JP2003209686A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体Info
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Abstract
ることができる画像処理装置、画像処理方法、画像処理
プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録
媒体を提供する。 【解決手段】 出力画像における格子ノイズの発生率を
予測する格子ノイズ予測部5と、格子ノイズ予測部5に
より予測された格子ノイズの発生率に基づき決定された
強度でぼかし処理を行う前ぼかし処理部6とを備えてい
る。
Description
のような写真フィルムに記録された画像の画像データに
画像処理を施して写真焼付装置に供給する画像処理装
置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処
理プログラムを記録した記録媒体に関する。特に、出力
画像の格子ノイズを低減する鮮鋭化処理を行う画像処理
装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像
処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
印画紙に焼き付ける写真焼付装置として、フィルムを介
して印画紙を直接露光するアナログプリンタや、フィル
ムに記録された画像をCCD(charge coupled devic
e)等の撮像デバイスで一旦読み取り、得られた画像デ
ータに基づいて印画紙を露光するデジタルプリンタが種
々提案されている。特に、デジタルプリンタは、画像デ
ータに対して色補正や濃度補正等の画像処理を行う画像
処理装置と組み合わせて用いることで、アナログプリン
タでは実現できないような色補正や濃度補正等を行うこ
とができるとともに、顧客の要望に応じた画像を容易か
つ迅速に得ることができるという利点があり、現在広く
用いられている。
タに対して色補正や濃度補正、階調変換等の画像処理を
行う画像処理装置と組み合わせて用いることで、アナロ
グプリンタでは実現できないような色補正、濃度補正、
階調変換等を行うことが可能となっている。したがっ
て、デジタルプリンタは、上記の画像処理装置と共に用
いることによって、顧客の要望に応じた画像を容易にか
つ迅速に提供することができるという利点を有してい
る。
像のサイズを拡大縮小する場合、線型補間(バイリニ
ア)法、3次元補間(バイキュービック)法によって補
間画素を求めることによって、画素数を変化させる手法
が広く行われている。
のいずれの場合も、拡大後の画像における画素のデータ
を、周囲の拡大前の画像における画素のデータに基づい
て補間演算を行うことにより算出する。
より説明する。すなわち、元画像の画素値がP(i,j)(i,
jは座標値)で表されており、この元画像をr倍した拡
大(縮小)画像の画素値Q(x,y)を計算する場合を説明す
る。なお、r>1のときには拡大処理、0<r<1のと
きには縮小処理となる。このとき、Q(x,y)は次に示す
(1)式によって求められる。 Q(x,y)=(1-t){(1-s)P(i,j)+sP(i+1,j) } +t{(1-s)P(i,j+1)+sP(i+1,j+1) } …(1) なお、上記(1)式において、i=[x/r],j=[y/r]
([a]は、a以下で最大の整数を表す),s=x/r-i,t
=y/r-jである。
である。同図に示すように、Q(x,y)が、元画像における
4点P(i,j),P(i+1,j),P(i,j+1),P(i+1,j+1)を結ぶ四
角形の内部領域における特定の位置に相当する画素値を
有することになるとする。この特定の位置は、x座標
が、P(i,j)とP(i+1,j)とをs:1−sに分割する位置で
あり、y座標が、P(i,j)とP(i,j+1)とをt:1−tに分
割する位置となっている。
-S)P(i,j)+sP(i+1,j)は、同図中におけるA点、すなわ
ち、P(i,j)とP(i+1,j)とをs:1−sに分割する点の
画素値を示している。また、(1)式右辺第2項におけ
る、(1-s)P(i,j+1)+sP(i+1,j+1)は、同図中における
B点、すなわち、P(i,j+1)とP(i+1,j+1)とをs:1−s
に分割する点の画素値を示している。そして、Q(x,y)
は、A点とB点とをt:1−tに分割する点の画素値で
あることから、上記(1)式が設定される。
する画素の位置が、元画像における点P(i,j)に一致する
ような場合、すなわち、s=t=0である場合には、P(i,j)
の画素値がそのままQ(x,y)の画素値に用いられることに
なる。一方、Q(x,y)に相当する画素の位置が、元画像に
おける4点P(i,j),P(i+1,j),P(i,j+1),P(i+1,j+1)を結
ぶ四角形の内部領域における中心点に位置する場合、す
なわち、S=t=0.5である場合には、これら4点の画素値
の平均値がQ(x,y)の画素値となる。
が、元画像における4点P(i,j),P(i+1,j),P(i,j+1),P(i
+1,j+1)のいずれかに近ければ近いほど、Q(x,y)の画素
値が、その近い点の画素値の割合が高い値となる。この
場合には、元画像の画素値に近い値が、拡大(縮小)画
像における画素値として用いられることになり、鮮鋭度
の変化は少ないことになる。
画像における上記の4点を結ぶ四角形の内部領域の中心
位置に近ければ近いほど、Q(x,y)の画素値が、元画像に
おけるより多くの画素の画素値の影響を受けた値とな
る。この場合には、元画像におけるいくつかの画素の値
を足し合わせて拡大(縮小)画像の画素値を求めている
ことになる。このような処理は、画像を平滑化する処理
に相当することになるので、このようにして算出された
画素領域は、鮮鋭度が若干落ちた画像となる。
が、元画像における上記の4点を結ぶ四角形の内部領域
の中心位置に近ければ近いほど、元画像中に含まれてい
るノイズは平滑化により弱められて出力される。一方、
