JPH09253018A - 建物壁面のシミ抜き方法 - Google Patents
建物壁面のシミ抜き方法Info
- Publication number
- JPH09253018A JPH09253018A JP6433896A JP6433896A JPH09253018A JP H09253018 A JPH09253018 A JP H09253018A JP 6433896 A JP6433896 A JP 6433896A JP 6433896 A JP6433896 A JP 6433896A JP H09253018 A JPH09253018 A JP H09253018A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall surface
- cleaning agent
- detergent
- stains
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】壁面の深層部に到るシミまでも完全に除去して
壁面に生じたシミを消すことのできる建物壁面のシミ抜
き方法を提供する。 【解決手段】建物の壁面に生じた錆のシミを抜き取る方
法であって、壁面に吸水させる吸水工程と、吸水工程の
後、壁面に弱酸の洗浄剤を塗布して一定時間放置後、こ
の洗浄剤を拭き取りシミの抜け具合を確認する確認工程
と、確認工程に基づいて壁面に所定濃度の弱酸の洗浄剤
を塗布して所定時間放置し、壁面内に洗浄剤を含浸させ
る洗浄剤含浸工程と、壁面に超音波を照射して壁面内で
キャビテーションを生起させ、シミを洗浄剤とともに揮
散させる超音波照射工程と、洗浄剤含浸工程で使用した
所定濃度の弱酸の洗浄剤のｐＨに基づいて調合した弱ア
ルカリ性の中和剤を壁面に塗布する中和工程と、壁面に
高圧水を噴射して含浸させるとともに、真空排水して壁
面内を洗浄する洗浄工程とを具備したものである。
壁面に生じたシミを消すことのできる建物壁面のシミ抜
き方法を提供する。 【解決手段】建物の壁面に生じた錆のシミを抜き取る方
法であって、壁面に吸水させる吸水工程と、吸水工程の
後、壁面に弱酸の洗浄剤を塗布して一定時間放置後、こ
の洗浄剤を拭き取りシミの抜け具合を確認する確認工程
と、確認工程に基づいて壁面に所定濃度の弱酸の洗浄剤
を塗布して所定時間放置し、壁面内に洗浄剤を含浸させ
る洗浄剤含浸工程と、壁面に超音波を照射して壁面内で
キャビテーションを生起させ、シミを洗浄剤とともに揮
散させる超音波照射工程と、洗浄剤含浸工程で使用した
所定濃度の弱酸の洗浄剤のｐＨに基づいて調合した弱ア
ルカリ性の中和剤を壁面に塗布する中和工程と、壁面に
高圧水を噴射して含浸させるとともに、真空排水して壁
面内を洗浄する洗浄工程とを具備したものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、石材、コンクリー
ト、タイルなどの各種建物壁面の錆のシミを抜きとる方
法に関するものである。
ト、タイルなどの各種建物壁面の錆のシミを抜きとる方
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ビルなどの建物は、老朽化して
くると壁面を構成する石材、コンクリート、タイルなど
に含まれている鉄分が酸化して錆となり、シミのように
なって現れてくる。しかし、このようにシミの発生した
壁面だけを取り外して洗浄液で浸漬洗浄するといったこ
ともできない。
くると壁面を構成する石材、コンクリート、タイルなど
に含まれている鉄分が酸化して錆となり、シミのように
なって現れてくる。しかし、このようにシミの発生した
壁面だけを取り外して洗浄液で浸漬洗浄するといったこ
ともできない。
【０００３】そこで、従来より、このような建物壁面の
シミ抜き方法としては、壁面のシミを生じた部分に洗浄
液を塗布含浸させて行っていた。
シミ抜き方法としては、壁面のシミを生じた部分に洗浄
液を塗布含浸させて行っていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の塗
布含浸による方法の場合、壁面の表層部だけしかシミ抜
きをすることができないので、壁面を完全にシミの無い
元の状態に戻すことができないといった不都合を生じて
いた。
布含浸による方法の場合、壁面の表層部だけしかシミ抜
