JP2003213880A - 蒸気による壁紙剥離工法 - Google Patents

蒸気による壁紙剥離工法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁紙を、安全確実に、片手で容易に剥がせる
ようにする。 【解決手段】 壁紙の表面にあるビニールや織物等の化
粧層を剥がす。蒸気発生器1で、蒸気を発生し、ホース
2で、蒸気を剥離装置に供給する。剥離装置の覆い3に
覆われて、蒸気が逃げないので、水溶性接着剤層が蒸ら
されて膨潤軟化する。膨潤軟化した水溶性接着剤層を、
スクレーパー4で剥がす。剥離装置の把手を片手で持っ
て移動させることで、水溶性接着剤層を容易に剥がすこ
とができる。蒸気噴射部分の回りに、耐熱性で蒸気を通
過するスポンジ状の発泡体かフェルト状の繊維体を配し
て保水性と温度を維持するか、綿布等の布で覆って保水
性と温度を維持する。天井等の壁紙を剥がす場合に、ス
ポンジ状の発泡体又はフェルト状の繊維体又は綿布等の
布に一度吸収されてから垂れ落ちてくるので、水滴の温
度が低下し、やけど等の危険性は回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気による壁紙剥
離工法に関し、特に、建築物の壁の下地に接着剤で貼り
付けられた壁紙等の壁材を張り替える際に、表面の化粧
層を剥離した後の下地に残る裏紙と接着剤層を簡単かつ
完全に除去する蒸気による壁紙剥離工法と、その際に使
用する壁紙剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の室内の仕上げに使用されるビニ
ールクロス・織物クロス・紙壁紙等の壁紙は、石膏ボー
ド等の壁の下地材に接着剤により接着されている。接着
剤としては、澱粉糊及び澱粉糊水溶液に酢ビ樹脂を混ぜ
た物等の水溶性接着剤が多く用いられる。部屋の模様替
えのためや、壁紙の経年変化による劣化や、壁紙自体の
変色などの様々な理由で、施工後何年か経つと、壁紙は
剥がされて新しい壁紙に張り替えられる。壁紙は、化粧
層となるビニールや織物や紙等が、基材となる紙の上に
張り合わされて作られている。この基材となる紙は、一
般に裏紙と呼ばれている。図6に、壁紙の断面構造を示
す。
【0003】壁紙を張り替える場合には、化粧層だけで
なく、裏紙の部分まで綺麗に剥がしておかないと、張り
替えた壁紙の表面が凹凸に見えたりすることがある。壁
紙を剥がす場合、表面のビニールや織物等の化粧層は容
易に剥がれる。しかし、壁紙の基材である裏紙が化粧層
から剥離して、石膏ボード等の下地材に接着剤とともに
残ってしまう。この残った裏紙と接着剤を、下地材から
綺麗に剥がすために、スクレーパー等の先鋭な刃先の道
具を使って、手でこすって機械的に剥がしてきた。
【0004】近年では、水蒸気を利用して裏紙を剥がす
事も行われるようになってきた。例えば、残った裏紙の
上から水蒸気を直接吹きつけ、蒸気が空中へ飛散しない
ように一定の大きさの覆いで覆って、しばらく蒸らし、
紙の部分と水溶性接着剤を膨潤・軟化させてから、スク
レーパー等の先鋭な刃先の道具で剥がすようにする。ま
た、噴霧器、霧吹き、ローラー刷毛等で水分を与えるや
り方も行われている。例えば、図4に示すように、足場
板に作業者が乗って、霧吹きで壁紙に水分を与え、スク
レーパーで壁紙を剥がす方法がある。
【0005】図5に示すように、水蒸気を直接紙の上か
ら与えて、紙と水溶性接着剤を膨潤させる方法もある。
下地材と壁紙を接着する接着剤は水溶性であるから、壁
紙の表面の化粧層を剥がしたあと、裏紙を加熱した蒸気
を与えてやると、膨潤軟化状態になる。この方法では、
水蒸気は裏紙や糊に短時間には浸透せず、飛散してしま
うので、水蒸気の吹きつけのみによって剥がすことは困
難であった。このため、蒸気を逃がさないように覆いを
使用し、その覆いを少しずつずらしながら、かつ水蒸気
が飛散する前に、スクレーパー等の道具で剥がすという
ことを行っている。蒸気で水溶性接着剤層を蒸らして、
膨潤軟化させるために、ある程度の面積の覆いが必要と
なる。その面積で覆われた部分を、2〜60秒程度、同じ
位置で保持して、膨潤軟化させる必要がある。剥がす作
業中は、片方の手で水蒸気の覆い部分を持ち、他方の手
でスクレーパーを持ち、両手がふさがった状態での作業
となる。
【0006】両手をふさがずに壁紙を剥がす手段とし
て、特開昭59−24071号公報に開示された「内装材の剥
