JP2003219508A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

Info

Publication number
JP2003219508A
JP2003219508A JP2002011303A JP2002011303A JP2003219508A JP 2003219508 A JP2003219508 A JP 2003219508A JP 2002011303 A JP2002011303 A JP 2002011303A JP 2002011303 A JP2002011303 A JP 2002011303A JP 2003219508 A JP2003219508 A JP 2003219508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
torque
motor
vibration suppression
gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002011303A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuro Matsunaga
康郎 松永
Yamato Matsui
大和 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002011303A priority Critical patent/JP2003219508A/ja
Publication of JP2003219508A publication Critical patent/JP2003219508A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トルク制御を用いて、極低速域でモータが回転
駆動するときにもコギングトルクによる振動を抑制す
る。 【解決手段】トルク指令に基づいて電力変換装置5を制
御することによりバッテリ7から供給される直流電力を
交流電力に変換して車両駆動用モータ2に印加するよう
にした車両の制御装置において、トルク指令に基づい
て、モータ2のトルクに対する車両1の動作を模擬して
車両モデル速度を演算する車両モデル15と、車両モデ
ル速度とモータ2のモータ速度と振動抑制ゲインとを用
いて振動抑制補償トルクを演算する補償トルク回路16
と、モータ2の回転数に応じて振動抑制ゲインの値を変
える振動抑制ゲイン演算回路16とを備える

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の制御装置、
特に電気自動車やハイブリッド車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁石を用いた同期モータを電気自動車の
走行用モータとして用いる場合、極低速域でモータが回
転駆動するときにコギングトルクにより振動が発生する
ので、乗員は、車両の発進時や極低速走行時に不快感を
感ずることがあった。この振動を抑制する方法として、
特開平7−336808号公報に開示されている電気自
動車の駆動制御装置がある。この電気自動車の駆動制御
装置では、コギングトルクの影響を避けるために、微低
速走行時に速度フィードバック制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気自動車の駆動制御装置では、微低速走行時において
速度フィードバック制御を行うため、微低速走行時にト
ルク制御を行うことができず、運転者のアクセル操作に
対する加速フィーリングが悪化する可能性があった。
【0004】本発明の目的は、トルク制御を用いて、極
低速域でモータが回転駆動するときにもコギングトルク
による振動を抑制することができる車両の制御装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
2,図3を参照して本発明を説明する。 (1)請求項1の発明は、トルク指令に基づいて電力変
換装置5を制御することによりバッテリから供給される
直流電力を交流電力に変換して車両駆動用モータ2に印
加するようにした車両の制御装置において、トルク指令
に基づいて、モータ2のトルクに対する車両1の動作を
模擬して車両モデル速度を演算する車両モデル15と、
車両モデル速度とモータ2のモータ速度と振動抑制ゲイ
ンとを用いて振動抑制補償トルクを演算する補償トルク
回路16と、モータ2の回転数に応じて振動抑制ゲイン
の値を変える振動抑制ゲイン演算回路20とを備えるこ
とにより、上記目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1の車両の制御装置に
おいて、振動抑制ゲイン演算回路20は、モータ2の回
転数が所定の回転数以下のときの振動抑制ゲインを、モ
ータ2の回転数が所定の回転数より大きいときの振動抑
制ゲインより大きくすることを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項2の車両の制御装置に
おいて、振動抑制ゲイン演算回路20は、振動抑制ゲイ
