JP2003208638A - チケット払出方法および自動発券装置 - Google Patents

チケット払出方法および自動発券装置

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JP2003208638A JP2002003000A JP2002003000A JP2003208638A JP 2003208638 A JP2003208638 A JP 2003208638A JP 2002003000 A JP2002003000 A JP 2002003000A JP 2002003000 A JP2002003000 A JP 2002003000A JP 2003208638 A JP2003208638 A JP 2003208638A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な払出が行われた場合であっても釣銭お
よびチケットの回収を迅速に行うことのできるチケット
払出方法および自動発券装置を提供すること。 【解決手段】 釣銭となる紙幣とチケットのうち表面積
が大きいものを最初の払出物として払出口に送出し、そ
の上に重ねて他の払出物を送出することにより、最初に
送出された表面積の大きな払出物の上に他の払出物を載
せる。最下層に位置する払出物を掴むことによって紙幣
および硬貨とチケットを同時に回収することが可能とな
るため、払出物の回収に要する時間が大幅に短縮され
る。更に、最初に払出口に送出される払出物が紙で形成
されている場合には、最初に払出口に送出される払出物
が上に凹の状態となるように癖を付けてから払出口に送
出することで他の払出物を中央に集め、払出物の散乱を
防止して回収作業の一層の迅速化を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チケット払出方法
および自動発券装置の改良、特に、払出された釣銭とチ
ケットの回収を容易にするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動発券装置に貨幣を投入してチケット
を購入するためのチケット払出方法および自動発券装置
については既に様々なものが公知であり、例えば、遊園
地の入場チケット等を発券するための自動発券装置や駅
に設置される自動発券装置等が広く知られている。
【0003】このうち、特に、駅に設置される自動発券
装置としては、乗車チケット発行専用の自動発券装置、
更には、定期チケットの発行および有効期限内の証明用
チケットとなる定期チケットや乗り越し乗車チケットを
利用した乗り越し清算用の清算チケットの購入や、有効
期限内の証明用チケットとなる定期チケットを利用した
継続の定期チケットの購入に対処したもの等が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の自動発券
装置の場合、購入された各種チケットや釣銭となる紙幣
および硬貨が自動発券装置に設けられた払出口に同時に
或いは順不同で払出されるのが普通であり、これらのも
のが散乱して釣銭およびチケットを回収するのに手間が
掛かるといった不都合があった。
【0005】特に、有効期限内の証明用チケットとなる
定期チケットを利用した乗り越しの清算に対処した駅の
自動発券装置の場合においては、釣銭となる各種紙幣お
よび硬貨と購入された清算チケットに加え、更に、定期
チケットが同時に或いは順不同に払出される場合がある
ため、釣銭およびチケットの回収に著しく手間取り、後
続の人に迷惑が掛かるといった問題が生じる場合があ
る。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、前記従来技術
の欠点を改善し、複雑な払出が行われた場合であっても
釣銭およびチケットの回収を迅速に行うことのできるチ
ケット払出方法および自動発券装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のチケット払出方
法は、自動発券装置に貨幣を投入してチケットを購入す
るためのチケット払出方法であり、前記目的を達成する
ため、特に、釣銭となる紙幣とチケットのうち表面積が
大きいものを最初の払出物として払出口に送出し、その
上に重ねて他の払出物を送出するようにしたことを特徴
とする構成を有する。
【0008】最初に送出された表面積が大きな払出物の
上に他の払出物が載せられるようにして払出されるの
で、利用者は、最下層に位置する払出物を掴むことによ
って紙幣および硬貨とチケットを同時に回収することが
できるようになり、これらの払出物の回収に要する時間
が大幅に短縮される。
【0009】更に、最初に払出口に送出される払出物が
紙で形成されている場合には、最初に払出口に送出され
る払出物が上に凹の状態となるように癖を付けてから払
出口に送出することで、払出物の回収を一層迅速化する
ことが可能である。
【0010】上に凹の状態となるように癖を付けられた
払出物の中央部に他の払出物が集まるようになるので、
払出物の散乱が防止され、回収作業の一層の迅速化が達
成されることになる。
【0011】また、自動発券装置に貨幣および有効期限
内の証明用チケットを投入してチケットを購入する構成
においては、釣銭となる紙幣と有効期限内の証明用チケ
ットおよび前記チケットのうち表面積が最大の払出物を
最初に払出口に送出し、その上に重ねて他の払出物を送
出するようにする。
【0012】最初に送出された表面積が大きな払出物の
上に他の払出物が載せられるようにして払出されるの
で、利用者は、最下層に位置する払出物を掴むことによ
って紙幣および硬貨と有効期限内の証明用チケットおよ
びチケットを同時に回収することができるようになり、
これらの払出物の回収に要する時間が大幅に短縮され
る。
【0013】この場合も、最初に払出口に送出される払
出物が紙で形成されている場合には、最初に払出口に送
