JP2003046782A - 画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2003046782A
JP2003046782A JP2001234174A JP2001234174A JP2003046782A JP 2003046782 A JP2003046782 A JP 2003046782A JP 2001234174 A JP2001234174 A JP 2001234174A JP 2001234174 A JP2001234174 A JP 2001234174A JP 2003046782 A JP2003046782 A JP 2003046782A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの強調や、不自然な鮮鋭化を抑制する
とともに、様々な状態の画像データに対して一律に鮮鋭
化処理を行うことが可能な画像処理方法を提供する。 【解決手段】 鮮鋭化処理を行いたい画像に対して、ま
ず周波数変換処理を行って周波数変換画像を生成し、周
波数鮮鋭化フィルタによって補正した後に、逆周波数変
換を行うことによって、鮮鋭化済み画像を出力する。周
波数鮮鋭化フィルタは、複数のサンプル画像に対して既
存の鮮鋭化処理を行い、処理前と処理後との周波数変換
画像における変化率画像を生成し、これらの変化率画像
を平均化した後に、平滑化処理および周波数成分ごとの
強度補正を行うことによって生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像デ
ータに対して鮮鋭化処理を行う画像処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真などの画像を印画紙に焼き付
ける写真焼付装置として、写真画像が記録されたネガフ
ィルムを介して印画紙を露光するアナログプリンタや、
ネガフィルムに記録された画像をスキャナ等で読み取っ
た画像データ、およびデジタルカメラなどによって撮影
された画像データに基づいて印画紙を露光するデジタル
プリンタが種々提案されている。特に、デジタルプリン
タは、画像データに対して色補正や濃度補正等の画像処
理をおこなう画像処理装置と組み合わせて用いること
で、アナログプリンタでは実現できないような色補正や
濃度補正等を行うことができると共に、顧客の要望に応
じた画像を容易にかつ迅速に得ることができるという利
点があり、現在広く用いられている。
【0003】また、コンパクトカメラや使い捨てカメラ
などの普及によって、一般の人でもカラー写真を撮影す
る機会が多くなっている。最近のカメラには、オートフ
ォーカス機能や自動発光機能などが備えられており、写
真撮影に不慣れな人でも、ある程度のクォリティで写真
撮影を行うことが可能となっている。しかしながら、オ
ートフォーカス機能では、どこにピントが合うことにな
るのかが撮影者にとってわかりづらく、主要な被写体が
フレームの中央にないときなどは、その主要な被写体に
ピントが合っていない状態で撮影が行われてしまうこと
もある。また、自動発光機能によって、逆光撮影時など
においても、ある程度の写真を撮影することが可能とな
っているが、それでも不自然な写真画像となることもあ
る。さらに、撮影時の僅かな手ぶれが原因で、全体がぼ
けた感じの写真画像になることもある。
【0004】以上のように、撮影された画像には、種々
の原因によってぼけが生じている場合がある。そこで、
上記の画像処理装置において、入力されたデジタル画像
データにぼけが生じている場合には、鮮鋭化処理と呼ば
れる画像処理を行うことがある。鮮鋭化処理とは、ぼけ
による画像の劣化を復元させたり、あるいは目的に応じ
て画像を見やすくするために、画像におけるエッジを強
調する処理のことである。
【0005】鮮鋭化処理としては、鮮鋭化フィルタと呼
ばれる計算上のフィルタを画像データに対して施す方法
が一般的に用いられている。この鮮鋭化フィルタとして
は、ラプラシアンフィルタが良く知られている。このラ
プラシアンフィルタは、ある注目画素の画素値を、その
周囲の画素との変化分に基づいて補正することによっ
て、鮮鋭化を実現するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような鮮鋭化フ
ィルタによって鮮鋭化処理を行う場合、各画素に対して
無条件に鮮鋭化処理を行うことになるので、元画像に生
じているノイズを強調してしまうという問題が生じるこ
とになる。
【0007】また、元画像において、被写体の画像内で
の大きさやフォーカスの度合いは、各画像によって変化
するものであるので、1種類の鮮鋭化フィルタを用いて
全ての画像に対して最適な鮮鋭化処理を行うことは不可
能である。よって、鮮鋭化フィルタのフィルタサイズを
変化させたり、フィルタ内の係数を変化させたりするこ
とによって、各画像ごとに最適な鮮鋭化フィルタを選択
して鮮鋭化処理を行う必要がある。
【0008】例えば、画像内での被写体の大きさが比較
的大きい場合には、フィルタサイズが大きめの鮮鋭化フ
ィルタを用い、逆に、画像内での被写体の大きさが比較
的小さい場合には、フィルタサイズが小さめの鮮鋭化フ
ィルタを用いるようにする。また、被写体のぼけ具合が
比較的強い場合には、鮮鋭化の度合いが強くなるような
係数からなる鮮鋭化フィルタを用いるようにする。
【0009】このように、上記したような鮮鋭化フィル
タを用いて鮮鋭化処理を行う場合には、各画像ごとに用
いる鮮鋭化フィルタを選択しなければならず、また、そ
の選択も、オペレータの経験上の判断によらなければな
らず、煩雑な処理になるという問題がある。
【0010】さらに、上記のようにして画像に応じて選
択した鮮鋭化フィルタを用いて鮮鋭化処理を行ったとし
ても、用いた鮮鋭化フィルタの特徴が画像に表れること
によって不自然な画像になるという問題もある。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ノイズの強調や、不自然
な鮮鋭化を抑制するとともに、様々な状態の画像データ
に対して一律に鮮鋭化処理を行うことが可能な画像処理
方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラム
を記録した記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る画像処理方法は、入力された画像デ
