JP2003210523A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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Abstract
収体の吸収性及び体液保持性を向上し、使用者が感じる
不快感を軽減できる吸収体を提供する。 【解決手段】 使い捨て吸液パッド10は、身体側に面
する透水性のトップシートと31、衣服側に面する不透
水性のバックシート41と、トップシート及びバックシ
ートに内包され体液を吸収する機能を有する吸液性コア
51と、を備える。使い捨て吸液パッド10は、トップ
シート31と吸液性コア51との間に、吸液性コア51
に向く側の繊維密度がトップシートに向く側の繊維密度
より大きいセカンドシート81が設けられている。セカ
ンドシート81は、トップシート31と吸液性コア51
との間に、吸液性コア51に向く側からトップシート3
1に向く側に向かって繊維密度が大きくなっていく。セ
カンドシート81と吸液性コア51との間には、疎水性
を有する疎水層が設けられている。
Description
収性物品に関するものである。
プキンなど体液を吸収する吸収性物品は、一般に、身体
側に面する透水性の表面側シート、衣服側に面する裏面
側シート、そしてこれらに内包され体液を吸収する吸液
性コアからなり、使用者から放出された体液は、表面側
シートを介して吸液性コアに吸収されるようになってい
る。
到達した体液は、親水性の素材からなる吸液性コアに順
次吸収されることになる。このとき、着用者の感じる不
快感をできるだけ少なくするためには、尿や体液がすば
やく表面側シートから吸液性コアに移行され、吸液性コ
アから表面シート側への尿や体液の戻りが少ないことが
必要である。一方、使用者はこれらの製品を使用した後
には、製品を捨てることになるが、製品を捨てる際に、
体液が付着した部分を目にすることは、使用者以外の他
人はもちろん、使用者本人でも不快感を感じるものであ
る。
部分を隠蔽、及び吸収性を向上するために、崇高で高目
付の親水性不織布が表面材やその直下に配置されるセカ
ンドシートとして使用されている。
コアの素材等を研究して、製品の吸収性を向上させるこ
とは盛んに行われており、体液の吸収性を高めるという
点から見れば、ある程度の成功は収めている。しかしな
がら、充分な隠蔽効果を不織布で持たせようとすると、
高目付化、高密度化が必要となり、かえって表面側シー
トから吸液性コアへの体液移行を損ねたり、表面側シー
トに残存する体液が増えてしまう虞がある。また、吸収
性物品が硬くなってしまい、着用者の着用感を損ねてし
まう虞がある。
たものであり、その目的は、吸収性物品の構成に手を加
えることによって、吸収性物品の吸収性及び体液保持性
を向上させるとともに、体液の隠蔽性もまた向上し、使
用者が感じる不快感を軽減できる吸収性物品を提供する
ことにある。
するために、本発明に係る吸収性物品は、表面側シート
と吸液性コアの間に体液透過性シートを設け、このシー
トの繊維密度の勾配を調整し、さらに体液透過性シート
の吸液性コア側に疎水性の疎水層を設けることによっ
て、吸収性物品の吸収性及び体液保持性を向上し、使用
者が感じる不快感を軽減するものである。
ものを提供する。
ートと、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シ
ート及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機
能を有する吸液性コアと、を備える吸収性物品におい
て、前記表面側シートと前記吸液性コアとの間に、当該
吸液性コアに向く側の繊維密度が当該表面側シートに向
く側の繊維密度より大きい体液透過性シートが設けられ
ていることを特徴とする吸収性物品。
ートと、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シ
ート及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機
能を有する吸液性コアと、を備える吸収性物品におい
て、前記表面側シートと前記吸液性コアとの間に、当該
表面側シートに向く側から前記吸液性コアに向く側に向
かって繊維密度が大きくなっていく体液透過性シートが
設けられていることを特徴とする吸収性物品。
性コアとの間には、疎水性を有する疎水層が設けられて
いることを特徴とする(1)又は(2)記載の吸収性物
品。
色又は図柄が施されているものであることを特徴とする
(3)記載の吸収性物品。
