JP2003217286A - 不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ消去動作の所要時間が短縮された不揮
発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法を得る。 【解決手段】 ステップSP101において2回目以降
の消去コマンドが入力されると、ステップSP102に
おいて、前回のデータ消去動作における一括書き込みパ
ルスの最終電圧値が、記憶部2aから読み出される。次
に、ステップSP103において、制御部2は、前回の
データ消去動作における一括書き込みパルスの最終電圧
値に基づいて、今回のデータ消去動作における一括書き
込みパルスの開始電圧値を設定する。例えば、前回のデ
ータ消去動作における一括書き込みパルスの最終電圧値
がVWL=8.00V、VWell=VSL=−6.00Vであ
った場合は、今回はそれよりも1段階低くして、一括書
き込みパルスの開始電圧値を、VWL=7.75V、V
Well=VSL=−5.75Vに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置及びそのデータ消去方法に関し、特に、フラッ
シュメモリ及びそのデータ消去方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】フラッシュメモリは、電気的にデータの
書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体記憶装置であ
る。フラッシュメモリは、複数のメモリセルが行列状に
配置されたメモリセルアレイを備えており、各メモリセ
ルは、フローティングゲートを有するメモリセルトラン
ジスタを備えている。フローティングゲート内に電子が
蓄積されているか否かによってメモリセルトランジスタ
のしきい値電圧が変化し、このしきい値電圧の相違によ
ってメモリセルにデータが記憶される。
【0003】現在、フラッシュメモリの主流となってい
るのは、NOR型のフラッシュメモリである。本明細書
では、NOR型のフラッシュメモリの中でも、データ消
去動作において、フローティングゲート内に蓄積されて
いる電子がチャネル領域の全面に引き抜かれる、いわゆ
るチャネル全面引き抜き型のNOR型フラッシュメモリ
を例にとり説明する。
【0004】図47は、従来のフラッシュメモリにおけ
るデータ消去動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップSP1において消去コマンドが入力される
と、ステップSP2において、所定の電圧値及び所定の
パルス幅の一括書き込みパルスが全てのメモリセルトラ
ンジスタに印加される。次に、ステップSP3におい
て、所定の電圧値及び所定のパルス幅の消去パルスが全
てのメモリセルトランジスタに印加される。
【0005】次に、ステップSP4において、全てのメ
モリセルのデータが消去されたか否かを判定する消去ベ
リファイが行われる。データが消去されていないメモリ
セルが一つでも存在する場合、即ちステップSP4にお
ける判定の結果が「FAIL」である場合は、ステップ
SP5に進み、一括書き込みパルス及び消去パルスの各
電圧値が、パルス強度が強くなるようにそれぞれ更新さ
れる。その後、電圧値がそれぞれ更新された一括書き込
みパルス及び消去パルスが、ステップSP2,SP3に
おいて再度印加される。全てのメモリセルのデータが消
去されるまで、即ちステップSP4における判定の結果
が「PASS」となるまで、ステップSP2〜SP5の
動作が繰り返される。
【0006】ステップSP4における判定の結果が「P
ASS」である場合は、ステップSP6に進み、過剰な
データ消去によって過消去状態となっているメモリセル
トランジスタが存在するか否かを判定する過消去ベリフ
ァイが行われる。過消去状態にあるメモリセルトランジ
スタが存在しない場合、即ちステップSP6における判
定の結果が「PASS」である場合はステップSP10
に進み、データ消去動作が終了する。
【0007】過消去状態にあるメモリセルトランジスタ
が一つでも存在する場合、即ちステップSP6における
判定の結果が「FAIL」である場合はステップSP7
に進み、過消去状態にあるメモリセルトランジスタにビ
ット毎書き戻しパルスが印加される。次に、ステップS
P8において、過消去状態にあった全てのメモリセルト
ランジスタが過消去状態から回復したか否かを判定する
ために、過消去ベリファイが再度行われる。依然として
過消去状態にあるメモリセルトランジスタが一つでも存
在する場合、即ちステップSP8における判定の結果が
「FAIL」である場合はステップSP7に戻り、過消
去状態にあるメモリセルトランジスタにビット毎書き戻
しパルスが再度印加される。過消去状態にあるメモリセ
ルトランジスタが存在しなくなるまで、即ちステップS
P8における判定の結果が「PASS」となるまで、ス
テップSP7,SP8の動作が繰り返される。
【0008】ステップSP8における判定の結果が「P
ASS」である場合は、ステップSP9に進み、過剰な
データ書き戻しによって過書き戻し状態となっているメ
モリセルトランジスタが存在するか否かを判定する過書
き戻しベリファイが行われる。過書き戻し状態にあるメ
モリセルトランジスタが存在しない場合、即ちステップ
SP9における判定の結果が「PASS」である場合は
ステップSP10に進み、データ消去動作が終了する。
【0009】過書き戻し状態にあるメモリセルトランジ
スタが一つでも存在する場合、即ちステップSP9にお
ける判定の結果が「FAIL」である場合はステップS
P2に戻り、ステップSP2以降の動作が改めて実行さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の不揮発性半導体
記憶装置及びそのデータ消去方法によると、データ消去
動作の回数に拘わらず、例えば1回目のデータ消去動作
であるか1万回目のデータ消去動作であるかに拘わら
ず、ステップSP1の直後に実行される最初のステップ
SP2,SP3においては、所定の電圧値及び所定のパ
ルス幅の一括書き込みパルス及び消去パルスが印加され
る。即ち、一括書き込みパルス及び消去パルスのパルス
強度の開始電圧値が、データ消去動作の回数に拘わらず
一定である。
【0011】フラッシュメモリでは、フローティングゲ
ート内に電子を注入することによってメモリセルにデー
タを書き込み、フローティングゲート内から電子を引き
抜くことによってメモリセルのデータを消去するが、デ
ータ消去動作の回数が増えてくるにつれて、電子の注入
効率や引き抜き効率は低下する。
【0012】しかしながら従来の不揮発性半導体記憶装
置及びそのデータ消去方法によると、上記の通り、一括
書き込みパルス及び消去パルスのパルス強度の開始電圧
値が、データ消去動作の回数に拘わらず一定である。そ
のため、ある程度多数のデータ消去動作が既に行われた
後のデータ消去動作においては、ステップSP4におけ
る判定の結果が「FAIL」となる可能性が高くなり、
その都度ステップSP2〜SP4の動作が繰り返される
ため、データ消去の所要時間が長くなるという問題があ
った。
【0013】本発明はかかる問題を解決するために成さ
れたものであり、データ消去動作の所要時間が短縮され
た不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ消去方法を得
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
に記載の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトラン
ジスタと、記憶部を有し、メモリセルトランジスタに印
加される電圧パルスを制御する制御部とを備え、データ
消去動作において、制御部は、消去パルスを印加する前
に、メモリセルトランジスタにデータが書き込まれるま
で、パルス強度を次第に強めて書き込みパルスを印加
し、記憶部には、前回のデータ消去動作における、書き
込みパルスの最終のパルス強度に関する第1の情報が記
憶されており、制御部は、データ消去動作における書き
込みパルスのパルス強度の開始値を、第1の情報に基づ
いて決定するものである。
【0015】また、この発明のうち請求項2に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項1に記載の不揮発性半
導体記憶装置であって、書き込みパルスのパルス強度は
段階的に強められ、データ消去動作における書き込みパ
ルスのパルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作に
おける書き込みパルスの最終のパルス強度よりも、所定
段階低い値に設定されることを特徴とするものである。
【0016】また、この発明のうち請求項3に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項1又は2に記載の不揮
発性半導体記憶装置であって、データ消去動作におい
て、制御部は、メモリセルトランジスタのデータが消去
されるまで、パルス強度を次第に強めて消去パルスを印
加し、記憶部には、前回のデータ消去動作における、消
去パルスの最終のパルス強度に関する第2の情報がさら
に記憶されており、制御部は、データ消去動作における
消去パルスのパルス強度の開始値を、第2の情報に基づ
いて決定することを特徴とするものである。
【0017】また、この発明のうち請求項4に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項1〜3のいずれか一つ
に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、データ消去
動作において、制御部は、消去パルスの印加によって過
消去されたメモリセルトランジスタが存在する場合、過
消去されたメモリセルトランジスタにデータが書き戻さ
れるまで、パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを
印加し、記憶部には、前回のデータ消去動作における、
書き戻しパルスの最終のパルス強度に関する第3の情報
がさらに記憶されており、制御部は、データ消去動作に
おける書き戻しパルスのパルス強度の開始値を、第3の
情報に基づいて決定することを特徴とするものである。
【0018】また、この発明のうち請求項5に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタと、
記憶部を有し、メモリセルトランジスタに印加される電
圧パルスを制御する制御部とを備え、データ消去動作に
おいて、制御部は、メモリセルトランジスタのデータが
消去されるまで、パルス強度を次第に強めて消去パルス
を印加し、記憶部には、前回のデータ消去動作におけ
る、消去パルスの最終のパルス強度に関する第1の情報
が記憶されており、制御部は、データ消去動作における
消去パルスのパルス強度の開始値を、第1の情報に基づ
いて決定するものである。
【0019】また、この発明のうち請求項6に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項5に記載の不揮発性半
導体記憶装置であって、消去パルスのパルス強度は段階
的に強められ、データ消去動作における消去パルスのパ
ルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作における消
去パルスの最終のパルス強度よりも、所定段階低い値に
設定されることを特徴とするものである。
【0020】また、この発明のうち請求項7に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項5又は6に記載の不揮
発性半導体記憶装置であって、データ消去動作におい
て、制御部は、消去パルスの印加によって過消去された
メモリセルトランジスタが存在する場合、過消去された
メモリセルトランジスタにデータが書き戻されるまで、
パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加し、記
憶部には、前回のデータ消去動作における、書き戻しパ
ルスの最終のパルス強度に関する第2の情報がさらに記
憶されており、制御部は、データ消去動作における書き
戻しパルスのパルス強度の開始値を、第2の情報に基づ
いて決定することを特徴とするものである。
【0021】また、この発明のうち請求項8に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタと、
記憶部を有し、メモリセルトランジスタに印加される電
圧パルスを制御する制御部とを備え、データ消去動作に
おいて、制御部は、消去パルスの印加によって過消去さ
れたメモリセルトランジスタが存在する場合、過消去さ
れたメモリセルトランジスタにデータが書き戻されるま
で、パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加
し、記憶部には、前回のデータ消去動作における、書き
戻しパルスの最終のパルス強度に関する情報が記憶され
ており、制御部は、データ消去動作における書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値を、情報に基づいて決定する
ものである。
【0022】また、この発明のうち請求項9に記載の不
揮発性半導体記憶装置は、請求項8に記載の不揮発性半
導体記憶装置であって、書き戻しパルスのパルス強度は
段階的に強められ、データ消去動作における書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作に
おける書き戻しパルスの最終のパルス強度よりも、所定
段階低い値に設定されることを特徴とするものである。
【0023】また、この発明のうち請求項10に記載の
不揮発性半導体記憶装置は、請求項1〜9のいずれか一
つに記載の不揮発性半導体記憶装置であって、記憶部
は、不揮発性の半導体メモリであることを特徴とするも
のである。
【0024】また、この発明のうち請求項11に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、(a)デ
ータ消去動作において、消去パルスを印加する前に、メ
モリセルトランジスタにデータが書き込まれるまで、パ
ルス強度を次第に強めて書き込みパルスを印加する工程
と、(b)データ消去動作における、書き込みパルスの
最終のパルス強度に関する第1の情報を記憶する工程と
を備え、データ消去動作における書き込みパルスのパル
ス強度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶され
ていた、前回のデータ消去動作に関する第1の情報に基
づいて決定されるものである。
【0025】また、この発明のうち請求項12に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
1に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法で
あって、書き込みパルスのパルス強度は段階的に強めら
れ、データ消去動作における書き込みパルスのパルス強
度の開始値は、前回のデータ消去動作における書き込み
パルスの最終のパルス強度よりも、所定段階低い値に設
定されることを特徴とするものである。
