JP6301757B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、排気量が異なる複数のシリンダを有する内燃機関に関する。
自動車用の内燃機関として、直列4気筒や直列3気筒、V型6気筒等の様々な内燃機関が公知となっている。これらの内燃機関では、各シリンダの排気量(容積)は互いに等しく設定されている。しかしながら、このような内燃機関に、選択したシリンダの燃焼を停止する気筒休止機構を設けた場合、総排気量(出力)の選択肢が少なく、また選択可能な総排気量間の差(ギャップ)も大きいという問題がある。具体的には、シリンダの排気量が均一である場合、選択可能な総排気量は気筒数と同じ数しか選択することができない。例えば、4気筒で総排気量が2000ccの場合、選択可能な排気量は3つのシリンダが休止した500cc、2つのシリンダが休止した1000cc、1つのシリンダが休止した1500cc、全てのシリンダが稼働する2000ccの4つとなり、各総排気量間の差が500ccと比較的大きくなる。そのため、走行状態に応じた最適な総排気量を設定することが難しく、気筒休止による燃費低減効果を最大化することが難しい。
以上のような問題に対して、複数のシリンダを数個のグループに分け、各グループにそれぞれスロットルバルブを設け、各スロットルバルブの開度に差を設けることによって、休止するシリンダの数を変更する際の出力差を小さくしたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2006−77586号公報
しかしながら、特許文献1のようにした場合、スロットルバルブの数が増加すると共に、複雑な制御が必要となる。また、休止するシリンダの数を変更する際の出力差を小さくするためにスロットルバルブが制御されるため、燃費低減を目的とした制御を実行することができない場合が生じる。
本発明は、以上の背景に鑑み、内燃機関において、複雑な制御を要することなく、気筒休止を行う場合の排気量の選択性を向上させると共に、選択可能な排気量間のギャップを小さくすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関(1)であって、互いに等しい半径を有する複数のシリンダ(11)と、前記シリンダのそれぞれに往復動可能に受容された複数のピストン(23)と、前記ピストンのそれぞれに対応した複数のクランクピン(19)を有するクランク軸(14)と、互いに対応する前記ピストン及びクランクピンを連結する複数のコンロッド(24)とを有し、前記クランク軸の軸線と前記クランクピンのそれぞれの軸線との距離をクランク半径(R)とすると、任意の前記シリンダに対応した前記クランク半径が他の少なくとも1つの前記シリンダに対応した前記クランク半径と相違することを特徴とする。
この構成によれば、クランク半径が互いに相違するクランクピンに連結されたピストンはストロークが互いに相違し、シリンダの排気量が互いに相違する。そのため、これらの排気量が相違するシリンダのいずれかを選択して休止した場合、選択したシリンダに応じて総排気量が相違する。これにより、総排気量の選択可能な値の数が増加すると共に、選択可能な値(総排気量)間の差が小さくなる。ここで、総排気量とは、稼働しているシリンダの排気量の合計値をいう。
また、各シリンダの半径を互いに等しくし、ピストンのストロークによって各シリンダの排気量(容量)を相違させるため、シリンダをシリンダブロックに形成する際のホーニング加工が容易である。また、本発明は、半径が互いに等しいシリンダが形成された従来のシリンダブロックを有する内燃機関に適用することができ、適用可能範囲が広い。また、各クランクスローのクランク半径に対応してクランクケースの外形を縮小することができ、外形を縮小した部分に補機等を配置することができる。
上記の発明において、前記シリンダのそれぞれに対応した前記クランク半径が互いに相違するとよい。すなわち、各シリンダに設定されたクランク半径が全て異なる大きさに設定されているとよい。
この構成によれば、各シリンダの排気量が互いに相違するため、気筒休止を行う場合に選択可能な総排気量の値が増加する。
上記の発明において、前記ピストンはピストンピン(23)を有し、前記ピストンピンにおいて前記コンロッドに連結され、前記コンロッドの長さ(L)、及び前記ピストンピンの軸線と前記ピストンの頭頂面との間の長さ(C)の少なくとも一方が調節されることによって、上死点における前記頭頂面のそれぞれの位置がシリンダ軸線方向において同位置に配置されているとよい。
この構成によれば、各ピストンの頭頂面の上死点における位置が各シリンダにおいて一致する。そのため、上死点における各シリンダの燃焼室の容積を容易に互いに等しくすることができる。また、各シリンダの上端位置を互いに一致させることができるため、シリンダブロックの上端面、すなわちシリンダヘッドとの接合面を平面に形成することができる。
