JP2003212974A - 高分子薄膜、高分子薄膜の製造方法、およびバイオチップ - Google Patents

高分子薄膜、高分子薄膜の製造方法、およびバイオチップ

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JP2003212974A JP2002011707A JP2002011707A JP2003212974A JP 2003212974 A JP2003212974 A JP 2003212974A JP 2002011707 A JP2002011707 A JP 2002011707A JP 2002011707 A JP2002011707 A JP 2002011707A JP 2003212974 A JP2003212974 A JP 2003212974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体適合性を付与するための組織適合剤、免
疫、生体反応抑制剤の固定化基質として有用な高分子薄
膜と、その製造方法、および水洗い工程等においてプロ
−ブ物質、サンプル物質の損失が少なく、これらのプロ
ーブ、サンプルを有効に活用することのできるバイオチ
ップを提供する。 【解決手段】 下記構造式(I)で表される原料を蒸発
させ、加熱してモノマーとした後、所定の真空度の蒸着
室に導入して基材上に堆積、重合させ高分子薄膜を得る
構成の高分子薄膜の製造方法、これにより得られた高分
子薄膜、およびバイオチップとした。 【化11】 〔上記式(I)において、R1 ,R2 は、−CH2NH2
基、またはHを表し、少なくともR1 ,R2 のいずれ
かは−CH2NH2 基である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体検査分野、医
療分野などに有用な新規な高分子薄膜、およびその製造
方法と、これを利用した遺伝子の発現、遺伝子の変異、
遺伝子の多型等の解析に特に有用なバイオチップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療分野等において使用する機器、例え
ばカテーテル等は、生体内に挿入され使用される。この
ように、生体内に異物である医療機器を導入することに
より、生体免疫機構、生体防御機構などとの適合性が問
題となる。
【0003】例えば、血栓症は、血液採集および処理シ
ステムのような医療機器の開発、使用において、最も障
害となる問題の一つである。血液が異質の表面に接触す
るときに、体液および細胞の変化が起こる。このような
材料の生体適合性を改善するために、抗凝固剤の固定化
と、重合体表面上に生物学的に活性な抗凝血性物質を固
定化することが必要とされている。
【0004】一方、細胞や組織における遺伝子発現の様
態の解析は、これまで種々の細胞や組織からRNAを調
製し、そのRNAをメンブレン上に固定し、解析対象の
遺伝子の特異的プローブを用いてハイブリダイゼーショ
ンを行うノーザンブロット(もしくは、ドットブロッ
ト)法や、解析対象の遺伝子に特異的なプライマを用い
たRT−PCR法などによって行われてきた。
【0005】一方、遺伝子の研究の進展により解析を必
要とする遺伝子の数が急速に増加し、さらに、ゲノムプ
ロジェクトの進展や、医療分野への応用などの進行に伴
って、多数の遺伝子を一度に解析する必要性が高まって
いる。
【0006】このような要望に対して、最近、マイクロ
アレイ法もしくはDNAチップ法が開発されつつある。
これらの技術の特徴は、ガラス製の基板上に、互いに異
なる数千種類のDNA断片を固定し(DNAチップまた
はバイオチップという。)、この固定DNA断片と極少
量の標識されたターゲットDNA断片とのハイブリダイ
ゼーションを行い、高感度でターゲットDNA断片を検
出することである。
【0007】上記の方法を用いることによって、ヒト等
のほ乳類や数千個の遺伝子を有する微生物の全遺伝子を
数枚のDNAチップ等を用いて解析することができ、標
識RNAによる全遺伝子を対象とした発現量の解析を行
うこともできる。また、ゲノムDNAを標識することに
よって遺伝子欠損等の変異の解析も可能である。
