JP2003214669A - クリーンブース - Google Patents

クリーンブース

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JP2003214669A JP2002017459A JP2002017459A JP2003214669A JP 2003214669 A JP2003214669 A JP 2003214669A JP 2002017459 A JP2002017459 A JP 2002017459A JP 2002017459 A JP2002017459 A JP 2002017459A JP 2003214669 A JP2003214669 A JP 2003214669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動部から排出された塵埃がシート体の搬送
路に流入しないようにする。 【解決手段】 クリーンブース60は、フレーム板6
1,62、搬送路ケース63、駆動部ケース64、クリ
ーンファンユニット65、パンチングメタル板66、ベ
ース部材67,68からなる。ベルトコンベヤ29は、
搬送用ベルト84、伝達軸85、駆動用ベルト86、モ
ータ87からなる。フレーム板61、62、搬送路ケー
ス63、及びパンチングメタル板66からなる搬送路エ
リア80には、搬送用ベルト84が配置され、シート体
25を搬送している。フレーム板62、駆動部ケース6
4からなる駆動部エリア81には、駆動用ベルト86、
モータ87が配置されている。塵埃が搬送路エリア80
に流入しないように、駆動部エリア81との間を隔てら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産システムが設
けられた室内において、その室内よりも清浄度の高い内
部構造とし、その内部に各種装置を収納するクリーンブ
ースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シート状の製品は、複数枚を重ねて集積
し、これを包装袋に包装した形態で出荷される。例え
ば、X線フイルムの生産システムでは、ロール状に巻か
れたロールフイルムを引き出して所定長さごとに切断し
てシート状にし、これらシートを複数枚重ねて積層す
る。積層したシート体は、折れ曲がりや、当て傷等を保
護する保護紙でカバーしてから遮光袋に包装する。
【0003】上述したような生産システムでは、シート
フイルムを切断する切断装置や、シートフイルムを搬送
する搬送装置、またシート体を所定枚数単位で重ねて集
積する集積装置などがあり、このような装置を駆動する
ためにベルト、プーリ、ギヤなどが配置されており、こ
れらの駆動部を構成する部品から発生する塵埃がシート
体となったX線フイルムに付着し、汚してしまうという
問題がある。そこで、このような生産システムを例え
ば、特開平5−18576号公報に記載されているよう
なクリーンルームの中に配置することが考えられる。
【0004】上記公報に記載されているクリーンルーム
では、天井面に配設された複数のファンフイルタユニッ
トで清浄エアを加圧して吹き出し、床面から排気してい
る。これにより、X線フイルムに塵埃が付着することを
防ぎ、取り除かれた塵埃をエアとともに床面から外部へ
排出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のクリーンルームの内部にX線フイルムの生産シ
ステムを配置した場合、各種装置、及びそこで作業する
作業者から、常に塵埃が出続けることになるため、クリ
ーンルームに備えられているファンフイルタユニットか
らの清浄エアの吹き出しだけでは、X線フイルムへの塵
埃の付着を防止することは非常に困難である。
【0006】そこで、上述したようなクリーンルームと
同様の構成で各種装置だけを覆うように小型化したクリ
ーンブースを用いることも考えられるが、切断装置や搬
送装置などがクリーンブースの中にある場合、それらの
装置から発生した塵埃がクリーンブースの中を浮遊する
ことになり、X線フイルムがクリーンブース内の搬送路
を通過するときに塵埃が付着してしまう。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、塵埃が発生しやすい装置を内部に収納するととも
に、製造しているシート体、又はその原材料に塵埃が付
