JP2003206771A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

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JP2003206771A
JP2003206771A JP2002009040A JP2002009040A JP2003206771A JP 2003206771 A JP2003206771 A JP 2003206771A JP 2002009040 A JP2002009040 A JP 2002009040A JP 2002009040 A JP2002009040 A JP 2002009040A JP 2003206771 A JP2003206771 A JP 2003206771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、可変圧縮比型の内燃機関が
有する種々の問題を解決し、内燃機関としての性能を向
上させることのできる内燃機関を提供すること。 【解決手段】 本発明の内燃機関は、ロアケース4に対
してシリンダブロック3をスライドさせるスライド機構
を備えており、スライド機構が、シリンダブロック3と
ロアケース4との間に構築され、かつ、シリンダ2の両
側方に平行に配置されて互いに逆方向に回転する一対の
カム軸9を有し、カム軸9が、軸部9aと、軸部9aに
対して固定されているカム部9bと、軸部9aに対して
回転可能に取り付けられた可動軸受部9cとを有し、カ
ム部9bが、シリンダブロック3に形成されたカム収納
孔5に収納されると共に、可動軸受部が、ロアケースに
形成された軸受収納孔8に収納されていることを特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダ内容積を
変更可能にして圧縮比を可変制御することのできる可変
圧縮比型の可変ピストンストローク型の内燃機関に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な内燃機関(エンジン)に
おいては、シリンダ内容積は一定で圧縮比も一定である
(バルブの開閉タイミングを変えることによって、実効
ストローク量や圧縮比を変えるエンジンは実用化されて
いるが、その制御範囲は限定的である)。しかし、運転
状態に応じて最適な圧縮比を得ることができれば、燃費
性能や出力性能を向上させることができる。そこで、圧
縮比を可変制御することによってこれらの性能向上を図
る可変圧縮比型の内燃機関が発明考案されている。特開
平7-26981号公報には、このような可変圧縮比型の内燃
機関が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
に記載の内燃機関は、機構的に完成しておらず、エンジ
ンブロックが弾性変形しないと(エンジンブロックがシ
リンダ中心軸に直角な方向にたわまないと)成立しない
ようなものであり、十分に機能し得るものではなかっ
た。あるいは、弾性変形しない場合は、シリンダブロッ
クがロアケース(クランクケース)に対して、シリンダ
中心軸に直角な方向に移動しなくてはならず、シリンダ
ブロックとロアケースとの間に隙間を確保しておかなく
てはせいりつしないものであり、十分に機能し得るもの
ではなかった。
【0004】また、可変圧縮比型の内燃機関としては、
シリンダをロアケースに対して傾斜させ、シリンダ内容
積を変化させるものも特表平7-506652号公報などに記載
されている。しかし、このような機構の可変圧縮比型の
内燃機関においては、シリンダを傾斜させるため、シリ
ンダが傾斜しても運転に影響しないようにストローク量
を大きく確保しておかなければならず、この点からの制
約が大きいものであった。
【0005】また、上記公報に記載の内燃期間では、シ
リンダを傾斜させるのに偏心軸(クランク機構)を用い
ているが、このようにすると発生するモーメントが大き
くなり、強度的に不利となってしまう。また、燃焼時の
圧力がシリンダを傾斜させるためのギア(偏心軸を回転
させるギア)を回転させる方向に働いてしまうので、燃
焼時の圧力でギアが回転してしまわないようにする機構
が必要である。また、シリンダをクランクケースに対し
て傾斜させるため、V型エンジンなどへの搭載が非常に
