JP2003211624A - 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 - Google Patents
湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C02F—TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿し水の透明度を向上し、紫外線ランプ等か
らの紫外線を充分に行き渡らせて殺菌効果を高めた湿し
水循環処理装置および湿し水循環処理方法の提供。 【解決手段】 湿し水を循環させる循環路の途中にゼー
タ電位の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ装置2を
備え、さらに電位吸着フィルタ装置2の後段に湿し水へ
紫外線を照射する紫外線照射装置3を備えた湿し水循環
処理装置1であり、電位吸着フィルタ装置2によって湿
し水を懸濁させる成分を吸着して除去することで湿し水
の透明度を向上させることができるため、後段の紫外線
照射装置3によって照射する紫外線が湿し水へ充分に行
き渡るようになり、紫外線による殺菌効果を高めること
ができる。
らの紫外線を充分に行き渡らせて殺菌効果を高めた湿し
水循環処理装置および湿し水循環処理方法の提供。 【解決手段】 湿し水を循環させる循環路の途中にゼー
タ電位の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ装置2を
備え、さらに電位吸着フィルタ装置2の後段に湿し水へ
紫外線を照射する紫外線照射装置3を備えた湿し水循環
処理装置1であり、電位吸着フィルタ装置2によって湿
し水を懸濁させる成分を吸着して除去することで湿し水
の透明度を向上させることができるため、後段の紫外線
照射装置3によって照射する紫外線が湿し水へ充分に行
き渡るようになり、紫外線による殺菌効果を高めること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷に
用いられる湿し水を循環処理する湿し水循環処理装置お
よび湿し水循環処理方法に関する。
用いられる湿し水を循環処理する湿し水循環処理装置お
よび湿し水循環処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷では、高品質な印刷を行
うために湿し水の管理は極めて重要である。印刷中、湿
し水には、紙粉、粉塵、油やパウダー等の不純物が入り
込む。このように不純物が含まれた湿し水を浄化するた
め、印刷ユニットの水舟には湿し水循環装置が接続され
る。湿し水循環装置は、水舟内の湿し水を回収してスポ
ンジフィルタ等の多孔性濾材により濾過し、再び新鮮な
湿し水に再生して供給するものである。
うために湿し水の管理は極めて重要である。印刷中、湿
し水には、紙粉、粉塵、油やパウダー等の不純物が入り
込む。このように不純物が含まれた湿し水を浄化するた
め、印刷ユニットの水舟には湿し水循環装置が接続され
る。湿し水循環装置は、水舟内の湿し水を回収してスポ
ンジフィルタ等の多孔性濾材により濾過し、再び新鮮な
湿し水に再生して供給するものである。
【0003】また、湿し水には空気中のバクテリアが侵
入することから、湿し水循環装置を用いても湿し水を連
続的に使用すると悪臭を発生するようになる。したがっ
て、このバクテリアによる悪臭の発生を防止するため、
湿し水循環装置に紫外線ランプを設け、紫外線を照射す
ることによって湿し水中のバクテリアを死滅させるよう
にしたものがある。
入することから、湿し水循環装置を用いても湿し水を連
続的に使用すると悪臭を発生するようになる。したがっ
て、このバクテリアによる悪臭の発生を防止するため、
湿し水循環装置に紫外線ランプを設け、紫外線を照射す
ることによって湿し水中のバクテリアを死滅させるよう
にしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常、湿し
水循環装置に用いられるフィルタは、細かい目のもので
あっても25〜50μm程度である。このようなフィル
タを用いた湿し水循環装置では、濾過後の湿し水は濁っ
ており、透明度があまり高くない。したがって、紫外線
ランプの光が湿し水中に充分に行き渡らないため、紫外
線照射による殺菌効果を充分に発揮できているとはいえ
ない。
水循環装置に用いられるフィルタは、細かい目のもので
あっても25〜50μm程度である。このようなフィル
タを用いた湿し水循環装置では、濾過後の湿し水は濁っ
ており、透明度があまり高くない。したがって、紫外線
ランプの光が湿し水中に充分に行き渡らないため、紫外
線照射による殺菌効果を充分に発揮できているとはいえ
ない。
【0005】そこで、本発明においては、湿し水の透明
度を向上し、紫外線ランプ等からの紫外線を充分に行き
渡らせて殺菌効果を高めた湿し水循環処理装置および湿