【0008】DNAチップ等の作製において、「オン・
チップ」法(基板表面上に固定するDNA断片を、直
接、基板表面上で合成する方法)によらない場合には、
DNA断片は、予め調製したものを基板表面に点着し、
次いで静電的相互作用あるいは共有結合によって基板表
面に固定する。
【0009】図2は、この従来の方法の原理を説明する
図である。図2(a)に示すように、複数種類のプロー
ブDNA1が入っているマイクロプレート2を用意す
る。一方、図2(b)に示すよう、プレート3としてガ
ラス板を用意しておき、図2(c)で示すように、プレ
ート3の表面にpoly-l-Lysine等のDNAとガラスの結
合剤4をコーティングする。この後、マイクロプレート
2に入っているプローブDNA1をピンに付着させ、表
面にDNAとガラスの結合剤(poly-l-Lysine)4がコ
ーテイングしてあるガラスプレート3の上に、ピンに付
着させたプローブDNA1を接触させてスポットする。
マイクロプレート2に入っている全てのプローブDNA
をスポットし終わるまでこの作業を繰り返し、図2
(d)に示すDNAチップを製造していた。このよう
に、従来はプレートに予めDNAとガラスの結合剤を全
面コーティングし、その上にDNAをプロットしてDN
Aチップを製造していた。
【0010】DNAチップのハイブリダイゼーション工
程は、プローブDNAが結合剤でガラスのプレートにス
ポットされているDNAチップと、蛍光物質で標識した
サンプルDNAを、ともにハイブリダイゼーション溶液
に入れてハイブリダイズさせる。ハイブリダイゼーショ
ン溶液は、ホルムアルデヒド、SSC(NaCl, trisodiu
mcitrate)、SDS(sodium dodecyl sulfate)、ED
TA(ethylenediamidetetraacetic acid)、蒸留水な
どからなる混合液であり、混合比率は使用するDNAの
性質により異なる。
【0011】このとき、サンプルDNAとDNAチップ
上のプローブDNAが相補鎖DNAであれば、両者は二
重らせん構造をとり結合する。一方、両者が相補鎖でな
ければ結合することはなく、蛍光物質で標識したサンプ
ルDNAは、そのままハイブリダイゼーション溶液に残
留するか、そのごく一部はガラスのプレート上にコーテ
ィングされている結合剤と結合し、ガーベージとして残
る場合もある。
【0012】その後、ガラスのプレート上に残った蛍光
物質で標識したサンプルDNAを水槽等の中に入れて洗
い流すと、プローブDNAと結合していないサンプルD
NAは排出される。その後、プローブDNAと結合して
いるサンプルDNAに標識している蛍光物質を、所定の
光源からの光エネルギーで励起させ、蛍光物質が励起し
て発光する光をCCDなどの光センサーで検出すること
でハイブリダイゼーションの検出を行う。
【0013】しかし、poly-l-Lysine等のDNAとガラ
スの結合剤は、DNAに対する結合力が十分でないた
め、上記水洗い工程の際、基板との結合が外れ、ハイブ
リダイズした資料まで洗い流されてしまう場合があっ
た。このような、不十分な結合に由来するプローブDN
AおよびサンプルDNAの損失は、多いときには70%
以上にも達し、高価なプローブDNAや、貴重なサンプ
ルDNAを徒に浪費しているのが現状であった。
【0014】このような問題を解消すべく、結合材とし
て種々の材料が検討されているが、未だ有効な材料が得
られていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
適合性を付与するための組織適合剤、免疫、生体反応抑
制剤の固定化基質として有用な高分子薄膜と、その製造
方法、および水洗い工程等においてプロ−ブ物質、サン
プル物質の損失が少なく、これらのプローブ、サンプル
を有効に活用することのできるバイオチップを提供する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち上記目的は、以
下の本発明の構成により達成される。 (1) 下記構造式(I)で表される原料を蒸発させ、
加熱してモノマーとした後、所定の真空度の蒸着室に導
入して基材上に堆積、重合させ高分子薄膜を得る高分子