困難な機構となっている。
【0006】即ち、従来の可変圧縮比型の内燃機関は、
まだ十分に実用化されていると言える段階にはなく、実
用化するには種々の問題があり、更なる研究・改良が必
要な段階にある。本発明の目的は、このような可変圧縮
比型の内燃機関が有する種々の問題を解決し、内燃機関
としての性能を向上させることのできる内燃機関を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の内燃機
関は、シリンダを有するシリンダブロックと、シリンダ
内で往復運動するピストンと、シリンダの軸線方向にス
ライド可能にシリンダブロックを取り付けるロアケース
と、ロアケースに対してシリンダブロックをスライドさ
せるスライド機構とを備えており、スライド機構が、シ
リンダブロックとロアケースとの間に構築され、かつ、
シリンダの両側方に平行に配置されて互いに逆方向に回
転する一対のカム軸を有し、カム軸が、軸部と、軸部に
対して固定されているカム部と、軸部に対して回転可能
に取り付けられた可動軸受部とを有し、カム部が、シリ
ンダブロック又はロアケースの一方に形成されたカム収
納孔に収納されると共に、可動軸受部が、シリンダブロ
ック又はロアケースの他方に形成され、該可動軸受部を
保持する軸受収納孔に収納されていることを特徴として
いる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関において、一対のカム軸を回転させる単一の
モータをさらに備えており、モータが、その出力軸に螺
旋方向が逆方向の一対のウォームギアを有しており、一
対のウォームギアが、カム軸の一端にそれぞれ取り付け
られたギアと噛み合っていることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関において、各カム軸が、複数組のカム部及び
可動軸受部を配列させて有していることを特徴としてい
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関において、カム部がカム軸の中心に対して偏
心した円形のカムプロフィールを有し、かつ、カム収納
孔がカム部と同一の円形を有し、可動軸受部もカム軸の
中心に対して偏心したカム部と同一の円形を有し、か
つ、軸受収納孔もカム収納孔と同一の円形を有している
ことを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の内燃機関において、カム部がカム軸の中心に対して偏
心した円形のカムプロフィールを有し、かつ、カム収納
孔がカム部と同一の円形を有し、可動軸受部が一対の平
行辺を有する四角形を有し、かつ、軸受収納孔が可動軸
受部を内部で平行辺の方向にスライドさせ得る四角形を
有していることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の内燃機関の実施形態につ
いて、以下に説明する。まず、図1〜図6に第一実施形
態の内燃機関を有する内燃機関(エンジン)1を示す。
【0013】以下に説明するエンジン1は、可変圧縮比
型のエンジンであり、シリンダ2を有するシリンダブロ
ック3をロアケース(クランクケース)4に対してシリ
ンダ2の軸方向に移動させることによって圧縮比を変更
するものである。このため、本実施形態のエンジンは、
ロアケース4に対してシリンダブロック3を移動させる
移動機構が構築されている。
【0014】また、ロアケース4に対してシリンダブロ
ック3が移動するが、燃焼時の圧力で両者の位置が勝手
に変わるようでは困る。本実施形態では、燃焼時の圧力
でロアケース4に対するシリンダブロック3の位置が容
易に加わらないような機構も構築されている。この機構
は、ごく簡単な機構とされており、複雑な機構や重量増
を招かないような配慮がなされている。
【0015】さらに、ロアケース4に対してシリンダブ
ロック3がシリンダ2の軸方向に移動するため、シリン
ダ2上部に配置された吸排気バルブの開閉を行うカムシ
ャフト17はロアケース4に対して移動することとな
る。カムシャフト17の駆動力は、ロアケース4内に配
置されたクランクシャフト15からチェーンやベルトを
介して伝達されるため、これに対する考慮も本実施形態
の内燃機関ではなされている。