し水循環処理方法を提供する。
度を向上し、紫外線ランプ等からの紫外線を充分に行き
渡らせて殺菌効果を高めた湿し水循環処理装置および湿
し水循環処理方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の湿し水循環処理
装置は、オフセット印刷に用いられる湿し水を循環させ
浄化処理する湿し水循環処理装置であって、湿し水を循
環させる循環路の途中にゼータ電位の吸着作用を利用し
た電位吸着フィルタ装置を備え、さらに電位吸着フィル
タ装置の後段に湿し水へ紫外線を照射する紫外線照射装
置を備えたことを特徴とするものである。また、本発明
の湿し水循環処理方法は、オフセット印刷に用いられる
湿し水を循環させ浄化処理する湿し水循環処理方法であ
って、湿し水をゼータ電位の吸着作用により濾過した
後、紫外線を照射することを特徴とする。
装置は、オフセット印刷に用いられる湿し水を循環させ
浄化処理する湿し水循環処理装置であって、湿し水を循
環させる循環路の途中にゼータ電位の吸着作用を利用し
た電位吸着フィルタ装置を備え、さらに電位吸着フィル
タ装置の後段に湿し水へ紫外線を照射する紫外線照射装
置を備えたことを特徴とするものである。また、本発明
の湿し水循環処理方法は、オフセット印刷に用いられる
湿し水を循環させ浄化処理する湿し水循環処理方法であ
って、湿し水をゼータ電位の吸着作用により濾過した
後、紫外線を照射することを特徴とする。
【0007】湿し水に含まれる紙粉、粉塵、油やパウダ
ー等の不純物のうちの微粒子成分、すなわち湿し水を懸
濁させ、その透明度に影響を与える直径0.4〜10μ
m程度の微粒子成分は、通常の多孔性濾材からなるフィ
ルタでは除去できない。しかし、これらの微粒子成分は
一般にマイナスの電位を示すため、プラスのゼータ電位
の吸着作用によって吸着し、除去することが可能であ
る。したがって、本発明の湿し水循環処理装置によれ
ば、電位吸着フィルタ装置によって湿し水に含まれる微
粒子成分、すなわち、湿し水を懸濁させる成分を吸着し
て除去することで湿し水の透明度を向上させることがで
きるため、後段の紫外線照射装置によって照射する紫外
線が湿し水へ充分に行き渡るようになり、紫外線による
殺菌効果を高めることができる。
ー等の不純物のうちの微粒子成分、すなわち湿し水を懸
濁させ、その透明度に影響を与える直径0.4〜10μ
m程度の微粒子成分は、通常の多孔性濾材からなるフィ
ルタでは除去できない。しかし、これらの微粒子成分は
一般にマイナスの電位を示すため、プラスのゼータ電位
の吸着作用によって吸着し、除去することが可能であ
る。したがって、本発明の湿し水循環処理装置によれ
ば、電位吸着フィルタ装置によって湿し水に含まれる微
粒子成分、すなわち、湿し水を懸濁させる成分を吸着し
て除去することで湿し水の透明度を向上させることがで
きるため、後段の紫外線照射装置によって照射する紫外
線が湿し水へ充分に行き渡るようになり、紫外線による
殺菌効果を高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る湿し水循環処理装置の系統図である。本発明の実施の
形態における湿し水循環処理装置1は、オフセット輪転
印刷機に用いられる湿し水を導入口8a(上流側)から
導入し、導出口8b(下流側)から導出することにより
循環路9a,9b,9c,9dを循環させるものであ
る。循環路9a,9b間には湿し水を強制的に循環させ
るポンプ装置4を、循環路9b,9c間にはゼータ電位
の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ装置2を、循環
路9c,9d間には湿し水へ紫外線を照射する紫外線照
射装置3をそれぞれ配置している。
る湿し水循環処理装置の系統図である。本発明の実施の
形態における湿し水循環処理装置1は、オフセット輪転
印刷機に用いられる湿し水を導入口8a(上流側)から
導入し、導出口8b(下流側)から導出することにより
循環路9a,9b,9c,9dを循環させるものであ
る。循環路9a,9b間には湿し水を強制的に循環させ
るポンプ装置4を、循環路9b,9c間にはゼータ電位
の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ装置2を、循環
路9c,9d間には湿し水へ紫外線を照射する紫外線照
射装置3をそれぞれ配置している。
【0009】さらに、湿し水循環処理装置1は、電位吸
着フィルタ装置2および紫外線照射装置3よりも外側、
すなわち導入口8a側と導出口8b側の循環路9b,9
d間の差圧を検知して検知信号を発する差圧検知装置と
しての差圧発信機5と、この差圧発信機5の検知信号の
検知レベルに応じて警報を発する警報装置としての回転
灯6とを備える。
着フィルタ装置2および紫外線照射装置3よりも外側、
すなわち導入口8a側と導出口8b側の循環路9b,9