薄膜の製造方法。
【0017】
【化3】
【0018】〔上記式(I)において、R1 ,R2 は、
−CH2NH2 基、またはHを表し、少なくともR1
2 のいずれかは−CH2NH2 基である。〕 (2) 少なくとも基材上に下記式(II)で表される構
造単位を有する高分子薄膜。
【0019】
【化4】
【0020】(3) 基板上に上記(2)の高分子薄膜
を結合剤として有するバイオチップ。 (4) 前記バイオチップの結合剤にはプロ−ブ物質が
結合している上記(2)または(3)のバイオチップ。 (5) 前記バイオチップ用結合剤含有層は、蒸着法に
より形成されている上記(2)〜(4)のいずれかのバ
イオチップ。 (6) 前記結合剤含有層は、マスキングによりパター
ン形成されている上記(2)〜(5)のいずれかのバイ
オチップ。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の高分子薄膜は、下記構造
式(I)で表される原料を蒸発させ、加熱してモノマー
とした後、所定の真空度の蒸着室に導入して基材上に堆
積、重合させて製造することができる。
【0022】
【化5】
【0023】上記式(I)において、R1 ,R2 は、−
CH2NH2 基、またはHを表し、少なくともR1 ,R2
のいずれかは−CH2NH2 基である。R1 ,R2 は双
方とも−CH2NH2 基であってもよい。
【0024】このような原料化合物を用い、これを蒸発
させ、基板上に堆積、重合させると、下記構造式(II)
で示されるような構造単位を有する高分子薄膜が得られ
る。
【0025】
【化6】
【0026】上記式(II)において、n,mは整数であ
り、n=0であってもよいが、m=0となることはな
い。m/m+nは1に近いほどフィルム中の−CH2
2 基が多いこととなり、望ましいといえるが、特に限
定されるものではない。
【0027】上記高分子薄膜を基材上に形成することに
より、生体適合性を付与するための組織適合剤、免疫、
生体反応抑制剤の固定化基質として有用に機能し、種々
の生化学物質、タンパク、プローブ等を良好に固定する
ことができる。このため、医療機器の表面にこの高分子
膜を形成し、免疫抑制剤、血液凝固抑制剤等を固定すれ
ば、生体適合性を有する機器が得られる。
【0028】さらに、この高分子薄膜を適当な基材、基
板上に形成することにより、水洗い工程等においてプロ
−ブ物質、サンプル物質の損失が少なく、これらのプロ
ーブ、サンプルを有効に活用することのできるバイオチ
ップを得ることができる。
【0029】このようなバイオチップは、基板とプロ−
ブ、特にDNAとをより確実に結合させることができ、
水洗い工程等でもプローブ、サンプルが基板から流れ落
ちることなく、プローブ、サンプルを有効に活用するこ
とができる。
【0030】構造式(I)で表される化合物は、好まし
くは蒸着法、特にCVD法により、蒸発、分解させて、
これを基板上に重合・堆積させることで、ガラス等の基
板と良好に接着すると共に、構造式中に存在するアミノ
基(NH2 )がプローブと良好に結合して、プローブを
基板上に強固に固定することができる。特に、プローブ
にDNAを用いた場合、DNA断片のリン酸基(PO
4 )と結合して、プローブDNAを基板上に良好に固定
することができる。
【0031】また、アミノ基がメチレン基(−CH2
−)を介してキシリレン主鎖に結合しているので、アミ
ノ基が直接結合している場合に比べ塩基性が増し、DN
A等との静電結合が強まる。
【0032】式(I)の化合物は、以下の方法により製
造することができる。
【0033】先ず、[2.2〕−パラシクロファンを、
塩化メチレン等の溶剤中で、鉄、ヨウ素などの触媒の存
在下、臭素を滴下することによって臭素化する。また、
必要によって冷却してもよい。反応の進行状況は、ガス
クロマトグラフィーで追跡し、所定の組成に達したら反
応を終了し、過剰の臭素は亜硫酸ナトリウム水溶液等の
で中和する。その後、溶剤を留去し、残った結晶を再結
晶により生成し、ブロモ−[2,2]−パラシクロファ
ンを得る。
【0034】得られたブロモ−[2,2]−パラシクロ
ファンと、当量よりやや過剰のシアン化銅を、N−メチ