Q(x,y)に相当する画素の位置が、元画像における4点P
(i,j),P(i+1,j),P(i,j+1),P(i+1,j+1)のいずれかに近け
れば近いほど、元画像に含まれたノイズはそのまま出力
される。
すように、拡大(縮小)後の画像データにはノイズの強
度にムラが発生する。すなわち、図9においては、各画
素の座標位置を横軸、ノイズ強度を縦軸として表してい
る。
大する場合について説明している。すなわち、元画像に
おいて隣り合う5つの画素a1〜a5(同図中○印で示
す)により区切られた4つの区間は、拡大後の画像にお
いて隣り合う6つの画素b1〜b6(同図中●印で示
す)の間における5つの区間として拡大されている。
a1・a5の座標位置と一致しているため、ノイズ強度
は拡大前の画像と同じである。一方、拡大後の画素b2
〜b5は、元画像の各画素間の中心位置に近くなり、ノ
イズ強度が低くなっている。
つの画素、拡大後の画像データについて6つの画素が存
在する区間を抽出して示した。すなわち、画像全体の画
素について見れば、拡大後の画像においてノイズ強度が
高くなる部分、およびノイズ強度が低くなる部分が周期
的に発生することになる。
においては、ノイズ強度のムラが周期的に発生するた
め、ノイズを多く含む部分とノイズをそれほど含まない
部分が生じることになる。さらに、ノイズを多く含む部
分とノイズをそれほど含まない部分とは、見た目の濃度
が異なるため、拡大(縮小)後の画像に濃度ムラが生じ
てしまう。
上記のように生じた濃度ムラが、格子状の縞模様(以
下、格子ノイズとする)となって見えてしまうという問
題が生じる。たとえば、97%の縮小処理を行う場合、
5mmくらいのピッチで縞模様が発生する。
画像をデジタル画像として読み込み、そのデジタル画像
に拡大(縮小)処理を行う場合は以下のようになる。
出(画像全体の濃度が低濃度気味)であれば、拡大(縮
小)後の画像がボヤケてしまうことを防止するため、コ
ントラストを強くする処理が行われる。このコントラス
トを強くする処理により、拡大(縮小)処理により生じ
る格子ノイズがより目立ち、画質が劣化するという問題
が生じる。
(画像全体の濃度が高濃度気味)である場合でも、撮像
デバイスとしてのCCDがフィルムから読み取る光量が
少ない。したがって、CCDの出力が比較的小さく、電
気ノイズが多く含まれた情報となり、拡大(縮小)処理
後の格子ノイズが画像情報中において目立ち、画質が劣
化するという問題が生じる。
気味、あるいは低濃度気味に偏った場合、拡大(縮小)
処理により生じる格子ノイズがより目立つようになり、
画質が劣化するという問題が生じる。
たものであって、その目的は、格子ノイズが低減された
良質の画像を出力することができる画像処理装置、画像
処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログ
ラムを記録した記録媒体を提供することにある。
は、上記課題を解決するため、入力画像に拡大縮小処理
を施してデジタル画像を出力する画像処理装置におい
て、出力画像における格子ノイズの発生率を予測する格
子ノイズ発生率予測手段と、上記格子ノイズ発生率予測
手段により予測された格子ノイズの発生率に基づき決定
された強度でぼかし処理を行う前ぼかし処理手段とを備
えていることを特徴としている。
を解決するため、入力画像に拡大縮小処理を施してデジ
タル画像を出力する画像処理方法において、出力画像に
おける格子ノイズの発生率を予測するとともに、予測さ
れた格子ノイズの発生率に基づき決定された強度でぼか
し処理を行うことを特徴としている。
像処理方法は、入力画像に拡大(縮小)処理を施して出
力するものである。そして、拡大(縮小)処理後の画像
においては、ノイズ強度のムラが発生し、ノイズが多く
含まれる部分とそれほど含まない部分とが発生する。こ
のノイズの多少が、濃度の異なる部分として認識され、
出力画像に格子状の縞模様(格子ノイズ)が発生する場
合がある。
に、出力画像における格子ノイズの発生率を予測する格
子ノイズ発生率予測手段と、上記格子ノイズ発生率予測
手段により予測された格子ノイズの発生率に基づき決定
された強度でぼかし処理を行う前ぼかし処理手段とを備
えていることを特徴としている。
出力画像における格子ノイズの発生率を予測するととも
に、予測された格子ノイズの発生率に基づき決定された
強度でぼかし処理を行うことを特徴としている。
り格子ノイズの発生率が高いと予測される場合は、前ぼ
かし処理手段が行うぼかし処理の強度を強く決定するこ
とにより、入力画像中に含まれているノイズをぼかすこ
とができる。
において、ノイズが多い部分と少ない部分との濃度の差
を小さくすることができる。
画像を出力することができるという効果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記前ぼかし処理手段によるぼかし処理は、拡大縮小処理
の前に行われることを特徴としている。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、上
記ぼかし処理は、拡大縮小処理の前に行われることを特
徴としている。
よれば、ぼかし処理を拡大縮小処理の前に行う。したが
って、拡大縮小処理によってノイズ強度のムラが発生す
る前に入力画像に含まれているノイズを低減することが
できる。したがって、拡大(縮小)後の出力画像中にお
いて、ノイズが多い部分と少ない部分との濃度の差をよ
り小さくすることができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記格子ノイズ発生率予測手段が、出力画像の入力画像に
対する拡大率に基づいて格子ノイズの発生率を予測する
ことを特徴としている。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、出
力画像の入力画像に対する拡大率に基づいて格子ノイズ
の発生率を予測することを特徴としている。
小)処理を行う際の拡大率に影響を受けやすい。すなわ
ち、拡大率が変化すれば、拡大(縮小)後の画像におけ
