JP2003215018A - 表面情報測定方法及び表面情報測定装置 - Google Patents

表面情報測定方法及び表面情報測定装置

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JP2003215018A
JP2003215018A JP2002014659A JP2002014659A JP2003215018A JP 2003215018 A JP2003215018 A JP 2003215018A JP 2002014659 A JP2002014659 A JP 2002014659A JP 2002014659 A JP2002014659 A JP 2002014659A JP 2003215018 A JP2003215018 A JP 2003215018A
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Takashi Ito
藤 喬 伊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料2における磁気情報等の表面情報を精度
良く測定する。 【解決手段】 前測定プロセスにおいて、試料2の測定
面2aをカンチレバー4の探針3により平面方向に走査
し、測定面の表面形状のデータを求め、Z軸制御情報と
してZ軸制御情報記憶部20に記憶させておく。次の本
測定プロセスにおいて、前測定プロセスにおいて走査し
た走査ラインと同一の走査ラインを走査し、この走査ラ
インにおける表面情報を測定する。その際に、Z軸制御
情報記憶部20に記憶されたZ軸制御情報を読み出し
て、Z軸制御情報処理部21にてデータ処理を行い、処
理されたZ軸制御情報に基いてカンチレバー4及びその
探針3の上下動を制御しながら走査を行う。このときの
データ処理は、ローパスフィルタによる平滑化処理とさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、試料の表面形状に応じ
て、当該試料表面における磁気情報等の表面情報を測定
するための表面情報測定方法及び表面情報測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、試料の表面における凹凸情報を
測定するための走査型プローブ顕微鏡において、表面情
報測定装置として磁気情報等の表面情報が測定できる構
成のものがある。
【0003】図6に、このような走査型プローブ顕微鏡
の測定主要部の構成を示す。同図において、試料102
は平面方向微動機構101の上に載置されており、この
平面方向微動機構101の駆動によって試料102が平
面方向に移動され、試料102の上面である測定面10
2aの表面情報が測定される構成となっている。
【0004】試料102の上方には、一方の先端部下面
に探針103が備えられたカンチレバー104が配置さ
れており、このカンチレバー104の他方の端部は垂直
方向微動素子105に接合されている。さらに、カンチ
レバー104の他方側下面には、カンチレバー104を
所定の振動数で振動させるための加振素子106が設け
られている。
【0005】上述の測定主要部を有する走査プローブ顕
微鏡を用いて、試料102の表面情報を測定する際に
は、垂直方向微動素子105を駆動してカンチレバー1
04を垂直方向に微動制御し、カンチレバー104の探
針103を試料102の測定面102aから所定間隔を
おいて配置し、平面方向微動機構101によって試料1
02を所定の平面方向に移動させる。
【0006】このとき、加振素子106によってカンチ
レバー104を所定の振動数で振動させるとともに、カ
ンチレバー104の一方の先端部上面にレーザ光線10
7を上方から照射する。そして、そのレーザ光線107
の反射光107aを検知することにより、カンチレバー
104の当該先端部の振動状態(例えば、振幅値や位
相)を検出し、この振動状態から試料102の表面情報
を測定している。
【0007】ここで、試料102の測定面102aには
微小な凹凸が多数存在することがある。この場合、カン
チレバー104の探針103と試料102の測定面10
2aとの間隔が、当初の測定ポイントにおいて所定の値
となるように垂直方向微動機構105によってカンチレ
バー104の位置を一旦設定し、その後カンチレバー1
04の位置をそのままに保持した状態で平面方向微動機
構101によって試料102を平面方向に移動すると、
測定面102aの凹凸によって探針103と測定面10
2aとの間隔が微小ながら変動する。探針103と測定
面102aとの間隔が変動すると、測定面102aに対
する探針103の位置関係が一定でなくなってカンチレ
バー104の感度が変動し、試料102の表面情報に応
じたカンチレバー104の振動状態に影響が出てくる。
したがって、このようなときには、この探針103と測
定面102aとの間隔の変動によって、レーザ光線10
7により検出されるカンチレバー104の振動状態が不
要に変動し、試料102の表面情報の測定の精度が落ち
ることがある。
【0008】したがって、最近では、試料102の表面
情報を測定する前にこの測定面102aの凹凸を含む表
面形状に関するデータを予め求めておき、この表面形状
のデータに基いて垂直方向微動素子105を駆動してカ
ンチレバー104を垂直微動制御するとともに、試料1
02を平面方向に移動して試料102の表面情報を測定
している。この場合、試料102の測定面102aの表
面形状に応じてカンチレバー104の垂直方向の位置を
制御できるので、探針103と測定面102aとの間隔
