JP2004017841A - クローラ形トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】機体を前進から後進に変更させた場合にも操向ハンドル18の操作方向と機体の旋回方向とを同じ方向に保って、逆ハンドル現象を防止して、別途逆ハンドル防止機構などの必要のない簡単な構成で前後進時の適正な操作を可能とさせる。
【解決手段】機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構44・45を備えたクローラ形トラクタにおいて、機体を前後進させるリバーサ機構21より後方の駆動系に操向用油圧無段変速機構44を連結させる。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は左右走行クローラを装設するクローラ形トラクタに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、直進変速レバー操作により左右走行クローラを駆動する走行用油圧変速機構と、操向ハンドル操作により左右の走行クローラに回転差を起生させる操向用油圧変速機構とを備えたトラクタにあって、走行用及び操向用の油圧変速機構は油圧ポンプと油圧モータが一体型のものが使用されているため、設置スペースにも制約を受けるなどして駆動系を複雑なものとさせていた。また、直進変速レバー操作で変速ギヤを切換えて直進変速を行うギヤ切換式走行変速機構と、操向ハンドル操作による操向用油圧変速機構との機械式と油圧式の組合せによる変速機構にあっても、油圧ポンプと油圧モータが一体型の油圧変速機構にあっては、設置スペースの制約を受け、例えばエンジンの周辺に設置した場合にはエンジン付属品の取付位置を制限したり、油圧変速機構のヒートバランスに悪影響を与えるなどの不都合があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構を備えたクローラ形トラクタにおいて、機体を前後進させるリバーサ機構より後方の駆動系に操向用油圧無段変速機構を連結させて、機体を前進から後進に変更させた場合にも操向ハンドルの操作方向を同じ方向に保って、逆ハンドル現象を防止して、別途逆ハンドル防止機構などの必要のない簡単な構成で前後進時の適正な操作を可能とさせるものである。
【0004】
また、走行速度を変速させる走行用無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とをリバーサ機構より後方の駆動系に連結させて、リバーサ機構より後方に制約を受けることなくコンパクトに走行及び操向用の無段変速機構を連結させて、この駆動系を簡潔なものとさせるものである。
【0005】
さらに、走行速度を油圧変速させる走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを直列に配置させて、走行用及び操向用油圧無段変速機構をコンパクトな一体形状のものに形成して、機体内の組込を容易に可能とさせるものである。
【0006】
また、走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを駆動ケースに並設させて、エンジン駆動力を伝達させるミッションケースなど駆動ケースと一体の設置を容易に可能とさせて、レイアウトの自由度や駆動系の簡素化での向上を図るものである。
【0007】
さらに、遊星ギヤ式のデフ機構を有するミッションケースに走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを対向配置させて、ミッションケースに走行用及び操向用2つの油圧無段変速機構のコンパクトな一体取付けを容易に可能とさせて機体構成の簡潔化を図るものである。
【0008】
また、旋回用の油圧無段変速機構を可変容量ポンプと定容量モータに分割させ、遊星ギヤ式デフ機構の入力軸に定容量モータを連結させて、旋回用油圧無段変速機構の入力位置に関係のないデフ機構に近接させたシンプルな設置を可能とさせると共に、定容量モータとデフ機構をユニット化させて機体に対する組込みの容易化を図るものである。
【0009】
さらに、旋回用油圧無段変速機構の可変容量ポンプを駆動ケースに並設させて、ポンプをエンジン駆動系近傍にモータをデフ機構近傍に別途に設置してこれらの位置の制約をうけることのない良好な配置を行うと共に、例えば駆動ケースと走行クローラ間の余剰スペースにポンプを良好に組込んで機体の小型化を容易に可能とさせるものである。
【0010】
また、機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構と、ギヤの切換で走行の変速を行うギヤ切換式走行変速機構とを備え、走行変速機構の主変速軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させて、エンジンより直接変速機構の駆動をとるものに比べ、エンジン付属品に悪影響を与えることなくヒートバランス良好にポンプの設置を行って油圧変速機構の設置を至便とさせると共に、リバーサ機構より後に主変速軸を設けることによって逆ハンドルを防止し主変速の速度変化に関係なく同じ旋回半径の良好な旋回動作を可能とさせるものである。
【0011】
さらに、走行変速機構の副変速軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させて、走行速度に比例した無段変速機構の回転駆動を行って旋回半径を常に略一定に保ってホイル形トラクタと同様の操作フィーリングの旋回を可能とさせるものである。
