JP2003206371A - 架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物 - Google Patents
架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物Info
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Abstract
ん断力がほとんどかからない状態でも高流動性を保ち、
発泡体とした際の発泡セルが均一となり表面が均一であ
り、残留歪みやそりがなくシャープなエッジやオーバー
ハングを有している複雑な形状をも有する発泡成形体を
得ることが可能となる架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物及びそれよりなる架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物
粒子を提供するものである。 【解決手段】 エチレン系不飽和シラン化合物変性オレ
フィン系樹脂100重量部に対して、スルホニルヒドラ
ジド化合物、又は、スルホニルヒドラジド化合物とアゾ
化合物の混合物のいずれかを1〜20重量部配合するこ
とを特徴とする架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物を製
造し、用いる。
Description
や熱膨張性マイクロカプセルの使用による発泡では不可
能であった、微小な発泡セルを均一に生成することが可
能な架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物及びそれよりな
る粒子に関するものであり、さらに熱可塑性樹脂フィル
ム、シートや、塗料、印刷インキ等に対する改質添加剤
等として好適な架橋発泡粒子に関するものである。
造方法としては、種々の方法が知られており、例えばポ
リオレフィン樹脂に熱分解型発泡剤を混合し成形した
後、電離性放射線を照射して架橋させるとともに加熱し
て発泡させる方法,ポリオレフィン樹脂に熱分解型発泡
剤と発泡剤の分解温度より低い分解温度を有する有機過
酸化物を混合して成形した後、これを加熱し有機過酸化
物を分解させて架橋し、ついで発泡剤を分解させて発泡
させる方法等がある。しかしながら、いずれの方法も自
動車用のインストルメンタルパネル、ヘッドレスト、ア
ームレストといった異形で、非常に複雑な形状を持つ用
途においては発泡成形体を簡単な成形操作で製造するこ
とが困難であった。また、これら成形体は架橋発泡体で
あるために、真空成形、熱プレス成形等の熱成形により
加工することが困難であった。
末成形法、押出発泡成形法、常圧発泡法を用いた発泡体
の成形が検討されている。
形法においては、従来から未発泡のヘッドレスト、アー
ムレスト、インストルメンタルパネル等の自動車内装用
の表皮材が製造されているが、用いられている材料は熱
可塑性エラストマーが中心であり、このような熱可塑性
エラストマーを用いて高倍率の発泡成形体を得ることは
困難とされていた。
法LDPEを用いて発泡成形を行った場合、賦形時のせ
ん断がほとんどかからないため、使用する樹脂の分子量
を下げて高流動性を付与する必要があるが、製品強度が
低下するという問題があった。加えて、LDPEは溶融
粘度の温度依存性が大きいため、架橋処理を行なわなけ
れば発泡剤から発生するガスを樹脂中に保持することが
できない、いわゆるガス抜けが生じ、高倍率での発泡が
困難であるとともに、シャープなエッジやオーバーハン
グを有する複雑な形状ができないためにその利用分野が
大幅に制限されているのが現状である。
ん断力がほとんどかからない状態でも高流動性を保ち、
発泡体とした際の発泡セルが均一となり表面が均一であ
り、残留歪みやそりがなくシャープなエッジやオーバー
ハングを有している複雑な形状をも有する発泡成形体を
得ることが可能となる架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物及びそれよりなる架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物
粒子を提供するものである。
上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定のオ
レフィン系樹脂に特定の化合物を配合してなる架橋発泡
性オレフィン系樹脂組成物が、賦形時の圧力およびせん
断力がほとんどかからない状態でも高流動性を保ち、か
つ発泡倍率が3倍を越え、発泡セルが均一で表面が均一
な発泡成形体を与えうるとともに、発泡剤が分解してガ
スが発生したと同時に架橋が進行することで従来の架橋
工程が省略できることを見いだした。さらに、該架橋発
泡性オレフィン系樹脂組成物よりなる特定の重量平均粒
子径を有する粒子を粉末成形法に供した際に、得られる
発泡成形体は残留歪みやそりがなくシャープなエッジや
オーバーハングを有する複雑な形状の高倍率の発泡成形
体を製造できること見いだし、本発明を完成させるに至
った。
化合物変性オレフィン系樹脂100重量部に対して、ス
ルホニルヒドラジド化合物、又は、スルホニルヒドラジ
ド化合物とアゾ化合物の混合物のいずれかを1〜20重
量部配合することを特徴とする架橋発泡性オレフィン系
樹脂組成物及びそれよりなる架橋発泡性オレフィン系樹
脂組成物粒子に関するものである。
物は、エチレン系不飽和シラン化合物変性オレフィン系
樹脂100重量部に対して、スルホニルヒドラジド化合
物、又は、スルホニルヒドラジド化合物とアゾ化合物の
