JP2003215717A - 透過型スクリーン - Google Patents
透過型スクリーンInfo
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
に用いられる透過型スクリーンにおいて、特にフレネル
レンズシートのフレネルレンズ面での反射による迷光に
よるノイズを除去し、よりノイズの少ない高品位な映像
を実現可能とする透過型スクリーンを提供することを目
的とする。 【解決手段】 少なくともレンチキュラーレンズシート
とフレネルレンズシートからなる透過型スクリーンにお
いて、フレネルレンズシートは、レンズ部を構成する微
細凹凸が、基材表面に形成された構造であり、前記基材
は、光拡散剤が分散された層を少なくとも1層含み、非
レンズ部側の最外面には、入射光の正反射を低減させる
機能を持つ層を含むことを特徴とする透過型スクリーン
である。
Description
ションテレビなどに用いられる透過型スクリーンに関
し、特にフレネルレンズシートのフレネルレンズでの反
射による迷光によるノイズを低減した透過型スクリーン
に関する。
いては、主に明るさ、視野角の広さといったものが要求
されていた。
透過型スクリーンとしては、視野角が広い、コントラス
トが高い、ギラツキが少ない、モワレがない、迷光がな
いといった光学的特性が要求される。
域が広くなり、コントラストが高いと映像の視認性が高
く、ギラツキが少ないと観察者の眼の疲労が少なく、モ
ワレ、迷光がないと映像品質が向上する。
ンドリカルレンズが並設されたレンチキュラーレンズシ
ートを用い、映像光を水平方向、または垂直方向に拡げ
る方法がある。
を構成するいずれかの部材に備えることにより、映像光
を等方的に拡げる方法がとられる。
キュラーレンズシートに遮光層を設けることにより、映
像光の選択性を上げたり、可視光を吸収する層、または
部位を設けることで外光反射を抑制するなどの方法がと
られる。このときスクリーンとしての光透過率の低減を
できるだけ抑える方法をとることが重要となる。
の濃度勾配や2つ以上設けられた光拡散層間の濃度差等
により低減されることは公知である。
ズピッチ、レンチキュラーレンズピッチのそれぞれの組
み合わせから生じる干渉縞である。そのため、それぞれ
の最適なピッチを設定することで解消、あるいは低減す
ることが可能である。
て現れるもので、透過型スクリーンにとって致命的欠陥
であるが、それ以外に迷光といわれるスクリーンを構成
する部材の各界面での反射光、特にフレネルレンズ面で
の反射光に起因する映像光のノイズが存在する。
鑑みてなされたものであり、特に迷光を除去し、よりノ
イズの少ない高品位な映像を実現可能とする透過型スク
リーンを提供することを目的とする。
めに、請求項1に係る発明は、少なくともレンチキュラ
ーレンズシートとフレネルレンズシートからなる透過型
スクリーンにおいて、フレネルレンズシートは、レンズ
部を構成する微細凹凸が、基材表面に形成された構造で
あり、前記基材は、光拡散剤が分散された層を少なくと
も1層含み、非レンズ部側の最外面には、入射光の正反
射を低減させる機能を持つ層を含むことを特徴とする透
過型スクリーンである。
過型スクリーンにおいて、前記正反射を低減させる機能
を持つ層が、光拡散剤を含む光拡散層であって、該光拡
散層の厚さが50μm未満であることを特徴とする。
過型スクリーンにおいて、前記正反射を低減させる機能
を持つ層が、水平方向もしくは垂直方向にシリンドリカ
ルレンズを並設してなるレンズ層であることを特徴とす
る。
過型スクリーンにおいて、前記正反射を低減させる機能
を持つ層が、反射防止層または低反射層であることを特
徴とする。
キュラーレンズシートとフレネルレンズシートからなる
透過型スクリーンにおいて、フレネルレンズシートは、
レンズ部を構成する微細凹凸が、基材表面に形成された
構造であり、前記基材は、光拡散剤が分散された層を少
なくとも1層含み、非レンズ部側の最外面には、入射光
の正反射を低減させる機能を持つ表面に形成された微細
な凹凸構造を含むことを特徴とする透過型スクリーンで
ある。
拡散層を、押し出し成形された透明樹脂シートの表面に
光拡散剤を含むインキ塗布成形したことにより備えたこ
とを特徴とする。
拡散層を、光拡散剤を練り混む濃度が異なる他の押し出
し成形樹脂シート積層することにより備えたことを特徴
とする。
射防止層または低反射層が、反射防止機能または低反射
機能を有するフィルムを貼り合わせたことを特徴とす
る。
について図に基づいて説明する。図1は、本発明の透過
型スクリーンの構成の一例を示した図である。(a)