【0016】シリンダブロック3がロアケース4に対し
て移動可能とされていること、及び、その移動機構を備
えていること、カムシャフトへの駆動力の伝達、以外の
部分に関しては、通常のエンジンと変わるところはない
ので、以下には上述した点のみを重点的に説明し、従来
のエンジンと同様の部分については説明を省略する。
【0017】図1に示されるように、シリンダブロック
3の両側下部に複数の隆起部が形成されており、この各
隆起部にカム収納孔5が形成されている。カム収納孔5
は、片側に五つずつ形成されている。カム収納孔5は、
円形を有しており、シリンダ2の軸方向に対して直角
に、かつ、複数のシリンダ2(本実施形態のエンジン1
は四気筒エンジン)の配列方向に平行になるようにそれ
ぞれ形成されている。カム収納孔5は、シリンダブロッ
ク3の両側に形成されており、片側の複数のカム収納孔
5は全て同一軸線上に位置している。そして、シリンダ
ブロック3の両側のカム収納孔5の一対の軸線は平行で
ある。
【0018】ロアケース4には、上述したカム収納孔5
が形成された複数の隆起部の間に位置するように、立壁
部が形成されている。各立壁部のロアケース4外側に向
けられた表面には、半円形の凹部が形成されている。ま
た、各立壁部には、ボルト6によって取り付けられるキ
ャップ7が用意されており、キャップ7を半円形の凹部
を有している。各立壁部にキャップ7を取り付けると、
円形の軸受収納孔8が形成される。軸受収納孔8の形状
は、上述したカム収納孔5と同一である。
【0019】複数の軸受収納孔8は、カム収納孔5と同
様に、シリンダブロック3をロアケース4に取り付けた
ときにシリンダ2の軸方向に対して直角に、かつ、複数
のシリンダ2の配列方向に平行になるようにそれぞれ形
成されている。これらの複数の軸受収納孔8も、シリン
ダブロック3の両側に形成されることとなり、片側の複
数の軸受収納孔8は全て同一軸線上に位置している。軸
受収納孔8は、片側に四つずつ形成される。そして、シ
リンダブロック3の両側の軸受収納孔8の一対の軸線は
平行である。また、両側のカム収納孔5の間の距離と、
両側の軸受収納孔8との間の距離は同一である。
【0020】交互に配置される二列のカム収納孔5と軸
受収納孔8には、それぞれカム軸9が挿通される。カム
軸9は、図1に示されるように、軸部9aと、軸部9a
の中心軸に対して偏心された状態で軸部9aに固定され
た正円形のカムプロフィールを有するカム部9bと、カ
ム部9bと同一外形を有し軸部9aに対して回転可能に
取り付けられた可動軸受部9cとからなる。本実施形態
では、カム部9bと可動軸受部9cとが交互に配置され
ている。一対のカム軸9は鏡像の関係を有している。ま
た、カム軸9の端部には、後述するギア10の取付部9
dが形成されている。軸部9aの中心軸と取付部9dの
中心とは偏心しており、全カム部9bの中心と取付部9
dの中心とは一致している。
【0021】可動軸受部9cも、軸部9aに対して偏心
されておりその偏心量はカム部9bと同一である。実際
にカム軸9を構築するには、最も端部の一つのカム部9
bが予め一体的に結合された状態でカム軸9が製造さ
れ、これに可動軸受部9cと他のカム部9bとが挿入さ
れる。そして、カム部9bのみがビスなどで軸部9aに
固定される(圧入や溶接でも良い)。軸部9a上のカム
部9bの数は、シリンダブロック3片側のカム収納孔5
の数と一致する。また、カム部9bの厚さも、対応する
各カム収納孔5の長さと一致する。同様に、軸部9a上
の可動軸受部9cの数は、ロアケース4片側に形成され
る軸受収納孔8の数と一致する。また、可動軸受部9c
の厚さも、対応する各軸受収納孔8の長さと一致する。
【0022】各カム軸9において、複数のカム部9bの
偏心方向は同一である。また、可動軸受部9cの外形
は、カム部9bと同一正円であるので、可動軸受部9c
を回転させることで、複数のカム部9bの外表面と複数
の可動軸受部9cの外側面とを一致させることができ
る。この状態で、シリンダブロック3とロアケース4と
を組み合わせて複数のカム収納孔5と複数の軸受収納孔
8とで形成される長孔にカム軸9が挿入されて組み立て
られる。なお、カム軸9をシリンダブロック3及びロア
ケース4に対して配置させた後にキャップ7を取り付け
ても良い。
【0023】カム収納孔5、軸受収納孔8、カム部9b
