JP2003170185A - ろ過装置を備えた浄化槽及びろ材による被処理水の浄化方法 - Google Patents

ろ過装置を備えた浄化槽及びろ材による被処理水の浄化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置発明は、生物処理槽とろ過処理槽とを併設
したタイプの浄化槽に就いて、従来は、含燐物質の補足
目的で使っていた凝集剤を、ろ材の目詰まり防止目的に
転用して、浄化槽の運転経費を大幅に節減する。方法発
明は、ろ過処理全般に適用し得る、ろ材の目詰まり防止
対策を提供する。 【解決手段】装置は、ろ過処理槽に、汚濁物質を集塊さ
せる為の凝集剤を所定量供給し、且つ、ろ材のろ過面へ
の汚濁物質の吸着を阻止する為の噴気装置を設ける。凝
集剤がポリ塩化アルミニウムの場合は、被処理水中のア
ルミニウム/燐のモル比を0.1〜1.0の範囲に収ま
る様に、凝集剤の供給量を調整し、又、被処理水のML
SS濃度を、10000mg/リットル以下となる様に
調整する。方法は、ろ材の目詰まりを防ぐ為の、微粒状
物質を集塊化させる性質を有する凝集剤を、被処理水中
に所定の濃度割合で供給することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明による装置発明は、活
性汚泥を用い生物処理槽と、ろ材の目詰まりを防ぐ為の
噴気装置を付設したろ過装置を納めたろ過処理槽とを組
合わせた、いわゆる、膜分離活性汚泥方式のものに於い
て、噴気に要するエネルギーの大幅節約、ろ過膜の耐久
性向上、保守・点検の簡易化等、総じて、運転経費の大
幅節減を達成し得る、ろ過装置膜を備えた浄化槽に関す
る。
【0002】又、本発明による方法発明は、微粒状物質
を集塊化させる性質を備えた凝集剤を活用することによ
って、ろ材が目詰まりし難くした、ろ材による被処理水
の浄化方法に関する。
【0003】
【従来の技術】生活排水中の汚濁物質を、活性汚泥中に
生息する微生物の働きだけに依存して浄化処理するタイ
プの、旧来の浄化槽は、排水中の汚濁物質の濃度が高過
ぎたり、気温の低い時等には、浄化処理し切れない汚濁
物質が、処理水と共にそのまま下水溝に放流されてしま
う恐れが多分にあった。
【0004】そこで、この様な恐れをほぼ確実に無くす
為に、活性汚泥を用い生物処理槽内に、ろ過膜を用いた
ろ過装置を納めた、当業界で“膜分離活性汚泥方式”と
呼ばれるタイプの浄化槽が開発され、急速に普及しつつ
ある。汚濁物質が含まれる被処理水を、ろ過膜によって
固/液分離して浄化するには、隣接する2つの汚水貯槽
の水面の高低差(水頭)を利用するか、或いは、ろ過膜
の背面側を負圧にする為の吸引ポンプが使われる。
【0005】この様に、ろ過膜の背面の吸引側に負圧を
及ぼせば、当然のことながら、ろ過膜は、時間の経過と
共に、負圧の大きさに比例して、次第に目詰まりを生じ
て来ることになる。この目詰まりの防止策として、縦向
きに配設されたろ過膜の下側に設置した噴気装置から、
上向きの強烈な噴気流を、ろ過膜の前面側に吹き上げる
方法が採られて来た。この噴気流によって、負圧により
ろ過面に吸着されようとする汚濁物質は跳ね除けられ
る。
【0006】ところが、この様な噴気装置によって、ろ
過膜の目詰まり防止効果を得るには、例えば、5人用の
小型合併浄化槽の場合は、約150リットル/分とかな
り多量の圧縮空気を供給する必要がある。
【0007】然し、生物処理槽と、ろ過装置を備えたろ
過処理槽とを併用すれば、処理水中に浄化し切れなかっ
た汚濁物質が残存する恐れは、ほぼ確実に無くなる。そ
の為、生物処理槽内の汚濁物質の濃度(“MLSS”と
略称される)を、10000〜20000mg/リット
ルとかなり高めても安全に処理出来るので、その分、浄
化槽のコンパクト化のメリットが得られる。生活排水の
処理を行う場合、活性汚泥による生物処理のみに依存す
る浄化槽では、MLSS濃度の望ましい値は、2000
〜4000mg/リットルとされて来た。
【0008】ところで、生活汚水の排出に連関した社会