成されたものであることを特徴とする(4)記載の吸収
性物品。
ートの身体側に面する側とは逆側に位置する体液透過性
シートに施され、かつ、前記体液透過性シートの前記表
面側シートとは逆側の面に施されているものであること
を特徴とする(4)又は(5)記載の吸収性物品。
ートと、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シ
ート及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機
能を有する吸液性コアと、を備える吸収性物品の製造方
法であって、一の面から他の面に向けて繊維密度が大き
くなっていくような密度勾配を有する体液透過性シート
を製造する工程と、前記繊維密度が大きい側の面に疎水
性を付与する印刷を行う工程と、前記印刷を行った面を
前記吸液性コアに向けて前記表面側シートとの間に挟む
工程と、を含む吸収性物品の製造方法。
て図面に基づいて説明する。以下の説明では、本発明の
吸収性物品を用いるのに好適なものとして、いわゆる使
い捨ておむつに用いられる吸液パッドを用いて説明して
いるが、本発明の吸収性物品の用い方はこれに限られ
ず、いわゆる生理用ナプキン等の体液を吸収する製品に
も用いることができるものである。
ときは使い捨ておむつ等の「短手方向」を意味し、「長
さ」というときは使い捨ておむつ等の「長手方向」を意
味し、更に、「厚さ」というときは使い捨ておむつ等の
「高さ方向」を意味する。
て吸液パッドを示す概略斜視図である。
の使い捨ておむつであり、両腿に挟み込むように装着さ
れた後に、その外面を覆うように紙製若しくは布製のお
むつ、パンツ等を装着することにより固定されるもので
ある。
交差する長手方向に胴回り域20、21と、これらの胴
回り域20、21の間に位置する股下域22と、を有
し、互いに対向して長手方向へ延び、股下域22におい
て使い捨て吸液パッド10の内方へ湾曲する両側縁2
3、24と、両側縁23、24と交差して互いに対向し
て幅方向へ延びる両端縁25、26と、を有する前後対
象、左右対称タイプのものである。
かけて、幅方向中央部には、透液性のトップシート31
が面しており、後述する不透液性のバックシート41
(図2参照)とともに、後述する吸液性コア51(図3
参照)を内包する。
側縁23、24に、上述したトップシート31、バック
シート41、吸液性コア51を接合する防漏カフ61、
71(図2参照)を有し、後述する如く、防漏カフ6
1、71に内在する複数の弾性部材62、63、64、
72、73、74(図2参照)により、使い捨て吸液パ
ッド10を内方へ湾曲させる。
下域22の中央部近傍から胴回り域20、21の端縁2
5、26近傍に、使い捨ておむつ10の非肌当接面の方
向へ凹むポケット27、28を備えており、このポケッ
ト27、28は、固形の排出物を蓄積する機能を有す
る。尚、本実施形態の使い捨て吸液パッド10は、前後
対称タイプであり、胴周り域20を前面として使用する
場合には、ポケット28が固形の排出物を蓄積する機能
を有し、胴回り域21を前面として使用する場合には、
ポケット27が固形の排出物を蓄積する機能を有するも
のである。
延びる折り目29が形成されており、胴回り域20を前
面とし、その胴回り域20を身体側に頂点がくるように
折り曲げた場合であっても、胴回り域21及び股下域2
2に皺を生じさせないように構成されている。
の使い捨て吸液パッド10を示す分解斜視図であり、図
3は、本実施形態の使い捨て吸液パッド10を示す断面
図である。尚、図2は、複数の弾性部材62、63、6
4、72、73、74により防漏カフ61、71が縮ま
ないことを想定して描かれたものである。
く、透液性のトップシート31と、不透液性のバックシ
ート41と、トップシート31及びバックシート41の
間に介在する吸液性コア51(図3参照)と、トップシ
ート31及び吸液性コア51との間に介在する「体液透
過性シート」であるセカンドシート81と、これらのト
ップシート31、バックシート41、及び、吸液性コア
51を接合し、長手方向に延びる一対の防漏カフ61、
71と、で構成されている。
体側に当接するものであり、透液性の不織布や開孔プラ
スチックフイルム等の透液性のシートが使用される。
時に衣服側に当接するものであり、不透液性のプラスチ
ックフイルムまたはプラスチックフイルムと疎水性不織
布とのラミネートシート、好ましくは通気不透液性のシ
ートが使用される。
吸液コアであり、上層吸液体101と、下層吸液体13
1と、それらの上層吸液体101及び下層吸液体131
の各々の外周を被覆する透液性の包装シート121、1
51と、で構成されている。