及び可動軸受部9cの形状は全て同一の正円形である。
また、シリンダブロック3は、ロアケース4に対してス
ライド可能であるが、両者の摺動面には、シリンダ内面
とピストンとの間の気密を確保するピストンリングのよ
うな部材を配置して気密性を確保する(他の手法によっ
てシールを行っても良い)。
【0024】各カム軸9の軸部9aの一端にはギア取付
用のボルト孔が形成されており、このボルト孔を用いて
ギア10がボルトで固定されている。一対のカム軸9の
端部に固定された一対のギア10には、それぞれウォー
ムギア11a,11bが噛み合っている。ウォームギア
11a,11bは単一のモータ12の一本の出力軸に取
り付けられている。ウォームギア11a,11bは、互
いに逆方向に回転する螺旋溝を有している。このため、
モータ12を回転させると、一対のカム軸9は、ギア1
0を介して逆方向に回転する。モータ12は、シリンダ
ブロック3などに固定されており、シリンダブロック3
と一体的に移動する。
【0025】さらに、シリンダブロック3は、図2に示
されるように、その最も端部よりのカム収納孔5の下方
に、中継ギア13が取り付けられるギア取付部14を有
している。ギア取付部14は、二列あるカム収納孔5の
一方の列の側にのみ形成されている。中継ギア13は、
同心円状にタイミングスプロケット13aが一体化され
ている。中継ギア13は、クランクシャフト15の端部
に固定されたクランクギア16と噛み合っている。
【0026】上述した構成の内燃機関によって圧縮比を
制御する方法について詳しく説明する。図3(a)〜図3
(c)にシリンダブロック3と、ロアケース4と、これら
両者の間に構築されたカム軸9などからなるスライド機
構との様子を示した断面図を示す。図3(a)〜図3(c)
中、軸部9aの中心軸をa、カム部9bの中心をb、可
動軸受部9cの中心をcをして示す。図3(a)は、軸部
9aの延長線上から見て全てのカム部9b及び可動軸受
部9cの外周が一致した状態である。このとき、ここで
は一対の軸部9aは、カム収納孔5及び軸受収納孔8の
外側に位置している。
【0027】図3(a)の状態から、軸部9a(及び軸部
9aに固定されたカム部9b)をモータ12を駆動して
矢印方向に回転させると、図3(b)の状態となる。この
とき、軸部9aに対して、カム部9bと可動軸受部9c
の偏心方向にズレが生じるので、ロアケース4に対して
シリンダブロック3を上死点側にスライドさせることが
できる。そして、そのスライド量は、図3(c)のような
状態となるまでカム軸9を回転させたときが最大とな
り、カム部9bや可動軸受部9cの偏心量の二倍とな
る。カム部9b及び可動軸受部9cは、それぞれカム収
納孔5及び軸受収納孔8の内部で回転し、それぞれカム
収納孔5及び軸受収納孔8の内部で軸部9aの位置が移
動するのを許容している。
【0028】なお、図3(a)の状態からモータ12を駆
動させた場合、各カム軸9において、カム部9bと可動
軸受部9cとが逆方向に回転すると図3(b)の状態とな
る。図3(a)の状態からモータ12を駆動させた場合、
各カム軸9において、カム部9bと可動軸受部9cとが
同方向に回転する可能性もあり、この場合は正常にシリ
ンダブロック3をロアケース4に対してスライドさせる
ことができない。一対のカム軸のうちの一方については
カム部9bと可動軸受部9cとが逆方向に回転し、他方
についてはカム部9bと可動軸受部9cとが同方向に回
転する可能性もないとは言えない。
【0029】さらに、一本のカム軸9に取り付けられた
複数の可動軸受部9cの全てが同じ方向に回転しようと
しないで回転の抵抗となってしまう可能性もある。この
ため、本実施形態の内燃機関のスライド機構では、図3
(a)のように、カム部9bと可動軸受部9cとを完全に
一致させる状態を生じさせない。例えば、図3(a)の状
態のカム軸9の回転位置を基準0°とした場合(一対の
カム軸9で正方向は逆回転方向)、図3(c)の状態の回
転位置は90°となるが、実際の制御範囲を5°以上と
しておけば、上述したような問題を解消し得る。上述し
たように、実際のシリンダブロック3のスライド量は、
数mmとすることを検討しているので、0°±5°程度
(同様に180°±5°程度)が使用できなくても問題
はない。
【0030】さらに、本実施形態では、ロアケース4に