上記の発明において、複数の前記シリンダの内で任意の前記シリンダの燃焼を停止可能にする気筒休止機構を更に有するとよい。
この構成によれば、排気量が異なるシリンダを含む内燃機関の特徴を活用し、内燃機関は様々な総排気量を実現することができる。
上記の発明において、前記シリンダが2つであり、かつ前記クランク軸の一端側に変速機(32)が接続される場合において、前記変速機側の前記シリンダに対応した前記クランク半径が、他の前記シリンダの前記クランク半径よりも大きいとよい。
この構成によれば、クランク半径が大きいシリンダは出力が大きいが、クランク半径が小さいシリンダよりも、回転負荷が大きい変速機に近い位置に設けられるため、クランクシャフトに加わる捩れが軽減される。
上記の発明において、前記シリンダが3つ以上であり、かつ前記クランク軸の一端側に変速機(32)が接続される場合において、前記シリンダの内、前記変速機に対して最も近い位置に配置されたものを近位端シリンダ、前記変速機に対して最も遠い位置に配置されたものを遠位端シリンダ、その他を中間シリンダとすると、前記中間シリンダ、前記近位端シリンダ、及び前記遠位端シリンダに対応する前記クランク半径は、記載の順序が前のものほど大きいとよい。また、前記中間シリンダは、シリンダ列方向における中央側に配置されたものほど前記クランク半径が大きく、かつシリンダ列方向における中央からの距離が同じ場合、前記変速機に対して近い位置に配置された方の前記クランク半径が大きいとよい。
この構成によれば、シリンダ列の中央側にクランク半径が大きいシリンダが配置されることによって、内燃機関に生じる偶力が軽減される。また、両端のシリンダの内、クランク半径が大きいシリンダが、クランク半径が小さいシリンダよりも、回転負荷が大きい変速機に近い位置に設けられるため、クランクシャフトに加わる捩れが軽減される。
以上の構成によれば、内燃機関において、複雑な制御を要することなく、気筒休止を行う場合の排気量の選択性を向上させると共に、選択可能な排気量間のギャップを小さくすることができる。
第1実施形態に係る内燃機関の断面図 第1実施形態に係る内燃機関の断面図 第2実施形態に係る内燃機関の模式図 第3実施形態に係る内燃機関の模式図 第4実施形態に係る内燃機関の模式図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の内燃機関に適用した実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る内燃機関1は直列2気筒のエンジンである。内燃機関1は、本体をなすシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に設けられたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2の下部に設けられたオイルパン4と、シリンダヘッド3の上部に設けられたヘッドカバー5とを有する。シリンダブロック2の下部は、下方に向けて開口したクランクケース2Aをなし、クランクケース2Aの内側にクランク室7が形成される。クランク室7は、クランクケース2Aの下端に結合されるオイルパン4によって閉じられている。シリンダヘッド3の上部と、ヘッドカバー5との間には動弁室8が形成されている。
シリンダブロック2には、第1シリンダ11A及び第2シリンダ11Bが形成されている。第1及び第2シリンダ11A、11Bは、それぞれの軸線であるシリンダ軸線が互いに平行となり、かつ1つの仮想平面上に配置されるように直列に配置されている。第1及び第2シリンダ11A、11Bの配列方向をシリンダ列方向という。各シリンダ11A、11Bは、一端がシリンダブロック2の上端面に開口し、他端がクランク室7に向けて開口している。各シリンダ11A、11Bは、半径が互いに等しく形成され、またシリンダ軸線方向における長さが互いに等しく形成されている。シリンダヘッド3の各シリンダ11A、11Bの上端に対応する部分には、燃焼室凹部12A、12Bが形成されている。
クランクケース2Aには、クランク軸14が回転可能に支持されている。クランク軸14は、軸線がシリンダ列方向に沿って延びるように配置されている。クランク軸14は、第1シリンダ11Aに対応する部分に第1クランクスロー14Aを有し、第2シリンダ11Bに対応する部分に第2クランクスロー14Bを有する。クランク軸14は、両端部と、第1及び第2クランクスロー14A、14Bの間の部分とにクランクジャーナル14Cを有する。各クランクジャーナル14Cは、互いに結合されるクランクケース2A及びベアリングキャップ16の間に支持された軸受17に回転可能に支持されている。これにより、クランク軸14は、各クランクジャーナル14Cの中心を通るクランク軸線を中心として回転可能となっている。
