JP4021298B2 - サンプリング走査プローブ顕微鏡および走査方法 - Google Patents

サンプリング走査プローブ顕微鏡および走査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンプリング走査プローブ顕微鏡に係り、特に探針を試料表面上で、上下に往復動させることにより、試料表面の形状情報、物理情報等を得ることのできるサンプリング走査プローブ顕微鏡および走査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサンプリング走査型のプローブ顕微鏡(サンプリング走査プローブ顕微鏡)は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備え、試料を走査する際に該探針が試料の表面を軽く叩くように、該探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させる。さらに、x方向の走査時間とx方向の画素数とで決まるz方向移動用周波数で探針をz方向に移動させる。これにより、探針が試料表面を叩く回数を減らして、試料の損傷を低減させるとともに、探針の長寿命化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3286565号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のサンプリング走査プローブ顕微鏡では、z方向移動用周波数で探針を試料から引き離すが、試料形状が急峻な部分では探針と試料が衝突して大きな力が加わり、探針や試料を損傷する虞がある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、探針と試料が衝突することによって探針や試料が損傷することを防止することができるサンプリング走査プローブ顕微鏡および走査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備えたサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させる手段と、前記探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取する手段と、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動振幅の減衰度合いを検出する手段と、前記z方向の移動を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記検出された減衰度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させ、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離すことを特徴としている。
【0007】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記制御手段は、前記接近停止後、該探針の振動振幅の減衰度合いが前記閾値で一定となるように、前記z方向の移動を制御することを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備えたサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させる手段と、前記探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取する手段と、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動の位相の変化度合いを検出する手段と、前記z方向の移動を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記検出された変化度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させ、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離すことを特徴としている。
【0009】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記制御手段は、前記接近停止後、該探針の振動の位相の変化度合いが前記閾値で一定となるように、前記z方向の移動を制御することを特徴とする。
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備えたサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させる手段と、前記探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取する手段と、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動の周波数の変化度合いを検出する手段と、前記z方向の移動を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段は、前記検出された変化度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させ、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離すことを特徴としている。
【0011】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記制御手段は、前記接近停止後、該探針の振動の周波数の変化度合いが前記閾値で一定となるように、前記z方向の移動を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針と前記試料表面の接近を停止させた時点の該探針のz方向の位置を検出し、この位置データをz方向の観測データとすることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針と前記試料表面の接近を停止させた時点の該探針のz方向の位置を検出し、該停止させた時点における該探針の振動振幅の減衰度合いと前記閾値との差分に基づいて前記検出した位置を補正する手段を備え、前記補正後の位置データをz方向の観測データとすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記z方向の観測データと、前記xおよびy方向の走査に使用された駆動データとを組み合わせて三次元のイメージデータを生成し、該イメージデータにより画像表示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針と前記試料表面を接近させる動作および離す動作が直線移動であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記探針と前記試料表面を接近させるときの前記直線移動の速度が、前記離すときの該速度と異なることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記離すときの速度が、前記接近するときの速度よりも大きいことを特徴とする。