混合物のいずれかを1〜20重量部配合してなるもので
ある。
合物変性オレフィン系樹脂とは、エチレン系不飽和シラ
ン化合物により変性されたオレフィン系樹脂をいい、該
エチレン系不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂の
製造方法としては、例えば1)オレフィン系樹脂を有機
過酸化物等のラジカル発生剤の存在下にエチレン性不飽
和シラン化合物をグラフト反応する方法,2)オレフィ
ン類とエチレン性不飽和シラン化合物とをラジカル共重
合法等により共重合させる方法等が挙げらる。
レン系不飽和シラン化合物としては特に制限はなく、エ
チレン系不飽和シラン化合物の範疇に属するものであれ
ば如何なるものでもよく、例えば一般式RSiR’nY
3-n (ここで、Rはエチレン性不飽和炭化水素基又はハ
イドロカーボンオキシ基を示し、R’は炭化水素基を示
し、Yは加水分解可能な有機基を示し、nは0〜2の整
数である。)で表されるエチレン系不飽和シラン化合物
を挙げることができ、Rとしては、例えばビニル、アリ
ル、イソプロペニル、ブテニル、シクロヘキセニル、γ
−(メタ)アクリロイルオキシプロピル等を挙げること
ができ、R’としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、デシル、フェニル等を挙げることができ、Yとして
は、例えばメトキシ、エトキシ、ホルミルオキシ、アセ
トキシ、プロピオニルオキシ、アルキルアミノ、アリー
ルアミノ等を挙げることができる。
の具体的例示としては、従来公知のシラン架橋し得るも
のであれば何でも良く、例えばビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシ
ラン、アリルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキ
シシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン等を挙げることができる。
れるエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹
脂を構成するオレフィン系樹脂としては、例えばエチレ
ン,プロピレン,ブテン−1等の炭素数2〜8程度のα
−オレフィンの単独重合体、該α−オレフィンとエチレ
ン,プロピレン,ブテン−1,3−メチルブテン−1,
ペンテン−1,4−メチルペンテン−1,ヘキセン−
1,オクテン−1,デセン−1等の炭素数2〜20程度
の他のα−オレフィンや、酢酸ビニル、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル等との共重合体等が挙げられ、具体的例示としては、
低・中・高密度ポリエチレン等の分岐状エチレン単独重
合体又は直鎖状エチレン単独重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘキ
セン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン
−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸プロピル共重合
体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−
アクリル酸ヘキシル共重合体、エチレン−アクリル酸オ
クチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸エチル共重合体、エチレン
−メタクリル酸プロピル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸ヘキシル
共重合体、エチレン−メタクリル酸オクチル共重合体等
のエチレン系樹脂;プロピレン単独重合体、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−
1共重合体等のプロピレン系樹脂;ブテン−1単独重合
体、ブテン−1−エチレン共重合体、ブテン−1−プロ
ピレン共重合体等のブテン−1系樹脂等が挙げられる。
るエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂
を構成するオレフィンとしては、例えばエチレン,プロ
ピレン,ブテン−1等の炭素数2〜8程度のα−オレフ
ィンを挙げることができる。
ラジド化合物、又は、スルホニルヒドラジド化合物とア
ゾ化合物の混合物は加熱溶融時に分解してガスを発生
し、熱分解型発泡剤として作用すると伴に、スホニルヒ
ドラジド化合物が熱分解する際に発生するスルフィン酸
がエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂
の脱水縮合反応を促進するシラノール縮合触媒として作
用し架橋を促進するものであり、このため、本発明の架
橋発泡性オレフィン系樹脂組成物は、従来シラノール縮
合触媒として使用されてたジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジラウテート、ジブチル錫ジオクテート、ジオ
クチル錫ジラウテート、酢酸第一錫、2−エチルカプロ
ン酸鉄、カプリル酸第一錫、カプリル酸亜鉛、ナフテン
酸鉛、ナフテン酸コバルト等のカルボン酸金属塩、チタ
ン酸テトラブチルエステル、チタン酸テトラノニルエス
テル、ビス(アセチルアセトニトリル)ジ−イソプロピ
ルチタネート等の有機金属化合物;エチルアミン、ジブ
チルアミン、ヘキシルアミン、ピリジン等の有機塩基;
