JP2003213316A - 精錬炉用添加剤及びその添加剤を用いた溶鋼の精錬方法。 - Google Patents

精錬炉用添加剤及びその添加剤を用いた溶鋼の精錬方法。

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JP2003213316A JP2002006566A JP2002006566A JP2003213316A JP 2003213316 A JP2003213316 A JP 2003213316A JP 2002006566 A JP2002006566 A JP 2002006566A JP 2002006566 A JP2002006566 A JP 2002006566A JP 2003213316 A JP2003213316 A JP 2003213316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭材とプラスチックを熱源に利用して脱炭精
錬時の溶銑の昇熱を低コストで行ない、炭材に含まれる
硫黄の脱硫を促進して溶鋼中の硫黄の上昇を抑制して溶
鋼の品質を向上することができる精錬炉用添加剤及びそ
の添加剤を用いた溶鋼の精錬方法を提供する。 【解決手段】 炭材100重量部に対し、プラスチック
を9〜1260重量部とダストを11〜1620重量部
を配合して混練した混合物を加圧成形して塊状物にして
いる精錬炉用添加剤、及び精錬炉に、炭素が4質量%以
下の未飽和の溶銑を装入し、精錬炉用添加剤を溶銑に添
加しながら吹酸を行ない脱炭精錬する精錬炉用添加剤を
用いた溶鋼の精錬方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱燐、脱硫等の予
備処理を行った後の溶銑に、炭材とダストにプラスチッ
クを配合して成形した精錬炉用添加剤とその精錬炉用添
加剤を用いて脱炭精錬を行う精錬炉用添加剤及びその精
錬炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶鋼の製造に用いる溶銑は、予め
溶銑中の硫黄や燐等の不純物を除去する、いわゆる溶銑
予備処理が施されており、この溶銑予備処理によって温
度や炭素濃度が低下する傾向にある。この予備処理溶銑
を精錬炉に装入して脱炭精錬を行う場合、熱不足が生
じ、所定の溶鋼温度を得ることができない。従って、一
般的に、精錬炉に石炭、コークス等の炭材を添加して脱
炭精錬を行ない、溶鋼温度を高めているが、炭材の添加
は、比重が軽く着熱効率が低下するため、特開昭62−
158812号公報に記載されているように、炭材(微
粉コークス)に微粒鉄粉を混合して熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂、ピッチ系、タール系液、あるいは粉状のバイ
ンダーを添加し、高速攪拌羽根を備えた混合機で、混合
・加熱・脱水の一連の工程で処理した後、圧縮成形を行
って精錬添加剤を製造し、炭材の燃焼熱の着熱効率を高
める試みがなされている。
【0003】一方、プラスチックは、加工が容易である
ことから飲料用容器や板材等に広く使用されている。こ
のプラスチックは、飲料用容器や板材等の加工時に発生
するプラスチック屑、あるいは使用済の飲料用容器、板
材等の廃プラスチックからなり、多量に発生しており、
塵対策として分別回収を行ない、プラスチックの原料や
繊維等への有効活用が行われている。しかし、プラスチ
ックの原料や繊維等に有効活用される量が少なく、残り
の殆どが埋め立てや焼却等により処理されており、埋め
立て場所の制約、焼却時の排煙の環境上の問題が発生し
ており、炭材にかわる熱源としての活用が試みられてい
る。
【0004】例えば、特開平7−278637号公報に
記載されているように、プラスチックを15〜90質量
%、電気炉ダストあるいは転炉ダストを4〜35質量
%、アルミナ粉を30質量%以上含有するアルミニウム
残灰を6〜50質量%からなる混合物を、100〜30
0℃に加熱して混練して成形した成形品にする。この成
