JP2014152609A - 4気筒の内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】 4気筒の内燃機関において、バランサ軸を必要とせずに、ピストン・クランク機構の慣性力に起因したクランクシャフトのトルク変動を低減する。
【解決手段】 本発明は、4気筒の内燃機関1であって、並列に整列された2つの直列2気筒の気筒列16、19と、各気筒列に対応して互いに平行に配置された第1及び第2のクランクシャフト11、12とを有し、第1及び第2のクランクシャフトのそれぞれは、互いに180°の位相差を有する2つのクランクピン21、22、26、27を有し、第1及び第2のクランクシャフトは、90°(または270°)の位相差を有し、同一の回転数で、同一方向に回転するように互いに連結されているようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、4気筒の内燃機関に関する。
4気筒直列のレシプロエンジンでは、ピストン、コネクティングロッド、クランクシャフトからなるピストン・クランク機構において、各気筒に対応して生じる慣性力(往復運動部分及び回転運動部分を含む)を互いに相殺するべく、第1及び第4ピストンを同位相とすると共に、第2及び第3ピストンを第1ピストンに対して180°の位相差を有するようにすることが多い。しかしながら、このようなピストン・クランク機構の構成では、慣性力のx成分(シリンダ軸線に沿った成分をx成分、クランクシャフトの軸線及びx成分に直交する成分をy成分とする)の1次成分を相殺することができても、2次成分は相殺することができない。この慣性力の2次成分は、クランクシャフトのトルク(回転モーメント)を変動させる要因となる。
各気筒に対応して生じる慣性力がクランクシャフトの回転に与える影響を小さくするために、2気筒直列の4サイクル内燃機関において、第1及び第2ピストンの位相差を90°にしたものがある(例えば、特許文献1)。この内燃機関では、第1及び第2ピストンの位相差を90°にすることによって、各気筒の往復運動部分に生じる慣性力のx成分の2次成分が相殺され、この2次成分に起因するクランクシャフトの慣性力によるトルク変動が抑制される。
特許第2870654号明細書
しかしながら、特許文献1に係る内燃機関では、各気筒に対応した往復運動部分に生じる慣性力のx成分の1次成分は相殺されない。また、クランクシャフトが非対称になるため、1次慣性偶力が発生する。そのため、往復運動部分の慣性力の1次成分や1次慣性偶力を相殺するべく、クランクシャフトと同速で回転するバランサ軸が必要となる。また、4サイクルの内燃機関において、第1及び第2ピストンの位相差を90°にすると、燃焼間隔を等間隔にすることができなくなる。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであって、4気筒の内燃機関において、バランサ軸を必要とせずに、ピストン・クランク機構の慣性力に起因したクランクシャフトのトルク変動を低減することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、4気筒の内燃機関(1)であって、並列に整列された2つの直列2気筒の気筒列(16、19)と、各気筒列に対応して互いに平行に配置された第1及び第2のクランクシャフト(11、12)とを有し、前記第1及び第2のクランクシャフトのそれぞれは、互いに180°の位相差を有する2つのクランクピン(21、22、26,27)を有し、前記第1及び第2のクランクシャフトは、90°又は−90°(270°)の位相差を有し、同一の回転数で、同一方向に回転するように互いに連結されていることを特徴とする。
この構成によれば、各気筒に対応して生じる慣性力(x成分及びy成分を含む)の1次成分及び2次成分は、それぞれ相殺される。慣性力のx成分及びy成分の1次成分は各クランクシャフト内で相殺され、慣性力のx成分の2次成分は第1及び第2クランクシャフトの間で相殺される。これにより、ピストン・クランク機構の慣性力に起因した回転モーメント(慣性トルク)が抑制される。そのため、燃焼(爆発)によって生じるトルクが慣性トルクによって低減され難くなると共に、クランクシャフトの回転振動(ローリング振動)が抑制される。また、第1クランクシャフト及び第2クランクシャフトのそれぞれに生じる偶力が、互いに減じ合うことによって、総和としての偶力が低減される。以上から、1次振動や2次振動を抑制するためのバランサ軸や、偶力を抑制するためのバランサ軸を設ける必要がなくなる。
上記の発明において、前記気筒のそれぞれは、6ストロークの燃焼サイクルで稼働することを特徴とする。6ストロークの場合は、吸入行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の後に、クランクシャフトが1回転し、ピストンが1往復する。排気行程の後のクランクシャフトが1回転する間は、吸気バルブ及び排気バルブを閉じた膨張・圧縮行程としてもよい。また、排気行程の後のクランクシャフトが1回転する間は、吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方を開き、ピストンが下降する際に気筒内に空気を吸い込み、ピストンが上昇する際に気筒内の空気を排出するようにしてもよい。
この構成によれば、上述したような慣性力の1次成分及び2次成分を相殺しうる内燃機関において、4つの気筒の燃焼間隔を等間隔にすることができる。位相差が90°になるクランクピンを有する本発明に係る内燃機関では、燃焼サイクルを4ストロークとした場合に、燃焼タイミングが0°、270°、450°、540°となり、燃焼間隔を等間隔にすることができないが、6ストロークの場合には燃焼タイミングが0°、270°、540°、810°となり、270°の等間隔にすることができる。
上記の発明において、前記気筒の内の少なくとも1つの燃焼サイクルを4ストロークと6ストロークとの間で変更するサイクル可変機構(55)を更に有してもよい。
この構成によれば、変速機構を用いずに、内燃機関の出力を変更し、車軸の出力(駆動トルク)を調節することができる。燃焼サイクルを4ストロークから6ストロークに変更することによって、燃焼(爆発)回数を減少させ、内燃機関の出力、トルクを低下させることができる。