【0018】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記直線移動の速度が、前記探針と前記試料表面を接近させる動作および離す動作の少なくとも一方において減速制御されることを特徴とする。
【0019】
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記直線移動の速度が毎秒1マイクロメートル以上であることを特徴とする。
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記直線移動の速度が毎秒2マイクロメートル以上であることを特徴とする。
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記直線移動の速度が毎秒4マイクロメートル以上であることを特徴とする。
また、本発明のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、前記直線移動の速度が毎秒6マイクロメートル以上であることを特徴とする。
【0020】
上記の課題を解決するために、本発明の走査方法は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備え、該探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させ、該探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取するサンプリング走査プローブ顕微鏡における走査方法であって、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動振幅の減衰度合いを検出する過程と、前記検出された減衰度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させる過程と、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離す過程と、を含むことを特徴としている。
【0021】
上記の課題を解決するために、本発明の走査方法は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備え、該探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させ、該探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取するサンプリング走査プローブ顕微鏡における走査方法であって、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動の位相の変化度合いを検出する過程と、前記検出された変化度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させる過程と、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離す過程と、を含むことを特徴としている。
【0022】
上記の課題を解決するために、本発明の走査方法は、試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備え、該探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させ、該探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取するサンプリング走査プローブ顕微鏡における走査方法であって、前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動の周波数の変化度合いを検出する過程と、前記検出された変化度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させる過程と、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離す過程と、を含むことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。この図1のサンプリング走査プローブ顕微鏡において、観察される試料2は試料台4の上面に載置される。該試料2の上方には、該試料2と対向する探針5を一端に有するカンチレバー6が設けられ、該カンチレバー6の他の一端にはバイモルフ8が固定されている。バイモルフ8は、加振電源18によりカンチレバー6を共振または強制振動させる。この振動用周波数は、例えば100kHzである。これにより、探針5が振動用周波数で振動する。
【0024】
カンチレバー6のバイモルフ8側の一端は3次元アクチュエータ14に固定されている。3次元アクチュエータ14は、試料2の試料面に平行なxおよびy方向に走査する動作と、該試料面に垂直なz方向に移動する動作を行う。これにより、探針5は、試料2の試料面に対して該x、y方向の走査と、該z方向の移動が可能となる。
【0025】
3次元アクチュエータ14には、探針5と対向する位置にカンチレバー変位検出器10が設けられている。カンチレバーの探針5部分の変位量は、レーザ発生器12から出力されたレーザ光9の入射位置をカンチレバー変位検出器10で測定することにより検出される。この検出された変位量は振幅減衰検出部16へ出力される。振幅減衰検出部16は、該変位量に基づいて探針5の振動振幅を求め、さらに該振動振幅の減衰度合いを求める。振動振幅の減衰度合いとしては、実際の減衰量を使用してもよく、あるいは減衰率を使用してもよい。
【0026】