着しないようにするクリーンブースを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のクリーンブースは、原材料が搬送される
搬送路エリアと、搬送、切断、及び集積を行う各機構の
駆動部が配置される駆動部エリアとが設けられており、
搬送路エリアは外部及び駆動部エリアに対して密封され
ている。
【0009】なお、原材料は感光材料であり、搬送路エ
リアは外部に対して光密に遮蔽されていることが好まし
い。また、切断装置を構成する切断用刃先に近接して配
置され、切断用刃先、又は原材料から発生する塵埃を吸
引し、外部に排出する吸引排出機構を設けていること
や、前記駆動部エリアの気圧よりも前記搬送路エリアの
の気圧の方が高くなるように気圧状態の制御が行われて
いることも非常に効果的である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したX線フ
イルム生産システムの構成を示す概略図である。このX
線フイルム生産システム1は、上流側から裁断装置2,
切断集積装置3,冊製造装置4,製袋・袋詰装置5,箱
詰め装置6からなる。各装置は、ライン能力バランスが
揃えられており、直列に接続されている。また、X線フ
イルム生産システム1は、周知のクリーンルーム(図示
せず)内に裁断装置2、切断集積装置3、冊製造装置
4、及び製袋・袋詰装置5は、それぞれ暗室、又は暗室
を兼ねたクリーンブース内に設置されている。
【0011】裁断装置2では、幅の広いX線フイルムの
ウェブ8を搬送しながら、スリット刃9によって製品サ
イズの幅に裁断する。裁断された製品幅ウェブ10は、
ウェブ収納器11にセットされた巻芯12に巻き取られ
る。製品幅ウェブ10を巻き取ったウェブ収納器11
は、裁断装置2から取り出されて切断集積装置3にセッ
トされる。
【0012】切断集積装置3は、製品幅ウエブ10をシ
ートに切断し、このシートを複数枚集積することによ
り、シート集積体を作成する工程を受け持つ。この切断
集積工程は、製品幅ウエブ10をロールから引き出して
ラインに送り出す送り出し工程,送り出された製品幅ウ
エブ10の巻き癖を矯正するデカーラ工程,シートに切
断する切断工程,切断された複数枚のシートを集積する
集積工程というように、さらに複数のサブ工程に細分化
することができる。
【0013】切断集積装置3は、これらサブ工程の各処
理を受け持つ複数のモジュール,すなわち、送り出しモ
ジュール14,デカーラーモジュール15,カッターモ
ジュール16,集積モジュール17から構成される。
【0014】送り出しモジュール14には、製品幅ウェ
ブ10を収納したウェブ収納器11がセットされる。セ
ットされた製品幅ウェブ10は、定テンション制御機構
によって一定のテンションが与えられた状態でウェブ収
納器11から引き出される。また、送り出しモジュール
14には、使用中の製品幅ウェブ10の残りが少なくな
った時に、使用中の製品幅ウェブ10の後端と新しい製
品幅ウェブ10の先端とを接合する接合装置を備えてい
る。
【0015】デカーラーモジュール15は、X線フイル
ムに悪影響を与えない温度に加熱された加熱ローラ19
と冷却装置とを備えている。デカーラーモジュール15
では、製品幅ウェブ10の巻方向と逆の方向でX線フイ
ルムを加熱ローラ19に接触させ、製品幅ウェブ10の
巻癖を矯正し、巻癖矯正後のX線フイルムを冷却固定す
る。加熱ローラ19の上流には、製品幅ウェブ10の微
小なテンション変動を吸収するダンサーローラ20が設
けられている。
【0016】カッターモジュール16は、製品幅ウェブ
10を一定量ずつ搬送する際に用いられるサクションド
ラム22と、このサクションドラム22に電気的,機械
的に同期するロータリーオシレイトカッター23とを備
えている。サクションドラム22によって一定量ずつ搬
送された製品幅ウェブ10は、ロータリーオシレイトカ
ッター23によって所定長さに切断され、図2に示すよ
うなシート体25となる。その際に、角部に円弧形状の
カットが加えられる。
【0017】集積モジュール17は、カッターモジュー
ル16で切断されたシート体25を重ねて集積する2つ
の集積枠27,28と、2個所の集積枠27,28にシ
ート体25を振り分ける振り分けゲート(図示せず)
と、この振り分けゲートへシート体25を送り込むベル
トコンベヤ29(図3参照)を備えている。また、集積
モジュール17は、所定外寸法のシート体を生産ライン