ータに対して周波数変換処理を行い、周波数変換画像を
生成するステップと、周波数鮮鋭化フィルタによって、
上記周波数変換画像の各画素値を補正するステップと、
上記周波数鮮鋭化フィルタによって補正された周波数変
換画像に対して逆周波数変換処理を行い、鮮鋭化済み画
像を生成するステップとを有し、上記周波数鮮鋭化フィ
ルタが、複数のサンプル画像に対して既存の鮮鋭化処理
を行い、各サンプル画像に対応する理想画像を生成する
ステップと、上記の各サンプル画像に対して周波数変換
処理を行い、サンプル画像の周波数変換画像を生成する
ステップと、上記の各理想画像に対して周波数変換処理
を行い、理想画像の周波数変換画像を生成するステップ
と、上記サンプル画像の周波数変換画像が、上記理想画
像の周波数変換画像に変化する際の各画素値の変化率を
算出し、この変化率を各画素に対応する値とした変化率
画像を各サンプル画像ごとに生成するステップと、各サ
ンプル画像ごとに生成された上記変化率画像を平均化す
るステップとによって生成されることを特徴としてい
る。
【0013】上記の方法は、鮮鋭化処理を行いたい画像
に対して、まず周波数変換処理を行って周波数変換画像
を生成し、周波数鮮鋭化フィルタによって補正した後
に、逆周波数変換を行うことによって鮮鋭化済み画像を
生成する鮮鋭化方法となっている。そして、周波数鮮鋭
化フィルタは、次のようにして生成されることになって
いる。
【0014】まず、サンプル画像を複数用意し、これら
に対して既存の鮮鋭化処理を行い、理想画像を生成す
る。ここで、既存の鮮鋭化処理とは、例えばラプラシア
ンフィルタを用いた鮮鋭化処理などの、一般に知られて
いる鮮鋭化処理である。そして、元のサンプル画像と理
想画像とのそれぞれの周波数変換画像に基づいて、これ
らの変化率画像が複数算出される。
【0015】このように、変化率画像は、周波数帯域ご
との変化の様子を示したものである。ここで、画像の鮮
鋭度は、周波数帯域ごとの強度分布に大きく関連してい
るものであるので、変化率画像は、元の画像に対してど
の周波数帯域を強調すれば鮮鋭度を向上させることがで
きるかを示したものとなる。
【0016】しかしながら、これらの変化率画像は、そ
れぞれ互いに異なるサンプル画像から得られたものであ
り、各変化率画像は、元のサンプル画像の特徴の影響を
受けたものとなっている。そこで、上記の方法では、各
サンプル画像ごとに生成された変化率画像を平均化し、
これを周波数鮮鋭化フィルタとして設定している。これ
により、各サンプル画像の特徴の影響が平均化され、様
々な種類の画像に対して良好な鮮鋭化処理を行うことが
可能な周波数鮮鋭化フィルタを生成することができる。
すなわち、このようにして設定された周波数鮮鋭化フィ
ルタを用いて、上記のような周波数鮮鋭化処理を行え
ば、どのような状態の画像に対しても、自然な鮮鋭化処
理を行うことが可能となる。
【0017】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
の方法において、上記周波数鮮鋭化フィルタに対して、
さらに平滑化処理を行う方法としてもよい。
【0018】各サンプル画像ごとに生成された変化率画
像を平均化すれば、各サンプル画像の特徴の影響は抑制
されることになるが、それでもなお、この影響が若干残
っており、不自然な鮮鋭化の要因となりうる。そこで、
上記の方法では、平均化した変化率画像に対して、さら
に平滑化処理を施しており、これにより、各サンプル画
像の特徴の影響をほとんどなくすことが可能となる。し
たがって、このようにして設定された周波数鮮鋭化フィ
ルタを用いて、上記のような周波数鮮鋭化処理を行え
ば、より自然な鮮鋭化処理を行うことが可能となる。
【0019】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
の方法において、上記周波数鮮鋭化フィルタに対して、
さらに各周波数成分ごとにそれぞれ異なる強度補正を行
う方法としてもよい。
【0020】変化率画像は、基本的には、サンプル画像
に対して既存の鮮鋭化処理を行って得られた理想画像に
基づいて生成されたものである。したがって、このよう
な変化率画像を平均化したり、平滑化したりすることに
よって得られた周波数鮮鋭化フィルタは、既存の鮮鋭化
処理の影響を含んでいるものとなっている。すなわち、
このような周波数鮮鋭化フィルタは、既存の鮮鋭化処理
が有する問題点、例えばノイズ成分を強調してしまうと
いうような問題点をある程度含んでいることになる。
【0021】そこで、上記の方法では、変化率画像に対
して、さらに各周波数成分ごとにそれぞれ異なる強度補
正を行っている。これにより、例えばノイズを強調して
しまうことになる周波数成分の変化率の強度を弱めると
いうような強度補正を行うことが可能となるので、既存
の鮮鋭化処理が有する問題点を解消することが可能とな
る。よって、このようにして設定された周波数鮮鋭化フ
ィルタを用いて、上記のような周波数鮮鋭化処理を行え
ば、より自然で、かつ画像の劣化のない良好な鮮鋭化処
理を行うことが可能となる。
【0022】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
の方法において、上記強度補正が、周波数鮮鋭化フィル
タにおいて最も低周波となる周波数成分および最も高周
波となる周波数成分の強度補正量を所定の最低値とし、
所定の周波数成分の強度補正量を所定の最高値にすると
ともに、強度補正量の最低値と最高値との間の周波数成
分の強度補正量を滑らかに変化させる方法としてもよ
い。
【0023】上記の方法によれば、まず、周波数鮮鋭化
フィルタにおいて最も低周波となる周波数成分および最
も高周波となる周波数成分の強度補正量を所定の最低値
としている。これは、低周波成分を強調しすぎると、画
像にうろこ状の模様が生じることになり、高周波成分を
強調しすぎると、ノイズ成分を強調してしまうことにな
るからである。すなわち、上記のように、低周波となる
周波数成分および最も高周波となる周波数成分の強度補
正量を所定の最低値とすることによって、鮮鋭化処理を
行う際に発生する上記のような問題を抑制することが可
能となる。
【0024】また、強度補正量の最低値と最高値との間
の周波数成分の強度補正量を滑らかに変化させているの
で、周波数成分の変化にともなう強度補正量の変化を連