XY駆動部20は、3次元アクチュエータ14を駆動して試料2の試料面に平行なxまたはy方向の走査を行う。Z駆動部22は、3次元アクチュエータ14を駆動して試料2の試料面に垂直なz方向の移動を行う。制御部24は、振幅減衰検出部16によって検出された探針5の振動振幅の減衰度合いに基づいて、Z駆動部22に対して該z方向の移動の制御を行う。
【0027】
図2、図3を参照して、上記制御部24の動作および本実施形態の走査方法を説明する。図2は本実施形態の走査方法を説明するための概念図である。図3は、探針5の振動振幅の減衰度合いを説明するための振動波形図である。図2には、探針5の移動軌跡と、試料表面2a上の測定点201を示している。探針5の移動軌跡は、x、y方向の軌跡101_xyとz方向の軌跡101_zとからなる。
【0028】
初めに、探針5は、バイモルフ8によって振動用周波数で振動している。この状態で、図2に示すように、XY駆動部20は、探針5をx、y方向に走査させて、ある測定点201の上方に到達した時に該走査を停止する。このx、y方向走査時には探針5は、試料表面2aと衝突することのないように、試料表面2aからz方向に所定距離だけ離れている。該所定距離だけ試料表面2aから離れたz方向の位置Zaは予め設定されている。x、y方向走査時の探針5は、図3(a)に示す振動波形W1のように、振動振幅Aで振動している。
【0029】
次いで、Z駆動部22は、測定点201の上方にある探針5をz方向に移動させて試料表面2aに接近させる。これにより探針5が試料表面2aに近接もしくは接触すると、該探針5の振動振幅は、図3(b)に示す振動波形W2のように、振動振幅A’に減衰する。振幅減衰検出部16は、この振動振幅の減衰度合い「A−A’」を算出して予め設定されている閾値Th1と比較し、減衰度合い「A−A’」が該閾値Th1に達すると、その旨を制御部24へ通知する。制御部24は、この通知を受けると、Z駆動部22へ移動停止を指示する。これにより、探針5と試料2に損傷を与えるほど大きな力が加わる前に探針5が停止するので、該探針5や試料2が損傷することはない。上記探針5の移動を停止指示した時点で、当該測定点201のz方向の観測データが採取される。
【0030】
次いで、制御部24は、上記位置Zaまで探針5をz方向に移動させる。探針5が位置Zaに到達すると、XY駆動部20は、探針5を次の測定点201の上方までx、y方向に走査させる。
上記x、y方向の走査とz方向の移動を繰り返し実行することにより、試料表面2aの走査が行われ、各測定点201の観測データが採取される。
【0031】
次に、上記走査により観測データを採取する構成と動作を説明する。
図1において、補正量算出部26は、z方向の探針5の位置データを補正するための補正量を求める。Zデータ演算部28は、Z駆動部22の駆動データを元に、探針5が停止した時点の該探針5のz方向の位置を検出し、この位置データに補正量算出部26で求めた補正量を合算して、z方向の観測データとする。
【0032】
イメージデータ生成部30は、Zデータ演算部28により求められたz方向の観測データと、XY駆動部20によりxおよびy方向の走査に使用された駆動データとを組み合わせて、三次元のイメージデータを生成する。このイメージデータは、表示部32により三次元の画像として再生および表示される。
【0033】
図4を参照して、上記補正量算出部26およびZデータ演算部28の補正処理について説明する。図4には、探針5のz方向の位置に対応する変位の波形を示している。
図4に示すように、探針5が試料表面2a近傍の位置Z0まで到達すると、探針5に力が作用し、振動振幅が減衰し始める。そして、位置Z1にて、振動振幅の減衰度合いが予め設定されている閾値Th1に達したとする。この時点で制御部24はZ駆動部22へz方向の移動停止を指示し、これにより探針5の試料表面2aへの接近動作は停止する。しかし、該移動停止の指示時点から探針5が停止するまでの応答時間の分だけ、探針5の接近動作は継続するので、実際には探針5は位置Z2で停止する。この位置Z2の位置データをそのままz方向の観測データとすると、位置Z1とZ2の差ΔZが「接近量のブレ」となり、これがz方向の観測データの誤差要因となる。本実施形態では、位置Z2の位置データに対して上記差ΔZ分を補正することによって、正確なz方向の観測データを得るようにする。
【0034】
図4において、位置Z1の振幅A1と位置Z2の振幅A2との差ΔAは、z方向の長さであるので、上記差ΔZに等しい。従って、差ΔAが得られれば位置Z2の位置データの上記補正が可能である。そこで、振幅減衰検出部16は、振動振幅の減衰度合いが閾値Th1に達したときの振動振幅、すなわち位置Z1の振幅A1を補正量算出部26へ出力する。さらに、探針5の接近動作が停止したときの振動振幅、すなわち位置Z2の振幅A2を補正量算出部26へ出力する。これにより、補正量算出部26は、位置Z1の振幅A1と位置Z2の振幅A2を得ることができ、該振幅A1とA2の差ΔAを求めて補正量ΔZとし、この補正量ΔZをZデータ演算部28へ出力する。Zデータ演算部28は、該補正量ΔZとZ駆動部22から得た位置Z2の位置データとを合算し、この合算値をz方向の観測データとする。これにより、補正された正確なz方向の観測データが採取可能となる。
【0035】
なお、制御部24は、探針5の接近停止後、該探針5の振動振幅の減衰度合いが閾値Th1で一定となるように、z方向の移動を制御するようにしてもよい。このようにすれば、探針5は、振動振幅の減衰度合いが閾値Th1に達した位置Z1を略維持するので、上記補正なしでも正確なz方向の観測データを採取することができる。また、z方向の観測データの精度を更に向上するために、上記補正と組み合わせてもよい。
【0036】
次に、図5を参照して第2の実施形態を説明する。図5は、本発明の第2の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。この図5において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
第2の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡においては、探針5の振動の位相の変化度合いに基づいて該探針5のz方向の移動を制御する。図5に示すように、第2の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡は位相変化検出部41を備える。この位相変化検出部41は、探針5の振動の位相の変化度合いを検出する。位相の変化度合いとしては、実際の変化量を使用してもよく、あるいは変化率を使用してもよい。位相変化検出部41は、該位相の変化度合いと予め設定されている閾値Th2とを比較し、該変化度合いが該閾値Th2に達すると、その旨を制御部24へ通知する。これにより制御部24は、上記第1の実施形態と同様に、Z駆動部22に対してz方向の移動の制御を行う。