きをすることができないので、壁面を完全にシミの無い
元の状態に戻すことができないといった不都合を生じて
いた。
【０００５】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、壁面の深層部に到るシミまでも完全に除去し
て壁面に生じたシミを消すことのできる建物壁面のシミ
抜き方法を提供することを目的としている。
であって、壁面の深層部に到るシミまでも完全に除去し
て壁面に生じたシミを消すことのできる建物壁面のシミ
抜き方法を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の建物壁面のシミ抜き方法は、建物の壁面に生
じた錆のシミを抜き取る方法であって、壁面に水を吸わ
せる吸水工程と、この吸水工程の後、壁面に弱酸の洗浄
剤を塗布して一定時間放置後、この洗浄剤を拭き取りシ
ミの抜け具合を確認する確認工程と、この確認工程に基
づいて壁面に所定濃度の弱酸の洗浄剤を塗布して所定時
間放置し、壁面内にこの洗浄剤を含浸させる洗浄剤含浸
工程と、壁面に超音波を照射して壁面内でキャビテーシ
ョンを生起させ、シミを洗浄剤とともに揮散させる超音
波照射工程と、前記洗浄剤含浸工程で使用した所定濃度
の弱酸の洗浄剤のｐＨ値に基づいて調合した弱アルカリ
性の中和剤を壁面に塗布して含浸させる中和工程と、壁
面に高圧水を噴射して含浸させるとともに、真空排水し
て壁面内を洗浄する洗浄工程とを具備したものである。
の本発明の建物壁面のシミ抜き方法は、建物の壁面に生
じた錆のシミを抜き取る方法であって、壁面に水を吸わ
せる吸水工程と、この吸水工程の後、壁面に弱酸の洗浄
剤を塗布して一定時間放置後、この洗浄剤を拭き取りシ
ミの抜け具合を確認する確認工程と、この確認工程に基
づいて壁面に所定濃度の弱酸の洗浄剤を塗布して所定時
間放置し、壁面内にこの洗浄剤を含浸させる洗浄剤含浸
工程と、壁面に超音波を照射して壁面内でキャビテーシ
ョンを生起させ、シミを洗浄剤とともに揮散させる超音
波照射工程と、前記洗浄剤含浸工程で使用した所定濃度
の弱酸の洗浄剤のｐＨ値に基づいて調合した弱アルカリ
性の中和剤を壁面に塗布して含浸させる中和工程と、壁
面に高圧水を噴射して含浸させるとともに、真空排水し
て壁面内を洗浄する洗浄工程とを具備したものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【０００８】すなわち、本発明の建物壁面のシミ抜き方
法は、吸水工程、確認工程、洗浄剤含浸工程、超音波照
射工程、中和工程、および洗浄工程を具備している。
法は、吸水工程、確認工程、洗浄剤含浸工程、超音波照
射工程、中和工程、および洗浄工程を具備している。
【０００９】吸水工程では、後に塗布する洗浄剤を吸収
させやすくするため、壁面のシミのある部分に水をかけ
たり、濡れ雑巾で壁面を拭いたりすることによって壁面
に水を吸収させる。
させやすくするため、壁面のシミのある部分に水をかけ
たり、濡れ雑巾で壁面を拭いたりすることによって壁面
に水を吸収させる。
【００１０】確認工程では、まず、壁面を構成する材質
などに応じて検討した弱酸の洗浄剤を塗布する。この洗
浄剤としては、塩酸などに界面活性剤、乳化剤、分散剤
などを添加してｐＨ５位の弱酸に調整したものが使用さ
れる。また、この際の塗布方法としては、刷毛や雑巾な
どで塗ることができる。そして、この状態で１〜２時間
放置し、その後、壁面を濡れ雑巾などで水ふきしてシミ
の抜け具合を目視により確認する。
などに応じて検討した弱酸の洗浄剤を塗布する。この洗
浄剤としては、塩酸などに界面活性剤、乳化剤、分散剤
などを添加してｐＨ５位の弱酸に調整したものが使用さ
れる。また、この際の塗布方法としては、刷毛や雑巾な
どで塗ることができる。そして、この状態で１〜２時間
放置し、その後、壁面を濡れ雑巾などで水ふきしてシミ
の抜け具合を目視により確認する。
【００１１】洗浄剤含浸工程では、上記確認工程の結果
を踏まえて、洗浄剤の濃度や塗布後の放置時間を決定
し、それに基づいて壁面に所定濃度の弱酸を塗布して所
定時間放置することによって、この洗浄剤を壁面内に含
浸させる。この際、塗布方法は、上記確認工程で塗布し
た時と同様に、刷毛や雑巾などで塗ったり、スプレーで
噴霧したりすることができる。
を踏まえて、洗浄剤の濃度や塗布後の放置時間を決定
