JP2003212145A - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP2003212145A
JP2003212145A JP2002010505A JP2002010505A JP2003212145A JP 2003212145 A JP2003212145 A JP 2003212145A JP 2002010505 A JP2002010505 A JP 2002010505A JP 2002010505 A JP2002010505 A JP 2002010505A JP 2003212145 A JP2003212145 A JP 2003212145A
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steering
speed change
traveling
shaft
turning
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JP2002010505A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Shinko
忠之 新古
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作を初心者や年配者であっても熟練
を要することなく行い、運転操作性の向上並びに作業者
の疲労軽減などを図る。 【解決手段】 左右走行輪7・8を装設させると共
に、走行変速操作により左右走行輪7・8を同一方向に
略同一速度で回転させる走行変速機構31・32と、操
向操作により左右走行輪7・8を逆方向に略同一速度で
無段変速自在に回転させる旋回機構44・45と、前記
走行変速機構31・32の駆動出力と旋回機構44・4
5の駆動出力を左右走行輪7・8に伝える差動機構36
を設ける作業車において、操向ハンドル17の旋回操作
により前記走行変速機構31・32を減速動作させ乍ら
旋回機構44・45を増速動作させ、操向操作により走
行速度を減速させ乍ら方向転換させると共に、前記走行
変速機構31・32を前進または後進出力させる操作を
行う走行変速ペダル20A・20Bを設けることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばバケット等を
取付けて土工作業を行うフロントローダなどの作業車に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、一対の前後輪を
備えた機体にバケットアームを介してバケットを昇降自
在に設ける構造において、前進及び後進操作を左右独立
して2本のレバーによって行い、またバケットの昇降と
バケットの姿勢(角度)の操作を2つのペダルによって
行っているから、バケットを操作するのに両手両足を使
う必要があり、操作に熟練が必要であり、初心者や年配
者には操作が困難であると共に、ブレーキペダル操作を
適正に行えない等の不具合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、左右
走行輪を装設させると共に、走行変速操作により左右走
行輪を同一方向に略同一速度で回転させる走行変速機構
と、操向操作により左右走行輪を無段変速自在に回転さ
せる旋回機構と、前記走行変速機構の駆動出力と旋回機
構の駆動出力を左右走行輪に伝える差動機構を設ける作
業車において、操向ハンドルの旋回操作により前記走行
変速機構を減速動作させ乍ら旋回機構を増速動作させ、
操向操作により走行速度を減速させ乍ら方向転換させる
と共に、前記走行変速機構を前進または後進出力させる
操作を行う走行変速ペダルを設けるもので、操向ハンド
ル操作だけで減速させて方向転換させ得、直進走行に戻
す操作によって前の走行速度まで増速させて直進走行さ
せ得、また片手で操向ハンドルを操作し、かつ片足で走
行変速操作し、残りの片手と片足を他の操作に使用し
得、例えばバケットを用いる荷役作業などの操作を初心
者や年配者であっても熟練を要することなく行い得、運
転操作性の向上並びに作業者の疲労軽減などを容易に図