続的にすることができる。よって、鮮鋭化処理された画
像における鮮鋭化の状態を自然にすることが可能とな
り、良好な鮮鋭化画像を提供することが可能となる。
【0025】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
の方法において、上記周波数鮮鋭化フィルタにおける全
ての画素値に対して、同じ値の係数を乗じる方法として
もよい。
【0026】上記の方法では、同じ値の係数を、周波数
鮮鋭化フィルタにおける全ての画素値に対して乗じてい
る。この場合、周波数鮮鋭化フィルタにおける各画素の
大小のバランスを保ったまま、強度補正量の大きさを変
化させることが可能となる。したがって、自然で良好な
鮮鋭化を保ったまま、係数を変化させることによって、
鮮鋭化の度合いを変化させることが可能となる。ここ
で、例えばオペレータが係数を設定するようにすれば、
オペレータの好みに応じた鮮鋭度による鮮鋭化処理を行
うことが可能となる。
【0027】また、本発明に係る画像処理プログラム
は、上記の画像処理方法を、コンピュータに実行させる
ことを特徴としている。
【0028】上記の画像処理プログラムを、上記の画像
処理方法を実施するためのコンピュータに実行させるこ
とによって、上記の画像処理方法をユーザに提供するこ
とが可能となる。
【0029】また、本発明に係る画像処理プログラムを
記録した記録媒体は、上記の画像処理方法を、コンピュ
ータに実行させる画像処理プログラムを記録しているこ
とを特徴としている。
【0030】上記の記録媒体に記録された画像処理プロ
グラムを、上記の画像処理方法を実施するためのコンピ
ュータに実行させることによって、上記の画像処理方法
をユーザに提供することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0032】図2は、本発明の実施の形態に係る画像処
理装置の機能的な構成を示すブロック図である。この画
像処理装置は、画像データ入力部1、ラプラシアンフィ
ルタ処理部2、理想画像選択部3、FFT処理部4、変
化率算出部5、平均化処理部6、スムージング処理部
7、強度補正処理部8、周波数鮮鋭化フィルタ設定部
9、周波数鮮鋭化処理部10、係数設定部13、逆FF
T処理部11、および画像データ出力部12を備えた構
成となっている。なお、画像処理装置は、実際にはコン
ピュータによって構成されるものであり、上記の各ブロ
ックは、プログラムによって実現されることになる。以
下に、各ブロックについて簡単に説明するが、詳細な説
明は後に行う。
【0033】画像データ入力部1は、後述する周波数鮮
鋭化フィルタを作成するためのサンプル画像の画像デー
タや、実際に鮮鋭化処理を行おうとしている画像の画像
データが入力されるブロックである。ラプラシアンフィ
ルタ処理部2は、入力されたサンプル画像の画像データ
に対して、後述するラプラシアンによるフィルタ処理を
行うブロックである。理想画像選択部3は、ラプラシア
ンフィルタ処理部によって鮮鋭化処理された画像の中か
ら理想画像を選択するブロックである。
【0034】FFT処理部4は、画像データに対してフ
ーリエ変換を行い、周波数変換画像を生成するブロック
である。変化率算出部5は、理想画像と元のサンプル画
像との周波数変換画像における各画素の変化率を算出
し、変化率画像を生成するブロックである。平均化処理
部は、複数の変化率画像を平均化する処理を行うブロッ
クである。スムージング処理部7は、平均化された変化
率画像に対してさらにスムージング処理を行うブロック
である。強度補正処理部8は、スムージング処理が行わ
れた変化率画像に対して、各周波数成分ごとに強度補正
を行うブロックである。周波数鮮鋭化フィルタ設定部9
は、強度補正された変化率画像を、周波数鮮鋭化フィル
タとして設定する処理を行うブロックである。
【0035】周波数鮮鋭化処理部10は、鮮鋭化を行お
うとしている画像を周波数変換した画像に対して、周波
数鮮鋭化フィルタを適用することによって鮮鋭化処理を
行うブロックである。係数設定部13は、周波数鮮鋭化
処理における鮮鋭化の度合いを調整するための係数を設
定するブロックである。逆FFT処理部11は、周波数
鮮鋭化処理が行われた周波数変換画像に対して逆フーリ
エ変換を行って通常の画像データに戻す処理を行うブロ
ックである。画像データ出力部12は、鮮鋭化処理が完
了した画像データを出力するブロックである。
【0036】以上のように、本実施形態に係る画像処理
装置は、画像データを周波数変換し、周波数変換画像に
対して周波数鮮鋭化フィルタを施すことによって鮮鋭化
処理を行う構成となっている。以下に、本実施形態に係
る画像処理装置が行う画像処理方法の詳細について説明
する。
【0037】まず、本画像処理方法の技術思想について
順を追って説明する。画像データは、数多くの異なる周
波数および振幅の正弦波を適当に空間的にずらして重ね
合わせることによって表現することができる。本実施形
態においては、入力された画像データに対して、離散フ
ーリエ変換を行うことによって正弦波への分解を行い、
周波数変換画像を生成する。ここで、離散フーリエ変換
を画像データに対して施す際に、FFT(Fast Fourier
Transform)を用いることによって、処理の高速化を図る
ことができる。
【0038】ここで、FFTによる周波数変換を高速に
行う場合には、変換元の画像データにおける縦、横各辺
の画素数が2のべき乗個であることが好ましい。したが
って、以下では、1024×1024画素からなる変換
元の画像データに対して処理を行う例について説明す
る。なお、その他の画素数に対して処理を行う場合につ
いては後述する。
【0039】図3(a)に示すように、1024×10
24画素からなる画像データに対してFFTによって周
波数変換を行うと、周波数変換後の画像(周波数変換画
像)は、図3(b)に示すような1024×1024画
素の画像となる。この周波数変換画像は、画像の中心か
ら同心円状に各周波数成分の値が分布している画像であ
り、画像の中心へ近づくほど低周波成分の値が分布して
おり、中心から遠ざかるほど高い周波数成分の値が分布
している。この周波数画像において、各画素の値を輝度
に換算した画像として表示すれば、いわゆるパワースペ
クトル表示の状態となる。
【0040】例えば、等間隔の横縞からなる画像に対し
て周波数変換を行うと、周波数変換画像では、中心を通