上記の発明において、前記気筒の内の少なくとも1つの稼働を休止する気筒休止機構(56)を更に有してもよい。
この構成によれば、変速機構を用いずに、内燃機関の出力、トルクを変更することができる。本発明による内燃機関は、上述したように慣性力によるクランクシャフトの回転モーメントが抑制されているため、気筒休止による回転モーメントの変動を許容することができる。そのため、4気筒のように比較的少ない気筒数の内燃機関においても気筒休止機構を適用することが可能になる。気筒休止運転は、クランク回転1次・2次・偶力・ローリング(慣性力分)各振動の心配をせず、0/1/2/3/4気筒の運転を自由自在に選択可能である。
上記の発明において、前記第1及び第2のクランクシャフトは、アイドラギヤを介して互いに連結されるギヤをそれぞれ有するようにしてもよい。
この構成によれば、第1及び第2のクランクシャフトを簡素な構造で連結することができる。また、アイドラギヤに出力軸を設け、アイドラギヤと第1及び第2のクランクシャフトのギヤとのギヤ比を変更することによって、所定の減速比を設定することができる。
また、本発明は、4気筒の内燃機関(1)であって、並列に整列された2つの直列2気筒の気筒列(16、19)と、各気筒列に対応して互いに平行に配置された第1及び第2のクランクシャフト(11、12)とを有し、前記第1及び第2のクランクシャフトのそれぞれは、互いに180°の位相差を有する2つのクランクピン(21、22、26,27)を有し、前記第1及び第2のクランクシャフトは、90°又は−90°の位相差を有し、同一の回転数で、逆方向に回転するように互いに連結され、前記気筒のそれぞれは、6ストロークの燃焼サイクルで稼働することを特徴とする。
この構成によれば、慣性力の1次成分及び2次成分を相殺しうる内燃機関において、4つの気筒の燃焼間隔を等間隔にすることができる。
以上の構成によれば、4気筒の内燃機関において、バランサ軸を必要とせずに、ピストン・クランク機構の慣性力に起因したクランクシャフトのトルク変動を低減することができる。
実施形態に係る内燃機関の模式図 内燃機関の縦断面図 第1気筒に対応する動弁機構を示す平面図 図3のIV−IV断面図 図3のV−V断面図 (A)第1気筒、(B)第2気筒、(C)第3気筒、及び(D)第4気筒の4ストローク時、及び6ストローク時のバルブタイミングを示すチャート 実施形態に係る内燃機関の0気筒稼働時において、エンジン回転数を(A)2000rpm、(B)4000rpm、(C)6000rpmとした場合のトルクを示すグラフである 実施形態に係る内燃機関の(A)0気筒稼働時、(B)4気筒稼働、4ストローク時、(C)4気筒稼働、6ストローク時のトルクを示すグラフ 比較例に係る内燃機関の(A)0気筒稼働時、(B)4気筒稼働、4ストローク時のトルクを示すグラフ
以下、図面を参照して、本発明を適用した内燃機関について説明する。図1は、実施形態に係る内燃機関の模式図であり、図2は内燃機関の縦断面図である。以下の説明では、内燃機関が搭載される車両を基準として図1に示すように、前後、左右及び上下を定める。
(内燃機関の全体構成)
図1及び図2に示すように、内燃機関1はスクエア4気筒エンジンである。図2に示すように、内燃機関1は、本体をなすシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2の下部に設けられたオイルパン4と、シリンダヘッド3の上部に設けられたヘッドカバー5とを有する。シリンダブロック2の下部は下方に向けて開口したクランクケース6をなし、オイルパン4によって閉じられている。シリンダヘッド3の上部と、ヘッドカバー5との間には動弁室7が画成されている。
シリンダブロック2のクランクケース6には、第1クランクシャフト11及び第2クランクシャフト12が回転可能に支持されている。第1クランクシャフト11及び第2クランクシャフト12は、互いに平行に配置されている。内燃機関1は、各クランクシャフト11、12の軸線が左右方向に延在し、第1クランクシャフト11が第2クランクシャフト12に対して前方に位置するように、車体に対して横置きに配置されている。なお、他の実施形態では内燃機関1は、車体に対して縦置きに配置されていてもよい。
図1及び図2に示すように、シリンダブロック2の、第1クランクシャフト11の上方に位置する部分には、左側から第1気筒14及び第2気筒15が形成されている。第1気筒14及び第2気筒15は、それそれ軸線が上下に延在し、協働して第1気筒列16を構成する。同様に、シリンダブロック2の、第2クランクシャフト12の上方に位置する部分には、左側から第3気筒17及び第4気筒18が形成されている。第3気筒17及び第4気筒18は、それそれ軸線が上下に延在し、協働して第2気筒列19を構成する。第1気筒14は第3気筒17の前方に配置され、第2気筒15は第4気筒18の前方に配置されている。上方から見て、各気筒14、15、17、18の軸線は長方形の各頂点に配置される。
(クランクシャフトの構成)
第1クランクシャフト11の第1気筒14に対応する部分(下方に位置する部分)には第1クランクピン21が設けられ、第2気筒15に対応する部分には第2クランクピン22が設けられている。第1クランクピン21及び第2クランクピン22は、それぞれ左右方向に延在した軸線を有し、第1クランクシャフト11の軸線に沿ったクランクジャーナル23に対して径方向外方に偏倚した位置に配置されている。第1及び第2クランクピン21、22とクランクジャーナル23とは、クランクジャーナル23の径方向に延びるクランクアーム24によって連結されている。第1クランクシャフト11は、クランクジャーナル23において、シリンダブロック2に軸受等を介して回転可能に支持されている。
第1クランクピン21と第2クランクピン22とは、第1クランクシャフト11の軸線回りに180°の間隔をおいて配置されている。すなわち、第1クランクピン21と第2クランクピン22とは、180°の位相差をもって配置されている。