り得るものである。また、従来の走行変速レバーを手で
操作するのに比べ、走行変速ペダルを足踏み操作するこ
とにより、低速走行での出力不足の防止、または走行変
速機構が低効率になる微低速出力での連続運転の防止な
どを行い得るものである。
【0004】また、荷役作業用バケットを取付けるバケ
ットアームと、前記バケットの昇降操作並びにバケット
の姿勢変更操作を行う荷役レバーを設けるもので、一方
の手で操向ハンドル操作を行い、もう一方の手で荷役レ
バーを操作し、方向転換させ乍ら荷役操作を同時に行い
得、荷役作業性の向上などを容易に図り得るものであ
る。
【0005】また、運転席に座乗した作業者の一方の手
で操向ハンドルを操作し、もう一方の手で荷役レバーを
操作すると共に、前記作業者の一方の足で走行変速ペダ
ルを操作し、もう一方の足でブレーキペダルを操作する
もので、方向転換、荷役作業、走行変速、ブレーキの各
操作を、両手両足で分担して夫々行い得、作業性の向上
並びに作業者の労力軽減を容易に図り得るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は圃場または畜舎で土工または運
搬作業などを行うフロントローダの側面図、図2は同拡
大図、図3は同平面図、図4は平面説明図、図5は同拡
大図であり、前後方向に長尺な四角筒形で左右一対のシ
ャーシ1を前及び中及び後フレーム2・3・4によって
着脱自在にボルト止め固定させ、略平行に設ける左右シ
ャーシ1の前部及び中間部の外側に前後車軸5・6を介
して左右一対の前後輪7・8を軸支させると共に、後車
軸6よりも前方で左右シャーシ1間にミッションケース
9を着脱自在に固定させ、後車軸6よりも後方で左右シ
ャーシ1間に防振ゴム付の受台10を介してエンジン1
1を搭載し、ラジエータ12及び冷却ファン13をエン
ジン11の後側に配設させ、エンジン11及びラジエー
タ12等を開閉自在なボンネット14によって覆う。
【0007】また、前記後車軸6よりも後側でボンネッ
ト14の上側に運転席15を設け、運転席15の前方に
ハンドルコラム16を立設させて丸形の操向ハンドル1
7を設け、前記ハンドルコラム16左側のステップ18
にブレーキペダル19を配置させ、左右の走行変速ペダ
ル20A・20B及びローダ作業用荷役レバー21を前
記ハンドルコラム16の右側方に設けると共に、前記シ
ャーシ1前部でハンドルコラム16の両側に支点台22
を立設させ、操向ハンドル17よりも低いハンドルコラ
ム16上部近くの支点台22上端側に支点軸23を介し
てバケットアーム24基部を回転自在に連結させる。ま
た、前記バケットアーム24の先端部に支軸25を介し
てバケット26を着脱自在に連結させ、支軸25回りに
バケット26を回転させて上向きまたは下向き姿勢に転
換自在に設けると共に、前記バケットアーム24に油圧
アームシリンダ27を連結させ、前記バケット26にバ
ケットリンク28を介して油圧バケットシリンダ29を
連結させ、ローダ操作レバー21によってアームシリン
ダ27及びバケットシリンダ29を作動させ、支点軸2
3回りにバケットアーム24を回転させてバケット26
を昇降させたり、バケット26姿勢を上向きまたは下向
きに変更させて土などを掬上げたり落下させる等のロー
ダ作業を行う。
【0008】さらに、図5、図6に示す如く、ミッショ
ンケース9に油圧変速ケース30を設け、油圧無段変速
構造(HST)の油圧変速ポンプ31及びモータ32を
前記ケース30に内設させ、前記モータ32によって回
転させるモータ軸33に副変速用ギヤ変速機構34を介
して走行変速出力軸35を連結させると共に、強制デフ
36を形成する左右遊星ギヤ機構37をミッションケー
ス9に内設させ、左右遊星ギヤ機構37に前記走行変速
出力軸35を連結させ、該出力軸35の走行変速出力を
左右遊星ギヤ機構37を介して左右走行出力軸38に伝
え、走行出力軸38を後車軸6にファイナルギヤ39を
介して連結させ、シャーシ1に内設させるチェン40及
びスプロケット41・42を介して後車軸6を前車軸5
に連結させ、変速モータ32出力を前後輪7・8に伝
え、左右の前後輪7・8を略同一速度で同一方向に駆動