る縦のライン上に値の大きい画素が存在する画像とな
る。同様に、縦縞からなる画像に対しては、中心を通る
横のライン、斜め方向の縞からなる画像に対しては、中
心を通り、縞の方向に垂直な方向のライン上に、値の大
きい画素が存在する画像となる。このように、周波数変
換画像は、基本的に元の画像データの全ての情報が含ま
れており、この周波数変換画像に対して逆FFT変換を
行えば、元の画像を復元することが可能となっている。
また、この周波数変換画像を見れば、元の画像におい
て、どの周波数の成分が強いかということを把握するこ
とができる。
【0041】ここで、画像における周波数と、画像を見
た時に感じる鮮鋭感との関係について説明する。画像を
見た時に感じる鮮鋭感を表す何らかの尺度を鮮鋭度(シ
ャープネス)という。鮮鋭度が高い画像は、切れの良い
引き締まった感じを与える。ここで、鮮鋭度が比較的高
い画像(画像A)と、鮮鋭度が比較的低い画像(画像
B)とに対して、上記の周波数変換を行い、各周波数成
分の度数分布を測定すると、図4に示すようなグラフと
なる。なお、図4において、横軸は周波数の相対値を示
しており、縦軸は各周波数成分に相当する画素の度数の
相対値を示している。また、グラフ中の実線が画像Aの
度数分布、破線が画像Bの度数分布を示している。
【0042】図4に示すように、鮮鋭度が高い方の画像
Aは、周波数の高い方まで度数分布が大きく広がってい
る一方、鮮鋭度が低い方の画像Bは、周波数の高い側で
は度数があまり多くなく、周波数が極めて低い側におい
て度数が集中していることがわかる。すなわち、画像の
鮮鋭度と、周波数成分の分布状態とは相関があることが
わかる。
【0043】以上のことより、本実施形態では、元の画
像データに対してフーリエ変換を施すことによって周波
数成分のデータに変換し、目的の周波数成分のデータに
対して強調処理を行った後に、逆フーリエ変換を行うこ
とによって画像データに戻し、これを鮮鋭化処理済みの
画像とする処理を行う。
【0044】次に、上記の処理において、周波数成分の
データに対して、強調する周波数の設定、および強調の
度合いの設定について説明する。まず、周波数を複数の
範囲に分割し、特定の周波数範囲に含まれるデータに対
してのみ強調を行う場合について説明する。
【0045】一例として、周波数のとりうる値の範囲を
10等分し、特定の周波数範囲に含まれるデータに対し
てのみ所定の度合いで強調した画像を実際に作成する実
験を行った。なお、特定の周波数範囲に含まれるデータ
に対して、輝度を5倍に強調した場合と、10倍に強調
した場合との2通りを行った。この結果、強調する周波
数範囲が低すぎる場合には、処理後の画像にうろこ状の
模様が出現するなどの画像劣化が見られた。また、強調
する周波数範囲が高すぎる場合には、処理後の画像にお
いてノイズ成分が強調されるなどの画像劣化が見られ
た。これらの現象は、5倍に強調した場合、10倍に強
調した場合ともに生じたが、10倍に強調した場合の方
が、劣化の程度が大きくなっていた。
【0046】一方、強調する周波数範囲によっては、必
要以上の画像劣化が生じることなく、元画像を鮮鋭化す
ることが可能であることが確認された。しかしながら、
厳密に見ると、不自然な強調が行われていたり、強調さ
れるべき部分が強調されていなかったりというような不
具合が発生していることが確認された。これは、特定の
周波数範囲のみを強調しているので、画像内の特定の部
分や形状に対してはある程度良好な強調を行うことがで
きるが、その他の形状や大きさが異なる部分に対しては
的確な強調を行うことができないからである。また、強
調の度合いによっても、画像の不自然さ度合いが異なっ
ていることが確認された。
【0047】以上の結果より、画像の劣化を生じさせる
ことなく、自然な強調を行うためには、各周波数範囲ご
とにそれぞれ最適な度合いで強調を行う必要があること
がわかる。しかしながら、あらゆる状態の画像に対して
最適な鮮鋭化処理を行えるように、各周波数範囲ごとの
強調の度合いを設定することは極めて困難である。これ
に対して、本実施形態では、以下に示すような方法によ
って各周波数範囲ごとの強調の度合いを算出している。
【0048】まず、サンプルとしての特定の元画像デー
タに対して、従来の鮮鋭化処理の手法、例えばラプラシ
アンフィルタを用いて鮮鋭化処理を行う。この際に、鮮
鋭化の度合いを変化させた複数の鮮鋭化処理を行う。例
えば、3×3のマトリクスからなるラプラシアンフィル
タを用い、このフィルタによる鮮鋭化を元の画像データ
に対して施す回数を変化させることによって、鮮鋭化の
度合いの異なる複数の鮮鋭化済み画像を作成する。ここ
での鮮鋭化処理は、元の画像データにおける輝度成分に
対して行うものとする。
【0049】以上のようにして作成した、鮮鋭化の度合
いが異なる複数の鮮鋭化済み画像の中から、鮮鋭化の状
態が最も良好であると判断される画像を選択する。ここ
での選択は、オペレータが実際に複数の鮮鋭化済み画像
を見比べることによって行われることになる。そして、
この選択された鮮鋭化済み画像を暫定的に理想画像とし
て設定する。
【0050】なお、本実施形態では、従来の鮮鋭化処理
として、ラプラシアンフィルタによる処理を用いている
が、これに限定されるものではなく、既存の任意の鮮鋭
化処理を行えばよい。例えば、コンピュータ上で動作す
る既存の各種画像処理プログラムを用いて、エッジ強調
処理や、輝度変換処理などを組み合わせて、比較的鮮鋭
化度合いが良好な理想画像を生成してもよい。
【0051】上記のようにして設定された理想画像は、
上記のように従来の鮮鋭化処理によって鮮鋭化が行われ
た画像であるので、従来の鮮鋭化処理を行った場合の問
題、すなわち、元画像に生じているノイズが強調されて
いたり、不自然な鮮鋭化が行われたりという問題が生じ
ていることになる。しかしながら、この理想画像は、上
記のように、鮮鋭化の度合いが異なる複数の鮮鋭化済み
画像の中から選択された画像であるので、鮮鋭化の度合
いに関しては比較的良好な画像であると言える。
【0052】その後、元画像データの周波数変換画像を
求めるとともに、上記の理想画像の周波数変換画像を求
める。そして、元画像データの周波数変換画像と、理想
画像の周波数変換画像との間の変化率を各周波数成分の
各画素ごとに求め、これを変化率画像として生成する。
すなわち、この変化率画像における各画素の値は、元画
像データの周波数変換画像における各画素の値を何倍す