ルピロリドン等の溶媒中、200〜250℃に加熱反応
する。その後、アンモニア水を加え、銅化合物を溶解す
ると共に目的物を沈殿させる。得られた粗結晶を、再結
晶あるいは昇華、またはこれらの組み合わせにより精製
し、シアノ−[2,2]−パラシクロファンを得る。
【0035】次いで、シアノ−[2,2]−パラシクロ
ファンを、接触還元、あるいはテトラヒドロフラン等の
溶媒中で水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用い
て還元し、アミノメチル−[2,2]−パラシクロファ
ンを得る。
【0036】このようにして得られた構造式(I)のア
ミノメチル−[2,2]−パラシクロファンは、以下の
化学蒸着法を用いて、基材上に高分子膜として成膜する
ことができる。
【0037】先ず、図1に示すように、蒸発部11、分
解部12、蒸着部13とを有する蒸着装置を用意する。
なお、図1において、蒸発部11には蒸発材料を導入す
る開口部シャッタ11aを有し、さらに蒸発部13には
トラップ14を介して真空ポンプ15が接続されてい
る。
【0038】図示例の蒸着装置において、先ず蒸発部1
1に固体状の蒸発材料モノアミノメチル−[2,2]−
パラシクロファンを導入する。蒸発部11の温度を、モ
ノアミノメチル−[2,2]−パラシクロファンが気化
する温度、好ましくは80〜200℃、特に100〜1
80℃に加熱すると、蒸発材料が気化してダイマーガス
となり、原料ガスが生成する。
【0039】次いで、原料のダイマーガスを分解部12
に導入する。この分解部12では、導入された原料ガス
をその分解温度、好ましくは600〜750℃、特に6
50〜700℃まで加熱し、原料ガスを熱分解してモノ
マーガスとする。
【0040】次に、得られた原料モノマーガスを、蒸着
室13内に導入する。蒸着室13内は、所定の真空度、
好ましくは10〜50mTorr、特に20〜35mTorrに保
持されている。そして、導入された原料ガスが基板に接
触すると、その界面で重合し、高分子膜が形成される。
【0041】このようにして得られた高分子は、下記構
造式(II)で表されるものである。
【0042】
【化7】
【0043】上記式(II)において、m、nは整数であ
り、nは0であってもよい。
【0044】成膜された、高分子膜はその膜厚が1分子
分でもよいが、通常0.05〜10μm 、好ましくは
0.1〜1μm 程度である。なお、この薄膜は、[2,
2]−パラシクロファンあるいはクロロ−[2,2]−
パラシクロファンからのフィルムに積層することもでき
る。
【0045】また、成膜時に所定パターンのマスクを用
い、マスク蒸着を行ってもよい。このように、マスク蒸
着を行うことにより、精度よく結合剤含有層パターンを
形成することができ、不必要な部分にプローブや試料、
例えばDNAが付着してガーベージとして残り、S/N
を悪化させることを防止することができる。
【0046】本発明の高分子膜は、生体適合性を付与す
るための組織適合剤、免疫、生体反応抑制剤の固定化基
質として有用である。また、DNA等のプローブを固定
したバイオチップの固定化基質として有用である。組織
適合剤、免疫、生体反応抑制剤、プローブとしては具体
的にはタンパク、抗原、レセプター、DNA断片、RN
A断片等を挙げることができる。なかでも、DNA等の
遺伝子を固定化すると優れたバイオチップが得られる。
【0047】本発明で得られた高分子膜の固定化基質、
つまり結着層として有するバイオチップは、プローブと
の結合が良好であり、水洗い工程等においてもプローブ
が剥がれ落ちることもなく、原料を有効に活用すること
ができる。
【0048】基材の材質は、透明なガラス、シリコンま
たはポリエチレンテレフタレート、酢酸セルロース、ビ
スフェノールA等のポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリメチルメタクリレート等のポリマーであることが好
ましい。なかでもガラスもしくはシリコンであることが
特に好ましい。これは、表面処理の容易さや蛍光スキャ
ニング装置による解析の容易さによるものである。シリ
カ表面層を持つガラスも好ましく用いられる。基板の厚