酢酸、オレイン酸、フタル酸、トルエンスルホン酸等の
有機酸;硫酸、塩酸等の無機酸等をあえて用いる必要性
はない上に、シリコーンのシラノール間の脱水縮合反応
を促進するためにシラノール縮合触媒の溶液に架橋発泡
性オレフィン系樹脂組成物を浸漬・含浸させる工程が不
要となるばかりか、水架橋法による架橋処理には、通
常、常温〜250℃程度の液状又は蒸気状の水に1分〜
1日程度にわたって接触させることが必要であるが、本
発明の架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物では熱分解型
発泡剤から大量の水が該発泡剤の分解により生成するた
めにこの工程も不要となる。
しては、具体的にはベンゼンスルホニルヒドラジド、ベ
ンゼン−1,3−スルホニルヒドラジド、ジフェニルス
ルホン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド、ジフェ
ニルオキシド−4,4’−ジスルフォニルヒドラジド、
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルフォニルヒドラジ
ド)、パラトルエンスルフォニルヒドラジド等のスルフ
ォニルヒドラジド化合物を挙げることができる。
カルボンアミド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾヘキサヒドロベンゾニトリル、ジアゾアミノベ
ンゼン等のアゾ化合物を挙げることが出来る。
及び発泡性の効率に極めて優れることから、4,4’−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、又は、
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)とアゾジカルボンアミドの混合物が特に好ましい。
物は、エチレン系不飽和シラン化合物変性オレフィン系
樹脂100重量部に対して、熱分解型発泡剤としてスル
ホニルヒドラジド化合物、又は、スルホニルヒドラジド
化合物とアゾ化合物の混合物のいずれかを1〜20重量
部配合してなるものである。ここで、熱分解型発泡剤が
1重量部未満である場合、得られる架橋発泡性オレフィ
ン系樹脂組成物は気泡をほとんど含有していないために
発泡体とは言えないものしか得られない。一方、熱分解
型発泡剤が20重量部を越える場合、得られる架橋発泡
性オレフィン系樹脂組成物は発泡剤から発生するガスを
保持することができず、気泡が粗大化したものとなって
しまう。
物の調整方法としては、特に制限はなくエチレン系不飽
和シラン化合物変性オレフィン系樹脂100重量部に対
して、スルホニルヒドラジド化合物、又は、スルホニル
ヒドラジド化合物とアゾ化合物の混合物のいずれかを1
〜20重量部配合することが可能であればいかなる方法
を用いることが可能であり、例えばヘンシェルミキサ
ー、V−ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブ
レンダー等の混合機で混合後、一軸押出機、二軸押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等の溶融混練機で溶
融混練する方法等を挙げることができる。
脂組成物には、加熱発泡を行う際に熱分解型発泡剤の分
解温度を低下させる目的で、発泡促進剤及び/又は発泡
助剤を配合することもできる。ここで、発泡促進剤又は
発泡助剤としては、例えば亜鉛華、硝酸亜鉛、フタル酸
鉛、炭酸鉛、三塩化リン酸塩、三塩基性硫酸鉛等の無機
塩;亜鉛脂肪酸石鹸、鉛脂肪酸石鹸、カドミウム脂肪酸
石鹸等の金属石鹸;ほう酸、シュウ酸、コハク酸、アジ
ピン酸等の酸類;尿素、エタノールアミン、グルコー
ス、グリセリン等が挙げられる。
脂組成物には、加熱発泡を行う際に熱分解型発泡剤の分
解温度を上げる目的で発泡抑制剤を用いることもでき
る。発泡抑制剤としては、例えばマレイン酸、フマル
酸、フタル酸、無水マレイン酸、無水フタル酸等の有機
酸;ステアロイルクロリド、フタロイルクロリド等のハ
ロゲン化有機酸;ハイドロキノン等の多価アルコール;
脂肪酸アミン;アミド;オキシム、イソシアネート等の
含有機硫黄化合物;亜リン酸塩化物等のリン酸塩;ジブ
チルスズマレート、塩化スズ、硫酸スズ等のスズ化合
物;その他ヘキサクロロペンタジエン等が挙げられる。
脂組成物は、必要に応じて熱可塑性樹脂に通常用いられ
る酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、ブロッキング防
止剤、滑剤等の添加剤等が配合されてもよい。
物は、 成形加工に供した際の膨張率、膨張力が高くな
ると伴に、得られる発泡成形品の表面性が良くなること
から重量平均粒子径が1〜1000μm、特に10〜3
00μmである架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子
として用いることが好ましい。
物粒子の調整方法としては、本発明の架橋発泡性オレフ
ィン系樹脂組成物を、例えば化学粉砕法又は機械粉砕法
により重量平均粒子径1〜1000μmに粉砕する方法
を挙げることができ、その中でも得られる粒子の形状が
規則的、かつ、微細なものとなることから化学粉砕法に
よるものが好ましい。
有している樹脂又は樹脂組成物を良溶媒に加熱溶解した
後、攪拌しながら冷却させる方法、或いは、攪拌しなが
ら貧溶媒を加えて沈殿させる方法等により、粒子として
析出させる方法である。