るノイズ強度のムラも大きさも変化し、格子ノイズの発
生率も変化する。
発生率予測手段は、拡大率に基づいて格子ノイズの発生
率を予測しているので、より的確な予測を行うことがで
きる。また、本発明の画像処理方法においても、拡大率
に基づいて格子ノイズの発生率を予測しているので、よ
り的確な予測を行うことができるそれゆえ、より格子ノ
イズが低減された良質の画像を出力することができると
いう効果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記拡大率が1付近の値に近づくにしたがって、格子ノイ
ズの発生率が上昇する予測テーブルを用いて、格子ノイ
ズの発生率を予測することを特徴としている。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、上
記拡大率が1付近の値に近づくにしたがって、格子ノイ
ズの発生率が上昇する予測テーブルを用いて、格子ノイ
ズの発生率を予測することを特徴としている。
は、拡大(縮小)後の画像におけるノイズ強度のムラが
大きくなるため、格子ノイズが発生しやすくなる。
では、上記拡大率が1付近の値に近づくにしたがって、
格子ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用いて格
子ノイズの発生率を予測する。したがって、より的確な
予測を行うことができる。また、このような予測テーブ
ルを予め格子ノイズ発生率予測手段に設定しておけば、
格子ノイズの発生率を予測するための処理を簡略化する
ことができる。
低減された良質の画像を出力することができるという効
果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記格子ノイズ発生率予測手段は、入力画像の濃度に基づ
いて格子ノイズの発生率を予測することを特徴としてい
る。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、入
力画像の濃度に基づいて格子ノイズの発生率を予測する
ことを特徴としている。
像における露出の程度によって変化する。たとえば入力
画像がネガフィルム上のアナログ画像である場合、入力
画像がアンダー露出であれば、コントラストを強くする
処理により格子ノイズが目立つようになる。一方、オー
バー露出であれば、撮像デバイスとしてのCCDの出力
が小さくなり、格子ノイズが画像情報中において目立つ
ようになる。
に、格子ノイズ発生率予測手段が、入力画像の濃度に基
づいて格子ノイズの発生率を予測することを特徴として
いる。
入力画像の濃度に基づいて格子ノイズの発生率を予測す
ることを特徴としている。
濃度から判断することができる。したがって、入力画像
の濃度に基づいて格子ノイズの発生率を予測すれば、露
出に基づいた予測を行っていることに実質的に等しくな
り、的確な予測を行うことができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記入力画像の濃度が、該入力画像の平均濃度であること
を特徴としている。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、上
記入力画像の濃度は、該入力画像の平均濃度であること
を特徴としている。
に基づいて格子ノイズの発生率が予測される。入力画像
の平均濃度は、入力画像の露出を把握するために最も適
したパラメータであるので、より的確に格子ノイズの発
生率を予測することができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、入
力画像の濃度が最大値あるいは最小値に近づくにしたが
って、格子ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用
いて、格子ノイズの発生率を予測することを特徴として
いる。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、入
力画像の濃度が最大値あるいは最小値に近づくにしたが
って、格子ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用
いて、格子ノイズの発生率を予測することを特徴として
いる。
ログ画像である場合、入力画像におけるアンダー露出の
度合いが強いほど、すなわち濃度が低いほど、コントラ
ストをより強くする必要があるため、格子ノイズの発生
率が上昇する。一方、オーバー露出の度合いが強いほ
ど、すなわち濃度が高いほど、CCDの出力が小さくな
り、格子ノイズの発生率が上昇する。
処理方法では、特に、入力画像の濃度が最大値あるいは
最小値に近づくにしたがって、格子ノイズの発生率が上
昇する予測テーブルを用いて、格子ノイズの発生率を予
測することを特徴としている。したがって、より的確な
予測を行うことができる。また、このような予測テーブ
ルを予め格子ノイズ発生率予測手段に設定しておけば、
格子ノイズの発生率を予測するための処理を簡略化する
ことができる。
低減された良質の画像を出力することができるという効
果を奏する。
を解決するため、上記構成の画像処理装置において、上
記格子ノイズ発生率予測手段により予測された格子ノイ
ズの発生率に基づき調整された強度で鮮鋭化処理を行う
鮮鋭化処理手段を備えていることを特徴としている。
を解決するため、上記構成の画像処理方法において、予
測された格子ノイズの発生率に基づき調整された強度で
鮮鋭化処理を行うことを特徴としている。
測される場合は、前ぼかし処理手段が行うぼかし処理の
強度は強く決定され、入力画像はよりぼやけた状態とな
る。
に、格子ノイズ発生率予測手段により予測された格子ノ
イズの発生率に基づき調整された強度で鮮鋭化処理を行
う鮮鋭化処理手段を備えていることを特徴としている。
予測された格子ノイズの発生率に基づき調整された強度
で鮮鋭化処理を行うことを特徴としている。
において、格子ノイズの発生率が低い場合よりも強い強
度で鮮鋭化処理を行うように鮮鋭化処理手段を設定する
ことができる。したがって、上記のように前ぼかし手段