ンを徐々に大きくしていくことを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項3の車両の制御装置に
おいて、振動抑制ゲインを徐々に大きくしていく時間
は、車両1の駆動系の共振周波数の周期に対して2倍以
上の時間であることを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1の車両の制御装置に
おいて、振動抑制ゲイン演算回路20は、モータ2の回
転数が所定の回転数より大きくなったときに、振動抑制
ゲインを徐々に小さくしていくことを特徴とする。 (6)請求項6の発明は、請求項5の車両の制御装置に
おいて、振動抑制ゲインを徐々に小さくしていく時間
は、車両1の駆動系の共振周波数の周期に対して2倍以
上の時間であることを特徴とする。
【0006】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態
の図2,図3と対応づけたが、これにより本発明が実施
の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。 (1)請求項1〜6の発明によれば、振動抑制補償トル
クを演算する際に用いる振動抑制ゲインを、モータの回
転数に応じて変えるので、モータの状態に応じた振動抑
制補償トルクを発生させることができ、車両に発生する
振動を効果的に抑制することができる。 (2)請求項2の発明によれば、モータの回転数が所定
の回転数以下のときの振動抑制ゲインを、モータの回転
数が所定の回転数より大きいときの振動抑制ゲインより
大きくするので、モータが所定の回転数以下で駆動する
ときに影響を受けやすいコギングトルク等に起因する振
動を効果的に抑制することができる。 (3)請求項3の発明によれば、振動抑制ゲインは徐々
に大きくしていくので、急激に振動抑制補償トルクが変
化することによる車両への影響を防ぐことができる。 (4)請求項4の発明によれば、振動抑制ゲインを徐々
に大きくしていく時間は、車両の駆動系の共振周波数の
周期に対して2倍以上の時間であるので、車両共振に対
する影響を防ぐことができる。ゲインの値が急激に切り
替わることによる振動の増長を防ぐことができる。 (5)請求項5の発明によれば、モータの回転数が所定
の回転数より大きくなったときに、振動抑制ゲインを徐
々に小さくしていくので、コギングトルク以外の要因に
より車両に振動が発生しても、過大な補償トルクを生じ
させず、かつ、急激に振動抑制補償トルクが変化するこ
とによる車両への影響を防ぐことができる。 (6)請求項6の発明によれば、振動抑制ゲインを徐々
に小さくしていく時間は、車両の駆動系の共振周波数の
周期に対して2倍以上の時間であるので、車両共振に対
する影響を防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下では、制御装置を搭載する車
両を電気自動車とした場合について説明する。まず、本
発明の基本的な考え方を図1により説明する。
【0009】図1(a)は本発明が適用される電気自動
車1の概略構成を示す図である。同期モータ2を駆動す
ることにより、車軸3を介して前輪4a,4bが回転
し、電気自動車1が前進あるいは後進する。
【0010】図1(b)はこのような電気自動車1の駆
動系の制御モデルである。この制御モデルは、同期モー
タ2のモータ慣性JM,車両慣性JV(車両重量を同期モ
ータ2から見た回転方向の慣性に等価変換したもの)、
および、これらを接続する車軸3のねじり剛性KLで構
成される。図1(b)において、モータトルクτMが同
期モータ2に入力されると、軸トルクτSとの差により
モータ慣性JMが発生し、モータ速度ωMが増加する。
モータ速度ωMと車両速度ωV(前後方向の車速vを回転
方向のモータ速度ωMに等価変換したもの)との速度差
Δωを積分すると、車軸3のねじり角度に相当する値が
得られる。このねじり角度に相当する値にねじり剛性K
Lを乗じたものが軸トルクτSである。この軸トルクτS
に負荷トルクτLを加算したトルクにより、車両慣性JV
が発生し、車両速度ωVが増加する。このとき、ねじり
剛性KLの大きさにより、モータ慣性JMと車両慣性JV
との間で固有の共振周波数が存在することになる。ねじ
り剛性KLが小さいと、車軸3が大きくねじれたとき、
軸トルクτSはモータ慣性JMと車両慣性JVに対してそ
れぞれ反対方向に回転させるトルクとなる。このトルク
が自動車の発進時における前後方向の振動の原因となっ
ている。
【0011】図2は、本発明による制御装置を搭載した
電気自動車1の一実施の形態の構成を示す図である。イ
ンバータ5は、電流制御回路8から出力される3相のP
WMパルスPU,PV,PW により制御され、バッテリー
7の直流電圧を3相交流電圧に変換する。インバータ5
で交流に変換された電圧は、同期モータ2に印加されて
同期モータ2が駆動することにより、車軸3を介して前
輪4a,4bが回転し、電気自動車1が前進あるいは後
進する。
【0012】電流制御回路8は、制御装置6から出力さ
れる3相(U相,V相,W相)の電流指令iUR,iVR,