第1クランクスロー14Aは、それぞれクランクジャーナル14Cから径方向外方に延びる一対の第1クランクアーム18A(クランクウェブ)と、一対の第1クランクアーム18Aの突出端間に掛け渡された第1クランクピン19Aと、クランクジャーナル14Cからそれぞれ第1クランクアーム18Aと相反する側に突出した一対の第1カウンターウェイト21Aとを有する。同様に、第2クランクスロー14Bは、それぞれクランクジャーナル14Cから径方向外方に延びる一対の第2クランクアーム18Bと、一対の第2クランクアーム18Bの突出端間に掛け渡された第2クランクピン19Bと、クランクジャーナル14Cからそれぞれ第2クランクアーム18Bと相反する側に突出した一対の第2カウンターウェイト21Bとを有する。
第1及び第2クランクピン19A、19Bは、クランク軸線と平行に延在している。第1及び第2クランクピン19A、19Bは、クランク軸線を中心として、互いに180°の位相差を有する位置に配置されている。各クランクピン19A、19Bとクランク軸線との距離をクランク半径Rとし、第1クランクピン19Aとクランク軸線との距離を第1クランク半径R、第2クランクピン19Bとクランク軸線との距離を第2クランク半径Rとする。本実施形態では、第1クランク半径Rは、第2クランク半径Rよりも大きく設定されている。
第1シリンダ11Aには、第1ピストン23Aが往復動可能に収容されている。第1ピストン23Aは、第1コンロッド24Aによって第1クランクピン19Aに連結されている。第1コンロッド24Aは、一端である大端部において第1クランクピン19Aに枢支され、他端である小端部において第1ピストン23Aに設けられた第1ピストンピン25Aに枢支されている。同様に、第2シリンダ11Bには、第2コンロッド24Bによって第2クランクピン19Bに連結された第2ピストン23Bが往復動可能に収容されている。第2コンロッド24Bは、一端である大端部において第2クランクピン19Bに枢支され、他端である小端部において第2ピストン23Bに設けられた第2ピストンピン25Bに枢支されている。第1及び第2ピストンピン25A、25Bは、クランク軸線と平行に配置されている。
各コンロッド24A、24Bの長さ、詳細には大端部の中心(各クランクピン19A、19Bの中心)と小端部の中心(各ピストンピン25A、25Bの中心)との距離をコンロッド長Lとし、第1シリンダ11Aに対応した第1コンロッド長さをL、第2コンロッド長さをLとする。本実施形態では、第2コンロッド長さLが第1コンロッド長さLよりも大きく設定されている。
各ピストン23A、23Bにおいて、各ピストンピン25A、25Bの中心と各ピストン23A、23Bの頭頂面27A、27B(シリンダヘッド3側を向く面)とのシリンダ軸線方向における距離をピストンコンプハイト(ピストン高さ)とし、第1ピストンコンプハイトをC、第2ピストンコンプハイトをCとする。本実施形態では、第2ピストンコンプハイトCが第1ピストンコンプハイトCよりも大きく設定されている。
クランク軸線に対して第1シリンダ軸線及び第2シリンダ軸線はオフセットして配置されている。クランク軸線に対する第1及び第2シリンダ軸線のオフセット量Dは互いに等しく設定されている。本実施形態に係る内燃機関1は、次の数式(1)を満たすように各寸法が定められている。
Figure 0006301757
上記の数式1の左辺及び右辺は、上死点に位置する各ピストン23A、23Bの頭頂面27A、28Bとクランク軸線とのシリンダ軸線方向における距離を表す。上記の数式1を満たす場合、上死点における各ピストン23A、23Bの頭頂面27A、27Bの位置が各シリンダ11A、11Bにおいて一致するようになる。これにより、上死点において、各ピストン23A、23Bの頭頂面27A、27Bと燃焼室凹部12A、12Bとの間に形成される燃焼室29A、29Bの大きさが各シリンダ11A、11Bで等しくなる。
クランク軸14は、一端である第1端14D(第1シリンダ11A側の端部)側が変速機32に連結される。第1端14Dは、変速機32の入力軸と直接又は間接的に連結され、変速機32の入力軸との間に、フライホイールやクラッチ、トルクコンバータが介装されてもよい。クランク軸14の他端である第2端14E(第2シリンダ11B側の端部)は、シリンダブロック2、シリンダヘッド3、ヘッドカバー5の端壁を覆うように設けられたエンドカバー33を貫通し、外方に突出している。第2端14Eのエンドカバー33から突出した部分にはクランクプーリ34が設けられ、第2端14Eのエンドカバー33とシリンダブロック2との間の部分にはクランクスプロケット35が設けられている。クランクプーリ34及び補機(不図示)の入力軸には、ベルト37が掛け渡され、クランク軸14の回転力が補機に伝達される。クランクスプロケット35には、後述するカムシャフト36のカムスプロケット(不図示)との間にタイミングチェーン38が掛け渡される。