さとしては、100〜2000μmの範囲にあることが
好ましい。なお、本発明の結着層と基材との結合性を考
えると、上記ポリマーなどの樹脂材料も好ましく、さら
に結合性を改善するために基材との間にカップリング剤
を介在させてもよい。
【0049】プローブとして用いられるDNA断片は、
目的によって二通りに分けることができる。遺伝子の発
現を調べるためには、cDNA、cDNAの一部、ES
T等のポリヌクレオチドを使用することが好ましい。こ
れらのポリヌクレオチドは、その機能が未知であっても
よいが、一般的にはデータベースに登録された配列を基
にしてcDNAのライブラリー、ゲノムのライブラリー
あるいは全ゲノムをテンプレートとしてPCR法によっ
て増幅して調製する(以下「PCR産物」という。)。
あるいは、PCR法によって増幅しないものも使用する
ことができる。また、遺伝子の変異や多型を調べるに
は、標準となる既知の配列をもとにして、変異や多型に
対応する種々のオリゴヌクレオチドを合成し、これを使
用することが好ましい。さらに、塩基配列分析の場合に
は、4n(nは、塩基の長さ)種のオリゴヌクレオチド
を合成すし、これを使用することが好ましい。DNA断
片の塩基配列は、既知であることが好ましい。
【0050】DNA断片の点着は、DNA断片を水性媒
体に溶解あるいは分散した水性液を、プラスチックプレ
ートに分注し、分注された水性液をスポッター装置を用
いて基板上に滴下して行うことが好ましい。
【0051】点着されるDNA断片は、基板表面に対し
て、102 〜105 種類/cm2 の範囲にあることが好ま
しい。DNA断片の量は、1〜10-15 モルの範囲にあ
り、重量としては数ng以下であることが好ましい。点
着によって、DNA断片の水性液は、基板表面にドット
の形状で固定されるが、そのドット間の距離は、0〜
1.5mmの範囲にあることが好ましく、特に100〜
300μmの範囲にあることが好ましい。1つのドット
の大きさは、直径が50〜300μmの範囲にあること
が好ましい。点着する量は、100pL〜1μLの範囲
にあることが好ましく、特に1〜100nLの範囲にあ
ることが好ましい。
【0052】アミノ基に対するDNAの固定化には、静
電相互作用を利用する方法、UVクロスリンカーを用い
る方法などがあるが、本発明では何れのものを用いても
よい。
【0053】点着後は、必要に応じて乾燥し、固定され
なかったDNA断片を洗浄して除去することが好まし
い。
【0054】前記記載の基板表面上のドットの形状は、
ほとんど円形である。形状に変動がないことは、遺伝子
発現の定量的解析や一塩基変異を解析するために重要で
ある。
【0055】上記のようにして作製されたDNAチップ
の寿命は、cDNAが固定されたcDNAチップで数週
間、オリゴDNAが固定されたオリゴDNAチップでは
さらに長期間である。これらのDNAチップは、遺伝子
発現のモニタリング、塩基配列の決定、変異解析、多型
解析等に利用される。検出原理は、標識した標的核酸と
のハイブリダーゼーションである。
【0056】サンプルである標的核酸としては、その配
列や機能が未知であるDNA断片試料あるいはRNA断
片試料を用いることが好ましい。
【0057】標的核酸は、遺伝子発現を調べる目的で
は、真核生物の細胞や組織サンプルから単離することが
好ましい。標的がゲノムならば、赤血球を除く任意の組
織サンプルから単離することが好ましい。赤血球を除く
任意の組織は、抹消血液リンパ球、皮膚、毛髪、精液等
であることが好ましい。標的がmRNAならば、mRN
Aが発現される組織サンプルから抽出することが好まし
い。mRNAは、逆転写反応により標識dNTP(「d
NTP」は、塩基がアデニン(A)、シトシン(C)、
グアニン(G)もしくはチミン(T)であるデオキシリ
ボヌクレオチドを意味する。)を取り込ませて標識cD
NAとすることが好ましい。dNTPとしては、化学的
な安定性のため、dCTPを用いることが好ましい。1
回のハイブリダイゼーションに必要なmRNA量は、液
量や標識方法によって異なるが、数μg以下であること
が好ましい。なお、DNAチップ上のDNA断片がオリ
ゴDNAである場合には、標的核酸は低分子化しておく