【0012】
また、操向ハンドルに円錐リンク機構を介し操向用無段変速機構を連結させると共に、走行変速機構の副変速レバーを円錐リンク機構に連結させ、副変速レバーの副変速操作時に操向用油圧無段変速機構の操作量を調整して、走行速度の高速或いは低速時には円錐リンク機構により左右走行クローラの回転差を大或いは小とさせ旋回半径を適正とさせたフィーリング良好の旋回を可能とさせるものである。
【0013】
さらに、操向ハンドルの一定操向量に対し副変速が高速時の左右走行クローラの回転差を大とさせると共に、副変速が低速時の左右クローラの回転差を小とさせるように設定して、副変速操作の走行速度に応じた適正回転差で左右走行クローラを駆動して旋回でのフィーリング性を良好とさせるものである。
【0014】
また、機体を前後進させる走行変速機構のリバーサ軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させて、機体の前後進に合わせて操向用油圧無段変速機構の回転を正逆に変更させて逆ハンドル状態を防止し前後進のハンドル操作感覚を同一とさせたフィーリング良好な旋回操作を可能とさせるものである。
【0015】
さらに、操向ハンドルに円錐リンク機構を介し操向用無段変速機構を連結させると共に、走行変速機構のリバーサレバーを円錐リンク機構に連結させ、リバーサレバーの操作時に操向用油圧無段変速機構を連動操作して、リバーサレバーの操作による機体の前後進時には円錐リンク機構を介し操向用油圧無段変速機構の回転を正逆転させて、逆ハンドル状態を防止して、前後進とも同一のハンドル操作感覚の旋回を可能とさせるものである。
【0016】
また、走行駆動部を機体前側に配設すると共に、走行変速機構を有するミッションケースを機体後側に配設し、該ミッションケースと左右走行クローラ一方の回転輪との間に走行ブレーキを設けて、従来のホイル形トラクタと同様のミッションケース位置にブレーキを設置してミッションケースなどの共用を可能とさせ、ブレーキ軸に連結させる伝動ベベルギヤの大きさなど自由に設定可能とさせると共に、左右走行クローラの一側にのみの設置で部品点数を削減して構造の簡単化を図るものである。
【0017】
さらに、ミッションケースの側蓋を走行ブレーキのブレーキケースに用いると共に、ブレーキケースをクローラフレームの支持部材に用いて、ブレーキケースの全長を変更するだけの簡単な手段で左右走行クローラ幅など車体幅を容易に変更して、車体幅の種類に良好に対応させるものである。
【0018】
また、運転席後方で左右フェンダ間にエンジンの燃料タンクを配置させると共に、左右フェンダの一方或いは両方燃料タンクを内設させて、機体幅を一定に保った状態でタンク容量を有効に拡大させて、燃料貯留量を良好に増大させるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はクローラ形トラクタの外観側面図、図2は車体部の斜視説明図、図3は同平面図、図4は同側面図であり、四角筒形の左右一対のクローラフレーム1前部に前ミッションケース2を固定させ、前ミッションケース2の左右車軸3に左右駆動スプロケット4を軸支させると共に、前記クローラフレーム1後部にテンションフレーム5を介してテンションローラ6を設け、イコライザ転輪7及びアイドラ8を介して駆動スプロケット4とテンションローラ6間に走行クローラ9を巻回し、左右一対の走行クローラベルト9を装設している。
【0020】
また、左右クローラフレーム1の間で前部上方にエンジン10を搭載し、エンジン10外側をボンネット11によって覆うと共に、左右クローラフレーム1の間で後部に後ミッションケース12を設け、リフトアーム13を備える油圧昇降シリンダ14とトップリンク15及びロワリンク16とを後ミッションケース12に設け、耕耘ロータリ作業機またはプラウなどの農作業機を前記リンク15・16に昇降及び着脱自在に装設させ、圃場の耕耘作業などを行わせる。
【0021】
さらに、前記ボンネット11後方で後ミッションケース12上方に運転席17を配置させ、運転席17前方に丸形操向ハンドル18を有するハンドルコラム19及びブレーキペダル20を載置させている。
【0022】
図6、図7に示す如く、前記エンジン10の出力軸に前後進切換機構21,主変速用及び副変速用ギヤ変速機構22・23,走行伝動軸24,強制デフ機構25を介し左右走行クローラ9の車軸3を連結させて機体の走行を行うと共に、前後進切換機構21の前後進出力軸26にPTOクラッチ27,PTO変速用ギヤ変速機構28を介し後ミッションケース12後方に突出させるPTO出力軸29を連結させ、機体後方に装設させる農作業機に動力を伝えるように構成している。
【0023】
また、後ミッションケース12とエンジン10間の伝動ケース30に前後進切換機構21及び主変速用ギヤ変速機構22を内設させ、前後進切換機構21の入力軸31をダンパ32を介しエンジン10の出力軸に連結させると共に、前後進切換機構21の前後進出力軸26に主変速用ギヤ変速機構22の主変速軸33を連結させている。
【0024】
さらに、後ミッションケース12前後に副変速用ギヤ変速機構23及びPTO変速用ギヤ変速機構28を内設させ、主変速軸33に副変速用ギヤ変速機構23を副変速軸34を連結させ、副変速軸34後端に1対のベベルギヤ35を介して走行ブレーキ36のブレーキ軸37を連結させ、副変速軸34前端に中間軸38を介し走行伝動軸24を後端を連結させている。