【0026】また、この発明のうち請求項13に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
1又は12に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消
去方法であって、(c)データ消去動作において、メモ
リセルトランジスタのデータが消去されるまで、パルス
強度を次第に強めて消去パルスを印加する工程と、
(d)データ消去動作における、消去パルスの最終のパ
ルス強度に関する第2の情報を記憶する工程とをさらに
備え、データ消去動作における消去パルスのパルス強度
の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶されてい
た、前回のデータ消去動作に関する第2の情報に基づい
て決定されることを特徴とするものである。
【0027】また、この発明のうち請求項14に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
1〜13のいずれか一つに記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法であって、(e)データ消去動作に
おいて、消去パルスの印加によって過消去されたメモリ
セルトランジスタが存在する場合、過消去されたメモリ
セルトランジスタにデータが書き戻されるまで、パルス
強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加する工程と、
(f)データ消去動作における、書き戻しパルスの最終
のパルス強度に関する第3の情報を記憶する工程とをさ
らに備え、データ消去動作における書き戻しパルスのパ
ルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶さ
れていた、前回のデータ消去動作に関する第3の情報に
基づいて決定されることを特徴とするものである。
【0028】また、この発明のうち請求項15に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、(a)デ
ータ消去動作において、メモリセルトランジスタのデー
タが消去されるまで、パルス強度を次第に強めて消去パ
ルスを印加する工程と、(b)データ消去動作におけ
る、消去パルスの最終のパルス強度に関する第1の情報
を記憶する工程とを備え、データ消去動作における消去
パルスのパルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作
時に記憶されていた、前回のデータ消去動作に関する第
1の情報に基づいて決定されるものである。
【0029】また、この発明のうち請求項16に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
5に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法で
あって、消去パルスのパルス強度は段階的に強められ、
データ消去動作における消去パルスのパルス強度の開始
値は、前回のデータ消去動作における消去パルスの最終
のパルス強度よりも、所定段階低い値に設定されること
を特徴とするものである。
【0030】また、この発明のうち請求項17に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
5又は16に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消
去方法であって、(c)データ消去動作において、消去
パルスの印加によって過消去されたメモリセルトランジ
スタが存在する場合、過消去されたメモリセルトランジ
スタにデータが書き戻されるまで、パルス強度を次第に
強めて書き戻しパルスを印加する工程と、(d)データ
消去動作における、書き戻しパルスの最終のパルス強度
に関する第2の情報を記憶する工程とをさらに備え、デ
ータ消去動作における書き戻しパルスのパルス強度の開
始値は、前回のデータ消去動作時に記憶されていた、前
回のデータ消去動作に関する第2の情報に基づいて決定
されることを特徴とするものである。
【0031】また、この発明のうち請求項18に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、(a)デ
ータ消去動作において、消去パルスの印加によって過消
去されたメモリセルトランジスタが存在する場合、過消
去されたメモリセルトランジスタにデータが書き戻され
るまで、パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを印
加する工程と、(b)データ消去動作における、書き戻
しパルスの最終のパルス強度に関する情報を記憶する工
程とを備え、データ消去動作における書き戻しパルスの
パルス強度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶
されていた、前回のデータ消去動作に関する情報に基づ
いて決定されるものである。
【0032】また、この発明のうち請求項19に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
8に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法で
あって、書き戻しパルスのパルス強度は段階的に強めら
れ、データ消去動作における書き戻しパルスのパルス強
度の開始値は、前回のデータ消去動作における書き戻し
パルスの最終のパルス強度よりも、所定段階低い値に設
定されることを特徴とするものである。
【0033】また、この発明のうち請求項20に記載の
不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法は、請求項1
1〜19のいずれか一つに記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法であって、記憶する工程は、不揮発
的な記憶工程であることを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1に係るフラッシュ型の不揮発性半導体記憶
装置1の構成を概略的に示すブロック図である。不揮発
性半導体記憶装置1は、メモリセルトランジスタに印加
される電圧パルスを制御することにより、データの書き
込み動作及び消去動作を制御する制御部2を備えてい
る。制御部2は、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導
体メモリから成る記憶部2aを有している。
【0035】また、不揮発性半導体記憶装置1は、
(A)制御部2からスタンバイ信号CXHRDY,チャ
ージポンプ活性化信号PPUMPE,NPUMPE,及
びリセット信号RSTEを入力し、出力電位Vout+,V
out-及びワード線電位VWLを発生して出力する電圧発生
部3と、(B)外部からアドレス信号ADRを入力し、
内部アドレス信号を生成して出力するアドレスバッファ
16と、(C)電圧発生部3から電位の供給を受けると
ともに、アドレスバッファ16から内部アドレス信号を
入力し、セレクトゲート線SGL,ワード線WL0,W
L1,ソース線SL,及びウェルの各電位を決定するX
デコーダ18と、(D)外部との間でデータ入出力信号
DIOの授受を行う入出力バッファ22と、(E)アド
レスバッファ16から内部アドレス信号を受けてデコー
ドするYデコーダ20と、(F)Yデコーダ20の出力
信号及びデータ入出力信号DIOに応じて、メインビッ
ト線MBLに高電圧を印加するY系制御回路24とを備
えている。
【0036】電圧発生部3は、(G)制御部2からスタ
ンバイ信号CXHRDY,チャージポンプ活性化信号P
PUMPE,及びリセット信号RSTEを入力し、これ
らに基づいて正の出力電位Vout+を発生する正電圧発生
回路4と、(H)制御部2からスタンバイ信号CXHR
DY,チャージポンプ活性化信号NPUMPE,及びリ
セット信号RSTEを入力し、これらに基づいて負の出
力電位Vout-を発生する負電圧発生回路8と、(I)ワ
ード線電位VWLを発生するWLブースト回路12と、
(J)制御部2によって制御され、出力電位Vout+,V
out-及びワード線電位VWLを各内部回路に分配するディ
ストリビュータ14とを備えている。
【0037】Xデコーダ18は、ワード線を選択するた
めのWLデコーダと、セレクトゲートを選択するための
SGデコーダと、選択されたメモリブロックに対応する
ウェル領域を選択するためのWELLデコーダと、ソー
ス線を選択するためのSLデコーダ(いずれも図示しな
い)とを備えている。
【0038】さらに、不揮発性半導体記憶装置1は、複
数のメモリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイ
26を備えており、メモリセルアレイ26は、異なるウ
ェル内に形成されることによって互いに分離された複数
のメモリセルブロックBLOCK0〜BLOCKkに分
割されている。
【0039】メモリセルブロックBLOCK0は、メモ
リセルトランジスタ30,32と、セレクトゲート28
とを有している。メモリセルブロックBLOCK0で
は、Xデコーダ18によって選択されたセレクトゲート
線SGL,ワード線WL0,WL1,及びソース線SL
に対応して、2つのメモリセルトランジスタ30,32
が選択されている。メモリセルトランジスタ30,32
は、データに対応する信号をメインビット線MBLから
受けて、そのデータを保持する。なお、図1では、選択
されたセレクトゲート線SGL,ワード線WL0,WL
1,及びソース線SLに対応するセレクトゲート28,
メモリセルトランジスタ30,32のみが代表的に図示
されている。
【0040】図2〜5は、本実施の形態1に係る不揮発
性半導体記憶装置1における、1回目のデータ消去方法
を説明するためのフローチャートである。また、図6
は、データ消去動作が実行される直前の状態、即ちデー
タ消去時における初期状態でのしきい値電圧の分布を示
す図である。図6の横軸は、メモリセルトランジスタの
しきい値電圧を表しており、縦軸は、横軸の各しきい値
電圧を保持している、メモリセルブロック内のメモリセ
ルトランジスタの数を表している。図6を参照して、デ
ータ消去時における初期状態では、プログラム状態、つ
まりメモリセルトランジスタに“0”が記憶されている
状態と、イレース状態、つまりメモリセルトランジスタ
に“1”が記憶されている状態とが存在している。
【0041】図2を参照して、ステップSP51におい
て1回目の消去コマンドが入力されると、ステップSP
52において、所定のパルス幅(ここでは1msとす
る)の一括書き込みパルスが、全てのメモリセルトラン
ジスタに印加される。これにより、FN(ファウラーノ
ルドハイム)トンネル電流を用いて、メモリセルブロッ
ク単位で一括書き込みが実施される。
【0042】図7は、ステップSP52で一括書き込み
パルスが印加されている状態での印加電圧を説明するた
めの、メモリセルブロックの回路図である。図7を参照
して、メモリセルブロックには、n行m列に配置され
た、合計n×m個のメモリセルトランジスタMTが配置
されている。ステップSP52においては、全てのビッ
ト線BL1〜BLmはオープンに設定され、ウェルには
Well=−4.00Vのパルス電圧が印加され、ソース
線SLにはVSL=−4.00Vのパルス電圧が印加さ
れ、全てのワード線WL1〜WLnにはVWL=6.00
Vのパルス電圧が印加されている。
【0043】図2を参照して、ステップSP52に引き
続き、ステップSP53において、全てのメモリセルに
データが書き込まれたか否か、具体的には全てのメモリ
セルトランジスタのしきい値電圧が所定値(ここでは
5.5Vとする)以上となっているか否かを判定する書
き込みベリファイが行われる。
【0044】図8は、ステップSP53で書き込みベリ
ファイが行われている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。ステップSP
53においては、選択ビットに対応するメモリセルトラ
ンジスタMT(j,i)に接続されているビット線BL
jにはVBL(j)=1.0Vのパルス電圧が印加され、ウ
ェルの電位VWell及びソース線SLの電位VSLはいずれ
も0Vに設定され、選択ビットに対応するメモリセルト
ランジスタMT(j,i)に接続されているワード線W
LiにはVWL(i)=5.5Vのパルス電圧が印加されて
いる。
【0045】図2を参照して、データが書き込まれてい
ないメモリセルが一つでも存在する場合、即ちステップ
SP53における判定の結果が「FAIL」である場合
は、ステップSP54に進み、一括書き込みパルスの電
圧値が、パルス強度が強くなるように更新される。その
後、電圧値が更新された一括書き込みパルスが、ステッ
プSP52において再度印加される。全てのメモリセル
にデータが書き込まれるまで、即ちステップSP53に
おける判定の結果が「PASS」となるまで、ステップ
SP52〜SP54の動作が繰り返される。
【0046】図9は、ステップSP54における一括書
き込みパルスの電圧値の更新状況を示す図である。ワー
ド線WLに印加されるパルス電圧の電圧値VWLは、図7
に示した第1段階t1の6.00Vからスタートして、
0.25V刻みで、第17段階t17の10.00Vま
で上昇される。ウェル及びソース線SLに印加される各
パルス電圧の電圧値VWell,VSLは、図7に示した第1
段階t1の−4.00Vからスタートして、0.25V
刻みで、第17段階t17の−8.00Vまで低下され
る。
【0047】図2を参照して、ステップSP53におけ
る判定の結果が「PASS」である場合は、ステップS
P55に進み、一括書き込みパルスの最終的な電圧値、
即ち最終的なVWL,VWell,VSLの値が、図1に示した
記憶部2aに記録される。図9に示した例のように、ス
テップSP53における判定の結果が第9段階t9で
「PASS」となった場合は、「一括書き込みパルス:
WL=8.00V、VWe ll=VSL=−6.00V」とい
う情報が記憶部2aに記録される。
【0048】図10は、ステップSP53において「P
ASS」と判定された時点でのしきい値電圧の分布を示
す図である。この時点では、メモリセルブロック内の全
てのメモリセルトランジスタのしきい値電圧が、5.5
V以上となっている。
【0049】図3を参照して、図2に示したステップS
P55に引き続き、ステップSP56において、所定の
パルス幅(ここでは1msとする)の消去パルスが、全
てのメモリセルトランジスタに印加される。これによ
り、FNトンネル電流を用いて、メモリセルブロック単
位で一括消去が実施される。
【0050】図11は、ステップSP56で消去パルス
が印加されている状態での印加電圧を説明するための、
メモリセルブロックの回路図である。ステップSP56
においては、全てのビット線BL1〜BLmはオープン
に設定され、ウェルにはVWe ll=4.00Vのパルス電
圧が印加され、ソース線SLにはVSL=4.00Vのパ
ルス電圧が印加され、全てのワード線WL1〜WLnに
はVWL=−6.00Vのパルス電圧が印加されている。
【0051】図3を参照して、ステップSP56に引き
続き、ステップSP57において、全てのメモリセルの
データが消去されたか否か、具体的には全てのメモリセ
ルトランジスタのしきい値電圧が所定値(ここでは3.