を一定に保った状態で試料102の表面情報を測定する
ことができる。これにより、測定面102aの凹凸等の
表面形状の影響を小さく抑えて試料102の表面情報が
得られるので、表面情報の測定の精度を保持することが
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法によれば、
試料102の表面情報を測定する際に、測定面102a
の凹凸による影響を少なくすることができるが、この測
定面102aの凹凸が激しく、例えば凹凸の高低差が大
きくかつ周期が短い場合等には、以下に記す問題点があ
った。
【0010】すなわち、上述の方法のように試料102
の測定面102aの凹凸等の表面形状に応じてカンチレ
バー104の垂直方向の位置を制御すると、カンチレバ
ー104自体が試料102の測定面102aの凹凸に沿
って上下に微動する。すなわち、この測定面102aの
凹凸にならってカンチレバー104も上下動することと
なる。このとき、この凹凸がある程度以上激しくなると
カンチレバー104も同様に激しく上下動することとな
り、加振素子106によって所定の振動数で振動してい
るカンチレバー104に不用な撓みが発生することがあ
る。
【0011】カンチレバー104にこのような撓みが発
生すると、所定の振動数で振動しているカンチレバー1
04の当該先端部が不用に変位することとなり、レーザ
光線107によって検出されるカンチレバー104の振
動状態も不用に変動する。この結果、検出された振動状
態に基いて行われる試料102の表面情報の測定の精度
が劣化する。
【0012】また、上述の場合の他に、求めた測定面1
02aの表面形状のデータにノイズが加わることがあ
り、このノイズにより当該表面形状のデータに短い周期
で高低差が激しい凹凸が含まれてしまうことがある。
【0013】このような場合にも、この激しい凹凸によ
りカンチレバー104がその振動時に不用に撓むことと
なり、検出された振動状態が不用に変動し、試料102
の表面情報の測定の精度が劣化する。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明に基く表面情報
測定方法は、試料の表面形状のデータを得る工程と、前
記データを処理する工程と、当該処理されたデータに基
いて測定素子を前記試料の表面上で移動しながら前記試
料の表面情報を得る工程とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明に基く他の表面情報測定方法
は、試料の表面形状のデータを得る工程と、前記試料の
表面上の所定位置にて測定素子を当該所定位置からの距
離が初期設定値となるように配置する工程と、前記デー
タを処理する工程と、当該処理されたデータに基いて前
記測定素子を前記試料の表面上で移動しながら前記試料
の表面情報を得る工程とを有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明に基く表面情報測定装置
は、試料の表面形状を測定する第1の測定素子と、前記
第1の測定素子により測定された形状測定データを記憶
する記憶部と、前記記憶部に記憶された形状測定データ
を処理する処理部と、前記試料の表面情報を測定する第
2の測定素子と、前記処理部により処理された形状測定
データに基いて前記試料の表面と前記第2の測定素子と
の間隔を制御しながら、前記試料の表面上で前記第2の
測定素子を移動させる移動機構とを有することを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
おける表面情報測定装置である走査型プローブ顕微鏡の
概略的な構成図である。同図において、X−Y方向微動
機構(平面方向微動機構)1には試料2が載置されてお
り、この試料2の上面が測定面2aとされている。試料
2の測定面2aの上方には、一方の先端部下面に探針3
が備えられたカンチレバー(第1及び第2の測定素子)
4が配置されており、このカンチレバー4の他方の端部
はZ方向微動機構(垂直方向微動機構)5に接合されて
いる。さらに、カンチレバー4の他方側下面には、カン
チレバー4に振動を与えて所定の振動数で振動させるた
めのピエゾ素子等からなる加振素子6が設けられてい
る。
【0019】ここで、X−Y方向微動機構1はX−Y方
向駆動部8により駆動され、またZ軸微動素子5はZ軸
駆動部9により駆動される。さらに、加振素子6は加振
制御部10により制御される。なお、X−Y方向微動機
構1及びX−Y方向駆動部8並びにZ軸微動素子5及び
Z軸駆動部9等により試料2の移動機構が構成されてい
る。
【0020】カンチレバー4の一方の先端部上面には発
光器11から発光されたレーザ光線7が照射され、カン
チレバー4からのレーザ光線7の反射光7aがフォトダ
イオード等からなる受光器12に入射され、この受光器
12にて反射光7aを受光して検知することができるよ
うになっている。受光器12からの検知信号はプリアン
プ部13にて増幅され、その増幅された検知信号は振幅
値検出部14に送られる。振幅値検出部14にて検出さ
れた振幅値信号はバスライン15に送られる。
【0021】このバスライン15には、所定の演算を行
うとともに装置全体を制御するシステムコントローラ1
6が接続されている。システムコントローラ16からの
各制御信号等は、Z軸目標設定部17やリフトアップ設
定部18及びバスライン15に送られる。Z軸目標設定
部17ではカンチレバー4のZ軸の目標設定値(Z方向
(垂直方向)目標設定値)が設定され、設定された目標
設定値に基いた目標設定値信号がZ軸駆動制御部19に