出される払出物が上に凹の状態となるように癖を付けて
から払出口に送出することで払出物の回収を一層迅速化
することが可能である。
【0014】上に凹の状態となるように癖を付けられた
払出物の中央部に他の払出物が集まるようになるので、
払出物の散乱が防止され、回収作業の一層の迅速化が達
成されることになる。
【0015】また、本発明の自動発券装置は、貨幣を投
入してチケットを購入するための自動発券装置であり、
前記と同様の目的を達成するため、紙幣払出ユニットに
連絡した紙幣送出口と,チケット払出ユニットに連絡し
たチケット送出口と,硬貨払出ユニットに連絡した硬貨
送出口とを上下方向に並列して配備すると共に、貨幣の
投入金額とチケット価格とに基いて釣銭の額を演算する
釣銭演算手段と、釣銭演算手段の演算結果に基いて釣銭
となる各種紙幣の払出枚数と各種硬貨の払出枚数とを求
める払出枚数演算手段と、払出枚数演算手段の演算結果
に基いて前記紙幣払出ユニット,チケット払出ユニッ
ト,硬貨払出ユニットをこの順で駆動制御する払出工程
制御手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
【0016】このような構成を適用した場合、釣銭演算
手段が貨幣の投入金額とチケット価格とに基いて釣銭の
額を演算し、更に、払出枚数演算手段が釣銭演算手段の
演算結果に基いて釣銭となる各種紙幣の払出枚数と各種
硬貨の払出枚数とを求める。そして、払出工程制御手段
が払出枚数演算手段の演算結果に基いて紙幣払出ユニッ
トを駆動制御して釣銭となる紙幣を紙幣送出口から払出
した後、チケット払出ユニットを駆動制御してチケット
をチケット送出口から払出し、更に、硬貨払出ユニット
を駆動制御して硬貨を硬貨送出口から払出す。紙幣送出
口とチケット送出口と硬貨送出口は上下方向に並列して
配備されているので、前述した順序で払出を実行するこ
とにより紙幣の上にチケットと硬貨が載せられることに
なり、利用者は、払出物の回収作業を迅速に行うことが
できる。但し、紙幣の払出のみが不要な場合には最下層
に位置するチケットの上に硬貨が載せられ、また、硬貨
の払出のみが不要な場合には最下層に位置する紙幣の上
にチケットが載せられる。何れの場合も払出物の回収作
業は容易かつ迅速である。この構成は、定期チケット発
行専用の自動発券装置等に適した構成であり、紙幣の表
面積がチケットの表面積よりも大きいことを前提とした
ものである。従って、遊園地の入場チケット等において
チケットの表面積が紙幣の表面積よりも大きなものがあ
るとすれば、その場合は、払出工程制御手段による各ユ
ニットの駆動制御の順は、チケット払出ユニット,紙幣
払出ユニット,硬貨払出ユニットの順にすることが必須
の要件である。
【0017】また、貨幣と有効期限内の証明用チケット
を投入して証明用チケットよりも表面積の小さなチケッ
トを購入する構成においては、紙幣払出ユニットに連絡
した紙幣送出口と,証明用チケット払出ユニットに連絡
した証明用チケット送出口と,硬貨払出ユニットに連絡
した硬貨送出口と,チケット払出ユニットに連絡したチ
ケット送出口とを上下方向に並列して配備すると共に、
貨幣の投入金額と証明用チケットのデータとチケット価
格とに基いて釣銭の額を演算する釣銭演算手段と、釣銭
演算手段の演算結果に基いて釣銭となる各種紙幣の払出
枚数と各種硬貨の払出枚数とを求める払出枚数演算手段
と、払出枚数演算手段の演算結果に基いて前記紙幣払出
ユニット,証明用チケット払出ユニット,硬貨払出ユニ
ット,チケット払出ユニットをこの順で駆動制御する払
出工程制御手段とを備えるようにする。
【0018】このような構成を適用した場合、釣銭演算
手段が貨幣の投入金額と証明用チケットのデータとチケ
ット価格とに基いて釣銭の額を演算し、更に、払出枚数
演算手段が釣銭演算手段の演算結果に基いて釣銭となる
各種紙幣の払出枚数と各種硬貨の払出枚数とを求める。
そして、払出工程制御手段が払出枚数演算手段の演算結
果に基いて紙幣払出ユニットを駆動制御して釣銭となる
紙幣を紙幣送出口から払出した後、証明用チケット払出
ユニットを駆動制御して証明用チケットを証明用チケッ
ト送出口から払出し、更に、硬貨払出ユニットを駆動制
御して硬貨を硬貨送出口から払出し、最終的に、チケッ
ト払出ユニットを駆動制御してチケットをチケット送出
口から払出す。紙幣送出口と証明用チケット送出口と硬
貨送出口とチケット送出口は上下方向に並列して配備さ
れているので、前述した順序で払出を実行することによ
り紙幣の上に証明用チケットと硬貨とチケットとが載せ
られることになり、利用者は、払出物の回収作業を迅速
に行うことができる。但し、紙幣の払出のみが不要な場
合には最下層に位置する証明用チケットの上に硬貨とチ
ケットが載せられ、また、硬貨の払出のみが不要な場合
には最下層に位置する紙幣の上に証明用チケットとチケ
ットが載せられる。何れの場合も払出物の回収作業は容
易かつ迅速である。この構成は、有効期限内の証明用チ
ケットとなる定期チケットを利用した乗り越しの清算等
に用いられる自動発券装置等に適した構成であり、紙幣
の表面積が証明用チケットよりも大きく、かつ、チケッ
トの表面積が証明用チケットよりも小さいことを前提と
したものである。従って、証明用チケットの表面積が紙
幣の表面積よりも大きなものがあるとすれば、その場合
は、払出工程制御手段による各ユニットの駆動制御の順
は、証明用チケット払出ユニット,紙幣払出ユニット,
硬貨払出ユニット,チケット払出ユニットの順にするこ
とが必須の要件である。何れの場合においてもチケット
払出ユニットの作動順序を最後としているのは、最終的
に必要とされるチケット、例えば、清算チケット等を容
易に分離して取り出せるようにするためである。これに
より、利用者は、最終的に必要とされるチケットのみを
容易に分離した上で、他の紙幣や証明用チケットおよび
硬貨を纏めてポケットやバッグ等に回収することができ