は、透過型スクリーンの斜視図であって、(b)は、
(a)に示した透過型スクリーンのA−A′方向の断面
図である。本発明の一実施例としての透過型スクリーン
は、同心円状の鋸刃形状のレンズ11を設けたフレネル
レンズシート10とシリンドリカルレンズ21が並設さ
れたレンチキュラーレンズシート20とからなり、前記
フレネルレンズシート10のレンズ部11を形成する基
材として光拡散剤12aを混入した光拡散基材12と正
反射を低減する層として光拡散剤13aを含む光拡散層
13からなる構成であって、かつ該拡散層13の厚さが
50μm未満であることを特徴とするものである。
ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系
/スチレン系共重合樹脂等の熱可塑性樹脂を使用するこ
とができる。光透過性が高く、耐衝撃性を有することが
必須である。
ではアルミナ、シリカ等、有機系ではアクリル系樹脂、
スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系
/スチレン系共重合樹脂等からなる微粒子が好適に用い
られる。透過率、拡散透過率、基材12および光拡散イ
ンキのバインダー樹脂との屈折率差等の光学的性質や表
面の光沢、光拡散基材や光拡散インキとして成形する際
の分散性や、成形されたときの脆性等を考慮に入れて光
拡散剤を選定することができる。
基材となる樹脂に光拡散剤を予め練り混み、押し出し成
形により樹脂シートを押し出し、スタンパ等を用いてエ
ンボス成形によってシリンドリカルレンズ形状を樹脂シ
ートに形成することで製造することができる。
るスタンパの凹凸形成面に紫外線硬化型樹脂(UV樹
脂)や電子線硬化型樹脂等を塗布または注入し、その上
に基材となる樹脂シートをのせ、硬化処理後、スタンパ
から離型するという方法で得ることもできる。上記紫外
線硬化型樹脂(UV樹脂)や電子線硬化型樹脂は、光硬
化時に成形型との離型性がよく、耐光性に優れ、硬さの
硬いものを選択するのが望ましい。
は、プレス法、キャスティング法、紫外線硬化型樹脂を
用いるUV樹脂法等がある。プレス法、キャスティング
法では、レンズ部と基材部は同一材質となり、アクリル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、ア
クリル系/スチレン系共重合樹脂等の熱可塑性樹脂を使
用することができる。UV樹脂法は、スタンパの凹凸形
成面にUV樹脂を塗布または注入し、その上に基材とな
る樹脂シートをのせ、紫外線(UV)硬化後、スタンパ
から離型するという方法である。
ー樹脂とからなる光拡散性を有する塗工液を塗布して形
成することができる。
レネルレンズシートの光拡散基材として、光拡散材を練
り込んで押し出し成形されてなる光拡散材濃度の異なる
2枚の光拡散基が積層されてなる光拡散基材を用いるこ
ともできる。
れるフレネルレンズシート10に正反射を低減する層と
して、図2に示すように、例えばフレネルレンズシート
10のレンズ部11の反対側の押し出し成形されてなる
光拡散材濃度の異なる2枚の光拡散基材12A,12B
が積層されてなる光拡散基材12等の平坦面に水平方向
にシリンドリカルレンズを並設したレンズ層14を設け
ることもできる。勿論、水平方向にシリンドリカルレン
ズ群を設ける代わりに、垂直方向にシリンドリカルレン
ズ群を並設したレンズ層を設けても良い。
れるフレネルレンズシート10に正反射を低減する層と
して、図3に示すように、例えばフレネルレンズシート
10のレンズ部11の反対側の光拡散基材12に塗布形
成された光拡散層13の観察側最外面に反射防止層また
は低反射層15を設けることもできる。反射防止層、低
反射層は、低屈折率材料、透明なフッ素系樹脂またはフ
ッ素系無機化合物からなる薄膜を、塗布または蒸着など
により光拡散基材もしくは拡散層表面に形成することが
できる。上記の低屈折率材料の材質や形成方法について
は、特に限定されるものではない。上記の反射防止層ま
たは低反射層15は、反射防止機能または低反射機能を
有するフィルムを貼り合わせてもよい。
レネルレンズシートとして、図4に示すように、前記光
拡散基材が、光拡散材を練り混んで押し出し成形されて
なる光拡散材濃度の異なる2枚の光拡散基材12A,1
2bが積層されてなる光拡散基材12に光拡散剤13a
を含む光拡散性を有する塗工液等を塗布形成して拡散層
13を設けた構成のフレネルレンズシート10を用いる
こともできる。
れるフレネルレンズシートとして、図5に示すように、