ことが望ましい。原核生物の細胞では、mRNAの選択
的な抽出が困難なため、全RNAを標識することが好ま
しい。
【0058】標的核酸は、遺伝子の変異や多型を調べる
目的では、標識プライマーもしくは標識dNTPを含む
反応系で標的領域のPCRを行って得ることが好まし
い。
【0059】標識方法としては、RI法と非RI法とが
あるが、非RI法を用いることが好ましい。非RI法と
しては、蛍光標識法、ビオチン標識法、化学発光法等が
挙げられるが、蛍光標識法を用いることが好ましい。蛍
光物質としては、核酸の塩基部分と結合できるものであ
れば何れも用いることができるが、シアニン色素(例え
ば、Cy DyeTMシリーズのCy3、Cy5等)、ロ
ーダミン6G試薬、N−アセトキシ−N2 −アセチルア
ミノフルオレン(AAF)、AAIF(AAFのヨウ素
誘導体)などを使用することが好ましい。
【0060】ハイブリダイゼーションは、プラスチック
プレートに分注しておいた、標識した標的核酸が溶解あ
るいは分散された水性液を、上記で作製したバイオチッ
プ上に点着することが好ましい。点着の量は、1〜10
0nLの範囲にあることが好ましい。ハイブリダイゼー
ションは、室温〜70℃の温度範囲で、そして6〜20
時間の範囲で実施することが好ましい。ハイブリダイゼ
ーション終了後、界面活性剤と緩衝液との混合溶液を用
いて洗浄を行い、未反応の標的核酸を除去することが好
ましい。界面活性剤としては、ドデシル硫酸ナトリウム
(SDS)を用いることが好ましい。緩衝液としては、
クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス
緩衝液、グッド緩衝液等を用いることができるが、クエ
ン酸緩衝液を用いることが好ましい。
【0061】バイオチップを用いるハイブリダイゼーシ
ョンの特徴は、標識した核酸の使用量が非常に少ないこ
とである。そのため、基板に固定するDNA断片の鎖長
や標識した標的核酸の種類により、ハイブリダーゼーシ
ョンの最適条件を設定する必要がある。遺伝子発現の解
析には、低発現の遺伝子も十分に検出できるように、低
い厳密度で長時間のハイブリダイゼーションを行うこと
が好ましい。一塩基変異の検出には、高い厳密度で短時
間のハイブリダイゼーションを行うことが好ましい。ま
た、互いに異なる蛍光物質によって標識した標的核酸を
二種類用意し、これらを同時にハイブリダイゼーション
に用いることにより、同一のバイオチップ上で発現量の
比較や定量ができる特徴もある。
【0062】
【実施例】〔実施例1〕 <モノブロモ−[2,2]−パラシクロファンの合成>
[2.2〕−バラシクロファン75g と、塩化メチレン
3.7Lの溶液に還元鉄3.0g と水0.3g を加え、
30℃以下で、撹拌下、臭素73.5g を滴下した。反
応は、ガスクロマトグラフィーで追跡し、未反応の
[2,2]−パラシクロファンが3.0%まで減少した
時点で、80g チオ硫酸ナトリウム/1.5L水の溶液
を加えた。
【0063】次に、塩化メチレン層を分取し、水酸化ナ
トリウム水溶液を加え、塩化メチレンを留去した。析出
した沈殿を濾取、洗浄、乾燥し、105.5g の粗結晶
を得た。これを320g のトルエンに加熱溶解、熱時濾
過し、不溶物を除去した。さらに、このトルエン溶液を
濃縮し、冷却した。析出した沈殿を濾取、乾燥して、8
1.0g のモノブロモ−[2,2]−パラシクロファン
を得た。
【0064】この化合物の、ガスクロマトグラフィー分
析による組成は以下の通りであった。 [2,2]−パラシクロファン 4.0% モノブロモ−[2,2]−パラシクロファン 94.9% ジブロモ−[2,2]−パラシクロファン 1.0%
【0065】<モノシアノ−[2,2]−パラシクロフ
ァンの合成>上記化合物35g に、シアン化銅16.4
g 、N−メチルピロリドン200mlを加え、195〜2
05℃で20時間撹拌した。その後、10%アンモニア
水1.0Lを加え、析出した沈殿を濾取、洗浄、乾燥
し、38.9g の粗結晶を得た。これを、30g のアセ
トンに加熱溶解、熱時濾過して不溶物を除去した。溶液
は蒸発乾固して、26.4g の粗結晶を得た。これを昇
華精製し、60g のエタノールで再結晶を行い、22.