離機」がある。加熱により、接着剤である有機物質を軟
化分解する方法が紹介されている。これは、主に床材を
剥離するための剥離機である。
【0007】特開昭59−24071号公報に、剥離板の先鋭
部より蒸気を吐出して、接着剤を溶解する方法が開示さ
れている。壁紙の場合は、壁紙の紙の部分が邪魔をし
て、単に蒸気を吐出しただけでは、接着剤は瞬時に溶解
しない。紙と水溶性接着剤を軟化させるには、蒸らす時
間が必要となる。蒸気がその間に空中へ逃げないように
覆っておくか、又は水溶性接着剤が蒸気の水分を含んで
膨潤、軟化するまで、その場でじっとさせておいて、紙
と水溶性接着剤を軟化させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の壁紙剥
離工法では、以下のように何らかの問題があり、簡単迅
速かつ綺麗に壁紙を剥がすことができなかった。従来の
水蒸気を使う方法では、水溶性接着剤が膨潤・軟化する
までに時間が掛かるばかりでなく、水分が下地の石膏ボ
ードの表層材である厚紙にも染み込み、かつ、接着剤
は、あまり軟化することなく残っているため、しばし
ば、下地の石膏ボードを壊してしまう結果となった。さ
らに、余分に与えられた水分が床にたれ落ちたりする欠
点があった。また、剥がした後も、余剰水分が壁の下地
に吸い込まれ、半日から1日程度、充分に壁の下地面を
乾燥させてからでないと、壁紙を貼っても、下地が濡れ
ているので、水溶性接着剤の接着力が悪くなったり、施
工後、カビが発生したりして、壁紙が剥がれたりする欠
点があった。
【0009】また、蒸気で裏紙を蒸らす部分と、先端鋭
利な剥離板の部分が、それぞれ別個になっているので、
蒸気で蒸らす部分を片手で持ち、他方の手でスクレーパ
ー等の先端鋭利な剥離装置を用いて、水溶性接着剤が膨
潤軟化しているうちに剥がしていた。そのため、脚立や
足場板の上で作業するには危険が伴う。
【0010】澱粉糊等の水溶性接着剤を用いた壁紙は、
水溶性接着剤の水分が蒸発して壁紙と壁の下地が貼り付
いている。そのため、特開昭59−24071号公報に開示さ
れた方法を壁紙の剥離に適用して、加熱のみ行っても接
着剤は軟化せず、焼けたりこげたりするだけで、剥がれ
ない。そのまま作業を続けると、火災の危険性がでてく
る。床材などの剥離の場合と異なり、壁紙の剥離の場合
は、水や温水や界面活性剤の水溶液を裏紙に塗布して、
膨潤、軟化させる必要がある。壁紙の場合は、単に何ら
かの方法で加熱しても、接着剤層が軟化分解して剥がせ
る状態になることはない。特開昭59−24071号公報に開
示されている方法では、紙と水溶性接着剤を蒸らすため
の時間を確保する必要があり、作業時間の短縮につなが
らない。これらの問題点は、壁紙の施工業者の間ではよ
く知られている。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決して、壁
の下地に残った水溶性接着剤と、壁紙の化粧層を剥がし
た後の残った裏紙の部分を、安全確実で容易に、しかも
片手で剥がすことができる剥離方法と、これを行うため
の剥離装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、壁に貼り付けられた石膏ボードの表
面やその他の壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁
紙剥離工法を、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及び表
面層を取った後に残った紙の部分に蒸気で水分と熱を与
えて接着剤を膨潤させながら、蒸気噴射部分から少し離
れた位置にある接着剤を膨潤させた部分の壁紙を、先端
部の鋭利な剥離板を徐々に移動させて剥がすという構成
にした。このように構成したことにより、水溶性接着剤
層が膨潤軟化しているうちに、下地材を痛めることな
く、裏紙を片手で剥がすことができる。
【0013】また、蒸気噴射部分の回りに、耐熱性で蒸
気を通過するスポンジ状の発泡体を配して保水性と温度
を維持するか、耐熱性で蒸気を通過するフェルト状の繊
維体を配して保水性と温度を維持するか、綿布等の布で
覆って保水性と温度を維持するという構成にした。この
ように構成したことにより、余剰水分を吸収して蒸気を
こもらせることができ、覆いの内部の蒸気の温度が上昇
して、水溶性接着剤層の膨潤軟化が促進される。天井等
の壁紙を剥がす場合に、水蒸気が飽和状態になって熱水
