JP2007146611A - 吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルを用いた吹き付けアスベストの排出におけるアスベスト飛散防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施す道具とその道具を用いて吹き付けアスベストを排出する方法の提供を課題とした。
【解決手段】 吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具は、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた噴射口(2)をもつ吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした。
吹き付けアスベストを排出する方法は、ノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、飛散防止処理剤を注入した後、アスベスト層を剥離する。
【選択図】図3
【解決手段】 吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具は、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた噴射口(2)をもつ吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした。
吹き付けアスベストを排出する方法は、ノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、飛散防止処理剤を注入した後、アスベスト層を剥離する。
【選択図】図3
Description
本発明は、吹き付けアスベストへの飛散防止処理剤を注入するノズルと吹き付けアスベストの排出におけるアスベストの飛散を防止する方法に関するものである。
東京都環境局の東京都環境局 平成17年7月20日改正(17環廃産第263号)
「建築物の解体又は改修工事において発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する指導指針」を要約すると、吹付けアスベストの処理(特別管理産業廃棄物として定められた廃石綿等の処理)として、事業者は吹付けアスベストが運搬されるまでの間、石綿の飛散を防止するため、当該物を散水などにより湿潤化させる等の応急的な措置を講じた後、直ちに、十分な強度を有する耐水性の材料で二重にこん包するかコンクリートにより固型化するかのいずれかの方法により石綿の飛散防止を図ることと記載されている。
「建築物の解体又は改修工事において発生する石綿を含有する廃棄物の適正処理に関する指導指針」を要約すると、吹付けアスベストの処理(特別管理産業廃棄物として定められた廃石綿等の処理)として、事業者は吹付けアスベストが運搬されるまでの間、石綿の飛散を防止するため、当該物を散水などにより湿潤化させる等の応急的な措置を講じた後、直ちに、十分な強度を有する耐水性の材料で二重にこん包するかコンクリートにより固型化するかのいずれかの方法により石綿の飛散防止を図ることと記載されている。
実際には、排出作業場所を外部と隔離するためにビニールシートなどにより適切な養生をした後、アスベストに水や飛散防止処理剤などを吹き付けながらアスベストを湿潤化させ、剥離し、十分な強度を有する耐水性のビニールで二重梱包するかコンクリートで固化し、外部へ運搬する。
従来の方法による吹き付けアスベストの排出作業には、アスベストを湿潤化しながら剥離させるために多量の水や飛散防止処理剤を必要とした。
また、吹き付けアスベストはアスベストにセメントなどの結合材と一定の割合で水を加えて混合し吹き付け、厚さが1cmから5cmくらいに施工されたものであり、アスベストの特性として吸湿・吸水性が小さいことが知られているので、下方または表面からの水や飛散防止処理剤などを吹き付けではアスベスト層に深く浸透させることが困難であり、十分な湿潤化が得られにくい。
そこで、本発明は、飛散性アスベストである吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施す道具とその道具を用いて吹き付けアスベストを排出する方法の提供を課題とした。
吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に飛散防止処理剤の噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした。
また、ノズル(1)の挿入口からの飛散防止処理剤の漏れを防ぐために、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開け、ノズル(1)に可動する三角錐型のゴム管(3)を通し、ノズル(1)の固定部(5)とゴム管(3)との間を可動する平板(4)とから成る吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした。
吹き付けアスベストを排出する方法は、まず、排出作業場所を外部と隔離するためにビニールシートなどにより適切な養生をした後、吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートを隙間無く貼り付ける。
ノズル挿入口をシートに開ける時のアスベストの飛散を予防するため、粘着性のあるゲルを置きその上からノズル挿入口を開ける。
ノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、飛散防止処理剤を注入する。
シート表面まで飛散防止処理剤が浸透したことを確認した後に、吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートに適度な大きさの切れ目を入れてからアスベスト層を剥離していき、剥離されたアスベストを十分な強度を有する耐水性のビニールで二重梱包するかコンクリートで固化し、外部へ運搬する。
飛散防止処理剤には、凝粘性の低い液体で凝集効果があり、乾燥により粘性が増す液体やアスベストを取り込んで乾燥後固化する液体が望ましく、着色しておくとアスベスト層への浸透の程度が判りやすい。
吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートを隙間無く貼り付けるため、吹き付けアスベスト表面からのアスベストの飛散を防止できた。
ノズル挿入口を開ける時、粘着性のあるゲルを置きその上からノズル挿入口を開けるため、シートにノズル挿入口を開ける時のアスベストの飛散を予防できた。
先端および側部に吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けられた噴射口(2)があるノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けられたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、飛散防止処理剤を注入していくことにより、吹き付けアスベスト層を全体に亘って浸潤化することができた。
また、平板(4)をゴム管(3)と共にノズル(1)の先端部方向にゴム管(3)がシート表面に食い込むまで押し込むことにより、ノズル挿入口から飛散防止処理剤が漏れなくなった。
図3で示す形態を最良の形態とする。すなわち、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開け、ノズル(1)に可動する三角錐型のゴム管(3)を通し、ノズル(1)の固定部(5)とゴム管(3)との間を可動する平板(4)とから成る吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとする。また、ゴム管(3)と平板(4)とは、一体化しても良い。
