JP2000351193A - 湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法 - Google Patents

湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法

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JP2000351193A JP11164451A JP16445199A JP2000351193A JP 2000351193 A JP2000351193 A JP 2000351193A JP 11164451 A JP11164451 A JP 11164451A JP 16445199 A JP16445199 A JP 16445199A JP 2000351193 A JP2000351193 A JP 2000351193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿し水中のBOD、COD、ノルヘキ値およ
びSS等の成分を除去し、湿し水を廃棄することなくリ
サイクルする。 【解決手段】 オフセット輪転印刷機の湿し部11の水
舟12と連結路10a,10bによって接続し、水舟1
2中の湿し水を導入口8aから導入し、導出口8bから
導出することにより循環させる循環路9a〜9dの途中
に、湿し水を強制的に循環させるラインポンプ4と、ゼ
ータ電位の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ装置2
と、活性炭の吸着作用を利用した活性炭フィルタ装置3
とを順に配置する。電位吸着フィルタ装置2によって、
湿し水に含まれるインキ、紙粉や油などの微粒子成分が
吸着、除去され、活性炭フィルタ装置3によって、湿し
水は脱色および脱臭される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷に
用いられる湿し水を処理する湿し水循環処理装置および
湿し水循環処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷では、湿し水の管理は極
めて重要である。湿し水循環装置は、予定した各成分濃
度の清浄な湿し水を印刷ユニットの水舟に一定の流量か
つ一定の温度で安定に供給し、水舟を通過した湿し水を
回収して、再び新鮮な湿し水に再生し水舟に供給する。
最近のオフセット輪転式印刷機においては、連続式の湿
し水循環装置が多く使われるようになっており、水上が
りを安定させるために、有機溶剤であるイソプロピルア
ルコール(IPA)を使用している。
【0003】このIPAを湿し水に添加することによ
り、湿し水の表面張力を低下させ、少ない湿し水の量で
非画線部を均一に湿らせることができる。すなわち、I
PAによって、版面の水濡れ性をよくし、印刷品質の維
持をはかっている。また、IPAは労働安全衛生の面か
ら問題があるため、使用量を必要最小限とするか、IP
Aを使わない湿し水なども実行されている。いずれにし
ても、湿し水の管理は一層重要となっている。
【0004】図5は従来の湿し水循環装置101の例を
示す系統図である。
【0005】図5において、湿し水ミックス装置102
により、湿し水の原液と水・アルコールなどを正確な比
率で混合し、湿し水循環装置101へ新しい湿し水を送
り込む。湿し水循環装置101は、印刷ユニットの水舟
103から戻ってきた湿し水の汚れを、フィルタ装置1
04で除去し、湿し水循環装置101内のタンク(図示
せず)へ水をもどす。
【0006】タンク中の湿し水のレベルが低下すると、
フロートバルブ105によって湿し水ミックス装置10
2から新しい湿し水が補充される。タンク内の湿し水
は、冷却装置(図示せず)により設定温度に維持され
る。アルコール濃度コントロール装置106は、蒸発し
やすいアルコールの濃度をコントロールするためのもの
である。アルコール濃度コントロール装置106の中に
タンク中の湿し水を連続的に送り込み、常に湿し水のp
Hをモニタすることによって酸素イオン濃度を検出し、
必要量のアルコールを湿し水中に補充してそのアルコー
ル濃度を維持する。
【0007】IPAの代替品としてエッチ液を使用する
