m
2 /部分離型層、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
12μ/ポリエチレン20μ/印刷層/紙60g/m2
/部分離型層、印刷層/紙80g/m2 /部分離型層等
であり、内蓋の構成としては、ポリエチレン20μ/ア
ルミニウム箔7〜15μ/熱接着性樹脂25μ、ポリエ
チレン20μ/アルミニウム箔7〜15μ/ポリエチレ
ン20μ/熱接着性樹脂20μ等である。
【0022】
【発明の効果】本発明の蓋材のように、外蓋と内蓋が離
型層を介して剥離可能に積層された構成からなり外周縁
の少なくとも1か所に外方に突出する摘み部を有する形
状であり、離型層が摘み部に隣接する領域の外蓋の内面
に形成され、内蓋には離型層に対向する領域に複数の湯
切り孔切目が形成され、摘み部が外蓋の周縁が内蓋の周
縁から外方に突出するように形成され、摘み部の内側が
剥離開始端縁とされた構成とすることにより、蓋材の周
縁と剥離開始端縁の位置のずれ及び蓋材と容器の相対的
な位置のずれが発生して、容器に蓋材を熱接着した際
に、蓋材の剥離開始端縁が容器と蓋材の熱接着部の外端
よりも内側の位置にきた場合でも、摘み部を掴んで蓋材
を容器から剥離する際に、剥離開始端縁の内側の内蓋が
容器に接着した状態で外蓋のみを内蓋からスムーズに剥
離させることができるので、確実に湯切り孔を形成する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す底面図。
【図2】図1に於けるI−I断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を示す底面図。
【図4】図3に於けるII−II断面図。
【図5】第1実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した断
面図。
【図6】図5に示す状態から摘み部を掴んで外蓋を剥離
した断面図。
【図7】第2実施形態の蓋材を容器口部に熱接着した断
面図。
【図8】図7に示す状態から摘み部を掴んで外蓋を剥離
した断面図。
【符号の説明】
1, 1' 蓋材 2a, 2b 摘み部 3 剥離開始切目 4 湯切り孔切目 5 外蓋切目 6 内蓋切目 7 湯切り孔 8 熱接着部 9 容器 10,10’ 外蓋 11 プラスチックフィルム層 12 接着剤層 13 紙層 14a, 14a' 網点離型層 14b ベタ離型層 15 印刷層 20,20’ 内蓋 21 ポリエチレン層 22 アルミニウム箔層 23 熱接着性樹脂層
フロントページの続き (72)発明者 山田 新 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA06 AA12 AA24 AB10 BA02 BA09 FD13 GB08 LA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外蓋と内蓋が離型層を介して剥離可能に
    積層された構成からなり外周縁の少なくとも1か所に外
    方に突出する摘み部を有する形状の蓋材であって、前記
    離型層が前記摘み部に隣接する領域に形成され、前記内
    蓋には前記離型層に対向する領域に複数の湯切り孔切目
    が形成され、前記摘み部が前記外蓋の周縁が前記内蓋の
    周縁から外方に突出するように形成され、前記摘み部の
    内側が剥離開始端縁とされた構成からなることを特徴と
    する湯切り孔付き蓋材。
  2. 【請求項2】 前記離型層が、前記剥離開始端縁の近傍
    領域においてベタ離型層とされ且つその他の領域におい
    て網点離型層とされている構成からなることを特徴とす
    る請求項1記載の湯切り孔付き蓋材。
  3. 【請求項3】 前記外蓋には、前記摘み部と蓋材の中央
    を結ぶ線と直交する方向の外蓋切目が形成され、前記摘
    み部の周縁と前記外蓋切目と蓋材の周縁に囲まれた領域
    に前記離型層が形成された構成からなることを特徴とす
    る請求項1または2記載の湯切り孔付き蓋材。
  4. 【請求項4】 前記内蓋には、前記摘み部と蓋材の中央
    を結ぶ線に対称な前記摘み部の側に突出する円弧状の内
    蓋切目が形成され、前記摘み部の周縁と前記内蓋切目と
    蓋材の周縁に囲まれた領域に前記離型層が形成された構
    成からなることを特徴とする請求項1または2記載の湯
    切り孔付き蓋材。
  5. 【請求項5】 前記外蓋が、紙層単体ないしはプラスチ
    ックフィルムと紙層の積層体からなり、前記内蓋が、ポ
    リエチレン層とアルミニウム箔と熱接着性樹脂層の積層
    体からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の湯切り孔付き蓋材。
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