が垂れ落ちそうになっても、スポンジ状の発泡体又はフ
ェルト状の繊維体又は綿布等の布に一度吸収されてから
垂れ落ちてくるので、水滴の温度が低下し、やけど等の
危険性は回避される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。
【0015】(実施の形態)本発明の実施の形態は、壁
紙の表面層を取った後に残った裏紙と水溶性接着剤層
に、蒸気で水分と熱を与えて水溶性接着剤層を膨潤させ
ながら、先端部の鋭利な剥離板を徐々に移動させて、裏
紙と水溶性接着剤層を剥がす壁紙剥離方法である。
【0016】図1は、本発明の実施の形態における壁紙
剥離方法の概念図である。図1において、蒸気発生器1
は、電熱により蒸気を発生する装置である。ホース2
は、蒸気を剥離装置に送るホースである。覆い3は、蒸
気が逃げないように剥離装置を覆う部材である。スクレ
ーパー4は、壁紙を剥がすための先端が鋭利な剥離板で
ある。
【0017】図2は、本発明の実施の形態における壁紙
剥離方法で用いる剥離装置の概念図である。図2(a)
は、剥離装置の断面図である。図2(b)は、剥離装置
の斜視図である。図2において、発泡体5は、耐熱性で
蒸気を通過するスポンジ状の発泡体である。繊維体6
は、耐熱性で蒸気を通過するフェルト状の繊維体であ
る。蒸気噴射口7は、蒸気を壁紙に向けて噴出する口で
ある。被剥離層8は、壁紙の裏紙や接着剤層である。壁
面9は、壁に貼り付けられた石膏ボードなどである。ス
クレーパー固定金具10は、剥離板を剥離装置に取り付け
る金具である。図3は、別の剥離装置の概念図である。
図3において、布地11は、蒸気噴射口と壁面の間に設け
た綿布などの布である。
【0018】上記のように構成された本発明の実施の形
態における壁紙剥離方法の手順を説明する。最初に、図
1を参照しながら、壁紙剥離方法の概略を説明する。ま
ず、壁紙の表面にあるビニールや織物等の化粧層を剥が
す。蒸気発生器1で、蒸気を発生し、ホース2で、蒸気
を剥離装置に供給する。剥離装置の覆い3に覆われて、
蒸気が逃げないので、水溶性接着剤層が蒸らされて膨潤
軟化する。膨潤軟化した水溶性接着剤層を、スクレーパ
ー4で剥がす。剥離装置の把手を片手で持って移動させ
ることで、水溶性接着剤層を容易に剥がすことができ
る。
【0019】次に、図2を参照しながら、剥離装置の構
造と機能を説明する。剥離装置に蒸気を供給するホース
2が、把手に接続されている。把手の先には蒸気噴射口
7があり、壁面9の被剥離層8に向かって蒸気を吹き付
ける構造になっている。蒸気噴射口7の周りは、覆い3
で覆われており、蒸気が逃げないようになっている。蒸
気の覆い3の部分に把手を配し、蒸気の覆い3の部分か
ら少し離れた位置に、先端鋭利な剥離板(スクレーパー
4)を配する。図2(a)に示すように、覆い3と壁面
9の間には、耐熱性で蒸気を通過するスポンジ状の発泡
体5がある。この部分は、耐熱性で蒸気を通過するフェ
ルト状の繊維体6でもよい。剥離装置には、スクレーパ
ー固定金具10により、スクレーパー4が取り付けられて
いる。図2(b)に示すように、スクレーパー4の取付
位置は、覆い3の端から20〜50mm離れた位置である。
【0020】次に、壁紙剥離方法を詳しく説明する。壁
紙の表面にあるビニールや織物等の化粧層を剥がした後
の裏紙や、澱粉糊等の水溶性接着剤層の表面に、直接60
℃以上の蒸気を当てて、水分と熱を与える。その結果、
裏紙と水溶性接着剤層は膨潤軟化する。裏紙や水溶性接
着剤層の表面に蒸気を与える手段として、被剥離層8の
ある一定面積を覆う覆い3の内部に、蒸気を噴射する蒸
気噴射口7を設ける。この蒸気噴射口7から被剥離層8
に蒸気を噴射する。裏紙や澱粉糊等の水溶性接着剤層を
剥がすために、蒸気を一定時間与えて、膨潤軟化させた
後、その水分が乾燥しないうちに、先端鋭利なスクレー
パー4でこする。この剥離装置では、蒸気によって先鋭
な剥離板の刃先自体を暖める必要性はない。
【0021】覆い3の外部の端から一定距離離れた位置
に、先端鋭利な剥離板(スクレーパー4)が設けられて
いるので、蒸気を与える覆い3を動かすと、覆い3に設
けられている剥離板も一緒に動く。覆い3を移動させて
行くと、被剥離層8は剥離板によって剥がされて行く。
覆い3を徐々に移動させると、覆い3から少し離れた位
置に固定された先端鋭利な剥離板(スクレーパー4)
が、同時に移動するので、膨潤軟化した裏紙および水溶
性接着剤層を、下地材を痛めることなく片手で剥がすこ