シリンダヘッド3には、各燃焼室凹部12A、12Bに連通する吸気ポート41及び排気ポート42が形成されている。燃焼室29A、29Bと吸気ポート41の内端部のそれぞれとの境界部には吸気バルブ43が設けられ、燃焼室29A、29Bと排気ポート42の内端部のそれぞれとの境界部には排気バルブ44が設けられている。吸気バルブ43及び排気バルブ44は、公知のポペットバルブであり、各ポートと燃焼室29A、29Bとの連通状態を開及び閉の間で切り替える。吸気バルブ43及び排気バルブ44は、各バルブ43、44とシリンダブロック2との間に介装されたバルブスプリング45によって、常時閉方向に付勢されている。
動弁室8には、吸気バルブ43及び排気バルブ44を開閉駆動する動弁機構50が設けられている。動弁機構50は、カムシャフト36、吸気側ロッカシャフト51、排気側ロッカシャフト52、吸気側ロッカアーム53、排気側ロッカアーム54、及び気筒休止機構55を有する。
カムシャフト36は、シリンダブロック2に回転可能に支持され、クランク軸線と平行に延在している。カムシャフト36は、タイミングチェーン38によってクランク軸14と連結されている。これにより、カムシャフト36はクランク軸14と同期して回転し、クランク軸14の半分の回転数で回転する。カムシャフト36は、吸気側ロッカアーム53を駆動する複数の吸気カム57及び排気側ロッカアーム54を駆動する複数の排気カム58を有している。
吸気側及び排気側ロッカシャフト51、52は、クランク軸線と平行に延在している。吸気側ロッカアーム53及び排気側ロッカアーム54は各シリンダ11A、11Bに対応して設けられている。1つのシリンダに対応した吸気側ロッカアーム53は、駆動部材53Aと従動部材53Bとを有している。駆動部材53A及び従動部材53Bは、それぞれ吸気側ロッカアーム53に枢支されている。駆動部材53A及び従動部材53Bの間には連結ピン53Cが設けられている。連結ピン53Cは、駆動部材53A及び従動部材53Bの双方に跨がる連結位置と、従動部材53B及び駆動部材53Aの一方の内部に没入した解除位置との間で油圧によって変位可能となっている。駆動部材53A及び従動部材53Bは、連結ピン53Cが連結位置にあるときに互いに連結され、一体となって回動し、連結ピン53Cが解除位置にあるときに互いに分離され、独立して回動する。
駆動部材53Aは、カムシャフト36に設けられた吸気カム57に対応する位置に設けられ、吸気カム57によって押圧されたときに回動する。従動部材53Bは吸気バルブ43に対応する位置に設けられ、回動することによって吸気バルブ43をバルブスプリング45の付勢力に抗して押圧し、開く。連結ピン53Cが連結位置にあるとき、吸気カム57が駆動部材53Aを押圧すると、連結ピン53Cによって駆動部材53Aに連結された従動部材53Bは駆動部材53Aと一体に回動し、吸気バルブ43を開く。一方、連結ピン53Cが解除位置にあるとき、吸気カム57が駆動部材53Aを回動させても、駆動部材53Aに対して分離された従動部材53Bは回動せず、吸気バルブ43は閉じた状態に維持される。
吸気側ロッカアーム53と同様に、1つのシリンダに対応した排気側ロッカアーム54は、連結ピン54Cによって、連結及び分離がなされる駆動部材54Aと従動部材54Bとを有している。駆動部材54A及び従動部材54Bは、それぞれ排気側ロッカアーム54に枢支され、連結ピン54Cが連結位置にあるときに互いに連結され、一体となって回動し、連結ピン54Cが解除位置にあるときに互いに分離され、独立して回動する。
駆動部材54Aは、カムシャフト36に設けられた排気カム58に対応する位置に設けられ、排気カム58によって押圧されたときに回動する。従動部材54Bは排気バルブ44に対応する位置に設けられ、回動することによって排気バルブ44をバルブスプリング45の付勢力に抗して押圧し、開く。連結ピン54Cが連結位置にあるとき、排気カム58が駆動部材54Aを押圧すると、連結ピン54Cによって駆動部材54Aに連結された従動部材54Bは駆動部材54Aと一体に回動し、排気バルブ44を開く。一方、連結ピン54Cが解除位置にあるとき、排気カム58が駆動部材54Aを回動させても、駆動部材54Aに対して分離された従動部材54Bは回動せず、排気バルブ44は閉じた状態に維持される。
気筒休止機構55は、これらの各ロッカアーム53、54と、各ロッカアーム53、54に油圧を供給する油圧装置(不図示)とを含んで構成される。気筒休止機構55は、休止するシリンダ11A、11Bに対応した各ロッカアーム53、54に油圧を供給し、それぞれの駆動部材53A及び従動部材53Bの連結を解除し、吸気及び排気バルブ43、44の開動作を停止する。