5Vとする)よりも低くなっているか否かを判定する消
去ベリファイが行われる。
【0052】図12は、ステップSP57で消去ベリフ
ァイが行われている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。ステップSP
57においては、選択ビットに対応するメモリセルトラ
ンジスタMT(j,i)に接続されているビット線BL
jにはVBL(j)=1.0Vのパルス電圧が印加され、ウ
ェルの電位VWell及びソース線SLの電位VSLはいずれ
も0Vに設定され、選択ビットに対応するメモリセルト
ランジスタMT(j,i)に接続されているワード線W
LiにはVWL(i)=3.5Vのパルス電圧が印加されて
いる。
【0053】図3を参照して、データが消去されていな
いメモリセルが一つでも存在する場合、即ちステップS
P57における判定の結果が「FAIL」である場合
は、ステップSP58に進み、消去パルスの電圧値が、
パルス強度が強くなるように更新される。その後、電圧
値が更新された消去パルスが、ステップSP56におい
て再度印加される。全てのメモリセルのデータが消去さ
れるまで、即ちステップSP57における判定の結果が
「PASS」となるまで、ステップSP56〜SP58
の動作が繰り返される。
【0054】図13は、ステップSP58における消去
パルスの電圧値の更新状況を示す図である。ワード線W
Lに印加されるパルス電圧の電圧値VWLは、図11に示
した第1段階t1の−6.00Vからスタートして、
0.25V刻みで、第17段階t17の−10.00V
まで低下される。ウェル及びソース線SLに印加される
各パルス電圧の電圧値VWell,VSLは、図11に示した
第1段階t1の4.00Vからスタートして、0.25
V刻みで、第17段階t17の8.00Vまで上昇され
る。
【0055】図3を参照して、ステップSP57におけ
る判定の結果が「PASS」である場合は、ステップS
P59に進み、消去パルスの最終的な電圧値、即ち最終
的なVWL,VWell,VSLの値が、図1に示した記憶部2
aに記録される。図13に示した例のように、ステップ
SP57における判定の結果が第5段階t5で「PAS
S」となった場合は、「消去パルス:VWL=−7.00
V、VWell=VSL=5.00V」という情報が記憶部2
aに記録される。
【0056】図14は、ステップSP57において「P
ASS」と判定された時点でのしきい値電圧の分布を示
す図である。この時点では、メモリセルブロック内の全
てのメモリセルトランジスタのしきい値電圧が、3.5
V未満となっている。
【0057】図3を参照して、ステップSP59に引き
続き、ステップSP60において、過剰なデータ消去に
よって過消去状態となっているメモリセルトランジスタ
が存在するか否か、具体的には全てのメモリセルトラン
ジスタのしきい値電圧が所定値(ここでは1.0Vとす
る)以上となっているか否かを判定する過消去ベリファ
イが行われる。
【0058】図15は、ステップSP60で過消去ベリ
ファイが行われている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。ステップSP
60においては、選択ビットに対応するメモリセルトラ
ンジスタMT(j,i)に接続されているビット線BL
jにはVBL(j)=1.0Vのパルス電圧が印加され、ウ
ェルの電位VWell及びソース線SLの電位VSLはいずれ
も0Vに設定され、選択ビットに対応するメモリセルト
ランジスタMT(j,i)に接続されているワード線W
LiにはVWL(i)=1.0Vのパルス電圧が印加されて
いる。
【0059】図3を参照して、過消去状態にあるメモリ
セルトランジスタが存在しない場合、即ちステップSP
60における判定の結果が「PASS」である場合は、
図5に示したステップSP61に進み、1回目のデータ
消去動作が終了する。
【0060】一方、過消去状態にあるメモリセルが一つ
でも存在する場合、即ちステップSP60における判定
の結果が「FAIL」である場合は、図4に示したステ
ップSP62に進み、所定のパルス幅(ここでは1μs
とする)のビット毎書き戻しパルスが、過消去状態にあ
るメモリセルトランジスタを選択して印加される。これ
により、チャネルホットエレクトロン(CHE)を用い
て、ビット毎にデータが書き戻される。
【0061】図16は、ステップSP62でビット毎書
き戻しパルスが印加されている状態での印加電圧を説明
するための、メモリセルブロックの回路図である。ステ
ップSP62においては、選択ビットに対応するメモリ
セルトランジスタMT(j,i)に接続されているビッ
ト線BLjにはVBL(j)=4.0Vのパルス電圧が印加
され、その他のビット線の電位VBL、ウェルの電位V
Well、及びソース線SLの電位VSLはいずれも0Vに設
定され、選択ビットに対応するメモリセルトランジスタ
MT(j,i)に接続されているワード線WLiにはV
WL(i)=1.0Vのパルス電圧が印加されている。
【0062】図4を参照して、ステップSP62に引き
続き、ステップSP63において、過消去状態にあった
全てのメモリセルトランジスタが過消去状態から回復し
たか否かを判定するために、過消去ベリファイが再度行
われる。ステップSP63での印加電圧の条件は、ステ
ップSP60と同様である。
【0063】依然として過消去状態にあるメモリセルト
ランジスタが一つでも存在する場合、即ちステップSP
63における判定の結果が「FAIL」である場合は、
ステップSP64において、ビット毎書き戻しパルスの
電圧値が、パルス強度が強くなるように更新される。そ
の後、過消去状態にあるメモリセルトランジスタに対し
て、電圧値が更新されたビット毎書き戻しパルスが、ス
テップSP62において再度印加される。過消去状態に
あるメモリセルトランジスタが存在しなくなるまで、即
ちステップSP63における判定の結果が「PASS」
となるまで、ステップSP62〜SP64の動作が繰り
返される。
【0064】図17は、ステップSP64におけるビッ
ト毎書き戻しパルスの電圧値の更新状況を示す図であ
る。ワード線WLに印加されるパルス電圧の電圧値VWL
は、図16に示した第1段階t1の1.0Vからスター
トして、0.5V刻みで、第13段階t13の7.0V
まで上昇される。選択ビットに対応するメモリセルトラ
ンジスタMT(j,i)に接続されているビット線BL
jに印加されるパルス電圧の電圧値は、VBL(j)=4.