第2クランクシャフト12の第3気筒17に対応する部分には第3クランクピン26が設けられ、第4気筒18に対応する部分には第4クランクピン27が設けられている。第3クランクピン26及び第4クランクピン27は、それぞれ左右方向に延在した軸線を有し、第2クランクシャフト12の軸線に沿ったクランクジャーナル28に対して径方向外方に偏倚した位置に配置されている。第3及び第4クランクピン26、27とクランクジャーナル28とは、クランクジャーナル28の径方向に延びるクランクアーム29によって連結されている。第2クランクシャフト12は、クランクジャーナル23において、シリンダブロック2に軸受等を介して回転可能に支持されている。
第3クランクピン26と第4クランクピン27とは、第2クランクシャフト12の軸線回りに180°の間隔をおいて配置されている。すなわち、第3クランクピン26と第4クランクピン27とは、180°の位相差をもって配置されている。
第1クランクシャフト11の左端部には第1ギヤ31が取り付けられ、第2クランクシャフト12の左端部には第2ギヤ32が取り付けられている。第1及び第2ギヤ31、32は、ピッチ円直径及び歯数が互いに同一であり、シリンダブロック2に回転自在に支持されたアイドラギヤ33にそれぞれ噛み合っている。アイドラギヤ33には、内燃機関1の出力軸34が一体に設けられている。第1及び第2ギヤ31、32と、アイドラギヤ33とのギヤ比を変化させることによって、所定の減速比に設定することができる。
第1及び第2ギヤ31、32とアイドラギヤ33とからなる動力伝達機構によって、第1及び第2クランクシャフト11、12は、同一の方向に、同一の回転数で回転するように連結されている。動力伝達機構によって第1及び第2クランクシャフト11、12とは90°(又は、270°)の位相差をもって連結されている。これにより、第1クランクピン21と第3クランクピン26との間には、90°(又は、270°)の位相差が設定されている。
各気筒14、15、17、18には、軸線方向に移動可能にピストン35が受容されている。各気筒14、15、17、18のピストン35は、各気筒に対応したクランクピン21、22、26、27にコネクティングロッド36を介して連結されている。これにより、各ピストン35の往復運動と、各クランクシャフト11、12の回転運動とが同期して行われる。
(動弁機構の構成)
シリンダヘッド3の下面には、各気筒14、15、17、18に対応して燃焼室41が凹設されている。各燃焼室41には、吸気ポート42及び排気ポート43が2つずつ形成されている。本実施形態では、第1及び第2気筒14、15の吸気ポート42が後方に延び、第3及び第4気筒17、18の吸気ポート42が前方に延びて、各吸気ポート42がシリンダヘッド3の内方において集合し、シリンダヘッドの左右いずれかの側壁に開口している。第1及び第2気筒14、15の排気ポート43は前方に延びて前側壁に開口し、第3及び第4気筒17、18の排気ポート43は後方に延びて後側壁に開口している。他の実施形態では、吸気ポート42及び排気ポート43の配置が逆であってもよい。
吸気ポート42には吸気バルブ45が設けられ、排気ポート43には排気バルブ46が設けられている。吸気バルブ45及び排気バルブ46は、ポペット弁であり、吸気ポート42及び排気ポート43を開閉するバルブ部と、シリンダヘッド3を貫通して動弁室7内に突出するステム部とを有している。吸気バルブ45及び排気バルブ46は、ステム部においてバルブスプリング47に付勢され、通常時には吸気ポート42及び排気ポート43を閉じている。吸気バルブ45及び排気バルブ46は、後述する動弁機構48によって、バルブスプリング47の付勢力に抗して駆動され、吸気ポート42及び排気ポート43を開く。
図3は、第1気筒に対応する動弁機構を示す平面図である。図2及び図3に示すように、シリンダヘッド3の前側上部には、第1及び第2気筒14、15に対応して1本のカムシャフト51が回転可能に支持され、吸気ロッカシャフト52及び排気ロッカシャフト53が回転不能に支持されている。同様に、シリンダヘッド3の前側上部には、第3及び第4気筒17、18に対応してカムシャフト51、吸気ロッカシャフト52及び排気ロッカシャフト53が支持されている。各カムシャフト51と、各吸気及び排気ロッカシャフト52、53とは、それぞれ左右方向に延在している。前側及び後側のカムシャフト51の左端部にはカムスプロケット(不図示)が設けられている。第1クランクシャフト11の左端部にはクランクスプロケット(不図示)が設けられている。前後のカムスプロケット及びクランクスプロケットには、無端状のタイミングチェーン(不図示)が掛け渡される。各カムスプロケットの直径はクランクスプロケットの6倍であり、各カムシャフト51は第1クランクシャフト11の1/6の回転数で同期して回転する。
シリンダヘッド3の動弁機構48は、各気筒に対応して設けられる。動弁機構48は、第2気筒15に対する構成が第1気筒14に対する構成の左右対称形であり、第3及び第4気筒17、18に対する構成が第1及び第2気筒14、15に対する構成の前後対称形であるため、以下に第1気筒14に対する構成を代表して示す。
図3に示すように、動弁機構48は、第1クランクシャフト11の回転に応じた所定のタイミングで、一対の吸気バルブ45及び一対の排気バルブ46を開く機構であり、燃焼サイクルを4ストロークと6ストロークとの間で変化させるサイクル可変機構55と、吸気バルブ45及び排気バルブ46の開弁を停止する気筒休止機構56とを有している。動弁機構48は、カムシャフト51に支持された吸気カム61及び2つの排気カム62と、吸気ロッカシャフト52に支持された吸気ロッカアーム64と、排気ロッカシャフト53に支持された排気ロッカアーム65とを有している。
カムシャフト51は、第1気筒14に対応する部分がカム支持部67を構成し、カム支持部67には円筒形のカムベース68が支持されている。カム支持部67の外周面及びカムベース68の内周面には、互いに嵌合するスプラインが形成され、カムベース68はカム支持部67に対してカムシャフト51の軸線回りに回転不能かつ軸線方向に移動可能に支持されている。これにより、カムベース68は、カム支持部67に対してカムシャフト51の軸線方向に沿った第1位置と第2位置との間で移動可能となっている。
カムベース68の外周部には、カムシャフト51の軸線に沿って左側から排気カム62、吸気カム61、排気カム62が順に配置されている。吸気カム61は、カムシャフト51の軸線に沿って左側に4ストローク用吸気カム61A、右側に6ストローク用吸気カム61Bを有している。各排気カム62は、カムシャフト51の軸線に沿って左側に4ストローク用排気カム62A、右側に6ストローク用排気カム62Bを有している。