とができる。裏紙は剥がされるときに破れて刻まれた状
態になり、蒸気の覆い3と剥離板との間から出て行く。
この剥離板は、剥がされた裏紙の排出手段も兼ね備えて
いる。把手が覆い3の部分に付いているので、蒸気を逃
がすことなく剥離装置を移動させることができ、片手で
容易に剥離作業ができる。
【0022】蒸気の覆い3の内部にある蒸気噴射口7の
周りに、耐熱性で蒸気を通過するスポンジ状の発泡体5
又はフェルト状の繊維体6を配することにより、余剰水
分を吸収する。水分を保持しているので、蒸気の覆い3
を移動させたとき、被剥離層8を素早く湿らせる手助け
になり、より膨潤軟化が促進される。
【0023】次に、図3を参照しながら、別の剥離装置
を用いる壁紙剥離方法を説明する。剥離装置の覆い3の
壁面側を、綿布等の布地11で覆い、被剥離層8と蒸気噴
射口7の間に、布地11を配する。剥離装置の覆い3に覆
われて、蒸気が逃げないので、水溶性接着剤層が蒸らさ
れて膨潤軟化する。膨潤軟化した水溶性接着剤層を、ス
クレーパー4で剥がす。剥離装置の把手を片手で持って
移動させることで、水溶性接着剤層を容易に剥がすこと
ができる。
【0024】天井等の被剥離層8を剥がす際に、布地11
が余剰水分を吸収するので、熱水が垂れ落ちることを防
いでくれる。水蒸気が飽和して凝結した水分が垂れてき
ても、布地11に吸収されて温度が下がってから垂れ落ち
てくるので、やけどの危険性が少なくなる。
【0025】また、剥離装置からスクレーパー4を分離
可能にしておき、剥離装置からスクレーパー4を分離し
て、水溶性接着剤層を膨潤軟化させる装置として使うこ
ともできる。この場合、従来のように両手を使って剥離
作業を行うか、水溶性接着剤層を膨潤軟化させてから、
スクレーパーに持ち替えて剥離作業を行うことになる。
さらに、剥離装置のスクレーパー4の代わりに、覆い3
の端部を鋭利な形状にして、スクレーパーとして使用す
ることも可能である。あるいは、硬めのゴムなどを、覆
い3の端部に設けて、スクレーパーとして使用すること
も可能である。
【0026】上記のように、本発明の実施の形態では、
壁紙剥離方法を、壁紙の表面層を取った後に残った裏紙
と水溶性接着剤層に、蒸気で水分と熱を与えて水溶性接
着剤層を膨潤させながら、先端部の鋭利な剥離板を徐々
に移動させて、裏紙と水溶性接着剤層を剥がす構成とし
たので、下地材を痛めることなく、裏紙を片手で剥がす
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、壁に貼り付けられた石膏ボードの表面やその他の
壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁紙剥離工法
を、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及び表面層を取っ
た後に残った紙の部分に蒸気で水分と熱を与えて接着剤
を膨潤させながら、蒸気噴射部分から少し離れた位置に
ある接着剤を膨潤させた部分の壁紙を、先端部の鋭利な
剥離板を徐々に移動させて剥がす構成としたので、両手
がふさがれることなく、脚立や足場板の上で安全に作業
ができるという効果が得られる。
【0028】また、発泡体や繊維体で過剰な水分を吸収
するようにしたので、床に余分な水分がたれ落ちること
もなく、天井等の作業でも熱水が垂れ落ちることもな
く、やけどの危険を無くすことができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における壁紙剥離工法の概
念図、
【図2】本発明の実施の形態における壁紙剥離工法で用
いる剥離装置の概念図、
【図3】本発明の実施の形態における壁紙剥離工法で用
いる別の剥離装置の概念図、
【図4】従来の霧吹きとスクレーパーによる壁紙の剥離
工法の概念図、
【図5】従来の蒸気発生器とスクレーパーによる壁紙の
剥離工法の概念図、
【図6】壁紙の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気発生器 2 ホース 3 覆い 4 スクレーパー 5 発泡体 6 繊維体 7 蒸気噴射口 8 被剥離層 9 壁面 10 スクレーパー固定金具 11 布地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 頃安 雅樹 兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株 式会社内 (72)発明者 頃安 新 兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁に貼り付けられた石膏ボードの表面や