形品を精錬炉の昇熱剤として使用することにより、精錬
炉の熱源コストの低減と流動性の良好なスラグを得るこ
とが行われている。更に、特開平9−241766号公
報、特開平10−140223号公報に記載されている
ように、プラスチックに転炉ダストや焼結鉱粉、スケー
ル等の金属粉を混合した後、圧縮成形を行うか、あるい
は混合・加熱を行って圧縮成形を行った物を精錬炉に添
加し、熱源コストの低減や排ガス回収率の向上等を図る
方法等が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−158812号公報に記載された精錬添加剤を用
いた場合では、ポリビニールアルコールや熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂等の溶液や粉状のものをバインダーと
して用い、しかも、添加量が少量であるので、十分な脱
硫能が無く、製造コストも高くなる。その結果、炭材と
しては、硫黄含有量の少なく付加価値の高い微粉コーク
スを使用することが必要となる。この精錬添加剤の技術
を一般の炭材を主成分にした場合、炭材中に含まれる硫
黄によって溶鋼中の硫黄が高くなり、脱硫のためのフラ
ックスの増加や精錬コストが高くなる等の問題が生じ
る。
【0006】更に、この炭材の添加による溶銑の硫黄が
上昇する問題を回避してプラスチックを熱源として使用
する特開平7−278637号公報に記載された方法で
は、配合した電気炉ダストや転炉ダストの吸熱が大きく
なってプラスチックの発熱量を上回るため、プラスチッ
クの発熱量が不足し、溶銑や溶鋼に熱を付与することが
できない。一方、成形したプラスチックの発熱量を高く
して溶銑や溶鋼に熱を付与するには、プラスチックの配
合量が多くなり、軽くなり過ぎて精錬炉に形成される排
ガスの上昇流の影響を受けて炉外に飛散する。しかも、
軽くなると、精錬炉内で、溶銑との混合が悪くり、溶銑
の表面に浮上して燃焼し、やはり溶銑への熱の付与が不
十分となる。
【0007】また、アルミニウム粉を含むアルミナ残灰
を使用するため、生成するスラグ量が多くなり、スラグ
処理費用が増加する。また、特開平9−241766号
公報、特開平10−140223号公報に記載された方
法では、前記した特開平7−278637号公報に記載
された方法と同様に、プラスチックの燃焼熱に対して添
加する電気炉ダストや転炉ダストの吸熱が大きく、プラ
スチックの発熱量が不足して溶銑に熱を付与できない。
更に、成形したプラスチックの発熱量を高くして溶銑や
溶鋼に熱を付与する場合、プラスチックの配合量が多く
なり、精錬炉に添加した際、飛散したり、溶銑との混合
が悪くなり、溶銑への熱の付与が不十分になる等の問題
がある。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、炭材とプラスチックを熱源に利用して脱炭精錬時の
溶銑の昇熱を低コストで行ない、炭材に含まれる硫黄の
脱硫を促進して溶鋼中の硫黄の上昇を抑制して溶鋼の品
質を向上することができる精錬炉用添加剤及びその添加
剤を用いた溶鋼の精錬方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る精錬炉用添加剤は、炭材100重量部に対し、プラ
スチックを9〜1260重量部とダストを11〜162
0重量部を配合して混練した混合物を加圧成形して塊状
物にしている。これにより、炭材中に含まれる硫黄
(S)とプラスチックの脱硫能のバランスを考慮した塊
状物にできるため、炭材中に含まれる硫黄(S)をプラ
スチックの熱分解で生成した水素(H)あるいは水素化
合物によって脱硫し、溶鋼中への硫黄の濃化を防止し、
脱炭精錬中、あるいは二次精錬の脱硫負荷を無くすこと
ができる。
【0010】更に、炭材とプラスチックの他に、製鉄工
程で発生するダストを配合しているので、嵩比重の小さ
いプラスチックの嵩比重を大きくし、溶銑中への混合を
促進することができる。しかも、吹酸によって炭材とプ