上から排出するリジェクト用ゲートも備えている。
【0018】上記送り出しモジュール14,デカーラー
モジュール15,カッターモジュール16,集積モジュ
ール17の各モジュールでは、生産される最大サイズの
X線フイルムに合わせた共通サイズの架台が使用されて
おり、ボルト止めによって容易に追加,撤去,交換が可
能になっている。
【0019】カッターモジュール16には、切断集積装
置3を動作させるための駆動モータが設置されており、
駆動メインシャフトに接続されている。各モジュール1
4〜17には、取り合い寸法が統一された駆動メインシ
ャフトが設けられており、この駆動メインシャフトに
は、隣り合うモジュールの駆動メインシャフトとの接続
が行なわれる同一型式のフレキシブルカップリングが設
けられている。これにより、駆動モータの駆動力が各モ
ジュール14〜17に伝達され、同期がとられる。な
お、各モジュール14〜17の駆動源と各モジュール1
4〜17間の同期は、駆動メインシャフトとフレキシブ
ルカップリングを使用する以外に、駆動モータをデカー
ラーモジュール15とカッターモジュール16と集積モ
ジュール17とにそれぞれ設け、インバーター間の制御
により電気的に同期させることもできる。
【0020】冊製造装置4は、切断集積装置3と同様
に、冊製造工程を細分化したサブ工程を受け持つ複数の
モジュール,すなわち、切断集積装置3の集積モジュー
ル17から集積された複数枚のシート体25を取り出す
シートハンドリングモジュール30と、保護カバー32
を保持するカバーハンドリングモジュール31と、シー
ト体25が装填された保護カバー32を折り込む折り込
みモジュール34の各モジュールから構成される。
【0021】シートハンドリングモジュール30は、屈
曲自在なアーム36を備えた汎用ロボットからなり、ア
ーム36の先端には、複数のシート体25を挟み込んで
ハンドリングするチャック40が取り付けられている。
シートハンドリングモジュール30は、集積モジュール
17の集積枠27へチャック40を挿入してシート体2
5を挟み込む。そして、アーム36の各関節を動かして
集積枠27からすくい上げるようにシート体25を取り
出す。なお、集積枠28に集積されたシート体25も同
様にして取り出すことができる。
【0022】カバーハンドリングモジュール31は、屈
曲自在なアーム42を備えた汎用ロボットからなり、ア
ーム42の先端には、積層された保護カバー32から、
最上層の保護カバー32をエアー吸引等によって吸着保
持する吸着パッド43が取り付けられている。
【0023】保護カバー32は、段ボール等の適度な強
度を備えた厚紙からなる。この保護カバー32は、カバ
ーハンドリングモジュール31によって、シートハンド
リングモジュール30のチャック40に保持されたシー
ト体25の上に挿入される。シートハンドリングモジュ
ール30は、再度チャック40でシート体25と保護カ
バー32とを挟み込み、チャック40を回転させて折り
込みモジュール34上に載置する。折り込みモジュール
34は、シート体25の表裏面を保護するように保護カ
バー32を折り曲げる。保護カバー32にシート体25
が挟み込まれて形成された冊45は、製袋・袋詰装置5
に送り出される。
【0024】製袋・袋詰装置5は、冊製造装置4から送
り込まれた冊45を下流に向けて搬送する冊搬送モジュ
ール51と、送り込まれた冊45をピロー包装する製袋
収納モジュール52と、包装体形成モジュール53とか
らなる。冊搬送モジュール51は、例えばベルトコンベ
アからなり、冊45を下流の製袋収納モジュール52に
送り込む。
【0025】製袋収納モジュール52は、筒形状に形成
された遮光フイルム55により冊45を包み込み、遮光
フイルム55の両側辺を合わせ面シーラーによって加熱
溶着する。次いで、筒形状の遮光フイルム55の先端部
と後端部とをクロスシーラーによって加熱溶着しなが
ら、カットする。その際に、エア抜きパイプによって包
装袋内のエアーを抜いて、包装袋56内に冊45を密封
包装する。
【0026】包装体形成モジュール53には、汎用のヒ
レ折り装置が用いられている。この包装体形成モジュー
ル53では、包装袋56の先端側及び後端側に形成され
たヒレをロボットハンドで把持し、シワが発生しないよ
うに両方向にテンションをかけながら折り込み、さら
に、折り込んだヒレにラベルを張り付けて包装袋56に
固定する。
【0027】箱詰め装置6は、箱詰めモジュール57,