図4は、図3のIV−IV断面図であり、吸気カム61を示す。図4に示すように、4ストローク用吸気カム61Aは、カムシャフト51の軸線を中心として、120°間隔で3つのカム山71を有している。6ストローク用吸気カム61Bは、カムシャフト51の軸線を中心として、180°間隔で2つのカム山72を有している。4ストローク用吸気カム61A及び6ストローク用吸気カム61Bは、各カム山71、72を除くベース面が連続した円周面を形成するように連続している。また、4ストローク用吸気カム61Aの1つのカム山71と6ストローク用吸気カム61Bの1つのカム山72とがカムシャフト51の軸線を中心として同位相にとなるように配置されている。4ストローク用吸気カム61A及び6ストローク用吸気カム61Bの各カム山71、72は同じ形状に形成されており、同位相となるカム山71、72同士は、滑らかな外面をもって連続している。
図5は、図3のV−V断面図であり、排気カム62を示す。図5に示すように、4ストローク用排気カム62Aは、カムシャフト51の軸線を中心として、120°間隔で3つのカム山73を有している。6ストローク用排気カム62Bは、カムシャフト51の軸線を中心として、180°間隔で2つのカム山74を有している。4ストローク用排気カム62A及び6ストローク用排気カム62Bは、各カム山73、74を除くベース面が連続した円周面を形成するように連続している。また、4ストローク用排気カム62Aの1つのカム山73と6ストローク用排気カム62Bの1つのカム山74とがカムシャフト51の軸線を中心として同位相にとなるように配置されている。4ストローク用排気カム62A及び6ストローク用排気カム62Bの各カム山73、74は同じ形状に形成されており、同位相となるカム山73、74同士は、滑らかな外面をもって連続している。
吸気カム61と左側に配置された排気カム62との間には、カムベース68の周方向に沿って環状をなす係止溝76が形成されている。係止溝76には、先端部が2股に分岐した係止フォーク77が突入する。係止フォーク77は、係止溝76と係合することによって、カムベース68を軸線回りに回転可能かつ軸線方向に移動不能に支持する。係止フォーク77は、ロッド78を介してアクチュエータ79と結合されている。アクチュエータ79がロッド78を介して係止フォーク77をカムシャフト51の軸線方向に変位させることによって、カムベース68はカムシャフト51に対して軸線方向に移動し、第1位置と第2位置との間で移動する。
第1位置では、4ストローク用吸気カム61Aが吸気ロッカアーム64を駆動すると共に、4ストローク用排気カム62Aが排気ロッカアーム65を駆動する。一方、第2位置では、6ストローク用吸気カム61Bが吸気ロッカアーム64を駆動すると共に、6ストローク用排気カム62Bが排気ロッカアーム65を駆動する。
図3に示すように、吸気ロッカアーム64は、それぞれ吸気ロッカシャフト52に回転可能に支持された1つの吸気駆動ロッカアーム64Aと、2つの吸気従動ロッカアーム64B、64Cとを有している。2つの吸気従動ロッカアーム64B、64Cは、吸気駆動ロッカアーム64Aの左右に摺接した状態で配置され、吸気ロッカシャフト52に対して軸線方向に移動不能となっている。吸気駆動ロッカアーム64Aには、カムシャフト51の吸気カム61(4ストローク用吸気カム61A又は6ストローク用吸気カム61B)に転接可能なローラ82が回転可能に支持されている。各吸気従動ロッカアーム64B、64Cには、吸気バルブ45のステム端を押圧するタペット調整ねじ83が設けられている。
吸気駆動ロッカアーム64A及び2つの吸気従動ロッカアーム64B、64Cの互いに摺接する部分には、協働して1つの連続した吸気側ピン孔84を形成する第1〜第3吸気側ピン孔84A、84B、84Cが形成されている。左側の吸気従動ロッカアーム64Bに形成された第1吸気側ピン孔84Aは、断面が円形に形成されて左右方向に延在し、左端部が端壁によって閉塞されている一方、右端部が開口している。吸気駆動ロッカアーム64Aに形成された第2吸気側ピン孔84Bは、断面が円形に形成されて左右方向に延在し、左右両端が開口している。右側の吸気従動ロッカアーム64Cに形成された第3吸気側ピン孔84Cは、断面が円形に形成されて左右方向に延在し、右端が端壁によって閉塞されている一方、左端が開口している。第1〜第3吸気側ピン孔84A〜84Cは、直径が同一であり、吸気ロッカシャフト52に対する吸気駆動ロッカアーム64A及び一対の吸気従動ロッカアーム64B、64Cの回転位置が一致するときに軸線が一致して1つの連続した吸気側ピン孔84を形成する。
第1〜第3吸気側ピン孔84Cには、円柱状の第1吸気側ピン85A、第2吸気側ピン85B、第3吸気側ピン85Cが左側から順番に、左右方向に摺動可能に受容されている。第3吸気側ピン85Cと第3吸気側ピン孔84Cの端壁との間には圧縮コイルばね87が介装されている。これにより、第1〜第3吸気側ピン孔84A〜84Cが連続した状態において、第1〜第3吸気側ピン85A〜85Cは第1吸気側ピン孔84Aの端壁側(左側)に付勢され、第1吸気側ピン85Aが第1吸気側ピン孔84Aの端壁に突き当たった状態になる。この状態では、第1吸気側ピン85Aは第1吸気側ピン孔84A内に配置され、第2吸気側ピン85Bは第1吸気側ピン孔84Aから第2吸気側ピン孔84Bに跨って配置され、第3吸気側ピン85Cは第2吸気側ピン孔84Bから第3吸気側ピン孔84Cに跨って配置される。これにより、第1吸気側ピン85A及び第2吸気側ピン85Bによって、吸気駆動ロッカアーム64Aと2つの吸気従動ロッカアーム64B、64Cとは連結され、一体となって変位する。
吸気ロッカシャフト52の内部には、軸線方向に沿っていずれも図示しない第1、第2、第3及び第4吸気側油路が形成されている。第1及び第2吸気側油路は、第1気筒14の吸気ロッカアーム64の作動に使用され、第3及び第4吸気側油路は第2気筒15の吸気ロッカアーム64の作動に使用される。