し、前進または後進走行させる。また、ミッションケー
ス9に油圧操向ケース43を固定させ、油圧無段変速構
造(HST)の油圧操向ポンプ44及びモータ45を前
記ケース43に内設させ、前記操向ポンプ44を駆動さ
せるポンプ軸46とに前記変速ポンプ31のポンプ軸4
7をスプロケット48・49及びチェン50を介して連
結させると共に、前記操向モータ45によって回転させ
るモータ軸51を左右逆転ギヤ52と操舵感覚用の切換
ギヤ53を介して左右遊星ギヤ機構37に連結させ、前
記ポンプ44とモータ45により無段変速する操向出力
を左右遊星ギヤ機構37を介して左右走行出力軸38に
伝え、左右の前後輪7・8を略同一速度で逆方向に駆動
し、左方向または右方向に旋回走行させる。
【0009】また、前記ミッションケース9にローダ駆
動ケース54を設け、前記アームシリンダ27及びバケ
ットシリンダ29を作動させるローダ駆動用の油圧ポン
プ55を前記ケース54に取付け、該油圧ポンプ55を
駆動する入力軸56に自在継手軸57を介してエンジン
11の出力軸58を連結させ、前記入力軸56にベベル
ギヤ59を介して操向ポンプ44のポンプ軸46を連結
させ、前記各ポンプ31・44・55をエンジン11に
よって駆動すると共に、前記ブレーキペダル19の操作
によって走行変速出力軸35を制動させるブレーキ60
をミッションケース9に設ける。
【0010】また、前記操向ハンドル17及び走行変速
ペダル20A・20Bにハンドルコラム16内の変速及
び操向リンク機構(後述)を介して変速ポンプ31の車
速制御アーム61と操向ポンプ44の操向制御アーム6
2を連結させ、車速制御アーム61の正逆転操作により
変速ポンプ31斜板角調節を行って変速モータ32の回
転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(車速)の無
段階変更並びに前後進の切換を行うと共に、操向制御ア
ーム62の正逆転操作により操向ポンプ44斜板角調節
を行って操向モータ45の回転数制御及び正逆転切換を
行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右旋
回方向の切替を行い、左右遊星ギヤ機構37を備える強
制デフ36をミッションケース9に内設させて左右の前
後輪7・8を駆動すると共に、前記強制デフ36に走行
無段変速ポンプ31及びモータ32を介して直進走行力
を伝えて左右の前後輪7・8を同一方向に同一速度で駆
動させる一方、前記強制デフ36に旋回用油圧操向ポン
プ44及びモータ45を介して旋回走行力を伝えて左右
の前後輪7・8を逆方向に同一速度で駆動させるもの
で、走行無段変速ポンプ31及びモータ32と旋回用操
向ポンプ44及びモータ45の両方の出力を操向ハンド
ル17によって調整し、操向ハンドル17の操作量に応
じて走行速度を減速し、かつ左右の前後輪7・8の速度
差を連続的に変化させて緩旋回及びピポットターンから
スピンターン動作に移行させる。また、直進走行力伝達
用走行無段変速ポンプ31及びモータ32を出力操作す
る走行変速ペダル20A・20Bが中立の状態下で、操
向ハンドル17操作による旋回出力をオフ維持すると共
に、走行変速ペダル20A・20Bが中立以外に操作さ
れたとき、操向ハンドル17の旋回出力を走行変速に比
例させて変化させるもので、操向ハンドル17が直進位
置にあるとき、走行変速ペダル20A・20Bの足踏み
操作と連動させて直進走行力伝達用走行無段変速ポンプ
31及びモータ32だけを前後進出力動作させ、走行変
速ペダル20A・20Bによる操向ポンプ44及びモー
タ45出力調整を中止させると共に、操向ハンドル17
が直進位置以外にあるとき、走行変速ペダル20A・2
0B操作により走行変速と旋回出力調整の両方を行わせ
る一方、走行変速ペダル20A・20Bが中立以外の状
態下で、操向ハンドル17操作により旋回出力調整と走
行変速の両方を行わせる。
【0011】さらに、図7乃至図9に示す如く、前記操
向ハンドル17をハンドル軸71上端側を連結させ、ハ
ンドル軸71を前記ハンドルコラム16上部に回転自在
に軸支させると共に、ハンドルコラム16上部に操向入