送られる。Z軸駆動制御部19は受信した目標設定値信
号に基いてZ軸駆動部9を駆動制御する。これにより、
Z軸駆動部9はカンチレバー4のZ軸位置(Z方向位
置)が設定された目標設定値となるようにZ軸微動素子
5を駆動する。
【0022】また、Z軸制御情報記憶部20は、後述す
る試料2の測定面の形状データをZ軸制御情報として格
納して記憶するためのメモリからなり、このZ軸制御情
報記憶部20から読み出されたZ軸制御情報は、ローパ
スフィルタを備えたZ軸制御情報処理部21にて適宜処
理される。
【0023】そして、リフトアップ設定部18で設定さ
れたリフトアップ設定信号には、Z軸制御情報処理部2
1にて処理されたZ軸制御情報が加算器22により適宜
加算され、その後バスライン15に送られる。
【0024】なお、Z軸制御情報処理部21に備えられ
たローパスフィルタの周波数閾値は、リフトアップ設定
部18で設定されるリフトアップ設定信号に応じて、シ
ステムコントローラ16の制御により適宜変化可能に構
成されている。
【0025】バスライン15には画像表示部23が接続
されており、測定結果等が適宜画像表示部23に画像情
報として表示される。
【0026】以上の構成からなる表面情報測定装置を用
いて、試料2の表面情報を測定する際の表面情報測定方
法を、図2及び図3のフローチャートを参照して説明す
る。
【0027】本発明における表面情報測定方法は、試料
の測定面の表面形状を測定する前測定プロセスと、この
前測定プロセスによって得られた形状データに基いて表
面情報を測定する本測定プロセスとからなり、各プロセ
スを構成する後述の各ステップは上記システムコントロ
ーラ16によって制御される。ここで、図2のフローチ
ャートは、前測定プロセスを示したものである。
【0028】まず、システムコントローラ16によりX
−Y方向駆動部8を制御してX−Y方向微動機構1を駆
動し、試料2の測定面2a上での所定の走査ラインの走
査開始ポイント(所定位置)をカンチレバー4の探針3
の下に配置する(ステップS1)。
【0029】次に、加振制御部10により加振素子6を
制御し、カンチレバー4及びその探針3を第1の振動数
で振動させる。ここで、この第1の振動数は、試料2の
測定面2aの表面形状を測定するための振動数であり、
100〜300kHzとされている。また、このときの
探針3の振動振幅は2〜30nmとされている(ステッ
プS2)。
【0030】さらに、Z軸駆動部9によりZ軸微動素子
5を駆動してカンチレバー4をZ方向に移動させ、探針
3の振動の振幅中心と試料2の測定面2aとの距離(間
隔)を第1の距離に設定する。ここで、この第1の距離
は、振動するカンチレバー4の先端部の探針3の先端と
試料2の測定面2aとの近接時での近接距離が0.1〜
1.0nm程度となるように設定される(ステップS
3)。
【0031】そして、発光器11を駆動してレーザ光線
7をカンチレバー4の当該先端部に照射する(ステップ
S4)。
【0032】次に、カンチレバー4からのレーザ光線7
の反射光7aを受光器12により受光して検知する。受
光器12は、検知した反射光7aの受光量に応じて検知
信号をプリアンプ部13に送信する。プリアンプ部13
は、受信した検知信号を増幅し、増幅した検知信号を振
幅値検出部14に送る。振幅値検出部14は、受信した
検知信号に基いてカンチレバー4(探針3)の振動の振
幅値を検出し、この検出された振幅値に基いた振幅値信
号をバスライン15に送る(ステップS5)。
【0033】この状態で、X−Y方向駆動部8によりX
−Y方向微動機構1を駆動し、試料2を所定の平面方向
(ここでは、例えばX方向)に移動させて走査する。こ
の走査の際、システムコントローラ16はバスライン1
5を介して振幅値検出部14からの振幅値信号を受信
し、この振幅値信号が一定に保持されるようにZ軸目標
設定部17での目標設定値を制御する。Z軸目標設定部
17では、この目標設定値に基いて目標設定値信号を作
成し、この目標設定値信号をZ軸駆動制御部19に送信
する。Z軸駆動制御部19は、受信した目標設定値信号
に基いてZ軸駆動部9を制御し、Z軸駆動部9はこれに
よりZ軸微動素子を駆動する。
【0034】この結果、探針3は、その振動の振幅値が
一定となるように、そのZ軸位置が制御されつつX方向
に走査される。すなわち、探針3の振動振幅の中心と試
料2の測定面2aとの距離(間隔)が、測定面2aの表
面形状に応じて一定に保持された状態で走査される。こ
れにより、試料2の測定面2aの表面形状に沿ってカン
チレバー4が探針3とともに上下動しながら測定面2a
の所定の線上を走査する(ステップS6)。
【0035】さらにこのときに、この一走査における探
針3の振動振幅の中心と試料2の測定面2aとの距離を
一定に保持するために、Z軸駆動部9へ供給される上記
目標設定値信号のデータをZ軸制御情報としてZ軸制御
情報記憶部20に格納して記憶させる。なお、ここでの
Z方向制御データは、試料2の測定面2aの表面形状に
沿って探針3を上下動させるためのデータであり、測定
面2aの表面形状のデータに相当する(ステップS
7)。
【0036】以上のステップS1からステップS7を経
ることにより、一走査における前測定プロセスが終了す
る。
【0037】次に、上記前測定プロセス終了後に行われ
る本測定プロセスについて、図3を用いて説明する。
【0038】まず、前測定プロセスにおけるステップS
1と同様に、システムコントローラ16によりX−Y方
向駆動部8を制御してX−Y方向微動機構1を駆動し、
試料2の測定面2a上での上記所定の走査ラインの走査