0Vで固定である。
【0065】図4を参照して、ステップSP63におけ
る判定の結果が「PASS」である場合は、ステップS
P65に進み、ビット毎書き戻しパルスの最終的な電圧
値、即ち最終的なVWLの値が、図1に示した記憶部2a
に記録される。図17に示した例のように、ステップS
P63における判定の結果が第7段階t7で「PAS
S」となった場合は、「ビット毎書き戻しパルス:VWL
=4.0V」という情報が記憶部2aに記録される。
【0066】次に、ステップSP66において、過剰な
データ書き戻しによって過書き戻し状態となっているメ
モリセルトランジスタが存在するか否かを判定する過書
き戻しベリファイが行われる。過書き戻し状態にあるメ
モリセルトランジスタが存在しない場合、即ちステップ
SP66における判定の結果が「PASS」である場合
は、図5に示したステップSP61に進み、1回目のデ
ータ消去動作が終了する。
【0067】過書き戻し状態にあるメモリセルトランジ
スタが一つでも存在する場合、即ちステップSP66に
おける判定の結果が「FAIL」である場合は、図3に
示したステップSP56に戻り、ステップSP56以降
の動作が改めて実行される。
【0068】図18は、ステップSP66において「P
ASS」と判定された時点でのしきい値電圧の分布を示
す図である。この時点では、メモリセルブロック内の全
てのメモリセルトランジスタのしきい値電圧が、1.0
V以上3.5V未満となっている。
【0069】図19〜22は、本実施の形態1に係る不
揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降のデータ
消去方法を説明するためのフローチャートである。図1
9を参照して、ステップSP101において2回目以降
の消去コマンドが入力されると、ステップSP102に
おいて、前回のデータ消去動作における一括書き込みパ
ルスの最終電圧値が、図1に示した記憶部2aから読み
出される。
【0070】次に、ステップSP103において、制御
部2は、前回のデータ消去動作における一括書き込みパ
ルスの最終電圧値に基づいて、今回のデータ消去動作に
おける一括書き込みパルスの開始電圧値を設定する。こ
のとき、一括書き込みパルスのパルス強度が強過ぎると
いう事態を回避するために、前回のデータ消去動作にお
ける一括書き込みパルスの最終のパルス強度よりも、所
定段階(例えば1又は2段階)低い値に設定するのが望
ましい。上記の例では、1回目のデータ消去動作におけ
る一括書き込みパルスの最終電圧値がVWL=8.00
V、VWell=VSL=−6.00Vであったため、2回目
のデータ消去動作ではそれよりも1段階低くして、一括
書き込みパルスの開始電圧値を、VWL=7.75V、V
Well=VSL=−5.75Vに設定する。なお、一括書き
込みパルスのパルス幅は、前回と同様(1ms)であ
る。
【0071】次に、ステップSP104において、ステ
ップSP103で設定された電圧値の一括書き込みパル
スが、全てのメモリセルトランジスタに印加される。次
に、ステップSP105において書き込みベリファイが
行われる。ステップSP105での書き込みベリファイ
における電圧印加条件は、上記のステップSP53での
書き込みベリファイにおける電圧印加条件と同様であ
る。
【0072】ステップSP105における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP106に進
み、一括書き込みパルスの電圧値が、パルス強度が強く
なるように図9に従って更新される。その後、電圧値が
更新された一括書き込みパルスが、ステップSP104
において再度印加される。ステップSP105における
判定の結果が「PASS」となるまで、ステップSP1
04〜SP106の動作が繰り返される。
【0073】ステップSP105における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP107に進
み、今回のデータ消去動作に関する一括書き込みパルス
の最終的な電圧値が、図1に示した記憶部2aに記録さ
れる。今回のデータ消去動作に関する一括書き込みパル
スの最終的な電圧値は、次回のデータ消去動作におい
て、制御部2が一括書き込みパルスの開始電圧値を設定
する際に利用される。
【0074】図20を参照して、次に、ステップSP1
08において、前回のデータ消去動作における消去パル
スの最終電圧値が、図1に示した記憶部2aから読み出
される。次に、ステップSP109において、制御部2
は、前回のデータ消去動作における消去パルスの最終電
圧値に基づいて、今回のデータ消去動作における消去パ
ルスの開始電圧値を設定する。このとき、消去パルスの
パルス強度が強過ぎるという事態を回避するために、前
回のデータ消去動作における消去パルスの最終のパルス
強度よりも、所定段階低い値に設定するのが望ましい。
上記の例では、1回目のデータ消去動作における消去パ
ルスの最終電圧値がVWL=−7.00V、VWell=VSL
=5.00Vであったため、2回目のデータ消去動作で
はそれよりも1段階低くして、消去パルスの開始電圧値
を、VWL=−6.75V、VWell=VSL=4.75Vに
設定する。なお、消去パルスのパルス幅は、前回と同様
(1ms)である。
【0075】次に、ステップSP110において、ステ
ップSP109で設定された電圧値の消去パルスが、全
てのメモリセルトランジスタに印加される。次に、ステ
ップSP111において消去ベリファイが行われる。ス
テップSP111での消去ベリファイにおける電圧印加
条件は、上記のステップSP57での消去ベリファイに
おける電圧印加条件と同様である。
【0076】ステップSP111における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP112に進
み、消去パルスの電圧値が、パルス強度が強くなるよう
に図13に従って更新される。その後、電圧値が更新さ
れた消去パルスが、ステップSP110において再度印
加される。ステップSP111における判定の結果が
「PASS」となるまで、ステップSP110〜SP1
12の動作が繰り返される。
【0077】ステップSP111における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP113に進
み、今回のデータ消去動作に関する消去パルスの最終的
な電圧値が、図1に示した記憶部2aに記録される。今
回のデータ消去動作に関する消去パルスの最終的な電圧
値は、次回のデータ消去動作において、制御部2が消去
パルスの開始電圧値を設定する際に利用される。
【0078】次に、ステップSP114において過消去
ベリファイが行われる。ステップSP114での過消去
ベリファイにおける電圧印加条件は、上記のステップS
P60での過消去ベリファイにおける電圧印加条件と同
様である。ステップSP114における判定の結果が
「PASS」である場合は、図22に示したステップS
P115に進み、今回のデータ消去動作が終了する。
【0079】一方、ステップSP114における判定の
結果が「FAIL」である場合は、図21に示したステ
ップSP116に進み、前回のデータ消去動作における
ビット毎書き戻しパルスの最終電圧値が、図1に示した
記憶部2aから読み出される。次に、ステップSP11
7において、制御部2は、前回のデータ消去動作におけ
るビット毎書き戻しパルスの最終電圧値に基づいて、今
回のデータ消去動作におけるビット毎書き戻しパルスの
開始電圧値を設定する。このとき、ビット毎書き戻しパ
ルスのパルス強度が強過ぎるという事態を回避するため
に、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き戻しパ
ルスの最終のパルス強度よりも、所定段階低い値に設定
するのが望ましい。上記の例では、1回目のデータ消去
動作におけるビット毎書き戻しパルスの最終電圧値がV
WL=4.0Vであったため、2回目のデータ消去動作で
はそれよりも1段階低くして、ビット毎書き戻しパルス
の開始電圧値を、VWL=3.5Vに設定する。なお、ビ
ット毎書き戻しパルスのパルス幅は、前回と同様(1μ
s)である。
【0080】次に、ステップSP118において、ステ
ップSP117で設定された電圧値のビット毎書き戻し
パルスが、過消去状態にあるメモリセルトランジスタを
選択して印加される。次に、ステップSP119におい
て、ステップSP114と同様の過消去ベリファイが行
われる。
【0081】ステップSP119における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP120に進
み、ビット毎書き戻しパルスの電圧値が、パルス強度が
強くなるように図17に従って更新される。その後、電
圧値が更新されたビット毎書き戻しパルスが、ステップ
SP118において再度印加される。ステップSP11
9における判定の結果が「PASS」となるまで、ステ
ップSP118〜SP120の動作が繰り返される。
【0082】ステップSP119における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP121に進
み、今回のデータ消去動作に関するビット毎書き戻しパ
ルスの最終的な電圧値が、図1に示した記憶部2aに記
録される。今回のデータ消去動作に関するビット毎書き
戻しパルスの最終的な電圧値は、次回のデータ消去動作
において、制御部2がビット毎書き戻しパルスの開始電
圧値を設定する際に利用される。
【0083】次に、ステップSP122において過書き
戻しベリファイが行われる。ステップSP122での過
書き戻しベリファイにおける電圧印加条件は、上記のス
テップSP66での過書き戻しベリファイにおける電圧
印加条件と同様である。ステップSP122における判
定の結果が「PASS」である場合は、図22に示した
ステップSP115に進み、今回のデータ消去動作が終
了する。一方、ステップSP122における判定の結果
が「FAIL」である場合は、図20に示したステップ
SP110に戻り、ステップSP110以降の動作が改
めて実行される。
【0084】なお、以上の説明では、制御部2は、今回
のデータ消去動作において、一括書き込みパルスの前回
の最終電圧値、消去パルスの前回の最終電圧値、及びビ
ット毎書き戻しパルスの前回の最終電圧値を、それぞれ
ステップSP102,SP108,SP116において
別々に読み出した。しかしながら、消去パルス及びビッ
ト毎書き戻しパルスの各前回の最終電圧値は、ステップ
SP102において一括書き込みパルスの前回の最終電
圧値が読み出される際に、併せて読み出されてもよい。
【0085】このように本実施の形態1に係る不揮発性
半導体記憶装置及びそのデータ消去方法によれば、記憶
部2aには、前回のデータ消去動作における、一括書き
込みパルスの最終のパルス強度に関するデータ(第1の
情報)が記憶されており、制御部2は、今回のデータ消
去動作における一括書き込みパルスのパルス強度の開始
値を、上記第1の情報に基づいて決定する。従って、あ
る程度多数のデータ消去動作が既に行われた後のデータ
消去動作においても、ステップSP105における判定
の結果が「FAIL」となる可能性が従来よりも低くな
り、データ消去動作の所要時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0086】また、記憶部2aには、前回のデータ消去
動作における、消去パルスの最終のパルス強度に関する
データ(第2の情報)が記憶されており、制御部2は、
今回のデータ消去動作における消去パルスのパルス強度
の開始値を、上記第2の情報に基づいて決定する。従っ
て、ある程度多数のデータ消去動作が既に行われた後の
データ消去動作においても、ステップSP111におけ
る判定の結果が「FAIL」となる可能性が従来よりも
低くなり、データ消去動作の所要時間の短縮化を図るこ
とができる。
【0087】さらに記憶部2aには、前回のデータ消去
動作における、ビット毎書き戻しパルスの最終のパルス
強度に関するデータ(第3の情報)がさらに記憶されて
おり、制御部2は、今回のデータ消去動作におけるビッ
ト毎書き戻しパルスのパルス強度の開始値を、上記第3
の情報に基づいて決定する。従って、ある程度多数のデ
ータ消去動作が既に行われた後のデータ消去動作におい
ても、ステップSP119における判定の結果が「FA
IL」となる可能性が従来よりも低くなり、データ消去
動作の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0088】次に、本実施の形態1の第1の変形例につ
いて説明する。以上の説明では、ステップSP52,S
P104において一括書き込みパルスが印加されたが、
ビット毎書き込みパルスが印加されてもよい。
【0089】図23は、本実施の形態1の第1の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、1回目のデ
ータ消去方法の一部を説明するためのフローチャートで
ある。ステップSP71において1回目の消去コマンド
が入力されると、ステップSP72において、イレース
状態にあるビットを選択してビット毎書き戻しパルスが
印加される。これにより、チャネルホットエレクトロン
を用いて、ビット毎にデータが書き込まれる。
【0090】次に、ステップSP73において書き込み
ベリファイが行われる。ステップSP73における判定
の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP74
に進み、ビット毎書き込みパルスの電圧値が、パルス強
度が強くなるように更新される。その後、電圧値が更新
されたビット毎書き込みパルスが、ステップSP72に
おいて再度印加される。ステップSP73における判定
の結果が「PASS」となるまで、ステップSP72〜
SP74の動作が繰り返される。
【0091】ステップSP73における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP75に進み、
ビット毎書き込みパルスの最終的な電圧値が、図1に示
した記憶部2aに記録される。その後の動作は、上記ス
テップSP56以降の動作と同様である。
【0092】図24は、本実施の形態1の第1の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降
のデータ消去方法の一部を説明するためのフローチャー
トである。ステップSP141において2回目以降の消
去コマンドが入力されると、ステップSP142におい
て、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き込みパ
ルスの最終電圧値が、図1に示した記憶部2aから読み
出される。
【0093】次に、ステップSP143において、制御