力軸72上端部を回転自在に軸支させ、ハンドル軸71
のギヤ73と操向入力軸72のセクタギヤ74を噛合さ
せて各軸71・72を連結させ、ハンドルコラム16内
部の略中央で上下方向に操向入力軸72を延設させる。
【0012】さらに、前記ハンドルコラム16の左側面
で上下幅略中間に軸受部材75を着脱自在に固定させ、
変速入力軸76の一端部を軸受部材75にベアリング7
7を介して回転自在に片持ち支持させ、変速入力軸76
を左右方向に略水平に軸支させると共に、操向入力軸7
2下端に自在継手78を介して入力支点軸79上端側を
連結させ、入力支点軸79に操向入力部材80を固定さ
せ、変速入力軸76に操向入力部材80を回転自在に取
付けると共に、操向入力部材80に入力連結体81を着
脱自在に固定させ、連係ボルト82によって前記操向入
力部材80と入力連結体81を連結させ、また変速入力
軸76にベアリング83を介して操向入力部材80を回
転自在に軸支させ、操向入力部材80を操向入力軸72
回りに回転自在に支持させる。また、前記操向入力軸7
2の正逆転によって操向入力部材80を略垂直な入力軸
72芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸7
6の正逆転によって略水平な左右方向の入力軸76芯線
回りに入力支点軸79及び操向入力部材80を前後方向
傾動状態に回転させるもので、垂直方向の操向入力軸7
2芯線と左右水平方向の変速入力軸76芯線とが直角交
叉する交点に自在継手78を取付け、操向ハンドル4の
操向入力軸72正逆転操作により操向入力軸72芯線回
りに操向入力部材80と入力連結体81を正逆転させ
る。
【0013】さらに、前記ハンドルコラム16の下部前
側に主変速軸84を回転自在に軸支させ、左右方向に略
水平に横架させる主変速軸84の左側端をハンドルコラ
ム16の左側外方に突設させ、主変速軸84に走行変速
ペダル20A・20Bを連結させ、走行変速ペダル20
A・20Bのいずれか一方を択一選択して右足で踏む変
速操作によって主変速軸84を正逆転させると共に、ロ
ッド形主変速部材85及び上連結板86及び下リンク8
7を介して変速入力軸76に主変速軸84を連結させ、
走行変速ペダル20A・20Bの主変速軸84正逆転操
作により前記操向入力部材80を変速入力軸76芯線回
りに前後方向傾動状態に回転させる。
【0014】さらに、筒軸形の操向出力軸88を前記主
変速軸84に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材
89を操向出力軸88に固定させると共に、ロッド形操
向結合部材90の上端部を前記入力連結体81に自在継
手形操向入力連結部91を介して連結させ、球関継手形
操向出力連結部92を介して操向結合部材90の下端部
を操向出力部材89に連結させ、走行進路を変更させる
操向リンク機構93を構成している。
【0015】さらに、前記操向出力軸88の上方で該軸
88と略平行に変速出力軸94をハンドルコラム16内
部に回転自在に軸支させ、リンク形変速出力部材95を
変速出力軸94に固定させると共に、ロッド形変速結合
部材96の上端部を前記入力連結体81に自在継手形変
速入力連結部97を介して連結させ、球関継手形変速出
力連結部98を介して変速結合部材96の下端部を変速
出力部材95に連結させ、走行速度の変更並びに前後進
の切換を行う変速リンク機構99を構成している。
【0016】さらに、互に回転自在な二重軸構造の内側
の操向操作軸100並びに外側の変速操作軸101をハ
ンドルコラム16の下部後側で左右幅中央の軸受102
に回転自在に取付けるもので、長さ調節自在な球関継手
軸103及び変速リンク104・105を介して前記変
速出力軸94に変速操作軸101上端部を連結させると
共に、長さ調節自在な球関継手軸106及び操向リンク
107・108を介して前記操向出力軸88に操向操作
軸100上端部を連結させる。
【0017】また、前記各操作軸100・101は同一
軸芯上に略垂直にハンドルコラム16底部に立設させ、
各操作軸100・101上端部をハンドルコラム16内
部に延設させて各出力軸88・94に連結させると共