開始ポイント(所定位置)をカンチレバー4の探針3の
下に再度配置する(ステップS11)。
【0039】次に、加振制御部10により加振素子6を
制御し、カンチレバー4を第2の振動数で振動させる。
ここで、この第2の振動数は、試料2の測定面2aの表
面情報を測定するための振動数であり、上記の第1の振
動数の範囲と同様に100〜300kHzとされてい
る。また、このときの振動振幅は10〜30nmとされ
ている(ステップS12)。
【0040】その後、システムコントローラ16により
リフトアップ設定部18を制御して所定のリフトアップ
設定値(固定値)を設定し、当該リフトアップ設定値を
加算器を介してZ軸駆動部9に送信する。Z軸駆動部9
は、受信したリフトアップ設定値に基いてZ軸微動素子
5を駆動する。この結果、リフトアップ設定値に基い
て、探針3の振動の振幅中心と試料2の測定面2aとの
距離が第2の距離(初期設定値)になるようにカンチレ
バー4が配置される。ここで、この第2の距離は約50
nmとされており、この結果、振動するカンチレバー4
の先端部の探針3の先端と試料2の測定面2aとの近接
時での近接距離が20〜40nm程度となる。よって、
本測定プロセスにおいては、前測定プロセスにおける第
1の距離に設定時での近接距離0.1〜1.0nmに対
して大きい近接距離が設定される(S13)。
【0041】そして、発光器11を駆動してレーザ光線
7をカンチレバー4の当該先端部に照射する(ステップ
S14)。
【0042】次に、カンチレバー4からのレーザ光線7
の反射光7aを受光器12により受光して検知する。受
光器12は、検知した反射光7aの受光量に応じて検知
信号をプリアンプ部13に送信する。プリアンプ部13
は、受信した検知信号を増幅し、増幅した検知信号を振
幅値検出部14に送る。振幅値検出部14は、増幅され
た検知信号に基いてカンチレバー4(探針3)の振動の
振幅値を検出する(ステップS15)。
【0043】そして、Z軸制御情報記憶部20に記憶さ
れている測定面2aの表面形状のデータに相当するZ軸
制御情報(目標設定値信号のデータ)を読み出し、Z軸
制御情報処理部21にて当該Z軸制御情報のデータ処理
を行う(S16)。
【0044】Z軸制御情報処理部21での処理は、デー
タをローパスフィルタに通すことによりなされるデータ
の平滑化(smoothing)処理である。この平滑
化処理によりZ軸制御情報に含まれている測定面2a自
体若しくはノイズによる凹凸の変化量を減らすことがで
きる。なお、ここでのローパスフィルタは、所定の周波
数閾値が設定されているこの後、Z軸制御情報処理部2
1にて処理された処理済のZ軸制御情報とリフトアップ
設定部18にて設定された固定値であるリフトアップ設
定値とを加算器22にて加算し、加算後のデータをZ軸
駆動部9に送信する。そして、Z軸駆動部9によりZ軸
微動素子5が駆動されて、処理済のZ軸制御情報が加算
されたリフトアップ設定値に応じてカンチレバー4のZ
軸位置が制御され、この状態でX−Y方向駆動部8によ
りX−Y方向微動機構1を駆動し、試料2を上述の所定
の平面方向(X方向)に移動させて走査する。これによ
り、Z軸制御情報処理部21により処理されたZ軸制御
情報に基いてカンチレバー4のZ軸位置が制御されて、
カンチレバー4が試料2の測定面2aの表面上で移動し
てX方向に走査される(ステップS17)。
【0045】さらにこのときに、レーザ光線7のカンチ
レバー4からの反射光7aを受光器12にて受光して検
知し、これに基く受光器12からの検知信号をプリアン
プ部13にて増幅する。この増幅された検知信号を受け
て振幅値検出部14にてカンチレバー4の振幅値を検出
し、検出された振幅値に基く振幅値信号をシステムコン
トローラ16に送信する。システムコントローラ16
は、受信した振幅値信号に基いて磁気情報を演算して求
める。これにより、この一走査において検出されたカン
チレバー4の振動の振幅値から磁気情報を求めることが
できる(S18)。
【0046】求められた磁気情報は、必要に応じて画像
表示部23に画像情報として表示される。
【0047】以上のステップS11からステップS18
を経ることにより、一走査における本測定プロセスが終
了し、これにより上記所定の走査ラインにおける前測定
プロセス及び本測定プロセスが終了する。そして、試料
2の測定面2aでの次の走査ラインにおける表面情報を
測定する必要がある場合には、その走査ラインにおける
前測定プロセス及び本測定プロセスを実行して順次繰り
返す。
【0048】このような前測定プロセスと本測定プロセ
スとからなる表面情報測定方法によれば、前測定プロセ
スにて求めた試料の測定面の表面形状のデータを、カン
チレバーからなる測定素子のZ軸制御情報として記憶し
ておく。次に、本測定プロセスにおいて、その記憶され
た表面形状のデータ(Z軸制御情報)に対して平滑化処
理等のデータ処理を行う。そして、その処理済のデータ
に基いて測定素子の垂直方向位置(Z軸位置)を制御し
ながら当該測定素子を試料の測定面上で移動して走査
し、この走査時での磁気情報等の表面情報を求める構成
となっている。
【0049】よって、試料の測定面の凹凸が激しい場合
や、ノイズにより激しい凹凸を含む場合でも、この凹凸
情報が含まれた表面形状のデータを平滑化処理等のデー
タ処理を行うことによって、凹凸の変化量を減らした処
理済のデータを求め、この処理済のデータに基いてカン
チレバーの上下動を制御するので、カンチレバーの急峻
な上下動を抑制することができ、所定の振動数で振動し
ているカンチレバーに不用な撓みが発生することを抑え