iWRに対して、同期モータ2に流れる各相の電流iU,
iV,iWを電流センサ18で検出してフィードバック
する電流フィードバック制御を行う。電流フィードバッ
ク制御が行われた後の3相のPWMパルスPU,PV,P
Wは、インバータ5に出力される。以上の制御により、
モータ2を流れる各相の電流iU,iV,iWはそれぞれ
電流指令値と一致するようになり、同期モータ2は所定
のトルクを発生する。
【0013】制御装置6は、基準トルク演算回路13,
モータ制御回路14,車両モデル15、トルク補償回路
16、およびトルク補償制限回路17を備える。基準ト
ルク演算回路13は、アクセルペダル検出器9,ブレー
キペダル検出器10,シフトレバー検出器11,位置検
出器(例えばレゾルバ)12からそれぞれ出力される加
速信号Xa,減速信号Xb,シフト信号SDR,同期モータ
のモータ位置ωθに基づいて、電気自動車1の加減速を
行うための基準トルクτ*を決定する。基準トルクτ*
は、加速信号Xaにより増加し、減速信号Xbにより減少
する。なお、シフト信号SDRは車両の前進と後進を切
替えるための信号であり、後進するときは、基準トルク
τ*の符号を変更する処理を行う。また、モータ位置ω
θが増加するに従い、基準トルクτ* の絶対量を低減す
る制御を行う。これにより、一般的な自動車の運転感覚
に適した基準トルク演算が行われる。
【0014】基準トルク演算回路13から出力される基
準トルクτ*と、後述する補償トルクτVNとの差に基づ
いて、トルク指令τRが算出される。算出されたトルク
指令τRは、モータ制御回路14に入力される。モータ
制御回路14は、トルク指令τRとモータ位置ωθを用
いて、ベクトル制御演算を行う。ベクトル制御とは、同
期モータ等の交流モータに対して、トルク制御性を線形
化して制御性を向上する手法である。ベクトル制御演算
方法について、詳しく説明する。
【0015】まず、トルク指令τRとモータ位置ωθか
ら、同期モータ2の界磁を発生させるための界磁電流指
令iDとそれに直交するトルク電流指令iQを演算す
る。次に、界磁電流指令iDとトルク電流指令iQを座
標変換(2相/3相変換)することにより、電流指令i
UR,iVR,iWRを算出する。なお、ベクトル制御演算
では、同期モータ2の界磁と界磁電流指令iDとの回転
座標系の角度を一致させることが重要である。ベクトル
制御を行うことにより、同期モータ2で発生するモータ
トルクτMを、過渡時においてもトルク指令τRと一致
させることができる。
【0016】車両モデル15は、モータトルクτMに対
する車両の動作を模擬したものである。本実施の形態で
は、モータトルクτMの代わりに、トルク指令τRを用
いて車両速度ωVを模擬した車両モデル速度ωVMを算
出している。トルク補償回路16は、モータ速度ωMと
車両モデル15から入力された車両モデル速度ωVMと
に基づいて、車両の振動を抑制するための補償トルクτ
Vを演算する。なお、モータ速度ωMは、モータ位置ω
θの時間変換により求めるものであり、車両モデル速度
ωVMは回転方向のモータ速度ωMに等価変換したもの
である。補償トルクτVの詳しい演算方法については、
後述する。演算した補償トルクτVは、トルク補償制限
回路17に出力する。また、トルク補償回路16は、負
荷トルクτLを推定したモデル負荷トルクτLMを演算
し、車両モデル15に出力する。
【0017】トルク補償制限回路17は、トルク補償回
路16から入力された補償トルクτVを所定の制限値と
比較する。補償トルクτVが所定の制限値より大きけれ
ば、後述する方法にて新たに補償トルクτVNを演算す
る。所定の制限値以下であれば、τVをそのまま補償ト
ルクτVNとして出力する。すなわち、トルク補償制限
回路17は、補償トルクのリミッタの役割を果たしてい
る。
【0018】図3は、車両モデル15、トルク補償回路
16、トルク補償制限回路17の演算内容をブロック図
で示したものである。車両モデル15は、トルク指令τ
Rとトルク補償回路16で算出したモデル負荷トルクτ
LMとのトルク和τKを算出する。算出したトルク和τ
Kを車両駆動の実質的なトルクとみなして、車両モデル
特性GVM(s)に応じて車両モデル速度ωVMを算出す
る。車両モデル特性GVM(s)の選択方法としては様々な
ものが考えられるが、本実施の形態では、次式(1)に
より算出している。 GVM(s)=1/{(JM+JV)s} …(1)
【0019】式(1)にて算出される車両モデル特性G
VM(s)は、ねじり剛性KLが非常に大きい場合の特
性と一致する。なお、車両モデル15は本来、車両の動
作を模擬するための処理を行うものであり、図1(b)
に示す共振系の動作まで模擬することもできる。しか
し、本実施の形態では、車両慣性JVがモータ慣性JM
と比べて大きいことを考慮して、車両速度ωVを式
(1)の特性を用いて模擬することにした。車両モデル
15で算出された車両モデル速度ωVMは、トルク補償
回路16に入力される。
【0020】トルク補償回路16は、実際のモータ速度
ωMと車両モデル15で算出した車両モデル速度ωVM
との差から、モデル速度差ΔωMを算出する。モデル速