に、ハンドルコラム16底面下方に各操作軸100・1
01下端部を突設させ、図6に示す走行変速機構を形成
する変速ポンプ31の車速制御アーム61に長さ調節自
在車速ロッド110及び車速リンク111を介して前記
変速操作軸101下端部を連結させ、車速制御アーム6
1の正逆転操作により変速ポンプ31斜板角調節を行っ
て変速モータ32の回転数制御及び正逆転切換を行い、
走行速度(車速)の無段階変更並びに前後進の切換を行
う。また、図6に示す旋回機構を形成する操向ポンプ4
4の操向制御アーム62に長さ調節自在旋回ロッド11
3及び旋回リンク114を介して操向操作軸100下端
部を連結させ、操向制御アーム62の正逆転操作により
操向ポンプ44斜板角調節を行って操向モータ45の回
転数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)
の無段階変更並びに左右旋回方向の切替を行う。
【0018】上記のように、変速リンク機構99動作量
に比例させて操向リンク機構93操向量を変化させるも
ので、高速側走行変速によって操向量を自動的に拡大さ
せ、かつ低速側走行変速によって操向量を自動的に縮少
させ、操向ハンドル17の一定量の操作によって走行速
度に関係なく左右前後輪7・8の旋回半径を略一定に維
持させ、農作業走行速度の変更並びに作物列などに機体
を沿わせる進路修正などを行わせると共に、逆円錐形の
変速リンク機構99並びに操向リンク機構93を形成
し、操向操作によって操向入力軸72を回転させて操向
入力部材80を作動させ、例えば旋回させ乍ら走行速度
を減速させる動作を行わせ、変速操作によって変速入力
軸76を回転させて操向入力部材80を作動させ、走行
変速による旋回半径の拡大縮少並びに走行変速中立によ
る旋回出力の中止などの操作を行わせる。
【0019】また、入力連結体81と操向結合部材90
を連結させる操向入力連結部91を変速入力軸76芯線
上に配設させ、入力連結体81と変速結合部材96を連
結させる変速入力連結部97を、変速入力軸76芯線と
交叉する直線A上に配設させ、操向入力軸72及び変速
入力軸76を中心とする操向入力部材80の相対的な運
動を容易に設定でき、設計及び組立及び構造の簡略化並
びに動作の信頼性向上などを図れると共に、変速入力軸
76芯線と操向入力軸72芯線が交叉する軸芯交点Bを
中心とする円周C上に、変速入力連結部97並びに操向
入力連結部91を配設させ、操向入力部材80などの構
造の簡略化及びコンパクト化などを図るもので、変速出
力部材95と変速結合部材96を連結させる変速出力連
結部98と、操向出力部材89と操向結合部材90を連
結させる操向出力連結部92を、操向入力軸72芯線上
に配設させ、前進時と後進時の変速切換による逆ハンド
ル現像を防止し、変速出力部材95及び操向出力部材8
9の設計及び組立及び構造の簡略化並びに動作の信頼性
向上などを図ると共に、変速入力軸76と操向入力軸7
2の軸芯交点Bに対する変速出力連結部98の距離と、
操向出力連結部92の距離を異ならせ、変速出力連結部
98と操向出力連結部92を同一直線D上で離間させる
ことによって各連結部92・98の干渉防止並びに移動
範囲の設定などを容易に行え、変速結合部材96及び操
向結合部材90を狭少場所に設置できるように構成して
いる。
【0020】また、変速入力連結部97と、操向入力連
結部91を、変速入力軸76と操向入力軸72の軸芯交
点Bを中心とする円周C上で約90度離間させ、変速入
力軸76の回転によって操向入力連結部91を一定位置
に維持させかつ変速入力連結部97の変位量を最大にし
て走行変速を行わせると共に、前記各入力連結部91・
97を移動させる平面上に変速入力軸76を配置させる
構造で各連結部91・97の移動量を容易に確保し、コ
ンパクトで機能的に操向入力部材80を配置させるもの
で、操向入力軸72回りに約90度の範囲内で変速入力
連結部97及び操向入力連結部91を移動させ、前後進
切換による逆ハンドル現像の防止並びに各入力連結部9
1・97の移動量の確保と共に、操向入力軸72を回転
させる操向角度に応じて変速入力連結部97を減速方向