ラスチックが燃焼した発熱量が、ダスト中の酸化鉄によ
る吸熱量以上の熱を発熱することができ、余熱によって
溶銑を昇熱することができる。なお、プラスチックの配
合量が9重量部より少ないと、配合する炭材に含まれる
硫黄の脱硫ができないため、溶銑中の硫黄濃度が高くな
る。
【0011】一方、プラスチックの配合量が1260重
量部を超える場合、あるいはダストの配合量が11重量
部未満の場合は、成形した塊状物の嵩比重が小さくな
り、精錬炉内で溶銑の表面に浮上する塊状物の割合が増
加し、溶銑への着熱効率が低下する。また、ダストの配
合量が1620重量部を超えると、塊状物の発熱量が不
足し、新たな熱源の添加が必要になり、脱炭精錬のコス
トが高くなる。前記の理由からプラスチックの配合量を
17重量部以上にすることにより、塊状物の塊成化の向
上と炭材に含まれる硫黄分の変動に対応した脱硫能の確
保が可能になり、より好ましい結果を得ることができ
る。
【0012】本発明に係る精錬炉用添加剤において、前
記混合物は、炭材の配合量を5〜76質量%にすると良
い。これにより、炭材中の炭素分の燃焼熱を溶銑の昇熱
に有効に活用することができ、炭材中に含まれる硫黄に
よる溶銑の硫黄濃度の上昇をプラスチックに含まれる水
素(H)によって脱硫することができ、脱炭精錬を行っ
た出鋼時の溶鋼の硫黄を低減することができる。なお、
炭材の配合量が5質量%未満であると、配合したダスト
の吸熱に対し、炭材とプラスチックの絶対炭素量の不足
に起因して発熱量が低下する。一方、炭材の配合量が7
6質量%を超えると、炭材に含まれる硫黄の絶対量が増
加し、炭材の硫黄分に見合うプラスチックから発生する
水素や水素化合物量が不足して脱硫効率が低下して溶銑
の硫黄が高くなる。
【0013】前記目的に沿う本発明に係る精錬炉用添加
剤を用いた溶鋼の精錬方法においては、精錬炉に、炭素
が4質量%以下の未飽和の溶銑を装入し、炭材100重
量部に対し、プラスチックを9〜1260重量部とダス
トを11〜1620重量部を配合して混練した混合物を
加圧成形した精錬炉用添加剤を前記溶銑に添加しながら
吹酸して脱炭精錬を行う。この方法により、炭素が未飽
和の溶銑に、精錬炉用添加剤を添加するため、炭材及び
プラスチックに含まれる炭素を溶銑に加炭させることが
でき、この炭素が燃焼した熱を溶銑に効率良く着熱さ
せ、溶銑の温度を高めることができる。更に、プラスチ
ックの熱分解によって生成する水素によって、炭材等に
含まれる硫黄の脱硫を促進することができ、脱炭精錬を
終了した溶鋼の低S化を図ることができる。
【0014】更に、本発明に係る精錬炉用添加剤を用い
た溶鋼の精錬方法において、前記精錬炉用添加剤を吹錬
を開始してから排ガス中のCO濃度が20容積%以上で
添加すると良い。これにより、精錬炉用添加剤が熱分解
して生成する水素等の可燃ガスによって、排ガス組成が
爆発限界に近接するのを抑制でき、異常燃焼の無い安定
した操業を行うことができる。また、本発明に係る精錬
炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬方法において、前記精錬
炉用添加剤を添加する時期は、全吹酸時間に対して4/
5の時間以前に添加することが好ましい。
【0015】これにより、吹酸の初期の温度の低い時期
に精錬炉用添加剤を添加するので、プラスチックと炭材
の燃焼熱を溶銑に十分に着熱することができ、吹酸末期
まで水素濃度が高い状態になるため、溶鋼中の脱水素が
進行せず、脱炭精錬を終了した溶鋼の水素濃度が高くな
る。精錬炉用添加剤の添加時間が吹酸の開始から全吹酸
時間の4/5を超えて添加すると、プラスチック中の水
素により、溶鋼が汚染されて水素濃度が高くなり、脱水
素等のための二次処理の負荷が増加する。
【0016】更に、本発明に係る精錬炉用添加剤を用い
た溶鋼の精錬方法において、前記精錬炉用添加剤を添加
する時の精錬炉のスラグ量を30〜150kg/トン・
溶鋼にすると良い。これにより、溶銑と精錬添加剤の間
の界面積を確保でき、精錬炉用の添加剤に含まれる炭素