場合も、温度および濃度を管理して湿し水の濃度と蒸発
率を一定に保つ必要がある。アルコールの場合、比重計
式の濃度コントロールを使用している。一方、IPAの
代替品としてのエッチ液を使用する場合は、湿し水の導
伝率がエッチ液やアルカリ濃縮液の濃度に比例すること
を利用した濃度コントロールが可能である。また、湿し
水循環装置101内に有機物が発生して湿し水の特性を
変化させることもある。その他、湿し水中には、イン
キ、紙粉や油などによる汚れを含んでおり、湿し水循環
装置101全体の洗浄状態の維持は大切である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の湿し水循環装置101の場合、フィルタ装置104
にはスポンジフィルタ等の多孔性濾材が使用されてお
り、水舟103から戻ってきた湿し水の汚れをフィルタ
の空隙層を通し、物理的濾過のみによって不純物を除去
するものである。そのため、その不純物の除去能力はフ
ィルタの目の細かさに依存され、通常100μm程度ま
での不純物しか除去できない。
【0009】仮に、フィルタの目を細かくして不純物の
除去能力を上げようとすると、空隙層を通過する湿し水
に圧力が加わってしまうため、所定の流量で湿し水を循
環させることができなくなってしまう。所定の流量で湿
し水が循環しなくなると、湿し水が正常に機能しなくな
り、印刷品質が低下してしまう。また、フィルタの目が
細かすぎると、不純物によってフィルタの目がすぐに詰
まってしまうため、頻繁にフィルタのメンテナンスをす
る必要がある。
【0010】また、このような従来の湿し水循環装置1
01では、その濾過能力の限界により、湿し水を循環さ
せて約2〜3ヶ月間使用すると、湿し水の汚濁と腐敗に
よりもはや湿し水として使用できない程度まで特性が変
化してしまう。そこで、湿し水の入れ替えを行うわけで
あるが、従来の物理的濾過のみでは、湿し水廃液中の生
物化学的酸素要求量(BOD)、化学的酸素要求量(C
OD)、ノルヘキ値および懸濁物質(SS)等の法定排
水基準をクリアすることができない。そのため、湿し水
廃液は産業廃棄物扱いとなり、廃液をそのまま河川等に
放流することはできない。その結果、廃液処理は専門業
者に委託することになり、その処理にはかなりのコスト
がかかる。
【0011】そこで、本発明においては、湿し水に圧力
をかけることなく、湿し水中のBOD、COD、ノルヘ
キ値およびSS等の成分を除去することによって、湿し
水を廃棄することなくリサイクルすることを可能とした
湿し水循環処理装置および湿し水循環処理方法を提供す
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の湿し水循環処理
装置は、オフセット印刷に用いられる湿し水を循環させ
浄化処理する湿し水循環処理装置であって、湿し水を循
環させる循環路の途中に、ゼータ電位の吸着作用を利用
した電位吸着フィルタ装置と、活性炭の吸着作用を利用
した活性炭フィルタ装置とが備えられたことを特徴とす
る。
【0013】これにより、湿し水に含まれるインキ、紙
粉や油などの微粒子は一般にマイナスの電位を示すた
め、電位吸着フィルタ装置内の電位吸着フィルタにプラ
スのゼータ電位を持たせ、通常の多孔性濾材からなるフ
ィルタによっても除去できない微粒子成分までをも吸着
させることができる。また、このような電位吸着作用に
よれば、電位吸着フィルタを通過させる湿し水に圧力を
かけることなく微粒子成分を低減させることが可能とな
る。さらに、活性炭フィルタを通過させることによっ
て、湿し水を脱色および脱臭することができる。すなわ
ち、所定の流量を維持したままBOD、COD、ノルヘ
キ値およびSS等の成分を低減し、さらに脱色および脱
臭した湿し水は、長期間に渡って使用することができ、
廃棄することなくリサイクルすることが可能となる。ま
た、こうして精製された湿し水を用いてオフセット印刷
を行うことにより、印刷品質を向上させることができ
る。
【0014】特に、循環路の上流側に電位吸着フィルタ
装置が、下流側に活性炭フィルタ装置がそれぞれ配置さ
れた構成とし、湿し水に含まれるインキ、紙粉や油など
の微粒子を電位吸着フィルタ装置により除去した後に活
性炭フィルタ装置を通過させることによって、活性炭フ