段ボールケーサーなどのモジュールからなる。箱詰めモ
ジュール完成した化粧箱58にガイド板を挿入し、冊4
5が密封包装された包装袋56を挿入する。次に化粧箱
58の蓋を閉じ、ラベルを貼付する。また、化粧箱58
にロット番号等の印字が行なわれるとともに、画像処理
装置によってラベル貼り付け、印字状態等の外観検査が
行なわれる。段ボールケーサーは、化粧箱58をハンド
リングする汎用タイプの多関節ロボットからなり、例え
ば一つの段ボール箱に5個の化粧箱58を収納する。
【0028】本発明のクリーンブース60は、図2、及
び図3に示すように、上述した切断集積装置3を内部に
収納している。このクリーンブース60は、フレーム板
61,62と、搬送部ケース63と、駆動部ケース64
と、ファンフイルタユニット65と、パンチングメタル
板66と、一対のベース部材67、68とからなる。床
面上に置かれた一対のベース部材67、68は、C型鋼
69に、高さ調整可能な支持脚70を複数個固着してそ
れぞれ構成されており、C型鋼69の背側69aが互い
に対面して並列に配置されている。ベース部材67,6
8の上面にはパンチングメタル板66が,水平面と平行
となるように配置されている。このパンチングメタル板
66は、多数の排気孔66aが形成されている。
【0029】パンチングメタル板66の上面には、パン
チングメタル板66に対して垂直に、かつベース部材6
7,68の位置に合わせて並列に位置するようにフレー
ム板61、62がそれぞれ配置されている。フレーム板
61,62によって挟まれた空間の上面および両端面を
覆い隠すように搬送部ケース63が設けられている。搬
送部ケース63は、フレーム板61、62と一体になる
ようにネジ止めにより固着されている。フレーム板62
を挟んで搬送部ケース63が位置するように、駆動部ケ
ース64がフレーム板62に固着されている。搬送部ケ
ース63の下流側の端面には、シートハンドリングモジ
ュール30と対面する位置に開口63aが形成されてお
り、この開口63aを通してシートハンドリングモジュ
ール30のチャック40を挿入し、集積枠27又は集積
枠28に集積された複数枚のシート体25を取り出すこ
とができる。
【0030】ファンフイルタユニット65は、搬送部ケ
ース63の上面63bの4箇所に、それぞれ配置されて
いる。このファンフイルタユニット65はファンケーシ
ング72内に、ファン73が設けられるとともに、塵埃
除去用のフイルタ74が、ファン73の下流側に配置さ
れている。ファン73は、ファンケーシング72の上方
に形成された開口72aから空気を吸い込み、加圧した
エアを下方へ吹き出す、ファン73から吹き出されたエ
アは、フイルタ74を通過することによって清浄された
清浄エアが、搬送部ケース63の内部へ進入する。ファ
ンフイルタユニット65から搬送部ケース63の内部へ
進入した清浄エアは、図3の点線で示す矢線方向のよう
に、下方へ向かって吹き出され、各モジュール14〜1
7、及び搬送中のシート体25に吹き付けられた後、パ
ンチングメタル板66の排気孔66aを通過して、クリ
ーンブース60の下方から外部へ排気される。
【0031】なお、ファンフイルタユニット65は、搬
送部ケース63の上方に位置する使用位置(図3の実線
で示す位置)と、搬送部ケース63から退避し、駆動部
ケース64の上方に位置する非使用位置(図3の2点鎖
線で示す位置)との間で移動し、この使用位置と非使用
位置との間の移動をスムーズに行うことができるように
リニアモーションガイド機構75が設けられている。リ
ニアモーションガイド機構75は、リニアモーションガ
イドレール76と、リニアモーションベアリング77と
からなる。リニアモーションガイドレール76は、駆動
部ケース64の上面で、搬送部ケース63の長手方向と
直交するように配置されており、リニアモーションベア
リング77は、ファンケース72の一端に、取り付け部
材72aを介して固着されている。これにより、通常
時、ファンフイルタユニット65は使用位置にあり、搬
送部ケース63の内部へ清浄エアを吹き出すことができ
る。そして、メンテナンス時には、作業者の手によって
ファンフイルタユニット65を軽く押すだけで、リニア
モーションガイド機構75によってガイドされ、使用位
置から不使用位置へと容易に移動させることができる。
このようにして、ファンフイルタユニット65を不使用
位置に移動させることで、搬送部ケース63の上方部に