の溶銑への加炭を促進し、加炭された溶銑の脱炭反応に
よる昇熱の効率を高めることができる。スラグ量が30
kg/トン・溶鋼より少ないと、スラグによる溶銑表面
のカバー効果が著しく減少し、吹酸によって発生するダ
ストが増加し、溶鋼の歩留りが低下する。一方、スラグ
量が150kg/トン・溶鋼を超えると、精錬炉用添加
剤と接触する溶銑の界面積が少なくなり、プラスチック
及び炭材中の炭素による溶銑への加炭が悪くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は、本発明の一実施の形態に係
る精錬炉用添加剤の製造装置の説明図、図2は本発明の
一実施の形態に係る精錬炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬
方法に用いる上底吹き転炉の説明図、図3は炭材とプラ
スチックとダストの組成の状態図である。図1に示すよ
うに、本発明の一実施の形態に係る精錬炉用添加剤の製
造装置1は、プラスチックとして、固形のプラスチック
を用いたり、固形のプラスチックの一例である一般の家
庭等から回収分別されたものを破砕した廃プラスチック
をを用いることができ、このプラスチックを貯蔵するホ
ッパ2と、転炉スラジや集塵ダスト、スケール等からな
るダストを貯蔵するホッパ3と、炭材の一例である土壌
黒鉛や低級炭等からなる石炭を貯蔵するホッパ4と、こ
れ等の内のプラスチックを貯蔵するホッパ2から切り出
された廃プラスチックを射出成形機5の受け口6に搬送
するベルトコンベア7と、ダストを貯蔵するホッパ3か
ら切り出されたダスト及び石炭を貯蔵するホッパ4から
切り出された石炭を乾燥機8に搬送するベルトコンベア
9を有している。
【0018】更に、乾燥機8には、図示しない蒸気や燃
焼ガスの熱により、前記した石炭とダストを混合したも
のを間接的に乾燥するようにしている。乾燥機8の底部
には、乾燥した石炭とダストを射出成形機5の受け口6
に装入する外気と遮断したシュート10を設けている。
また、射出成形機5には、石炭とダスト及び廃プラスチ
ックを混合・圧縮する攪拌羽根11を設けており、先端
側に精錬用添加剤12を射出するノズル13を備えてい
る。
【0019】更に、図2に示すように、本発明の一実施
の形態に係る精錬炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬方法に
用いる上底吹き転炉14.、耐火物を内張りした炉体1
5と、この炉体15の底部16に設けた底吹きノズル1
7と、炉体15の側部に出鋼口18を有している。炉体
15には、炉体15の装入口19を設けており、装入口
19の上方には、スラグ20に覆われた溶銑21に酸素
を吹き付けて吹酸するランス22を備え、更に、生石灰
や鉄鉱石等の副原料や精錬添加剤を炉体15内に添加す
るシュート23を備えている。
【0020】次に、本発明の一実施の形態に係る精錬炉
用添加剤について精錬炉用添加剤の製造装置1を用いて
説明する。ダストを貯蔵するホッパ3に貯蔵された転炉
スラジや集塵ダスト、ミルスケール等からなるダスト
と、石炭を貯蔵するホッパ4に貯蔵された石炭を切り出
し、ベルトコンベア9により搬送して乾燥機8に入れ
る。そして、蒸気や燃焼排ガス等を外周に供給して石炭
とダストが酸素と接触しないように間接的に乾燥し、石
炭と酸化鉄の水分を8質量%、好ましくは5質量%以下
にする。更に、乾燥した石炭とダストを乾燥機8からシ
ュート10を介して射出成形機5の受け口6に装入し、
同時に、プラスチックを貯蔵するホッパ2に貯蔵された
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の素材
からなるプラスチック容器やペットボトル、プラスチッ
ク板等を細かく破砕したプラスチックを切り出し、ベル
トコンベア7により搬送して射出成形機5の受け口6に
装入した。
【0021】射出成形機5に装入するダストや石炭の水
分の含有量を8質量%、好ましくは5質量%以下に乾燥
することにより、混合や圧縮時に発生する摩擦熱を廃プ