対してシリンダブロック3を上死点側にのみスライドさ
せて使用する。また、図3(c)の状態からスライド量を
0に戻すには、モータ12を逆回転させて図3(a)の状
態に戻す。即ち、本実施形態では、カム軸9の制御範囲
は5°〜90°である。しかし、ロアケース4に対して
シリンダブロック3を下死点側にのみスライドさせて使
用しても良い。この場合のカム軸9の制御範囲は−5°
〜−90°(355°〜270°)とすればよい。ま
た、ロアケース4に対してシリンダブロック3を上死点
側にのみスライドさせて使用する場合に、カム軸9の制
御範囲を90°〜175°等として使用してもよい。
【0031】上述したようなスライド機構を用いること
によって、シリンダブロック3をロアケース4に対し
て、シリンダ2の軸線方向にスライドさせることが可能
となるので、圧縮比を可変制御することが可能となる。
ある寸法の内燃機関で数mmのスライド量を実現して圧
縮比の可変範囲を試算したところ、9〜14.5程度の
可変範囲を確保できることが算出された。また、このよ
うなスライド機構によれば、シリンダを傾けるようなこ
とをしないため、燃焼圧に起因する過大なモーメントが
加わるような箇所も存在せず、カム軸9などを用いた簡
便な機構で可変圧縮比エンジンを構築することができる
【0032】また、燃焼時の圧力は、カム軸9を回転さ
せようとする力として作用する。この力は、ギア10及
びウォームギア11a,11bを介して、モータ12の
出力軸に伝達される。しかし、この力は、モータ12を
以下移転させようとする方向に働くことはなく、出力軸
の内部で相殺されてしまう。即ち、一対のウォームギア
11a,11b間の出力軸(シャフト)への圧縮力又は
引張力として相殺されてしまい、モータ12には何らの
影響を与えない。この点からも、本実施形態のスライド
機構は優れている。
【0033】上述したように、ロアケース4に対してシ
リンダブロック3がスライドするので、ロアケース4内
部のクランクシャフト15とシリンダブロック3の上方
に取り付けられる吸排気バルブを駆動するカムシャフト
17との距離も変化することとなる。本実施形態のエン
ジン1は、図4に示されるように、吸気バルブ・排気バ
ルブ用にそれぞれカムシャフト17を有している。一対
のカムシャフト17の端部には、カムシャフトスプロケ
ット18が固定されている。ここでは、カムシャフトス
プロケット18に、バルブの開閉タイミングを可変制御
する公知の連続可変バルブタイミング機構が内蔵されて
いる。
【0034】そして、上述したように、カムシャフト1
7の駆動力は、クランクシャフト15端部のクランクギ
ア16から中継ギア13(タイミングスプロケット13
a)に伝えられる。その後、この駆動力は、タイミング
スプロケット13aと一対のカムシャフトスプロケット
18に取り付けられたタイミングチェーン19を介し
て、最終的にカムシャフト17に伝達され、カムシャフ
ト17を回転させる。ここで、シリンダブロック3がス
ライドすると、クランクギア16に対する中継ギア13
の位置が変化することとなる。この様子を図5(a)及び
図5(b)に示す。
【0035】図5(a)に示される状態が、クランクギア
16と中継ギア13との距離が最も短い状態である。こ
れがシリンダブロック3のスライド量が0の状態を示し
ている。この状態から、シリンダブロック3が最大スラ
イド量(数mm)上死点側に移動した状態が図5(b)で
ある。クランクギア16と中継ギア13に対して実際の
直径を与え、シリンダブロック3のスライド量が最大
(数mm)となったときに、両ギア間の距離がどの程度
離れるかを試算したところ、十数μm程度にしかならな
い。この値は、通常のギアにおける誤差(製造公差やギ
ア軸のガタなど)の範囲内であり、十分問題なく機能す
る。
【0036】また、上述した機構であると、シリンダブ
ロック3をスライドさせるとバルブタイミングも変わる
が、本実施形態のエンジン1は上述したように、吸排気
側とも連続可変バルブタイミング機構を搭載させてある
ので、これを用いて精密な補正を行うことが可能であ
る。さらに、上述したのは、チェーンを用いてカムシャ
フト17を駆動する場合であったが、図6に示されるよ
うに、タイミングベルト20を用いてカムシャフト17
を駆動するようにしても良い。ベルトは、チェーンと違