【0037】
この第2の実施形態では、イメージデータ生成部30は、探針5と試料表面2aの接近停止時点のZデータ駆動部22の駆動データを元に、該探針5のz方向の位置を検出し、この位置データをz方向の観測データとする。
【0038】
なお、第2の実施形態において制御部24が、探針5の接近停止後、該探針5の振動の位相の変化度合いが上記閾値Th2で一定となるように、z方向の移動を制御するのが好ましい。このようにすれば、探針5は、振動の位相の変化度合いが閾値Th2に達した位置を略維持するので、正確なz方向の観測データを採取することができる。
【0039】
次に、図6を参照して第3の実施形態を説明する。図6は、本発明の第3の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。この図6において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
第3の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡においては、探針5の振動の周波数の変化度合いに基づいて該探針5のz方向の移動を制御する。図6に示すように、第3の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡は、位相調整器51と増幅器52と周波数/電圧変換器(F−V変換器)53を備える。位相調整器51は、カンチレバー変位検出器10の出力を、カンチレバー6が共振周波数で振動するように調整して増幅器52に出力する。増幅器52はこの入力信号を所定の増幅度で増幅して、バイモルフ8とF−V変換器53へ出力する。バイモルフ8はこの入力信号によりカンチレバー6および探針5を振動させる。
【0040】
F−V変換器53は、増幅器52から入力された信号の周波数を対応する電圧信号に変換して制御部24へ出力する。制御部24は、この入力された電圧信号に基づいて、探針5の振動の周波数の変化度合いを検出する。周波数の変化度合いとしては、実際の変化量を使用してもよく、あるいは変化率を使用してもよい。制御部24は、該周波数の変化度合いと予め設定されている閾値Th3とを比較し、該変化度合いが該閾値Th3に達すると、上記第1の実施形態と同様に、Z駆動部22に対してz方向の移動の制御を行う。
【0041】
この第3の実施形態では、上記第2の実施形態と同様に、イメージデータ生成部30は、探針5と試料表面2aの接近停止時点のZデータ駆動部22の駆動データを元に、該探針5のz方向の位置を検出し、この位置データをz方向の観測データとする。
【0042】
なお、第3の実施形態において制御部24が、探針5の接近停止後、該探針5の振動の周波数の変化度合いが上記閾値Th3で一定となるように、z方向の移動を制御するのが好ましい。このようにすれば、探針5は、振動の周波数の変化度合いが閾値Th3に達した位置を略維持するので、正確なz方向の観測データを採取することができる。
【0043】
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、3次元アクチュエータ14により探針5のx、y方向の走査とz方向の移動を行ったが、これらx、y方向の走査とz方向の移動は試料2の試料面に対して相対的に行われればよい。例えば、試料台4を動かすことによって該x、y方向の走査とz方向の移動を行うようにしてもよい。
【0044】
また、図2に示すように、探針5と試料表面2aを接近させる動作および離す動作を直線移動としたが、x、y方向に移動中に該接近または離す動作を行って探針5がz方向に曲線移動するようにしてもよい。但し、探針5の振動の振幅、位相、周波数の変化を精度よく検出するために、直線移動とするのが好ましい。
【0045】
また、探針5と試料表面2aを接近させるときの直線移動の速度が、探針5を試料表面2aから離すときの直線移動の速度と異なるようにしてもよい。この場合、離すときの速度を、接近するときの速度よりも大きくするのが好ましい。この理由は、接近するときには探針5の振動の振幅、位相、周波数の変化を精度よく検出可能な速度としても、離すときに速度を上げることで測定時間を短縮することが可能なためである。
【0046】
なお、探針5のz方向の直線移動の速度について、探針5と試料表面2aを接近させる動作および離す動作の少なくとも一方において減速制御するようにしてもよい。好ましくは接近するときに減速制御するのが、探針5の振動の振幅、位相、周波数の変化を精度よく検出する上でよい。
【0047】
なお、探針5のz方向の直線移動の速度については、毎秒1マイクロメートル以上とするのが測定時間を短縮する観点から好ましい。さらには、毎秒2マイクロメートル以上とするのが好ましく、毎秒4マイクロメートル以上とすればより好ましい。さらに、毎秒6マイクロメートル以上とすれば測定時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0048】
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、光検知式のカンチレバーによって探針部分の変位量を検出するようにしたが、光検知式以外のカンチレバーを用いてもよい。例えば自己の変位量を検知する自己検知レバーを用いることも可能である。
【0049】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、探針と試料が衝突することによって探針や試料が損傷することを防止することができる。また、高速に探針を試料に近接または接触させることができるので、測定時間を短縮することが可能となる。これにより、凹凸が激しい試料の測定や大領域の測定が容易に実施可能となる。
【0051】
また、探針と試料表面との接近停止時における応答時間分の「接近量のブレ」を補正して観測データを採取するので、より高精度の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の走査方法を説明するための概念図である。
【図3】探針5の振動振幅の減衰度合いを説明するための振動波形図である。