部2は、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き込
みパルスの最終電圧値に基づいて、今回のデータ消去動
作におけるビット毎書き込みパルスの開始電圧値を設定
する。このとき、ビット毎書き込みパルスのパルス強度
が強過ぎるという事態を回避するために、前回のデータ
消去動作におけるビット毎書き込みパルスの最終のパル
ス強度よりも、所定段階低い値に設定するのが望まし
い。
【0094】次に、ステップSP144において、ステ
ップSP143で設定された電圧値のビット毎書き込み
パルスが、選択されたメモリセルトランジスタに印加さ
れる。次に、ステップSP145において書き込みベリ
ファイが行われる。ステップSP145における判定の
結果が「FAIL」である場合は、ステップSP146
に進み、ビット毎書き込みパルスの電圧値が、パルス強
度が強くなるように更新される。その後、電圧値が更新
されたビット毎書き込みパルスが、ステップSP144
において再度印加される。ステップSP145における
判定の結果が「PASS」となるまで、ステップSP1
44〜SP146の動作が繰り返される。
【0095】ステップSP145における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP147に進
み、今回のデータ消去動作に関するビット毎書き込みパ
ルスの最終的な電圧値が、図1に示した記憶部2aに記
録される。その後の動作は、上記ステップSP108以
降の動作と同様である。
【0096】次に、本実施の形態1の第2の変形例につ
いて説明する。以上の説明では、ステップSP62,S
P118においてビット毎書き戻しパルスが印加された
が、一括書き戻しパルスが印加されてもよい。
【0097】図25は、本実施の形態1の第2の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、1回目のデ
ータ消去方法の一部を説明するためのフローチャートで
ある。図3に示したステップSP60における判定の結
果が「FAIL」である場合は、ステップSP80にお
いて、全てのメモリセルトランジスタに一括書き戻しパ
ルスが印加される。これにより、FNトンネル電流を用
いて、全てのメモリセルトランジスタにおいてデータが
書き戻される。
【0098】次に、ステップSP81において過消去ベ
リファイが行われる。ステップSP81における判定の
結果が「FAIL」である場合は、ステップSP82に
おいて、一括書き戻しパルスの電圧値が、パルス強度が
強くなるように更新される。その後、電圧値が更新され
た一括書き戻しパルスが、ステップSP80において再
度印加される。ステップSP81における判定の結果が
「PASS」となるまで、ステップSP80〜SP82
の動作が繰り返される。
【0099】図26は、ステップSP82における一括
書き戻しパルスの電圧値の更新状況を示す図である。ワ
ード線WLに印加されるパルス電圧の電圧値VWLは、第
1段階t1の5.0Vからスタートして、0.5V刻み
で、第11段階t11の10.0Vまで上昇される。な
お、ビット線BL1〜BLmにはVBL=4.0Vのパル
ス電圧が印加され、ウェルの電位VWell及びソース線S
Lの電位VSLはいずれも0Vに設定されている。
【0100】ステップSP81における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP83に進み、
一括書き戻しパルスの最終的な電圧値が、図1に示した
記憶部2aに記録される。その後の動作は、上記ステッ
プSP66以降の動作と同様である。
【0101】図27は、本実施の形態1の第2の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降
のデータ消去方法の一部を説明するためのフローチャー
トである。図20に示したステップSP114における
判定の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP
150に進み、前回のデータ消去動作における一括書き
戻しパルスの最終電圧値が、図1に示した記憶部2aか
ら読み出される。次に、ステップSP151において、
制御部2は、前回のデータ消去動作における一括書き戻
しパルスの最終電圧値に基づいて、今回のデータ消去動
作における一括書き戻しパルスの開始電圧値を設定す
る。このとき、一括書き戻しパルスのパルス強度が強過
ぎるという事態を回避するために、前回のデータ消去動
作における一括書き戻しパルスの最終のパルス強度より
も、所定段階低い値に設定するのが望ましい。
【0102】次に、ステップSP152において、ステ
ップSP151で設定された電圧値の一括書き戻しパル
スが、全てのメモリセルトランジスタに印加される。次
に、ステップSP153において過消去ベリファイが行
われる。ステップSP153における判定の結果が「F
AIL」である場合は、ステップSP154に進み、一
括書き戻しパルスの電圧値が、パルス強度が強くなるよ
うに図26に従って更新される。その後、電圧値が更新
された一括書き戻しパルスが、ステップSP152にお
いて再度印加される。ステップSP153における判定
の結果が「PASS」となるまで、ステップSP152
〜SP154の動作が繰り返される。
【0103】ステップSP153における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP155に進
み、今回のデータ消去動作に関する一括書き戻しパルス
の最終的な電圧値が、図1に示した記憶部2aに記録さ
れる。その後の動作は、上記ステップSP122以降の
動作と同様である。
【0104】第1及び第2の変形例に係る半導体記憶装
置及びそのデータ消去方法によっても、実施の形態1の
上記効果と同様の効果を得ることができる。
【0105】実施の形態2.上記実施の形態1では、ス
テップSP54,SP106で一括書き込みパルスの電
圧値を更新し、ステップSP58,SP112で消去パ
ルスの電圧値を更新し、ステップSP64,SP120
でビット毎書き戻しパルスの電圧値を更新したが、パル
ス幅を更新することによってパルス強度を強めてもよ
い。
【0106】図28〜31は、本実施の形態2に係る不
揮発性半導体記憶装置1における、1回目のデータ消去
方法を説明するためのフローチャートである。図28を
参照して、ステップSP201において1回目の消去コ
マンドが入力されると、ステップSP202において、
所定の電圧値の一括書き込みパルスが、全てのメモリセ
ルトランジスタに印加される。
【0107】図32は、ステップSP202で一括書き
込みパルスが印加されている状態での印加電圧を説明す
るための、メモリセルブロックの回路図である。ステッ
プSP202においては、全てのビット線BL1〜BL
mはオープンに設定され、ウェルにはVWell=−7.0
Vのパルス電圧が印加され、ソース線SLにはVSL=−
7.0Vのパルス電圧が印加され、全てのワード線WL
1〜WLnにはVWL=10Vのパルス電圧が印加されて
いる。
【0108】図28を参照して、ステップSP202に
引き続き、ステップSP203において書き込みベリフ
ァイが行われる。ステップSP203における判定の結
果が「FAIL」である場合は、ステップSP204に
進み、一括書き込みパルスのパルス幅が、パルス強度が
強くなるように更新される。その後、パルス幅が更新さ
れた一括書き込みパルスが、ステップSP202におい
て再度印加される。ステップSP203における判定の
結果が「PASS」となるまで、ステップSP202〜
SP204の動作が繰り返される。
【0109】図33は、ステップSP204における一
括書き込みパルスのパルス幅の更新状況を示す図であ
る。ワード線WL、ウェル、及びソース線SLにそれぞ
れ印加される電圧パルスのパルス幅は、第1段階t1の
1msからスタートして、1段階進むごとに2倍され
て、第10段階t10の512msまで広げられる。
【0110】図28を参照して、ステップSP203に
おける判定の結果が「PASS」である場合は、ステッ
プSP205に進み、一括書き込みパルスの最終的なパ
ルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録される。図3
3に示した例のように、ステップSP203における判
定の結果が第4段階t4で「PASS」となった場合
は、「一括書き込みパルス:8ms」という情報が記憶
部2aに記録される。
【0111】図29を参照して、図28に示したステッ
プSP205に引き続き、ステップSP206におい
て、所定の電圧値の消去パルスが、全てのメモリセルト
ランジスタに印加される。
【0112】図34は、ステップSP206で消去パル
スが印加されている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。ステップSP
206においては、全てのビット線BL1〜BLmはオ
ープンに設定され、ウェルにはVWell=7.0Vのパル
ス電圧が印加され、ソース線SLにはVSL=7.0Vの
パルス電圧が印加され、全てのワード線WL1〜WLn
にはVWL=−10Vのパルス電圧が印加されている。
【0113】図29を参照して、ステップSP206に
引き続き、ステップSP207において消去ベリファイ
が行われる。ステップSP207における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP208に進
み、消去パルスのパルス幅が、パルス強度が強くなるよ
うに更新される。その後、パルス幅が更新された消去パ
ルスが、ステップSP206において再度印加される。
ステップSP207における判定の結果が「PASS」
となるまで、ステップSP206〜SP208の動作が
繰り返される。
【0114】図35は、ステップSP208における消
去パルスのパルス幅の更新状況を示す図である。ワード
線WL、ウェル、及びソース線SLにそれぞれ印加され
る電圧パルスのパルス幅は、第1段階t1の1msから
スタートして、1段階進むごとに2倍されて、第10段
階t10の512msまで広げられる。
【0115】図29を参照して、ステップSP207に
おける判定の結果が「PASS」である場合は、ステッ
プSP209に進み、消去パルスの最終的なパルス幅
が、図1に示した記憶部2aに記録される。図35に示
した例のように、ステップSP207における判定の結
果が第4段階t4で「PASS」となった場合は、「消
去パルス:8ms」という情報が記憶部2aに記録され
る。
【0116】次に、ステップSP210において過消去
ベリファイが行われる。ステップSP210における判
定の結果が「PASS」である場合は、図31に示した
ステップSP211に進み、1回目のデータ消去動作が
終了する。一方、ステップSP210における判定の結
果が「FAIL」である場合は、図30に示したステッ
プSP212に進み、所定の電圧値のビット毎書き戻し
パルスが、過消去状態にあるメモリセルトランジスタを
選択して印加される。
【0117】図36は、ステップSP212でビット毎
書き戻しパルスが印加されている状態での印加電圧を説
明するための、メモリセルブロックの回路図である。ス
テップSP212においては、選択ビットに対応するメ
モリセルトランジスタMT(j,i)に接続されている
ビット線BLjにはVBL(j)=4.0Vのパルス電圧が
印加され、その他のビット線の電位VBL、ウェルの電位
Well、及びソース線SLの電位VSLはいずれも0Vに
設定され、選択ビットに対応するメモリセルトランジス
タMT(j,i)に接続されているワード線WLiには
WL(i)=5.0Vのパルス電圧が印加されている。
【0118】図30を参照して、ステップSP212に
引き続き、ステップSP213において過消去ベリファ
イが再度行われる。ステップSP213における判定の
結果が「FAIL」である場合は、ステップSP214
において、ビット毎書き戻しパルスのパルス幅が、パル
ス強度が強くなるように更新される。その後、過消去状
態にあるメモリセルトランジスタに対して、パルス幅が
更新されたビット毎書き戻しパルスが、ステップSP2
12において再度印加される。ステップSP213にお
ける判定の結果が「PASS」となるまで、ステップS
P212〜SP214の動作が繰り返される。
【0119】図37は、ステップSP214におけるビ
ット毎書き戻しパルスのパルス幅の更新状況を示す図で
ある。ワード線WLに印加される電圧パルスのパルス幅
は、第1段階t1の0.5μsからスタートして、1段
階進むごとに2倍されて、第6段階t6の16.0μs
まで広げられる。
【0120】図30を参照して、ステップSP213に
おける判定の結果が「PASS」である場合は、ステッ
プSP215に進み、ビット毎書き戻しパルスの最終的
なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録される。
図37に示した例のように、ステップSP213におけ
る判定の結果が第4段階t4で「PASS」となった場
合は、「ビット毎書き戻しパルス:4.0μs」という
情報が記憶部2aに記録される。
【0121】次に、ステップSP216において過書き
戻しベリファイが行われる。ステップSP216におけ
る判定の結果が「PASS」である場合は、図31に示
したステップSP211に進み、1回目のデータ消去動
作が終了する。一方、ステップSP216における判定
の結果が「FAIL」である場合は、図29に示したス
テップSP206に戻り、ステップSP206以降の動
作が改めて実行される。
【0122】図38〜41は、本実施の形態2に係る不
揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降のデータ
消去方法を説明するためのフローチャートである。図3
8を参照して、ステップSP251において2回目以降
の消去コマンドが入力されると、ステップSP252に
おいて、前回のデータ消去動作における一括書き込みパ
ルスの最終パルス幅が、図1に示した記憶部2aから読
み出される。
【0123】次に、ステップSP253において、制御
部2は、前回のデータ消去動作における一括書き込みパ
ルスの最終パルス幅に基づいて、今回のデータ消去動作
における一括書き込みパルスの開始パルス幅を設定す
る。上記の例では、1回目のデータ消去動作における一
括書き込みパルスの最終パルス幅が8msであったた
め、2回目のデータ消去動作ではそれよりも1段階低く
して、一括書き込みパルスの開始パルス幅を4msに設
定する。なお、一括書き込みパルスの電圧値は前回と同
様である。
【0124】次に、ステップSP254において、ステ
ップSP253で設定されたパルス幅の一括書き込みパ
ルスが、全てのメモリセルトランジスタに印加される。