は干渉するものがなくなるため、搬送部ケース63を上
方へ取り外して、各モジュール14〜17のメンテナン
スを容易に行うことができる。なお、リニアモーション
ガイド機構としては、汎用ロボットなどにおいて従来用
いられているものを使用することができる。
【0032】クリーンブース60では、フレーム板6
1,62、搬送部ケース63、及びパンチングメタル板
66によって囲まれた空間は、各モジュール14〜17
が製品幅ウェブ10、又はシート体25を搬送するため
の搬送路の周囲を覆う搬送路エリア80となっている。
この搬送路エリア80は、下面がパンチングメタル板6
6、両側面がフレーム板61、62、そして上面、及び
前後面が搬送部ケースで囲まれ、これらは、互いに隙間
なく組み付けられ、外部に対して密封され、暗室として
使用するのに十分なレベルとなるように光密にされてい
る。
【0033】そして、駆動部ケース64及びフレーム板
62で囲まれた空間は、各モジュール14〜17の駆動
部が集中して配置された駆動部エリア81となってい
る。駆動部エリア81は、上下前後と一方の側面が駆動
部ケース64、他方の側面がフレーム板62によって囲
まれ、外部から密封されている。なお、駆動部ケース6
4の側面には、排気口64aが形成されており、この排
気口64aに接続した吸引排気装置(図示せず)によっ
て、駆動部エリア81内で発生した塵埃を強制的に排気
することができる。なお、吸引排気装置としては、上述
したファンフイルタユニット65と同様のものが用いら
れる。
【0034】図3の断面図では、クリーンブース60に
収納されている各モジュール14〜17のうちの1つと
して、集積モジュール17のベルトコンベヤ29に対し
て直交する切断面を示しているが、他のモジュールにつ
いても同様の状態で収納されている。ベルトコンベヤ2
9は、搬送用ベルト84、伝達軸85、駆動用ベルト8
6、モータ87とから構成される。伝達軸85の一端側
には、ベルトコンベヤローラ88が、他端側には、プー
リ89が一体に設けられており、ベルトコンベヤローラ
88に搬送用ベルト84が掛けられ、プーリ89に駆動
用ベルト86が掛けられている。駆動用ベルト86は、
プーリ89の反対側で、モータ87の回動軸87aと一
体に設けられたプーリ90が掛けられており、モータ8
7から伝達軸85に回動を伝達する。モータ87から駆
動用ベルト86を介して回動が伝達された伝達軸85
は、ベルトコンベヤローラ88と一体になって回転し、
ベルトコンベヤローラ88に掛けられた搬送用ベルト8
4が移動を行ってシート体25が搬送される。
【0035】上述したベルトコンベヤ29の構成のう
ち、駆動源となるモータ87、及び駆動用ベルト86、
プーリ89,90は、回転を伝達する際に、激しく擦れ
たり、接触したりするので、削れカスなどからなる粉塵
を発生させる。また、モータ87の駆動により振動が発
生し、埃が飛び散ることもある。このように、駆動部エ
リア81では、塵埃が多く発生することになるが、フレ
ーム板62、及び駆動部ケース64によって囲まれてお
り、搬送路エリア80へ塵埃が流出することがない。さ
らに、切断集積装置3の各モジュール14〜17は、上
述したベルトコンベヤ29と同様に、搬送路エリア80
にシート体25が搬送される搬送路が配置され、駆動部
エリア81に駆動部を構成する部品が配置されるという
構成になっている。
【0036】なお、ベルトコンベヤ29を構成する伝達
軸85は、詳しくは、図4に示すような状態で取り付け
られている。伝達軸85は、その両端部85a,85b
がベアリング91,92によって支持されており、さら
にそのベアリング91,92の外周面91a,92a
が、フレーム板61,62に固着された円筒形状の支持
部材93,94の内周面93a,94aに嵌合してい
る。これにより、伝達軸85はスムーズに回転し、駆動
用ベルト86からの駆動がロスすることなく伝達され
る。ベアリング91,92としては従来用いられている
ボールベアリングを使用している。また、支持部材93
の外部に露呈する一端側は、底部93bによって塞がれ
ている。さらに、伝達軸85の両端部85a,85bに
は、ラビリンスシール95が嵌合している。ラビリンス
シール95は、ベアリング91,92よりも搬送路エリ
ア80の内部側に位置しているとともに、支持部材9
3,94の内周面93a,94aを密封している。これ
によって、ベアリング91,92に付着した塵埃、グリ
ース、オイルなどが搬送路エリア80へ進入することを