れば理想画像の周波数変換画像における各画素の値にな
るかを示すものとなっている。言い換えれば、元画像デ
ータの周波数変換画像の各画素値に、変化率画像の各画
素値を乗じれば、理想画像の周波数変換画像の各画素値
が算出されることになる。
【0053】なお、FFT変換を行うと、実数部と虚数
部とが発生することになるが、本実施形態では、実数部
と虚数部との2乗和の平方根をとって、これに基づいて
上記の変化率を算出している。また、変化率の計算は、 変化率=(理想画像の画素値+0.0001)÷(元画像の画
素値+0.0001) という式によって行う。上式で、各画素値に0.0001を加
算しているのは、FFTによって変換されたデータの中
には、0の値をとるものもあり得るので、0による割り
算を起こさないためである。また、上式における画素値
は、周波数変換後のデータの実数と虚数との2乗和の平
方根の値となる。
【0054】以上より、ある画像データに対して、その
周波数変換画像を求め、これに変化率画像を適用した後
に逆フーリエ変換を行えば、上記の理想画像を求める際
に行った鮮鋭化処理とほぼ同等の鮮鋭化がなされた画像
を求めることができる。すなわち、変化率画像は、周波
数変換画像に対して適用することによって鮮鋭化フィル
タとして機能することになるので、この変化率画像を周
波数鮮鋭化フィルタと呼ぶことにする。
【0055】なお、この時点では、周波数鮮鋭化フィル
タは、サンプルとしての特定の元画像データに基づいて
算出されたものであるので、その他の画像データに対し
てこの周波数鮮鋭化フィルタを適用しても、良好に鮮鋭
化が行われるとは限らない。そこで、本実施形態では、
多数のサンプル画像に対して理想画像をそれぞれ求め、
上述した方法によって周波数鮮鋭化フィルタを求めると
ともに、これらの周波数鮮鋭化フィルタを平均した平均
鮮鋭化フィルタを算出する。この平均鮮鋭化フィルタを
用いて周波数鮮鋭化を行えば、様々な種類の画像に対し
てある程度良好な鮮鋭化処理を行うことが可能となる。
例えば、従来の技術であるラプラシアンフィルタを用い
た鮮鋭化処理と比較すると、平均鮮鋭化フィルタを用い
て周波数鮮鋭化処理を行う方が、鮮鋭化処理された画像
の画質が良好であることが確認された。
【0056】このように、平均鮮鋭化フィルタは、多数
のサンプル画像に基づいて求められた周波数鮮鋭化フィ
ルタを平均化したものであるので、各サンプル画像にお
ける特有の特徴が平均化されていることになる。しかし
ながら、それでもなお、平均鮮鋭化フィルタには元とな
るサンプル画像の特有の特徴による影響が含まれてお
り、鮮鋭化処理を行った場合に、これらの影響が鮮鋭化
処理後の画像に現れることがある。なお、このような影
響は、サンプル画像の数に応じて増減するものであり、
例えば極めて多数のサンプル画像に対して周波数鮮鋭化
フィルタを求め、これらを平均化した場合には、各サン
プル画像の特有の特徴による影響はほとんどなくなるこ
とになる。しかしながら、実際にサンプル画像を96枚
用意し、これらに基づいて平均鮮鋭化フィルタを求めた
場合には、平均鮮鋭化フィルタに各サンプル画像の特徴
の影響が残っていることが確認された。
【0057】そこで、得られた平均鮮鋭化フィルタに対
して、さらにスムージング処理を行うようにする。ここ
では、スムージング処理として、移動平均処理(ぼかし
処理)を行う。具体的には、平均鮮鋭化フィルタに対し
て7×7の平滑化フィルタを適用する。この平滑化フィ
ルタは、49個の各係数が全て49分の1という値とな
っているものである。つまり、このスムージング処理
は、7×7からなる小領域の平均値を中心画素の値に置
き換える処理を全ての画素に対して行うことになる。な
お、本実施形態では、このような平滑化フィルタによる
処理を、全ての画素に対して10回行うものとする。
【0058】このように、平均鮮鋭化フィルタに対して
さらにスムージング処理を施すことによって、元のサン
プル画像の特有の特徴による影響のない周波数鮮鋭化フ
ィルタを作成することが可能となる。これにより、様々
な種類の画像に対して違和感のない鮮鋭化処理を行うこ
とが可能となる。このように、平均鮮鋭化フィルタに対
してスムージング処理を施すことによって得られた周波
数鮮鋭化フィルタを、平滑鮮鋭化フィルタと呼ぶことに
する。
【0059】この平滑鮮鋭化フィルタを用いて鮮鋭化処
理を行えば、元の画像の状態によらず、ある程度良好に
鮮鋭化処理を行うことができる。しかしながら、鮮鋭化
済みの画像を見ると、画質がざらついた感じになってい
ることが確認される。このざらつき感は、元の画像にお
いて発生しているノイズが強調されたことによって生じ
るものである。これは、サンプル画像から理想画像を生
成する際に用いた鮮鋭化処理の手法が、従来の鮮鋭化処
理の手法を用いているからである。また、画像にうろこ
状の模様が発生する場合もある。
【0060】一般に、画像に対して鮮鋭化処理を施す
と、画像の中で発生しているノイズも強調されることに
なり、画質がざらついたり、ギザギザした感じになりや
すい。このようなノイズは、周期的なノイズを別にすれ
ば、画像上にランダムに点在するものであるので、周波
数成分でいえば、高周波側に存在するものが多いといえ
る。また、上記のうろこ状の模様は、低周波成分を強調
しすぎると発生するものである。
【0061】そこで、本実施形態では、周波数鮮鋭化フ
ィルタの鮮鋭化強度を周波数に応じて調整する手法をと
る。すなわち、上記の平滑鮮鋭化フィルタに対して、周
波数成分に応じて変化率の強度を補正し、この補正鮮鋭
化フィルタを用いて周波数鮮鋭化処理を行うようにす
る。
【0062】周波数成分に応じた変化率の強度の補正
は、基本的には、鮮鋭化処理済み画像の画質が良好とな
るように行えばよいが、本実施形態では、特定の周波数
における強度補正率をピークにして、その高周波側およ
び低周波側でなだらかに強度補正率が減少するように設
定するものとする。図5は、周波数と強度補正率との関
係の一例を示すグラフである。なお、同図において、横
軸が周波数の相対値を示しており、縦軸が強度補正率
(%)を示している。この例では、周波数の最低値が
0、最高値が512となっている。
【0063】図5に示すように、強度補正率を、特定の
周波数において100%、周波数が最低値0のとき、お
よび最高値512のときに0%となるように設定し、こ
れらの間を直線で結ぶことによって、その他の周波数の