は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物
であり、所要の厚みに圧縮され、全体がティシュペーパ
等の透水性を有する包装シート121、151によって
被覆されている。
おいては、上述した構成としたが、本発明はこの構成に
限らず、例えば、高吸収シート等を挟み込んだものであ
ってもよく、更には、一層タイプの吸液性コアを用いて
もよい。
うに、「身体側に面する透水性の表面側シート」である
トップシート31と、「体液を吸収する機能を有する」
吸液性コア51との間には、崇高なセカンドシート81
が位置している。セカンドシート81とトップシート3
1とは、互いに固着されているものであるが、図3では
説明の便宜上、それぞれのシートが固着されていない状
態を図示している。また、セカンドシート81と吸液性
コア51も固着されているものであるが、図3では固着
されていない状態で図示している。
図を示す。図4に示すように、セカンドシート81は、
2層構造の繊維層81a、81bから構成されるもので
ある。上述したように、繊維層81aは、トップシート
31にホットメルト接着剤等の接着剤により固着されて
いる。固着方法としては、上述したホットメルト接着剤
を用いる方法の他に、熱エンボス加工等の熱溶着を用い
てもよい。
形成された不織布であり、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンを主材料とする芯鞘構造を有し、繊維層81bは耐久
親水性の油剤を用いて形成された不織布であり、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタラートを主材料とする芯
鞘構造を有するものである。
して、その繊維密度が低いものを用いている。このよう
に、身体側に面する面から遠ざかるに従って繊維密度を
高めることにより、セカンドシート81の吸水性を高め
ることが可能となる。
ート81を繊維密度に差のある二つの繊維層を用いた2
層構造としているが、本発明はこれに限られない。すな
わち、トップシート31側から吸液性コア51側に向か
うに従って繊維密度が大きくなるような構造であれば、
その層が単一であっても3層以上であっても本発明の目
的は実現できるものである。
aをポリエチレン、ポリプロピレンを主材料とする芯鞘
構造を有するものとし、繊維層81bをポリエチレン、
ポリエチレンテレフタラートを主材料とする芯鞘構造を
有するものとしているが、本発明はこれに限らず、繊維
層81a、81bをポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタラート等を主材料とする単一繊維構
造、又は中空構造を有するものとしてもよい。さらに、
繊維密度に差を付けることは、使用する繊維の繊維径に
差を付ける方法でも実現可能である。
水性を有する疎水層が形成されている(図5参照)。疎
水層として用いられる材料は、吸液性コア51の表面全
体に、体液を適度に拡散させる程度の疎水性を有するも
のであり、かつ、吸液性コア51に体液が吸収されよう
とするのを妨げない程度のものであることが好ましい。
する繊維により形成された疎水層90を設けることも可
能ではあるが、疎水層に厚みが生じると、逆に吸液性コ
ア51の体液吸収を妨げることになるため、断面厚さを
小さくすることが必要となってくる。
層を合わせて、その断面厚みが1.5〜2.0mm程度
であれば本発明の目的をより効果的に実現することがで
きることが分かる。図5(B)のように、疎水性を有す
るインク等で繊維層81bの吸液性コア51側の面81
c(図4参照)に印刷を施すことにより疎水層91を形
成するようにすると、疎水層の断面厚さも上記基準を満
たすものとなるため、拡散性を有しながら吸液性コア5
1の体液吸収を妨げないものとして、より好適である。
する面を印刷するインクとしては、吸収性物品が体液を
吸収した後のことを考慮して、体液等に溶解しないよう
なものが好適である。このようなインクとしては、例え
ば、顔料が0〜50%、バインダー樹脂が15〜25
%、水が35〜80%の含有率からなるインクが挙げら
れる。また、印刷にはグラビア塗工法を用いる。
するために、製造時に熱ロールにより平滑化され、さら
に高密度化されている。不織布など布帛の表面平滑性の
定量的評価法としてKESシステム(カトーテック
(株))があり、このKES−FB4測定評価システム
により、その特徴を明確に規定できる。このシステムに
より、面81cの平滑度は、特に表面粗さの平均偏差よ
り求められたパラメータであるSMD値で2.0〜4.