【0025】
図8、図9に示す如く、前ミッションケース2には左右遊星ギヤ機構39を備える強制デフ機構25を内設させ、走行伝動軸24前端にデフ入力軸40,ベベルギヤ41,遊星ギヤ入力軸42を介して左右遊星ギヤ機構39を連結させ、走行伝動軸24よりの走行変速出力を左右遊星ギヤ機構39及び遊星ギヤ出力軸43を介し左右車軸3に伝え、左右走行クローラ9を略同一速度で同一方向に駆動して前進或いは後進走行させる。
【0026】
また、機体を旋回させる油圧無段変速構造(HST)の油圧操向ポンプ44及びモータ45を分割配置させるもので、前記伝動ケース30の右外側に操向ポンプ44を並設させ、主変速軸33前端に3つ1組の伝達ギヤ46を介して操向ポンプ34のポンプ軸47を連結させて主変速後の動力をポンプ軸47に入力させると共に、前ミッションケース2の前面に油圧操向モータ45を固設させ、該操向モータ45のモータ軸48を左右逆転ベベルギヤ49及び左右ギヤ軸50を介して左右遊星ギヤ機構39に連結させ、前記ポンプ34及びモータ45により無段変速する操向出力を左右遊星ギヤ機構39を介して車輪3に伝えて、図15、図16、図17に示す如く、左右走行クローラ9を略一定速度で駆動すると共に、主変速の変速段(1速〜4速)の走行速度に左右走行クローラ9の回転差を比例させ、主変速の変速段(1速〜4速)を切換えても同じ旋回半径で左或いは右方向に機体を旋回させるように構成している。なお、操向ポンプ34と副変速用ギヤ変速機構23とは連動しないため、図15〜図17に示す如く副変速の変速段(1速〜3速)が変化すると旋回半径も変化し、副変速の変速段が小さい(3速>2速>1速)程旋回半径が小となってクィックな操作フィーリングが得られる。また図15、図16に示す如きピボットターンをする副変速段(1速・2速)では主変速の変速段に関係なく同一ハンドル角度でピボットターンを行う。
【0027】
上記からも明らかなように、機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構である油圧操向ポンプ44及びモータ45を備えたクローラ形トラクタにおいて、機体を前後進させるリバーサ機構である前後進切換機構21より後方の駆動系に操向ポンプ44を連結させたことによって、機体を前進から後進に変更させた場合にも操向ハンドル18の操作方向と機体の旋回方向とを同じ方向に保って、逆ハンドル現象を防止して、別途逆ハンドル防止機構などの必要のない簡単な構成で前後進時の適正な操作を可能とさせる。
【0028】
また、旋回用の油圧無段変速機構を可変容量ポンプ44と定容量モータ45に分割させ、遊星ギヤ式デフ機構25の入力軸であるギヤ軸50に定容量モータ45を連結させて、ポンプ44の入力位置に関係のないデフ機構25に近接させたモータ45のシンプルな設置を可能とさせると共に、定容量モータ45とデフ機構25をユニット化させて機体に対する組込みの容易化を図る。
【0029】
さらに、旋回用油圧無段変速機構の可変容量ポンプ44を伝動ケース30に並設させて、ポンプ44をエンジン駆動系近傍にモータ45をデフ機構25近傍に別途に設置してこれらの位置の制約をうけることのない良好な配置を行うと共に、例えば伝動ケース30と走行クローラ9間の余剰スペースにポンプ44を良好に組込んで機体の小型化を容易に可能とさせる。
【0030】
また、機体を旋回させる操向ポンプ44及びモータ45と、ギヤの切換で走行の変速を行うギヤ切換式走行変速機構22・23とを備え、走行変速機構22の主変速軸33に操向ポンプ44の駆動部を連結させて、エンジン10より直接変速機構の駆動をとるものに比べ、エンジン付属品に悪影響を与えることなくヒートバランス良好に無段変速機構44の設置を行ってポンプ44の設置を至便とさせると共に、切換機構21より後に主変速軸33を設けることによって逆ハンドルを防止し主変速の速度変化に関係なく同じ旋回半径の良好な旋回動作を可能とさせる。
【0031】
図11、図26にも示す如く、前記後ミッションケース12の左右両側に左右兼用の左右ブレーキケース51を固設させ、左右一側の左ブレーキケース51に走行ブレーキ36を内設させるもので、ブレーキ板52にブレーキ押付板53を加圧して制動するブレーキカム54のブレーキアーム55を第1及び第2ブレーキロッド55a・55bを介してブレーキペダル20に連結させて、ブレーキペダル20による走行ブレーキ36の制動時には直進及び旋回両方の操作を停止させるように構成している。また、後ミッションケース12とブレーキケース51は従来のホイルトラクタのミッションケース及びブレーキケースを共用できると共に、ファイナル軸である副変速軸34にベベルギヤ35を介しブレーキ軸37を直接的に連結させたことによって、ベベルギヤ35の自由な設定を可能とさせ、ブレーキ板52の設置枚数を有効に低減させるように構成している。
【0032】
さらに、前記クローラフレーム1に連結させる左右クローラ支持フレーム56を左右ブレーキケース51の外側面に固設させ、左右全長の異なるブレーキケース51の交換によって左右走行クローラ9間幅の変更も容易とさせて車体幅の種類に対する対応性を拡大させるように構成している。
【0033】