問題として、排出汚水中に含まれる汚濁物質や洗剤由来
の含燐物質が、河川や湖沼の水の富栄養化をもたらし、
その為に水質の悪化が進行していることが、かなり以前
から指摘され、その対応策が模索されて来た。
【0009】そこで、浄化槽の製造業者も、この問題の
解決策に就いて様々に考究を重ねた結果、汚水中に凝集
剤を混和させると、その凝集作用によって含燐物質が補
足されて、汚泥と共に沈降分離させ得ることが解った。
この凝集剤としては、既に知られている多くの種類のう
ち、使用方法が簡便で然も安価な、ポリ塩化アルミニウ
ムが主に使われている。その場合、汚水中への凝集剤の
添加濃度を、アルミニウム/燐のモル比で、2〜4とな
る様に設定すると、処理済水中の燐濃度を0.5mg/
リットル以下に減らすことが出来る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、生物処理
槽とろ過処理槽とを併用した浄化槽には、以下に列挙し
た如き幾つかの要改善課題も残されている。 (イ)既述の様に、強制吸引に伴ってろ過面に吸着され
様とする汚濁物質を、噴気によって跳ねのけるには、か
なり大容量のブロワを必要とする。 (ロ)浄化能力が増した分、MLSS濃度を高めると、
汚濁物質を食べてくれる微生物の生息環境が悪化して、
浄化作用の低下を招き、汚泥の発生量が増す。 (ハ)MLSS濃度を高めるに連れて、被処理水の粘性
が急速に増すので、重力による汚泥の沈降分離が行われ
難くなる。 (ニ)その分、ろ過膜を備えたろ過装置の負担が増すこ
とになる。 (ホ)然も、被処理水の粘性が増すと、曝気用空気の供
給効率が低下するので、その分、空気の供給量を増やす
必要がある。
【0011】そこで、本発明の主たる目的は、活性汚泥
を利用した生物処理槽と、ろ過装置を納めたろ過処理槽
とを併用したタイプの浄化槽に就いて、従来は、含燐物
質の補足除去を目的として使われて来た凝集剤の、汚泥
を集塊化させる性質に着目し、この機能を活用すること
によって、ろ材の目詰まり防止に必要な噴気量を大幅に
節減し、併せて、ろ過装置の保守・点検に要する経費も
顕著に節約出来る等、総じて、被処理水の浄化性能と、
運転経費の目立った節減とを達成し得る、ろ過装置を備
えた浄化槽を提供するにある。
【0012】そして、本発明の付随的な目的は、被処理
水中に含まれる微粒状物質を分離除去するろ過装置の、
ろ材の目詰まりを防ぐ為に、微粒状物質を集塊化させる
性質を有する凝集剤を活用した、ろ材による被処理水の
浄化方法を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による、ろ過装置
を備えた浄化槽は、活性汚泥を用いた生物処理槽と、ろ
材により固/液分離するろ過装置を納めたろ過処理槽と
を備えるものに於いて、ろ過処理槽には、ろ材の目詰ま
りを防ぐ為に、微粒状の汚濁物質を集塊化させる性質を
有する凝集剤を所定量供給すると共に、縦向きに配置し
たろ材のろ過面に沿って上昇する噴気流を生じさせる為
の噴気装置を設けたことを特徴とする。そして、凝集剤
としてポリ塩化アルミニウムを用いた場合は、ろ過処理
槽内の被処理水中のアルミニウム/燐のモル比が0.1
〜1.0の範囲に収まる様に、凝集剤の供給量を調整す
る。更に、ろ過処理槽内の被処理水のMLSS濃度を、
10000mg/リットル以下となる様に調整する。
【0014】又、本発明による、ろ材を用いた被処理水
の浄化方法は、被処理水中に浸漬状態で納めたろ過装置
の、ろ材の目詰まりを防ぐ為に、微粒状物質を集塊化さ
せる性質を有する凝集剤を、被処理水中に所定の濃度割
合で混和させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による、ろ過装置
を備えた浄化槽の一実施例に就いて、図面を参照しなが
ら説明する。図1は、この実施例の浄化槽100の構造
を、その縦断面によって示した見取図である。
【0016】浄化槽100の本体部分は、隔壁を隔て連