3g のモノシアノ−[2,2]−パラシクロファンを主
成分とする化合物を得た。
【0066】この化合物の、ガスクロマトグラフィー分
析による組成は以下の通りであった。 [2,2]−パラシクロファン 3.0% モノシアノ−[2,2]−パラシクロファン 94.5% ジシアノ−[2,2]−パラシクロファン 1.8%
【0067】<モノアミノメチル−[2,2]−パラシ
クロファンの合成>氷浴中で冷却した、テトラヒドロフ
ラン500g 中に水素化リチウムアルミニウム15gを
加え、2で得た化合物15g をテトラヒドロフラン10
0g に溶解させた溶液を撹拌しつつ、20℃以下で滴下
した。
【0068】その後、ガスクロマトグラフィーによる分
析で、未反応のモノシアノ−[2,2]−パラシクロフ
ァンが1%以下になるまで、室温で撹拌を継続した。反
応終了後、氷浴中で冷却しながら水100g を加え、析
出した不溶分を濾別、除去した。溶液は蒸発乾固した。
得られた粗結晶に300g のメタノールを加え、加熱溶
解、室温まで冷却後、不溶物を濾別、除去した。この溶
液を蒸発乾固して、13.8g のモノアミノメチル−
[2,2]−パラシクロファンを主成分とする化合物を
得た。
【0069】この化合物の、ガスクロマトグラフィー分
析による組成は以下の通りであった。 [2,2]−パラシクロファン 3.0% モノアミノメチル−[2,2]−パラシクロファン 94.1% ジアミノメチル−[2,2]−パラシクロファン 1.1%
【0070】<高分子薄膜の形成>図1に示すように、
蒸発部11、分解部12、蒸着部13とを有する蒸着装
置を用意した。
【0071】図示例の蒸着装置において、蒸発部11
に、式(I)の構造を有する固体状の蒸着材料モノアミ
ノメチル−[2,2]−パラシクロファンを導入した。
蒸発部11の温度を、100〜150℃に加熱すると、
蒸発材料が気化して下記構造のダイマーガスとなり、原
料ガスが生成した。
【0072】
【化8】
【0073】上記式(I)において、R1 ,R2 は、−
CH2NH2 基、またはHを表し、少なくともR1 ,R2
のいずれかは−CH2NH2 基である。R1 ,R2 は、
双方とも−NH2 基であってもよい。
【0074】次いで、原料のダイマーガスを分解部12
に導入した。この分解部12では、下記式に示すよう
に、導入された原料ガスを、その分解温度700℃まで
加熱し、原料ガスを熱分解してモノマーガスとした。
【0075】
【化9】
【0076】次に、得られた原料モノマーガスを、蒸着
室13内に導入した。蒸着室13内は、最大30.1mm
Torrの真空度に保持されている。そして、導入された原
料ガスがガラス基板界面で重合し、下記構造の高分子膜
が形成された。なお、このとき高分子膜とガラス基板と
の結合性を改善するために、ガラス基板表面をシランカ
ップリング剤で処理してもよい。
【0077】
【化10】
【0078】次に、プローブDNAとして、5’末端に
Cy3またはCy5が標識された30mer の合成DNA
の100μM水溶液を用意した。マイクロプレート22
に入っているプローブDNAをピンに付着させ、前記高
分子膜が形成されたガラスプレート23の上に、ピンに
付着させたプローブDNAを接触させてスポットした。
プローブDNAをスポットし終わるまでこの作業を繰り
返し、図2(d)に示すようなDNAチップを製造し
た。
【0079】アミノ基に対するDNAの固定化は、静電
相互作用を利用する方法と、UVクロスリンカーを利用
する方法の双方を試みた。静電相互作用を利用する場
合、調湿チャンバーにて一晩放置し、その後80℃で一