る。
【0019】更に、紙幣送出口を上に凹のスリットによ
って形成することで払出物の回収を一層迅速化すること
が可能である。
【0020】紙幣送出口から送出される紙幣に上に凹の
状態となるように癖が付けられるので、紙幣の中央部に
他の払出物を集めることが可能となる。これにより、払
出物の散乱が防止され、回収作業の一層の迅速化が達成
されることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1は本発明のチケッ
ト払出方法を適用した一実施形態の自動発券装置1の外
観について示した斜視図、また、図2は同実施形態の自
動発券装置1に設けられた払出口2の内部構造について
示した斜視図である。
【0022】図1に示される通り、自動発券装置1の前
面パネルには、定期チケットや乗り越し乗車チケットの
ような有効期限内の証明用チケットを挿入するためのチ
ケット挿入口3と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口
4、および、硬貨を投入するための硬貨投入口5と、投
入した貨幣の返却を要求するための返却スイッチ6が設
けられ、更に、定期チケットや乗車チケットおよび清算
チケット等を購入する際に区間や行き先を選択するため
のスイッチ群7と、選択結果の表示や金額の表示等に利
用されるディスプレイ8が設けられている。
【0023】ここで、チケットの種別に関して簡単に説
明する。この自動発券装置1で使用されるチケットは基
本的には乗車チケット,清算チケット,定期チケットの
3種である。以下の説明では、貨幣の投入によって乗車
チケット,清算チケット,定期チケットを購入する場合
には、払出の対象となるこれらの乗車チケット,清算チ
ケット,定期チケットを単にチケットと呼ぶことにす
る。但し、清算チケットを購入する際に必要とされる乗
り越し乗車チケットや定期チケットは、清算チケットを
購入するために必要とされる証明手段であるから、回収
や一時預りの対象となるこれらの乗車チケットや定期チ
ケットに関しては、その使用状況を考慮して、有効期限
内の証明用チケット(以下、単に証明用チケット)と呼
ぶことにする。一般的に言って、証明用チケットとして
機能する定期チケットの表面積は払出の対象である清算
チケットの表面積よりも大きい。
【0024】図3は同実施形態の自動発券装置1に内蔵
された制御部と機械的な構成要素の概略について示した
機能ブロック図である。
【0025】定期券・切符搬入ユニット9は、チケット
挿入口3から挿入された定期チケット(証明用チケッ
ト)を搬入して自動発券装置1の内部に一時的に預り、
また、乗り越し乗車チケット(証明用チケット)を自動
発券装置1の内部に回収する。
【0026】紙幣搬入ユニット10は、紙幣挿入口4か
ら挿入された紙幣を搬入して自動発券装置1の内部に貯
溜する。
【0027】定期券・切符搬入ユニット9や紙幣搬入ユ
ニット10については、既に、パルスモータや搬送ベル
トおよび真贋判定装置付のものが公知であるので、具体
的な構造に関しては説明を割愛する。
【0028】硬貨搬入ユニット11は、硬貨投入口5か
ら投入された硬貨を受け入れて自動発券装置1の内部に
貯溜する。
【0029】硬貨搬入ユニット11については、既に、
クレードルや電子的な真贋判定手段を備えたものが公知
であるので、具体的な構造に関しては説明を割愛する。
【0030】定期券払出ユニット12は、チケット払出
ユニットとして機能し、新たに購入された定期チケット
(チケット)や継続で購入された定期チケット(チケッ
ト)を払出口2に送出する。
【0031】また、定期券払出ユニット12は、定期チ
ケット搬送経路13を介して定期券・切符搬入ユニット
9に内部的に接続されており、定期券・切符搬入ユニッ
ト9で一時的に預かられた定期チケット(証明用チケッ
ト)を送出することができる。この場合の定期券払出ユ
ニット12は、証明用チケット払出ユニットとして機能
することになる。
【0032】切符払出ユニット14は、チケット払出ユ
ニットとして機能し、新たに購入された乗車チケット
(チケット)や清算チケット(チケット)を払出口2に
送出する。
【0033】また、切符払出ユニット14は、チケット
搬送経路27を介して定期券・切符搬入ユニット9に内
部的に接続されており、定期券・切符搬入ユニット9で
一時的に預かられた乗り越し乗車チケット(証明用チケ
ット)を送出することができるようになっている。
【0034】紙幣払出ユニット15は、釣銭を構成する
ために必要とされる各種紙幣を組み合わせて必要な枚数
だけ払出口2に送出する。
【0035】硬貨払出ユニット16は、釣銭を構成する
ために必要とされる各種硬貨を組み合わせて必要な枚数
だけ送出する。
【0036】定期券払出ユニット12,切符払出ユニッ
ト14,紙幣払出ユニット15,硬貨払出ユニット16
についても既に各種のものが公知であるので、構造に関
する説明は割愛する。
【0037】制御部17は、演算処理用のCPU18
と、該CPU18の制御プログラムを格納したROM1
9、および、演算データの一時記憶等に用いられるRA
M20等によって構成され、入出力回路21を介して前
述の各種ユニット9,10,11,12,14,15,
16を駆動制御する。また、前述の返却スイッチ6やス
イッチ群7からの信号も入出力回路21を介してCPU
18に入力され、ディスプレイ8の表示制御は入出力回
路21を介してCPU18によって実行される。
【0038】制御部17は、本実施形態における釣銭演
算手段,払出枚数演算手段,払出工程制御手段を構成す
る。
【0039】次に、紙幣払出ユニット15に連絡した紙
幣送出口22と,チケット払出ユニット或いは証明用チ
ケット払出ユニットとして機能する定期券払出ユニット
12に連絡した証明用チケット送出口23と,硬貨払出
ユニット16に連絡した硬貨送出口24と,チケット払
出ユニットとして機能する切符払出ユニット14に連絡