ることができる。よって、これによりカンチレバーの先
端部が不用に変動することがなくなり、レーザ光線によ
って検出されるカンチレバーの振動状態の変動を抑える
ことができ、検出された振動状態に基いて行われる試料
の表面情報の測定の精度の劣化を防ぐことができる。
【0050】なお、上述において、走査開始ポイントを
探針下に配置する工程(ステップS1)を行った後に探
針を第1の振動数で振動させる工程(ステップS2)を
行ったが、この順序を逆にして、探針を第1の振動数で
振動させる工程(ステップS2)を行った後に走査開始
ポイントを探針下に配置する工程(ステップS1)を行
うようにしてもよい。
【0051】(実施例1の変形例)ここで、特に上述の
表面形状のデータに含まれた凹凸情報が、ノイズによる
影響が大きいために発生していることがわかっている場
合には、以下の測定方法を適用することもできる。
【0052】まず、上記実施例と同様に、上述のステッ
プS1〜S7からなる前測定プロセスを実施する。
【0053】次いで、本測定プロセスに移り、上述のス
テップS11〜S12を行う。そして、次のステップS
13において、固定値であるリフトアップ設定値を予め
通常より大きい値に変えておき、この大きい値を固定値
として設定しておく。これにより、カンチレバー4の振
動の振幅中心と試料2の測定面2aとの距離が、上述の
第2の距離よりも大きい、例えば100nm程度の第3
の距離(初期設定値)となる。
【0054】本測定プロセスにおけるカンチレバー4の
振動の振幅中心と試料2の測定面2aとの距離を、この
第3の距離のようにやや大きく設定すると、測定面2か
らのカンチレバー4に対する感度がやや落ちることとな
るので、測定面2aの表面形状の凹凸を細かく反映させ
て走査しなくても、測定精度が大きく劣化することはな
い。この理由は、上述のカンチレバー4の振動の振幅中
心と試料2の測定面2aとの間の距離に対する測定面2
aの凹凸の高低差の割合が、当該距離(初期設定値)を
大きく設定することによって小さくなるからである。す
なわち、上記距離(初期設定値)に対する凹凸の高低差
の割合が小さくなるので、測定面2aの凹凸の高低差の
影響が小さくなる。
【0055】次いで、上述のステップS14及びステッ
プS15を行う。
【0056】その後、ステップS16を行う際に、Z軸
制御情報処理部21でのZ軸制御情報のデータ処理条件
を、上述のステップS13での初期設定値に対応するリ
フトアップ設定値に応じて変える。具体的には、リフト
アップ設定値を大きしたのに応じてZ軸制御情報処理部
21におけるローパスフィルタの周波数閾値を下げる。
すなわち、リフトアップ設定値を大きくすると、カンチ
レバー4の振動の振幅値と試料2の測定面2aとの間の
距離(初期設定値)が大きくなり、測定面2aの凹凸の
高低差を細かく反映して測定する必要性が小さくなる。
よって、Z軸制御情報処理部21におけるローパスフィ
ルタの周波数閾値を下げて、より低い周波数成分のみを
抽出することにより、平滑化処理の度合いを大きくす
る。
【0057】この後、ステップS18を行う。
【0058】この例では、ノイズに起因して含まれたZ
軸制御情報の凹凸(ノイズ成分)の大部分をZ軸制御情
報処理部のローパスフィルタにより除去できるので、表
面情報測定の際に、Z軸制御情報のノイズ成分の影響を
極力減らすことができる。
【0059】(実施例2)次に、図4及び図5を参照し
て本発明の実施例2について説明する。
【0060】図4は、本発明の実施例2における表面情
報測定装置である走査型プローブ顕微鏡の概略的な構成
図である。同図においては、位相偏移検出部24が付加
されており、その他の構成については図1の走査型プロ
ーブ顕微鏡の構成と基本的に同一である。
【0061】すなわち、この走査型プローブ顕微鏡で
は、プリアンプ13からの増幅された検知信号は、振幅
値検出部14もしくは位相偏移検出部24に選択的に送
られる構成とされている。位相偏移検出部24には、バ
スライン15を介して後述する参照用位相信号が入力さ
れる。また、この位相偏移検出部24は、この参照用位
相信号に基いて検出された位相偏移信号をバスライン1
5に送信する。
【0062】以上の構成からなる表面情報測定装置を用
いて、試料2の表面情報を測定する際の表面情報測定方
法を以下に説明する。
【0063】この実施例2における表面情報測定方法
も、実施例1と同様に、試料の測定面の表面形状を測定
する前測定プロセスと、この前測定プロセスによって得
られた測定データに基いて表面情報を測定する本測定プ
ロセスとからなる。
【0064】まず、実施例2での前測定プロセスは、実
施例1の前測定プロセスと同一であり、図2におけるス
テップS1〜S7を実行することにより行われる。すな
わち、実施例2の表面情報測定装置を示した図4におけ
る振幅値検出部14にて、カンチレバー4の振動の振幅
値を検出し、この検出された振幅値に基いてカンチレバ
ー4のZ軸位置を制御して走査するとともに、この走査
の際のZ軸位置の制御データ(目標設定値信号のデー
タ)をZ軸制御情報(表面形状のデータ)としてZ軸制
御情報記憶部20に格納して記憶させる。
【0065】次に行われる本測定プロセスは、図5に示
すフローチャートに基いて実施される。
【0066】まず、前測定プロセスにおけるステップS
1と同様に、システムコントローラ16によりX−Y方
向駆動部8を制御してX−Y方向微動機構1を駆動し、
試料2の測定面2a上での上記所定の走査ラインの走査
開始ポイント(所定位置)をカンチレバー4の探針3の
下に再度配置する(ステップS21)。