が強い強度で前ぼかし処理を行い入力画像がぼやけた状
態となっても、鮮鋭化処理手段を用いて強い鮮鋭強度で
鮮鋭化処理を行い、入力画像の鮮鋭度を復元することが
できる。
ともに、鮮鋭度が良好な画像を出力することができると
いう効果を奏する。
いずれかの画像処理方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムであることを特徴としている。
処理方法をコンピュータに実行させるので、格子ノイズ
が低減された良好な画質のデジタル画像を出力すること
ができるという効果を奏する。
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であることを特徴としている。
減された良好な画質の出力画像を得ることができる画像
処理方法を実行するプログラムを、コンピュータに供給
することが容易となるという効果を奏する。
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
タル露光システムは、フィルムスキャナ1と、画像処理
装置2と、写真焼付装置3とを備えている。
ルムであるネガフィルムを介して得られる光をCCD
(Charge Coupled Device)等で受光することにより、
ネガフィルムに記録された画像を読み取るとともに、該
画像に応じた画像データをR,G,Bごとに画像処理装
置2に出力する。
画像データに基づいて感光材料である印画紙を露光する
ことにより、印画紙上に画像を焼き付けるデジタルプリ
ンタである。印画紙に露光する露光部としては、デジタ
ル画像データに応じて印画紙への照射光を変調できるも
のであればよく、たとえば、PLZT露光ヘッド、DM
D(デジタルマイクロミラーデバイス)、LCD(液晶
表示装置)、LEDパネル、レーザー、FOCRT(Fi
ber Optic Canthode Ray Tube)、CRT等で構成され
る。なお、写真焼付装置3は、ネガフィルムのスキャニ
ングと印画紙の露光とを両方行うことができる構成であ
ってもよい。この場合、デジタル露光システムを画像処
理装置2と写真焼付装置3とで構成することにより、シ
ステムの簡素化を図ることができる。
子ノイズ発生率予測手段)5と、前ぼかし処理部(前ぼ
かし処理手段)6と、拡大縮小処理部7と、基本鮮鋭強
度演算部8と、調整量算出部9と、鮮鋭強度決定部10
と、鮮鋭化処理部(鮮鋭化処理手段)11とを備えてい
る。なお、図1の画像処理装置2は、主に前ぼかし処
理、拡大縮小処理、鮮鋭化処理に関する構成を示したも
のである。すなわち、画像処理装置2が一般的に行う色
補正、濃度補正、階調変換等の処理に関する構成は、図
1における記載を省略している。
発生する格子ノイズの度合いを予測するものである。格
子ノイズ予測部5が格子ノイズの発生度合いを予測する
手順については後述する。
が予測した格子ノイズの発生度合いから、入力画像中に
含まれているノイズを予めぼかすための前ぼかし強度を
決定するとともに、決定された前ぼかし強度で前ぼかし
処理を行うものである。前ぼかし処理部6が前ぼかし処
理を行う手順については後述する。
て説明したように、線型補間法、3次元補間法等によっ
て補間画素を求めて画素数を変化させることによって、
元画像の拡大縮小処理を行うものである。
て格子ノイズを低減することを考慮しない場合の鮮鋭強
度(以下、基本鮮鋭強度とする)を求めるものである。
基本鮮鋭強度演算部8が基本鮮鋭強度を求める手順の詳
細については後述する。
定された前ぼかし強度に基づいて、格子ノイズを低減す
る鮮鋭化処理を行うための基本鮮鋭強度の調整量を決定
するものである。
部8により決定された基本鮮鋭強度と、調整量算出部に
て決定された調整量とに基づいて、格子ノイズを低減す
る鮮鋭強度を決定するものである。調整量算出部9が調
整量を決定する手順、および鮮鋭強度決定部10が調整
後の基本鮮鋭強度を決定する手順については後述する。
により調整された基本鮮鋭強度に基づき鮮鋭化処理を行
うものである。この鮮鋭化処理を行うことにより、前ぼ
かし処理により一旦ぼかされた元画像の鮮鋭度が再現さ
れる。鮮鋭化処理部11が行う鮮鋭化処理については後
述する。
像処理装置2は、前ぼかし処理部6により入力画像中に
含まれたノイズをぼかした後に画像を写真焼付装置3に
出力する。また、本実施の形態における画像処理装置2
は、鮮鋭強度決定部10により決定された鮮鋭強度を用
いて鮮鋭化処理部11により鮮鋭化処理を行うので、前
ぼかし処理により一旦ぼかされた元画像の鮮鋭度は再現
されている。したがって、写真焼付装置3により出力さ
れる画像は、格子ノイズが低減され、なおかつ良好な鮮
鋭度の画像となる。
出部9と、鮮鋭強度決定部10と、鮮鋭化処理部11と
からなるブロックを、前ぼかし処理部6と、拡大縮小処
理部7との間に設けることも可能である。
格子ノイズの発生度合いを予測する手順、(2)前ぼか
し処理部6が前ぼかし処理を行う手順、(3)基本鮮鋭
強度演算部8が基本鮮鋭強度を求める手順、(4)調整
量算出部9が調整量を決定する手順および鮮鋭強度決定
部10が調整後の基本鮮鋭強度を決定する手順、(5)
鮮鋭化処理部11が行う鮮鋭化処理について、順番に詳
細に説明する。
発生度合いを予測する手順 格子ノイズ予測部5は、拡大率および画像濃度に基づい
て格子ノイズの発生度合いを予測する。以下では、拡
大率に基づいて格子ノイズの発生度合いを予測する場
合、画像濃度に基づいて格子ノイズの発生度合いを予
測する場合について、順番に説明する。
いを予測する場合 格子ノイズ予測部5は、たとえば図2に示すような予測
テーブルに基づいて、拡大率rから格子ノイズの発生率
ωを予測する。なお、拡大率が1以下である場合は、縮
小処理を行う場合を表している。
は、拡大率rが横軸として設定され、格子ノイズの発生
率ωが縦軸として設定されている。さらに、予測テーブ
ルの横軸には、4つの閾値A・B・C・D(A<B<1
<C<D)が設定されている。
<Cであるとき、格子ノイズ発生率ωは100(%)と
設定されている。また、拡大率rがAからBまで変化す