本実施形態に係る内燃機関1は、第1シリンダ11Aに対応するクランク半径R1が第2シリンダ11Bに対応するクランク半径R2よりも大きいため、第1ピストン23Aの方が第2ピストン23Bよりもストロークが長い。第1シリンダ11A及び第2シリンダ11Bは半径が互いに等しいため、第1シリンダ11Aの排気量(容積)は、第2シリンダ11Bの排気量よりも大きくなる。そのため、本実施形態に係る内燃機関1は、気筒休止を行う、又は行わないことによって、第1及び第2シリンダ11A、11Bを稼働した第1の総排気量、第1シリンダ11Aを稼働した第2の総排気量、第2シリンダ11Bを稼働した第3の総排気量の3段階で総排気量を変更することができる。そのため、第1及び第2シリンダ11A、11Bの排気量を等しくした場合に比べ、設定可能な総排気量の選択肢が増加すると共に、各総排気量間の差(ギャップ)が小さくなる。
本実施形態に係る内燃機関1では、変速機32が接続されたクランク軸14の第1端14D側に、第2シリンダ11Bよりもクランク半径Rが大きい第1シリンダ11Aが配置されている。すなわち、クランク半径Rが大きいシリンダ11Aが、クランク半径Rが小さいシリンダ11Bよりも、回転負荷が大きい変速機32に近い位置に設けられる。そのため、クランク軸14に加わる捩れが軽減される。このように、2気筒の場合は、変速機32側のシリンダ11Aに対応したクランク半径Rが、他のシリンダ11Bのクランク半径Rよりも大きく設定されているとよい。
本実施形態に係る内燃機関1は、上記の数式(1)を満たし、上死点における各ピストン23A、23Bの頭頂面27A、27Bの位置が同じ位置に設定されているため、上死点における各シリンダ11A、11Bの燃焼室29A、29Bの容積が互いに等しくなる。
本実施形態に係る内燃機関1では、シリンダ11毎にクランク半径Rが異なるため、クランク半径Rが小さい部分に対応してクランクケース2Aの幅を小さく形成することができる。クランクケース2Aの幅を小さくした部分には、補機等の他の装置を配置することで内燃機関1全体の外形をコンパクトにすることができる。
本実施形態に係る内燃機関1では、各シリンダ11A、11Bの半径を同一にしたため、各シリンダ11A、11Bを形成するときのホーニング加工が容易になる。従来のシリンダブロック2と同様に、本実施形態に係る内燃機関1は各シリンダ11A、11Bの半径が同一であるため、従来のシリンダブロックの構造や設計、加工装置を本実施形態に適用することができる。
(第2実施形態)
図3に示すように、第2実施形態に係る内燃機関200は、第1実施形態の内燃機関1に対してシリンダの数が1つ増え、直列3気筒となっている点が異なり、他の構成は同様である。以下の第2実施形態に係る内燃機関1の説明では、第1実施形態に係る内燃機関1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る内燃機関1は、第1シリンダ11A、第2シリンダ11B、第3シリンダ11Cの3つのシリンダ11を有している。第1〜第3シリンダ11A〜11Cは、クランク軸線に沿って、第1端14D側から、第1シリンダ11A、第2シリンダ11B、第3シリンダ11Cの順で配置されている。各シリンダ11A〜11Cの半径は互いに等しく設定されている。
第1シリンダ11Aに対応した第1クランク半径R、第2シリンダ11Bに対応した第2クランク半径R、及び第3シリンダ11Cに対応した第3クランク半径Rは、R>R>Rの関係を満たすように設定されている。すなわち、シリンダ列の中央に配置された第2シリンダ11B(中間シリンダ)に対応した第2クランク半径Rが最も大きく、次に変速機32に対して最も近い位置に配置された第1シリンダ11A(近位端シリンダ)に対応した第1クランク半径Rが大きく、変速機32に対して最も遠い位置に配置された第3シリンダ11C(遠位端シリンダ)に対応した第3クランク半径Rが最も小さく設定されている。第2クランクピン19Bは第1クランクピン19Aに対して位相が120°遅れた位置に配置され、第3クランクピン19Cは第1クランクピン19Aに対して位相が240°遅れた位置に配置されている。
第2実施形態に係る内燃機関200では、シリンダ列方向における中央に配置された第2シリンダ11Bに対応するクランク半径Rが最も大きいため、内燃機関1に生じる偶力が軽減される。また、第1シリンダ11Aに対応する第1クランク半径Rが第3シリンダ11Cに対応する第3クランク半径Rよりも大きく設定され、クランク半径Rが大きい部分が回転負荷の大きい変速機32に近い位置に配置されているため、クランク軸14に加わる捩れが軽減される。