上記からも明らかなように、左右走行クローラ9の走行駆動部である前ミッションケース2を機体前側に配設すると共に、走行変速機構22・23を有する伝動ケース30を含むミッションケース12・30を機体後側に配設し、該ミッションケース30と左右走行クローラ9一方の回転輪であるテンションローラ6との間に走行ブレーキ36を設けて、従来のホイル形トラクタと同様のミッションケース位置にブレーキ36を設置してミッションケースなどの共用を可能とさせ、ブレーキ軸37に連結させる伝動ベベルギヤ35の大きさなど自由に設定可能とさせると共に、左右走行クローラ9の一側にのみの設置で部品点数を削減して構造の簡単化を図る。
【0034】
また、ミッションケース12の側蓋を走行ブレーキ36のブレーキケース51に用いると共に、ブレーキケース51をクローラフレーム1の支持部材に用いて、ブレーキケース51の全長を変更するだけの簡単な手段で左右走行クローラ幅など車体幅を容易に変更して、車体幅の種類に良好に対応させる。
【0035】
図1、図12、図13に示す如く、前記ハンドルコラム19と運転席17後側位置に門形状の前後安全フレーム57・58を配置させるもので、前ミッションケース2とクローラフレーム1とを連結するヨークフレーム59に前安全フレーム57下端を取付部材60を介し取外し自在に固定させると共に、左右支持フレーム56に後安全フレーム58の下端を取付部材61を介し取外し自在に固定させて、クローラフレーム1に前後安全フレーム57・58を構造簡単に且つ強度良好に支持させるように構成している。
【0036】
図13、図14に示す如く、前記運転席17の後方で左右フェンダ62間にエンジン10の第1燃料タンク63を配設すると共に、右フェンダ62内にエンジン10の第2燃料タンク64を、左フェンダ62内にバッテリ65をそれぞれ配設して、第1及び第2燃料タンク63・64で燃料の貯留量を増大させ、第2燃料タンク64と反対側位置のバッテリ65で機体の左右バランスを良好とさせると共に、左右フェンダ62外側にカバー66を支点軸66aを介し開閉自在に取付け第2燃料タンク64やバッテリ15のメンテナンス性を向上させるように構成している。また第1及び第2燃料タンク63・64は下部で連通接続させ、第1燃料タンク63に設ける1箇所の給油口67より燃料補給を行う構成や、各燃料タンク63・64の給油口67よりそれぞれ燃料補給を行う構成の何れでも良い。
【0037】
さらに、図18に示す如く、左フェンダ62内にエンジン10の第3燃料タンク68を配設して、左右フェンダ62の何れにも第2及び第3燃料タンク64・68を配置させ、運転席17の後側を3つのタンク63・64・68で囲む状態とさせて燃料貯留量を増大させる構成でも良く、これら3つのタンク63・64・68下部をホース69で連通接続させ、第1燃料タンク63に設ける1つの給油口67でこれら3つのタンク63・64・68の燃料補給を行う構成でも良い。
【0038】
上記からも明らかなように、運転席17後方で左右フェンダ62間にエンジン10の燃料タンク63を配置させると共に、左右フェンダ62の一方或いは両方に燃料タンク64・68を内設させて、機体幅を一定に保った状態でタンク容量を有効に拡大させて、燃料貯留量を良好に増大させる。
【0039】
図19、図21、図22に示す如く、前記操向モータ45はギヤ軸50の中心周りに前ミッションケース2に自由に設置可能とさせるもので、本実施例と同様の図19のギヤ軸50に対し前方水平状Aに、また図21のギヤ軸50に対し上方垂直状Bに、さらに図22のギヤ軸50に対し前下方に傾斜状Cに操向モータ45を配置させるなど何れの取付状態でも良く、操向モータ45の影響を受けることのない強制デフ機構25の配置などが可能となって車高やクローラ9接地長設定での自由度を向上させることができる。
【0040】
また前記走行伝動軸24や中間軸38の回転より車速など検出するもので、図19、図20に示す如く走行伝動軸24の軸ケース70にセンサケース71を介し軸回転センサ72を設置し、該回転センサ72で検出する伝動軸24の回転に基づいて車速を演算させ、ハンドルコラム19上方の運転パネルに車速を表示させる構成や、図21に示す如く副変速用ギヤ変速機構23の出力を中間軸38及びギヤ73を介し走行伝動軸24に伝える駆動系の中間軸38前端を支持する伝動ケース30に、中間軸38の回転を検出する軸回転センサ72のセンサケース71を設置して、中間軸38の回転の検出に基づいて車速を演算して表示させる構成や、図22に示す如く伝動ケース30と軸ケース70間に設ける前記ギヤ73のギヤケース74に走行伝動軸24の回転を検出する軸回転センサ72のセンサケース71を設置して、走行伝動軸24の回転の検出に基づいて車速を演算して表示させる構成の何れを用いても良い。
【0041】
前述実施例においては、主変速軸33に操向ポンプ44を連結させる構成を示したが、図22、図23に示す如く前後進切換機構21のリバーサ軸75に3つ1組のギヤ76を介して操向ポンプ44のポンプ軸47を連結させて、入力軸31から油圧多板式前後進クラッチ77・78を介しリバーサ軸75に伝えられる正逆回転力で操向ポンプ44を駆動しても良く、また図24に示す如く前記副変速用ギヤ変速機構23の副変速軸34に3つ1組のギヤ79を介し操向ポンプ44のポンプ軸47を連結させて、副変速後の出力により操向ポンプ44を駆動しても良く、主変速軸33或いはリバーサ軸75或いは副変速軸34の回転時に操向ポンプ44を駆動させることによって、機体の後進時には操向モータ45を逆転させて、逆ハンドル操作となるのを防止して前進時同様の後進のハンドル18操作を可能とさせることができる。
【0042】
また図25に示す如く、副変速後の出力で操向ポンプ44を駆動する場合、スプロケット4の回転(車速)と操向モータ45の回転(左右走行クローラ9の回転差)を比例させて、旋回半径を常に一定とさせホイルトラクタと同様の操作フィーリングを確保する。