し、それに基づいて壁面に所定濃度の弱酸を塗布して所
定時間放置することによって、この洗浄剤を壁面内に含
浸させる。この際、塗布方法は、上記確認工程で塗布し
た時と同様に、刷毛や雑巾などで塗ったり、スプレーで
噴霧したりすることができる。
【００１２】超音波照射工程では、洗浄剤を塗布した壁
面に超音波を照射し、洗浄剤を壁面の深層部にまで行き
渡らせるとともに、この壁面内でキャビテーションを生
起させ、シミの原因となっている錆などを洗浄剤ととも
に壁面の内部から表面に揮散させる。
面に超音波を照射し、洗浄剤を壁面の深層部にまで行き
渡らせるとともに、この壁面内でキャビテーションを生
起させ、シミの原因となっている錆などを洗浄剤ととも
に壁面の内部から表面に揮散させる。
【００１３】中和工程では、洗浄剤含浸工程で使用した
所定濃度の弱酸の洗浄剤のｐＨ値に基づいて調合した弱
アルカリ性の中和剤を壁面に塗布する。この中和剤とし
ては、水酸化ナトリウム水溶液などに界面活性剤、乳化
剤、分散剤などを添加してｐＨ９位の弱アルカリに調整
したものが使用される。また、この際の塗布方法として
は、刷毛や雑巾などで塗ることができる。
所定濃度の弱酸の洗浄剤のｐＨ値に基づいて調合した弱
アルカリ性の中和剤を壁面に塗布する。この中和剤とし
ては、水酸化ナトリウム水溶液などに界面活性剤、乳化
剤、分散剤などを添加してｐＨ９位の弱アルカリに調整
したものが使用される。また、この際の塗布方法として
は、刷毛や雑巾などで塗ることができる。
【００１４】洗浄工程では、１２０kg／cm2 以下ぐらい
の圧力の水または温水で壁面を洗浄し、この壁面に浸透
した洗浄剤および中和剤などの残渣を洗いおとす。ま
た、この壁面を真空吸引して、上記高圧洗浄した水、洗
浄剤および中和剤などを壁面から脱水する。この高圧洗
浄および真空脱水は、例えば株式会社シンショー社製高
圧洗浄機に同社製のバキュームユニットを取り付けて行
うことができる。
の圧力の水または温水で壁面を洗浄し、この壁面に浸透
した洗浄剤および中和剤などの残渣を洗いおとす。ま
た、この壁面を真空吸引して、上記高圧洗浄した水、洗
浄剤および中和剤などを壁面から脱水する。この高圧洗
浄および真空脱水は、例えば株式会社シンショー社製高
圧洗浄機に同社製のバキュームユニットを取り付けて行
うことができる。
【００１５】これによって壁面のシミ抜きは完了する
が、その後、壁面の材質などに応じて浸透性の防水剤な
どを塗布して仕上げられる。
が、その後、壁面の材質などに応じて浸透性の防水剤な
どを塗布して仕上げられる。
【００１６】このようなシミ抜きを行うことのできる壁
面としては、鉄錆などのシミが発生する壁面であれば特
に限定されるものではなく、例えば、建物の内壁面、外
壁面、床壁面などが挙げられる。また、このような建物
壁面以外にも、実際に洗浄液中に浸漬洗浄したりするこ
とができないような巨大な彫刻物や、コンクリート塀、
石橋、歩道、柱などに生じたシミなどであっても本発明
を実施することができる。また、壁面の材質としても、
石材、コンクリート、タイルなど各種のものに対応する
ことができる。
面としては、鉄錆などのシミが発生する壁面であれば特
に限定されるものではなく、例えば、建物の内壁面、外
壁面、床壁面などが挙げられる。また、このような建物
壁面以外にも、実際に洗浄液中に浸漬洗浄したりするこ
とができないような巨大な彫刻物や、コンクリート塀、
石橋、歩道、柱などに生じたシミなどであっても本発明
を実施することができる。また、壁面の材質としても、
石材、コンクリート、タイルなど各種のものに対応する
ことができる。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、吸
水工程で壁面に吸水させて洗浄剤の含浸しやすい状況を
つくり出し、その後の確認工程で壁面の状態に応じた洗
浄剤濃度および塗布時間を設定し、この塗布した洗浄剤
を超音波照射工程で壁面の深層部にまで行き渡らせてシ
ミの成分となっている錆などを除去することができる。
そして、中和工程で、この洗浄剤を中和した後、洗浄工
程で、これら洗浄剤および中和剤を洗い流すことで、壁
面の深層部に至って生じたシミを抜き出すことができ、
建物壁面に生じたシミを、壁面を何ら傷つけること無く
消すことができる。