吸気ロッカシャフト52は、左側の吸気従動ロッカアーム64Bの支持孔に対応する部分に、第1吸気側油路から外周面に開口する第1吸気側連通孔(不図示)を有し、右側の吸気従動ロッカアーム64Cの支持孔に対応する部分に、第2吸気側油路から外周面に開口する第2吸気側連通孔(不図示)を有している。左側の吸気従動ロッカアーム64Bには、第1吸気側ピン孔84Aの左端部と第1吸気側連通孔とを連通する左側油路87が形成されている。右側の吸気従動ロッカアーム64Cには、第3吸気側ピン孔84Cの右端部と第2吸気側連通孔とを連通する右側油路88が形成されている。
左側油路87を介して第1吸気側ピン孔84Aに作動油が供給されると、その油圧によって第1〜第3吸気側ピン85A〜85Cは圧縮コイルばね87の付勢力に抗して第3吸気側ピン孔84Cの端壁側(右側)に移動し、第1吸気側ピン85Aは第1吸気側ピン孔84A内のみに位置し、第2吸気側ピン85Bは第2吸気側ピン孔84B内のみに位置し、第3吸気側ピン85Cは第3吸気側ピン孔84C内のみに位置する。これにより、吸気駆動ロッカアーム64Aと一対の吸気従動ロッカアーム64B、64Cとは互いに独立して変位することが可能になる。この状態では、吸気駆動ロッカアーム64Aが吸気カム61に駆動されても、一対の吸気従動ロッカアーム64B、64Cは駆動されず、吸気バルブ45は開弁されない。
第1吸気側ピン孔84Aへの作動油の供給が停止されると共に、第2吸気側油路及び右側油路88を介して第3吸気側ピン孔84Cに作動油が供給されると、第1〜第3吸気側ピン85A〜85Cは圧縮コイルばね87及び第3吸気側ピン孔84C内に供給された作動油によって付勢されて第1吸気側ピン孔84Aの端壁側(左側)に移動し、第2吸気側ピン85Bが左側の吸気従動ロッカアーム64Bと吸気駆動ロッカアーム64Aとを連結し、第3吸気側ピン85Cが吸気駆動ロッカアーム64Aと右側の吸気従動ロッカアーム64Cとを連結する。
左右一対の排気ロッカアーム65は、左右対称の構成を有し、それぞれ排気駆動ロッカアーム65Aと、排気従動ロッカアーム65Bとを有している。排気駆動ロッカアーム65A及び排気従動ロッカアーム65Bは、排気ロッカシャフト53に回転可能に支持されている。排気従動ロッカアーム65B及び排気駆動ロッカアーム65Aは、互いに摺接するように配置され、排気ロッカシャフト53に対して軸線方向に移動不能に支持されている。排気駆動ロッカアーム65Aには、カムシャフト51の排気カム62に転接するローラ92が回転可能に支持されている。排気従動ロッカアーム65Bには、一方の排気バルブ46のステム端を押圧するタペット調整ねじ93が設けられている。
排気駆動ロッカアーム65A及び排気従動ロッカアーム65Bの互いに摺接する部分には、協働して1つの連続した排気側ピン孔94を形成する第1及び第2排気側ピン孔94A、94Bが形成されている。排気駆動ロッカアーム65Aに形成された第1排気側ピン孔94Aは、断面が円形に形成されて左右方向に延在し、排気従動ロッカアーム65B側の端部が開口している一方、他端が閉塞されている。排気従動ロッカアーム65Bに形成された第2排気側ピン孔94Bは、断面が円形に形成されて左右方向に延在し、排気駆動ロッカアーム65A側の端部が開口している一方、他端が閉塞されている。第1及び第2排気側ピン孔94Bは、直径が同一であり、排気ロッカシャフト53に対する排気駆動ロッカアーム65A及び排気従動ロッカアーム65Bの回転が一致するときに軸線が一致して1つの連続した排気側ピン孔94を形成する。
第1及び第2排気側ピン孔94A、94Bには、円柱状の第1排気側ピン95A、第2排気側ピン95Bが第1排気側ピン孔94Aの端壁側から順番に摺動可能に受容されている。第2排気側ピン95Bと第2排気側ピン孔94Bの端壁との間には圧縮コイルばね96が介装されている。これにより、第1及び第2排気側ピン孔94A、94Bが連続した状態において、第1及び第2排気側ピン95A、95Bは第1排気側ピン孔94Aの端壁側に付勢され、第1排気側ピン95Aが第1排気側ピン孔94Aの端壁に突き当たった状態となる。この状態では、第1排気側ピン95Aは第1排気側ピン孔94A内に配置され、第2排気側ピン95Bは第1排気側ピン孔94Aから第2排気側ピン孔94Bに跨って配置される。これにより、第2排気側ピン95Bによって、排気駆動ロッカアーム65Aと排気従動ロッカアーム65Bとは連結され、一体となって変位する。
排気ロッカシャフト53の内部には、軸線方向に沿っていずれも図示しない第1、第2、第3及び第4排気側油路が形成されている。第1及び第2排気側油路は、第1気筒14の一対の排気ロッカアーム65に作動油を供給し、第3及び第4排気側油路は第2気筒15の一対の排気ロッカアーム65に作動油を供給する。
排気ロッカシャフト53は、排気駆動ロッカアーム65Aに対応する部分に、第1排気側油路から外周面に開口する第1排気側連通孔(不図示)を有し、排気従動ロッカアーム65Bに対応する部分に、第2排気側油路から外周面に開口する第2排気側連通孔(不図示)を有している。排気駆動ロッカアーム65Aには、第1排気側ピン孔94Aの端壁部と第1排気側連通孔とを連通する駆動側油路97が形成されている。排気従動ロッカアーム65Bには、第2排気側ピン孔94Bの端壁部と第2排気側連通孔とを連通する従動側油路98が形成されている。
駆動側油路97を介して第1排気側ピン孔94Aに作動油が供給されると、その油圧によって第1及び第2排気側ピン95A、95Bは圧縮コイルばね96の付勢力に抗して第2排気側ピン孔94Bの端壁部側に移動し、第1排気側ピン95Aは第1排気側ピン孔94A内のみに位置し、第2排気側ピン95Bは第2排気側ピン孔94B内のみに位置する。これにより、排気駆動ロッカアーム65Aと排気従動ロッカアーム65Bとは互いに独立して変位することが可能になる。この状態では、排気駆動ロッカアーム65Aが排気カム62に駆動されても、排気従動ロッカアーム65Bは駆動されず(変位せず)、排気バルブ46は開弁されない。
第1排気側ピン孔94Aへの作動油の供給が停止されると共に、従動側油路98を介して第2排気側ピン孔94Bに作動油が供給されると、第1及び第2排気側ピン95A、95Bは圧縮コイルばね96及び第2排気側ピン孔94B内に供給された作動油によって付勢され、第1排気側ピン孔94Aの端壁部側に移動し、第2排気側ピン95Bが排気従動ロッカアーム65Bと排気駆動ロッカアーム65Aとを連結する。この状態では、排気駆動ロッカアーム65Aが排気カム62に駆動されると、排気従動ロッカアーム65Bは共に駆動され(変位し)、排気バルブ46が開弁される。
