JP2003213232A - 両面粘着テープ - Google Patents

両面粘着テープ

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JP2003213232A JP2002219511A JP2002219511A JP2003213232A JP 2003213232 A JP2003213232 A JP 2003213232A JP 2002219511 A JP2002219511 A JP 2002219511A JP 2002219511 A JP2002219511 A JP 2002219511A JP 2003213232 A JP2003213232 A JP 2003213232A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セパレーター不要の両面粘着テープを提供す
る。 【解決手段】 支持体の片面に、(メタ)アクリル酸エ
ステルモノマーAを主モノマーとする重合体を含むアク
リル系粘着剤層Aが設けられている。一方、支持体の他
面には、(メタ)アクリル酸エステルモノマーBを主モ
ノマーとする重合体を含むアクリル系粘着剤層Bが設け
られている。(メタ)アクリル酸エステルモノマーAと
(メタ)アクリル酸エステルモノマーBとは、異種の
(メタ)アクリル酸エステルである。例えば、(メタ)
アクリル酸エステルモノマーAを2−エチルヘキシルア
クリレートとした場合、(メタ)アクリル酸エステルモ
ノマーBとしてはブチルアクリレートが採用される。そ
して、粘着剤層A及び粘着剤層Bの少なくともいずれか
一方には、末端又は側鎖にアルコキシシリル基を有し、
主鎖がポリオキシアルキレンエーテルであるポリエーテ
ル系重合体が含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、支持体の両面に粘
着剤層が設けられた両面粘着テープに関し、この両面粘
着テープを巻回してロール状の製品とした場合におい
て、巻回した積層間にセパレーター(離型材シート)を
用いなくてもよい両面粘着テープに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、支持体両面に粘着剤層が設け
られた両面粘着テープは、広く知られており、巻回しロ
ール状の製品として、需要者に供給されている。そし
て、巻回した積層間には、離型紙等のセパレーターが挿
入されている。セパレーターが挿入されていないと、積
層間で粘着剤同士が接触して接着固化し、巻き戻すこと
が不能になるからである。 【0003】しかしながら、このセパレーターは、巻き
戻して、両面粘着テープを使用した後には、単なる廃棄
物となってしまう。従って、省資源の観点からは、この
セパレーターを不要にした両面粘着テープが求められて
いる。 【0004】このような要求に答えるものとして、異種
のアクリル系粘着剤層を、支持体の両面に塗布した粘着
テープが提案されている(特公昭35−7480号公
報)。即ち、支持体の片面にはアクリル系粘着剤層Aを
塗布し、他面にはアクリル系粘着剤層Bを塗布した粘着
テープが提案されている。しかし、このような両面粘着
テープは、アクリル系粘着剤層A及びBの組成を厳密に
設定しなければ、巻回した積層間で接着固化を起こすと
いうことがあった。また、一応、巻き戻しが可能なよう
に設定しても、積層間を剥離するのに未だ過大な力が必
要となることもあった。そして、このため、支持体の選
び方によっては、支持体が巻き戻し時に切断してしまう
ということもあった。 【0005】このようなことから、支持体の両面にアク
リル系粘着剤層を塗布し、一方の粘着剤層のみにシリコ
ーン系ポリマーを含有させた両面粘着テープが提案され
ている(特開平5−70745号公報)。この両面粘着
テープは、離型性を有するシリコーン系ポリマーを含有
させた粘着剤層において、経日的にシリコーン系ポリマ
ーが粘着剤層表面にブリードして、粘着剤層表面に離型
性の被膜が形成された状態となるため、粘着剤同士の接
着固化を防止しうるというものである。従って、支持体
の両面に塗布するアクリル系粘着剤は、同一のものでも
使用でき、その組成を厳密に設定する必要がないという
利点を有するものである。しかしながら、このような両
面粘着テープにおいては、シリコーン系ポリマーがブリ
ードした粘着剤層の粘着力は、その表面に離型性の被膜
が形成された状態となっているため、どうしても、低下
するということがあった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、粘着剤同士が接着固化しにくく、しかも、粘着力の
低下の少ない両面粘着テープを開発することを課題とし
て、鋭意研究を行った結果、特定のポリエーテル系重合
体をアクリル系粘着剤層中に含有させておけば、この課
題を解決しうることを見出した。本発明は、このような
知見に基づくものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、支持体
の片面に、(メタ)アクリル酸エステルモノマーAを主