度差ΔωMは図1(b)の速度差Δωを模擬したものに
相当する。このとき、算出したモデル速度差ΔωMと速
度差リミッタ値ωlimとの大きさを比較して、速度差リ
ミッタ値ωlimの方が大きければ、速度差リミッタ値ωl
imをモデル速度差ΔωMに置き換える。このモデル速度
差ΔωMを用いて振動補償演算Gω(s)を行い、補償ト
ルクτVを算出する。振動補償演算Gω(s)は、比例,
積分、および微分制御演算を組み合わせて算出すること
ができるが、比例制御演算だけを用いて算出してもよ
い。比例制御演算だけを用いて振動補償演算Gω(s)を
算出しても、以下の理由により、ほぼ振動を抑制するこ
とができる。
【0021】車両モデル速度ωVMが車両速度ωVに一
致していれば、トルク補償回路16で算出されるモデル
速度差ΔωMと速度差Δωは一致する。すなわち、モデ
ル速度差ΔωMを算出することにより、速度差Δωを検
出したことになる。振動を抑制するためには、図1
(b)において、振動の原因となる軸トルクτSを減少
することが重要である。軸トルクτSによる振動は、そ
の微分要素となる速度差Δωを積分したものであるの
で、速度差Δωに比例演算を行ってフィードバックする
ことにより、振動の成分を初期段階で抑えることができ
る。
【0022】従って、本実施の形態では、振動補償演算
Gω(s)は比例制御演算とし、補償トルクτVと速度差
Δωとの関係を次式(2)により表す。 τV=G×Δω …(2) ただし、Gは振動抑制ゲイン(以下、単にゲインと呼
ぶ)であり、同期モータ2の回転速度により異なる値を
用いることにする。すなわち、同期モータ2の回転速度
が遅い領域(極低速域)では、車両に与えるコギングト
ルクによる振動の影響が大きいので、補償トルクτVを
大きい値にするため、ゲインGも大きくする。ゲインG
の算出は、振動抑制ゲイン演算回路20で行われる。本
実施の形態では、同期モータ2が中高速で回転駆動する
ときの、通常制御時のゲインGsに対して、極低速域で
のゲインGをG=10Gsとした。
【0023】なお、極低速域でのゲインGは実験等によ
り求めることができる。極低速域ではコギングトルクの
影響が大きいので、式(2)において補償トルクτVを
コギングトルクτCに置き換えると、ゲインGは次式
(3)にて表すことができる。 G=τC/Δω …(3) 従って、コギングトルクτCによりどれだけ同期モータ
2の回転数が変動するかを測定すれば、式(3)により
ゲインGを算出することができる。このような算出手法
により極低速域でのゲインGを算出すれば、通常制御時
のゲインGsに対して、何倍のゲインを用いればよいか
を定めることができる。
【0024】一方、同期モータ2の回転速度が速い領域
でゲインGが大きいと、コギングトルク以外の要因によ
り車両の駆動系に振動が発生したときに、補償トルクτ
VNが過大となる。従って、同期モータ2の回転数Nが
上昇したときには、通常制御時のゲインGsを用いる。
ゲインGを切り替えるときの同期モータ2の回転数は、
予め実験等により求めておく。ゲインGを切り替える際
のしきい値となる回転数の算出方法の一例について説明
する。
【0025】同期モータ2のスロット数をNs、極数を
Pとすると、コギングトルクは、一回転につきNs/
(P/2)回発生する。従って、48スロット16極モ
ータの場合、48/(16/2)=6 …(4) より、一回転につき6回発生することになる。ゲインG
の切り替えは、コギングトルクの影響の大きさを考慮し
て決めればよく、本実施の形態では、1秒間に60回以
上コギングトルクが発生し、また、車両の捻れ系の共振
周波数に対しても5倍以上の周波数となるように、しき
い値となる回転数を求めている。すなわち、 60/6×60=600 …(5) より、1分間当たりの回転数が600rpm以上であれ
ば、1秒間に60回以上コギングトルクが発生するとい
う条件を満たし、かつ、車両の捻れ系の共振周波数(本
実施の形態では10Hz)に対する条件をも満たす。
【0026】このように、しきい値となる回転数以下の
ときにゲインGの値を大きく(G=10Gs)し、しき
い値となる回転数以上のときにゲインGの値を小さく
(G=Gs)とすることにより、同期モータ2の低回転
時には、コギングトルクによる振動が発生せず、乗員
は、車両の発進時、減速時、極低速走行時に従来のよう
な振動による不快感を感じることがなくなる。また、し
きい値となる回転数以上で同期モータ2を駆動するとき
は、駆動周波数の増大に伴いコギングトルクの影響を受
けることはなくなり、コギングトルク以外の要因により
車両の駆動系に振動が発生しても、通常制御時のゲイン
Gsを用いるので、過大な補償トルクが発生することも
ない。
【0027】また、ゲインGの切り替えに際しては、急
激に切り替えるのではなく、徐々に値を変えていくよう
にする。すなわち、車両の共振に対して十分長い時間を
かけてゲインGを切り替えるようにする。本実施の形態
では、車両の共振周波数が10Hzであり、その周期は
100msであることから、共振周波数の周期の2倍の
200msの時間をかけて、ゲインG=10GsからG
=Gs、またはゲインG=GsからG=10Gsに切り替