ラスチックの軟化する熱に有効に活用することができ
る。更に、タール、生石灰等のバインダーを外分で5〜
10質量%添加したものを用いるとより好ましい。そし
て、射出成形機5の受け口6から装入された石炭とプラ
スチック、ダストは、射出成形機5の攪拌圧縮羽根11
により、混合されて均一な混合物が形成される。
【0022】更に、混合物は、攪拌圧縮羽根11の先端
で圧縮攪拌されることにより、混合物に摩擦熱が発生
し、この摩擦熱によって廃プラスチックが軟化し、石炭
とプラスチック及びダストの混合物が高粘度で固化した
精錬用添加剤(塊状物ともいう)12がノズル13から
射出される。この塊状物12は、炭材100重量部に対
し、プラスチックを9〜1260重量部とダストを11
〜1620重量部を配合して混練した混合物を加圧成形
して塊状にしており、混合物中の石炭の配合量が5〜7
6質量%になるようにしているので、強度が高くでき、
しかも、嵩比重が1.5〜3.0と重く、精錬炉内の上
昇ガス流による飛散を抑制でき、安定して溶鉄中に混濁
させることができる。
【0023】更に、石炭に含まれる硫黄量を脱硫するに
必要な水素を生成する量のプラスチックを混在させてい
るので、石炭に含まれる硫黄(S)をプラスチックの熱
分解で生成する水素によって、速やかに脱硫でき、石炭
の使用時の欠点である溶鉄への硫黄濃度の増加を防止す
ることができる。その結果、熱源として石炭に、産業廃
棄物であるプラスチックを使用し、石炭中に含まれる硫
黄を除去する作用を付与することができ、それぞれの欠
点を改善した発熱効率の高い加熱用の精錬用添加剤にす
ることができる。
【0024】すなわち、本精錬炉用添加剤は、石炭とプ
ラスチックの小さい嵩比重を改善するためにダストを加
えているので、このダストが鉄への還元還元反応によっ
て吸熱が生じて燃焼熱が不足する場合があり、この熱不
足を、石炭にプラスチックを配合することによって、塊
状物12全体の発熱量を高めることができ、ダストの還
元反応による吸熱以上の発熱が可能になる。しかも、前
記したように、石炭中の硫黄をプラスチックに含まれる
水素によって脱硫を行ない、脱炭精錬を行った後の溶鋼
の水素汚染を防止することができる。
【0025】この精錬用添加剤(塊状物)は、図3に示
すように、炭材(石炭)とプラスチックとダストの組成
条件は、炭材中の硫黄を十分に脱硫するプラスチックの
配合量からみるとA線で示す範囲であり、プラスチック
のバインダーとしての作用を利用した塊状物の塊成化を
満たす条件を考慮すれば、炭材とプラスチックの配合量
はB線で示す範囲が必要となる。更に、炭材の比重を
1.4とし、プラスチックとダストの比重を炭材以上に
するには、プラスチックとダスト配合量はC線で示す範
囲となる。
【0026】また、熱量条件からみると、プラスチック
の燃焼熱が10000kcl/kg、炭材が6000k
cl/kgであり、ダストの還元反応によって生じる吸
熱量を考慮すればD線の範囲となる。更に、炭材の最低
の配合量を熱補償の点から5質量%以上とすれば好まし
く、精錬用添加剤の最適組成の範囲は図中の斜線の領域
となる。この範囲を満たすことにより、溶銑への巻き込
みの促進と、石炭中の硫黄の脱硫と、燃焼熱の着熱効率
の向上を達成することが可能となる。
【0027】次に、本発明の一実施の形態に係る精錬用
添加剤を用いた溶鋼の精錬方法について説明する。上底
吹き転炉14に溶銑21を150トン装入し、シュート
23から生石灰や鉄鉱石を添加する。そして、ランス2
2を溶銑21の湯面から1500〜2100mmの高さ
の位置まで降下させて停止させ、酸素20000〜30
000Nm3 /hrを、溶銑21の湯面に吹き付けて吹
酸を行うと共に、底部16に設けたノズル17から攪拌
用の気体を供給して炉内の溶銑21を攪拌することによ
り、脱炭精錬が行われる。
【0028】生石灰や鉄鉱石は、初期に添加するか、あ
るいは吹酸を開始してから連続的に添加することもでき
る。これ等生石灰や鉄鉱石は、溶融して溶銑21の湯面
の一部を覆うスラグ20を生成する。精錬用添加剤12