モノマーとする重合体を含むアクリル系粘着剤層Aが設
けられ、該支持体の他面には、該(メタ)アクリル酸エ
ステルモノマーAとは異種の(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマーBを主モノマーとする重合体を含むアクリル
系粘着剤層Bが設けられており、該粘着剤層A及び該粘
着剤層Bの少なくともいずれか一方には、末端又は側鎖
にアルコキシシリル基を有し、主鎖がポリオキシアルキ
レンエーテルであるポリエーテル系重合体が含有されて
いることを特徴とする両面粘着テープに関するものであ
る。ここで、(メタ)アクリル酸エステルなる表現は、
アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルのいずれ
かであることを意味している。 【0008】本発明で使用する支持体は、従来公知の任
意のものを用いることができる。例えば、紙、不織布、
織布、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム、アルミ
ニウム箔等を用いることができる。特に本発明において
は、巻き戻したとき、積層間を剥離するのに、過大な力
は不要であるので、比較的強度の低い支持体であっても
用いることができる。 【0009】支持体の片面には、アクリル系粘着剤層A
が設けられている。アクリル系粘着剤層Aは、(メタ)
アクリル酸エステルモノマーAを主モノマーとする重合
体を含むものである。(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーAとしては、従来公知のものを用いることができ
る。代表的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
を用いることができ、特にアルキル基の炭素数が2〜1
2の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いるのが
好ましい。(メタ)アクリル酸エステルモノマーAは主
モノマーであり、主モノマー以外のその他のモノマーと
しては、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、
アクリロニトリル等が用いられる。主モノマー単独で又
は主モノマーとその他のモノマーとが重合され、重合体
が得られる。アクリル系粘着剤層Aは、この重合体が主
体となって形成されているが、この重合体を架橋するた
めのイソシアネートやメラミン等(架橋剤)が含有され
ているのが、一般的である。 【0010】支持体の他面には、アクリル系粘着剤層B
が設けられている。アクリル系粘着剤層Bは、(メタ)
アクリル酸エステルモノマーBを主モノマーとする重合
体を含むものである。(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーBと上記した(メタ)アクリル酸エステルモノマー
Aとは、本発明においては、異種であることが必要であ
る。例えば、(メタ)アクリル酸エステルモノマーAと
して、ブチルアクリレートを使用した場合には、(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーBとして、ブチルアク
リルレート以外の(メタ)アクリル酸エステルを使用す
る必要がある。(メタ)アクリル酸エステルモノマーB
と(メタ)アクリル酸エステルモノマーAとが同種であ
ると(例えば、両者共にブチルアクリレートを使用する
と)、アクリル系粘着剤層Bとアクリル系粘着剤層Aと
の親和性が高くなり、両粘着剤層が接触したとき、接着
固化しやすくなる。従って、両面粘着テープとして巻回
したとき、積層間にセパレーターが必要となり、本発明
の目的を達成することができない。 【0011】(メタ)アクリル酸エステルモノマーBも
主モノマーであり、主モノマー以外のその他のモノマー
としては、(メタ)アクリル酸エステルモノマーAの場
合と同様に、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル等が用いられる。そして、主モノ
マー単独で又は主モノマーとその他のモノマーとが重合
され、重合体が得られる。アクリル系粘着剤層Bも、こ
の重合体が主体となって形成されているが、アクリル系
粘着剤層Aの場合と同様に、この重合体を架橋するため
のイソシアネート等が含有されているのが、一般的であ
る。 【0012】本発明においては、アクリル系粘着剤層A
及びアクリル系粘着剤層Bの少なくともいずれか一方
に、末端又は側鎖にアルコキシシリル基を有し、主鎖が
ポリオキシアルキレンエーテルであるポリエーテル系重
合体が含有されている。即ち、アクリル系粘着剤層A又
はBのいずれか一方のみに、ポリエーテル系重合体が含
有されているか、又はアクリル系粘着剤層A及びBの双
方に、ポリエーテル系重合体が含有されている。ポリエ
ーテル系重合体の末端又は側鎖を形成するアルコキシシ
リル基は、(R1O)n−Si(R23-n−で表されるも
のである。R1及びR2はアルキル基であればどのような
ものでもよいが、一般的に、R1としては炭素数1〜1