ってその経路を屈曲させやすいという特性があるので、
この特性を利用する。
【0037】図6中の細線の円がロアケース4側に取り
付けられたプーリーであり、太線の円がシリンダブロッ
ク3に取り付けられたプーリーである。これらのプーリ
ーに対してタイミングベルト20が巻き付けてある。一
番下方にクランクシャフト15の端部に固定されたクラ
ンクプーリー21があり、一番上方に一方のカムシャフ
ト17の端部に固定されたタイミングプーリー22があ
る。なお、この場合は、もう一つのカムシャフト17
は、一対のカムシャフト17間に互いに噛み合うギア
(一方はシザースギアとする)をそれぞれ設けておくな
どして駆動する。また、各カムシャフト17にタイミン
グプーリーを取り付けて、二つのタイミングプーリーに
タイミングベルトをかけても良い。
【0038】クランクプーリー21からタイミングプー
リー22までの間のタイミングベルト20の経路上に
は、ロアケース4側プーリーが一つとシリンダブロック
3側のプーリーが一つ配置されている。この二つのプー
リー間のタイミングベルト20が水平に対してなす角を
αとして図6中に示してある。同様に、タイミングプー
リー22からクランクプーリー21までの間のタイミン
グベルト20の経路上にも、シリンダブロック3側のプ
ーリーが一つとロアケース4側プーリーが一つ配置され
ている。この二つのプーリー間のタイミングベルト20
が水平に対してなす角をβとして図6中に示してある。
シリンダブロック3側プーリーを実線、ロアケース4側
のプーリーを点線で示す。
【0039】上述した角度αと角度β(共に時計回転方
向を正とすると)とは、正の角度と負の角度である。こ
のようにしておくと、シリンダブロック3がスライドす
ると、一方の角度が大きくなれば他方の角度が小さくな
る。即ち、一方の角度を規定する部分のタイミングベル
トの経路長が長くなり、他方の角度を規定する部分のタ
イミングベルトの経路長が短くなり、タイミングベルト
20の経路全長をほとんど変化させずにシリンダブロッ
ク3をスライドさせることができる。上述したように、
シリンダブロックの実際のスライド最大量を数mmとし
て、一般的なプーリー径や配置を用いて試算したとこ
ろ、タイミングベルト20の経路長の変化は0.05m
m程度であった。
【0040】次に、本発明の第二実施形態について説明
する。本実施形態の内燃機関は、上述した第一実施形態
とほぼ同様の構成を有している。異なるのは、可動軸受
部とこれを収納する軸受収納光の形態のみである。以下
には、特に異なる部分について詳しく説明し、第一実施
形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を
付して詳しい説明を省略する。図7〜図9に第二実施形
態の内燃機関を示す。図7は図1相当図、図8は図2相
当図、図9は図3相当図である。
【0041】本実施形態では、軸受収納孔80がロアケ
ース側の立壁部の上面に形成された方形の凹部と、同様
に方形の凹部を有するキャップ70とによって形成され
ている。キャップ70は上方から立壁部に取り付けら
れ、軸受収納孔80は横方向に長い長方形となる。これ
に対応して、カム軸9に取り付けられる可動軸受部90
cも長方形とされている。可動軸受部90cは、一対の
凹型部品を対向させて形成されており、そのほぼ中央に
はカム軸9の軸部9aの断面とほぼ等しい円孔が形成さ
れ、この部分で軸部9aに対して回転可能に取り付けら
れている。可動軸受部90cの長方形は、その高さが軸
受収納孔80の高さとほぼ等しく、その横幅が軸受収納
孔80の横幅よりも狭くなっている。このため、各可動
軸受部90cは、各軸受収納孔80の内部で横方向にス
ライド可能となっている。
【0042】なお、可動軸受部と軸受収納孔との関係
は、軸受収納孔の内部で可動軸受部が一方向にスライド
可能であればよく、これを実現できるのであれば、長方
形でなくても良い。また、可動軸受部のスライド方向
も、横方向に限られるものではなく、例えば、シリンダ
2の両側の各可動軸受のスライド方向がV字形となるよ
うに配置されてもよい。即ち、可動軸受部が一対の平行
辺を有する四角形を有し、かつ、軸受収納孔が可動軸受
部を内部で平行辺の方向にスライドさせ得る四角形を有
していればよい。
【0043】本実施形態の内燃機関によって圧縮比を制