吹き付けアスベストを排出する方法は、排出作業場所を外部と隔離するためにビニールシートなどにより適切な養生をした後、吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートを隙間無く貼り付ける。
ノズル挿入口をシートに開ける時のアスベストの飛散を予防するため、粘着性のあるゲルを置きその上からノズル挿入口を開ける。
吹き付けアスベストの厚さに応じて先端および側部に1箇所以上開けられた噴射口(2)をもつ様々なタイプのノズル(1)から作業しようとする吹き付けアスベストの厚さに合ったノズル(1)を選び、ノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、平板(4)をゴム管(3)と共にノズル(1)の先端部方向にゴム管(3)がシート表面に食い込むまで押し込み、飛散防止処理剤を注入する。
シート表面まで飛散防止処理剤が浸透したことを確認した後に、吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートに適度な大きさの切れ目を入れてからアスベスト層を剥離していき、剥離されたアスベストを十分な強度を有する耐水性のビニールで二重梱包するかコンクリートで固化し、外部へ運搬する。
飛散防止処理剤には、粘性の低い液体で凝集効果があり乾燥により粘性が増す液体やアスベストを取り込んで乾燥後固化する液体が望ましく、着色しておくとアスベスト層への浸透の程度が判りやすい。
図1は、1本のノズル(1)を用いて飛散防止処理剤を吹き付けアスベスト層に注入する場合に、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした例である。
図2は、図1のノズル(1)を複数本用いて飛散防止処理剤を吹き付けアスベスト層に注入する場合に、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした例である。
図3は、図1のノズル(1)の挿入口からの飛散防止処理剤の漏れを防ぐために、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開け、ノズル(1)に可動する三角錐型のゴム管(3)を通し、ノズル(1)の固定部(5)とゴム管(3)との間を可動する平板(4)とから成る吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした例である。
図4は、図3のノズル(1)を複数本用いて吹き付けアスベスト層に飛散防止処理剤を注入する場合に、吹き付けアスベストに十分な湿潤化を施すための道具を、円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて開け、ノズル(1)に可動する三角錐型のゴム管(3)を通し、ノズル(1)の固定部(5)とゴム管(3)との間を可動する平板(4)とから成る吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルとした例である。
吹き付けアスベストの排出作業に有用である。
1 ノズル
2 噴射口
3 ゴム管
4 平板
5 固定部
6 飛散防止処理剤注入管接合部
2 噴射口
3 ゴム管
4 平板
5 固定部
6 飛散防止処理剤注入管接合部
Claims (2)
- 円筒状のノズル(1)の先端部および側部に噴射口(2)を吹き付けアスベストの厚さに応じて1箇所以上開けた吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズル。
- 吹き付けアスベストの表面に紙、布、ビニールなどのシートを隙間無く貼り付け、ノズル挿入用の穴をシートに開ける前に粘着性のあるゲルを置きその上からノズル挿入口を開け、吹き付けアスベストの厚さに応じて先端および側部に1箇所以上開けられたの噴射口(2)をもつ様々なタイプのノズル(1)から作業しようとする吹き付けアスベストの厚さに合ったノズル(1)を選び、ノズル(1)を吹き付けアスベストの表面に貼り付けたシートに一定の間隔で開けたノズル挿入口からアスベスト層の最も深い位置まで挿入し、飛散防止処理剤を注入した後、アスベスト層を剥離して、剥離されたアスベストを十分な強度を有する耐水性のビニールで二重梱包するかコンクリートで固化し外部へ運搬する、吹き付けアスベストを排出する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368754A JP2007146611A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルを用いた吹き付けアスベストの排出におけるアスベスト飛散防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005368754A JP2007146611A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルを用いた吹き付けアスベストの排出におけるアスベスト飛散防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007146611A true JP2007146611A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38208329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005368754A Pending JP2007146611A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 吹き付けアスベスト飛散防止処理剤注入ノズルを用いた吹き付けアスベストの排出におけるアスベスト飛散防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007146611A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012007306A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Shimizu Corp | 位置決め部材およびアスベスト含有吹付け材の除去方法 |
JP2012017592A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-26 | Shimizu Corp | 酸性薬液供給方法及びこれを用いたアスベスト含有吹付け材の除去方法 |
CN109390070A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-26 | 中国辐射防护研究院 | 一种可快速降低放射性弥散份额的应急放射性废物收集桶 |
-
2005
- 2005-11-25 JP JP2005368754A patent/JP2007146611A/ja active Pending
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JP2012007306A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Shimizu Corp | 位置決め部材およびアスベスト含有吹付け材の除去方法 |
JP2012017592A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-01-26 | Shimizu Corp | 酸性薬液供給方法及びこれを用いたアスベスト含有吹付け材の除去方法 |
CN109390070A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-26 | 中国辐射防护研究院 | 一种可快速降低放射性弥散份额的应急放射性废物收集桶 |
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