d間の差圧を検知して検知信号を発する差圧検知装置と
しての差圧発信機5と、この差圧発信機5の検知信号の
検知レベルに応じて警報を発する警報装置としての回転
灯6とを備える。
【0010】図2は図1に示す電位吸着フィルタ装置2
のハウジング内に収容される電位吸着カートリッジの一
部切り欠き斜視図である。電位吸着フィルタ装置2は、
ハウジング内に交換可能な電位吸着フィルタとして電位
吸着カートリッジ20を収容したものである。電位吸着
カートリッジ20は、主に樹脂、セルロースによって構
成されたメディア21、ポリプロピレン製セパレータ2
2およびエッジシール23からなるセルを、ポリプロピ
レン製リングシール24を挟みながらポリプロピレン製
芯25で組み立てたものである。
のハウジング内に収容される電位吸着カートリッジの一
部切り欠き斜視図である。電位吸着フィルタ装置2は、
ハウジング内に交換可能な電位吸着フィルタとして電位
吸着カートリッジ20を収容したものである。電位吸着
カートリッジ20は、主に樹脂、セルロースによって構
成されたメディア21、ポリプロピレン製セパレータ2
2およびエッジシール23からなるセルを、ポリプロピ
レン製リングシール24を挟みながらポリプロピレン製
芯25で組み立てたものである。
【0011】一般に異相の接触する界面にはある電位差
を生じ、粒子界面に生じた電気二重層による電位のう
ち、動的な役割を演じない部分(固定層)と、動的な役
割を演ずる部分(拡散層)がある。異相間において、相
対運動がある場合にのみ、その界面に起こる電気的な現
象を界面動電現象といい、そこに存在する電位を界面動
電位またはゼータ電位といわれる。ゼータ電位は、チン
ダル現象やブラウン運動と同様、微細粒子の特性による
物理現象であり、一般に液体中で微粒子や微生物等は、
マイナスの電位を示す。
を生じ、粒子界面に生じた電気二重層による電位のう
ち、動的な役割を演じない部分(固定層)と、動的な役
割を演ずる部分(拡散層)がある。異相間において、相
対運動がある場合にのみ、その界面に起こる電気的な現
象を界面動電現象といい、そこに存在する電位を界面動
電位またはゼータ電位といわれる。ゼータ電位は、チン
ダル現象やブラウン運動と同様、微細粒子の特性による
物理現象であり、一般に液体中で微粒子や微生物等は、
マイナスの電位を示す。
【0012】湿し水に含まれるインキ、紙粉や油などの
微粒子もマイナスの電位を示し、これに対して電位吸着
フィルタ装置2内のメディア21は、プラスのゼータ電
位を持つ性質があるため、通常のメンブランフィルタに
よっても除去できないこれらの微粒子を吸着し、除去す
ることができる。また、このような電位吸着作用によれ
ば、電位吸着フィルタ装置2を通過させる湿し水に圧力
をかけることなく微粒子成分を除去することが可能であ
る。
微粒子もマイナスの電位を示し、これに対して電位吸着
フィルタ装置2内のメディア21は、プラスのゼータ電
位を持つ性質があるため、通常のメンブランフィルタに
よっても除去できないこれらの微粒子を吸着し、除去す
ることができる。また、このような電位吸着作用によれ
ば、電位吸着フィルタ装置2を通過させる湿し水に圧力
をかけることなく微粒子成分を除去することが可能であ
る。
【0013】なお、本実施形態における湿し水循環処理
装置1では、差圧発信機5によって循環路9b,9d間
の差圧を検知し、この差圧が2.2kg/cm2超とな
ったときに回転灯6を点灯させ警報を発するようにして
いる。電位吸着フィルタ装置2内のメディア21は、そ
の吸着能力の限界点となると差圧が急上昇するため、こ
の差圧の上昇を検知し、電位吸着フィルタ装置2の交換
時期をオペレータに知らせることによって、湿し水の流
量が設定値から外れるのを防止するようにしている。
装置1では、差圧発信機5によって循環路9b,9d間
の差圧を検知し、この差圧が2.2kg/cm2超とな
ったときに回転灯6を点灯させ警報を発するようにして
いる。電位吸着フィルタ装置2内のメディア21は、そ
の吸着能力の限界点となると差圧が急上昇するため、こ
の差圧の上昇を検知し、電位吸着フィルタ装置2の交換
時期をオペレータに知らせることによって、湿し水の流
量が設定値から外れるのを防止するようにしている。
【0014】図3は図1に示す紫外線照射装置3の斜視
図である。図3に示す紫外線照射装置3は、循環路9c
に接続する導入口フランジ31および循環路9dに接続
する導出口フランジ32を両端部に備えた中空の胴体3
0の途中に、紫外線照射ユニット33を備えたものであ
る。紫外線照射ユニット33は、紫外線ランプ34を胴
体30内に挿入し、胴体30内を通過する湿し水に紫外
線を照射するものである。また、紫外線照射ユニット3
3は胴体30から着脱可能であり、定期的に紫外線ラン
プ34を交換するなどしてメンテナンスを行う。
図である。図3に示す紫外線照射装置3は、循環路9c