強度補正率を設定する。ピークとなる周波数は、実際に
低周波側や高周波側に移動させてみて、最も画質が良く
なる周波数を選択する。ノイズの性質を考慮すれば、比
較的低周波側にピークがあり、高周波側は強度補正率が
あまり上がらないように設定することが好ましいと言え
る。
【0064】実際に、ピークとなる周波数を変更して鮮
鋭化処理を行ってみると、鮮鋭度はほとんど変化はない
が、ピークを高周波にするほど画像のざらつきが目立つ
ようになることが確認された。これらの画像を観察する
と、周波数の最低値を0、最高値を100とした場合
に、30となる周波数をピークに設定した場合が、画質
としては最も良好になっていることが確認された。ま
た、30±10の範囲に周波数のピークを設定すれば、
ある程度良好な画像となることが確認された。
【0065】すなわち、上記の平滑鮮鋭化フィルタに対
して、上記のようにして設定された強度補正率に応じ
て、対応する周波数成分の画素値、すなわち変化率に補
正をかけ、これを最終的に用いる周波数鮮鋭化フィルタ
として設定することになる。このようにして設定された
周波数鮮鋭化フィルタを用いて周波数鮮鋭化処理を行え
ば、ノイズの強調や、うろこ状の模様が生じることな
く、あらゆる種類の画像に対して良好な鮮鋭化を行うこ
とが可能となる。
【0066】なお、上記の例では、強度補正率を、特定
の周波数をピークである100%とし、最低周波数およ
び最高周波数で0%となるように設定したが、これに限
定されるものではなく、例えば、最低周波数および/ま
たは最高周波数での強度補正率の値を0%以外の値とし
てもかまわない。また、ピークから最低周波数および最
高周波数までを直線で結んでいるが、これを曲線として
もかまわない。また、ピークをとる周波数を、1点では
なく、特定の周波数範囲で強度補正率が100%となる
ように設定してもよい。
【0067】また、最終的に求められた周波数鮮鋭化フ
ィルタの各画素値(変化率)に対して一律に所定の係数
を乗じることによって、鮮鋭化の度合いを変化させるこ
とも可能である。周波数鮮鋭化フィルタの各画素値は、
元の画像データにおける画素値をどの程度変化させたら
良いかということを示したものであるので、これに一律
に係数を乗じたとしても、鮮鋭化が崩れることはなく、
鮮鋭化の度合いが変化することになる。したがって、上
記のようにして最終的に求められた周波数鮮鋭化フィル
タを1つ用意しておき、このフィルタの各画素値に対し
て一律に乗じる係数を、使用者の好みに応じて変化させ
ることにより、使用者が所望とする鮮鋭度で鮮鋭化処理
を行うことが可能となる。
【0068】次に、変換元の画像データの縦、横各辺の
画素数が2のべき乗個でない場合の処理について説明す
る。前記したように、FFTによる周波数変換を高速に
行う場合には、変換元の画像データにおける、縦、横各
辺の画素数が2のべき乗個であることが好ましい。しか
しながら、実際の画像データは、その縦、横各辺の画素
数が2のべき乗個でない場合がほとんどである。よっ
て、元の画像データを縦、横各辺の画素数が2のべき乗
個の画素からなる分割領域に分割し、それぞれの分割領
域に対して周波数鮮鋭化処理を施した後に、これらの分
割領域を合成して元のサイズの画像データに戻す処理を
行う。
【0069】ここで、一例として、3072×2048
画素からなる元画像を1024×1024画素からなる
分割領域に分割して処理を行う場合について説明する。
この場合、単純に横2分割縦3分割の合計6分割すれ
ば、元画像の全ての画素を分割領域に割り当てることが
可能である。しかしながら、このように分割して、それ
ぞれの分割領域において実際に周波数鮮鋭化処理を施す
と、各分割領域の境界部分で画像が不連続になることが
確認された。
【0070】そこで、元画像を分割領域で分割する際
に、隣り合う分割領域が互いに重なり合うようにし、各
分割領域ごとに行った周波数鮮鋭化処理の結果画像をつ
なぎ合わせることによって連続した画像に再構成する。
上記の例の場合、図6(a)〜(e)に示すように、元
画像を12通りに分割し、各分割領域ごとに周波数鮮鋭
化処理を行うようにする。そして、各分割領域ごとの周
波数鮮鋭化処理の結果画像を、重なり部分の中央部分で
領域が切り換わるように、図7に示すような分割で合成
する。このような方法によれば、各分割領域の境界部分
の不連続性が解消され、より自然な鮮鋭化画像を提供す
ることができる。
【0071】以上に基づいて、本実施形態に係る画像処
理装置が行う処理の流れについて以下に説明する。画像
処理装置における処理は、大きく分けて周波数鮮鋭化フ
ィルタ作成処理と、周波数鮮鋭化処理との2つの処理に
分類される。
【0072】まず、周波数鮮鋭化フィルタ作成処理の流
れについて、図1に示すフローチャートを参照しながら
説明する。ステップ1(以降、S1のように称する)に
おいて、サンプル画像の画像データが画像データ入力部
1に入力されると、この画像データがラプラシアンフィ
ルタ処理部2に送られる。ラプラシアンフィルタ処理部
2は、入力された画像データに対してラプラシアンフィ
ルタを用いて鮮鋭化処理を行う(S2)。この際に、鮮
鋭化の度合いの異なる複数の鮮鋭化済み画像が生成され
る。
【0073】次に、理想画像選択部3において、鮮鋭化
の度合いの異なる複数の鮮鋭化済み画像の中から、最も
鮮鋭化の状態が好ましいと判断される画像が理想画像と
して選択される(S3)。ここでは、例えば複数の鮮鋭
化済み画像をモニターなどに表示させ、オペレータが表
示された画像を見比べることによって理想画像が選択さ
れる。
【0074】ここで選択された理想画像、および元のサ
ンプル画像に対して、FFT処理部4によって周波数変
換処理が行われ、それぞれの周波数変換画像が作成され
る(S4)。そして、これらの周波数変換画像が変化率
算出部5に送られ、2つの周波数変換画像の各画素にお
ける変化率が算出される。そして、各画素の値が、ここ
で算出された変化率の値となる変化率画像が生成される
(S5)。
【0075】そして、S6において、S1〜S5の処理
が全てのサンプル画像に対して行われたかが判定され、
行われていないと判断された場合(S6においてNO)
には、新たなサンプル画像に対して、S1からの処理が
行われる。すなわち、S1〜S5は、用意した全てのサ
ンプル画像に対して行われることになる。
【0076】以上のようにして、複数のサンプル画像に