2のアルキル基が用いられ、R2としては炭素数1〜6
のアルキル基が用いられる。また、nは1〜3の整数で
ある。そして、主鎖は、−(R3O)m−で表されるポリ
オキシアルキレンエーテルとなっている。ここで、R3
は、アルキレン基であればどのようなものでもよいが、
一般的に炭素数1〜4のアルキレン基が用いられる。特
に、炭素数2のポリオキシエチレンエーテルや炭素数3
のポリオキシプロピレンエーテルが好適に用いられ、ま
た、両者が混合して重合されているポリオキシエチレン
プロピレンエーテルも好適に用いられる。このようなポ
リエーテル系重合体の具体例としては、鐘淵化学工業社
製の商品名MSポリマー203,MSポリマー303,
サイリルSAT030,サイリルSAT200,サイリ
ルSAT350,サイリルMA430,サイリルMA4
40,サイリルMA447,サイリルMA450等が挙
げられる。 【0013】アクリル系粘着剤層A及び/又はB中にお
けるポリエーテル系重合体の含有率は、特に限定される
ものではないが、10〜50質量%程度含有させておけ
ばよい。また、アクリル系粘着剤層A及び/又はB中に
おける架橋剤(イソシアネート等)の含有率は、含有さ
れていない場合も含めて、特に限定されるものではない
が、1〜10質量%程度含有させておけばよい。また、
アクリル系粘着剤層A及びBの厚さも、特に限定される
ものではないが、10〜100μm程度であればよい。
本発明に係る両面粘着テープは、例えば、支持体の片面
にアクリル系粘着剤層Aを形成し、一方、支持体の他面
に、ポリエーテル系重合体を含有するアクリル系粘着剤
層Bを形成した後、これを巻回してロール状にすれば、
容易に得ることができる。 【0014】本発明に係る両面粘着テープは、従来の両
面粘着テープが用いられている用途であれば、どのよう
な用途にも使用することができる。例えば、カレンダ
ー、ポスター、掲示板等を接着乃至は貼着するため、封
筒を封緘するため、家具や雑貨等の製造時において部材
を接着するため、皮革製品を仮止めするため、印刷版を
印胴等の基体に固定するため、家電製品に銘板や装飾プ
レートを固定するため、自動車本体に内装部品や外装部
品を固定するため、床材・壁材・天井材等を貼り合わせ
施工するため等に用いることができる。 【0015】 【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明
は、両面に異種のアクリル系粘着剤層が設けられた両面
粘着テープにおいて、少なくともいずれか一方のアクリ
ル系粘着剤層中に、特定のポリエーテル系重合体を含有
させておけば、この両面粘着テープを巻回したとき、接
触した粘着剤同士が接着固化しにくくなるとの知見に基
づくものであるとして、解釈されるべきである。 【0016】実施例1 厚さ25μmのポリエステルフィルム(東洋紡株式会社
製、商品名「E−5107」、両面コロナ処理)の片面
に、2−エチルヘキシルアクリレートを主モノマーとし
て重合されたアクリル系粘着剤「ボンドKH40」(不
揮発分40質量%、コニシ株式会社製)100質量部
と、有機イソシアネートであるコロネートL(不揮発分
75質量%、日本ポリウレタン工業株式会社製)1質量
部とからなる粘着剤組成物A(これにより得られる粘着
層を、アクリル系粘着剤層Aとする。)を、加熱乾燥後
の塗布厚さが50μmとなるように塗工した。そして、
粘着剤組成物層表面には離型紙を貼り合わせた。一方、
ポリエステルフィルムの他面に、ブチルアクリレートを
主モノマーとして重合されたアクリル系粘着剤「ボンド
KH55」(不揮発分40質量%、コニシ株式会社製)
100質量部と、ポリエーテル系重合体であるカネカサ
イリルSAT200(不揮発分100質量%、鐘淵化学
工業株式会社製)5質量部と、有機イソシアネートであ
るコロネートL(不揮発分75質量%、日本ポリウレタ
ン工業株式会社製)1質量部とからなる粘着剤組成物B
(これにより得られる粘着層を、アクリル系粘着剤層B
とする。)を、加熱乾燥後の塗布厚さが50μmとなる
ように塗工した。そして、粘着剤組成物層表面には離型
紙を貼り合わせた。そして、両面に離型紙が貼り合わさ
れてなる積層物を、40℃のオーブン中で3日間養生さ
せた。そして、両面の離型紙を取り除いて、ポリエステ
ルフィルムの片面にはアクリル系粘着剤層Aが設けら
れ、他面にはアクリル系粘着剤層Bが設けられた両面粘
着テープを得た。 【0017】実施例2 ポリエーテル系重合体であるカネカサイリルSAT20
0(不揮発分100質量%、鐘淵化学工業株式会社製)
の含有量を15質量部とした他は、実施例1と同様にし
て両面粘着テープを得た。 【0018】実施例3 〔アクリル系粘着剤の重合例1〕粘着性モノマーである
2−エチルヘキシルアクリレート72.5質量部、非粘
着性モノマーであるエチルアクリレート17.4質量
部、非粘着性モノマーである酢酸ビニル7.5質量部、
架橋性モノマーであるアクリル酸2.5質量部、架橋性
モノマーである2−ヒドロキシエチルメタクリレート
0.1質量部を、重合溶媒である酢酸エチル150質量
部中に仕込み、重合開始剤である過酸化ベンゾイル0.