は、吹酸を開始してから添加することができるが、脱炭
精錬が進につれ、発生した排ガス(上昇ガス)中のCO
濃度が20容積%以上になり、酸素が殆ど無くなった時
点で、前記した精錬用添加剤12をシュート23から3
〜10トン炉体15内の溶銑21内に添加することが好
ましい。排ガス中のCO濃度が20容積%以上になった
時点で添加することにより、精錬用添加剤12が熱分解
して生成した水素、炭化水素等により、脱炭精錬時の排
ガス組成が爆発限界に近くのを防止し、精錬用添加剤1
2を添加した操業を安定して行うことができる。
【0029】添加した精錬用添加剤12は、図3の斜線
部で表す範囲を満たす組成の精錬用添加剤12にするこ
とにより、スラグ20から沈み込んで溶銑21に巻き込
まれ、精錬用添加剤12に含まれるプラスチックが炭素
と水素に熱分解し、熱分解して生成した炭素と石炭に含
まれる炭素の一部が溶銑21に加炭される。水素は、混
合した石炭中の硫黄と接触して下式の反応により硫化水
素になり、排ガス中に混入し、石炭中の硫黄を安定して
行なうことができる。 2H+S=H2 S↑ ‥‥ (1)
【0030】更に、溶銑21に加炭された炭素は、ラン
ス22から吹酸した酸素と下式の反応により燃焼し、こ
の燃焼熱により溶銑21を昇熱する。 2C+O2 =2CO↑ ‥‥ (2) 更に、上底吹き転炉14での精錬用添加剤12の添加
は、全吹酸時間に対し、吹酸の4/5時間が経過した後
の添加を中止することにより、精錬用添加剤12に含ま
れる水素が、溶銑21を脱炭して生成した溶鋼24に濃
化しないことが可能になる。
【0031】炉体15内のスラグ12の量は、精錬用添
加剤12の添加中において、スラグ20を30〜150
kg/トン・溶鋼になるように、前記した生石灰やドロ
マイト等の添加量の調整を行う。そして、炉体15内に
添加した精錬用添加剤12と接触する溶銑界面積を十分
に確保して、精錬用添加剤12中に含まれる炭素を溶銑
7に容易に加炭することができる。そして、上底吹き転
炉14を用いて溶製された溶鋼24は、取鍋に受鋼さ
れ、減圧精錬装置等により二次脱炭精錬を行って高清浄
の溶鋼が製造される。
【0032】
【実施例】次に、本実施の形態に係る精錬用添加剤を用
いた溶鋼の溶製方法の実施例について説明する。上底吹
き転炉の装入口から脱硫と脱燐の予備処理を行った溶銑
とを装入し、貯蔵ホッパから鉄鉱石と生石灰(Ca
O)、ドロマイト等の副原料を貯蔵ホッパから切り出
し、シュートを介して炉体内に添加してからランスを装
入口から炉内に下降させる。このランスに、20000
Nm3 /hrの酸素を供給して吹酸し、脱炭精錬を行な
い、生石灰等が溶解したスラグを30〜150kg/ト
ン・溶鋼を形成した。更に、吹酸を開始して排ガス中の
CO濃度が20容積%以上になってから全吹練時間の4
/5時間以内に、石炭を100重量部に対し、プラスチ
ックを9〜1260重量部とダストを42〜1620重
量部からなる図3に示す斜線の領域であって、石炭とプ
ラスチック及びダストの組成の合計が100重量%とな
るようにしたものを混練して混合物を製造し、圧縮成形
して長さ30〜70mmのブリケット(精錬用添加剤)
を製造し、このブリケットをシュートから5回に分割し
て全量5トンを炉体内に添加した。
【0033】そして、炭材による着熱効率、出鋼時の溶
鋼中の硫黄ピックアップ及び水素ピックアップ、溶鋼歩
留り、総合評価を調査した。実施例1は、全吹酸時間に
対する塊状物(精錬添加剤)の投入タイミングを吹酸の
開始から全吹酸時間の4/5時間以前に添加を行ない、
実施例2は、全吹酸時間に対する塊状物の投入タイミン
グを吹酸の開始から全吹酸時間の2/5時間以前に添加
を行ない、塊状物の投入時のスラグ量、塊状物中のプラ
スチックの配合量が本発明の範囲を満たす場合であり、
炭材による着熱効率がそれぞれ85%、87%にでき、
出鋼時の溶鋼中の硫黄及び水素ピックアップが無く、溶
鋼歩留りについても、いずれも93%と良好であり、総
合評価として良い(○)結果が得られた。
