JP2003220117A - 輸液容器用口栓体 - Google Patents
輸液容器用口栓体Info
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Abstract
器の口部に装着される口栓体に係り、穿刺針として既存
のプラスチック瓶針を用いる場合にも容易に穿刺するこ
とができ、しかも口栓体3が変形したり、口栓体3やプ
ラスチック瓶針が脱落することなく良好に輸液作業を行
うことができるようにする。 【解決手段】 輸液容器1の口部2に装着される口栓体
3に、その厚さ寸法よりも薄い肉薄残留部31を残して
穿刺針挿入用の凹部30を形成すると共に、その凹部3
0内に穿刺針ガイド用の案内筒体10を一体的に設けた
ことを特徴とする。上記案内筒体10には、必要に応じ
て上記凹部30の底面に沿う肉薄の底部10bを一体に
設ける。
Description
いる輸液バッグ等の輸液容器の口部に装着される口栓体
に関する。
等の輸液容器1は、一般に図3に示すようにシート状も
しくはフィルム状の合成樹脂を貼り合わせて袋状に形成
し、あるいはチューブ状フィルムを袋状に形成して、そ
の袋状の輸液容器1に溶着等で一体的に設けた筒状の口
部2の端部開口部内に、軟質の合成ゴム等よりなる口栓
体3を配置すると共に、上記口部2と剥離用カバー4と
の間に上記口栓体3を挟んで液密的に密着固定した構成
である。
ルゴムやSBR等の加硫ゴムが多く用いられ、そのJI
S硬度は40〜55度、肉厚は約4〜6mm程度、直径
は15〜20mm程度の短円柱状のものが使用されてい
る。
されており、また必要に応じて後から注射針等で口栓体
3を穿刺して注入する。そして、輸液容器1から患者に
薬液を注入する際には、図3に示すように合成樹脂等よ
りなる輸液チューブ6の一端側に穿刺針としてプラスチ
ック瓶針7またはステンレス針を有し、輸液チューブ6
の他端側に静脈針(不図示)を設けた、いわゆる輸液セ
ット5が用いられ、その輸液セット5の上記プラスチッ
ク瓶針7またはステンレス針を口栓体3に穿刺して輸液
容器1内と上記チューブ6内とを連通させると共に、前
記静脈針を患者の静脈等に刺して輸液容器1内の薬液を
患者に投与するものである。
場合には、使用後廃棄する際に、輸液容器とステンレス
針とを分離すると共に、ステンレス針には防護キャップ
等を被せて廃棄する必要がある。そのため、廃棄処理が
面倒であると共に、針にキャップを被せる際に誤って指
に針を刺してしまう等のおそれがある。
合には、輸液容器と分離する必要がなく、例えば上記チ
ューブの途中部を切断することにより、輸液容器にプラ
スチック瓶針が刺さったままの状態で廃棄することがで
きる等の利点がある。
径は約5〜6mmと太いため穿刺抵抗が大きく、上記の
ような口栓体をプラスチック瓶針で穿刺するには約2k
g/cm2 程度の力を要する。また、口栓体の切りく
ずが薬液に混入するいわゆるコアリングが生じやすい。
そこで、プラスチック瓶針を細くすることが考えられる
が、あまり細くすると、口栓体に穿刺する際に曲がった
り、折れる等のおそれがある。
の硬度を例えばJIS40度以下としたり、口栓体3の
厚さを薄くすることが考えられるが、そのようにする
と、プラスチック瓶針を穿刺したとき、その圧力で口栓
体3が変形したり、口栓体3が脱落する等のおそれがあ
る。また口栓体を製造する際のゴムに充填材を増量する
と、穿刺抵抗は下がるが、ゴム片が異物として薬液中に
侵入する等のおそれがある。
に鑑みて提案されたもので、穿刺針として既存のプラス
チック瓶針を用いる場合にも容易に穿刺することがで
き、しかも口栓体3が変形したり、脱落することなく良
好に輸液作業を行うことのできる輸液容器用口栓体を提
供することを目的とする。
めに本発明による輸液容器用口栓体は、以下の構成とし
たものである。即ち、輸液容器の口部に装着される口栓
体に、その厚さ寸法よりも薄い肉薄残留部を残して穿刺
針挿入用の凹部を形成すると共に、その凹部内に穿刺針
ガイド用の案内筒体を一体的に設けたことを特徴とす
る。
栓体を図に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
体の一実施形態を示す縦断正面図、同図(b)はその底
面図であり、前記従来例と同様の機能を有する部材には
同一の符号を付して説明する。
様に軟質の合成ゴム等で短円柱状に形成したもので、そ
の硬度や肉厚および外形寸法等は前記従来のものと略同
様に形成されている。その口栓体3は、前記従来例と同
様に輸液容器1に溶着等で一体的に設けた筒状の口部2
の端部開口部内に配置され、その開口部内と剥離用カバ
ー4とに設けたリング状の突条2a・4aを、口栓体3
の上下面に形成したリング状の凹部3a・3b内に配置
すると共に、上記突条4a・2a間に口栓体3を挟んで
液密的に密着固定する構成である。
い肉薄残留部31を残して穿刺用の有底円形状の凹部3
0を形成すると共に、その凹部30内には穿刺針ガイド
用の案内筒体10が一体的に設けられている。上記肉薄
残留部31の肉厚は、あまり厚いと穿刺抵抗が増大し、
あまり薄いと不要に破損するおそれがあるので、口栓体
3の全体厚さの半分以下とするのが望ましい。具体的に
は口栓体3の全体厚さを4〜7mm程度とし、これに対
して肉薄残留部31の厚さは、2〜3mm程度とすれば
よい。
は硬質の合成樹脂等により有底筒状に形成したもので、
その筒部10aの内径は、通常使用されるプラスチック
瓶針7が挿入可能な大きさに形成され、底部10bは本
実施形態においては、上記凹部30の底面に沿って円錐
状に形成されている。その底部10bは、少なくともプ
ラスチック瓶針で容易に穿刺可能な肉厚もしくは材質の
もので形成し、例えば硬質の合成樹脂にあっては、0.