以上のように構成した動弁機構48は、通常運転時においては、吸気駆動ロッカアーム64Aと吸気従動ロッカアーム64B、64Cとが一体に変位し、排気駆動ロッカアーム65Aと排気従動ロッカアーム65Bとが一体に変位する。そのため、吸気駆動ロッカアーム64A及び排気駆動ロッカアーム65Aが吸気カム61及び排気カム62によって駆動されると、吸気従動ロッカアーム64B及び排気従動ロッカアーム65Bが吸気バルブ45及び排気バルブ46をバルブスプリング47の付勢力に抗して押し、吸気ポート42及び排気ポート43を開く。
一方、動弁機構48は、気筒休止時においては、吸気側ピン85A〜85Cによる連結が解除されて吸気駆動ロッカアーム64A及び2つの吸気従動ロッカアーム64Bは独立して変位可能になり、排気側ピン95A、95Bによる連結が解除されて排気駆動ロッカアーム65A及び排気従動ロッカアーム65Bが独立して変位可能になる。そのため、吸気駆動ロッカアーム64A及び排気駆動ロッカアーム65Aが吸気カム61及び排気カム62によって駆動されても、吸気従動ロッカアーム64B及び排気従動ロッカアーム65Bは吸気バルブ45及び排気バルブ46を押さず、吸気ポート42及び排気ポート43は開かれない。
各ピン孔84A、84C、94A、94Bへの作動油の供給は、ECU(不図示)に制御された油圧供給装置(不図示)によって行われ、アクセル踏み込み量や速度、エンジン回転数等の運転状態に応じて通常運転及び気筒休止が選択される。
図6は、(A)第1気筒、(B)第2気筒、(C)第3気筒、及び(D)第4気筒の4ストローク時(4ST)、及び6ストローク時(6ST)のバルブタイミングを示すチャートであり、横軸が第1及び第2クランクシャフト11、12の回転角を示し、縦軸が吸気バルブ45(実線)及び排気バルブ46(破線)のリフト量を示す。図6に示すように、燃焼サイクルが4ストロークの場合には、1周期(1サイクル)の間に第1クランクシャフト11は720°回転(2回転)し、カムシャフト51は120°回転(1/3回転)する。4ストロークでは、吸気バルブ45を開き、ピストン35が下がって混合気を気筒内に吸い込む吸入行程と、ピストン35が上死点まで上がって混合気を圧縮する圧縮行程と、混合気が燃焼し、燃焼ガスが膨張してピストン35が下死点まで押し下げられる膨張行程と、排気バルブ46を開き、ピストン35が上がって燃焼ガスを気筒外に押し出す排気行程とを順に1サイクルとして有する。各行程は、第1クランクシャフト11の約180°の回転に対応する。
燃焼サイクルが6ストロークの場合には、1周期の間に第1クランクシャフト11は1080°回転(3回転)し、カムシャフト51は180°回転(1/2回転)する。6ストロークでは、吸気バルブ45を開き、ピストン35が下がって混合気を気筒内に吸い込む吸入行程と、吸気バルブ45及び排気バルブ46を閉じ、ピストン35が上死点まで上がって混合気を圧縮する圧縮行程と、混合気が燃焼し、燃焼ガスが膨張してピストン35が下死点まで押し下げられる膨張行程と、排気バルブ46を開き、ピストン35が上がって燃焼ガスを気筒外に押し出す排気行程と、吸気バルブ45及び排気バルブ46を閉じたままピストン35が下死点まで下がる第2膨張行程と、吸気バルブ45及び排気バルブ46を閉じたままピストン35が上死点まで上がる第2圧縮行程とを順に1サイクルとして有する。なお、他の実施形態では、第2膨張行程を、吸気バルブ45を開いて気筒内に空気を吸入する第2の吸気行程に代え、第2圧縮行程を、排気バルブ46を開いて気筒内の空気を排出する第2の排気行程(掃気行程)としてもよい。これにより、気筒内に吸入、排出した空気によって気筒及びピストンを冷却することができる。
図6中において、黒丸は4ストローク時の各気筒14、15、17、18の燃焼タイミングを表し、白丸は6ストローク時の各気筒14、15、17、18の燃焼タイミングを表す。本実施形態に係る内燃機関1の燃焼順序は、4ストローク時には、第1気筒14、第3気筒17、第4気筒18、第2気筒15の順であり、燃焼タイミングは0°、270°、450°、540°となり、燃焼間隔が270°、180°、90°、180°となる。一方、6ストローク時には、燃焼順序は、第1気筒14、第3気筒17、第2気筒15、第4気筒18の順となり、燃焼タイミングは0°、270°、540°、810°となり、燃焼間隔が270°の等間隔となる。
4ストロークと6ストロークとの切替は、各サイクルにおける行程が一致する間に行われる。すなわち、4ストローク時及び6ストローク時の吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程が一致する期間に行われる。各気筒14、15、17、18における切替可能範囲を図6中に白抜き矢印として表す。この範囲では、4ストローク用吸気カム61Aと6ストローク用吸気カム61Bの形状が互いに一致し、かつ4ストローク用排気カム62Aと6ストローク用排気カム62Bの形状が互いに一致する。
以上のように構成した内燃機関1は、気筒毎に燃焼サイクルを変更することができると共に、気筒休止を行うことができる。そのため、必要な出力に応じて気筒毎に燃焼サイクル及び気筒休止の有無を選択することによって内燃機関1の出力を変化させることができる。
次に、第1及び第2クランクシャフト11、12を設け、各クランクピン21、22、26、27の位相を上記のように設定した効果について説明する。1つの気筒に対して、ピストン・クランク機構の慣性力は、x成分(シリンダ軸線と平行な方向の成分)がFx、y成分(シリンダ軸線及びクランク軸線に直交する方向の成分)がFyとして以下の数式1、数式2のように表される。ここでrはクランク半径、ωはクランクシャフトの角速度、mrecは往復部質量、mrotは回転部質量、tは時間、Aは係数を表す。
Figure 2014152609
Figure 2014152609
第1〜第4気筒14、15、17、18に対応するピストン・クランク機構の慣性力のx成分及びy成分をF1x及びF1y(第1気筒14)、F2x及びF2y(第2気筒15)、F3x及びF3y(第3気筒17)、F4x及びF4y(第4気筒18)とする。第1クランクピン21に対して、第2クランクピン22は180°の位相差を有し、第3クランクピン26は90°の位相差を有し、第4クランクピン27は270°の位相差を有するため、上記の数式1及び数式2に基づくと、第1〜第4気筒14、15、17、18に対応するピストン・クランク機構の慣性力の各成分は以下の数式3〜数式10のように表される。