【0034】実施例3は、全吹酸時間に対する塊状物の
投入タイミングを吹酸の開始から全吹酸時間の4/5時
間以前に添加を行ない、塊状物投入時のスラグ量を30
kg/トン・溶鋼にした場合であり、炭材による着熱効
率がそれぞれ89%にでき、出鋼時の溶鋼中の硫黄及び
水素ピックアップが無く、溶鋼歩留りについても、いず
れも92%と良く、総合評価として良い(○)結果が得
られた。実施例4は、全吹酸時間に対する塊状物の投入
タイミングを吹酸の開始から全吹酸時間の4/5時間以
内に添加を行ない、塊状物投入時のスラグ量を150k
g/トン・溶鋼にした場合であり、炭材による着熱効率
がそれぞれ83%にでき、出鋼時の溶鋼中の硫黄及び水
素ピックアップが無く、溶鋼歩留りについても、いずれ
も95%と良好であり、総合評価として良い(○)結果
が得られた。
【0035】これに対し、比較例は、全吹酸時間に対す
る塊状物の投入タイミングを吹酸の開始から末期で、全
吹酸時間の4/5時間以後に添加を行ない、塊状物投入
時のスラグ量を95kg/トン・溶鋼にした場合であ
り、炭材による着熱効率が83%となったが、出鋼時の
溶鋼中の水素ピックアップが大きくなり、減圧二次精錬
の負荷が増加し、総合評価として悪い(×)結果となっ
た。更に、従来例は、塊状物を添加せず、通常の炭材の
みのを添加して、吹酸による脱炭精錬を行った場合であ
り、炭材による着熱効率が65%と悪くなり、溶鋼中の
硫黄ピックアップが見られ、総合評価として悪い(×)
結果となった。なお、塊状物の組成条件として、図3の
斜線で示す組成範囲の内から好ましい組成として、石炭
100重量部に対して17重量部以上のプラスチックを
配合した場合についても実施したが、いずれも炭材によ
る着熱効率良く、出鋼時の溶鋼中の硫黄、水素ピックア
ップが無く、良好な結果が得られた。
【0036】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、炭材には、固形のプラスチックとダストを
配合する他に、ダストの替わりに金属鉄や金属粉を配合
することができ、精錬スラグを配合することもできる。
更に、精錬用添加剤を細かくし、インジェクションラン
ス等を用いて吹き込むことにより、溶銑への加炭をより
促進し、溶銑への着熱効率を高めることができる。ま
た、プラスチックとしては、一般に発生する飲料用容器
や板材等の回収された廃プラスチックを用いることが好
ましい。更に、ダストとして、含クロムの酸化鉄を用
い、炭材とプラスチックによる昇熱とクロム還元をして
ステンレス溶鋼を溶製することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により以下の
効果を奏するものである。 (1)炭材とプラスチックを熱源に利用して溶銑の昇熱
を図ることができ、溶銑中の硫黄分の上昇を抑制して脱
炭精錬を行うことができる。しかも、安価な石炭とプラ
スチックを利用して、昇熱を低コストで行うことができ
る。特に、プラスチックで不足する熱を炭材の燃焼熱に
より捕捉して溶銑を安定して昇熱することができる。更
に、炭材中に含まれる硫黄をプラスチックの熱分解で生
成する水素によって安定して脱硫し、低硫黄の溶鋼を溶
製することができる。
【0038】(2)また、炭材及びプラスチックに含ま
れる炭素を溶銑に十分に加炭させることができ、この炭
素の燃焼によって溶銑を効率良く着熱させることができ
る。しかも、プラスチックの熱分解によって生成した水
素によって、炭材等に含まれる硫黄を脱硫し、脱炭精錬
を終了した溶鋼の低S化を図り、炭材やプラスチックの
燃焼した排ガスを回収して燃料ガスとして回収すること
ができる。
【0039】(3)また、排ガス中の酸素濃度を低減し
て排ガス組成が爆発限界に近接するのを抑制でき、安定
してプラスチックを含む精錬炉用添加剤を使用すること
ができるし、吹酸の初期の温度の低い時期に精錬炉用添
加剤を添加して燃焼熱を溶銑に確実に着熱でき、プラス
チックに含まれる水素のよる溶鋼の汚染を抑制すること
ができる。さらに、溶銑の界面積を確保して、精錬炉用
