JP2003213817A - 設備ユニットの壁パネル連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁パネルの連結の際、壁パネルを持ち上げ
る必要がなく、壁パネルのスライド施工での連結ができ
て施工が楽で、連結部材の勝手をなくして部品の共通
化、施工性の向上が図れる設備ユニットの壁パネル連結
構造を提供すること。 【解決手段】 両端面が開口した側部開口部２を設けた
下枠フレーム３、上枠フレーム４と縦枠フレーム５で構
成した短形状のフレーム枠６に表面化粧パネル７を貼っ
た壁パネル１と、直方体形状の両端を差し込み部８とし
垂直面の略中央部に位置決め片９を立設したジョイント
ピース１０とで構成し、隣接する壁パネル１の下枠フレ
ーム３の側部開口部２にジョイントピース１０の差し込
み部８を各々差し込むとともに、隣接する壁パネル１の
前記側部開口部２間に前記ジョイントピース１０の位置
決め片９が納まるように壁パネル１相互を接続させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、設備ユニットの壁
パネル連結構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般的な設備ユニットの壁パネル連結構
造は、図５に示すように、床パン３１の端部の立ち上が
り部の上端部に設けた壁パネル載置部３３に壁パネル３
２を載置し、隣接する壁パネル３２の縦枠部の外側面部
同士を連結することで壁を構成するようにしていた。

【０００３】従来の設備ユニットの壁パネル連結構造
は、図６に示すように、両サイドの下方に開口部がある
壁パネル３５と左右に２個の係合支柱部があるジョイン
トピース３４で構成されている。

【０００４】図７及び図８において、従来の設備ユニッ
トの壁パネル連結構造は、下枠フレーム３６下方に開口
があり、縦枠フレーム３７の開口部へジョイントピース
３４を挿入させて組み立てている。下枠フレーム３６の
開口部にジョイントピース３４の一方の係合支柱部を嵌
めながら壁パネル３２を設置し、その後に隣の壁パネル
３２をジョイントピース３４の他方の係合支柱部に嵌め
るように設置する。

【０００５】しかしながら、上下方向で壁パネル３２を
ジョイントピース３４に嵌めながら、壁パネル３２を連
結して設置するため、連結の際、壁パネル３２を持ち上
げることが必要で、重量のある壁パネル３２が持ちにく
いという施工面の問題があった。また、ジョイントピー
ス３４は嵌合がきつすぎると隣の壁パネル３２との設置
がしにくいので、緩めに設計しており、手で保持しなけ
ればジョイントピース３４が落下することもあった。ま
た、ジョイントピース３４を嵌め忘れると、設置した壁
パネル３２を一旦持ち上げないと嵌められないため、手
間がかかっていた。

【０００６】さらに、図８に示すように、構造上、下枠
フレーム３６を切り欠かなければならない。そのため、
製造に手間がかかり、コストアップに繋がっていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、壁パネルの連結の際、壁パネルを持ち上げ
る必要がなく、壁パネルのスライド施工での連結ができ
て施工が楽で、連結部材の勝手をなくして部品の共通
化、施工性の向上が図れる設備ユニットの壁パネル連結
構造を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
設備ユニットの壁パネル連結構造は、両端面が開口した
側部開口部を設けた下枠フレーム、上枠フレームと縦枠
フレームで構成した短形状のフレーム枠に表面化粧パネ
ルを貼った壁パネルと、直方体形状の両端を差し込み部
とし垂直面の略中央部に位置決め片を立設したジョイン
トピースとで構成し、隣接する壁パネルの下枠フレーム
の側部開口部にジョイントピースの差し込み部を各々差
し込むとともに、隣接する壁パネルの前記側部開口部間
に前記ジョイントピースの位置決め片が納まるように壁
パネル相互を接続してなる。

【０００９】したがって、壁パネルの連結の際、ジョイ
ントピースを壁パネル設置後に設置できるため、壁パネ
ルを持ち上げる必要がなく、壁パネルのスライド施工で
の連結ができて施工が楽にすることができる。また、ジ
ョイントピースに位置決め片が有り、壁パネルのフレー
ム開口部への差込寸法が確実になる。

【００１０】本発明の請求項２記載の設備ユニットの壁
パネル連結構造は、請求項１記載のジョイントピースが
差し込み部を先細状にテーパー面を形成する

【００１１】したがって、ジョイントピースの勝手をな
くし、部品を共通化して、施工が簡便にできる。

【００１２】本発明の請求項３記載の設備ユニットの壁
パネル連結構造は、請求項１又は請求項２記載の隣接す
るよ壁パネルの前記下枠フレームの両端部が縦枠フレー
ムの外面り内方に短く形成して隙間部を形成し、該壁パ
ネルの縦枠フレームで生ずる隙間部にジョイントピース
の位置決め片が挟持される

【００１３】したがって、ジョイントピースに位置決め
片があり、壁パネルの下枠フレーム開口部への差込寸法
が確実になり、かつ、下枠フレームがジョイントピース
の位置決め片の幅分短くなっているので、位置決め片の
幅の分、壁パネル同士の隙間が広がることがない。ま
た、構造上、枠フレームを切り欠かなくて済む。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を、図
１及至図４に基づいて詳述する。