ィルタ装置内の活性炭フィルタの寿命を飛躍的に延ばす
ことが可能となる。
【0015】さらに、循環路の導入口側と導出口側との
間の差圧を検知する差圧検知装置と、差圧検知装置の検
知結果に応じて警報を発する警報装置とを備えておくこ
とが望ましい。循環路の導入口側と導出口側との間の差
圧を検知して警報を発し、電位吸着フィルタおよび活性
炭フィルタの交換時期をオペレータに知らせることによ
って、湿し水の流量が設定値から外れるのを防止するこ
とができ、所定の流量を維持することが可能となる。
【0016】ここで、循環路の導入口側と導出口側との
間の差圧は、2.4kg/cm2 以下であることが望ま
しい。これにより、電位吸着フィルタ装置および活性炭
フィルタ装置による浄化作用を最も有効に利用すること
ができる湿し水の流量とすることが可能となる。2.4
kg/cm2 超の場合、電位吸着フィルタ装置または活
性炭フィルタ装置の目詰まりによって浄化処理が充分に
行われなくなる。
【0017】本発明の水循環処理装置等によって行われ
る湿し水循環処理方法は、オフセット印刷に用いられる
湿し水を循環させ浄化処理する湿し水循環処理方法であ
って、湿し水をゼータ電位の吸着作用により濾過し、さ
らに活性炭の吸着作用により濾過して循環させることを
特徴とする。これにより、湿し水に含まれるインキ、紙
粉や油などの微粒子をゼータ電位によって吸着、除去
し、さらに活性炭により脱色、精製し、湿し水を半永久
的に使用することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る湿し水循環処理装置の概略図であって、(a)は平面
図、(b)は正面図、図2は図1に示す湿し水循環処理
装置の系統図である。
【0019】本発明の実施の形態における湿し水循環処
理装置1は、オフセット輪転印刷機に用いられる湿し水
を導入口8a(上流側)から導入し、導出口8b(下流
側)から導出することにより循環させる循環路9a〜9
dの途中に、湿し水を強制的に循環させるポンプ装置と
してのラインポンプ4と、ゼータ電位の吸着作用を利用
した電位吸着フィルタ装置2と、活性炭の吸着作用を利
用した活性炭フィルタ装置3とが順に配置されたもので
ある。
【0020】さらに、湿し水循環処理装置1には、電位
吸着フィルタ2および活性炭フィルタ3よりも外側、す
なわち導入口8a側と導出口8b側の循環路9b,9d
間の差圧を検知して検知信号を発する差圧検知装置とし
ての差圧発信機5と、この差圧発信機5の検知信号の検
知レベルに応じて警報を発する警報装置としてのパトラ
イト6と、ラインポンプ4と差圧発信機5とパトライト
6とを制御する制御盤7とが備えられている。
【0021】図3は図1に示す電位吸着フィルタ装置の
ハウジング内に収容される電位吸着カートリッジの一部
切り欠き詳細図である。
【0022】電位吸着フィルタ装置2は、ハウジング内
に交換可能な電位吸着フィルタとしての電位吸着カート
リッジ20を収容したものである。電位吸着カートリッ
ジ20は、主に樹脂、セルロース、ガラス繊維および吸
水性ポリマーによって構成されたメディア21、ポリプ
ロピレン製セパレータ22およびエッジシール23から
なるセルを、ポリプロピレン製リングシール24を挟み
ながらSUS316製バインダ25で組み立てたもので
ある。
【0023】一般に異相の接触する界面にはある電位差
を生じ、粒子界面に生じた電気二重層による電位のう
ち、動的な役割を演じない部分(固定層)と、動的な役
割を演ずる部分(拡散層)がある。異相間において、相
対運動がある場合にのみ、その界面に起こる電気的な現
象を界面動電現象といい、そこに存在する電位を界面動
電位またはゼータ電位といわれる。
【0024】ゼータ電位は、チンダル現象やブラウン運
動と同様、微細粒子の特性による物理現象であり、一般
に液体中で微粒子や微生物等は、マイナスの電位を示
す。湿し水に含まれるインキ、紙粉や油などもマイナス
の電位を示し、これに対して電位吸着フィルタ装置2内
のメディア21は、プラスのゼータ電位を持つ性質があ
るため、通常の0.2μmメンブランフィルタによって
も除去できないこれらの微粒子を吸着し、除去すること
ができる。また、このような電位吸着作用によれば、電
位吸着フィルタ装置2を通過させる湿し水に圧力をかけ