フレネルレンズ11を形成した透明樹脂基材14に光拡
散基材12を積層し、その光拡散基材の表面に光拡散剤
13aを含む光拡散性を有する塗工液等を塗布形成して
拡散層13を設けた構成のフレネルレンズシート10を
用いることもできる。
ンズシートからなる本発明の透過型スクリーンをプロジ
ェクションテレビに搭載し、フレネルレンズシートに対
する入射光角度が垂直方向で0〜20度変えられるよう
な設定した光源から投影光(白色光)を投影し、透過光
をスクリーン全面を目視観察して評価した。
特に投影光を斜め下方から入射した場合であってもスク
リーン中央部下部に線状のノイズ、すなわち迷光は観察
されなかった。
フレネルレンズシート基材として、少なくとも光拡散基
材と正反射光を低減させる効果を有する層を設けること
で、映像のノイズとなる迷光を抑制することが可能な、
高品位の映像を観察できる透過型スクリーンを提供でき
る。
一例を示した斜視図である。(b)は、(a)に示した
透過型スクリーンのA−A′方向の断面図である。
クリーンの構成の一例を示した斜視図である。(b)
は、(a)に示した透過型スクリーンのA−A′方向の
断面図である。
構成の一例を示した断面図である。
構成の一例を示した断面図である。
構成の一例を示した断面図である。
ズ)
Claims (8)
- 【請求項1】少なくともレンチキュラーレンズシートと
フレネルレンズシートからなる透過型スクリーンにおい
て、 フレネルレンズシートは、レンズ部を構成する微細凹凸
が、基材表面に形成された構造であり、 前記基材は、光拡散剤が分散された層を少なくとも1層
含み、非レンズ部側の最外面には、入射光の正反射を低
減させる機能を持つ層を含むことを特徴とする透過型ス
クリーン。 - 【請求項2】前記正反射を低減させる機能を持つ層が、
光拡散剤を含む光拡散層であって、該光拡散層の厚さが
50μm未満であることを特徴とする請求項1記載の透
過型スクリーン。 - 【請求項3】前記正反射を低減させる機能を持つ層が、
水平方向もしくは垂直方向にシリンドリカルレンズを並
設してなるレンズ層であることを特徴とする請求項1記
載の透過型スクリーン。 - 【請求項4】前記正反射を低減させる機能を持つ層が、
反射防止層または低反射層であることを特徴とする請求
項1記載の透過型スクリーン。 - 【請求項5】少なくともレンチキュラーレンズシートと
フレネルレンズシートからなる透過型スクリーンにおい
て、 フレネルレンズシートは、レンズ部を構成する微細凹凸
が、基材表面に形成された構造であり、 前記基材は、光拡散剤が分散された層を少なくとも1層
含み、非レンズ部側の最外面には、入射光の正反射を低
減させる機能を持つ表面に形成された微細な凹凸構造を
含むことを特徴とする透過型スクリーン。 - 【請求項6】請求項1記載の光拡散層を、押し出し成形
された透明樹脂シートの表面に光拡散剤を含むインキ塗
布成形したことにより備えたことを特徴とする透過型ス
クリーン。 - 【請求項7】請求項1記載の光拡散層を、光拡散剤を練
り混む濃度が異なる他の押し出し成形樹脂シート積層す
ることにより備えたことを特徴とする透過型スクリー
ン。 - 【請求項8】請求項4記載の反射防止層または低反射層
が、反射防止機能または低反射機能を有するフィルムを
貼り合わせたことを特徴とする透過型スクリーン。
Priority Applications (1)
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JP2002018226A JP3893988B2 (ja) | 2002-01-28 | 2002-01-28 | 透過型スクリーン |
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Publications (2)
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JP2003215717A true JP2003215717A (ja) | 2003-07-30 |
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---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-01-28 JP JP2002018226A patent/JP3893988B2/ja not_active Expired - Fee Related
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