したチケット送出口25の設置位置の相互関係について
説明する。但し、定期券払出ユニット12がチケット払
出ユニットとして機能する場合には、証明用チケット送
出口23が実質的なチケット送出口として機能すること
になり、切符払出ユニット14とチケット送出口25は
非作動となる。
【0040】図1に示される通り、自動発券装置1の前
面パネルの下部には、各種チケットおよび貨幣を払出す
ための排出皿26を備えた払出口2が設けられており、
前述の各送出口は、この排出皿26の上方に、図2に示
されるように、紙幣送出口22,証明用チケット送出口
23,硬貨送出口24,チケット送出口25の順で上下
方向に並列して配備されている。
【0041】このうち、特に、紙幣送出口22の部分は
上に凹のスリットによって形成されており、この紙幣送
出口22を通って排出皿26に送出される紙幣に上に凹
の状態となるような曲げ癖が付けられるようになってい
る。ここでは一例として上に凹となるスリット形状のう
ち“V”字型のものについて示しているが、他のスリッ
ト形状、例えば、“U”字型等であってもよい。
【0042】貨幣と定期チケット(証明用チケット)を
挿入して乗り越しの清算チケット(チケット)の購入を
行うような場合には、投入される貨幣の金額にもよる
が、通常、紙幣払出ユニット15,証明用チケット払出
ユニットとしての定期券払出ユニット12,硬貨払出ユ
ニット16,チケット払出ユニットとしての切符払出ユ
ニット14がこの順で作動し(請求項6に対応)、紙
幣,定期チケット(証明用チケット),硬貨,清算チケ
ット(チケット)の全ての払出物を対象とした払出制御
が行われることになり、このうち最も先に駆動されるの
は紙幣払出ユニット15であるから、最初に排出皿26
に送出される払出物は紙の紙幣であり、この紙幣に対し
て上に凹の曲げ癖が付けられるようにしている。
【0043】最初に送出される紙幣の表面積は、言うま
でも無く、定期チケット(証明用チケット)や清算チケ
ット(チケット)および硬貨に比べて大きい。
【0044】ここで、仮に、釣銭が1000円未満であ
るとした場合には、紙幣払出ユニット15は駆動され
ず、最初に払出される払出物は定期チケット(証明用チ
ケット)となるが、証明用チケット送出口23には上に
凹のスリットがないので定期チケット(証明用チケッ
ト)に上に凹の状態となるような曲げ癖が付けられるこ
とはない。この定期チケット(証明用チケット)は弾性
のあるプラスティック製であり、上に凹の状態となるよ
うな曲げ癖を付けることは困難であり、また、使用上の
観点からもそのような操作は望ましくない。つまり、最
初に送出される払出物に曲げ癖が付けられるのは、その
払出物の表面積が他の払出物の表面積よりも大きく、か
つ、その払出物が紙製であることが条件である(請求項
2および請求項4に対応)。
【0045】また、貨幣の投入のみに基いて新規の定期
チケット(チケット)を購入する場合、切符払出ユニッ
ト14が非作動となることを別にすれば、前記と同様、
紙幣払出ユニット15,定期券払出ユニット12,硬貨
払出ユニット16がこの順で作動することになるが、こ
の場合、定期券払出ユニット12はチケット払出ユニッ
トとして機能しているので、各ユニットの機能を考慮し
た動作順序は、紙幣払出ユニット,チケット払出ユニッ
ト,硬貨払出ユニットの順である(請求項5に対応)。
【0046】次に、制御部17のCPU18が実行する
払出処理の概略を示した図4および図5のフローチャー
トを参照して、釣銭演算手段,払出枚数演算手段,払出
工程制御手段として機能するCPU18の処理動作につ
いて説明する。
【0047】払出処理を開始したCPU18は、まず、
紙幣搬入ユニット10および硬貨搬入ユニット11から
の信号に基いて、紙幣挿入口4への紙幣の挿入あるいは
硬貨投入口5への硬貨の投入があるか否かを判定し(ス
テップS1)、紙幣や硬貨の投入が検出されなければ、
更に、スイッチ群7からの信号に基いて、乗車チケット
(チケット),清算チケット(チケット),定期チケッ
ト(チケット)の何れかの購入要求が入力されているか
否かを判定する(ステップS2)。
【0048】そして、購入要求が入力されていなけれ
ば、CPU18は、更に、返却スイッチ6からの信号に
基いて、投入した貨幣の返却要求が入力されているか否
かを判定し(ステップS3)、返却要求がなければ、従
来と同様の通常処理を実行して1サイクルの払出処理を
終了し(ステップS4)、前記と同様の処理を繰り返し
実行する。
【0049】ステップS4の通常処理には、チケット挿
入口3への定期チケット(証明用チケット)や乗り越し
乗車チケット(証明用チケット)の挿入に対応するため
の定期券・切符搬入ユニット9の駆動制御や、紙幣挿入
口4への紙幣の挿入に対応するための紙幣搬入ユニット
10の駆動制御、および、スイッチ群7の操作に対応し
たディスプレイ8の表示切替等が含まれるが、これらの
処理については既に公知であるので説明は割愛する。
【0050】このようにしてステップS1〜ステップ4
の処理が繰り返し実行される間に、ステップS1の判定
処理で紙幣あるいは硬貨の投入が確認されると、CPU
18は、紙幣搬入ユニット10あるいは硬貨搬入ユニッ
ト11からの信号に基いて投入金額を検出し、初期値0
の投入金額記憶レジスタR1に、今回検出された投入金
額を加算して記憶し直す(ステップS5)。
【0051】紙幣や硬貨の連続投入も可能であり、その
場合は、紙幣や硬貨の投入が検出される度に投入金額記
憶レジスタR1の現在値がインクリメントされることに
なる。
【0052】なお、投入金額の現在値に関しては、投入
金額記憶レジスタR1の値に基いて前述のステップS4
の処理でディスプレイ8の表示切替が行われ、同時に、
その金額で購入可能な区間や行き先も更新表示されるよ
うになっている。
【0053】ここで、利用者がスイッチ群7を操作して