【図4】図1に示す補正量算出部26およびZデータ演算部28の補正処理を説明するための振動波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるサンプリング走査プローブ顕微鏡の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2…試料、2a…試料表面、4…試料台、5…探針、6…カンチレバー、8…バイモルフ、9…レーザ光、10…カンチレバー変位検出器、12…レーザ発生器、14…3次元アクチュエータ、16…振幅減衰検出部、18…加振電源、20…XY駆動部、22…Z駆動部、24…制御部、26…補正量算出部、28…Zデータ演算部、30…イメージデータ生成部、32…表示部、41…位相変化検出部、51…位相調整器、52…増幅器、53…周波数/電圧変換器(F−V変換器)

Claims (12)

  1. 試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備えたサンプリング走査プローブ顕微鏡において、
    前記探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させる手段と、
    前記探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取する手段と、
    前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動振幅の減衰度合いを検出する手段と、
    前記z方向の移動を制御する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記検出された減衰度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させ、この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離し、
    前記探針と前記試料表面の接近を停止させた時点の該探針のz方向の位置を検出し、該停止させた時点における該探針の振動振幅の減衰度合いと前記閾値との差分に基づいて前記検出した位置を補正する手段を備え、前記補正後の位置データをz方向の観測データとすることを特徴とすることを特徴とするサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  2. 前記制御手段は、前記接近停止後、該探針の振動振幅の減衰度合いが前記閾値で一定となるように、前記z方向の移動を制御することを特徴とする請求項1に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  3. 前記z方向の観測データと、前記xおよびy方向の走査に使用された駆動データとを組み合わせて三次元のイメージデータを生成し、該イメージデータにより画像表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  4. 前記探針と前記試料表面を接近させる動作および離す動作が直線移動であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかの項に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  5. 前記探針と前記試料表面を接近させるときの前記直線移動の速度が、前記離すときの該速度と異なることを特徴とする請求項4に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  6. 前記離すときの速度が、前記接近するときの速度よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  7. 前記直線移動の速度が、前記探針と前記試料表面を接近させる動作および離す動作の少なくとも一方において減速制御されることを特徴とする請求項4に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  8. 前記直線移動の速度が毎秒1マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかの項に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  9. 前記直線移動の速度が毎秒2マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかの項に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  10. 前記直線移動の速度が毎秒4マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかの項に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  11. 前記直線移動の速度が毎秒6マイクロメートル以上であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかの項に記載のサンプリング走査プローブ顕微鏡。
  12. 試料面に平行なx、y方向の走査と、該試料面に垂直なz方向の移動とを該試料面に対して相対的に行える探針を備え、該探針を、これに共振するあるいは強制振動する振動用周波数で振動させ、該探針が試料の表面に近接または接触した時点における観測データを採取するサンプリング走査プローブ顕微鏡における走査方法であって
    前記探針が前記試料表面に近接または接触した時点における該探針の振動振幅の減衰度合いを検出する過程と、
    前記検出された減衰度合いが予め設定されている閾値に達すると、前記探針と前記試料表面の接近を停止させる過程と、
    この接近停止後に、前記xまたはy方向の次回の走査期間中に前記探針と前記試料表面が接触することのない所定距離まで前記探針を前記試料表面から離す過程と、
    前記探針と前記試料表面の接近を停止させた時点の該探針のz方向の位置を検出し、該停止させた時点における該探針の振動振幅の減衰度合いと前記閾値との差分に基づいて前記検出した位置を補正し、前記補正後の位置データをz方向の観測データとする過程と、
    を含むことを特徴とする走査方法。
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