設された生物処理槽Aと、ろ過処理槽Bとからなる。生
物処理槽Aの上流側には、被処理水の供給量を平準化す
る為の、流量調整槽Cを設けている。
【0017】流量調整槽C内には、配管aを経てこの槽
に供給された被処理水を、生物処理槽Aに向けて定量給
送する為の、計量ポンプ1を設置している。計量ポンプ
1から延びる配管bには、後述するろ過装置Dにダメー
ジを与える土砂等の固形物を補足する為の、微細目スク
リーン装置Eを介在させている。
【0018】上記各槽A〜Cには、各槽内の水位が、夫
々適正な範囲内に保たれる様に自動制御する為の、下限
水位センサと、上限水位センサ(図示略)とを配設して
いる。
【0019】生物処理槽A内の底部には、好気性バクテ
リアに酸素を供給する為の散気装置2を設置している。
この散気装置2に連結した配管cは、圧縮空気を供給す
るブロワ3に接続される。
【0020】ろ過処理槽B内には、ろ過装置Dを据え付
けている。このろ過装置Dは、箱形のケーシング4内
に、複数枚のパネル状のろ材ユニット5を、取替自在に
縦向きに納めている。ろ材ユニット5は、矩形フレーム
の表裏両面にシート状のろ材を張設した構成を備えてお
り、その内空部は、配管dを介して吸引ポンプ6に連な
っている。図中の7は流量制御弁、8は負圧計である。
【0021】ろ材の材質としては、汚水浄化の技術分野
では、“嫌気ろ材”、或い“接触ろ材”と呼ばれてい
る、生物膜の付着し易い、織布、不織布、或いは、微細
な多孔質構造を備えたシート状ろ材等、ろ過技術の分野
で公知のものの中から、被処理水の性状や、必要とする
浄化精度に適合したものを選んで、単用、又は適宜に組
合わせて用いればよい。又、ろ材の形態及びろ過装置D
の構造に就いても、この実施例に示したものに限られ
ず、公知の様々の形態や構造のものの中から適宜に選択
してもよい。
【0022】ろ材ユニット5群の下側には、垂直向に配
置された各ろ材のろ過面に向けて圧縮空気を上向きに噴
出させる為の噴気装置9を配設している。
【0023】更に、ろ過処理槽B内には、凝集剤供給管
11を配設している。この凝集剤は、被処理水中に懸濁
状態で存在する微粒状の汚濁物質を集塊化させて、ろ過
膜の目詰まりを防ぐ役割を果たすものである。凝集剤供
給管11には、その供給量を制御する為の計量ポンプ1
2を介在させている。
【0024】凝集剤としては、この実施例では、周知の
ポリ塩化アルミニウム、硫酸バン土、硫酸第一鉄、塩化
第二鉄、ポリ硫酸鉄等のうち、取り扱い易く、然も安価
な、ポリ塩化アルミニウムを選んで用いている。然し、
勿論、ポリ塩化アルミニウムには限られない。尚、図示
は省いたが、ろ過処理槽B内には、凝集剤を被処理水中
に混和させる為の撹拌装置も設けている。
【0025】又、ろ過処理槽B内には、底部に沈積した
汚泥を吸い上げる為の、汚泥移送ポンプ13を設けてい
る。
【0026】次に、上記実施例の浄化槽100の作用に
就いて説明する。浄化槽100の起動スイッチ(図示
略)を投入すると、ブロワ3が送風を開始し、各ポンプ
は、作動を開始するか、又は、作動待機状態となる。浄
化槽100の基本的な作動に就いては、従来の同類の浄
化槽とほぼ同じである。
【0027】流量調整槽Cに流入した被処理液は、計量
ポンプ1によって、生物処理槽Aに定量給送される。生
物処理槽Aでは、ブロワ3が発生させた圧縮空気を、散
気装置2に断続的に供給することによって、好気性バク
テリアが、被処理水中の有機質の汚濁物質を分解させ、
嫌気性バクテリアが、有機物中の含窒素成分を窒素ガス
に迄分解してくれる(嫌気・好気生物学的脱窒法)。
【0028】生物処理槽Aから溢れ出た被処理水は、隣
接するろ過処理槽Bに流入する。浄化槽100の運転中
は、ブロワ3が発生させた圧縮空気を、噴気装置9に送
り続ける。そして、吸引ポンプ6は、浄化槽100の運
転状況に応じて、適時・適切に作動させる。又、計量ポ
ンプ12は、所定量の凝集剤を、生物処理槽Aに継続
的、又は断続的に供給する。
【0029】ろ過処理槽B内に流入した被処理水中に残