物を化学粉砕法により架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物粒子とする際の良溶媒としては、例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、テトラリン等の芳香族炭化水素類;
シクロヘキサン、デカリン等の脂環式炭化水素類;クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類等を挙
げることができ、貧溶媒としては、例えばメタノール、
エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低
級アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のケトン類;エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール等の多価アルコール類等をそ
れぞれ挙げることができる。
ル等の衝撃式粉砕機を挙げることができる。
レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて測定する
ことが可能である。
物粒子を発泡成形し直径で3倍程度、体積で30倍程
度、セル外殻厚みを2μm程度に発泡・膨張させた架橋
発泡粒子とすることもできる。該架橋発泡性オレフィン
系樹脂組成物粒子は発泡剤の分解によって生成する水分
と触媒成分で架橋が進行するため、粒子に外部から水分
を接触する必要がなく生産効率を格段に上げることが可
能となる。得られた架橋発泡粒子は、従来軽量化のため
に一般的に使用されてきた充填材、例えばパーライト、
フライアッシュ、シラスバルーン、ガラスバルーン、フ
ェノールバルーン、カーボンバルーン、アルミナバブ
ル、発泡スチレンビーズと同じ用途に使用することが可
能である。加えてこれら充填材の問題であったセル殻の
破壊が防止でき、軽量化性能を大幅に改良できる。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
レフィン系樹脂組成物の評価方法を示す。
評価した。 ○:厚みのムラがなく、均一に発泡している。 △:厚みのムラが若干あるが、ほぼ均一に発泡してい
る。 ×:厚みのムラが大きく、不均一に発泡している。
記のように評価した。 ○:セルが均一である。 △:セルがやや不均一である。 ×:セルが不均一である。
た。 発泡倍率=発泡体前組成物の密度/発泡成形体の密度 〜重量平均粒子径の測定〜 得られた架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子の重量
平均粒子径をレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(堀
場製作所製、商品名LA−920)を用いて測定した。
得られた残渣重量を、浸漬前の発泡体の発泡体重量で除
した値をゲル分率とした。
てエチレン−ビニルトリメトキシシラン共重合体(三菱
化学社製、商品名リンクロンXF800T;ビニルトリ
メトキシシラン単位の含有量1.5重量%、190℃で
のメルトフローレート0.8g/10分、密度0.92
4g/cm3)100重量部に対して、熱分解型発泡剤
として4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒド
ラジド)(永和化成工業製、商品名ネオセルボンN#5
000)5重量部を配合し80℃でトリクロロエチレン
に溶解させた後、室温まで冷却し、攪拌下にアセトンを
添加し化学粉砕を行い架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物粒子を得た。この粒子の99重量%がタイラー標準篩
の32メッシュ篩を通過し、その重量平均粒子径は15
μmであった。また、密度は0.930g/cm3であ
った。
ケル製平板金型を加熱し、該金型の表面温度が200℃
になった時、得られた架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物粒子を10秒間ふりかけ、その後、過剰の該粒子を排
出した。さらに、該金型を180℃のギヤオーブンに入
れ、90秒間加熱し、架橋・発泡処理を行い発泡成形体
を得た。得られた発泡成形体の評価結果を表1に示す。
量部に対して、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)5重量部の代わりに、エチレン−ビニ
ルトリメトキシシラン共重合体100重量部に対して、
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)10重量部とした以外は、実施例1と同様の方法に
より架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子を調整し、
その評価を行った。該粒子の99重量%がタイラー標準
篩の32メッシュ篩を通過し、その重量平均粒子径は2
0μmであり、また、密度は0.933g/cm3であ
った。架橋発泡性の評価結果を表1に示す。
フト反応工程に付して得られたエチレン性不飽和シラン
化合物変性エチレン系樹脂(三菱化学社製、商品名リン
クロンHF700N;ビニルトリメトキシシラン単位の
含有量1.6重量%、190℃でのメルトフローレート
0.5g/10分、密度0.955g/cm3)100
重量部に対して、熱分解型発泡剤として4,4’−オキ
シビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(永和化成工
業製、商品名ネオセルボンN#5000)5重量部を配