防いでいる。なお、ラビリンスシール95は、他のシー
ル部材、例えば接触式ゴムシールなどに比較して磨耗性
に強く、かつ磁性流体シールよりもローコストであり、
性能とコストのバランスに優れている。
【0037】上記構成の作用について説明する。X線フ
イルム生産システム1を作動させると、先ず幅の広いX
線ウェブ8は、裁断装置2によりスリット刃9によって
製品サイズの幅に裁断され、製品幅ウェブ10となる。
製品幅ウェブ10を収納したウェブ収納器11は、裁断
装置2から取り出され、切断集積装置3にセットされ
る。そして、切断集積装置3では、ウェブ収納器11か
ら製品幅ウェブ10が引き出され、さらに加熱ローラ1
9により巻き癖が強制された製品幅ウェブ10は、カッ
ターモジュール16でシート体25にカットされる。シ
ート体25は集積モジュール17のベルトコンベヤ29
により搬送され、2つの集積枠27,28に集積され
る。
【0038】上述したように、切断集積装置3はクリー
ンブース60に収納されており、各モジュール14〜1
7の駆動を行う駆動部、及びシート体25の搬送を行う
ための搬送路が、駆動部エリア80、及び搬送路エリア
80に分かれて配置され、さらにされぞれ密封されて、
その間をフレーム板62によって隔てられているので、
切断集積装置3の作動中に、駆動部エリア80の中に配
置されている各モジュール14〜17の駆動部から発生
した塵埃が、搬送路エリア80へ進入することがない。
これにより、製品となるシート体25に塵埃が付着する
ことがない。さらに、ベアリングのある部分には、ラビ
リンスシールを取り付けているので、ベアリングから発
生する塵埃が搬送路エリア80へ進入することも防止し
ている。また、各モジュール14〜17の作動中には、
クリーンファンユニット65が作動して、各モジュール
14〜17の搬送用ベルト84や、カッタモジュール1
6の切断用刃先、切断直後のシート体25など搬送路エ
リア80の内部で発生する塵埃についても、清浄エアと
ともにに外部に排出するので、搬送路エリア80の内部
は清浄な状態を保つことができる。また、搬送路エリア
80には、加圧したエアを吹き出し、駆動部エリア81
には、吸引排気を行っているので、駆動部エリア81よ
りも搬送部エリア80の気圧の方が高くなるように、気
圧状態が制御されている。これによって、搬送路エリア
80と駆動部エリア81との間に僅かな隙間がある場合
でも、気圧の高低差の条件から、搬送路エリア80から
駆動部エリア81へとエアが流れ込むので、搬送路エリ
ア80に塵埃が流入することがない。とくにラビリンス
シール95と支持部材94の内周面94aとの僅かな隙
間において搬送路エリア80から駆動部エリア81へと
エアが流れ込むのでベアリング92から発生する塵埃は
駆動部エリア81へと流れ込む。なお、さらに搬送路エ
リア80の内部の気圧を駆動部エリア81よりも高く、
かつクリーンブース60の外部よりも高くするように保
てば、搬送路エリア80の内部のエアは全て、搬送路エ
リア80の外部へ向かって行くので、塵埃の流入を確実
に防ぐことができる。また、駆動部エリア81の内部の
気圧をクリーンブース60の外部よりも低くするように
保てば、駆動部エリア81で発生した塵埃がクリーンブ
ース60の外部に流出することを防ぐことができる。そ
して、このようにして清浄な状態で集積枠27,28に
集積されたシート体25は、その後、保護カバー32、
及び遮光フイルム55で覆われて製袋、及びラベル貼り
付けがなされ、箱詰めされて製品として市場に出荷され
る。
【0039】なお、カッタモジュール16については、
切断用刃先の付近において、製品幅ウェブ10から切断
直後のシート体25から発生する切り屑、及び切断用刃
先の磨耗により発生する粉塵などからなる塵埃が発生す
るので、この付近を集中的に清浄するために、切断用刃
先の付近に、塵埃を吸引して外部へ排気する吸引排気装
置を備えるようにしてもよい。
【0040】また、上記実施形態では、駆動部エリア8
1に、各モジュール14〜17の駆動部を全て配置する
ようにしているが、駆動用ベルトや、駆動用シャフトな
ど駆動部の一部が搬送路エリアに露出してしまった場合
でも、その部分のみをケースで覆うようにして、搬送路
エリアに塵埃が進入することを防ぐようにしてもよい。
【0041】なお、上記実施形態では、切断集積装置3
のみに本発明のクリーンブースを適用した例を上げてい
るが、本発明はこれに限らず、その他の裁断装置2や,