えるようにしている。これにより、ゲインGの値を急激
に切り替えることによる振動の増長を防ぎ、車両挙動が
不安定になるのを回避することができる。
【0028】また、トルク補償回路16は、補償トルク
τVを算出するとともに、モデル速度差ΔωMを用い
て、負荷トルク補償演算Gτ(s)を行い、演算結果をモ
デル負荷トルクτLMとしている。モデル速度差ΔωM
は、振動成分を除くと負荷トルクτLの影響を反映して
いる。従って、モデル速度差ΔωMを用いて、負荷トル
クτLを模擬したモデル負荷トルクτLMを算出すること
ができる。なお、負荷トルク補償演算Gτ(s)は、比例
演算によりモデル負荷トルクτLMを算出することができ
るが、積分,微分演算を用いてもよい。算出したモデル
負荷トルクτLMは、所定のリミッタ値と比較して、リ
ミッタ値以下であればそのまま算出した値を用い、リミ
ッタ値よりも大きければ所定のリミッタ値をモデル負荷
トルクτLMに置き換えて、車両モデル速度ωVMの演
算のために車両モデル15にフィードバックする。これ
により、実際の車両をよりよく制御することが可能にな
る。
【0029】図4は、本発明による車両の制御装置によ
る制御手順を示す一実施の形態のフローチャートであ
る。ステップS10から始まる制御は、所定の周期(本
実施の形態では、10ms)ごとに行われる。ステップ
S10では、車両モデル15に入力されるトルク指令τ
Rを、図示しないメモリから読み出す。このトルク指令
τRは、後述するステップS170で算出され、図示し
ないメモリに記憶されているものである。トルク指令τ
Rを読み出すと、ステップS20に進む。ステップS2
0では、モデル負荷トルクτLMを算出してステップS
30に進む。なお、モデル負荷トルクτLMの算出方法
については、すでに述べたので省略する。
【0030】ステップS30では、ステップS10で読
み出したトルク指令τRと、ステップS20で算出した
モデル負荷トルクτLMとの和を求めることにより、ト
ルク和τK(=τR+τLM)を算出する。次のステッ
プS40では、ステップS30で算出したトルク和τK
を用いて車両モデル速度ωVMを算出する。これらのス
テップS20〜ステップS40の処理は、車両モデル1
5で行われる。ステップS40で算出された車両モデル
速度ωVMは、トルク補償回路16に入力される。
【0031】ステップS50では、実際のモータ速度ω
Mと、ステップS50で算出した車両モデル速度ωVM
との差を求めることにより、モデル速度差ΔωM(=ω
M−ωVM)を算出する。モデル速度差ΔωMを算出す
るとステップS60に進む。ステップS60では、ステ
ップS50で算出したモデル速度差ΔωMが速度差リミ
ッタ値ωlimより大きいか否かを判定する。モデル速度
差ΔωMがリミッタ値ωlimより大きいときは、ステッ
プS70においてリミッタ値ωlimをモデル速度差Δω
Mに置き換えてステップS80に進む。モデル速度差Δ
ωMがリミッタ値ωlim以下であるときは、そのままス
テップS80に進む。
【0032】ステップS80では、同期モータ2の回転
数Nが所定の回転数より大きいか否かを判定する。本実
施の形態では、上述したように、この所定の回転数を6
00rpmとしている。同期モータ2の回転数Nが所定
の回転数より大きいときは、ステップS90に進む。ス
テップS90,S100では、ゲインGを、同期モータ
2の回転数Nが所定の回転数より大きいときに用いるゲ
インGsとするための制御を行う。ステップS90で
は、現在のゲインGがゲインGsと一致しないか判定す
る。一致しないと判定するとステップS100に進み、
一致すると判定するとステップS130に進む。
【0033】ステップS100では、現在のゲインGを
少しずつ小さくしてゲインGsとするための制御を行
う。上述したように、同期モータ2の回転数Nが所定の
回転数以下のときは、所定の回転数より大きいときに用
いるゲインGsの10倍のゲインを用いる。従って、ゲ
インG=10Gsから徐々に値を小さくしてゲインG=
Gsとする制御を行う。ゲインGの切り替えの時間は、
上述したように、200msとし、本フローチャートの
演算は10msごとに行うことから、本フローチャート
の演算を20(200/10)回行う間にゲインGの切
り替えを行う必要がある。従って、式(6)で示すよう
に、現在のゲインGから、9Gsの20分の1の大きさ
の値を引いたものを新たなゲインGとする。 G=G−9/20×Gs …(6)
【0034】10msごとに本フローチャートの演算を
繰り返し行われると、式(6)による演算により、ゲイ
ンGが10GsからGsに切り替わる。ゲインGがGsに
なると、ステップS90での判定は否定されるので、同
期モータ2の回転数Nが所定の回転数より大きい領域で
は、ゲインG=Gsの状態が維持される。
【0035】一方、ステップS80で、同期モータ2の
回転数Nが所定の回転数以下であると判定されたとき
は、ステップS110に進む。ステップS110,S1
20では、ゲインGを、同期モータ2の回転数Nが所定
の回転数以下のときに用いるゲイン10Gsとするため
の制御を行う。ステップS110では、現在のゲインG