乗車チケット(チケット),清算チケット(チケッ
ト),定期チケット(チケット)の何れかの購入要求を
入力すると(ステップS2)、釣銭演算手段の一部とし
て機能するCPU18は、ステップS4の処理で読み込
まれた定期チケット(証明用チケット)や乗り越し乗車
チケット(証明用チケット)のデータとステップS2の
処理で検出された購入要求とに基いて、従来と同様に、
購入要求に対応する金額、即ち、実質的なチケット価格
を求める(ステップS6)。
【0054】ステップS6の処理では、定期チケット
(証明用チケット)を利用した乗り越し清算,乗り越し
乗車チケット(証明用チケット)を利用した乗り越し清
算,金銭の投入のみに基く新規の乗車チケット(チケッ
ト)や定期チケット(チケット)の購入,定期チケット
(証明用チケット)を利用した定期チケット(チケッ
ト)の継続購入等の様々な購入要求に対応した演算処理
が行われるが、これらの点に関しては従来の自動発券装
置の場合と同様である。定期チケット(証明用チケッ
ト)や乗り越し乗車チケット(証明用チケット)の挿入
およびデータの読み取りに関しては、ステップS4の処
理で予め行われているものとする。なお、乗車チケット
(チケット),新規の定期チケット(チケット)の購入
は金銭の投入のみに基く処理であるから、定期チケット
(証明用チケット)や乗り越し乗車チケット(証明用チ
ケット)の挿入は不要である。
【0055】次いで、釣銭演算手段の一部として機能す
るCPU18は、投入金額記憶レジスタR1の現在値が
ステップS6の処理で求められた実質的なチケット価格
に達しているか否かを判定する(ステップS7)。
【0056】ここで、投入金額記憶レジスタR1の現在
値が実質的なチケット価格に達していなければ、現在の
投入金額で目的の清算チケット(チケット),乗車チケ
ット(チケット),定期チケット(チケット)を購入す
ることはできないから、CPU18は、ステップS8〜
ステップS18の処理をスキップして1サイクルの払出
処理を終了し、前記と同様の処理を繰り返し実行する。
【0057】ステップS8〜ステップS18の処理がス
キップされた場合には投入金額記憶レジスタR1の変更
操作は行われないので、改めて追加の貨幣を投入して投
入金額記憶レジスタR1の値をインクリメントしてから
スイッチ群7を操作して所望の購入要求を入力すること
が可能である。
【0058】一方、ステップS7の判定結果が真となっ
た場合、つまり、投入金額記憶レジスタR1の現在値が
実質的なチケット価格に達している場合には、CPU1
8が必要な処理工程をRAM20に記憶し(ステップS
8)、釣銭演算手段の一部として機能するCPU18
が、投入金額記憶レジスタR1の現在値から実質的なチ
ケット価格を減じて釣銭の値を求め、投入金額記憶レジ
スタR1に釣銭の値を記憶する(ステップS9)。
【0059】ステップS8の処理では、定期券払出ユニ
ット12および切符払出ユニット14の動作の必要性の
有無がRAM20に記憶される。具体的には、定期チケ
ット(証明用チケット)を利用した乗り越し清算の場合
は、定期券払出ユニット12と切符払出ユニット14の
動作の必要性が記憶され、乗り越し乗車チケット(証明
用チケット)を利用した乗り越し清算の場合は、切符払
出ユニット14の動作の必要性のみが記憶される。ま
た、金銭の投入のみに基く新規の乗車チケット(チケッ
ト)の購入の場合は、切符払出ユニット14の動作の必
要性のみが記憶され、金銭の投入のみに基く新規の定期
チケット(チケット)の購入の場合は、定期券払出ユニ
ット12の動作の必要性のみが記憶される。更に、定期
チケット(証明用チケット)を利用した定期チケット
(チケット)の継続購入の場合には、定期券払出ユニッ
ト12の動作の必要性のみが記憶されることになる。
【0060】次いで、払出枚数演算手段として機能する
CPU18は、投入金額記憶レジスタR1に記憶されて
いる釣銭の値に基いて釣銭となる各種紙幣の払出枚数と
各種硬貨の払出枚数とを求める(ステップS10)。
【0061】紙幣の払出枚数と硬貨の払出枚数を求める
ための実質的な処理の内容は図5に示す通りである。
【0062】CPU18は、まず、投入金額記憶レジス
タR1の値を10000(円)で除して整数化処理を実
行し、その整数部の値を10000円札払出枚数記憶レ
ジスタT0に記憶する(ステップT1)。
【0063】ここで、INTは整数部を求めるための関
数であり、小数点を含む数値の整数部を演算結果として
出力する機能を有する。例えば、INT(10/3)は
INT(3.333・・・・)であるから、出力される
数値は3である。
【0064】このようにして10000円札の払出枚数
を求めたCPU18は、次いで、投入金額記憶レジスタ
R1からT0×10000(円)の値を減じて、払出す
べき残りの釣銭の値を算出する(ステップT2)。
【0065】CPU18は、以下、前記と同様のアルゴ
リズムで各種紙幣および硬貨毎の払出枚数と残りの釣銭
の値を順次算出して、5000円札払出枚数記憶レジス
タT1,1000円札払出枚数記憶レジスタT2,50
0円玉払出枚数記憶レジスタT3,100円玉払出枚数
記憶レジスタT4,50円玉払出枚数記憶レジスタT
5,10円玉払出枚数記憶レジスタT6,5円玉払出枚
数記憶レジスタT7に記憶し(ステップT3〜ステップ
T16)、5円玉を支払い終わったときの残りの釣銭の
値R1をそのまま1円玉払出枚数記憶レジスタT8に記
憶して(ステップT17)、投入金額記憶レジスタR1
の値を0にリセットする(ステップT18)。
【0066】仮に、ステップT1の実行開始時点で投入
金額記憶レジスタR1の値が7250(円)であったと
すると、T0=0,T1=1,T2=2,T3=0,T
4=2,T5=1,T6=0,T7=0,T8=0とな
り、5000円札がT1=1枚,1000円札がT2=
2枚,100円玉がT4=2枚,50円玉がT5=1枚
となり、合計で7250(円)の釣銭が払出されること