に移動させる動作と、旋回内側の前後輪7・8を中心に
方向転換させるスピンターン動作を容易に行わせ、コン
パクトな構造で機能的に構成している。また、前記スピ
ンターン動作は、旋回機構を形成する操向ポンプ44・
操向モータ45の出力により強制デフ36を介して前後
輪7・8の左右いずれかの一方を正転させかつもう一方
を逆転させ、左右前後輪7・8の前後及び左右中心点回
りに旋回させる動作であり、前後進走行と旋回とが同時
に行われて前後進出力である走行変速機構を形成する変
速ポンプ31・変速モータ32の回転と旋回出力である
旋回機構を形成する操向ポンプ44・操向モータ45の
回転の割合により旋回半径が決定される。さらに、変速
出力軸94及び操向出力軸84を変速入力軸76と略平
行に設け、前記各出力軸84・94を複数に分割自在な
ハンドルコラム16に高精度で軸支させると共に、変速
入力軸76並びに前記各出力軸84・94を左右方向に
延設させることによって機体前後方向の連結構造を容易
に得られ、走行変速ペダル20A・20Bと変速入力軸
76の連結、並びに走行変速機構31・32及び旋回機
構44・45と前記出力軸84・94との連結を容易に
行え、操作構造の簡略化並びに取扱い性向上などを図れ
るように構成している。
【0021】さらに、図3、図9、図10、図11に示
す如く、前記ハンドルコラム16の左側のステップ18
上面側にブレーキペダル19を設け、運転席15に座乗
する作業者の左足でペダル19を踏んでブレーキ60を
作動させ、前後輪7・8を制動する。また、ハンドルコ
ラム16の右側のステップ18上面側に左右の走行変速
ペダル20A・20Bを設け、作業者の右足で各ペダル
20A・20Bのいずれかを択一的に踏み、前進または
後進変速の操作を行うもので、ステップ18下面のペダ
ル軸115に各ペダル20A・20Bを回転自在に軸支
させ、前進用のペダルアーム116及びロッド117及
びリンク118を介してペダル20Aを主変速軸84に
連結させる一方、後進用のペダルアーム119及びロッ
ド120及びリンク121を介してペダル20Bを主変
速軸84に連結させ、各ペダル20A・20Bの一方を
択一的に右足で踏んで主変速軸84を正転または逆転さ
せ、車速制御アーム61を作動させて無段階に前進また
は後進変速を行うと共に、各ペダルアーム116・11
9に中立復帰用のリターンバネ122・123をバネ力
調節自在にボルト124A・124Bを介して連結さ
せ、足を外したときにリターンバネ122・123によ
って各ペダル20A・20Bを中立位置に復帰させる。
そして、ステップ18下面にストッパ部材を形成するボ
ルト125A・125Bを設け、リターンバネ122・
123によって中立位置に復帰する各ペダル20A・2
0Bの中立位置を設定するもので、前記ボルト125A
・125Bに各ペダル20A・20Bを当接させて中立
位置に維持する。
【0022】上記から明らかなように、左右走行輪であ
る前後輪7・8を装設させると共に、走行変速操作によ
り左右前後輪7・8を同一方向に略同一速度で回転させ
る走行変速機構である変速ポンプ31とモータ32と、
操向操作により左右前後輪7・8を逆方向に略同一速度
で無段変速自在に回転させる旋回機構である操向ポンプ
44とモータ45と、前記走行変速ポンプ31とモータ
32の駆動出力と操向ポンプ44とモータ45の駆動出
力を左右前後輪7・8に伝える差動機構である強制デフ
36を設ける作業車において、操向ハンドル17の旋回
操作により前記走行変速ポンプ31とモータ32を減速
動作させ乍ら操向ポンプ44とモータ45を増速動作さ
せ、操向操作により走行速度を減速させ乍ら方向転換さ
せると共に、前記走行変速ポンプ31とモータ32を前
進または後進出力させる操作を行う走行変速ペダル20
A・20Bを設ける。そして、操向ハンドル17操作だ
けで減速させて方向転換させ、直進走行に戻す操作によ
って前の走行速度まで増速させて直進走行させ、また片
手で操向ハンドル17を操作し、かつ片足で走行変速操
作し、残りの片手と片足を他の操作に使用し、例えばバ
ケット26を用いる荷役作業などの操作を初心者や年配
者であっても熟練を要することなく行い、運転操作性の