晩乾燥し、UVクロスリンカーを用いる場合には、2分
間UVクロスリンカー内に放置した。さらに、各サンプ
ルを蒸留水にて一晩洗浄した。
【0080】得られた各サンプルについて、DNA固定
化前(スポット時)と、固定化/水洗後の蛍光を観察
し、プローブの固定状体を評価した。
【0081】本発明サンプルは、スポット後、UV照射
後に均一なスポットが確認できた。また、洗浄後、過剰
なDNAがスポット部位以外にも付着する場合があり、
この結着層が容易に、しかも極めて強固にDNAと結合
することがわかった。このため、背景の雑音を低減する
ためには、実際の使用にあたって、スポット部位以外に
マスクするか、結着層自体をマスク蒸着するか、蛍光観
察領域をスポット部位だけに限定することが望ましい。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生体適合
性を付与するための組織適合剤、免疫、生体反応抑制剤
の固定化基質として有用な高分子薄膜と、その製造方
法、および水洗い工程等においてプロ−ブ物質、サンプ
ル物質の損失が少なく、これらのプローブ、サンプルを
有効に活用することのできるバイオチップを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバイオチップを製造するための装置の
概略構成を示したブロック図である。
【図2】バイオチップの製造工程を示した模式図であ
る。
【符号の説明】
11 蒸発部 12 分解部 13 蒸着部 14 トラップ 15 真空ポンプ 21 DNA 22 マイクロプレート 23 基板 24 結合剤含有層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 健一 東京都中央区日本橋本町4丁目11番2号 岸本産業株式会社内 (72)発明者 丸山 宏 千葉県市原市五井南海岸50番5 第三化成 株式会社内 (72)発明者 井上 崇 千葉県市原市五井南海岸50番5 第三化成 株式会社内 Fターム(参考) 4B024 AA11 BA80 CA04 HA08 4B029 AA07 AA21 AA23 BB20 CC03 CC08 FA15 4J032 CA06 CB01 CB04 CC01 CE01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式(I)で表される原料を蒸発
    させ、加熱してモノマーとした後、所定の真空度の蒸着
    室に導入して基材上に堆積、重合させ高分子薄膜を得る
    高分子薄膜の製造方法。 【化1】 〔上記式(I)において、R1 ,R2 は、−CH2NH2
    基、またはHを表し、少なくともR1 ,R2 のいずれ
    かは−CH2NH2 基である。〕
  2. 【請求項2】 少なくとも基材上に下記式(II)で表さ
    れる構造単位を有する高分子薄膜。 【化2】
  3. 【請求項3】 基板上に請求項2の高分子薄膜を結合剤
    として有するバイオチップ。
  4. 【請求項4】 前記バイオチップの結合剤にはプロ−ブ
    物質が結合している請求項2または3のバイオチップ。
  5. 【請求項5】 前記バイオチップ用結合剤含有層は、蒸
    着法により形成されている請求項2〜4のいずれかのバ
    イオチップ。
  6. 【請求項6】 前記結合剤含有層は、マスキングにより
    パターン形成されている請求項2〜5のいずれかのバイ
    オチップ。
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