冊製造装置4,製袋・袋詰装置5,箱詰め装置6など、
原材料となるウェブや、シート体を搬送しながら作業を
行う機構を含み、駆動部を有する装置の全てに適用する
ことが可能である。また、上記実施形態では、X線フイ
ルムの生産システムを例に説明したが、通常の写真フイ
ルムや熱感光フイルム、その他のシート状記録紙等の生
産システムにも用いることができる。
【0042】なお、本発明の構成としては、内部の塵埃
を吸引し、外部へ排出する吸引排出機構を、駆動部エリ
アに設けていることが好ましい。また、外部の気圧より
も搬送路エリアの気圧の方が高く、かつ外部の気圧より
も駆動部エリアの気圧の方が低くなるように気圧状態の
制御が行われている構成とすることがさらに好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーン
ブースによれば、原材料が搬送される搬送路エリアと、
搬送、切断、及び集積を行う各機構の駆動部が配置され
る駆動部エリアとが設けられており、搬送路エリアは外
部及び駆動部エリアに対して密封されているので、搬送
路エリアに塵埃が進入することを防ぎ、製品に塵埃が付
着することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線フイルム生産システムの構成を示す概略図
である。
【図2】本発明のクリーンブースを示す外観斜視図であ
る。
【図3】図2に示すクリーンブースの要部断面図であ
る。
【図4】伝達軸を支持するベアリング付近の構造を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 X線シート生産システム 2 裁断装置 3 切断集積装置 4 冊製造装置 5 製袋・袋詰装置 6 箱詰め装置 10 製造幅ウェブ 25 シート体 27,28 集積枠 60 クリーンブース 80 搬送路エリア 81 駆動部エリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料を搬送しながら、所定の形状に切
    断して集積する切断集積装置を内部に収納するクリーン
    ブースにおいて、 前記原材料が搬送される搬送路エリアと、搬送、切断、
    及び集積を行う各機構の駆動部が配置される駆動部エリ
    アとが設けられており、前記搬送路エリアは外部及び前
    記駆動部エリアに対して密封されていることを特徴とす
    るクリーンブース。
  2. 【請求項2】 前記原材料は感光材料であり、前記搬送
    路エリアは外部に対して光密に遮蔽されていることを特
    徴とする請求項1記載のクリーンブース。
  3. 【請求項3】 前記切断装置を構成する切断用刃先に近
    接して配置され、切断用刃先、又は原材料から発生する
    塵埃を吸引し、外部に排出する吸引排出機構を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のクリーンブース。
  4. 【請求項4】 前記駆動部エリアの気圧よりも前記搬送
    路エリアの気圧の方が高くなるように気圧状態の制御が
    行われていることを特徴とする請求項1ないし3いずれ
    か1つ記載のクリーンブース。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007185640A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Hitachi Plant Technologies Ltd 異物付着防止装置
JP2008298320A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Hitachi Plant Technologies Ltd クリーンブース及びクリーンブースの換気方法
JP2011202837A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Fujifilm Corp フイルム搬送装置及び方法、フイルム製造装置及び方法
JP2015077555A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 大日本印刷株式会社 送風式集塵装置

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