【0043】
上記からも明らかなように、機体を前後進させる走行変速機構22・23のリバーサ軸75に操向ポンプ44の駆動部を連結させて、機体の前後進に合わせて操向ポンプ44の回転を正逆に変更させて逆ハンドル状態を防止し前後進のハンドル操作感覚を同一とさせたフィーリング良好な旋回操作を可能とさせる。
【0044】
また、走行変速機構23の副変速軸33に操向ポンプ44の駆動部を連結させて、走行速度に比例した操向ポンプ44の回転駆動を行って旋回半径を常に略一定に保ってホイル形トラクタと同様の操作フィーリングの旋回を可能とさせる。
【0045】
図26乃至図30に示す如く、前記副変速用ギヤ変速機構23の副変速レバー80を円錐リンク機構81を介し操向ポンプ44の変速アーム82に連結させるもので、操向ハンドル18のハンドル軸83に小径ギヤ84及びセクタギヤ85を介し操向入力軸86を連結させ、操向入力軸86下端に自在継手を介して入力支点軸87を連結させ、入力支点軸87に操向入力部材88を固定させ、軸受部材89に一端を回転自在に片持ち支持させる水平状の変速入力軸90の他端に操向入力部材88を回転自在に取付け、操向入力部材88を操向入力軸86周りに回転自在に支持させ、前記操向入力軸86の正逆転によって操向入力部材88を略垂直な入力軸86芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸90の正(逆)転によって略水平な左右方向の入力軸90芯線回りに入力支点軸87及び操向入力部材88を一方向傾動状態に回転させるもので、垂直方向の操向入力軸86芯線と左右水平方向の変速入力軸90芯線とが直角交叉する交点に各軸86・87の自在継手の連結部を取付け、操向ハンドル18の操向入力軸86正逆転操作により操向入力軸86芯線回りに操向入力部材88を正逆転させる。
【0046】
さらに、前記ハンドルコラム19の下部後側に副変速操作軸91を回転自在に軸支させ、左右方向に略水平に横架させる副変速操作軸91の左側端を変速リンク92及びロッド92aを介して副変速レバー80に連結させ、副変速レバー80を前後方向に揺動させる変速操作によって主変速操作軸91を正逆転させると共に、ロッド形副変速部材93及び下リンク94を介して変速入力軸90に副変速操作軸91を連結させ、副変速レバー80による副変速操作軸91の正(逆)転操作により前記入力支点軸87を変速入力軸90芯線回りに一方向傾動状態に回転させる。
【0047】
さらに、筒軸形の操向出力軸95を前記副変速操作軸91に回転自在に取付け、リンク形操向出力部材96を操向出力軸95に固定させると共に、ロッド形操向結合部材97の上端部を前記操向入力部材88に自在継手形操向入力連結部98を介して連結させ、球関継手形操向出力連結部99を介して操向結合部材97の下端部を操向出力部材96に連結させ、走行進路を変更させる円錐リンク機構81を構成している。
【0048】
また、前記操向出力軸95に操向リンク100を介して操向出力ロッド101を介して操向ポンプ44の変速アーム82を連結させて、変速アーム82の正逆転操作により操向ポンプ44の斜板角調節を行って操向モータ45の回転数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更及び左右旋回方向の切換を行うように構成している。
【0049】
そして図29、図30に示す如く、副変速レバー80の最高速(3速)時に入力支点軸87(円錐リンク機構81底面部81aの底面角α)を最大(α≒26゜)また最低速(1速)時に最小(α≒10゜)と傾けるように設定して、同じ操向ハンドル18のハンドル角度で副変速の最高速時に左右走行クローラ9の回転差を標準より大、最低速時に標準より小とさせて、最高速時での旋回半径を確保(小さい)した状態で低速時での旋回を緩やかなものとさせて、副変速の最高及び最低速時の操作フィーリングを良好とさせるように構成している。なお図26中の22aは主変速用ギヤ変速機構22を1速〜4速の間で変速操作する主変速レバーである。
【0050】
上記からも明らかなように、操向ハンドル18に円錐リンク機構81を介し操向ポンプ44を連結させると共に、走行変速機構23の副変速レバー80を円錐リンク機構81に連結させ、副変速レバー80の副変速操作時に操向ポンプ44の操作量を調整して、走行速度の高速或いは低速時には円錐リンク機構81により左右走行クローラ9の回転差を大或いは小とさせ旋回半径を適正とさせたフィーリング良好の旋回を可能とさせる。
【0051】
また、操向ハンドル18の一定操向量に対し副変速が高速時の左右走行クローラ9の回転差を大とさせると共に、副変速が低速時の左右クローラ9の回転差を小とさせるように設定して、副変速操作の走行速度に応じた適正回転差で左右走行クローラ9を駆動して旋回でのフィーリング性を良好とさせる。
【0052】
図31、図32に示すものは、前述の前後進切換機構21及び主副変速用ギヤ変速機構22・23を有する構造にあって、エンジン10からの直接の出力で油圧操向ポンプ44を駆動し操向モータ45及び強制デフ機構25を介し機体を無段階に旋回させる従来構造にあって、前後進切換機構21の油圧多板式前後進クラッチ77・78を入切するリバーサバルブ102のリバーサレバー103に前述の円錐リンク機構81を連結させたもので、前記副変速操作軸91と副変速部材93とをリバーサ用に設け、リバーサバルブ102のリバーサアーム104にリバーサリンク105を介し操作軸91を連結させると共に、操作軸91の操作アーム106にリバーサ軸107を介してリバーサレバー103を連結させて、リバーサレバー103の前進或いは後進操作時に前記入力支点軸87(円錐リンク機構81底面部81aの底面角α)を最大(α≒26゜)に傾けるように構成している。そして該構成の場合円錐リンク機構21によって走行の前後進における逆ハンドルが防止できると共に、リバーサレバー103の中立(N)時には操向ハンドル18を操作しても旋回動作が停止維持される。