御する方法について詳しく説明する。図9(a)〜図9(c)
にシリンダブロック3と、ロアケース4と、これら両者
の間に構築されたカム軸9などからなるスライド機構と
の様子を示した断面図を示す。図9(a)〜図9(c)中、軸
部9aの中心軸をa、カム部9bの中心をb、可動軸受
部90cの中心をcをして示す。図9(a)は、軸部9a
の延長線上から見てカム収納孔5内における軸部9aの
位置が最上方位置にある(シリンダブロック3が最下方
位置にある)状態である。また、各軸受収納孔80内で
の可動軸受部90cの位置は、最もシリンダ2寄り(内
側寄り)の位置にある。
【0044】図9(a)の状態から、軸部9a(及び軸部
9aに固定されたカム部9b)をモータ12を駆動して
矢印方向に回転させると、図9(b)の状態となる。図9
(b)では、カム収納孔5内での軸部9aの位置は最も外
側となっている。このとき、軸部9aに対して、カム部
9bの偏心方向にズレが生じるので、ロアケース4に対
してシリンダブロック3を上死点側にスライドさせるこ
とができる。また、一対のカム軸9の軸部9a間の距離
は広がるが、この各軸部9aのロアケース4に対する横
方向の移動は可動軸受部90cの横方向のスライドによ
って吸収される。
【0045】そして、シリンダブロック3のスライド量
は、図9(c)のような状態となるまでカム軸9を回転さ
せたときが最大となり、カム部9bの偏心量の二倍とな
る。カム部9bは、カム収納孔5の内部で回転し、カム
収納孔5の内部で軸部9aの位置が移動するのを許容し
ている。なお、ここでは、軸部9aがカム収納孔5の外
側のみを移動するようにしたが、内側のみを移動するよ
うにしたり、カム収納孔5の内部で一周するようにして
利用しても良いことは言うまでもない。この場合は、軸
受収納孔80の大きさを十分確保しておく必要がある。
【0046】本発明の内燃機関は、上述した実施形態に
限定されるものではない。例えば、上述した実施形態に
おいては、カム部9b−シリンダブロック3、可動軸受
部9c−ロアケース4の組み合わせでスライド機構が構
築されたが、カム部−ロアケース、可動軸受部−シリン
ダブロックの組み合わせでスライド機構を構築しても良
い。また、カム部9bの形状は正円であることが好まし
いが、正円でなくでも機能し得る。例えば、上述した実
施形態において、長径がカム部9bと同じ長さを有する
楕円や卵形をしていても機能し得る。
【0047】さらに、本発明の内燃機関はV型エンジン
にも容易に適用できる。この場合、各バンク毎に上述し
た一対のカム軸を配置しても良いし、両バンクの基部に
一対のカム軸を配置して、両バンクによって形成される
中心角の中央方向にV型のバンク全体をスライドさせて
圧縮比を変えてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の内燃機関によれば、軸
部、カム部及び可動軸受部を有する一対の平行な互いに
逆回転するカム軸によって構築されたスライド機構によ
って、シリンダをピストン往復運動方向にのみスライド
させることができる。このため、圧縮比を制御してより
高次元の燃焼を行うことが可能となる。このとき、機構
は単純な構造で済み、重量増加も最小限に抑えることが
でき、かつ、動作も確実に行われるので、十分に実用化
することができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、燃焼時の
圧力を容易に相殺させることができ、スライド機構を簡
便な機構で構築することが可能となる。請求項3に記載
の発明によれば、ロアケースに対してシリンダブロック
をスライドさせる力がシリンダ(単数又は複数、複数の
場合はシリンダの列)の側方に均等に作用するようにし
て、ロアケースに対するシリンダブロックのスライドを
円滑に行わせることができる。請求項4や請求項5に記
載の発明によれば、ロアケースに対するシリンダブロッ
クのスライドをより円滑に行うことができるスライド機
構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の第一実施形態の分解斜視図
である。
【図2】本発明の内燃機関の第一実施形態の斜視図であ
る。
【図3】本発明の内燃機関の第一実施形態におけるシリ
ンダブロックがスライドする経過を示す断面図である。