水工程で壁面に吸水させて洗浄剤の含浸しやすい状況を
つくり出し、その後の確認工程で壁面の状態に応じた洗
浄剤濃度および塗布時間を設定し、この塗布した洗浄剤
を超音波照射工程で壁面の深層部にまで行き渡らせてシ
ミの成分となっている錆などを除去することができる。
そして、中和工程で、この洗浄剤を中和した後、洗浄工
程で、これら洗浄剤および中和剤を洗い流すことで、壁
面の深層部に至って生じたシミを抜き出すことができ、
建物壁面に生じたシミを、壁面を何ら傷つけること無く
消すことができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 建物の壁面に生じた錆のシミを抜き取る
方法であって、 壁面に水を吸わせる吸水工程と、 この吸水工程の後、壁面に弱酸の洗浄剤を塗布して一定
時間放置後、この洗浄剤を拭き取りシミの抜け具合を確
認する確認工程と、 この確認工程に基づいて壁面に所定濃度の弱酸の洗浄剤
を塗布して所定時間放置し、壁面内にこの洗浄剤を含浸
させる洗浄剤含浸工程と、 壁面に超音波を照射して壁面内でキャビテーションを生
起させ、シミを洗浄剤とともに揮散させる超音波照射工
程と、 前記洗浄剤含浸工程で使用した所定濃度の弱酸の洗浄剤
のｐＨ値に基づいて調合した弱アルカリ性の中和剤を壁
面に塗布して含浸させる中和工程と、 壁面に高圧水を噴射して含浸させるとともに、真空排水
して壁面内を洗浄する洗浄工程とを具備したことを特徴
とする建物壁面のシミ抜き方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6433896A JPH09253018A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 建物壁面のシミ抜き方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6433896A JPH09253018A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 建物壁面のシミ抜き方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09253018A true JPH09253018A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13255365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6433896A Pending JPH09253018A (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 建物壁面のシミ抜き方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09253018A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013241744A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Soichi Imai | 外壁用タイル面の汚れ除去方法 |
| JP2020049480A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-04-02 | 株式会社サンリミックス | 内装素材の再生方法 |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP6433896A patent/JPH09253018A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013241744A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Soichi Imai | 外壁用タイル面の汚れ除去方法 |
| JP2020049480A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-04-02 | 株式会社サンリミックス | 内装素材の再生方法 |
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