る場合、およびCからDまで変化する場合、格子ノイズ
発生率ωが0(%)から100(%)まで増加(減少)
するように設定されている。さらに拡大率rがA以下で
ある場合、およびD以上である場合については、格子ノ
イズ発生率ωは0(%)として設定されている。
イズ発生率は0として設定されている。そのため、図2
に示すような予測テーブルでは、r=1を通り横軸に直
交する縦線が設定されている。
ができる理由について、図3を参照しつつ説明する。
び3.3倍の画像に拡大する場合のそれぞれの場合につい
て、画素位置とノイズ強度との関係を示している。同図
中において、元画像の画素a1〜a5は○印で示され、
拡大率が1.25である場合の画素b1〜b6は●印で示さ
れ、拡大率が2.1である場合の画素c1〜c9は▲印で
示され、拡大率が3.3である場合の画素d1〜d14は
■で示されている。同図に示すように、拡大率が1.25倍
であるとき、拡大後の画素b3は、元画像の画素a2と
画素a3との中心付近となる。また、拡大後の画素b4
は、元画像の画素a3と画素a4との中心付近となる。
したがって、拡大後の画素b3・b4においてノイズ強
度が低下する。
ようにノイズ強度が低下する画素がより多く連続すると
考えられる。すなわち、拡大後の画像において、肉眼で
判別できる程度の長い区間に亘ってノイズ強度が低下
し、格子ノイズが発生し易くなるのである。
えば拡大後の画素c2が元画像の画素a1と画素a2と
の中心付近に位置するため、ノイズ強度が低下する。し
かしながら、画素c2に隣接する画素c1・c3は、そ
れぞれ元画像の画素a1・a2付近にあるため、ノイズ
強度が強くなる。
えば拡大後の画素d6が元画像の画素a2と画素a3と
の中心付近に位置するため、ノイズ強度が低下する。し
かし、画素d6に隣接する画素d5・d7は、それぞれ
元画像の画素a2・a3付近にあるため、ノイズ強度が
強くなる。
く場合、ノイズ強度が低下する画素は、それほど多く連
続しないと考えられる。すなわち、拡大後の画像におい
ては、ノイズ強度が低下する画素が存在するものの、そ
の画素に隣接する画素ではノイズ強度が強くなってい
る。すなわち、ノイズ強度が低下する区間は肉眼で判別
できない程度に短い区間となるため、格子ノイズが発生
しにくくなるのである。
な予測テーブルを用いることによって、拡大率から格子
ノイズの発生率を予測することができる。
合いを予測する場合 格子ノイズ予測部5は、たとえば図4に示すような予測
テーブルを用いて、全体平均濃度から格子ノイズの発生
率ωを判定する。
おいては、フィルム上の画像における全体平均濃度の対
数値が横軸として設定され、格子ノイズの発生率が縦軸
として設定されている。さらに、予測テーブルの横軸に
は、2つの閾値E,F(E<F)が設定されている。
ルム上の画像を12ビットのデジタル画像として読み込
む場合について以下に説明する。
値は0であって、最大値はln212=8.3である。ま
た、全体平均濃度の対数値が小さいほど、ネガフィルム
上の画像は暗く、アンダー露出である確率が高いといえ
る。一方、全体平均濃度の対数値が大きいほど、ネガフ
ィルム上の画像が明るく、オーバー露出である確率が高
いといえる。
均濃度の対数値が0であるときに格子ノイズの発生率を
100%とし、全体平均濃度の対数値が閾値Eであると
きに格子ノイズの発生率を0%としている。そして、予
測テーブル上における2点(0,100)と(E,0)
とを結んだ直線を、全体平均濃度の対数値が0から閾値
aまでの場合の格子ノイズの発生率としている。
るときに格子ノイズの発生率を100%とし、全体平均
濃度の対数値が閾値Fであるときに格子ノイズの発生率
を0%としている。そして、予測テーブル上における2
点(b,0)と(8.3,100)とを結んだ直線を、
全体平均濃度の対数値がbから閾値8.3までの場合の
格子ノイズの発生率としている。なお、上記の直線は、
曲線であってもよい、なお、全体平均濃度の対数値がE
からFまでの値である場合、格子ノイズが発生しないも
のとして、格子ノイズの発生率を0としている。
いて、格子ノイズ予測部5は、全体平均濃度から格子ノ
イズの発生率を求める。
ことができるのは、従来技術の欄において説明したよう
に、アンダー露出の場合には、コントラストを強くする
処理により、格子ノイズが目立つ場合があるからであ
る。
出力が小さくなるために格子ノイズが出力画像中におい
て目立つ場合があるからである。
て格子ノイズの発生率を予測しているのは、画像の露出
を把握するためには全体平均濃度に基づく方法が最も適
しているからである。したがって、全体平均濃度に基づ
いて格子ノイズの発生率を予測する場合に限定されず、
画像における特定の部分の濃度から格子ノイズの発生率
を予測してもよい。
ノイズの発生度合いを予測することができる。
のいずれかの方法により格子ノイズが発生しないという
ことを予測することができる。すなわち、格子ノイズ
は、拡大率rがA<r<Dなる関係にあって、なおかつ
全体平均濃度がE以下あるいはF以上の場合に発生す
る。したがって、格子ノイズが発生しないということを
予測するためには、拡大率、または全体平均濃度が上記
の関係にないということを判定すればよい。
行う手順 前ぼかし処理部6は、以下の式に基づいて、前ぼかし
強度Sを求める。
し強度の最大値であって、たとえば128、あるいは6
4というように任意の値として予め設定することができ
る。また、ωは、格子ノイズ予測部5が予測した格子ノ
イズの発生率である。
図5に示すような3×3の移動平均フィルタを用いてフ
ィルタリングを行い、画像全体をぼけた感じにさせる。
なお、フィルタリングとは、一般的に、所望のフィルタ
を用いて注目画素の画像データを変換する処理を、画像
の端部を除く全ての画素について注目画素を1個ずつず
らしながら行うことを言う。また、前ぼかし処理におい
ては、メディアンフィルタ、ガウシアンフィルタ等によ
りフィルタリングを行ってもよい。
理前の注目画素の元データdから、前ぼかし処理後の注
目画素のデータd’を求める。
ける定義と同一である。また、xは前ぼかし処理に用い