Figure 2014152609
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Figure 2014152609
Figure 2014152609
Figure 2014152609
Figure 2014152609
Figure 2014152609
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数式3〜数式6において、第1項及び第3項は1次成分であり、第2項は第1項及び第3項に対してtの係数が2の倍数となる2次成分である。数式3〜数式6に示すように、第1気筒〜第4気筒14、15、17、18の慣性力のx成分(F1x、F2x、F3x及びF4x)を全て加算すると、1次成分が互いに相殺されると共に、2次成分が互いに相殺され、総和が0になる。また、数式7〜数式10に示すように、第1気筒〜第4気筒14、15、17、18の慣性力のy成分(F1y、F2y、F3y及びF4y)を全て加算すると、互いに相殺され、総和が0になる。これにより、第1〜第4気筒のピストン・クランク機構に対応する慣性力は、総和が0になる。これにより、ピストン・クランク機構の慣性力に起因する振動が抑制されるため、公知のバランサ装置(ランチェスター型バランサ装置やサイレントシャフト等)を内燃機関1に設ける必要がない。
また、ピストン・クランク機構に起因する慣性力が抑制されるため、慣性力に起因して第1及び第2クランクシャフト11、12に生じる回転モーメント(慣性トルク)が低減される。これにより、各気筒での燃焼(爆発)に起因して第1及び第2クランクシャフト11、12に生じる回転モーメントが明瞭になり(すなわち、逆向きの慣性トルクによって抑制されず)、アクセル操作に対する出力の応答性が良くなる。
図7は、実施形態に係る内燃機関の0気筒稼働時において、エンジン回転数を(A)2000rpm、(B)4000rpm、(C)6000rpmとした場合のトルクを示すグラフである。図7(A)〜(C)中の縦軸(トルク)のスケールは同一である。図7(A)に示すように、0気筒稼働時には、燃焼が行われないため、ピストン・クランク機構の慣性力によるトルク成分(慣性トルク)が支配的となる。トルクは、各気筒に対応して発生するが、上述したように本実施形態では各気筒に対応した慣性トルク(図7中の破線等、図7(A)の凡例参照)は互いに相殺され、合成トルク(図7中の実線)は概ね0となる。
図7(B)及び(C)に示すように、各気筒に対応した慣性トルク(図中の破線、一点鎖線、二点鎖線、点線)は、上記の数式3〜数式10から判るように係数にクランクシャフトの角速度ωを含むため、エンジン回転数に応じて変化し、エンジン回転数が増加すると慣性トルクも増加する。しかしながら、これらの各気筒に対応した慣性トルクは互いに相殺される位相を有するため、合成トルクはエンジン回転数が変化しても概ね一定(概ね0)に維持される。若干の変動は、エンジン回転数の増大に影響される燃焼状態(例えば、筒内圧)の変化に起因し、ピストン・クランク機構の慣性力に起因するものではない。
図8は、実施形態に係る内燃機関の(A)0気筒稼働時、(B)4気筒稼働、4ストローク時、(C)4気筒稼働、6ストローク時のトルクを示すグラフであり、図9は比較例に係る内燃機関の(A)0気筒稼働時、(B)4気筒稼働、4ストローク時のトルクを示すグラフである。図8(A)〜(C)及び図9(A)、(B)中の縦軸(トルク)のスケールは概ね同一であり、図7の縦軸のスケールよりも縮小されている。図7(A)〜(C)における実線(合成トルク)が図8(A)に示される曲線に対応する。比較例に係る内燃機関は、従来の直列4気筒の内燃機関であり、第1及び第4クランクピンが同位相に配置され、第2及び第3クランクピンが第1クランクピンに対して180°の位相差を有している。図8及び図9に示すグラフは、横軸がクランクシャフトの回転数を示し、縦軸がクランクシャフトに生じるトルクを示す。クランクシャフトに生じるトルクは、慣性成分と燃焼(爆発)成分を加算したものであり、エンジン回転数(NE)が2000rpm〜6000rpmにおける値を表している。
図9(A)に示すように、比較例に係る内燃機関では、慣性力の2次成分が残存しているため、0気筒稼働時のように燃焼成分がない場合にもトルクが変動する。この慣性力の2次成分は、上記の数式1から理解できるようにクランクシャフトの角速度、すなわちエンジン回転数の上昇に応じて増大するため、クランクシャフトに生じるトルク変動もエンジン回転数に応じて増大する。そのため、図9(B)に示すように、高回転域では、燃焼成分が慣性成分に減じられて、トルクの最大値(ピーク値)が低下する。
一方、図8(A)に示すように、実施形態に係る内燃機関1では、慣性力の1次成分及び2次線分がそれぞれ相殺されるため、エンジン回数が増大しても慣性成分に起因するトルク変動は増大しない。そのため、図8(B)及び図8(C)に示すように、エンジン回数が増大しても燃焼成分は、最大値が概ね一定に維持される。若干の変動は、上述したように、エンジン回転数の増大に影響される燃焼状態の変化に起因するものであり、ピストン・クランク機構の慣性力に起因するものではない。内燃機関1では、慣性成分の影響が小さく、燃焼成分を抽出することができる。このため、運転者のアクセル操作等の入力に応じて、応答性良くトルクを発生させることができる。図8(C)に示すように、全気筒の燃焼サイクルを6ストロークにすることによって、燃焼成分のピークが等間隔に発生するようになる。
第1及び第2クランクシャフト11、12を並列に設けたことにより、偶力は互いに抑制し合い低減される。そのため、内燃機関1から偶力バランサを省略することが可能になる。
以上のように構成した内燃機関1は、ピストン・クランク機構による慣性力の総和が抑制されるため、第1及び第2クランクシャフト11、12に生じる慣性トルクが低減される。そのため、本実施形態に係る内燃機関1は、少ない気筒数でも振動及び回転速度の変動を抑制することができ、4気筒のように比較的少ない気筒数でも気筒休止機構56やサイクル可変機構55を適用することができる。気筒毎に、気筒休止及びストロークを選択することによって、変速機を使用することなく、内燃機関1の出力を変化させることができる。