第2実施形態に係る内燃機関200は、気筒休止を行うことによって、第1〜第3シリンダ11A〜11Cの全てを稼働した第1の総排気量、第2及び第1シリンダ11B、11Aを稼働した第2の総排気量、第2及び第3シリンダ11B、11Cを稼働した第3の総排気量、第1及び第3シリンダ11A、11Cを稼働した第4の総排気量、第2シリンダ11Bを稼働した第5の総排気量、第1シリンダ11Aを稼働した第6の総排気量、第3シリンダ11Cを稼働した第7の総排気量の7段階で総排気量を変更することができる。仮に、第1〜第3シリンダの排気量を等しくした場合には設定可能な総排気量は3段階であるため、設定可能な総排気量の選択肢が増加すると共に、各総排気量間の差が小さくなる。
(第3実施形態)
図4に示すように、第3実施形態に係る内燃機関300は、第1実施形態の内燃機関1に対して気筒数が2つ増え、直列4気筒となっている点が異なり、他の構成は同様である。以下の第3実施形態に係る内燃機関300の説明では、第1実施形態に係る内燃機関300と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態に係る内燃機関300は、第1シリンダ11A、第2シリンダ11B、第3シリンダ11C、第4シリンダ11Dの4つのシリンダを有している。第1〜第4シリンダ11A〜11Dは、クランク軸線に沿って、第1端14D側から、第1シリンダ11A、第2シリンダ11B、第3シリンダ11C、第4シリンダ11Dの順で配置されている。各シリンダ11A〜11Dの半径は互いに等しく設定されている。
第1シリンダ11Aに対応した第1クランク半径R、第2シリンダ11Bに対応した第2クランク半径R、第3シリンダ11Cに対応した第3クランク半径R、及び第4シリンダ11Dに対応した第4クランク半径Rは、R>R>R>Rの関係を満たすように設定されている。第3実施形態に係る内燃機関300では、シリンダ列の中央側であって、かつ変速機32側に配置された第2シリンダ11B(中間シリンダ)に対応した第2クランク半径Rが最も大きく、次にシリンダ列の中央側であって、かつ変速機32側と相反する側に配置された第3シリンダ11C(中間シリンダ)に対応した第3クランク半径Rが大きく、次に変速機32側に対して最も近い位置に配置された第1シリンダ11A(近位端シリンダ)に対応した第1クランク半径Rが大きく、変速機32に対して最も遠い位置に配置された第4シリンダ11D(遠位端シリンダ)に対応した第4クランク半径Rが最も小さく設定されている。
第2及び第3クランクピン19B、19Cは第1クランクピン19Aに対して位相が180°遅れた位置に配置され、第4クランクピン19Dは第1クランクピン19Aと同位相に配置されている。
第3実施形態に係る内燃機関300では、シリンダ列方向における中央に配置された第2及び第3シリンダ11Cに対応するクランク半径R、Rが最も大きいため、内燃機関300に生じる偶力が軽減される。また、第1シリンダ11Aに対応する第1クランク半径Rが第4シリンダ11Dに対応する第4クランク半径Rよりも大きく設定され、クランク半径Rが大きい部分が回転負荷の大きい変速機32に近い位置に配置されているため、クランク軸14に加わる捩れが軽減される。
第3実施形態に係る内燃機関300は、気筒休止を行うことによって、設定可能な総排気量は15段階であるため、設定可能な総排気量の選択肢が増加すると共に、各総排気量間の差が小さくなる。
(第4実施形態)
図5に示すように、第4実施形態に係る内燃機関400は、第1実施形態の内燃機関1に対して気筒数が4つ増え、V型6気筒となっている点が異なり、他の構成は同様である。以下の第4実施形態に係る内燃機関400の説明では、第1実施形態に係る内燃機関400と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態に係る内燃機関400は、第1シリンダ11A、第3シリンダ11C、及び第5シリンダ11Eを有する第1バンク401と、第2シリンダ11B、第4シリンダ11D、及び第6シリンダ11Fを有する第2バンク402とを有する。第1〜第6シリンダ11A〜11Fは、クランク軸線に沿って、第1端14D側から、第1シリンダ11A、第2シリンダ11B、第3シリンダ11C、第4シリンダ11D、第5シリンダ11E、第6シリンダ11Fの順で配置されている。
第1シリンダ11Aに対応した第1クランク半径R、第2バンク402において、第2シリンダ11Bに対応した第2クランク半径R、第3シリンダ11Cに対応した第3クランク半径R、第4シリンダ11Dに対応した第4クランク半径R、及び第5シリンダ11Eに対応した第5クランク半径R、及び第6シリンダ11Fに対応した第6クランク半径Rは、R>R>R>R>R>R>>の関係を満たす。すなわち、シリンダ列方向において中央側に近いシリンダ11ほどクランク半径Rが大きく設定され、かつシリンダ列方向における中央からの距離が等しい場合には第1端14Dに近いシリンダ11ほどクランク半径Rが大きく設定されている。