になる。
【0067】次いで、払出工程制御手段として機能する
CPU18は、レジスタT0〜レジスタT2のうち0よ
りも大きな値を記憶したレジスタが1つでもあるか否
か、つまり、紙幣を払出す必要があるか否かを判定する
(ステップS11)。
【0068】そして、レジスタT0〜レジスタT2のう
ち0よりも大きな値を記憶したレジスタが1つでもある
場合、要するに、紙幣を払出す必要がある場合には、払
出工程制御手段として機能するCPU18が紙幣払出ユ
ニット15を駆動制御して、10000円札をT0枚,
5000円札をT1枚,1000円札をT3枚重ねて紙
幣送出口22を介して排出皿26上に送出する(ステッ
プS12)。
【0069】紙幣送出口22は上に凹のスリットによっ
て形成されているので、払出物である紙幣には上に凹と
なる癖が付けられることになる。
【0070】次いで、払出工程制御手段として機能する
CPU18は、ステップS8の処理でRAM20に記憶
された動作の必要性の有無に基いて、定期チケットを送
出する必要があるか否かを判定し(ステップS13)、
定期チケットを送出する必要があれば、払出工程制御手
段として機能するCPU18が定期券払出ユニット12
を駆動制御して、証明用チケットとしての定期チケット
あるいはチケットとしての定期チケットを証明用チケッ
ト送出口23を介して排出皿26上に送出する(ステッ
プS14)。
【0071】既に述べた通り、定期チケット(証明用チ
ケット)を利用した乗り越し清算の場合は、定期券・切
符搬入ユニット9で一時的に預かられていた定期チケッ
ト(証明用チケット)が定期チケット搬送経路13を介
して定期券払出ユニット12に送られ、更に、証明用チ
ケット払出ユニットとして機能する定期券払出ユニット
12からこの定期チケット(証明用チケット)が排出皿
26上に送出(返却)されることになる。また、金銭の
投入のみに基く新規の定期チケット(チケット)の購入
の場合、および、定期チケット(証明用チケット)を利
用した定期チケット(チケット)の継続購入の場合に
は、チケット払出ユニットとして機能する定期券払出ユ
ニット12から新規の定期チケット(チケット)が排出
皿26上に送出(返却)される。なお、定期チケット
(証明用チケット)を利用した定期チケット(チケッ
ト)の継続購入の場合には、この段階で、定期券・切符
搬入ユニット9で一時的に預かられていた定期チケット
(証明用チケット)が自動発券装置1の内部に完全に回
収される。
【0072】次いで、払出工程制御手段として機能する
CPU18は、レジスタT3〜レジスタT8のうち0よ
りも大きな値を記憶したレジスタが1つでもあるか否
か、つまり、硬貨を払出す必要があるか否かを判定する
(ステップS15)。
【0073】そして、レジスタT3〜レジスタT8のう
ち0よりも大きな値を記憶したレジスタが1つでもある
場合、要するに、硬貨を払出す必要がある場合には、払
出工程制御手段として機能するCPU18が硬貨払出ユ
ニット16を駆動制御して、500円玉をT3枚,10
0円玉をT4枚,50円玉をT5枚,10円玉をT6
枚,5円玉をT7枚,1円玉をT8枚まとめて硬貨送出
口24を介して排出皿26上に送出する(ステップS1
6)。
【0074】次いで、払出工程制御手段として機能する
CPU18は、ステップS8の処理でRAM20に記憶
された動作の必要性の有無に基いて、乗車チケット(チ
ケット)や清算チケット(チケット)を送出する必要が
あるか否かを判定し(ステップS17)、乗車チケット
や清算チケットを送出する必要があれば、払出工程制御
手段として機能するCPU18が切符払出ユニット14
を駆動制御して、乗車チケットや清算チケットをチケッ
ト送出口25を介して排出皿26上に送出する(ステッ
プS18)。
【0075】既に述べた通り、定期チケット(証明用チ
ケット)を利用した乗り越し清算の場合、および、乗り
越し乗車チケット(証明用チケット)を利用した乗り越
し清算の場合と、金銭の投入のみに基く新規の乗車チケ
ット(チケット)の購入の場合に、チケット払出ユニッ
トとして機能する切符払出ユニット14が作動し、清算
チケット(チケット)或いは新規の乗車チケット(チケ
ット)が排出皿26上に送出されることになる。なお、
乗り越し乗車チケット(証明用チケット)を利用した乗
り越し清算の場合には、この段階で、定期券・切符搬入
ユニット9で一時的に預かられていた乗り越し乗車チケ
ット(証明用チケット)が自動発券装置1の内部に完全
に回収される。
【0076】特に、定期チケット(証明用チケット)を
利用した乗り越し清算の場合や金銭の投入のみに基く新
規の乗車チケット(チケット)の購入の場合には、清算
チケット(チケット)や乗車チケット(チケット)が払
出物の一番上に載るかたちとなるので、利用者は最下層
に位置する紙幣を掴んで払出物を纏めて取り出した後、
更に、直ちに必要とされる清算チケット(チケット)や
乗車チケット(チケット)を極めて簡単に他の払出物か
ら分離して手に収め、残りの払出物を素早くポケットや
バッグに回収することができて非常に便利である。
【0077】一方、ステップS3の判定処理で返却要求
が検出された場合には、CPU18は、まず、投入金額
記憶レジスタR1の現在値が0を越えているか否か、つ
まり、返却すべき投入金額があるか否かを判定し(ステ
ップS19)、返却すべき投入金額がなければ、この返
却要求を無視してステップS20〜ステップS28の処
理を非実行とする。
【0078】また、投入金額記憶レジスタR1の現在値
が0を越えている場合、つまり、返却すべき投入金額が
ある場合には、CPU18は、ステップS20以降の処
理を実行して実質的な投入金額の返却処理を開始するこ
とになる。但し、返却要求を入力することが可能なのは
前述したステップS2の処理で購入要求が検出されるま
での段階である。
【0079】この段階で既に乗り越し清算のための定期
チケット(証明用チケット)や乗り越し乗車チケット