対応した変化率画像が生成されると、これらの変化率画
像が平均化処理部6に送られる。平均化処理部6では、
入力された複数の変化率画像の平均化処理が行われる
(S7)。ここでの平均化処理は、各変化率画像におけ
る対応する各画素の値の平均を求めることによって行わ
れる。
【0077】平均化処理された変化率画像は、スムージ
ング処理部7に送られ、平均化フィルタを適用すること
によってスムージング処理が行われる(S8)。さら
に、スムージング処理が行われた変化率画像に対して、
各周波数成分ごとに、上記のようにして設定された強度
補正率に基づいて、強度補正が行われる(S9)。そし
て、強度補正が行われた変化率画像が、周波数鮮鋭化フ
ィルタ設定部8において、周波数鮮鋭化フィルタとして
設定される(S9)。
【0078】次に、実際に、入力された元画像データに
対して周波数鮮鋭化処理を行う場合の処理の流れについ
て、図8に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。まず、S11において、元画像データが画像データ
入力部1に入力されると、この元画像データがFFT処
理部4に送られる。FFT処理部4は、入力された元画
像データを周波数変換し、周波数変換画像を作成する
(S12)。
【0079】また、S13において、係数設定部10に
おいて、鮮鋭化の度合いを調整するための係数の設定が
行われる。具体的には、例えばオペレータが何らかの入
力手段によって、鮮鋭化の度合いを強めにする、弱めに
するなどの指示を行うことによって、それに対応する係
数が設定されるようにする。
【0080】そして、周波数鮮鋭化処理部9において、
元画像に対応する周波数変換画像に対して、周波数鮮鋭
化フィルタ設定部8において設定されている周波数鮮鋭
化フィルタが適用され、周波数鮮鋭化処理が行われる
(S14)。この際に、係数設定部10で設定された係
数が周波数鮮鋭化フィルタに適用され、係数が乗じられ
た周波数鮮鋭化フィルタによって処理が行われることに
なる。
【0081】周波数鮮鋭化処理が施された後の周波数変
換画像は、逆FFT処理部11において逆フーリエ変換
され、鮮鋭化済み画像が生成される(S15)。鮮鋭化
済み画像が生成されると、これをモニターなどの表示手
段に表示し、鮮鋭化の度合いがオペレータによって確認
される(S16)。ここで、オペレータが鮮鋭化の度合
いをより強くしたい、あるいはより弱くしたいと判断し
た場合(S16においてNO)には、S13の処理に戻
って改めて強調の度合いの設定を行う。一方、鮮鋭化の
度合いがOKであると判断された場合(S16において
YES)には、この鮮鋭化済み画像が画像データ出力部
12から出力され(S17)、処理が終了する。
【0082】なお、上記の例では、周波数変換処理とし
てフーリエ変換を行っているが、これに限定されるもの
ではなく、得られるデータが周波数に基づいた変換処理
であればどのような処理を用いてもよい。例えば、DC
T、Wavelet変換などが挙げられる。ただし、フ
ーリエ変換以外の周波数変換処理を用いる場合、変換後
の数値特性に合わせて、数値の大きさ、虚数部の取り扱
いなどの調整が必要となる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像処理方
法は、入力された画像データに対して周波数変換処理を
行い、周波数変換画像を生成するステップと、周波数鮮
鋭化フィルタによって、上記周波数変換画像の各画素値
を補正するステップと、上記周波数鮮鋭化フィルタによ
って補正された周波数変換画像に対して逆周波数変換処
理を行い、鮮鋭化済み画像を生成するステップとを有
し、上記周波数鮮鋭化フィルタが、複数のサンプル画像
に対して既存の鮮鋭化処理を行い、各サンプル画像に対
応する理想画像を生成するステップと、上記の各サンプ
ル画像に対して周波数変換処理を行い、サンプル画像の
周波数変換画像を生成するステップと、上記の各理想画
像に対して周波数変換処理を行い、理想画像の周波数変
換画像を生成するステップと、上記サンプル画像の周波
数変換画像が、上記理想画像の周波数変換画像に変化す
る際の各画素値の変化率を算出し、この変化率を各画素
に対応する値とした変化率画像を各サンプル画像ごとに
生成するステップと、各サンプル画像ごとに生成された
上記変化率画像を平均化するステップとによって生成さ
れる方法である。
【0084】これにより、様々な種類の画像に対して良
好な鮮鋭化処理を行うことが可能な周波数鮮鋭化フィル
タを生成することができる。すなわち、このようにして
設定された周波数鮮鋭化フィルタを用いて、上記のよう
な周波数鮮鋭化処理を行えば、どのような状態の画像に
対しても、自然な鮮鋭化処理を行うことが可能となると
いう効果を奏する。
【0085】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
周波数鮮鋭化フィルタに対して、さらに平滑化処理を行
う方法としてもよい。
【0086】これにより、上記の方法による効果に加え
て、各サンプル画像の特徴の影響をほとんどなくすこと
が可能となる。したがって、このようにして設定された
周波数鮮鋭化フィルタを用いて、上記のような周波数鮮
鋭化処理を行えば、より自然な鮮鋭化処理を行うことが
可能となるという効果を奏する。
【0087】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
周波数鮮鋭化フィルタに対して、さらに各周波数成分ご
とにそれぞれ異なる強度補正を行う方法としてもよい。
【0088】これにより、上記の方法による効果に加え
て、例えばノイズを強調してしまうことになる周波数成
分の変化率の強度を弱めるというような強度補正を行う
ことが可能となるので、既存の鮮鋭化処理が有する問題
点を解消することが可能となる。よって、このようにし
て設定された周波数鮮鋭化フィルタを用いて、上記のよ
うな周波数鮮鋭化処理を行えば、より自然で、かつ画像
の劣化のない良好な鮮鋭化処理を行うことが可能となる
という効果を奏する。
【0089】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
強度補正が、周波数鮮鋭化フィルタにおいて最も低周波
となる周波数成分および最も高周波となる周波数成分の
強度補正量を所定の最低値とし、所定の周波数成分の強
度補正量を所定の最高値にするとともに、強度補正量の