第1クランクピン19Aに対して、第2及び第5クランクピン19B、19Eは位相が240°遅れた位置に配置され、第3及び第4クランクピン19C、19Dは位相が120°遅れた位置に配置され、第6クランクピン19Fは第1クランクピン19Aと同位相に配置されている。
第1、第3、第5シリンダ11A、11C、11Eの半径は互いに等しく設定されている。第2、第4、第6シリンダ11B、11D、11Fの半径は互いに等しく設定されている。第1及び第2シリンダ11A、11Bの半径は、互いに等しくてもよいし、互いに相違していてもよい。
第1バンク401では、上死点に位置する第1、第3、第5ピストン23A、23C、23Eの頭頂面27A、27C、27Eとクランク軸線とのシリンダ軸線方向における距離が等しく設定されている。すなわち、第1バンク401における第1、第3、第5ピストン23A、23C、23Eの上死点における位置は互いに同一に設定されている。同様に、第2バンク402では、上死点に位置する第2、第4、第6ピストン23B、23D、23Fの頭頂面27B、27D、27Fとクランク軸線とのシリンダ軸線方向における距離が等しく設定されている。すなわち、第2バンク402における第2、第4、第6ピストン23B、23D、23Fの上死点における位置は互いに同一に設定されている。上死点に位置する第1及び第2ピストン23A、23Bの頭頂面27A、27Bとクランク軸線とのシリンダ軸線方向における距離は、互いに等しくてもよいし、相違していてもよい。
第4実施形態に係る内燃機関400では、シリンダ列方向における中央側に配置された第3及び第4シリンダ11C、11Dに対応するクランク半径R、Rが大きいため、内燃機関400に生じる偶力が軽減される。また、第1シリンダ11Aに対応する第1クランク半径Rが第6シリンダ11Fに対応する第6クランク半径Rよりも大きく設定され、クランク半径Rが大きい部分が回転負荷の大きい変速機32に近い位置に配置されているため、クランク軸14に加わる捩れが軽減される。
第4実施形態に係る内燃機関400は、気筒休止を行うことによって、設定可能な総排気量は63段階であるため、設定可能な総排気量の選択肢が増加すると共に、各総排気量間の差が小さくなる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記の実施形態では、具体例として、直列2気筒、直列3気筒、直列4気筒、V型6気筒の例を説明したが、本発明は公知の様々な形態の内燃機関に適用することができる。
例えば、任意の数(n個)のシリンダを有する内燃機関1では、各シリンダ11に対応する各クランク半径Rを互いに相違させることによって、各シリンダ11の排気量を互いに相違させた場合、2−1通りの総排気量を実現することができる。
クランク半径Rが異なるシリンダを配置するときの指針は、第1に、シリンダ列の中央に近い位置にクランク半径Rが大きいシリンダが配置されるようにする。これにより、内燃機関の偶力が軽減される。第2に、シリンダ列の中央からの距離が同じ場合、変速機32に連結された第1端14D側にクランク半径Rが大きいシリンダが配置されるようにする。
具体的には、シリンダの数が奇数の場合、最初にシリンダ列の中央にクランク半径Rが最も大きいシリンダが配置され、次に中央のシリンダの両隣の内、第1端14D側にクランク半径Rが2番目に大きいシリンダが配置され、次に両隣の内、第1端14D側と相反する側にクランク半径Rが3番目に大きいシリンダが配置され、次に2番目にクランク半径Rが大きいシリンダの第1端14D側にクランク半径Rが4番目に大きいシリンダが配置され、次に3番目にクランク半径Rが大きいシリンダの第1端14D側と相反する側にクランク半径Rが5番目に大きいシリンダが配置される手順が繰り返される。
シリンダの数が偶数の場合、最初にシリンダ列の中央に配置された2つの内、第1端14D側の位置にクランク半径Rが最も大きいシリンダが配置され、次にシリンダ列の中央に配置された2つの内、第1端14D側と相反する側の位置にクランク半径Rが2番目に大きいシリンダが配置され、次にクランク半径Rが最も大きいシリンダの第1端14D側にクランク半径Rが3番目に大きいシリンダが配置され、次にクランク半径Rが2番目に大きいシリンダの第1端14D側と相反する側にクランク半径Rが4番目に大きいシリンダが配置される手順が繰り返される。
上記の実施形態では、全てのシリンダが他のシリンダと互いに相違するクランク半径Rを有するように構成されているが、他の実施形態に係る内燃機関では、任意のシリンダに対応したクランク半径Rが他の少なくとも1つのシリンダに対応したクランク半径Rと相違するように設定されているとよい。例えば、第2実施形態に係る内燃機関200の変形例として、3つのシリンダの内、少なくとも1つのクランク半径R(シリンダの排気量)が異なるようにしてもよい。具体的には第1及び第2クランク半径R、Rが互いに等しく、かつ第3クランク半径Rより大きい、又は第1及び第3クランク半径R、Rが互いに等しく、かつ第2クランク半径Rより小さい構成としてもよい。