【0053】
上記からも明らかなように、操向ハンドル18に円錐リンク機構81を介し操向ポンプ44を連結させると共に、走行変速機構22・23のリバーサレバー103を円錐リンク機構81に連結させ、リバーサレバー103の操作時に操向ポンプ44を連動操作して、リバーサレバー103の操作による機体の前後進時には円錐リンク機構81を介し操向ポンプ44の回転を正逆転させて、逆ハンドル状態を防止して、前後進とも同一のハンドル操作感覚の旋回を可能とさせる。
【0054】
図33、図34に示すものは、無段変速構造(HST)の油圧操向ポンプ44及びモータ45で機体を旋回させると共に、無段変速構造(HST)の油圧走行ポンプ108及びモータ109で機体を直進走行させる構成を示したもので、前後進切換機構21後のエンジン出力で操向及び走行ポンプ44・108の両方を駆動する一方、前述のベベルギヤ49・40に操向及び走行モータ45・109を連結させて、逆ハンドルを停止させ、前述の円錐リンク機構81などの複雑な機構を不要とさせている。
【0055】
また、各ポンプ44・108とモータ45・109とを別体構造とさせ、操向及び走行ポンプ44・108の2つを前後進切換機構21より後方の伝動ケース30の外側に直列に並設させ、前ミッションケース2前側と後側に対向状に操向モータ45と走行モータ109を配置させ、強制デフ機構25を有するミッションケース2の前後何れ位置の自由なモータ45及び109の配置を可能とさせると共に、操向及び走行モータ45・109を有するミッションケース2のコンパクトな形成を可能とさせている。
【0056】
上記からも明らかなように、走行速度を変速させる走行用無段変速機構である油圧走行ポンプ108及びモータ109と操向ポンプ44及びモータ45とを切換機構21より後方の駆動系に連結させて、切換機構21より後方に制約を受けることなくコンパクトに走行及び操向用のポンプ44・108を連結させて、この駆動系を簡潔なものとさせる。
【0057】
また、走行速度を油圧変速させる走行ポンプ108と操向ポンプ44とを直列に配置させて、走行用及び操向用ポンプ108・44をコンパクトな一体形状のものに形成して、機体内の簡潔な組込を容易に可能とさせることができると共に、走行ポンプ108と操向ポンプ44とを駆動ケースである伝動ケース30に並設させて、エンジン駆動力を伝達させるミッションケースなど伝動ケース30と一体の設置を容易に可能とさせて、レイアウトの自由度や駆動系の簡素化での向上を図ることができる。
【0058】
さらに、遊星ギヤ式のデフ機構25を有するミッションケース2に走行モータ109と操向モータ45とを対向配置させて、ミッションケース2に走行用及び操向用2つのモータ45・109のコンパクトな一体取付けを容易に可能とさせて機体構成の簡潔化を図ることができる。
【0059】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構44・45を備えたクローラ形トラクタにおいて、機体を前後進させるリバーサ機構21より後方の駆動系に操向用油圧無段変速機構44を連結させて、機体を前進から後進に変更させた場合にも操向ハンドル18の操作方向と機体の旋回方向とを同じ方向に保って、逆ハンドル現象を防止して、別途逆ハンドル防止機構などの必要のない簡単な構成で前後進時の適正な操作を可能とさせることができるものである。
【0060】
また、走行速度を変速させる走行用無段変速機構108と操向用油圧無段変速機構44とをリバーサ機構21より後方の駆動系に連結させて、リバーサ機構21より後方に制約を受けることなくコンパクトに走行及び操向用の無段変速機構108・44を連結させて、この駆動系を簡潔なものとさせることができるものである。
【0061】
さらに、走行速度を油圧変速させる走行用油圧無段変速機構108と操向用油圧無段変速機構44とを直列に配置させて、走行用及び操向用油圧無段変速機構108・44をコンパクトな一体形状のものに形成して、機体内の組込を容易に可能とさせることができるものである。
【0062】
また、走行用油圧無段変速機構108と操向用油圧無段変速機構44とを駆動ケース30に並設させて、エンジン駆動力を伝達させるミッションケースなど駆動ケース30と一体の設置を容易に可能とさせて、レイアウトの自由度や駆動系の簡素化での向上を図ることができるものである。
【0063】
さらに、遊星ギヤ式のデフ機構25を有するミッションケース2に走行用油圧無段変速機構109と操向用油圧無段変速機構45とを対向配置させて、ミッションケース2に走行用及び操向用2つの油圧無段変速機構109・45のコンパクトな一体取付けを容易に可能とさせて機体構成の簡潔化を図ることができるものである。
【0064】
また、旋回用の油圧無段変速機構を可変容量ポンプ44と定容量モータ45に分割させ、遊星ギヤ式デフ機構25の入力軸50に定容量モータ45を連結させて、旋回用油圧無段変速機構44・45の入力位置に関係のないデフ機構25に近接させたシンプルな設置を可能とさせると共に、定容量モータ45とデフ機構25をユニット化させて機体に対する組込みの容易化を図ることができるものである。