がゲイン10Gsと一致しないか判定する。一致しない
と判定するとステップS120に進み、一致すると判定
するとステップS130に進む。ステップS120で
は、ステップS100で行う制御と逆の制御、すなわち
ゲインG=Gsから徐々に値を大きくしてゲインG=1
0Gsとする制御を行う。新たなゲインGは、次式
(7)で算出される。 G=G+9/20×Gs …(7) ステップS100およびステップS120で新たなゲイ
ンGを算出するとステップS130に進む。
【0036】ステップS130では、次式(8)により
補償トルクτVを算出する。 τV=ΔωM×G …(8) 補償トルクτVを算出するとステップ140に進む。上
述したステップS50〜ステップS130の処理は、ト
ルク補償回路16により行われる。特に、ステップS8
0〜ステップS120で行うゲインGの演算処理は、振
動抑制ゲイン演算回路20で行われる。また、後述する
ステップS140〜ステップS160の処理は、トルク
補償制限回路17にて行われる。ステップS140で
は、ステップS130で算出した補償トルクτVが、補
償トルク制限値τlimより大きいか否かを判定する。補
償トルク制限値τlimより大きいと判定すると、ステッ
プS160に進み、補償トルク制限値τlimを新たな補
償トルク制限値τVNとして、ステップS170に進
む。一方、補償トルクτVが補償トルク制限値τlim以
下であると判定すると、ステップS130で算出した補
償トルクτVを新たな補償トルクτVNとしてステップ
S170に進む。
【0037】ステップS170では、トルク指令τRを
算出して、図示しないメモリに記憶する。トルク指令τ
Rの算出は、上述したように、基準トルクτ*と、ステ
ップS150またはステップS160で算出した補償ト
ルクτVNとの差を求めることにより行われ、車両モデ
ル15で行われる。図示しないメモリに記憶されたトル
ク指令τRは、次回行われる制御のステップS10で読
み出される。
【0038】本発明による車両の制御装置によれば、車
両の振動抑制のための補償トルクτV(リミッタ制御後
は補償トルクτVN)を算出するために用いるゲインG
を、同期モータ2の回転数Nに応じて異なる値とした。
すなわち、同期モータ2の回転数Nが所定の回転数より
小さい領域では、コギングトルクの影響が大きいので、
補償トルクτVNを大きい値とするために、ゲインGを
通常制御時のゲインGsより大きくしている(ステップ
S110,120)。これにより、従来、車両の発進
時、減速時、極低速走行時等で発生していたコギングト
ルクによる振動が発生せず、乗員が不快感を感じること
はなくなる。また、同期モータ2の回転数Nが所定の回
転数より大きい領域では、ゲインの値を通常制御時のゲ
インGsとしている(ステップS90,S100)。こ
の領域では、駆動周波数の増大に伴いコギングトルクの
影響を受けることはなく、コギングトルク以外の要因に
より車両の駆動系に振動が発生しても、過大な補償トル
クτVNが発生することはない。
【0039】また、ゲインGの切り替えは、車両の共振
周波数の周期の2倍以上の時間をかけて、少しずつ値を
変えることにより行う(ステップS100,S120)
ので、ゲインGの値を急激に切り替えることによる振動
の増長や車両共振に対する影響を防ぐことができる。
【0040】本発明は上述した実施の形態に限定される
ことはない。例えば、同期モータ2が極低回転で駆動す
るときのゲインGを、通常時のゲインGsの10倍とし
たが、コギングトルクによる振動を防ぐことができれ
ば、10倍以外でもよい。また、ゲインGを切り替える
際の同期モータ2の回転数Nも、上述したように、コギ
ングトルクの影響、および車両の捻れ系の共振周波数を
考慮して定めればよく、600rpmに限定されること
はない。
【0041】また、車両を駆動させるモータとして同期
モータを用いたが、磁石式の直流モータを用いても良
い。さらに、車両モデル15が行う制御模擬には、モー
タ慣性および車両慣性等の慣性と、負荷トルクとを用い
たが、これ以外に車両の走行抵抗、モータ等の損失、機
械系の共振特性などを用いてもよい。
【0042】また、上述した説明では、本発明による制
御装置を搭載する車両を電気自動車に適用した例につい
て説明したが、電気自動車以外にハイブリッド車などの
モータを用いて駆動するものに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、一般的な電気自動車の一実施の
形態の構成を示す図、図1(b)は電気自動車の駆動系
の制御モデルを示す図
【図2】本発明による車両の制御装置を搭載した電気自
動車の一実施の形態の構成を示すブロック図
【図3】車両モデル、トルク補償回路、トルク補償制限
回路による演算内容を示す図
【図4】本発明の車両の制御装置による制御の一実施の
形態の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…電気自動車、2…同期モータ、3…車軸、4a,4
b…前輪、5…インバータ、6…制御装置、7…バッテ
リ、8…電流制御回路、9…アクセルペダル検出器、1