るフィルタ内の各画素にフィルタリングを施した計算結
果の合計値である。sumは、前ぼかし処理に用いるフ
ィルタの画素数を表している。
きいときは、前ぼかし強度が大きくなる。すなわち、出
力画像中において格子ノイズによる画質の劣化が生じる
確率が高いと予想される場合、より大きな前ぼかし強度
で前ぼかし処理を行い、入力画像中に含まれたノイズを
より強くぼかすことができる。
注目画素のデータd’を求めることにより、前ぼかし処
理部6は前ぼかし処理を行う。
度を求める手順 図6に示すように、基本鮮鋭強度演算部8が基本鮮鋭強
度を求める手順においては、先ず、S1にて、フィルム
スキャナ1により画像を読み込まれるフィルムの種類が
判別される。
いはポジフィルムであるのかを判別するとともに、フィ
ルムの大きさを判別する。フィルムの大きさとしては、
たとえばJIS規格による110フィルム、120フィ
ルム、135フィルム等がある。
像度を取得する。なお、解像度は、フィルムスキャナ1
におけるズームレンズの倍率に依存して決定されるもの
である。たとえば、ズームレンズの倍率が0.88から2.0
まで変化するとき、解像度は、1200×1800DPI(Dot
Per Inch)から3000×2000DPIまで変化させることが
可能である。すなわち、ズームレンズの倍率が大きくな
るにしたがって、解像度は大きくなるように決定され
る。
率とは、フィルムスキャナ1におけるCCDの入力画素
数と出力画素数とに依存して決定されるものである。
ム種と、入力解像度と、拡大率とから、S4にて基本鮮
鋭強度が決定される。
類がネガフィルムである場合、基本鮮鋭強度は小さく設
定される。一方、フィルム種類がポジフィルムである場
合、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
像度であるほど、出力画像において鮮鋭度を高める必要
があるため、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
ほど、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
ップを踏んだ後にS4にて基本鮮鋭強度が決定される旨
を説明したが、S1〜S3の順番は、必ずしもこれに限
定されるものではない。すなわち、S1〜S3のステッ
プは、いずれのステップから初めてもよいし、S1〜S
3のステップを同時に行ってもよい。
手順および鮮鋭強度決定部10が調整後の基本鮮鋭強度
を決定する手順 図7に示すように、先ず、S11にて、調整量算出部9
は、基本鮮鋭強度演算部8が求めた基本鮮鋭強度α、お
よび格子ノイズ予測部5が予測した格子ノイズの発生率
ωを取得する。
基づいて、基本鮮鋭強度αの調整量Δαを算出する(S
12)。
て、基本鮮鋭強度αと、調整量Δαとから、調整後の基
本鮮鋭強度α’を求める(S13)。
鮮鋭強度α’が求められる。調整後の基本鮮鋭強度α’
は、後述する鮮鋭化処理部11における鮮鋭化処理にお
いて用いられる。
の発生率ωが大きくなるに従って、調整後の基本鮮鋭強
度α’は大きくなるように設定される。すなわち、格子
ノイズの発生率ωが大きくなるときは、式から前ぼか
し強度Sが大きく設定され、前ぼかし処理後の画像がよ
りボヤケた状態となる。このように、前ぼかし処理によ
り画像がボヤケた状態となっても、大きな基本鮮鋭強度
α’で鮮鋭化処理を行うので、入力画像の鮮鋭度を復元
することができる。
る強調や2次微分演算(ラプラシアン)による強調など
がある。すなわち、前ぼかし処理による画像のボヤケを
復元させたり、画像におけるエッジを強調したりする鮮
鋭化処理であれば、どのような鮮鋭化処理を採用しても
よい。以下の説明では、比較的簡単に強調処理を行うこ
とができることから広く用いられているラプラシアンに
よる強調を例示する。
像の画像データにおける各画素値から、その画像データ
の各画素におけるラプラシアンをマイナスすることによ
ってエッジの強調が行われる。原画像の画像データにお
ける各画素値、すなわち原信号をf(i,j)(i,jは座標を
表す)、ラプラシアンによる処理が施された後の各画
素、すなわち処理済信号をF(i,j)とすると、上記の処理
は次式で表される。
としてS13において求められた調整後の基本鮮鋭強度
α’を用いる。したがって、鮮鋭化処理部11による鮮
鋭化処理が施された後の信号F'(i,j)は、次式で表さ
れる。
大きくなるに従って、調整後の基本鮮鋭強度α’は大き
くなるように設定される。すなわち、格子ノイズの発生
率ωが大きくなるときは、式から前ぼかし強度Sが大
きく設定され、前ぼかし処理後の画像がよりボヤケた状
態となる。このように、前ぼかし処理により画像がボヤ
ケた状態となっても、大きな基本鮮鋭強度α’で鮮鋭化
処理を行うので、入力画像の鮮鋭度を復元することがで
きる。
像処理方法としてコンピュータに実行させるための画像
処理プログラムにより実現してもよい。このプログラム
は、たとえばCDROM等のコンピュータで読み取り可
能な図示しない記録媒体に格納してもよい。また、この
ような画像処理プログラムを動作させることが可能なマ
イクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processo
r)などのデジタル回路によって画像処理装置を構成す
ることも可能である。
装置2への入力画像が、ネガフィルム上に記録されたア
ナログ画像である場合について説明した。しかし、入力
画像がアナログ画像である場合に必ずしも限定されず、
本発明の画像処理装置は、デジタル画像を入力画像とす
る場合にも適用することができる。
小処理部7を鮮鋭化処理部11の前段に設ける場合につ
いて説明した。しかし、必ずしもこの構成に限定される
ものではなく、拡大縮小処理部7は、鮮鋭化処理部11
の後段に設けてもよい。この場合、拡大縮小処理部7の
後段に更に鮮鋭化処理部を設ければよい。これにより、
拡大(縮小)処理によって生じる画像のボヤケを復元す
ることができる。
に、出力画像における格子ノイズの発生率を予測する格