に接続する導入口フランジ31および循環路9dに接続
する導出口フランジ32を両端部に備えた中空の胴体3
0の途中に、紫外線照射ユニット33を備えたものであ
る。紫外線照射ユニット33は、紫外線ランプ34を胴
体30内に挿入し、胴体30内を通過する湿し水に紫外
線を照射するものである。また、紫外線照射ユニット3
3は胴体30から着脱可能であり、定期的に紫外線ラン
プ34を交換するなどしてメンテナンスを行う。
【0015】上記構成の湿し水循環処理装置1は、図1
に示すように、オフセット輪転印刷機の水舟12に接続
して用いる。ここで、水舟12はオフセット輪転印刷機
の版16上に設ける湿し部11の一部を構成し、湿し部
11は水舟12から版16へ順に複数のローラ13,1
4,15を備える。湿し水循環処理装置1は、水舟12
と連結路10a,10bによって接続する。連結路10
aは湿し水循環処理装置1の導入口8aに、連結路10
bは導出口8bにそれぞれ接続する。
に示すように、オフセット輪転印刷機の水舟12に接続
して用いる。ここで、水舟12はオフセット輪転印刷機
の版16上に設ける湿し部11の一部を構成し、湿し部
11は水舟12から版16へ順に複数のローラ13,1
4,15を備える。湿し水循環処理装置1は、水舟12
と連結路10a,10bによって接続する。連結路10
aは湿し水循環処理装置1の導入口8aに、連結路10
bは導出口8bにそれぞれ接続する。
【0016】以上の構成において、水舟12内の湿し水
は、ポンプ装置4によって強制的に循環路9a内に送り
込まれる。水舟12内の湿し水は、連結路10aを介し
て導入口8aより循環路9a内に入り、循環路9bを通
して電位吸着フィルタ装置2内へと導かれる。電位吸着
フィルタ装置2内ではゼータ電位の吸着作用によって、
湿し水に含まれるインキ、紙粉や油などの微粒子成分が
吸着、除去される。
は、ポンプ装置4によって強制的に循環路9a内に送り
込まれる。水舟12内の湿し水は、連結路10aを介し
て導入口8aより循環路9a内に入り、循環路9bを通
して電位吸着フィルタ装置2内へと導かれる。電位吸着
フィルタ装置2内ではゼータ電位の吸着作用によって、
湿し水に含まれるインキ、紙粉や油などの微粒子成分が
吸着、除去される。
【0017】このように電位吸着作用により微粒子成分
を吸着、除去させることにより、電位吸着フィルタ装置
2を通過させる湿し水に圧力をかけることなく微粒子成
分を除去させることが可能となる。さらに、循環路9c
を介して紫外線照射装置3内に導かれた湿し水は、紫外
線ランプ34によって紫外線が照射されることにより殺
菌され、循環路9dおよび連結路10bを介して水舟1
2内へと戻される。
を吸着、除去させることにより、電位吸着フィルタ装置
2を通過させる湿し水に圧力をかけることなく微粒子成
分を除去させることが可能となる。さらに、循環路9c
を介して紫外線照射装置3内に導かれた湿し水は、紫外
線ランプ34によって紫外線が照射されることにより殺
菌され、循環路9dおよび連結路10bを介して水舟1
2内へと戻される。
【0018】このように本実施形態における湿し水循環
処理装置1では、電位吸着フィルタ装置2によって湿し
水に含まれる微粒子成分を吸着して除去した後、紫外線
照射装置3によって紫外線を照射し殺菌する。すなわ
ち、電位吸着フィルタ装置2によって湿し水を懸濁させ
る成分を吸着して除去することで湿し水の透明度を向上
させることができるため、後段の紫外線照射装置3によ
って照射する紫外線が湿し水へ充分に行き渡るようにな
り、紫外線による殺菌効果を高めることが可能となって
いる。
処理装置1では、電位吸着フィルタ装置2によって湿し
水に含まれる微粒子成分を吸着して除去した後、紫外線
照射装置3によって紫外線を照射し殺菌する。すなわ
ち、電位吸着フィルタ装置2によって湿し水を懸濁させ
る成分を吸着して除去することで湿し水の透明度を向上
させることができるため、後段の紫外線照射装置3によ
って照射する紫外線が湿し水へ充分に行き渡るようにな
り、紫外線による殺菌効果を高めることが可能となって
いる。
【0019】したがって、本実施形態における湿し水循
環処理装置1によれば、循環路9a〜9dの途中に備え
られた電位吸着フィルタ装置2と紫外線照射装置3とに
よって、所定の流量を維持したままBOD、COD、ノ
ルヘキ値およびSS等の成分が低減され、さらに殺菌さ
れた湿し水は、長期間にわたって使用しても濁ることが
ないため、廃棄することなくリサイクルすることが可能
となる。
環処理装置1によれば、循環路9a〜9dの途中に備え
られた電位吸着フィルタ装置2と紫外線照射装置3とに
よって、所定の流量を維持したままBOD、COD、ノ
ルヘキ値およびSS等の成分が低減され、さらに殺菌さ
れた湿し水は、長期間にわたって使用しても濁ることが
ないため、廃棄することなくリサイクルすることが可能
となる。
【0020】その結果、湿し水の廃液が発生することが