【００１５】図１及び図２に示すように、本発明の設備
ユニットの壁パネル連結構造は、壁パネル１とジョイン
トピース１０から構成されている。

【００１６】そして、本発明の設備ユニットの壁パネル
連結構造は、両端面が開口した側部開口部２を設けた下
枠フレーム３、上枠フレーム４と縦枠フレーム５で構成
した短形状のフレーム枠６に表面化粧パネル７を貼った
壁パネル１と、直方体形状の両端を差し込み部８とし垂
直面の略中央部に位置決め片９を立設したジョイントピ
ース１０とで構成し、隣接する壁パネル１の下枠フレー
ム３の側部開口部２にジョイントピース１０の差し込み
部８を各々差し込むとともに、隣接する壁パネル１の前
記側部開口部２間に前記ジョイントピース１０の位置決
め片９が納まるように壁パネル１相互を接続している。

【００１７】そして、壁パネル１の下部に位置する下枠
フレーム３の側部開口部２と下方に開口を設けた。その
側部開口部２の形状は、断面略レール形状をしていて、
下方中央部に開口が設けられている。その開口に側方か
らジョイントピース１０を差し込み、隣の壁パネル１の
下方に開口した下枠フレーム３をジョイントピース１０
に差し込む。ジョイントピース１０には位置決め片９を
設け、壁パネル１の下枠フレーム３にはジョイントピー
ス１０の位置決め片９の幅を逃げるための隙間部１３を
設けた。

【００１８】これにより、壁パネル１の連結の際、ジョ
イントピース１０を壁パネル１設置後に設置できるた
め、壁パネル１を持ち上げる必要がなく、壁パネル１を
壁パネル載置部１１上でスライドさせて取付できる、壁
パネル１のスライド施工での連結ができて施工が楽にす
ることができる。また、ジョイントピース１０に位置決
め片９が有り、壁パネル１の下枠フレーム３開口部への
差込寸法が確実になる。ジョイントピース１０の位置決
め片９は、略長方形の形状をしていて、四面体の一面の
中央部に位置するように形成している。

【００１９】図２及至図４において、上記ジョイントピ
ース１０は、差し込み部８を先細状に両側面及び上下方
向にテーパー面を形成する。これにより、上下左右方向
の勝手がなくなり、部品の共通化が図れるとともに、施
工が簡便となる。

【００２０】さらに、上記壁パネル１は、隣接する壁パ
ネル１の前記下枠フレーム３の両端部１２が縦枠フレー
ム５の外面より内方に短く形成して隙間部１３を形成
し、該壁パネル１の縦枠フレーム５で生ずる隙間部１３
にジョイントピース１０の位置決め片９が挟持される。

【００２１】したがって、ジョイントピース１０に位置
決め片があり、壁パネル１の３下枠フレーム開口部への
差込寸法が確実になり、かつ、下枠フレーム３がジョイ
ントピース１０の位置決め片９の幅分短くなっているの
で、位置決め片９の幅の分、壁パネル１同士の隙間が広
がることがない。また、構造上、枠フレームを切り欠か
なくて済む。

【００２２】ところで、上記ジョイントピース１０とし
ては、材質が合成樹脂製であっても金属製であっても良
い。また、枠フレームは、金属製かアルミ製あるいは合
成樹脂製であっても良いものである。

【００２３】

【発明の効果】上述したように本発明によれば、壁パネ
ルの連結の際、壁パネルを持ち上げる必要がなく、壁パ
ネルのスライド施工での連結ができて施工が楽にできる
とともに、連結部材の勝手がないため部品の共通化がで
き、施工が簡便にできて、施工性が向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の設備ユニットの壁パネル連結構造の構
成を示す要部斜視図である。

【図２】本発明の設備ユニットの壁パネル連結構造のジ
ョイントピースによる連結を示す背面側から見た要部斜
視図である。

【図３】本発明の設備ユニットの壁パネル連結構造のジ
ョイントピースでの接続状態を示す要部裏面図である。

【図４】本発明の設備ユニットの壁パネルの取付を示す
斜視図である。

【図５】従来の設備ユニットの壁パネルを連結して建て
込んだ状態を示す一部省略斜視図である。

【図６】従来の設備ユニットの壁パネル連結構造の構成
を示すを要部斜視図である。

【図７】従来の設備ユニットの壁パネルの取付を示す斜
視図である。

【図８】従来の設備ユニットの壁パネルの下端部の隅部
の背面側から見た要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 壁パネル ２ 側部開口部 ３ 下枠フレーム ４ 上枠フレーム ５ 縦枠フレーム ６ フレーム枠 ７ 表面化粧パネル ８ 差し込み部 ９ 位置決め片 １０ ジョイントピース １１ 壁パネル載置部 １２ 両端部 １３ 隙間部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両端面が開口した側部開口部を設けた
   下枠フレーム、上枠フレームと縦枠フレームで構成した
   短形状のフレーム枠に表面化粧パネルを貼った壁パネル
   と、直方体形状の両端を差し込み部とし垂直面の略中央
   部に位置決め片を立設したジョイントピースとで構成
   し、隣接する壁パネルの下枠フレームの側部開口部にジ
   ョイントピースの差し込み部を各々差し込むとともに、
   隣接する壁パネルの前記側部開口部間に前記ジョイント
   ピースの位置決め片が納まるように壁パネル相互を接続
   してなる設備ユニットの壁パネル連結構造。
2. 【請求項２】 前記ジョイントピースが差し込み部を
   先細状にテーパー面を形成することを特徴とする請求項
   １記載の設備ユニットの壁パネル連結構造。
3. 【請求項３】 隣接する壁パネルの前記下枠フレーム
   の両端部が縦枠フレームの外面より内方に短く形成して
   隙間部を形成し、該壁パネルの縦枠フレームで生ずる隙
   間部にジョイントピースの位置決め片が挟持されること
   を特徴とする請求項１又は請求項２記載の設備ユニット
   の壁パネル連結構造。