5(μm)であることが好ましい。
施した印刷を行うようにすれば、使用前には清潔感をア
ピールすることができ、また、使用後には体液を吸収し
た後の隠蔽性を高めることができる。このような2つの
効果を満たす色としては、例えばグリーンやブルー等が
好適である。また、図柄を施した印刷することにより、
上記の効果に加え、体液をより好ましい方向へ拡散させ
ることができる。この効果を満たすような図柄として
は、吸液性コア51の中心付近に位置する吸収性の高い
部分には大きめの図柄を配置し、吸収性の低い周縁部に
は小さめの図柄を配置して印刷するようにすることが好
ましい。
態の使い捨て吸液パッド10の作用について説明する。
うに、身体側に面する透水性のトップシート31側か
ら、セカンドシート81の吸液性コア51側に印刷され
た色が視認できるような状態にある。このように視認さ
れる色は、上述したように、セカンドシート81のう
ち、トップシート31とは逆側の面に印刷されているも
のである(図3参照)。このような構成とすることで、
使い捨て吸液パッド10の使用者の目には、清潔感を感
じさせる程度に淡い色彩に映ることとなる。また、適度
に淡い色彩とすることで、使用前から吸収した体液の色
を隠蔽しようという押しつけがましさを感じさせないた
め、使用者の肌に触れるものとして好感の持てる状態と
なっている。使い捨て吸液パッド10では、使用者が体
液を放出することにより、体液の吸収が始まる。
ト31を介し、セカンドシート81の上面に到達する。
図5(A)に示すように、セカンドシート81は、繊維
密度の比較的小さい繊維層81aと、繊維密度の比較的
大きい繊維層81bと、からなっており、セカンドシー
ト81の上面に到達した体液は、繊維密度の勾配の高い
方(つまり、図5(B)に示す+Y方向)に導かれるよ
うに移動する。移動した体液は、繊維層81bの面81
c(図4参照)に印刷することにより形成された疎水層
91の上面に到達する。
性コア51を構成する繊維の毛管力により、吸液性コア
51に徐々に吸収される。このとき、疎水層91が疎水
性を持つため、体液は疎水層91の上面上で拡散する
(つまり、図5(B)に示すX方向に体液が広がる)こ
とになる。これにより、吸液性コア51は、その吸収性
を広い範囲にわたって発揮することができることとな
る。
の向上」を裏付けるデータを示す。図7は、吸収性物品
の吸収性を実験する方法を示す説明図である。実験は図
11に示すように三回ずつ行われ、その平均値を算出し
ている。図7では、セカンドシート81の長手方向をM
D方向、幅方向をCD方向と記載している。実験は、繊
維層81bの面81cを下方にしたセカンドシート81
の下方に濾紙141を5枚積層したものを用意し、セカ
ンドシート81の上方から1cc/秒のタイミングで液
体を投下して、濾紙141上で液体の拡散範囲を計測す
ることにより行われる。実験は印刷が施されたセカンド
シートと、印刷が施されていないセカンドシートの両方
について行われる。
(B)により明らかなように、印刷が施されたセカンド
シート81では、その拡散範囲がMD方向(長手方
向)、CD方向(幅方向)ともに広いのに対し、印刷が
施されていないセカンドシート81では、拡散範囲も狭
いものとなっている。
性コア51側に印刷を施すことにより、拡散性を向上さ
せる機能を持つ疎水層が形成されることになる。これに
より、吸液性コア51は、広い範囲にわたってその吸収
力を発揮することができるため、体液を吸収する性能も
向上することとなる。
り、吸液性コア51の保水性は高まることとなる。具体
的には、吸液性コア51に吸収された体液は、疎水層9
1の疎水性により、逆方向(つまり、図5(B)に示す
−Y方向)に逆戻りすることを妨げられ、吸収した排出
物を身体側からより遠くに蓄積させることができること
となる。
保持性の向上」を裏付けるデータを示す。図9は、吸収
性物品の体液保持性を実験する方法を示す説明図であ
る。実験は図12に示すように五回ずつ行われ、その平
均値を算出している。図9に示すように、この実験は、
繊維層81bの面81cを下に向けたセカンドシート8
1の下方に粉砕パルプ142(100g/平方メート
ル)を設置し、セカンドシート81の上方から1cc/
秒(図9(A)では5cc/5秒としている)のタイミ
ングで液体を投下して、セカンドシート81に液体を注
入することを第一段階としている(図9(A)参照)。
そして、第二段階として、15秒後にセカンドシート8
1の上方に濾紙141を積層し、その濾紙141の上方
から重石143の重量(5kg、10cm四方)を利用
してセカンドシート81を押圧し、荷重をかけてから1
0秒後に濾紙141上に検出された逆戻りした液体の量
を測定している(図9(B)参照)。実験は印刷が施さ
れたセカンドシートと、印刷が施されていないセカンド
シートの両方について行われる。
(B)により明らかなように、印刷が施されたセカンド