なく、廃液処理を外部に委託する必要もなくなるので、
オフセット印刷に用いる湿し水のランニングコストを抑
えることが可能となる。また、こうして精製された湿し
水を用いてオフセット印刷を行うことにより、印刷品質
を向上させることができる。
なく、廃液処理を外部に委託する必要もなくなるので、
オフセット印刷に用いる湿し水のランニングコストを抑
えることが可能となる。また、こうして精製された湿し
水を用いてオフセット印刷を行うことにより、印刷品質
を向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、湿し水を懸濁させる成
分をゼータ電位の吸着作用により吸着して除去すること
で湿し水の透明度を向上させた後、紫外線を照射する構
成であるため、照射する紫外線が湿し水へ充分に行き渡
るようになり、紫外線による殺菌効果を高めることがで
きる。また、この湿し水は、長期間にわたって使用して
も濁ることがないため、廃棄することなくリサイクルす
ることが可能となり、湿し水のランニングコストを抑え
ることが可能となる。また、こうして精製された湿し水
を用いてオフセット印刷を行うことにより、印刷品質を
向上させることができる。
分をゼータ電位の吸着作用により吸着して除去すること
で湿し水の透明度を向上させた後、紫外線を照射する構
成であるため、照射する紫外線が湿し水へ充分に行き渡
るようになり、紫外線による殺菌効果を高めることがで
きる。また、この湿し水は、長期間にわたって使用して
も濁ることがないため、廃棄することなくリサイクルす
ることが可能となり、湿し水のランニングコストを抑え
ることが可能となる。また、こうして精製された湿し水
を用いてオフセット印刷を行うことにより、印刷品質を
向上させることができる。
【図1】 本発明の実施の形態における湿し水循環処理
装置の系統図である。
装置の系統図である。
【図2】 図1に示す電位吸着フィルタ装置のハウジン
グ内に収容される電位吸着カートリッジの一部切り欠き
斜視図である。
グ内に収容される電位吸着カートリッジの一部切り欠き
斜視図である。
【図3】 図1に示す紫外線照射装置の斜視図である。
1 湿し水循環処理装置
2 電位吸着フィルタ装置
3 紫外線照射装置
4 ポンプ装置
5 差圧発信機
6 回転灯
8a 導入口
8b 導出口
9a,9b,9c,9d 循環路
10a,10b 連結路
11 湿し部
12 水舟
13,14,15 ローラ
16 版
20 電位吸着カートリッジ
21 メディア
22 セパレータ
23 エッジシール
24 リングシール
25 芯
30 胴体
31 導入口フランジ
32 導出口フランジ
33 紫外線照射ユニット
34 紫外線ランプ
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C034 BB48 BB58
4D019 AA03 BA13 BB20 BC03 BD10
CA10 CB03
4D037 AA13 AB01 AB02 AB03 AB18
BA18 BB02 CA02
4D064 AA40 BK03
Claims (2)
- 【請求項1】 オフセット印刷に用いられる湿し水を循
環させ浄化処理する湿し水循環処理装置であって、前記
湿し水を循環させる循環路の途中にゼータ電位の吸着作
用を利用した電位吸着フィルタ装置を備え、さらに同電
位吸着フィルタ装置の後段に前記湿し水へ紫外線を照射
する紫外線照射装置を備えたことを特徴とする湿し水循
環処理装置。 - 【請求項2】 オフセット印刷に用いられる湿し水を循
環させ浄化処理する湿し水循環処理方法であって、前記
湿し水をゼータ電位の吸着作用により濾過した後、紫外
線を照射することを特徴とする湿し水循環処理方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010788A JP2003211624A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 |
PCT/JP2003/000177 WO2003061972A1 (fr) | 2002-01-18 | 2003-01-14 | Circulateur de solution de mouillage et procede pour faire circuler la solution |
TW92100896A TWI268873B (en) | 2002-01-18 | 2003-01-16 | Damping solution circulator and damping solution circulating method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002010788A JP2003211624A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003211624A true JP2003211624A (ja) | 2003-07-29 |