次に、ステップSP255において書き込みベリファイ
が行われる。ステップSP255における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP256に進
み、一括書き込みパルスのパルス幅が、パルス強度が強
くなるように図33に従って更新される。その後、パル
ス幅が更新された一括書き込みパルスが、ステップSP
254において再度印加される。ステップSP255に
おける判定の結果が「PASS」となるまで、ステップ
SP254〜SP256の動作が繰り返される。
【0125】ステップSP255における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP257に進
み、今回のデータ消去動作に関する一括書き込みパルス
の最終的なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録
される。
【0126】図39を参照して、次に、ステップSP2
58において、前回のデータ消去動作における消去パル
スの最終パルス幅が、図1に示した記憶部2aから読み
出される。次に、ステップSP259において、制御部
2は、前回のデータ消去動作における消去パルスの最終
パルス幅に基づいて、今回のデータ消去動作における消
去パルスの開始パルス幅を設定する。上記の例では、1
回目のデータ消去動作における消去パルスの最終パルス
幅が8msであったため、2回目のデータ消去動作では
それよりも1段階低くして、消去パルスの開始パルス幅
を4msに設定する。なお、消去パルスの電圧値は前回
と同様である。
【0127】次に、ステップSP260において、ステ
ップSP259で設定された電圧値の消去パルスが、全
てのメモリセルトランジスタに印加される。次に、ステ
ップSP261において消去ベリファイが行われる。ス
テップSP261における判定の結果が「FAIL」で
ある場合は、ステップSP262に進み、消去パルスの
パルス幅が、パルス強度が強くなるように図35に従っ
て更新される。その後、パルス幅が更新された消去パル
スが、ステップSP260において再度印加される。ス
テップSP261における判定の結果が「PASS」と
なるまで、ステップSP260〜SP262の動作が繰
り返される。
【0128】ステップSP261における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP263に進
み、今回のデータ消去動作に関する消去パルスの最終的
なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録される。
【0129】次に、ステップSP264において過消去
ベリファイが行われる。ステップSP264における判
定の結果が「PASS」である場合は、図41に示した
ステップSP265に進み、今回のデータ消去動作が終
了する。一方、ステップSP264における判定の結果
が「FAIL」である場合は、図40に示したステップ
SP266に進み、前回のデータ消去動作におけるビッ
ト毎書き戻しパルスの最終パルス幅が、図1に示した記
憶部2aから読み出される。
【0130】次に、ステップSP267において、制御
部2は、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き戻
しパルスの最終パルス幅に基づいて、今回のデータ消去
動作におけるビット毎書き戻しパルスの開始パルス幅を
設定する。上記の例では、1回目のデータ消去動作にお
けるビット毎書き戻しパルスの最終パルス幅が4.0μ
sであったため、2回目のデータ消去動作ではそれより
も1段階低くして、ビット毎書き戻しパルスの開始パル
ス幅を2.0μsに設定する。なお、ビット毎書き戻し
パルスの電圧値は前回と同様である。
【0131】次に、ステップSP268において、ステ
ップSP267で設定されたパルス幅のビット毎書き戻
しパルスが、過消去状態にあるメモリセルトランジスタ
を選択して印加される。次に、ステップSP269にお
いて過消去ベリファイが行われる。ステップSP269
における判定の結果が「FAIL」である場合は、ステ
ップSP270に進み、ビット毎書き戻しパルスのパル
ス幅が、パルス強度が強くなるように図37に従って更
新される。その後、パルス幅が更新されたビット毎書き
戻しパルスが、ステップSP268において再度印加さ
れる。ステップSP269における判定の結果が「PA
SS」となるまで、ステップSP268〜SP270の
動作が繰り返される。
【0132】ステップSP269における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP271に進
み、今回のデータ消去動作に関するビット毎書き戻しパ
ルスの最終的なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに
記録される。
【0133】次に、ステップSP272において過書き
戻しベリファイが行われる。ステップSP272におけ
る判定の結果が「PASS」である場合は、図41に示
したステップSP265に進み、今回のデータ消去動作
が終了する。一方、ステップSP272における判定の
結果が「FAIL」である場合は、図39に示したステ
ップSP260に戻り、ステップSP260以降の動作
が改めて実行される。
【0134】なお、以上の説明では、制御部2は、2回
目以降のデータ消去動作において、一括書き込みパルス
の前回の最終パルス幅、消去パルスの前回の最終パルス
幅、及びビット毎書き戻しパルスの前回の最終パルス幅
を、それぞれステップSP252,SP258,SP2
66において別々に読み出した。しかしながら、消去パ
ルス及びビット毎書き戻しパルスの各前回の最終パルス
幅は、ステップSP252において一括書き込みパルス
の前回の最終パルス幅が読み出される際に、併せて読み
出されてもよい。
【0135】本実施の形態2に係る半導体記憶装置のデ
ータ消去方法のように、電圧値ではなくパルス幅を広げ
ることによっても、パルス強度を強めることができる。
従って、上記実施の形態1と同様に、ある程度多数のデ
ータ消去動作が既に行われた後のデータ消去動作におい
ても、ステップSP255,SP261,SP269に
おける各判定の結果が「FAIL」となる可能性が従来
よりも低くなり、データ消去動作の所要時間の短縮化を
図ることができる。
【0136】次に、本実施の形態2の第1の変形例につ
いて説明する。以上の説明では、ステップSP202,
SP254において一括書き込みパルスが印加された
が、ビット毎書き込みパルスが印加されてもよい。
【0137】図42は、本実施の形態2の第1の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、1回目のデ
ータ消去方法の一部を説明するためのフローチャートで
ある。ステップSP300において1回目の消去コマン
ドが入力されると、ステップSP301において、イレ
ース状態にあるビットを選択してビット毎書き戻しパル
スが印加される。
【0138】次に、ステップSP302において書き込
みベリファイが行われる。ステップSP302における
判定の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP
303に進み、ビット毎書き込みパルスのパルス幅が、
パルス強度が強くなるように更新される。その後、パル
ス幅が更新されたビット毎書き込みパルスが、ステップ
SP301において再度印加される。ステップSP30
2における判定の結果が「PASS」となるまで、ステ
ップSP301〜SP303の動作が繰り返される。
【0139】ステップSP302における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP304に進
み、ビット毎書き込みパルスの最終的なパルス幅が、図
1に示した記憶部2aに記録される。その後の動作は、
上記ステップSP206以降の動作と同様である。
【0140】図43は、本実施の形態2の第1の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降
のデータ消去方法の一部を説明するためのフローチャー
トである。ステップSP320において2回目以降の消
去コマンドが入力されると、ステップSP321におい
て、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き込みパ
ルスの最終パルス幅が、図1に示した記憶部2aから読
み出される。
【0141】次に、ステップSP322において、制御
部2は、前回のデータ消去動作におけるビット毎書き込
みパルスの最終パルス幅に基づいて、今回のデータ消去
動作におけるビット毎書き込みパルスの開始パルス幅を
設定する。
【0142】次に、ステップSP323において、ステ
ップSP322で設定されたパルス幅のビット毎書き込
みパルスが、選択されたメモリセルトランジスタに印加
される。次に、ステップSP324において書き込みベ
リファイが行われる。ステップSP324における判定
の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP32
5に進み、ビット毎書き込みパルスのパルス幅が、パル
ス強度が強くなるように更新される。その後、パルス幅
が更新されたビット毎書き込みパルスが、ステップSP
323において再度印加される。ステップSP324に
おける判定の結果が「PASS」となるまで、ステップ
SP323〜SP325の動作が繰り返される。
【0143】ステップSP324における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP326に進
み、今回のデータ消去動作に関するビット毎書き込みパ
ルスの最終的なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに
記録される。その後の動作は、上記ステップSP258
以降の動作と同様である。
【0144】次に、本実施の形態2の第2の変形例につ
いて説明する。以上の説明では、ステップSP212,
SP268においてビット毎書き戻しパルスが印加され
たが、一括書き戻しパルスが印加されてもよい。
【0145】図44は、本実施の形態2の第2の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、1回目のデ
ータ消去方法の一部を説明するためのフローチャートで
ある。図29に示したステップSP210における判定
の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP40
0において、全てのメモリセルトランジスタに一括書き
戻しパルスが印加される。
【0146】次に、ステップSP401において過消去
ベリファイが行われる。ステップSP401における判
定の結果が「FAIL」である場合は、ステップSP4
02において、一括書き戻しパルスのパルス幅が、パル
ス強度が強くなるように更新される。その後、パルス幅
が更新された一括書き戻しパルスが、ステップSP40
0において再度印加される。ステップSP401におけ
る判定の結果が「PASS」となるまで、ステップSP
400〜SP402の動作が繰り返される。
【0147】図45は、ステップSP402における一
括書き戻しパルスのパルス幅の更新状況を示す図であ
る。ワード線WLに印加される電圧パルスのパルス幅
は、第1段階t1の1msからスタートして、1段階進
むごとに2倍されて、第7段階t7の64msまで広げ
られる。
【0148】図44を参照して、ステップSP401に
おける判定の結果が「PASS」である場合は、ステッ
プSP403に進み、一括書き戻しパルスの最終的なパ
ルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録される。その
後の動作は、上記ステップSP216以降の動作と同様
である。
【0149】図46は、本実施の形態2の第2の変形例
に係る不揮発性半導体記憶装置1における、2回目以降
のデータ消去方法の一部を説明するためのフローチャー
トである。図39に示したステップSP264における
判定の結果が「FAIL」である場合、ステップSP4
20において、前回のデータ消去動作における一括書き
戻しパルスの最終パルス幅が、図1に示した記憶部2a
から読み出される。次に、ステップSP421におい
て、制御部2は、前回のデータ消去動作における一括書
き戻しパルスの最終パルス幅に基づいて、今回のデータ
消去動作における一括書き戻しパルスの開始パルス幅を
設定する。
【0150】次に、ステップSP422において、ステ
ップSP421で設定されたパルス幅の一括書き戻しパ
ルスが、全てのメモリセルトランジスタに印加される。
次に、ステップSP423において過消去ベリファイが
行われる。ステップSP423における判定の結果が
「FAIL」である場合は、ステップSP424に進
み、一括書き戻しパルスのパルス幅が、パルス強度が強
くなるように図45に従って更新される。その後、パル
ス幅が更新された一括書き戻しパルスが、ステップSP
422において再度印加される。ステップSP423に
おける判定の結果が「PASS」となるまで、ステップ
SP422〜SP424の動作が繰り返される。
【0151】ステップSP423における判定の結果が
「PASS」である場合は、ステップSP425に進
み、今回のデータ消去動作に関する一括書き戻しパルス
の最終的なパルス幅が、図1に示した記憶部2aに記録
される。その後の動作は、上記ステップSP272以降
の動作と同様である。
【0152】第1及び第2の変形例に係る半導体記憶装
置及びそのデータ消去方法によっても、実施の形態2の
上記効果と同様の効果を得ることができる。
【0153】
【発明の効果】この発明のうち請求項1に係るものによ
れば、制御部は、今回のデータ消去動作における書き込
みパルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶されて
いる第1の情報に基づいて、適切な値に決定することが
できる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に
行われた後のデータ消去動作においても、書き込みパル
スの強度を強める回数を少なくすることができ、データ
消去動作の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0154】また、この発明のうち請求項2に係るもの
によれば、今回のデータ消去動作において、書き込みパ
ルスのパルス強度の開始値が過大になることを回避する
ことができる。
【0155】また、この発明のうち請求項3に係るもの
によれば、制御部は、今回のデータ消去動作における消
去パルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶されて
いる第2の情報に基づいて、適切な値に決定することが
できる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に
行われた後のデータ消去動作においても、消去パルスの
強度を強める回数を少なくすることができ、データ消去
動作の所要時間をさらに短縮することができる。
【0156】また、この発明のうち請求項4に係るもの
によれば、制御部は、今回のデータ消去動作における書
き戻しパルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶さ
れている第3の情報に基づいて、適切な値に決定するこ
とができる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が
既に行われた後のデータ消去動作においても、書き戻し
パルスの強度を強める回数を少なくすることができ、デ
ータ消去動作の所要時間をさらに短縮することができ
る。
【0157】また、この発明のうち請求項5に係るもの
によれば、制御部は、今回のデータ消去動作における消
去パルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶されて
いる第1の情報に基づいて、適切な値に決定することが
できる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に
行われた後のデータ消去動作においても、消去パルスの
強度を強める回数を少なくすることができ、データ消去
動作の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0158】また、この発明のうち請求項6に係るもの
によれば、今回のデータ消去動作において、消去パルス
のパルス強度の開始値が過大になることを回避すること
ができる。
【0159】また、この発明のうち請求項7に係るもの
によれば、制御部は、今回のデータ消去動作における書
き戻しパルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶さ
れている第2の情報に基づいて、適切な値に決定するこ
とができる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が
既に行われた後のデータ消去動作においても、書き戻し
パルスの強度を強める回数を少なくすることができ、デ
ータ消去動作の所要時間をさらに短縮することができ
る。
【0160】また、この発明のうち請求項8に係るもの
によれば、制御部は、今回のデータ消去動作における書
き戻しパルスのパルス強度の開始値を、記憶部に記憶さ
れている情報に基づいて、適切な値に決定することがで
きる。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行
われた後のデータ消去動作においても、書き戻しパルス
の強度を強める回数を少なくすることができ、データ消
去動作の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0161】また、この発明のうち請求項9に係るもの
によれば、今回のデータ消去動作において、書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値が過大になることを回避する
ことができる。
【0162】また、この発明のうち請求項10に係るも
のによれば、前回のデータ消去動作と今回のデータ消去
動作との間に装置の電源が一旦オフされた場合であって
も、記憶部の記憶内容を保持することができる。
【0163】また、この発明のうち請求項11に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における書き込みパ
ルスのパルス強度の開始値を、工程(b)で記憶された
第1の情報に基づいて、適切な値に決定することができ
る。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行わ
れた後のデータ消去動作においても、書き込みパルスの
強度を強める回数を少なくすることができ、データ消去
動作の所要時間の短縮化を図ることができる。
【0164】また、この発明のうち請求項12に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作において、書き込み
パルスのパルス強度の開始値が過大になることを回避す
ることができる。
【0165】また、この発明のうち請求項13に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における消去パルス
のパルス強度の開始値を、工程(d)で記憶された第2
の情報に基づいて、適切な値に決定することができる。
従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行われた
後のデータ消去動作においても、消去パルスの強度を強
める回数を少なくすることができ、データ消去動作の所
要時間をさらに短縮することができる。
【0166】また、この発明のうち請求項14に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値を、工程(f)で記憶された
第3の情報に基づいて、適切な値に決定することができ
る。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行わ
れた後のデータ消去動作においても、書き戻しパルスの
強度を強める回数を少なくすることができ、データ消去
動作の所要時間をさらに短縮することができる。
【0167】また、この発明のうち請求項15に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における消去パルス
のパルス強度の開始値を、工程(b)で記憶された第1
の情報に基づいて、適切な値に決定することができる。
従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行われた
後のデータ消去動作においても、消去パルスの強度を強
める回数を少なくすることができ、データ消去動作の所
要時間の短縮化を図ることができる。
【0168】また、この発明のうち請求項16に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作において、消去パル
スのパルス強度の開始値が過大になることを回避するこ
とができる。
【0169】また、この発明のうち請求項17に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値を、工程(d)で記憶された
第2の情報に基づいて、適切な値に決定することができ
る。従って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行わ
れた後のデータ消去動作においても、書き戻しパルスの
強度を強める回数を少なくすることができ、データ消去
動作の所要時間をさらに短縮することができる。
【0170】また、この発明のうち請求項18に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作における書き戻しパ
ルスのパルス強度の開始値を、工程(b)で記憶された
情報に基づいて、適切な値に決定することができる。従
って、ある程度多数のデータ消去動作が既に行われた後
のデータ消去動作においても、書き戻しパルスの強度を
強める回数を少なくすることができ、データ消去動作の
所要時間の短縮化を図ることができる。
【0171】また、この発明のうち請求項19に係るも
のによれば、今回のデータ消去動作において、書き戻し
パルスのパルス強度の開始値が過大になることを回避す
ることができる。
【0172】また、この発明のうち請求項20に係るも
のによれば、前回のデータ消去動作と今回のデータ消去
動作との間に装置の電源が一旦オフされた場合であって
も、記憶内容を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導体
記憶装置の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導体
記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導体
記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導体
記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導体
記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】 データ消去時における初期状態でのしきい値
電圧の分布を示す図である。
【図7】 ステップSP52で一括書き込みパルスが印
加されている状態での印加電圧を説明するための、メモ
リセルブロックの回路図である。
【図8】 ステップSP53で書き込みベリファイが行
われている状態での印加電圧を説明するための、メモリ
セルブロックの回路図である。
【図9】 ステップSP54における一括書き込みパル
スの電圧値の更新状況を示す図である。
【図10】 ステップSP53において「PASS」と
判定された時点でのしきい値電圧の分布を示す図であ
る。
【図11】 ステップSP56で消去パルスが印加され
ている状態での印加電圧を説明するための、メモリセル
ブロックの回路図である。
【図12】 ステップSP57で消去ベリファイが行わ
れている状態での印加電圧を説明するための、メモリセ
ルブロックの回路図である。
【図13】 ステップSP58における消去パルスの電
圧値の更新状況を示す図である。
【図14】 ステップSP57において「PASS」と
判定された時点でのしきい値電圧の分布を示す図であ
る。
【図15】 ステップSP60で過消去ベリファイが行
われている状態での印加電圧を説明するための、メモリ
セルブロックの回路図である。
【図16】 ステップSP62でビット毎書き戻しパル
スが印加されている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。
【図17】 ステップSP64におけるビット毎書き戻
しパルスの電圧値の更新状況を示す図である。
【図18】 ステップSP66において「PASS」と
判定された時点でのしきい値電圧の分布を示す図であ
る。
【図19】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図20】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図21】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図22】 本発明の実施の形態1に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図23】 本発明の実施の形態1の第1の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、1回目のデータ消
去方法の一部を説明するためのフローチャートである。
【図24】 本発明の実施の形態1の第1の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、2回目以降のデー
タ消去方法の一部を説明するためのフローチャートであ
る。
【図25】 本発明の実施の形態1の第2の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、1回目のデータ消
去方法の一部を説明するためのフローチャートである。
【図26】 ステップSP82における一括書き戻しパ
ルスの電圧値の更新状況を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態1の第2の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、2回目以降のデー
タ消去方法の一部を説明するためのフローチャートであ
る。
【図28】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図29】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図30】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図31】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、1回目のデータ消去方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図32】 ステップSP202で一括書き込みパルス
が印加されている状態での印加電圧を説明するための、
メモリセルブロックの回路図である。
【図33】 ステップSP204における一括書き込み
パルスのパルス幅の更新状況を示す図である。
【図34】 ステップSP206で消去パルスが印加さ
れている状態での印加電圧を説明するための、メモリセ
ルブロックの回路図である。
【図35】 ステップSP208における消去パルスの
パルス幅の更新状況を示す図である。
【図36】 ステップSP212でビット毎書き戻しパ
ルスが印加されている状態での印加電圧を説明するため
の、メモリセルブロックの回路図である。
【図37】 ステップSP214におけるビット毎書き
戻しパルスのパルス幅の更新状況を示す図である。
【図38】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図39】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図40】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図41】 本発明の実施の形態2に係る不揮発性半導
体記憶装置における、2回目以降のデータ消去方法を説
明するためのフローチャートである。
【図42】 本発明の実施の形態2の第1の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、1回目のデータ消
去方法の一部を説明するためのフローチャートである。
【図43】 本発明の実施の形態2の第1の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、2回目以降のデー
タ消去方法の一部を説明するためのフローチャートであ
る。