0…ブレーキペダル検出器、11…シフトレバー検出
器、12…位置検出器、13…基準トルク演算回路、1
4…モータ制御回路、15…車両モデル、16…トルク
補償回路、17…トルク補償制限回路、18…電流セン
サ、20…振動抑制ゲイン演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 大和 茨城県ひたちなか市高場2520 株式会社日 立製作所内 Fターム(参考) 5H115 PA01 PA05 PC06 PG04 PI16 PU10 PV09 QE01 QE02 QN02 QN06 QN09 RB21 SE03 TB01 TO04 TO12 5H576 AA15 BB04 CC04 DD02 DD07 EE18 EE19 FF01 FF07 GG02 GG04 GG08 HB01 JJ03 LL01 LL22 LL24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルク指令に基づいて電力変換装置を制御
    することによりバッテリから供給される直流電力を交流
    電力に変換して車両駆動用モータに印加するようにした
    車両の制御装置において、 前記トルク指令に基づいて、前記モータのトルクに対す
    る前記車両の動作を模擬して車両モデル速度を演算する
    車両モデルと、 前記車両モデル速度と前記モータのモータ速度と振動抑
    制ゲインとを用いて振動抑制補償トルクを演算する補償
    トルク回路と、 前記モータの回転数に応じて前記振動抑制ゲインの値を
    変える振動抑制ゲイン演算回路とを備えることを特徴と
    する車両の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両の制御装置におい
    て、 前記振動抑制ゲイン演算回路は、前記モータの回転数が
    所定の回転数以下のときの振動抑制ゲインを、前記モー
    タの回転数が所定の回転数より大きいときの振動抑制ゲ
    インより大きくすることを特徴とする車両の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両の制御装置におい
    て、 前記振動抑制ゲイン演算回路は、前記振動抑制ゲインを
    徐々に大きくしていくことを特徴とする車両の制御装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両の制御装置におい
    て、 前記振動抑制ゲインを徐々に大きくしていく時間は、前
    記車両の駆動系の共振周波数の周期に対して2倍以上の
    時間であることを特徴とする車両の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の車両の制御装置におい
    て、 前記振動抑制ゲイン演算回路は、前記モータの回転数が
    所定の回転数より大きくなったときに、前記振動抑制ゲ
    インを徐々に小さくしていくことを特徴とする車両の制
    御装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の車両の制御装置におい
    て、 前記振動抑制ゲインを徐々に小さくしていく時間は、前
    記車両の駆動系の共振周波数の周期に対して2倍以上の
    時間であることを特徴とする車両の制御装置。
JP2002011303A 2002-01-21 2002-01-21 車両の制御装置 Pending JP2003219508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011303A JP2003219508A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011303A JP2003219508A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003219508A true JP2003219508A (ja) 2003-07-31

Family

ID=27648810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002011303A Pending JP2003219508A (ja) 2002-01-21 2002-01-21 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003219508A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051929A (ja) * 2004-07-30 2006-02-23 Ford Global Technologies Llc 電気自動車の駆動系振動を低減するアクティブ・モーター・ダンピングの方法
JP2006136184A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Toyota Motor Corp モータ駆動装置