【0067】次に、加振制御部10により加振素子6を
制御し、カンチレバー4及びその探針3を第3の振動数
で振動させる。ここで、この第3の振動数は、試料2の
測定面2aの表面情報を後述の位相偏移を基に測定する
ための振動数であり、上記の第1の振動数の範囲と同様
に100〜300kHzとされている。また、このとき
の探針3の振動振幅は10〜30nmとされている(ス
テップS22)。
【0068】その後、システムコントローラ16により
リフトアップ設定部18を制御して所定のリフトアップ
設定値(固定値)を設定し、当該リフトアップ設定値を
加算器を介してZ軸駆動部9に送信する。Z軸駆動部9
は、受信したリフトアップ設定値に基いてZ軸微動素子
5を駆動する。この結果、リフトアップ設定値に基い
て、探針3の振動の振幅中心と試料2の測定面2aとの
距離が第4の距離(初期設定値)になるようにカンチレ
バー4が配置される。ここで、この第4の距離は、上述
の第2の距離と同程度の約50nmとされており、この
結果、振動するカンチレバー4の先端部の探針3の先端
と試料2の測定面2aとの近接時での近接距離が20〜
40nm程度となる。よって、本測定プロセスにおいて
は、前測定プロセスにおける第1の距離に設定時での近
接距離0.1〜1.0nmに対して大きい近接距離が設
定される(S23)。
【0069】そして、発光器11を駆動してレーザ光線
7をカンチレバー4の当該先端部に照射する(ステップ
S24)。
【0070】次に、カンチレバー4からのレーザ光線7
の反射光7aを受光器12により受光して検知する。受
光器12は、検知した反射光7aの受光量に応じて検知
信号をプリアンプ部13に送信する。プリアンプ部13
は、受信した検知信号を増幅し、増幅した検知信号を位
相偏移検出部24に送る。位相偏移検出部24は、増幅
された検知信号に基いて、まずカンチレバー4(探針
3)の振動の位相を検出する(ステップS25)。
【0071】次いで、加振駆動部10は、Z方向微動素
子5加振駆動している振動の位相を参照用位相信号とし
てバスライン15を介して位相偏移検出部24に送信す
る。位相偏移検出部24は、受信した参照用位相信号と
検出したカンチレバー4(探針3)の振動の位相とか
ら、参照用位相信号に対するカンチレバー4(探針3)
の振動の位相の偏移を位相偏移として検出する(ステッ
プS26)。
【0072】そして、Z軸制御情報記憶部20に記憶さ
れている測定面2aの表面形状のデータに相当するZ軸
制御情報(目標設定値信号のデータ)を読み出し、Z軸
制御情報処理部21にて当該Z軸制御情報のデータ処理
を行う(S27)。
【0073】Z軸制御情報処理部21での処理は、実施
例1と同様に、ローパスフィルタによるデータの平滑化
処理とされている。この平滑化処理によりZ軸制御情報
に含まれている測定面2a自体若しくはノイズによる凹
凸の変化量を減らすことができる。なお、ここでのロー
パスフィルタは、所定の周波数閾値が設定されている。
【0074】この後、Z軸制御情報処理部21にて処理
された処理済のZ軸制御情報とリフトアップ設定部18
にて設定された固定値であるリフトアップ設定値とを加
算器22にて加算し、加算後のデータをZ軸駆動部9に
送信する。そして、Z軸駆動部9によりZ軸微動素子5
が駆動されて、処理済のZ軸制御情報が加算されたリフ
トアップ設定値に応じてカンチレバー4のZ軸位置が制
御され、この状態でX−Y方向駆動部8によりX−Y方
向微動機構1を駆動し、試料2を上述の所定の平面方向
(X方向)に移動させて走査する。これにより、Z軸制
御情報処理部21により処理されたZ軸制御情報に基い
てカンチレバー4のZ軸位置が制御されて、カンチレバ
ー4が試料2の測定面2aの表面上で移動してX方向に
走査される(ステップS28)。
【0075】さらにこのときに、レーザ光線7のカンチ
レバー4からの反射光7aを受光器12にて受光して検
知し、これに基く受光器12からの検知信号をプリアン
プ部13にて増幅する。この増幅された検知信号を受け
て位相偏移検出部24にて、上述のごとくカンチレバー
4の振動の位相偏移を検出し、検出された位相偏移に基
く位相偏移信号をシステムコントローラ16に送信す
る。システムコントローラ16は、受信した位相偏移信
号に基いて磁気情報を演算して求める。これにより、こ
の一走査において検出されたカンチレバー4の振動の位
相偏移から磁気情報を求めることができる(S29)。
【0076】求められた磁気情報は、必要に応じて画像
表示部23に画像情報として表示される。
【0077】以上のステップS21からステップS29
を経ることにより、一走査における本測定プロセスが終
了し、これにより上記所定の走査ラインにおける前測定
プロセス及び本測定プロセスが終了する。そして、試料
2の測定面2aでの次の走査ラインにおける表面情報を
測定する必要がある場合には、その走査ラインにおける
前測定プロセス及び本測定プロセスを実行して順次繰り
返す。
【0078】この実施例2における表面情報測定方法に
おいても、実施例1と同様に、前測定プロセスにて求め
た試料の測定面の表面形状のデータを、カンチレバーか
らなる測定素子のZ軸制御情報として記憶しておく。次
に、本測定プロセスにおいて、その記憶された表面形状
のデータ(Z軸制御情報)に対して平滑化処理等のデー
タ処理を行う。そして、その処理済のデータに基いて測
定素子の垂直方向位置(Z軸位置)を制御しながら当該
測定素子を試料の測定面上で移動して走査し、この走査
時での磁気情報等の表面情報を求める構成となってい
る。
【0079】よって、試料の測定面の凹凸が激しい場合