【0065】
さらに、旋回用油圧無段変速機構の可変容量ポンプ44を駆動ケース30に並設させて、ポンプ44をエンジン駆動系近傍にモータ45をデフ機構25近傍に別途に設置してこれらの位置の制約をうけることのない良好な配置を行うと共に、例えば駆動ケース30と走行クローラ9間の余剰スペースにポンプ44を良好に組込んで機体の小型化を容易に可能とさせることができるものである。
【0066】
また、機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構44・45と、ギヤの切換で走行の変速を行うギヤ切換式走行変速機構22・23とを備え、走行変速機構22の主変速軸33に操向用油圧無段変速機構44の駆動部を連結させて、エンジン10より直接変速機構の駆動をとるものに比べ、エンジン付属品に悪影響を与えることなくヒートバランス良好に無段変速機構44の設置を行って油圧変速機構44の設置を至便とさせると共に、リバーサ機構21より後に主変速軸33を設けることによって逆ハンドルを防止し主変速の速度変化に関係なく同じ旋回半径の良好な旋回動作を可能とさせることができるものである。
【0067】
さらに、走行変速機構23の副変速軸33に操向用油圧無段変速機構44の駆動部を連結させて、走行速度に比例した無段変速機構44の回転駆動を行って旋回半径を常に略一定に保ってホイル形トラクタと同様の操作フィーリングの旋回を可能とさせることができるものである。
【0068】
また、操向ハンドル18に円錐リンク機構81を介し操向用無段変速機構44を連結させると共に、走行変速機構23の副変速レバー80を円錐リンク機構81に連結させ、副変速レバー80の副変速操作時に操向用油圧無段変速機構44の操作量を調整して、走行速度の高速或いは低速時には円錐リンク機構81により左右走行クローラ9の回転差を大或いは小とさせ旋回半径を適正とさせたフィーリング良好の旋回を可能とさせることができるものである。
【0069】
さらに、操向ハンドル18の一定操向量に対し副変速が高速時の左右走行クローラ9の回転差を大とさせると共に、副変速が低速時の左右クローラ9の回転差を小とさせるように設定して、副変速操作の走行速度に応じた適正回転差で左右走行クローラ9を駆動して旋回でのフィーリング性を良好とさせることができるものである。
【0070】
また、機体を前後進させる走行変速機構22・23のリバーサ軸75に操向用油圧無段変速機構44の駆動部を連結させて、機体の前後進に合わせて操向用油圧無段変速機構44の回転を正逆に変更させて逆ハンドル状態を防止し前後進のハンドル操作感覚を同一とさせたフィーリング良好な旋回操作を可能とさせることができるものである。
【0071】
さらに、操向ハンドル18に円錐リンク機構81を介し操向用無段変速機構44を連結させると共に、走行変速機構22・23のリバーサレバー103を円錐リンク機構81に連結させ、リバーサレバー103の操作時に操向用油圧無段変速機構44を連動操作して、リバーサレバー103の操作による機体の前後進時には円錐リンク機構81を介し操向用油圧無段変速機構44の回転を正逆転させて、逆ハンドル状態を防止して、前後進とも同一のハンドル操作感覚の旋回を可能とさせることができるものである。
【0072】
また、走行駆動部2を機体前側に配設すると共に、走行変速機構22・23を有するミッションケース12・30を機体後側に配設し、該ミッションケース30と左右走行クローラ一方の回転輪6との間に走行ブレーキ36を設けて、従来のホイル形トラクタと同様のミッションケース位置にブレーキ36を設置してミッションケースなどの共用を可能とさせ、ブレーキ軸37に連結させる伝動ベベルギヤ35の大きさなど自由に設定可能とさせると共に、左右走行クローラ9の一側にのみの設置で部品点数を削減して構造の簡単化を図ることができるものである。
【0073】
さらに、ミッションケース12の側蓋を走行ブレーキ36のブレーキケース51に用いると共に、ブレーキケース51をクローラフレーム1の支持部材に用いて、ブレーキケース51の全長を変更するだけの簡単な手段で左右走行クローラ幅など車体幅を容易に変更して、車体幅の種類に良好に対応させることができるものである。
【0074】
また、運転席17後方で左右フェンダ62間にエンジン10の燃料タンク63を配置させると共に、左右フェンダ62の一方或いは両方に燃料タンク64・68を内設させて、機体幅を一定に保った状態でタンク容量を有効に拡大させて、燃料貯留量を良好に増大させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ形トラクタの側面図。
【図2】本体部の斜視説明図。
【図3】本体部の平面説明図。
【図4】本体部の側面説明図。
【図5】本体部の断面説明図。
【図6】本体部の断面平面図。
【図7】ミッションケース部の断面側面図。
【図8】ミッションケース部の断面平面図。
【図9】操向ポンプの駆動説明図。
【図10】前ミッションケース部の断面平面図。
【図11】ブレーキ部の説明図。
【図12】前安全フレーム部の説明図。
【図13】後安全フレーム部の説明図。
【図14】タンク部の平面説明図。
【図15】副変速1速の速度線図。
【図16】副変速2速の速度線図。
【図17】副変速3速の速度線図。
【図18】タンク部の背面説明図。
【図19】回転センサの設置説明図。