全ての気筒14、15、17、18の燃焼サイクルを6ストロークに設定することによって、燃焼タイミングを等間隔(270°間隔)にすることができる。これにより、第1及び第2クランクシャフト11、12に生じる慣性トルクを低減しつつ、燃焼タイミングを等間隔にすることができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記の実施形態では、第1クランクシャフト11と第2クランクシャフト12との回転方向を同方向としたが、逆方向にしてもよい。この場合には、第1ギヤ31及び第2ギヤ32の連結にアイドラギヤ33が不要になり、第1ギヤ31と第2ギヤ32とを直接に噛み合せることができるため、第1及び第2クランクシャフト11、12間の距離を小さくすることができ、内燃機関1の小型化が図れる。この場合には、出力軸34は、第1クランクシャフト11又は第2クランクシャフト12に設けるとよい。
第1クランクシャフト11と第2クランクシャフト12との連結は、上記の第1ギヤ31、第2ギヤ32、及びアイドラギヤ33による駆動伝達機構に限らず公知の様々な構成を適用することができる。例えば、第1クランクシャフト11の左端部に第1スプロケットを設け、第2クランクシャフト12の左端部に第2スプロケットを設け、第1スプロケット及び第2スプロケットに無端状のローラーチェーンを掛け渡することによって、第1クランクシャフト11及び第2クランクシャフトを同一速度で同一方向に回転させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、各気筒14、15、17、18に対して気筒休止機構56及びサイクル可変機構55を設けたが、4つの気筒の内で少なくとも1つに気筒休止機構56及びサイクル可変機構55を設けるようにしてもよい。
また、サイクル可変機構55を省略し、全ての気筒14、15、17、18を常時6ストロークで稼働する場合には、各カムシャフト51の回転数を第1クランクシャフト11の1/3の回転数で同期して回転するようにしてもよい。この場合には、吸気カム61及び排気カム62は、それぞれ周方向に1つのカム山を有するようにするとよい。
上記の実施形態では、内燃機関は単一のシリンダヘッド3を有する構成としたが、他の実施形態では各クランクシャフト11、12に対応させて、前後一対のシリンダヘッドを設けてもよい。
上記の実施形態では、第1ギヤ31、第2ギヤ32、及びアイドラギヤ33によって、第1及び第2クランクシャフト11、12の左端部同士を互いに連結する。この構成に加えて、第1及び第2クランクシャフト11、12の右端部にそれぞれギヤを設け、これらのギヤをアイドラギヤによって連結するようにしてもよい。
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、11…第1クランクシャフト、12…第2クランクシャフト、14…第1気筒、15…第2気筒、16…第1気筒列、17…第3気筒、18…第4気筒、19…第2気筒列、21…第1クランクピン、22…第2クランクピン、26…第3クランクピン、27…第4クランクピン、31…第1ギヤ、32…第2ギヤ、33…アイドラギヤ、35…ピストン、36…コネクティングロッド、48…動弁機構、51…カムシャフト、52…吸気ロッカシャフト、53…排気ロッカシャフト、55…サイクル可変機構、56…気筒休止機構、61…吸気カム、61A…4ストローク用吸気カム、61B…6ストローク用吸気カム、62…排気カム、62A…4ストローク用排気カム、62B…6ストローク用排気カム、64…吸気ロッカアーム、64A…吸気駆動ロッカアーム、64B、64C…吸気従動ロッカアーム、65…排気ロッカアーム、65A…排気駆動ロッカアーム、65B…排気従動ロッカアーム、76…係止溝、77…係止フォーク、78…ロッド、79…アクチュエータ、82…ローラ

Claims (6)

  1. 4気筒の内燃機関であって、
    並列に整列された2つの直列2気筒の気筒列と、
    各気筒列に対応して互いに平行に配置された第1及び第2のクランクシャフトと
    を有し、
    前記第1及び第2のクランクシャフトのそれぞれは、互いに180°の位相差を有する2つのクランクピンを有し、
    前記第1及び第2のクランクシャフトは、90°又は−90°の位相差を有し、同一の回転数で、同一方向に回転するように互いに連結されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記気筒のそれぞれは、6ストロークの燃焼サイクルで稼働することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記気筒の内の少なくとも1つの燃焼サイクルを4ストロークと6ストロークとの間で変更するサイクル可変機構を更に有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記気筒の内の少なくとも1つの稼働を休止する気筒休止機構を更に有することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記第1及び第2のクランクシャフトは、アイドラギヤを介して互いに連結されるギヤをそれぞれ有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  6. 4気筒の内燃機関であって、
    並列に整列された2つの直列2気筒の気筒列と、
    各気筒列に対応して互いに平行に配置された第1及び第2のクランクシャフトと
    を有し、
    前記第1及び第2のクランクシャフトのそれぞれは、互いに180°の位相差を有する2つのクランクピンを有し、
    前記第1及び第2のクランクシャフトは、90°又は−90°の位相差を有し、同一の回転数で、逆方向に回転するように互いに連結され、
    前記気筒のそれぞれは、6ストロークの燃焼サイクルで稼働することを特徴とする内燃機関。
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