合し、80℃でトリクロロエチレンに溶解させた後、室
温まで冷却し、攪拌下にアセトンを添加し化学粉砕を行
い架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子を得た。この
粒子の99重量%がタイラー標準篩の32メッシュ篩を
通過し、その重量平均粒子径は20μmであった。ま
た、密度は0.960g/cm3であった。
ケル製平板金型を加熱し、該金型の表面温度が200℃
になった時、得られた架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物粒子を10秒間ふりかけ、その後、過剰の該粒子を排
出した。さらに、該金型を180℃のギヤオーブンに入
れ、90秒間加熱し、架橋・発泡処理を行い発泡成形体
を得た。得られた発泡成形体の評価結果を表1に示す。
量部に対して、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)5重量部の代わりに、エチレン−ビニ
ルトリメトキシシラン共重合体100重量部に対して、
4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)とアゾジカルボンアミドの混合物(永和化成工業
製、商品名スパンセルDS#25)10重量部とした以
外は、実施例1と同様の方法により架橋発泡性オレフィ
ン系樹脂組成物粒子を調整し、その評価を行った。該粒
子の99重量%がタイラー標準篩の32メッシュ篩を通
過し、その重量平均粒子径は20μmであり、また、密
度は0.933g/cm3であった。架橋発泡性の評価
結果を表1に示す。
ド4000;190℃でのメルトフローレート5g/1
0分、密度0.960g/cm3)100重量部に対し
て、熱分解型発泡剤として4,4’−オキシビス(ベン
ゼンスルホニルヒドラジド)(永和化成工業製、商品名
ネオセルボンN#5000)5重量部を配合し80℃で
トリクロロエチレンに溶解させた後、室温まで冷却し、
攪拌下にアセトンを添加し化学粉砕を行い発泡性オレフ
ィン系樹脂組成物粒子を得た。この粒子の99重量%が
タイラー標準篩の32メッシュ篩を通過し、その重量平
均粒子径は20μmであった。また、密度は0.965
g/cm3であった。
ケル製平板金型を加熱し、該金型の表面温度が200℃
になった時、得られた発泡性オレフィン系樹脂組成物粒
子を10秒間ふりかけ、その後、過剰の該粒子を排出し
た。さらに、該金型を180℃のギヤオーブンに入れ、
90秒間加熱し、発泡処理を行い発泡成形体を得た。得
られた発泡成形体の評価結果を表1に示す。
ず、そのセル構造が不均一であるとと伴に、発泡倍率が
低いものであった。
量部に対して、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド)5重量部の代わりに、エチレン−ビニ
ルトリメトキシシラン共重合体100重量部に対して、
アゾジカルボンアミド(永和化成工業製、商品名ビニホ
ールAC#3)10重量部とした以外は、実施例1と同
様の方法により発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子を調
整し、その評価を行った。該粒子の99重量%がタイラ
ー標準篩の32メッシュ篩を通過し、その重量平均粒子
径は20μmであり、また、密度は0.933g/cm
3であった。発泡性の評価結果を表1に示す。
ず、その成形外観に厚みムラが大きいものであった。
ィン系樹脂組成物は賦形時のせん断がほとんどない状態
でも高流動性を示し、発泡成形に供した際には高い発泡
倍率が得られると伴に、発泡セルが均一で表面状態の良
好であり、残留歪みやそりがなくシャープなエッジやオ
ーバーハングを持った複雑な形状をした成形体をも得る
ことができ、各種容器、家電外装材、自動車内装材等に
使用可能である。また各種熱可塑性エラストマーとの多
層化も可能であり、皮シボ模様付きのドアライナー、イ
ンストロメントパネル、アームレスト等の高級感のある
自動車内装材にも使用可能である。
Claims (5)
- 【請求項1】エチレン系不飽和シラン化合物変性オレフ
ィン系樹脂100重量部に対して、スルホニルヒドラジ
ド化合物、又は、スルホニルヒドラジド化合物とアゾ化
合物の混合物のいずれかを1〜20重量部配合すること
を特徴とする架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項2】スルホニルヒドラジド化合物が4,4’−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)であり、
アゾ化合物がアゾジカルボンアミドであることを特徴と
する請求項1に記載の架橋発泡性オレフィン系樹脂組成
物。 - 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の架橋発
泡性オレフィン系樹脂組成物よりなり、その重量平均粒
子径が1〜1000μmの範囲であることを特徴とする
架橋発泡性オレフィン系樹脂組成物粒子。 - 【請求項4】請求項1又は2のいずれかに記載の架橋発
泡性オレフィン系樹脂組成物を化学粉砕することを特徴
とする請求項3に記載の架橋発泡性オレフィン系樹脂組
成物粒子の製造方法。 - 【請求項5】請求項3に記載の架橋発泡性オレフィン系
樹脂組成物粒子を発泡成形して得られる架橋発泡粒子。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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