向上並びに作業者の疲労軽減などを図る。また、従来の
走行変速レバーを手で操作するのに比べ、走行変速ペダ
ル20A・20Bを足踏み操作することにより、低速走
行での出力不足の防止、または走行変速ポンプ31とモ
ータ32が低効率になる微低速出力での連続運転の防止
などを行う。
【0023】また、荷役作業用バケット26を取付ける
バケットアーム24と、前記バケット26の昇降操作並
びにバケット26の姿勢変更操作を行う荷役レバー21
を設け、一方の手で操向ハンドル17操作を行い、もう
一方の手で荷役レバー21を操作し、方向転換させ乍ら
荷役操作を同時に行い、荷役作業性の向上などを図る。
【0024】また、運転席15に座乗した作業者の一方
の手で操向ハンドル17を操作し、もう一方の手で荷役
レバー21を操作すると共に、前記作業者の一方の足で
走行変速ペダル20A・20Bを操作し、もう一方の足
でブレーキペダル19を操作するもので、方向転換、荷
役作業、走行変速、ブレーキの各操作を、両手両足で分
担して夫々行い、作業性の向上並びに作業者の労力軽減
を図る。
【0025】さらに、図12及び図13は、上記図10
の変形例を示すもので、図10において、走行変速ペダ
ル20A・20Bのペダル軸115をステップ18の下
面側に設けたのに対し、図12は、ペダル20A・20
Bの上方にペダル軸115を設ける吊り下げ構造に形成
したもので、ハンドルコラム16にペダル軸115を介
してペダル20A・20Bを取付けることができる。ま
た、図13は、1つの走行変速ペダル20をペダル軸1
15にシーソー形(前方または後方)に回転自在に設
け、1組のペダルアーム126とロッド127とリンク
128を介して前記ペダル20を主変速軸84に連結さ
せ、ペダル20の前側を踏込んで前進変速させ、ペダル
20後側を踏込んで後進変速させることができ、図10
または図12の2つのペダル20A・20Bを設ける構
造に比べ、図13は、1つのペダル20によって走行変
速操作具を簡単に構成することができる。
【0026】また、図14、図15、図16は、図10
の変形例を示すもので、ハンドルコラム16の右側のス
テップ18上面側にブレーキペダル19を設け、さらに
前記ブレーキペダル19の右側に走行変速ペダル20A
・20Bを設け、中立復帰状態で各ペダル20A・20
Bの足踏み部をブレーキペダル19の足踏み部よりも低
く配置すると共に、各ペダル20A・20Bの左右間隔
より大きく離間させて前記ブレーキペダル19を配置す
るもので、作業者が操作を間違えることなくブレーキペ
ダル19と走行変速ペダル20A・20Bを適正に選択
して操作することができる。さらに、各ペダル20A・
20Bにデテントカム129を固定させ、前記カム12
9上面に当接させるデテントローラ130をデテントア
ーム131を介して設け、アーム軸132を支点にデテ
ントアーム131を回動させるバネ133を取付けるも
ので、前記バネ133によってデテントローラ130を
デテントカム129に弾圧させ、各ペダル20A・20
Bを中立位置に自動的に復帰させて維持する。なお、タ
ーンバックル134・135によってロッド117・1
20の長さを調整して各ペダル20A・20Bの中立位
置を任意に設定することができる。
【0027】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、左右走行輪7・8を装設させると共に、走行変速操
作により左右走行輪7・8を同一方向に略同一速度で回
転させる走行変速機構31・32と、操向操作により左
右走行輪7・8を無段変速自在に回転させる旋回機構4
4・45と、前記走行変速機構31・32の駆動出力と
旋回機構44・45の駆動出力を左右走行輪7・8に伝
える差動機構36を設ける作業車において、操向ハンド
ル17の旋回操作により前記走行変速機構31・32を
減速動作させ乍ら旋回機構44・45を増速動作させ、
操向操作により走行速度を減速させ乍ら方向転換させる
と共に、前記走行変速機構31・32を前進または後進
出力させる操作を行う走行変速ペダル20A・20Bを
設けるもので、操向ハンドル17操作だけで減速させて