子ノイズ発生率予測手段と、上記格子ノイズ発生率予測
手段により予測された格子ノイズの発生率に基づき決定
された強度でぼかし処理を行う前ぼかし処理手段とを備
えているものである。
うに、出力画像における格子ノイズの発生率を予測する
とともに、予測された格子ノイズの発生率に基づき決定
された強度でぼかし処理を行う方法である。
高いと予測される場合は、前ぼかし処理の強度を強く決
定することにより、入力画像中に含まれているノイズを
ぼかすことができる。したがって、拡大(縮小)後の出
力画像中において、ノイズが多い部分と少ない部分との
濃度の差を小さくすることができる。
画像を出力することができるという効果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記前ぼかし
処理手段によるぼかし処理を、拡大縮小処理の前に行う
ものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、上記ぼかし処
理を、拡大縮小処理の前に行うものである。
よれば、ぼかし処理を拡大縮小処理の前に行う。したが
って、拡大縮小処理によってノイズ強度のムラが発生す
る前に入力画像に含まれているノイズを低減することが
できる。したがって、拡大(縮小)後の出力画像中にお
いて、ノイズが多い部分と少ない部分との濃度の差をよ
り小さくすることができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記格子ノイ
ズ発生率予測手段が、出力画像の入力画像に対する拡大
率に基づいて格子ノイズの発生率を予測するものであ
る。
うに、上記構成の画像処理方法において、出力画像の入
力画像に対する拡大率に基づいて格子ノイズの発生率を
予測する方法である。
小)処理を行う際の拡大率に影響を受けやすい。本発明
の画像処理装置および画像処理方法では、拡大率に基づ
いて格子ノイズの発生率を予測しているので、より的確
な予測を行うことができるそれゆえ、より格子ノイズが
低減された良質の画像を出力することができるという効
果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記拡大率が
1付近の値に近づくにしたがって、格子ノイズの発生率
が上昇する予測テーブルを用いて、格子ノイズの発生率
を予測するものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、上記拡大率が
1付近の値に近づくにしたがって、格子ノイズの発生率
が上昇する予測テーブルを用いて、格子ノイズの発生率
を予測する方法である。
は、拡大(縮小)後の画像におけるノイズ強度のムラが
大きくなるため、格子ノイズが発生しやすくなる。した
がって、上記のような予測テーブルを用いて格子ノイズ
の発生率を予測すれば、より的確な予測を行うことがで
きる。また、このような予測テーブルを予め設定してお
けば、格子ノイズの発生率を予測するための処理を簡略
化することができる。
低減された良質の画像を出力することができるという効
果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記格子ノイ
ズ発生率予測手段は、入力画像の濃度に基づいて格子ノ
イズの発生率を予測するものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、入力画像の濃
度に基づいて格子ノイズの発生率を予測する方法であ
る。
像における露出の程度によって変化する。また、入力画
像の濃度に基づいて格子ノイズの発生率を予測すれば、
露出に基づいた予測を行っていることに実質的に等しく
なり、的確な予測を行うことができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記入力画像
の濃度が、該入力画像の平均濃度であるものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、上記入力画像
の濃度は、該入力画像の平均濃度である方法である。
に基づいて格子ノイズの発生率が予測される。入力画像
の平均濃度は、入力画像の露出を把握するために最も適
したパラメータであるので、より的確に格子ノイズの発
生率を予測することができる。
質の画像を出力することができるという効果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、入力画像の濃
度が最大値あるいは最小値に近づくにしたがって、格子
ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用いて、格子
ノイズの発生率を予測するものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、入力画像の濃
度が最大値あるいは最小値に近づくにしたがって、格子
ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用いて、格子
ノイズの発生率を予測する方法である。
ログ画像である場合、入力画像におけるアンダー露出の
度合いが強いほど、すなわち濃度が高いほど、コントラ
ストをより強くする必要があるため、格子ノイズの発生
率が上昇する。一方、オーバー露出の度合いが強いほ
ど、すなわち濃度が低いほど、CCDの出力が小さくな
り、格子ノイズの発生率が上昇する。
用いて予測すれば、より的確な予測を行うことができ
る。また、このような予測テーブルを予め設定しておけ
ば、格子ノイズの発生率を予測するための処理を簡略化
することができる。
低減された良質の画像を出力することができるという効
果を奏する。
うに、上記構成の画像処理装置において、上記格子ノイ
ズ発生率予測手段により予測された格子ノイズの発生率
に基づき調整された強度で鮮鋭化処理を行う鮮鋭化処理
手段を備えているものである。
うに、上記構成の画像処理方法において、予測された格
子ノイズの発生率に基づき調整された強度で鮮鋭化処理
を行う方法である。
において、格子ノイズの発生率が低い場合よりも強い強