1〜0.5mm程度とするのが望ましい。図中、10c
は案内筒体10に一体に設けた抜け止め用のフランジ部
である。
なくともよく、例えば底部10bに割れ目を形成して、
プラスチック瓶針が進入したときに開口し、引き抜くと
周囲のゴムの圧力によってしまる形状でもよい。また上
記底部10bは必ずしも設けなくてもよい。さらに上記
凹部30および案内筒体10は、本実施形態においては
図1(b)に示すように口栓体3の周方向に略等間隔に
それぞれ3個設けたが、その個数や配置構成等は適宜で
ある。
質や成形方法等は適宜であるが、例えば射出成形等の型
成形により製造すると、容易に量産することができる。
この場合、口栓体3の材質としては、例えば射出成形が
できるスチレン−ブタジエン系、スチレン−イソプレン
系もしくはそれらに水素添加した樹脂等を使用すること
ができる。あるいは、SBR,IRなどの合成ゴムを加
熱プレス成形してもよい。また案内筒体10としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂を使
用することができる。
成形手順等は適宜であり、例えば案内筒体10を予め形
成しておき、それを口栓体3を成型する際にその成形型
内に配置してインサート成形する。あるいは案内筒体1
0を2つ割りの割型で形成し、その一方の割型内に案内
筒体10を残したままで他方の割型を交換して口栓体3
を連続的に形成することも可能である。また例えば凹部
30を有する口栓体3を予め形成してから、その凹部内
に別途射出成形等で形成した案内筒体10を挿入固定す
るようにしてもよく、その固定方法としては圧入または
凹凸係合もしくは接着あるいは溶着等その他適宜であ
る。
チック瓶針7を穿刺するに当たっては、図2(a)のよ
うにプラスチック瓶針7の先端を口栓体3の凹部30内
に挿入して案内筒体10の底部10bに当接させ、その
状態で同図(b)のように口部2内に押し込めばよい。
その際、上記凹部30内には案内筒体10が設けられて
いるので、その案内筒体10をガイドにしてプラスチッ
ク瓶針7を殆ど抵抗なく容易に凹部30内に挿入するこ
とができると共に、本実施形態においては案内筒体10
の底部10bは極く薄く、あるいは底部に割れ目があ
り、また上記肉薄残留部31は口栓体3の全体厚さより
も薄いので、小さい力で容易に穿刺することができる。
のように挿入した状態においては、上記肉薄残留部31
が押し拡げられて、その弾性復元力で該肉薄残留部31
がプラスチック瓶針7の周面に密着し、それによって輸
液容器1内の薬液が口栓体3とプラスチック瓶針7との
間から外部に洩れるのが防止される。また上記口栓体3
の弾性復元力でプラスチック瓶針7が抜け止め保持さ
れ、不用意に脱落するのを防止することができる。さら
に上記実施形態のように案内筒体10に底部10bを設
けると、プラスチック瓶針7で口栓体3を穿刺する際の
抵抗がやや増大するが、上記底部10bの支持力でプラ
スチック瓶針7の脱落を更に確実に防止することが可能
となるものである。
栓体は、上記の構成であるから、口栓体3の凹部30内
に設けた案内筒体10をガイドにしてプラスチック瓶針
7を容易に挿入することができると共に、口栓体3の厚
さ寸法よりも薄い肉薄残留部31を穿刺すればよいの
で、穿刺抵抗が少なく従来のプラスチック瓶針にあって
も小さい力で容易に穿刺することができる。また上記の
ように穿刺抵抗が少ないので、従来のプラスチック瓶針
よりも外径の小さいものにあっても曲がったり折れるこ
となく穿刺することが可能となる。さらにプラスチック
瓶針の先端部は必ずしも従来品のように鋭利にする必要
はなく、少なくとも上記肉薄残留部31が穿刺可能で且
つ穿刺した状態において液密的に挿入嵌合する形状およ
び材質であればよいので、プラスチック瓶針の形状や材
質の選択の自由度を大幅に増大できる等の効果がある。
施形態を示す縦断正面図。(b)はその平面図。
瓶針を穿刺する状態の説明図。
一部縦断正面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 輸液容器の口部に装着される口栓体に、
その厚さ寸法よりも薄い肉薄残留部を残して穿刺針挿入
用の凹部を形成すると共に、その凹部内に穿刺針ガイド
用の案内筒体を一体的に設けたことを特徴とする輸液容
器用口栓体。 - 【請求項2】 上記案内筒体に、上記凹部の底面に沿う
肉薄の底部を一体に設けた請求項1記載の輸液容器用口
栓体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002022750A JP4061081B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 輸液容器用口栓体 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2005110992A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-04-28 | Fukai Kogyo Kk | プラスチック針のロック構造 |
WO2008102802A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. | 輸液バッグ用ポート部材、及び輸液バッグ |
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2002
- 2002-01-31 JP JP2002022750A patent/JP4061081B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101405072B1 (ko) * | 2007-02-23 | 2014-06-10 | 가부시키가이샤 오츠카 세이야쿠 고죠 | 수액백용 포트 부재, 및 수액백 |
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