また、上記の各実施形態における各クランクピンの位相は例示であり、適宜変更することができる。また、上記の各実施形態における気筒休止機構55の構成は例示であり、公知の様々な機構を適用することができる。例えば、吸気バルブ43及び排気バルブ44をソレノイド等の電磁的手段によって駆動する場合には、電磁的手段に供給する電力を制御することによって吸気バルブ43及び排気バルブ44を閉じた状態に維持することができる。
1,200,300,400...内燃機関、2...シリンダブロック、3...シリンダヘッド、4...オイルパン、5...ヘッドカバー、7...クランク室、8...動弁室、11(11A〜11F)...シリンダ、14...クランク軸、14C...クランクジャーナル、14D...第1端、14E...第2端、19(19A〜19F)...クランクピン、23(23A〜23F)...ピストン、24(24A、24B)...コンロッド、25(25A、25B)...ピストンピン、27(27A〜27F)...頭頂面、32...変速機、50...動弁機構、55...気筒休止機構、401...第1バンク、402...第2バンク、C...ピストンコンプ高さ、D...オフセット量、L...コンロッド長、R...クランク半径

Claims (6)

  1. 内燃機関であって、
    互いに等しい半径を有する複数のシリンダと、
    前記シリンダのそれぞれに往復動可能に受容された複数のピストンと、
    前記ピストンのそれぞれに対応した複数のクランクピンを有するクランク軸と、
    互いに対応する前記ピストン及び前記クランクピンを連結する複数のコンロッドとを有し、
    前記クランク軸の軸線と前記クランクピンのそれぞれの軸線との距離をクランク半径とすると、前記シリンダのそれぞれに対応した前記クランク半径が互いに相違することを特徴とする内燃機関。
  2. 内燃機関であって、
    互いに等しい半径を有する2つのシリンダと、
    前記シリンダのそれぞれに往復動可能に受容された2つのピストンと、
    前記ピストンのそれぞれに対応した2つのクランクピンを有するクランク軸と、
    互いに対応する前記ピストン及び前記クランクピンを連結する2つのコンロッドとを有し、
    前記クランク軸の軸線と前記クランクピンのそれぞれの軸線との距離をクランク半径とすると、前記クランク軸の一端側に変速機が接続される場合において、前記変速機側の前記シリンダに対応した前記クランク半径が、他の前記シリンダの前記クランク半径よりも大きいことを特徴とする内燃機関。
  3. 内燃機関であって、
    互いに等しい半径を有する3つ以上のシリンダと、
    前記シリンダのそれぞれに往復動可能に受容された3つ以上のピストンと、
    前記ピストンのそれぞれに対応した3つ以上のクランクピンを有するクランク軸と、
    互いに対応する前記ピストン及び前記クランクピンを連結する3つ以上のコンロッドとを有し、
    前記クランク軸の軸線と前記クランクピンのそれぞれの軸線との距離をクランク半径とすると、前記クランク軸の一端側に変速機が接続される場合において、前記シリンダの内、前記変速機に対して最も近い位置に配置されたものを近位端シリンダ、前記変速機に対して最も遠い位置に配置されたものを遠位端シリンダ、その他を中間シリンダとすると、前記中間シリンダ、前記近位端シリンダ、及び前記遠位端シリンダに対応する前記クランク半径は、記載の順序が前のものほど大きいことを特徴とする内燃機関。
  4. 前記中間シリンダは、シリンダ列方向における中央側に配置されたものほど前記クランク半径が大きく、かつシリンダ列方向における中央からの距離が同じ場合、前記変速機に対して近い位置に配置された方の前記クランク半径が大きいことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 前記ピストンはピストンピンを有し、前記ピストンピンにおいて前記コンロッドに連結され、
    前記コンロッドの長さ、及び前記ピストンピンの軸線と前記ピストンの頭頂面との間の長さの少なくとも一方が調節されることによって、上死点における前記頭頂面のそれぞれの位置がシリンダ軸線方向において同位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  6. 複数の前記シリンダの内で任意の前記シリンダの燃焼を停止可能にする気筒休止機構を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
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