(証明用チケット)、あるいは、定期チケット(チケッ
ト)の継続購入のための定期チケット(証明用チケッ
ト)が挿入されて定期券・切符搬入ユニット9に一時的
に預かられている可能性もあるが、そのような場合であ
っても投入金額の返却は可能である。
【0080】返却処理を開始したCPU18は、まず、
前記と同様にして図5の処理を実行し、返却すべき紙幣
および硬貨の枚数をレジスタT0〜レジスタT8に記憶
する(ステップS20)。
【0081】次いで、CPU18は、レジスタT0〜レ
ジスタT2のうち0よりも大きな値を記憶したレジスタ
が1つでもあるか否か、つまり、紙幣を払出す必要があ
るか否かを判定する(ステップS21)。
【0082】そして、レジスタT0〜レジスタT2のう
ち0よりも大きな値を記憶したレジスタが1つでもある
場合、要するに、紙幣を払出す必要がある場合には、紙
幣払出ユニット15を駆動制御して、10000円札を
T0枚,5000円札をT1枚,1000円札をT3枚
重ねて紙幣送出口22を介して排出皿26上に送出する
(ステップS22)。
【0083】次いで、CPU18は、乗り越し清算のた
めの定期チケット(証明用チケット)、あるいは、定期
チケット(チケット)の継続購入のための定期チケット
(証明用チケット)が定期券・切符搬入ユニット9に一
時的に預かられているか否かを判定し(ステップS2
3)、証明用チケットとしての定期チケットが預かられ
ている場合には、定期券・切符搬入ユニット9で一時的
に預かられている定期チケット(証明用チケット)を定
期チケット搬送経路13を介して定期券払出ユニット1
2に送り、更に、定期券払出ユニット12を駆動して、
証明用チケットとしての定期チケットを証明用チケット
送出口23を介して排出皿26上に送出する(ステップ
S24)。
【0084】次いで、CPU18は、レジスタT3〜レ
ジスタT8のうち0よりも大きな値を記憶したレジスタ
が1つでもあるか否か、つまり、硬貨を払出す必要があ
るか否かを判定する(ステップS25)。
【0085】そして、レジスタT3〜レジスタT8のう
ち0よりも大きな値を記憶したレジスタが1つでもある
場合、要するに、硬貨を払出す必要がある場合には、硬
貨払出ユニット16を駆動制御して、500円玉をT3
枚,100円玉をT4枚,50円玉をT5枚,10円玉
をT6枚,5円玉をT7枚,1円玉をT8枚まとめて硬
貨送出口24を介して排出皿26上に送出する(ステッ
プS26)。
【0086】次いで、CPU18は、乗り越し乗車チケ
ット(証明用チケット)が定期券・切符搬入ユニット9
に一時的に預かられているか否かを判定し(ステップS
27)、証明用チケットとしての乗り越し乗車チケット
が預かられている場合には、定期券・切符搬入ユニット
9で一時的に預かられている乗り越し乗車チケット(証
明用チケット)をチケット搬送経路27を介して切符払
出ユニット14に送り、更に、切符払出ユニット14を
駆動して、証明用チケットとしての乗り越し乗車チケッ
トをチケット送出口25を介して排出皿26上に送出す
る(ステップS28)。
【0087】
【発明の効果】本発明によるチケット払出方法は、釣銭
となる紙幣とチケットのうち表面積が大きいものを最初
の払出物として払出口に送出し、その上に重ねて他の払
出物を送出することにより、最初に送出された表面積の
大きな払出物の上に他の払出物を載せるようにしたの
で、利用者は、最下層に位置する払出物を掴むことによ
って紙幣および硬貨とチケットを同時に回収することが
できるようになり、これらの払出物の回収に要する時間
が大幅に短縮される。
【0088】更に、最初に払出口に送出される払出物が
紙で形成されている場合には、最初に払出口に送出され
る払出物が上に凹の状態となるように癖を付けてから払
出口に送出するようにしているので、最初に送出される
表面積の大きな払出物の中央部に他の払出物を集めるこ
とができるようになり、払出物の散乱が防止され、回収
作業の一層の迅速化が達成されることになる。
【0089】また、自動発券装置に貨幣および有効期限
内の証明用チケット(電車の定期チケット等)を投入し
てチケット(電車の乗り越し清算チケット等)を購入す
る構成においては、釣銭となる紙幣と有効期限内の証明
用チケットおよび前記チケットのうち表面積が最大の払
出物を最初に払出口に送出し、その上に重ねて他の払出
物を送出するようにしているので、利用者は、最下層に
位置する払出物を掴むことによって紙幣および硬貨と有
効期限内の証明用チケットおよびチケットを同時に回収
することができるようになり、これらの払出物の回収に
要する時間が大幅に短縮される。
【0090】この場合も、最初に払出口に送出される払
出物が紙で形成されている場合には、最初に払出口に送
出される払出物が上に凹の状態となるように癖を付けて
から払出口に送出するようにしているので、払出物の回
収を一層迅速化することができる。
【0091】また、本発明の自動発券装置は、紙幣送出
口とチケット送出口と硬貨送出口を上下方向に並列して
配備し、釣銭となる紙幣の払出し,チケットの払出し,
硬貨の払出しの順で払出作業を行うようにしているの
で、紙幣の上にチケットと硬貨を載せて払出すことが可
能となり、利用者は、最下層に位置する最も表面積の大
きな紙幣を掴むことによって払出物の回収作業を迅速に
行うことができる。
【0092】また、貨幣と有効期限内の証明用チケット
を投入して証明用チケットよりも表面積の小さなチケッ
トを購入する自動発券装置の場合においては、紙幣送出
口と証明用チケット送出口と硬貨送出口とチケット送出
口とを上下方向に並列して配備し、釣銭となる紙幣の払
出し,証明用チケットの払出し(返却),硬貨の払出
し,チケットの払出しの順で払出作業を行うようにして
いるので、紙幣の上に証明用チケットと硬貨とチケット
とが載せられることになり、利用者は、最下層に位置す
る最も表面積の大きな紙幣を掴むことによって払出物の