度で鮮鋭化処理を行うように鮮鋭化処理手段を設定する
ことができる。したがって、格子ノイズの発生率が高い
ために強い強度で前ぼかし処理が行われ入力画像がぼや
けた状態となっても、強い鮮鋭強度で鮮鋭化処理を行
い、入力画像の鮮鋭度を復元することができる。
ともに、鮮鋭度が良好な画像を出力することができると
いう効果を奏する。
いずれかの画像処理方法をコンピュータに実行させるた
めのプログラムである。
処理方法をコンピュータに実行させるので、格子ノイズ
が低減された良好な画質のデジタル画像を出力すること
ができるという効果を奏する。
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
減された良好な画質の出力画像を得ることができる画像
処理方法を実行するプログラムを、コンピュータに供給
することが容易となるという効果を奏する。
該画像処理装置を含むデジタル露光システムの構成を示
すブロック図である。
が拡大率に基づいて格子ノイズ発生率を予測するために
用いる予測テーブルを示す模式図である。
拡大する場合のそれぞれの場合について、画素位置とノ
イズ強度との関係を示す模式図である。
が入力画像の濃度に基づいて格子ノイズ発生率を予測す
るために用いる予測テーブルを示す模式図である。
前ぼかし処理を行う際に用いる移動平均フィルタの一例
を示す模式図である。
部が基本鮮鋭強度を求める手順を示すフローチャートで
ある。
整量を決定する手順および鮮鋭強度決定部が調整後の基
本鮮鋭強度を決定する手順を示すフローチャートであ
る。
との位置関係、および演算に用いるパラメータを示す模
式図である。
て、画素位置とノイズ強度との関係を示す模式図であ
る。
Claims (18)
- 【請求項1】入力画像に拡大縮小処理を施してデジタル
画像を出力する画像処理装置において、 出力画像における格子ノイズの発生率を予測する格子ノ
イズ発生率予測手段と、 上記格子ノイズ発生率予測手段により予測された格子ノ
イズの発生率に基づき決定された強度でぼかし処理を行
う前ぼかし処理手段とを備えていることを特徴とする画
像処理装置。 - 【請求項2】上記前ぼかし処理手段によるぼかし処理
は、拡大縮小処理の前に行われることを特徴とする請求
項1に記載の画像処理装置。 - 【請求項3】上記格子ノイズ発生率予測手段は、出力画
像の入力画像に対する拡大率に基づいて格子ノイズの発
生率を予測することを特徴とする請求項1または2に記
載の画像処理装置。 - 【請求項4】上記拡大率が1付近の値に近づくにしたが
って、格子ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを用
いて、格子ノイズの発生率を予測することを特徴とする
請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項5】上記格子ノイズ発生率予測手段は、入力画
像の濃度に基づいて格子ノイズの発生率を予測すること
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
画像処理装置。 - 【請求項6】上記入力画像の濃度は、該入力画像の平均
濃度であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理
装置。 - 【請求項7】入力画像の濃度が最大値あるいは最小値に
近づくにしたがって、格子ノイズの発生率が上昇する予
測テーブルを用いて、格子ノイズの発生率を予測するこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装
置。 - 【請求項8】上記格子ノイズ発生率予測手段により予測
された格子ノイズの発生率に基づき調整された強度で鮮
鋭化処理を行う鮮鋭化処理手段を備えていることを特徴
とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処
理装置。 - 【請求項9】入力画像に拡大縮小処理を施してデジタル
画像を出力する画像処理方法において、 出力画像における格子ノイズの発生率を予測するととも
に、予測された格子ノイズの発生率に基づき決定された
強度でぼかし処理を行うことを特徴とする画像処理方
法。 - 【請求項10】上記ぼかし処理は、拡大縮小処理の前に
行われることを特徴とする請求項9に記載の画像処理方
法。 - 【請求項11】出力画像の入力画像に対する拡大率に基
づいて格子ノイズの発生率を予測することを特徴とする
請求項9または10に記載の画像処理方法。 - 【請求項12】上記拡大率が1付近の値に近づくにした
がって、格子ノイズの発生率が上昇する予測テーブルを
用いて、格子ノイズの発生率を予測することを特徴とす
る請求項11に記載の画像処理方法。 - 【請求項13】入力画像の濃度に基づいて格子ノイズの
発生率を予測することを特徴とする請求項9ないし12
のいずれか1項に記載の画像処理方法。 - 【請求項14】上記入力画像の濃度は、該入力画像の平
均濃度であることを特徴とする請求項13に記載の画像
処理方法。 - 【請求項15】入力画像の濃度が最大値あるいは最小値
に近づくにしたがって、格子ノイズの発生率が上昇する
予測テーブルを用いて、格子ノイズの発生率を予測する
ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像処
理方法。 - 【請求項16】予測された格子ノイズの発生率に基づき
調整された強度で鮮鋭化処理を行うことを特徴とする請
求項9ないし15のいずれか1項に記載の画像処理方
法。 - 【請求項17】請求項9ないし16のいずれか1項に記
載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプ
ログラム。 - 【請求項18】請求項17に記載のプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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