Family
ID=27605997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002010788A Pending JP2003211624A (ja) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003211624A (ja) |
TW (1) | TWI268873B (ja) |
WO (1) | WO2003061972A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008096508A1 (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-14 | Nippon Lithograph, Inc. | オフセット印刷いわゆる平版印刷方式用使用水の表面張力を低減し、湿し水とする装置 |
WO2009062694A2 (de) * | 2007-11-15 | 2009-05-22 | Technotrans Ag | Prozessmittelaufbereitung für druckmaschinen |
JP2010253338A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Alps Manufacturing Co Ltd | ドレン水浄化装置 |
JP2011194678A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | St Engineering Kk | インキローラの冷却水の処理装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0390940U (ja) * | 1989-12-28 | 1991-09-17 | ||
JP2000351193A (ja) * | 1999-06-10 | 2000-12-19 | St Engineering Kk | 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 |
-
2002
- 2002-01-18 JP JP2002010788A patent/JP2003211624A/ja active Pending
-
2003
- 2003-01-14 WO PCT/JP2003/000177 patent/WO2003061972A1/ja active Application Filing
- 2003-01-16 TW TW92100896A patent/TWI268873B/zh not_active IP Right Cessation
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008096516A1 (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-14 | Nippon Lithograph, Inc. | オフセット印刷いわゆる平版印刷方式用使用水の表面張力を低減し、湿し水とする装置 |
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WO2009062694A3 (de) * | 2007-11-15 | 2009-07-23 | Technotrans Ag | Prozessmittelaufbereitung für druckmaschinen |
EP2246190A1 (de) * | 2007-11-15 | 2010-11-03 | technotrans AG | Prozessmittelaufbereitung für Druckmaschinen |
JP2010253338A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Alps Manufacturing Co Ltd | ドレン水浄化装置 |
JP2011194678A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | St Engineering Kk | インキローラの冷却水の処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2003061972A1 (fr) | 2003-07-31 |
TWI268873B (en) | 2006-12-21 |
TW200302174A (en) | 2003-08-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060228 |