最低値と最高値との間の周波数成分の強度補正量を滑ら
かに変化させる方法としてもよい。
【0090】これにより、上記の方法による効果に加え
て、低周波となる周波数成分および最も高周波となる周
波数成分の強度補正量を所定の最低値とすることによっ
て、鮮鋭化処理を行う際に発生する問題を抑制すること
が可能となるという効果を奏する。
【0091】また、周波数成分の変化にともなう強度補
正量の変化を連続的にすることができるので、鮮鋭化処
理された画像における鮮鋭化の状態を自然にすることが
可能となり、良好な鮮鋭化画像を提供することが可能と
なるという効果を奏する。
【0092】また、本発明に係る画像処理方法は、上記
周波数鮮鋭化フィルタにおける全ての画素値に対して、
同じ値の係数を乗じる方法としてもよい。
【0093】これにより、上記の方法による効果に加え
て、自然で良好な鮮鋭化を保ったまま、係数を変化させ
ることによって、鮮鋭化の度合いを変化させることが可
能となるという効果を奏する。
【0094】また、本発明に係る画像処理プログラム
は、上記の画像処理方法を、コンピュータに実行させる
ものである。
【0095】これにより、上記の画像処理プログラム
を、上記の画像処理方法を実施するためのコンピュータ
に実行させることによって、上記の画像処理方法をユー
ザに提供することが可能となるという効果を奏する。
【0096】また、本発明に係る画像処理プログラムを
記録した記録媒体は、上記の画像処理方法を、コンピュ
ータに実行させる画像処理プログラムを記録しているこ
とを特徴としている。
【0097】これにより、上記の記録媒体に記録された
画像処理プログラムを、上記の画像処理方法を実施する
ためのコンピュータに実行させることによって、上記の
画像処理方法をユーザに提供することが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る画像処理方法にお
いて、周波数鮮鋭化フィルタの設定処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図2】本発明の実施の一形態に係る画像処理装置の機
能的な構成を示すブロック図である。
【図3】同図(a)は、元の画像の一例を示す説明図で
あり、同図(b)は、周波数変換画像を示す説明図であ
る。
【図4】鮮鋭度が比較的高い画像(画像A)と、鮮鋭度
が比較的低い画像(画像B)とに対して、周波数変換を
行い、各周波数成分の度数分布を測定した結果を示すグ
ラフである。
【図5】周波数と強度補正率との関係の一例を示すグラ
フである。
【図6】同図(a)ないし(e)は、元画像を複数の分
割領域に分割する方法の一例を示す説明図である。
【図7】複数の分割領域を合成する方法の一例を示す説
明図である。
【図8】実際に、入力された元画像データに対して周波
数鮮鋭化処理を行う場合の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 画像データ入力部 2 ラプラシアンフィルタ処理部 3 理想画像選択部 4 FFT処理部 5 変化率算出部 6 平均化処理部 7 スムージング処理部 8 周波数鮮鋭化フィルタ設定部 9 周波数鮮鋭化処理部 10 係数設定部 11 逆FFT処理部 12 画像データ出力部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像データに対して周波数変換
    処理を行い、周波数変換画像を生成するステップと、 周波数鮮鋭化フィルタによって、上記周波数変換画像の
    各画素値を補正するステップと、 上記周波数鮮鋭化フィルタによって補正された周波数変
    換画像に対して逆周波数変換処理を行い、鮮鋭化済み画
    像を生成するステップとを有し、 上記周波数鮮鋭化フィルタが、 複数のサンプル画像に対して既存の鮮鋭化処理を行い、
    各サンプル画像に対応する理想画像を生成するステップ
    と、 上記の各サンプル画像に対して周波数変換処理を行い、
    サンプル画像の周波数変換画像を生成するステップと、 上記の各理想画像に対して周波数変換処理を行い、理想
    画像の周波数変換画像を生成するステップと、 上記サンプル画像の周波数変換画像が、上記理想画像の
    周波数変換画像に変化する際の各画素値の変化率を算出
    し、この変化率を各画素に対応する値とした変化率画像
    を各サンプル画像ごとに生成するステップと、 各サンプル画像ごとに生成された上記変化率画像を平均
    化するステップとによって生成されることを特徴とする
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】上記周波数鮮鋭化フィルタに対して、さら
    に平滑化処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画
    像処理方法。
  3. 【請求項3】上記周波数鮮鋭化フィルタに対して、さら
    に各周波数成分ごとにそれぞれ異なる強度補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】上記強度補正が、周波数鮮鋭化フィルタに
    おいて最も低周波となる周波数成分および最も高周波と
    なる周波数成分の強度補正量を所定の最低値とし、所定
    の周波数成分の強度補正量を所定の最高値にするととも
    に、強度補正量の最低値と最高値との間の周波数成分の
    強度補正量を滑らかに変化させることを特徴とする請求
    項3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】上記周波数鮮鋭化フィルタにおける全ての
    画素値に対して、同じ値の係数を乗じることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一項に記載の
    画像処理方法を、コンピュータに実行させる画像処理プ
    ログラム。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5のいずれか一項に記載の
    画像処理方法を、コンピュータに実行させる画像処理プ
    ログラムを記録した記録媒体。
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