回収作業を迅速に行うことができる。しかも、チケット
(電車の乗り越し清算チケット等)の払出しを最後に行
うようにしているため、最終的に必要とされるチケッ
ト、例えば、清算チケット等を容易に分離して取り出す
と同時に、他の紙幣や証明用チケットおよび硬貨を纏め
てポケットやバッグ等に回収することができて便利であ
る。
【0093】更に、紙幣送出口を上に凹のスリットによ
って形成しているため、紙幣送出口から送出される紙幣
に上に凹の状態となるように癖が付けられ、紙幣の中央
部に他の払出物を集めることができ、払出物の散乱が防
止され、回収作業の一層の迅速化が達成されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチケット払出方法を適用した一実施形
態の自動発券装置の外観について示した斜視図である。
【図2】同実施形態の自動発券装置に設けられた払出口
の内部構造について示した斜視図である。
【図3】同実施形態の自動発券装置に内蔵された制御部
と機械的な構成要素の概略について示した機能ブロック
図である。
【図4】同実施形態の自動発券装置に内蔵された制御部
のCPUが実行する払出処理の概略を示したフローチャ
ートである。
【図5】払出処理の一部を取り出して示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 自動発券装置 2 払出口 3 チケット挿入口 4 紙幣挿入口 5 硬貨投入口 6 返却スイッチ 7 スイッチ群 8 ディスプレイ 9 定期券・切符搬入ユニット 10 紙幣搬入ユニット 11 硬貨搬入ユニット 12 定期券払出ユニット(チケット払出ユニット,証
明用チケット払出ユニット) 13 定期チケット搬送経路 14 切符払出ユニット(チケット払出ユニット) 15 紙幣払出ユニット 16 硬貨払出ユニット 17 制御部(釣銭演算手段,払出枚数演算手段,払出
工程制御手段) 18 CPU 19 ROM 20 RAM 21 入出力回路 22 紙幣送出口(上に凹のスリット) 23 証明用チケット送出口(チケット送出口) 24 硬貨送出口 25 チケット送出口 26 排出皿 27 チケット搬送経路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動発券装置に貨幣を投入してチケット
    を購入するためのチケット払出方法であって、釣銭とな
    る紙幣とチケットのうち表面積が大きいものを最初の払
    出物として払出口に送出し、その上に重ねて他の払出物
    を送出するようにしたことを特徴とするチケット払出方
    法。
  2. 【請求項2】 最初に払出口に送出される払出物が紙で
    形成されている場合には、最初に払出口に送出される払
    出物が上に凹の状態となるように癖を付けてから前記払
    出口に送出するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のチケット払出方法。
  3. 【請求項3】 自動発券装置に貨幣および有効期限内の
    証明用チケットを投入してチケットを購入するためのチ
    ケット払出方法であって、釣銭となる紙幣と有効期限内
    の証明用チケットおよび前記チケットのうち表面積が最
    大の払出物を最初に払出口に送出し、その上に重ねて他
    の払出物を送出するようにしたことを特徴とするチケッ
    ト払出方法。
  4. 【請求項4】 最初に払出口に送出される払出物が紙で
    形成されている場合には、最初に払出口に送出される払
    出物が上に凹の状態となるように癖を付けてから前記払
    出口に送出するようにしたことを特徴とする請求項3記
    載のチケット払出方法。
  5. 【請求項5】 貨幣を投入してチケットを購入するため
    の自動発券装置であって、紙幣払出ユニットに連絡した
    紙幣送出口と,チケット払出ユニットに連絡したチケッ
    ト送出口と,硬貨払出ユニットに連絡した硬貨送出口と
    を上下方向に並列して配備すると共に、貨幣の投入金額
    とチケット価格とに基いて釣銭の額を演算する釣銭演算
    手段と、釣銭演算手段の演算結果に基いて釣銭となる各
    種紙幣の払出枚数と各種硬貨の払出枚数とを求める払出
    枚数演算手段と、払出枚数演算手段の演算結果に基いて
    前記紙幣払出ユニット,チケット払出ユニット,硬貨払
    出ユニットをこの順で駆動制御する払出工程制御手段と
    を備えたことを特徴とする自動発券装置。
  6. 【請求項6】 貨幣と有効期限内の証明用チケットを投
    入して前記証明用チケットよりも表面積の小さなチケッ
    トを購入するための自動発券装置であって、紙幣払出ユ
    ニットに連絡した紙幣送出口と,証明用チケット払出ユ
    ニットに連絡した証明用チケット送出口と,硬貨払出ユ
    ニットに連絡した硬貨送出口と,チケット払出ユニット
    に連絡したチケット送出口とを上下方向に並列して配備
    すると共に、貨幣の投入金額と証明用チケットのデータ
    とチケット価格とに基いて釣銭の額を演算する釣銭演算
    手段と、釣銭演算手段の演算結果に基いて釣銭となる各
    種紙幣の払出枚数と各種硬貨の払出枚数とを求める払出
    枚数演算手段と、払出枚数演算手段の演算結果に基いて
    前記紙幣払出ユニット,証明用チケット払出ユニット,
    硬貨払出ユニット,チケット払出ユニットをこの順で駆
    動制御する払出工程制御手段とを備えたことを特徴とす
    る自動発券装置。
  7. 【請求項7】 前記紙幣送出口が上に凹のスリットによ
    って形成されていることを特徴とする請求項5または請
    求項6記載の自動発券装置。
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