【図20】回転センサの設置正面説明図。
【図21】回転センサの設置説明図。
【図22】回転センサの設置説明図。
【図23】リバーサ出力による操向ポンプの駆動説明図。
【図24】副変速出力による操向ポンプの駆動説明図。
【図25】副変速出力とするハンドル角度と車速の関係線図。
【図26】操作レバー部の説明図。
【図27】ハンドル操作系と副変速操作系の関係説明図。
【図28】円錐リンク機構部の説明図。
【図29】副変速とハンドル角度の関係線図。
【図30】副変速1速時の車速とハンドル角度の関係線図。
【図31】リバーサレバー部の側面説明図。
【図32】ハンドル操作系とリバーサ操作系の関係説明図。
【図33】操向及び走行ポンプの取付説明図。
【図34】操向及び走行モータの取付説明図。
【符号の説明】
1   クローラフレーム
2   ミッションケース(走行駆動部)
9   走行クローラ
18  操向ハンドル
21  切換機構(リバーサ機構)
22  変速機構
23  変速機構
25  デフ機構
30  伝動ケース(駆動ケース)
33  主変速軸
36  走行ブレーキ
44  操向ポンプ(油圧無段変速機構)
45  操向モータ(油圧無段変速機構)
51  ブレーキケース
62  フェンダー
63・64・68  燃料タンク
75  リバーサ軸
80  副変速レバー
81  円錐リンク機構
103  リバーサレバー
108  走行ポンプ(油圧無段変速機構)
109  走行モータ(油圧無段変速機構)

Claims (16)

  1. 機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構を備えたクローラ形トラクタにおいて、機体を前後進させるリバーサ機構より後方の駆動系に操向用油圧無段変速機構を連結させたことを特徴とするクローラ形トラクタ。
  2. 走行速度を変速させる走行用無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とをリバーサ機構より後方の駆動系に連結させたことを特徴とする請求項1記載のクローラ形トラクタ。
  3. 走行速度を油圧変速させる走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを直列に配置させたことを特徴とする請求項2記載のクローラ形トラクタ。
  4. 走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを駆動ケースに並設させたことを特徴とする請求項3記載のクローラ形トラクタ。
  5. 遊星ギヤ式のデフ機構を有するミッションケースに走行用油圧無段変速機構と操向用油圧無段変速機構とを対向配置させたことを特徴とする請求項4記載のクローラ形トラクタ。
  6. 旋回用の油圧無段変速機構を可変容量ポンプと定容量モータに分割させ、遊星ギヤ式デフ機構の入力軸に定容量モータを連結させたことを特徴とする請求項1記載のクローラ形トラクタ。
  7. 旋回用油圧無段変速機構の可変容量ポンプを駆動ケースに並設させたことを特徴とする請求項6記載のクローラ形トラクタ。
  8. 機体を旋回させる操向用の油圧無段変速機構と、ギヤの切換で走行の変速を行うギヤ切換式走行変速機構とを備え、走行変速機構の主変速軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させたことを特徴とする請求項1記載のクローラ形トラクタ。
  9. 走行変速機構の副変速軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させたことを特徴とする請求項8記載のクローラ形トラクタ。
  10. 操向ハンドルに円錐リンク機構を介し操向用無段変速機構を連結させると共に、走行変速機構の副変速レバーを円錐リンク機構に連結させ、副変速レバーの副変速操作時に操向用油圧無段変速機構の操作量を調整するように設けたことを特徴とする請求項9記載のクローラ形トラクタ。
  11. 操向ハンドルの一定操向量に対し副変速が高速時の左右走行クローラの回転差を大とさせると共に、副変速が低速時の左右クローラの回転差を小とさせるように設定したことを特徴とする請求項10記載のクローラ形トラクタ。
  12. 機体を前後進させる走行変速機構のリバーサ軸に操向用油圧無段変速機構の駆動部を連結させたことを特徴とする請求項8記載のクローラ形トラクタ。
  13. 操向ハンドルに円錐リンク機構を介し操向用無段変速機構を連結させると共に、走行変速機構のリバーサレバーを円錐リンク機構に連結させ、リバーサレバーの操作時に操向用油圧無段変速機構を連動操作するように設けたことを特徴とする請求項12記載のクローラ形トラクタ。
  14. 走行駆動部を機体前側に配設すると共に、走行変速機構を有するミッションケースを機体後側に配設し、該ミッションケースと左右走行クローラ一方の回転輪との間に走行ブレーキを設けたことを特徴とする請求項1記載のクローラ形トラクタ。
  15. ミッションケースの側蓋を走行ブレーキのブレーキケースに用いると共に、ブレーキケースをクローラフレームの支持部材に用いたことを特徴とする請求項14記載のクローラ形トラクタ。
  16. 運転席後方で左右フェンダ間にエンジンの燃料タンクを配置させると共に、左右フェンダの一方或いは両方燃料タンクを内設させたことを特徴とする請求項1記載のクローラ形トラクタ。
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