存する汚濁物質は、生物処理槽A内で曝気作用を受ける
ことによって、細粒化されている。その為、ろ過装置D
のろ材に目詰まりを生じさせ易い状態にある。然も、こ
の細粒状の汚濁物質には、吸引ポンプ6による吸引力
が、ろ材を介して作用する。
【0030】ところが、ろ過処理槽B内には、計量ポン
プ12によって流量調整された凝集剤が供給されてい
る。この凝集剤には、微粒状の汚濁物質(汚泥)を集塊
化させる性質があるので、ろ過処理槽B内に流入した汚
濁物質は、ろ材に目詰まりを生じさせ難い大きさに迄、
自然に集塊化される。その為、ろ材の目詰まりは、著し
く起こり難くなる。
【0031】一方、従来のろ過装置を備えた浄化槽で
は、ろ材の目詰まり防止対策として、専ら、噴気用ブロ
ワの容量を大幅に増すことによって、ろ材の表面に吸着
されようとする汚濁物質を、気泡を含む強い水流によっ
て跳ね除けさせる方法を採って来た。この目詰まり防止
用の噴気量は、既述の様に、例えば、5人用の小型合併
浄化槽の場合、約150リットル/分とかなり多量を要
していた。
【0032】然るに、本発明によるこの実施例の場合
は、上記した従来の浄化槽と同じ条件設定のもとで、凝
集剤の添加量を適宜に変えながら試験運転を重ねた結果
として、噴気装置9への送気量は、約60±20リット
ル/分と、ほぼ半量で足りることが解った。然も、ろ材
に目詰まりが生じ難くなった分、吸引ポンプ6はより小
型のもので足りる様になる。
【0033】又、前述の従来技術では、浄化処理済水中
の隣濃度を減らす目的で、凝集剤としてポリ塩化アルミ
ニウムを使った場合は、被処理水中への凝集剤の添加濃
度を、アルミニウム/燐のモル比が2〜4となる様に、
かなり高く設定する必要があった。それに対して、本発
明の様に、ろ過装置Dのろ材の目詰まり防止を目的とし
て凝集剤を用いる場合には、上記モル比は、1/5〜1
/10の値で所期の目的を果たすことが出来た。具体的
には、0.1〜1.0の範囲内に納められた。
【0034】更に、従来の、ろ過装置を備えた浄化槽で
は、ろ過処理槽B内の被処理水のMLSS濃度を、既述
の様に10000〜20000mg/リットルに設定し
ていた。それに対して、本発明では、上記のMLSS濃
度を、10000mg/リットル以下、望ましくは80
00mg/リットル以下になる様に調整している。
【0035】この様にMLSS濃度を下げると、被処理
水の粘性を低く保てるので、従来の技術の様に、MLS
S濃度を高くしたことによって被処理水の粘性が大幅に
高まり、圧縮空気の吹き込みによる曝気作用が低下し
て、バクテリアの生息環境が悪化してしまう不都合を回
避することが出来る。
【0036】上述の如く、本発明の構成上の主要な特長
は、浄化槽を構成する複数種類の処理槽のうち、ろ過装
置を納めたろ過処理槽だけに、所定量の凝集剤を混和さ
せるところにある。従って、浄化槽の全体構成は、図1
に示した構成に限られず、複数種類の処理槽を適宜に取
捨選択して組合わせた場合でも、本発明の目的を達成す
ることが出来る。
【0037】上記した装置発明に就いては、その一実施
例の装置として、生活排水を浄化する浄化槽を採り上げ
て説明した。然し、汚濁物質乃至は汚染物質が含まれた
被処理水を浄化処理する為の浄化槽は、生活排水用の浄
化槽以外にも、様々なタイプのものが存在する。例え
ば、公共の下水処理場、各種の生産工場の製造設備や排
水処理施設等がそれである。
【0038】これ等の、多種多様な被処理水の浄化施設
にも、あまねく適用出来る様に考えられたのが、本発明
による方法発明であって、その構成要件とするところ
は、被処理水中に浸漬状態で納めたろ過装置の、ろ材の
目詰まりを防ぐ為に、微粒状物質を集塊化させる性質を
有する凝集剤を、被処理水中に所定の濃度割合で混和さ
せることにある。
【0039】この方法発明の、作用・効果は、装置発明
のそれに準ずる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明によるろ過装置を備えた浄化槽及びろ材を用いた被処