ることなく微粒子成分を除去することが可能である。
【0025】図4は図1に示す活性炭フィルタ装置の詳
細縦断面図である。図4中の矢印は湿し水の流れを示し
ている。活性炭フィルタ装置3は、ハウジング30内に
交換可能な活性炭フィルタとしての活性炭カートリッジ
31を収容したものである。活性炭カートリッジ31
は、ポリエチレンケース32内に活性炭33、プレフィ
ルタ34およびポストフィルタ35を収容し、熱シール
したものである。
【0026】活性炭33は、高品質の固い粒子の粒状活
性炭であり、湿し水中の有機物、色、臭気および濁りな
どを効果的に吸着する。プレフィルタ34およびポスト
フィルタ35は、セルロース繊維およびメラニン樹脂に
よって形成されたものである。プレフィルタ34は湿し
水中のゴミ、錆およびその他の沈殿物を吸着し、ポスト
フィルタ35は活性炭33の流出を防止する。プレフィ
ルタ34によって濾過された湿し水は、活性炭33によ
って湿し水中に含有する有機物等が吸着される。
【0027】ところで、オフセット輪転印刷機の湿し部
11は、版16上に設けられているもので、水舟12
と、ここから版16へ順に設けられた複数のローラ1
3,14,15とを有する。図2に示すように、湿し水
循環処理装置1は、オフセット輪転印刷機の湿し部11
の水舟12と連結路10a,10bによって接続され
る。連結路10a,10bと湿し水循環処理装置1と
は、それぞれ導入口8aと導出口8bとに接続される。
水舟11内の湿し水は、一連の連結路10a,循環路9
a〜9d,連結路10bを通って循環する。
【0028】水舟11内の湿し水は、ラインポンプ4に
よって強制的に循環路9a内に送り込まれる。水舟11
内の湿し水は、連結路10aを介して導入口8aより循
環路9a内に入り、循環路9bを通って電位吸着フィル
タ装置2内へと導かれる。電位吸着フィルタ装置2内で
はゼータ電位の吸着作用によって、湿し水に含まれるイ
ンキ、紙粉や油などの微粒子成分が吸着、除去される。
このように電位吸着作用により微粒子成分を吸着、除去
させることにより、電位吸着フィルタ装置2を通過させ
る湿し水に圧力をかけることなく微粒子成分を除去させ
ることが可能となる。さらに、循環路9cを介して活性
炭フィルタ装置3内に導かれた湿し水は、脱色および脱
臭され、循環路9dおよび連結路10bを介して水舟1
1内へと戻される。
【0029】こうして、循環路9a〜9dの途中に備え
られた電位吸着フィルタ装置2と活性炭フィルタ装置3
とによって、所定の流量を維持したままBOD、CO
D、ノルヘキ値およびSS等の成分が低減され、さらに
脱色および脱臭された湿し水は、長期間に渡って使用す
ることができ、廃棄することなくリサイクルすることが
可能となる。その結果、湿し水の廃液が発生することが
なく、廃液処理を外部に委託する必要もなくなるので、
オフセット印刷に用いる湿し水のランニングコストを抑
えることが可能となる。また、こうして精製された湿し
水を用いてオフセット印刷を行うことにより、印刷品質
を向上させることができる。
【0030】特に、本実施形態の湿し水循環処理装置1
においては、循環路9a〜9dの上流側に電位吸着フィ
ルタ装置2が、下流側に活性炭フィルタ装置3がそれぞ
れ配置された構成とし、湿し水に含まれるインキ、紙粉
や油などの微粒子が電位吸着フィルタ装置2により除去
された後に活性炭フィルタ装置3を通過するようにして
いるため、活性炭カートリッジ31の寿命が飛躍的に延
びる。
【0031】ここで、本実施形態における湿し水循環処
理装置1に備えた差圧発信機5によって、循環路9b,
9d間の差圧を検知し、この差圧が2.2kg/cm2
以上となったときにパトライト6を点灯させ警報を発す
るようにしている。電位吸着フィルタ装置2内のメディ
ア21は、その吸着能力の限界点となると差圧が急上昇
するため、この差圧の上昇を検知し、電位吸着フィルタ
装置2の交換時期をオペレータに知らせることによっ
て、湿し水の流量が設定値から外れるのを防止するよう
にしている。また、活性炭フィルタ装置3についても、
差圧の上昇によって吸着能力の限界点を検知し、同様に
取り扱う。
【0032】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0033】(1)湿し水を循環させる循環路の途中