【図4】本発明の内燃機関の第一実施形態におけるタイ
ミングチェーンの様子を示す側断面図である。
【図5】図4におけるクランクギアと中継ギアとの関係
を示す側面図である。
【図6】タイミングベルトを用いた場合のベルトとプー
リーとの関係を示す説明図である。
【図7】本発明の内燃機関の第二実施形態の分解斜視図
である。
【図8】本発明の内燃機関の第二実施形態の斜視図であ
る。
【図9】本発明の内燃機関の第二実施形態におけるシリ
ンダブロックがスライドする経過を示す断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)、2…シリンダ、3…シリン
ダブロック、4…ロアケース、5…カム収納孔、6…ボ
ルト、7,70…キャップ、8,80…軸受収納孔、9
…カム軸、9a…軸部、9b…カム部、9c,90c…
可動軸受部、9d…取付部、10…ギア、11a,11
b…ウォームギア、12…モータ、13…中継ギア、1
3a…タイミングスプロケット、14…ギア取付部、1
5…クランクシャフト、16…クランクギア、17…カ
ムシャフト、18…カムシャフトスプロケット、19…
タイミングチェーン、20…タイミングベルト、21…
クランクプーリー、22…タイミングプーリー。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダを有するシリンダブロックと、
    前記シリンダ内で往復運動するピストンと、前記シリン
    ダの軸線方向にスライド可能に前記シリンダブロックを
    取り付けるロアケースと、前記ロアケースに対して前記
    シリンダブロックをスライドさせるスライド機構とを備
    えており、 前記スライド機構が、前記シリンダブロックと前記ロア
    ケースとの間に構築され、かつ、前記シリンダの両側方
    に平行に配置されて互いに逆方向に回転する一対のカム
    軸を有し、 前記カム軸が、軸部と、前記軸部に固定されているカム
    部と、前記軸部に対して回転可能に取り付けられた可動
    軸受部とを有し、 前記カム部が、前記シリンダブロック又は前記ロアケー
    スの一方に形成されたカム収納孔に収納されると共に、
    前記可動軸受部が、前記シリンダブロック又は前記ロア
    ケースの他方に形成され、該可動軸受部を保持する軸受
    収納孔に収納されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 一対の前記カム軸を回転させる単一のモ
    ータをさらに備えており、前記モータが、その出力軸に
    螺旋方向が逆方向の一対のウォームギアを有しており、 前記一対のウォームギアが、前記カム軸の一端にそれぞ
    れ取り付けられたギアと噛み合っていることを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関。
  3. 【請求項3】 各カム軸が、複数組の前記カム部及び前
    記可動軸受部を配列させて有していることを特徴とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記カム部が前記カム軸の中心に対して
    偏心した円形のカムプロフィールを有し、かつ、前記カ
    ム収納孔が前記カム部と同一の円形を有し、 前記可動軸受部も前記カム軸の中心に対して偏心した前
    記カム部と同一の円形を有し、かつ、前記軸受収納孔も
    前記カム収納孔と同一の円形を有していることを特徴と
    する請求項2に記載の内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記カム部が前記カム軸の中心に対して
    偏心した円形のカムプロフィールを有し、かつ、前記カ
    ム収納孔が前記カム部と同一の円形を有し、 前記可動軸受部が一対の平行辺を有する四角形を有し、
    かつ、前記軸受収納孔が前記可動軸受部を内部で前記平
    行辺の方向にスライドさせ得る四角形を有していること
    を特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
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