添加剤に含まれる炭素の溶銑への加炭を促進し、溶銑の
昇熱効率をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る精錬炉用添加剤の
製造装置の説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る精錬炉用添加剤を
用いた溶鋼の精錬方法に用いる上底吹き転炉の説明図で
ある。
【図3】炭材とプラスチックとダストの組成の状態図で
ある。
【符号の説明】
1 精錬炉用添加剤の製造装置 2 プラスチックを貯蔵するホッパ 3 ダストを貯蔵するホッパ 4 石炭を貯蔵するホッパ 5 射出成形機 6 受け口 7 ベルトコンベア 8 乾燥機 9 ベルトコンベア 10 シュート 11 攪拌羽根 12 精錬用添加剤(塊状物) 13 ノズル 14 上底吹き転炉 15 炉体 16 底部 17 底吹きノズル 18 出鋼口 19 装入口 20 スラグ 21 溶銑 22 ランス 23 シュート 24 溶鋼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新飼 昭男 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA14 BA24 CA27 4K070 AB20 AC17 AC31 AC32 AC34 EA05 EA10 EA19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭材100重量部に対し、プラスチック
    を9〜1260重量部とダストを11〜1620重量部
    を配合して混練した混合物を加圧成形して塊状物にした
    ことを特徴とする精錬炉用添加剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の精錬炉用添加剤におい
    て、前記混合物である炭材の配合量を5〜76質量%に
    することを特徴とする精錬炉用添加剤。
  3. 【請求項3】 精錬炉に、炭素が4質量%以下の未飽和
    の溶銑を装入し、炭材100重量部に対し、プラスチッ
    クを9〜1260重量部とダストを11〜1620重量
    部を配合して混練した混合物を加圧成形した精錬炉用添
    加剤を前記溶銑に添加しながら吹酸して脱炭精錬を行う
    ことを特徴とする精錬炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の精錬炉用添加剤を用いた
    溶鋼の精錬方法において、前記精錬炉用添加剤は、吹錬
    を開始してから排ガス中のCO濃度が20容積%以上で
    添加することを特徴とする精錬炉用添加剤を用いた溶鋼
    の精錬方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の精錬炉用添加剤
    を用いた溶鋼の精錬方法において、前記精錬炉用添加剤
    を添加する時期は、全吹酸時間に対して4/5の時間以
    前に添加することを特徴とする精錬炉用添加剤を用いた
    溶鋼の精錬方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の精
    錬炉用添加剤を用いた溶鋼の精錬方法において、前記精
    錬炉用添加剤を添加する時の精錬炉のスラグ量を30〜
    150kg/トン・溶鋼にすることを特徴とする精錬炉
    用添加剤を用いた溶鋼の精錬方法。
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CN106702075A (zh) * 2017-01-17 2017-05-24 唐山市德龙钢铁有限公司 一种焊丝钢增硫的方法
CN106834594A (zh) * 2017-01-17 2017-06-13 唐山市德龙钢铁有限公司 一种含硫钢增硫的方法

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