に、ゼータ電位の吸着作用を利用した電位吸着フィルタ
装置と、活性炭の吸着作用を利用した活性炭フィルタ装
置とが備えられることによって、所定の流量を維持した
ままBOD、COD、ノルヘキ値およびSS等の成分を
低減し、さらに脱色および脱臭した湿し水は、長期間に
渡って使用することができ、廃棄することなくリサイク
ルすることが可能となる。その結果、湿し水の廃液が発
生することがなく、廃液処理を外部に委託する必要もな
くなるので、オフセット印刷に用いる湿し水のランニン
グコストを抑えることが可能となる。また、こうして精
製された湿し水を用いてオフセット印刷を行うことによ
り、印刷品質を向上させることができる。
【0034】(2)循環路の上流側に電位吸着フィルタ
装置が、下流側に活性炭フィルタ装置がそれぞれ配置さ
れることによって、湿し水に含まれるインキ、紙粉や油
などの微粒子を電位吸着フィルタ装置により除去した後
に活性炭フィルタ装置を通過させ、活性炭フィルタの寿
命を飛躍的に延ばすことが可能となる。
【0035】(3)循環路の導入口側と導出口側との間
の差圧を検知する差圧検知装置と、差圧検知装置の検知
結果に応じて警報を発する警報装置とを備えることによ
って、電位吸着フィルタおよび活性炭フィルタの交換時
期をオペレータに知らせ、湿し水の流量が設定値から外
れるのを防止することができ、湿し水の管理をオペレー
タが容易に行うことが可能となる。
【0036】(4)循環路の導入口側と導出口側との間
の差圧を、2.4kg/cm2 以下とすることによっ
て、電位吸着フィルタ装置および活性炭フィルタ装置に
よる浄化作用を最も有効に利用することができる湿し水
の流量とし、印刷品質を容易に維持することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における湿し水循環処理
装置の概略図であって、(a)は平面図、(b)は正面
図である。
【図2】 図1に示す湿し水循環処理装置の系統図であ
る。
【図3】 図1に示す電位吸着フィルタ装置のハウジン
グ内に収容される電位吸着カートリッジの一部切り欠き
詳細図である。
【図4】 図1に示す活性炭フィルタ装置の詳細縦断面
図である。
【図5】 従来の湿し水循環装置の例を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1 湿し水循環処理装置 2 電位吸着フィルタ装置 3 活性炭フィルタ装置 4 ラインポンプ 5 差圧発信機 6 パトライト 7 制御盤 8a 導入口 8b 導出口 9a〜9d 循環路 10a,10b 連結路 11 湿し部 12 水舟 13,14,15 ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷に用いられる湿し水を循
    環させ浄化処理する湿し水循環処理装置であって、前記
    湿し水を循環させる循環路の途中に、ゼータ電位の吸着
    作用を利用した電位吸着フィルタ装置と、活性炭の吸着
    作用を利用した活性炭フィルタ装置とが備えられたこと
    を特徴とする湿し水循環処理装置。
  2. 【請求項2】 前記循環路の上流側に前記電位吸着フィ
    ルタ装置が、下流側に前記活性炭フィルタ装置がそれぞ
    れ配置された請求項1記載の湿し水循環処理装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記循環路の導入口側と導出口
    側との間の差圧を検知する差圧検知装置と、同差圧検知
    装置の検知結果に応じて警報を発する警報装置とを備え
    た請求項1または2記載の湿し水循環処理装置。
  4. 【請求項4】 前記循環路の導入口側と導出口側との間
    の差圧が、2.4kg/cm2 以下である請求項1,2
    または3記載の湿し水循環処理装置。
  5. 【請求項5】 オフセット印刷に用いられる湿し水を循
    環させ浄化処理する湿し水循環処理方法であって、前記
    湿し水をゼータ電位の吸着作用により濾過し、さらに活
    性炭の吸着作用により濾過して循環させることを特徴と
    する湿し水循環処理方法。
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