    その他の壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁紙剥
    離工法において、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及び
    表面層を取った後に残った裏紙と接着剤層に蒸気を噴射
    して水分と熱を与えて接着剤層を膨潤させながら、蒸気
    噴射部から少し離れた位置の膨潤した接着剤層と裏紙
    を、先端部の鋭利な剥離板を徐々に移動させて剥がすこ
    とを特徴とする蒸気による壁紙剥離工法。
  2. 【請求項2】 前記蒸気噴射部の回りに、耐熱性で蒸気
    を通過するスポンジ状の発泡体を配して、保水性と保温
    性を持たせることを特徴とする請求項1記載の蒸気によ
    る壁紙剥離工法。
  3. 【請求項3】 前記蒸気噴射部の回りに、耐熱性で蒸気
    を通過するフェルト状の繊維体を配して、保水性と保温
    性を持たせることを特徴とする請求項1記載の蒸気によ
    る壁紙剥離工法。
  4. 【請求項4】 前記蒸気噴射部の回りを綿布等の布で覆
    って、保水性と保温性を持たせることを特徴とする請求
    項1記載の蒸気による壁紙剥離工法。
  5. 【請求項5】 壁に貼り付けられた石膏ボードの表面や
    その他の壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁紙剥
    離装置において、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及び
    表面層を取った後に残った裏紙と接着剤層に蒸気を噴射
    して水分と熱を与えて接着剤層を膨潤させるための蒸気
    噴射部と、前記蒸気噴射部から少し離れた位置にある膨
    潤した接着剤層と裏紙を剥がすための先端部の鋭利な剥
    離板とを具備することを特徴とする蒸気による壁紙剥離
    装置。
  6. 【請求項6】 前記蒸気噴射部の回りに、耐熱性で蒸気
    を通過するスポンジ状の発泡体を配したことを特徴とす
    る請求項5記載の蒸気による壁紙剥離装置。
  7. 【請求項7】 前記蒸気噴射部の回りに、耐熱性で蒸気
    を通過するフェルト状の繊維体を配したことを特徴とす
    る請求項5記載の蒸気による壁紙剥離装置。
  8. 【請求項8】 前記蒸気噴射部の周囲を、保水性と保温
    性を持たせるために綿布等の布で覆うことを特徴とする
    請求項5記載の蒸気による壁紙剥離装置。
  9. 【請求項9】 壁に貼り付けられた石膏ボードの表面や
    その他の壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁紙剥
    離工法において、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及び
    表面層を取った後に残った裏紙と接着剤層に、蒸気噴射
    部から蒸気を噴射して水分と熱を与え、前記蒸気噴射部
    の回りに、耐熱性で蒸気を通過するスポンジ状の発泡体
    またはフェルト状の繊維体を配するか、前記蒸気噴射部
    の回りを綿布等の布で覆うかのいずれかにより、保水性
    と保温性を持たせ、接着剤層を膨潤させて剥がすことを
    特徴とする蒸気による壁紙剥離工法。
  10. 【請求項10】 壁に貼り付けられた石膏ボードの表面
    やその他の壁紙下地から壁紙を剥離する蒸気による壁紙
    剥離装置において、接着剤で貼り付けられた壁紙表面及
    び表面層を取った後に残った裏紙と接着剤層に蒸気を噴
    射して水分と熱を与えて接着剤層を膨潤させるための蒸
    気噴射部と、前記蒸気噴射部の回りに配した耐熱性で蒸
    気を通過するスポンジ状の発泡体またはフェルト状の繊
    維体または前記蒸気噴射部の周囲を覆う綿布等の布によ
    り保水性と保温性を持たせる手段とを具備することを特
    徴とする蒸気による壁紙剥離装置。
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