や、ノイズにより激しい凹凸を含む場合でも、この凹凸
情報が含まれた表面形状のデータを平滑化処理等のデー
タ処理を行うことによって、凹凸の変化量を減らした処
理済のデータを求め、この処理済のデータに基いてカン
チレバーの上下動を制御するので、カンチレバーの急峻
な上下動を抑制することができ、所定の振動数で振動し
ているカンチレバーに不用な撓みが発生することを抑え
ることができる。よって、これによりカンチレバーの先
端部が不用に変動することがなくなり、レーザ光線によ
って検出されるカンチレバーの振動状態の変動を抑える
ことができ、検出された振動状態に基いて行われる試料
の表面情報の測定の精度の劣化を防ぐことができる。
【0080】(実施例2の変形例)上述の表面形状のデ
ータに含まれた凹凸情報が、ノイズによる影響が大きい
ために発生していることがわかっている場合には、実施
例1の変形例と同様に、以下の測定方法を適用すること
もできる。
【0081】まず、上記実施例1及び実施例2と同様
に、上述のステップS1〜S7からなる前測定プロセス
を実施する。
【0082】次いで、本測定プロセスに移り、上述のス
テップS21〜S22を行う。そして、次のステップS
23において、実施例1の変形例と同様に、固定値であ
るリフトアップ設定値を予め通常より大きい値に変えて
おき、この大きい値を固定値として設定しておく。これ
により、カンチレバー4の振動の振幅中心と試料2の測
定面2aとの距離が、上述の第4の距離よりも大きい、
例えば実施例1の変形例での第3の距離と同程度の10
0nm程度の第5の距離(初期設定値)となる。
【0083】本測定プロセスにおけるカンチレバー4の
振動の振幅中心と試料2の測定面2aとの距離を、この
第5の距離のようにやや大きく設定すると、実施例1の
変形例と同様に、測定面2からのカンチレバー4に対す
る感度がやや落ちることとなるので、測定面2aの表面
形状の凹凸を細かく反映させて走査しなくても、測定精
度が大きく劣化することはない。
【0084】次いで、上述のステップS24〜S26を
行う。
【0085】その後、ステップS27を行う際に、Z軸
制御情報処理部21でのZ軸制御情報のデータ処理条件
を、上述のステップS23での初期設定値の対応するリ
フトアップ設定値に応じて変える。具体的には、実施例
1の変形例と同様に、リフトアップ設定値を大きしたの
に応じてZ軸制御情報処理部21におけるローパスフィ
ルタの周波数閾値を下げる。これにより、Z軸制御情報
処理部21におけるローパスフィルタの周波数閾値を下
げて、より低い周波数成分のみを抽出することにより、
平滑化処理の度合いを大きくする。
【0086】この後、ステップS29を行う。
【0087】この例でも、実施例1の変形例と同様に、
ノイズに起因して含まれたZ軸制御情報の凹凸(ノイズ
成分)の大部分をZ軸制御情報処理部のローパスフィル
タにより除去できるので、表面情報測定の際に、Z軸制
御情報のノイズ成分の影響を極力減らすことができる。
【0088】なお、上述の各実施例及び各変形例におい
ては、Z軸制御情報記憶部20に記憶されているZ軸制
御情報(目標設定信号のデータ)を読み出し、当該読み
出されたZ軸制御情報をZ軸制御情報処理部にてデータ
処理(平滑処理)して加算器22に送っているが、Z軸
制御情報記憶部20内のデータをデータ処理した後に読
み出し、当該読み出されたデータ処理済みのデータを加
算器22に送るようにしてもよい。
【0089】また、このZ軸情報のデータ処理は、カン
チレバー4(探針3)の振動における振幅値または位相
偏移を検出した後に行われているが、このタイミングに
限定されない。要は、カンチレバー4(探針3)の試料
2の測定面2a上での走査ステップ前に当該データ処理
が行われていれば何時でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における表面情報測定装置
を示す構成図である。
【図2】 本発明の実施例1における前測定プロセスを
示すフローチャートである。
【図3】 本発明の実施例1における本測定プロセスを
示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施例2における表面情報測定装置
を示す構成図である。
【図5】 本発明の実施例2における本測定プロセスを
示すフローチャートである。
【図6】 従来の表面情報測定装置における測定主要部
を示す概略図である。
【符号の説明】
1…X−Y微動機構, 2…試料, 2a…測定面,
3…探針,4…カンチレバー, 5…Z軸微動素子,
6…加振素子, 7…レーザ光線,7a…反射光, 8
X−Y方向駆動部, 9…Z軸駆動部, 10…加振制
御部,11…発光器, 12…受光器, 13…プリア
ンプ部, 14…振幅値検出部,15…バスライン,
16…システムコントローラ, 17…Z軸目標設定
部,18…リフトアップ設定部, 19…Z軸駆動制御
部,20…Z軸制御情報記憶部, 21…Z軸制御情報
処理部, 22…加算器,23…画像表示部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の表面形状のデータを得る工程と、
    前記データを処理する工程と、当該処理されたデータに
    基いて測定素子を前記試料の表面上で移動しながら前記
    試料の表面情報を得る工程とを有する表面情報測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記データを処理する工程において、前
    記データの平滑化処理を行うことを特徴とする請求項1