2質量部を用いて、攪拌器付き反応容器中で、窒素雰囲
気下、80℃で5時間反応を行って、透明で均一な反応
溶液を得た。反応溶液中の不揮発分は、40質量%であ
った。 【0019】〔アクリル系粘着剤の重合例2〕粘着性モ
ノマーである2−エチルヘキシルアクリレートに代え
て、ブチルアクリレートを用いた他は、重合例1と同様
にして、透明で均一な反応溶液を得た。反応溶液中の不
揮発分は、40質量%であった。 【0020】上記した重合例1及び2で得られたアクリ
ル系粘着剤を用いて、以下のようにして両面粘着テープ
を得た。すなわち、実施例1で使用したポリエステルフ
ィルムの片面に、重合例1で得られたアクリル系粘着剤
(不揮発分40質量%を含む反応溶液)100質量部
と、ポリエーテル系重合体であるカネカサイリルSAT
200(不揮発分100質量%、鐘淵化学工業株式会社
製)5質量部と、有機イソシアネートであるコロネート
L(不揮発分75質量%、日本ポリウレタン工業株式会
社製)1質量部とからなる粘着剤組成物A(これにより
得られる粘着層を、アクリル系粘着剤層Aとする。)
を、加熱乾燥後の塗布厚さが50μmとなるように塗工
した。そして、粘着剤組成物層表面には離型紙を貼り合
わせた。一方、ポリエステルフィルムの他面に、重合例
2で得られたアクリル系粘着剤(不揮発分40質量%を
含む反応溶液)100質量部と、ポリエーテル系重合体
であるカネカサイリルSAT200(不揮発分100質
量%、鐘淵化学工業株式会社製)5質量部と、有機イソ
シアネートであるコロネートL(不揮発分75質量%、
日本ポリウレタン工業株式会社製)1質量部とからなる
粘着剤組成物B(これにより得られる粘着層を、アクリ
ル系粘着剤層Bとする。)を、加熱乾燥後の塗布厚さが
50μmとなるように塗工した。そして、粘着剤組成物
層表面には離型紙を貼り合わせた。そして、両面に離型
紙が貼り合わされてなる積層物を、40℃のオーブン中
で3日間養生させた。そして、両面の離型紙を取り除い
て、ポリエステルフィルムの片面にはアクリル系粘着剤
層Aが設けられ、他面にはアクリル系粘着剤層Bが設け
られた両面粘着テープを得た。 【0021】実施例4 粘着剤組成物A中の、ポリエーテル系重合体であるカネ
カサイリルSAT200(不揮発分100質量%、鐘淵
化学工業株式会社製)の含有量を15質量部とした他
は、実施例3と同様にして両面粘着テープを得た。 【0022】比較例1 実施例1で使用したポリエステルフィルムの片面に、2
−エチルヘキシルアクリレートを主モノマーとして重合
されたアクリル系粘着剤「ボンドKH40」(不揮発分
40質量%、コニシ株式会社製)100質量部と、有機
イソシアネートであるコロネートL(不揮発分75質量
%、日本ポリウレタン工業株式会社製)1質量部とから
なる粘着剤組成物を、加熱乾燥後の塗布厚さが50μm
となるように塗工した。そして、粘着剤組成物層表面に
は離型紙を貼り合わせた。一方、ポリエステルフィルム
の他面にも、上記したのと同様の粘着剤組成物を、加熱
乾燥後の塗布厚さが50μmとなるように塗工した。そ
して、粘着剤組成物層表面には離型紙を貼り合わせた。
そして、両面に離型紙が貼り合わされてなる積層物を、
40℃のオーブン中で3日間養生させた。そして、両面
の離型紙を取り除いて、ポリエステルフィルムの両面に
同種のアクリル系粘着剤層が設けられた両面粘着テープ
を得た。 【0023】比較例2 2−エチルヘキシルアクリレートを主モノマーとして重
合されたアクリル系粘着剤「ボンドKH40」(不揮発
分40質量%、コニシ株式会社製)に代えて、ブチルア
クリレートを主モノマーとして重合されたアクリル系粘
着剤「ボンドKH55」(不揮発分40質量%、コニシ
株式会社製)を用いる他は、比較例1と同様にして両面
粘着テープを得た。 【0024】比較例3 アクリル系粘着剤層B中に、ポリエーテル系重合体〔カ
ネカサイリルSAT200(不揮発分100質量%、鐘
淵化学工業株式会社製)〕を含有させない他は、実施例
1と同様にして両面粘着テープを得た。 【0025】実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた
各両面粘着テープについて、以下の特性等を以下の方法
で測定した。 〔剥離性試験〕作成した各両面粘着テープを、幅25m
mの短冊状にカットして試料片を得た。そして、実施例
1〜4及び比較例3については、アクリル系粘着剤層A
とアクリル系粘着剤層Bとが接触するようにして、二枚
の試料片を重ね合わせ、9.8kPaの荷重を負荷した
状態で、40℃のオーブン中で3日間放置して、試料を
得た。また、比較例1及び2については、同種のアクリ
ル系粘着剤層が両面に設けられているものであるから、
同種のアクリル系粘着剤層同士が接触するようにして、
二枚の試料片を重ね合わせ、9.8kPaの荷重を負荷
した状態で、40℃のオーブン中で3日間放置して、試
料を得た。そして、各試料の試料片を、引張試験機を用
いて剥離させ、その際の剥離強度(N/25mm)を測
定し、その結果を表1に示した。 【0026】 〔表1〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 剥離強度 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 3.7〜3.9 実施例2 2.5〜2.7 実施例3 3.4〜3.7 実施例4 4.5〜4.8 比較例1 剥離不能 比較例2 剥離不能 比較例3 4.9〜5.9 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【0027】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜4に係る各両面粘着テープは、アクリル系粘着剤層A
及びアクリル系粘着剤層Bとを接触させて二枚を接着さ
せた後でも、小さな力でこの二枚を剥離することができ
る。これに対して、比較例1及び2に係る各両面粘着テ
ープは剥離不能となり、また比較例3に係る両面粘着テ
ープは剥離するのに大きな力が必要となる。 【0028】〔粘着力〕幅25mmの短冊状にカットし
た両面粘着テープを、SUS304板(厚み2mm)の
表面に質量2kgのロールで圧着した。そして、両面粘
着テープの他面(圧着面の反対面)には、裏打ち材とし
て厚さ25μmのポリエステルフィルムを貼り合わせ
た。圧着72時間後の180度剥離強さ(N/25m
m)を、23±2℃の雰囲気下で測定した。なお、引張
速度は300mm/分とした。この結果を表2に示し
た。 【0029】〔耐熱保持性〕幅25mmの短冊状にカッ
トした両面粘着テープを、SUS304板(厚み2m
m)の表面に質量2kgのロールで、長手方向に25m
mだけ圧着した。そして、圧着されていない部分(長手
方向に25mmを超える部分)は、内面を内側にして折
り重ねた。また、両面粘着テープの他面(圧着面の反対
面)には、裏打ち材として厚さ25μmのポリエステル
フィルムを貼り合わせた。20分経過後、SUS304
板の一端を留め金で止めて垂直に立て、折り重ね片が垂
直に垂れ下がるようにした。そして、この状態で、80
℃±2℃の熱風循環式恒温装置内に10分間放置した
後、更に折り重ね片の端に、質量1kg±0.01kg
の重錘を付け、両面粘着テープが落下するまでの時間
(hr)を測定した。この結果を表2に示した。 【0030】〔昇温耐熱性〕幅25mmの短冊状にカッ
トした両面粘着テープを、SUS304板(厚み2m
m)の表面に質量2kgのロールで、長手方向に25m
mだけ圧着した。そして、圧着されていない部分(長手
方向に25mmを超える部分)は、内面を内側にして折
り重ねた。また、両面粘着テープの他面(圧着面の反対
面)には、裏打ち材として厚さ25μmのポリエステル
フィルムを貼り合わせた。20分経過後、SUS304
板の一端を留め金で止めて垂直に立て、折り重ね片が垂
直に垂れ下がるようにした。そして、折り重ね片の端
に、質量1kg±0.01kgの重錘を付けて加熱装置
内に入れ、40℃から毎分1℃ずつ昇温させた際の粘着
シートの落下温度(℃)を測定した。この結果を表2に