シート81では、その液戻り量が平均1.8gと少ない
のに対し、印刷が施されていないセカンドシート81で
は、液戻り量も2.5gと多いものとなっている。
性コア51側に印刷を施すことにより、その疎水性から
吸液性コア51からの液戻り量を低減させることにな
る。これにより、吸液性コア51は、その体液保持性を
向上させることができることとなる。
体液が染みた部分とそれ以外の部分の色差を小さくする
こととなる。これにより、使い捨て吸液パッド10に吸
収された体液の色は目立ちにくくなることとなり、使用
者が、使用後の使い捨て吸液パッド10を捨てるときな
どに、不快感を感じることを軽減できることになる。
捨て吸液パッドに用いることにより、使用前には使用者
に清潔感を与え、使用時には体液の拡散性を高めること
により吸収性を向上し、使用後には吸収された体液の保
持力を向上させつつ、その隠蔽性を高めることができ
る。
性の表面側シートと、衣服側に面する裏面側シートと、
前記表面側シート及び前記裏面側シートに内包され体液
を吸収する機能を有する吸液性コアと、を備える吸収性
物品において、前記表面側シートと前記吸液性コアとの
間に、当該吸液性コアに向く側の繊維密度が当該表面側
シートに向く側の繊維密度より大きい体液透過性シート
を設け、前記体液透過性シートと前記吸液性コアとの間
に、前記吸液性コア側に色又は図柄を印刷することによ
り形成した疎水層を設け」たことにより、放出された体
液の拡散性、保持力、隠蔽性を高めることが可能とな
る。
捨て吸収パッドを示す概略斜視図である。
捨て吸液パッドを示す分解斜視図である。
捨て吸液パッドの概略を示す断面図である。
シートの概略を示す断面図である。
シート及び疎水層の概略を示す断面図である。
シートを用いた使い捨て吸液パッドの概略を示す概略斜
視図である。
験する方法を説明する説明図である。
験した数値をデータとして示す説明図である。
を実験する方法を説明する説明図である。
性を実験した数値をデータとして示す説明図である。
である。
表である。
Claims (7)
- 【請求項1】 身体側に面する透水性の表面側シート
と、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シート
及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機能を
有する吸液性コアと、を備える吸収性物品において、 前記表面側シートと前記吸液性コアとの間に、当該吸液
性コアに向く側の繊維密度が当該表面側シートに向く側
の繊維密度より大きい体液透過性シートが設けられてい
ることを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】 身体側に面する透水性の表面側シート
と、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シート
及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機能を
有する吸液性コアと、を備える吸収性物品において、 前記表面側シートと前記吸液性コアとの間に、当該表面
側シートに向く側から前記吸液性コアに向く側に向かっ
て繊維密度が大きくなっていく体液透過性シートが設け
られていることを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項3】 前記体液透過性シートと前記吸液性コア
との間には、疎水性を有する疎水層が設けられているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吸収性物
品。 - 【請求項4】 前記疎水層は前記吸液性コア側に色又は
図柄が施されているものであることを特徴とする請求項
3記載の吸収性物品。 - 【請求項5】 前記色又は図柄は、印刷により形成され
たものであることを特徴とする請求項4記載の吸収性物
品。 - 【請求項6】 前記色又は図柄は、前記表面側シートの
身体側に面する側とは逆側に位置する体液透過性シート
に施され、かつ、前記体液透過性シートの前記表面側シ
ートとは逆側の面に施されているものであることを特徴
とする請求項4又は請求項5記載の吸収性物品。 - 【請求項7】 身体側に面する透水性の表面側シート
と、衣服側に面する裏面側シートと、前記表面側シート
及び前記裏面側シートに内包され体液を吸収する機能を
有する吸液性コアと、を備える吸収性物品の製造方法で
あって、 一の面から他の面に向けて繊維密度が大きくなっていく
ような密度勾配を有する体液透過性シートを製造する工
程と、 前記繊維密度が大きい側の面に疎水性を付与する印刷を
行う工程と、 前記印刷を行った面を前記吸液性コアに向けて前記表面
側シートとの間に挟む工程と、を含む吸収性物品の製造
方法。
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