    記載の表面情報測定方法。
  3. 【請求項3】 前記データの処理工程は、読み出したデ
    ータをローパスフィルタに通すことよってなされること
    を特徴とする請求項1若しくは2記載の表面情報測定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記測定素子を振動させ、当該振動の振
    幅値を検出することにより前記試料の表面情報を得るこ
    とを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の表面情報
    測定方法。
  5. 【請求項5】 前記測定素子を振動させ、当該振動の位
    相偏移を検出することにより前記試料の表面情報を得る
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の表面情
    報測定方法。
  6. 【請求項6】 前記試料の表面情報は磁気情報であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の表面情報
    測定方法。
  7. 【請求項7】 試料の表面形状のデータを得る工程と、
    前記試料の表面上の所定位置にて測定素子を当該所定位
    置からの距離が初期設定値となるように配置する工程
    と、前記データを処理する工程と、当該処理されたデー
    タに基いて前記測定素子を前記試料の表面上で移動しな
    がら前記試料の表面情報を得る工程とを有する表面情報
    測定方法。
  8. 【請求項8】 前記データを処理する工程において、前
    記データの平滑化処理を行うことを特徴とする請求項7
    記載の表面情報測定方法。
  9. 【請求項9】 前記データを処理する工程において、当
    該データの処理は前記初期設定値に基いて制御されるこ
    とを特徴とする請求項7若しくは8記載の表面情報測定
    方法。
  10. 【請求項10】 前記データを処理する工程は、読み出
    したデータをローパスフィルタに通すことによってなさ
    れることを特徴とする請求項7若しくは8記載の表面情
    報測定方法。
  11. 【請求項11】 前記データを処理する工程において、
    前記ローパスフィルタによってなされる当該データの処
    理は前記初期設定値に基いて制御されることを特徴とす
    る請求項10記載の表面情報測定方法。
  12. 【請求項12】 前記初期設定値が大きくなると、前記
    ローパスフィルタの周波数閾値を低く制御することを特
    徴とする請求項11記載の表面情報測定方法。
  13. 【請求項13】 前記測定素子を振動させ、当該振動の
    振幅値を検出することにより前記試料の表面情報を得る
    ことを特徴とする請求項7乃至12何れかに記載の表面
    情報測定方法。
  14. 【請求項14】 前記測定素子を振動させ、当該振動の
    位相偏移を検出することにより前記試料の表面情報を得
    ることを特徴とする請求項7乃至12何れかに記載の表
    面情報測定方法。
  15. 【請求項15】 前記試料の表面情報は磁気情報である
    ことを特徴とする請求項7乃至14何れかに記載の表面
    情報測定方法。
  16. 【請求項16】 試料の表面形状を測定する第1の測定
    素子と、前記第1の測定素子により測定された形状デー
    タを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された形状デ
    ータを処理する処理部と、前記試料の表面情報を測定す
    る第2の測定素子と、前記処理部により処理された形状
    データに基いて前記試料の表面と前記第2の測定素子と
    の間隔を制御しながら、前記試料の表面上で前記第2の
    測定素子を移動させる移動機構とを有する表面情報測定
    装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の測定素子に振動を与えるた
    めの加振部と、前記第2の測定素子の振動の振幅値を検
    出する振幅値検出部とを備えることを特徴とする請求項
    16記載の表面情報測定装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の測定素子に振動を与えるた
    めの加振部と、前記第2の測定素子の振動の位相偏移を
    検出する位相偏移検出部とを備えることを特徴とする請
    求項16記載の表面情報測定装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の測定素子と前記第2の測定
    素子は、同一の測定素子からなることを特徴とする請求
    項16乃至18何れかに記載の表面情報測定装置。
  20. 【請求項20】 前記処理部によって前記形状データを
    平滑化処理することを特徴とする請求項16乃至19何
    れかに記載の表面情報測定装置。
  21. 【請求項21】 前記処理部にはローパスフィルタが備
    えられていることを特徴とする請求項16乃至20何れ
    かに記載の表面情報測定装置。
  22. 【請求項22】 前記試料の表面情報は磁気情報である
    ことを特徴とする請求項16乃至21何れかに記載の表
    面情報測定装置。
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