示した。 【0031】 〔表2〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 粘着力 耐熱保持性 昇温耐熱性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 アクリル系粘着剤層A側 20 6.5 120 アクリル系粘着剤層B側 22 24< 200< ─────────────────────────────────── 実施例2 アクリル系粘着剤層A側 20 6.5 120 アクリル系粘着剤層B側 16 24< 200< ─────────────────────────────────── 実施例3 アクリル系粘着剤層A側 33 24< 200< アクリル系粘着剤層B側 43 24< 200< ─────────────────────────────────── 実施例4 アクリル系粘着剤層A側 33 24< 200< アクリル系粘着剤層B側 43 24< 200< ─────────────────────────────────── 比較例1 アクリル系粘着剤層 20 6.5 120 ─────────────────────────────────── 比較例2 アクリル系粘着剤層 20 21.0 135 ─────────────────────────────────── 比較例3 アクリル系粘着剤層A側 20 6.5 120 アクリル系粘着剤層B側 20 21.0 135 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なお、粘着力の単位はN/25mmであり、耐熱保持性
の単位は時間(hr)であり、昇温耐熱性の単位は℃で
ある。 【0032】表2の結果から明らかなように、実施例1
〜4に係る各両面粘着テープは、比較例1及び2に係る
各両面粘着テープと同等程度の概ね良好な粘着力を示
し、粘着力の大きな低下がないことが分かる。また、特
筆すべきことは、ポリエーテル系重合体を含有させたア
クリル系粘着剤層、即ち、実施例1及び2においてはア
クリル系粘着剤層B側で、実施例3及び4においてはア
クリル系粘着剤層A側及びB側で、耐熱保持性及び昇温
耐熱性に関し、格段に優れていることが分かる。 【0033】 【発明の効果】本発明に係る両面粘着テープは、支持体
の両面に形成されたアクリル系粘着剤層A及びアクリル
系粘着剤層Bの少なくともいずれか一方に、特定のポリ
エーテル系重合体が含有されているので、粘着剤層A及
びBが接触して接着しても、強固な接着にならず、小さ
な力で良好に剥離しうるものである。従って、本発明に
係る両面粘着テープを巻回してロール状にしたとき、セ
パレーターがなくても、容易に巻き戻すことができ、セ
パレーター不要の両面粘着テープを提供することができ
る。依って、セパレーターを用いずに両面粘着テープを
得ることができるので、省資源という効果を奏すると共
に、使用時にセパレーターが廃棄物として発生しないの
で、環境に悪影響を与えないという効果を奏するもので
ある。 【0034】また、アクリル系粘着剤層に特定のポリエ
ーテル系重合体を含有させると、耐熱保持性や昇温耐熱
性が向上し、粘着性の向上が図ることができるという格
別顕著な予期せぬ効果をも奏するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体の片面に、(メタ)アクリル酸エ
    ステルモノマーAを主モノマーとする重合体を含むアク
    リル系粘着剤層Aが設けられ、該支持体の他面には、該
    (メタ)アクリル酸エステルモノマーAとは異種の(メ
    タ)アクリル酸エステルモノマーBを主モノマーとする
    重合体を含むアクリル系粘着剤層Bが設けられており、
    該粘着剤層A及び該粘着剤層Bの少なくともいずれか一
    方には、末端又は側鎖にアルコキシシリル基を有し、主
    鎖がポリオキシアルキレンエーテルであるポリエーテル
    系重合体が含有されていることを特徴とする両面粘着テ
    ープ。
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