理水の浄化方法を、例えば、生活排水用の浄化槽に適用
すれば、以下に列挙した如き実用上の顕著な効果を奏
し、総じて、ろ過装置の運転経費の顕著な節減を達成出
来る。 (a)ろ過処理槽を含む、複数種類の処理槽を組合わせ
た構成を備える浄化槽に就いて、所定量の凝集剤を、ろ
過処理槽に供給することによって、微粒状の汚濁物質
を、ろ過膜に目詰まりを生じさせない程度の大きさに迄
集塊化させられる。 (b)その為、ろ過装置に付設した、目詰まり防止用の
噴気装置への送気量を大幅に節減出来る。 (c)又、ろ過膜の洗浄や交換等の手間と経費の顕著な
節減と、ろ過装置の耐久性の大幅向上とを達成出来る。 (d)ろ過膜の目詰まりが生じ難いので、その分、ろ過
用の吸引ポンプはより小型のもので足りる。 (e)ろ過膜の目詰まり防止目的で用いる凝集剤は、燐
除去の為に凝集剤を添加する場合に比べてはるかに少量
で足りる。 (f)その為、凝集剤の添加に伴う運転経費の増加も少
なくて済む。 (g)凝集剤の使用量に比例して汚泥の発生量が増大
し、その処理費も大幅に膨らむが、この処理費も、燐除
去目的の場合に比べて顕著に節減出来る。 (h)凝集剤の働きによって、燐を除去することも出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、浄化槽の縦断
面の見取図である。
【符号の説明】
100 浄化槽 A 生物処理槽 B ろ過処理槽 C 流量調整槽 D ろ過装置 E 微細目スクリーン装置 1 計量ポンプ 2 散気装置 3 ブロワ 4 ケーシング 5 ろ材ユニット 6 吸引ポンプ 7 流量制御弁 8 負圧計 9 噴気装置 11 凝集剤供給管 12 計量ポンプ 13 汚泥移送ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 3/00 C02F 3/00 D E Fターム(参考) 4D006 GA07 HA41 JA71 KA31 KA33 KA41 KA43 KB13 KD08 KE11Q KE11R MA03 PA01 PB08 PC62 4D015 BA19 BA22 BB05 CA02 DA04 EA04 EA37 4D027 AB01 AB14 AB16 BA04 BA07 BA11 4D028 AC01 AC09 BB02 BB07 BC14 BC17 BC18 BD08 BD17 CA00 CA05 CB02 CC05 CD05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性汚泥を用いた生物処理槽と、ろ材に
    より固/液分離するろ過装置を納めたろ過処理槽とを備
    えるものに於いて、 ろ過処理槽には、ろ材の目詰まりを防ぐ為に、微粒状の
    汚濁物質を集塊化させる性質を有する凝集剤を所定量供
    給すると共に、ろ材の縦向きのろ過面に沿って上昇する
    噴気流を生じさせる為の噴気装置を設けたことを特徴と
    するろ過装置を備えた浄化槽。
  2. 【請求項2】 凝集剤としてポリ塩化アルミニウムを用
    いた場合は、ろ過処理槽内の被処理水中のアルミニウム
    /燐のモル比が0.1〜1.0の範囲に収まる様に、凝
    集剤の供給量を調整することを特徴とする請求項1記載
    のろ過装置を備えた浄化槽。
  3. 【請求項3】 ろ過処理槽内の被処理水のMLSS濃度
    を、10000mg/リットル以下となる様に調整する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のろ過装置を備え
    た浄化槽。
  4. 【請求項4】 被処理水中に浸漬状態で納めたろ過装置
    の、ろ材の目詰まりを防ぐ為に、微粒状物質を集塊化さ
    せる性質を有する凝集剤を、被処理水中に所定の濃度割
    合で混和させることを特徴とするろ材による被処理水の
    浄化方法。
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