方向転換させることができ、直進走行に戻す操作によっ
て前の走行速度まで増速させて直進走行させることがで
き、また片手で操向ハンドル17を操作し、かつ片足で
走行変速操作し、残りの片手と片足を他の操作に使用で
き、例えばバケット26を用いる荷役作業などの操作を
初心者や年配者であっても熟練を要することなく行うこ
とができ、運転操作性の向上並びに作業者の疲労軽減な
どを容易に図ることができるものである。また、従来の
走行変速レバーを手で操作するのに比べ、走行変速ペダ
ル20A・20Bを足踏み操作することにより、低速走
行での出力不足の防止、または走行変速機構31・32
が低効率になる微低速出力での連続運転の防止などを行
うことができるものである。
【0028】また、荷役作業用バケット26を取付ける
バケットアーム24と、前記バケット26の昇降操作並
びにバケット26の姿勢変更操作を行う荷役レバー21
を設けるもので、一方の手で操向ハンドル17操作を行
い、もう一方の手で荷役レバー21を操作し、方向転換
させ乍ら荷役操作を同時に行うことができ、荷役作業性
の向上などを容易に図ることができるものである。
【0029】また、運転席15に座乗した作業者の一方
の手で操向ハンドル17を操作し、もう一方の手で荷役
レバー21を操作すると共に、前記作業者の一方の足で
走行変速ペダル20A・20Bを操作し、もう一方の足
でブレーキペダル19を操作するもので、方向転換、荷
役作業、走行変速、ブレーキの各操作を、両手両足で分
担して夫々行うことができ、作業性の向上並びに作業者
の労力軽減を容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントローダの側面図。
【図2】同拡大図。
【図3】同平面説明図。
【図4】同拡大図。
【図5】駆動系統図。
【図6】側面説明図。
【図7】走行変速及び操向操作部の説明図。
【図8】ハンドルコラムの側面図。
【図9】同正面図。
【図10】走行変速ペダル取付け説明図。
【図11】走行変速ペダル取付け説明図。
【図12】図10の変形例を示す説明図。
【図13】図10の変形例を示す説明図。
【図14】図10の変形例を示す説明図。
【図15】図10の変形例を示す説明図。
【図16】図10の変形例を示す説明図。
【符号の説明】
7 前輪(走行輪) 8 後輪(走行輪) 17 操向ハンドル 20A・20B 変速ペダル 20 変速ペダル 21 荷役レバー 24 バケットアーム 26 バケット 31 変速ポンプ(走行変速機構) 32 変速モータ(走行変速機構) 36 強制デフ(差動機構) 44 操向ポンプ(旋回機構) 45 操向モータ(旋回機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右走行輪を装設させると共に、走行変
    速操作により左右走行輪を同一方向に略同一速度で回転
    させる走行変速機構と、操向操作により左右走行輪を無
    段変速自在に回転させる旋回機構と、前記走行変速機構
    の駆動出力と旋回機構の駆動出力を左右走行輪に伝える
    差動機構を設ける作業車において、操向ハンドルの旋回
    操作により前記走行変速機構を減速動作させ乍ら旋回機
    構を増速動作させ、操向操作により走行速度を減速させ
    乍ら方向転換させると共に、前記走行変速機構を前進ま
    たは後進出力させる操作を行う走行変速ペダルを設ける
    ことを特徴とする作業車。
  2. 【請求項2】 荷役作業用バケットを取付けるバケット
    アームと、前記バケットの昇降操作並びにバケットの姿
    勢変更操作を行う荷役レバーを設けることを特徴とする
    請求項1に記載の作業車。
  3. 【請求項3】 運転席に座乗した作業者の一方の手で操
    向ハンドルを操作し、もう一方の手で荷役レバーを操作
    すると共に、前記作業者の一方の足で走行変速ペダルを
    操作し、もう一方の足でブレーキペダルを操作すること
    を特徴とする請求項2に記載の作業車。
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