【図44】 本発明の実施の形態2の第2の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、1回目のデータ消
去方法の一部を説明するためのフローチャートである。
【図45】 ステップSP402における一括書き戻し
パルスのパルス幅の更新状況を示す図である。
【図46】 本発明の実施の形態2の第2の変形例に係
る不揮発性半導体記憶装置における、2回目以降のデー
タ消去方法の一部を説明するためのフローチャートであ
る。
【図47】 従来の半導体記憶装置におけるデータ消去
動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 不揮発性半導体記憶装置、2 制御部、2a 記憶
部、26 メモリセルアレイ、30,32 メモリセル
トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友枝 光弘 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AD04 AD08 AE05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルトランジスタと、 記憶部を有し、前記メモリセルトランジスタに印加され
    る電圧パルスを制御する制御部とを備え、 データ消去動作において、前記制御部は、消去パルスを
    印加する前に、前記メモリセルトランジスタにデータが
    書き込まれるまで、パルス強度を次第に強めて書き込み
    パルスを印加し、 前記記憶部には、前回のデータ消去動作における、前記
    書き込みパルスの最終のパルス強度に関する第1の情報
    が記憶されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記書き込
    みパルスのパルス強度の開始値を、前記第1の情報に基
    づいて決定する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込みパルスの前記パルス強度は
    段階的に強められ、 前記データ消去動作における前記書き込みパルスの前記
    パルス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作
    における前記書き込みパルスの前記最終のパルス強度よ
    りも、所定段階低い値に設定される、請求項1に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記データ消去動作において、前記制御
    部は、前記メモリセルトランジスタのデータが消去され
    るまで、パルス強度を次第に強めて前記消去パルスを印
    加し、 前記記憶部には、前記前回のデータ消去動作における、
    前記消去パルスの最終のパルス強度に関する第2の情報
    がさらに記憶されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記消去パ
    ルスのパルス強度の開始値を、前記第2の情報に基づい
    て決定する、請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 前記データ消去動作において、前記制御
    部は、前記消去パルスの印加によって過消去されたメモ
    リセルトランジスタが存在する場合、前記過消去された
    メモリセルトランジスタにデータが書き戻されるまで、
    パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加し、 前記記憶部には、前記前回のデータ消去動作における、
    前記書き戻しパルスの最終のパルス強度に関する第3の
    情報がさらに記憶されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記書き戻
    しパルスのパルス強度の開始値を、前記第3の情報に基
    づいて決定する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 メモリセルトランジスタと、 記憶部を有し、前記メモリセルトランジスタに印加され
    る電圧パルスを制御する制御部とを備え、 データ消去動作において、前記制御部は、前記メモリセ
    ルトランジスタのデータが消去されるまで、パルス強度
    を次第に強めて消去パルスを印加し、 前記記憶部には、前回のデータ消去動作における、前記
    消去パルスの最終のパルス強度に関する第1の情報が記
    憶されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記消去パ
    ルスのパルス強度の開始値を、前記第1の情報に基づい
    て決定する不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記消去パルスの前記パルス強度は段階
    的に強められ、 前記データ消去動作における前記消去パルスの前記パル
    ス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作にお
    ける前記消去パルスの前記最終のパルス強度よりも、所
    定段階低い値に設定される、請求項5に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記データ消去動作において、前記制御
    部は、前記消去パルスの印加によって過消去されたメモ
    リセルトランジスタが存在する場合、前記過消去された
    メモリセルトランジスタにデータが書き戻されるまで、
    パルス強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加し、 前記記憶部には、前記前回のデータ消去動作における、
    前記書き戻しパルスの最終のパルス強度に関する第2の
    情報がさらに記憶されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記書き戻
    しパルスのパルス強度の開始値を、前記第2の情報に基
    づいて決定する、請求項5又は6に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  8. 【請求項8】 メモリセルトランジスタと、 記憶部を有し、前記メモリセルトランジスタに印加され
    る電圧パルスを制御する制御部とを備え、 データ消去動作において、前記制御部は、消去パルスの
    印加によって過消去されたメモリセルトランジスタが存
    在する場合、前記過消去されたメモリセルトランジスタ
    にデータが書き戻されるまで、パルス強度を次第に強め
    て書き戻しパルスを印加し、 前記記憶部には、前回のデータ消去動作における、前記
    書き戻しパルスの最終のパルス強度に関する情報が記憶
    されており、 前記制御部は、前記データ消去動作における前記書き戻
    しパルスのパルス強度の開始値を、前記情報に基づいて
    決定する不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記書き戻しパルスの前記パルス強度は
    段階的に強められ、 前記データ消去動作における前記書き戻しパルスの前記
    パルス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作
    における前記書き戻しパルスの前記最終のパルス強度よ
    りも、所定段階低い値に設定される、請求項8に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶部は、不揮発性の半導体メモ
    リである、請求項1〜9のいずれか一つに記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 (a)データ消去動作において、消去
    パルスを印加する前に、メモリセルトランジスタにデー
    タが書き込まれるまで、パルス強度を次第に強めて書き
    込みパルスを印加する工程と、 (b)前記データ消去動作における、前記書き込みパル
    スの最終のパルス強度に関する第1の情報を記憶する工
    程とを備え、 前記データ消去動作における前記書き込みパルスのパル
    ス強度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶され
    ていた、前記前回のデータ消去動作に関する前記第1の
    情報に基づいて決定される、不揮発性半導体記憶装置の
    データ消去方法。
  12. 【請求項12】 前記書き込みパルスの前記パルス強度
    は段階的に強められ、 前記データ消去動作における前記書き込みパルスの前記
    パルス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作
    における前記書き込みパルスの前記最終のパルス強度よ
    りも、所定段階低い値に設定される、請求項11に記載
    の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  13. 【請求項13】 (c)前記データ消去動作において、
    前記メモリセルトランジスタのデータが消去されるま
    で、パルス強度を次第に強めて前記消去パルスを印加す
    る工程と、 (d)前記データ消去動作における、前記消去パルスの
    最終のパルス強度に関する第2の情報を記憶する工程と
    をさらに備え、 前記データ消去動作における前記消去パルスのパルス強
    度の開始値は、前記前回のデータ消去動作時に記憶され
    ていた、前記前回のデータ消去動作に関する前記第2の
    情報に基づいて決定される、請求項11又は12に記載
    の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  14. 【請求項14】 (e)前記データ消去動作において、
    前記消去パルスの印加によって過消去されたメモリセル
    トランジスタが存在する場合、前記過消去されたメモリ
    セルトランジスタにデータが書き戻されるまで、パルス
    強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加する工程と、 (f)前記データ消去動作における、前記書き戻しパル
    スの最終のパルス強度に関する第3の情報を記憶する工
    程とをさらに備え、 前記データ消去動作における前記書き戻しパルスのパル
    ス強度の開始値は、前記前回のデータ消去動作時に記憶
    されていた、前記前回のデータ消去動作に関する前記第
    3の情報に基づいて決定される、請求項11〜13のい
    ずれか一つに記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消
    去方法。
  15. 【請求項15】 (a)データ消去動作において、メモ
    リセルトランジスタのデータが消去されるまで、パルス
    強度を次第に強めて消去パルスを印加する工程と、 (b)前記データ消去動作における、前記消去パルスの
    最終のパルス強度に関する第1の情報を記憶する工程と
    を備え、 前記データ消去動作における前記消去パルスのパルス強
    度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶されてい
    た、前記前回のデータ消去動作に関する前記第1の情報
    に基づいて決定される、不揮発性半導体記憶装置のデー
    タ消去方法。
  16. 【請求項16】 前記消去パルスの前記パルス強度は段
    階的に強められ、 前記データ消去動作における前記消去パルスの前記パル
    ス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作にお
    ける前記消去パルスの前記最終のパルス強度よりも、所
    定段階低い値に設定される、請求項15に記載の不揮発
    性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  17. 【請求項17】 (c)前記データ消去動作において、
    前記消去パルスの印加によって過消去されたメモリセル
    トランジスタが存在する場合、前記過消去されたメモリ
    セルトランジスタにデータが書き戻されるまで、パルス
    強度を次第に強めて書き戻しパルスを印加する工程と、 (d)前記データ消去動作における、前記書き戻しパル
    スの最終のパルス強度に関する第2の情報を記憶する工
    程とをさらに備え、 前記データ消去動作における前記書き戻しパルスのパル
    ス強度の開始値は、前記前回のデータ消去動作時に記憶
    されていた、前記前回のデータ消去動作に関する前記第
    2の情報に基づいて決定される、請求項15又は16に
    記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  18. 【請求項18】 (a)データ消去動作において、消去
    パルスの印加によって過消去されたメモリセルトランジ
    スタが存在する場合、前記過消去されたメモリセルトラ
    ンジスタにデータが書き戻されるまで、パルス強度を次
    第に強めて書き戻しパルスを印加する工程と、 (b)前記データ消去動作における、前記書き戻しパル
    スの最終のパルス強度に関する情報を記憶する工程とを
    備え、 前記データ消去動作における前記書き戻しパルスのパル
    ス強度の開始値は、前回のデータ消去動作時に記憶され
    ていた、前記前回のデータ消去動作に関する前記情報に
    基づいて決定される、不揮発性半導体記憶装置のデータ
    消去方法。
  19. 【請求項19】 前記書き戻しパルスの前記パルス強度
    は段階的に強められ、 前記データ消去動作における前記書き戻しパルスの前記
    パルス強度の前記開始値は、前記前回のデータ消去動作
    における前記書き戻しパルスの前記最終のパルス強度よ
    りも、所定段階低い値に設定される、請求項18に記載
    の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  20. 【請求項20】 前記記憶する工程は、不揮発的な記憶
    工程である、請求項11〜19のいずれか一つに記載の
    不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
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