JP2007221896A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011139593A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
JP2014072948A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Mitsubishi Electric Corp 車両共振抑制制御装置
US9337756B2 (en) 2014-09-05 2016-05-10 Hyundai Motor Company Apparatus and method for controlling vibration of driving motor in vehicle

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051929A (ja) * 2004-07-30 2006-02-23 Ford Global Technologies Llc 電気自動車の駆動系振動を低減するアクティブ・モーター・ダンピングの方法
JP2006136184A (ja) * 2004-10-07 2006-05-25 Toyota Motor Corp モータ駆動装置
JP4661183B2 (ja) * 2004-10-07 2011-03-30 トヨタ自動車株式会社 モータ駆動装置
JP2007221896A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2011139593A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Fuji Electric Co Ltd 電力変換装置
JP2014072948A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Mitsubishi Electric Corp 車両共振抑制制御装置
US9337756B2 (en) 2014-09-05 2016-05-10 Hyundai Motor Company Apparatus and method for controlling vibration of driving motor in vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7489099B2 (en) Electrical drive control device and electrical drive control method
JP4380247B2 (ja) 電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びプログラム
JP6211353B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP3515460B2 (ja) 交流モータの制御装置
CN109689422B (zh) 车辆的控制方法和控制装置
JP2004215320A (ja) 電動駆動制御装置、電動駆動制御方法及びそのプログラム
JP5939316B2 (ja) 誘導モータ制御装置および誘導モータ制御方法
JP4556460B2 (ja) 車両用制振制御装置および車両用制振制御方法
JP2007116849A (ja) モータ駆動制御装置
JP2007228744A (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
WO2017018335A1 (ja) モータ駆動装置
JP2003219508A (ja) 車両の制御装置
JP2009201250A (ja) モータの制御装置
JP7107385B2 (ja) 電動車両の制御方法、及び、制御装置
JP2018143054A (ja) 車両
WO2020194637A1 (ja) 電動車両の制御方法、及び、制御装置
JP5915349B2 (ja) 電動車両の制振制御装置
JP4839119B2 (ja) 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法
JP2003088152A (ja) 車両の制御装置
JP6772501B2 (ja) 自動車
JP6766445B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2017119432A1 (ja) モータ駆動装置
JP3706675B2 (ja) 電動車両におけるモータ駆動制御装置
JP6663724B2 (ja) 電動モータ装置
JP2010130775A (ja) 電動車両のサウンド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040513

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051216

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060328