JP2003206050A - シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置

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JP2003206050A
JP2003206050A JP2002008034A JP2002008034A JP2003206050A JP 2003206050 A JP2003206050 A JP 2003206050A JP 2002008034 A JP2002008034 A JP 2002008034A JP 2002008034 A JP2002008034 A JP 2002008034A JP 2003206050 A JP2003206050 A JP 2003206050A
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roller
sheet
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rollers
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Takehiko Kodama
健彦 児玉
Hiroaki Namiki
博昭 並木
Kazushi Nishikata
一志 西方
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Canon Inc
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像ブレの発生を抑えながらシートを画像読
取位置に給送することのできるシート給送装置及びこれ
を備えた画像読取装置並びに画像形成装置を提供する。 【解決手段】 軸方向に並設された複数の搬送ローラ1
1a,11b,11cと複数の搬送ローラ11a,11
b,11cにそれぞれ圧接する複数の従動コロ12a,
12b,12cとにより、シートを画像読取位置に搬送
する。そして、複数の従動コロ12a,12b,12c
のうち、所定の従動コロ12bの搬送ローラ11bに対
する圧接位置を他の従動コロ12a,12cの搬送ロー
ラ11a,11cに対する圧接位置よりも搬送方向下流
側とすることにより、シート後端が従動コロ12a,1
2b,12cと搬送ローラ11a,11b,11cとの
ニップ部を抜ける瞬間にシート後端に加わる加速力を減
少させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置及
びこれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置に関
し、特に搬送ローラと、この搬送ローラに圧接する従動
コロによりシートを挟持して画像読取位置に搬送するよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機、ファクシミリ等の画像形
成装置、或は画像読取装置においては、シート載置台に
載置されたシートをシート給送手段により送り出した
後、画像読取位置に給送するシート給送装置を備えると
共に、画像読取手段を所定の画像読取位置に停止させ、
この停止した状態の画像読取手段の上方を、このシート
給送装置によってシートを通過させることにより、シー
トを読み取るようにしたものがある。
【0003】ここで、このようなシート給送装置として
は、シートである原稿の画像情報を読み取るため、原稿
を所定の画像読取位置へ自動的に送るように構成した自
動原稿給送装置(以下、ADFという)が知られてい
る。
【0004】ところで、このように画像読取手段を停止
させて原稿を流し読みする場合、画像読取位置における
原稿の安定搬送が特に要求される。このため、従来は、
原稿を安定搬送する方法として、複数のローラを制御し
て原稿を搬送する方法が採用されてきた。
【0005】しかしながら、近年の急速な高速デジタル
複写機の発達や、低価格な普及機種への搭載、さらには
ネットワークを介してパソコン等に画像を転送するため
の画像入力手段用として、ADFには、より高精度な原
稿搬送性能が求められている。
【0006】ここで、デジタル読取系におけるADFに
おいて、原稿搬送精度は、従来のアナログ読取系以上の
ものが要求される。特に、搬送中の原稿画像をRGBの
3色に分けて読み取り、その後画像処理部にてデジタル
画像処理を行うようにしたデジタルカラー読取系におい
て、搬送中に原稿のブレが生じた場合は、色ずれや画像
のゆがみの原因となり、画像処理では修正できない画像
欠陥となって表われることから、高い原稿搬送精度が要
求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この搬送中
の原稿のブレの原因としては、例えば画像読取位置を通
過する際の原稿搬送速度の変動がある。次に、この速度
変動について図9及び図10を用いて説明を行う。
【0008】図9は、原稿を搬送する一般的なローラ対
の構成を示す図であり、同図において、201は搬送ロ
ーラ、202は搬送ローラ201に圧接する加圧コロで
あり、この加圧コロ202は搬送ローラ201の中心に
向って圧接力Pで圧接するようになっている。
【0009】また、203は加圧コロ202と搬送ロー
ラ201とにより挟持された原稿であり、この原稿20
3は矢印方向に回転する搬送ローラ201により矢印に
示す搬送方向に搬送される。そして、このように原稿2
03が加圧コロ202と搬送ローラ201とにより挟持
された状態は原稿203の後端まで続き、これにより原
稿203は一定速度で搬送される。
【0010】ところが、原稿後端が加圧コロ202と搬
送ローラ201とのニップ部を抜けた瞬間、搬送速度が
変動する。これは、原稿203はある厚みを有している
ため、原稿後端が加圧コロ202と搬送ローラ201と
のニップ部を通過したとき、図10に示すように、加圧
コロ202の圧接力Pが原稿後端に対して斜め方向に働
くようになり、これに伴い瞬間的に原稿203を搬送方
向に加速する力Pfを与えることになる。
【0011】そして、この加速力Pfにより搬送速度が
変動(増速)すると、不図示の読取手段は瞬間的に速度
変動分の画像をも読み取ってしまい、この結果、画像欠
陥、即ち画像ブレが発生する。なお、この画像ブレの程
度は原稿の厚みが大きいほど大きくなる。
【0012】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、画像ブレの発生を抑えながら原
稿(シート)を画像読取位置に給送することのできるシ
ート給送装置及びこれを備えた画像読取装置並びに画像
形成装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを画像
読取位置に給送するシート給送装置において、軸方向に
並設され、前記シートを前記画像読取位置に搬送する複
数の搬送ローラと、前記複数の搬送ローラにそれぞれ圧
接し、前記シートを搬送する際には前記搬送ローラと共
に前記シートを挟持する複数の従動コロと、を備え、前
記複数の従動コロのうち、所定の従動コロの前記搬送ロ
ーラに対する圧接位置を他の従動コロの圧接位置よりも
搬送方向下流側としたことを特徴とするものである。
【0014】また本発明は、前記従動コロとして弾性を
有するコロを用いたことを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、画像読取装置において、前
記画像読取位置に給送されたシートの画像を読み取る画
像読取部と、前記シートを画像読取位置に搬送する上記
のいずれかに記載のシート給送装置とを備えたことを特
徴とするものである。
【0016】また本発明は、画像形成装置において、前
記画像読取位置に給送されたシートの画像を読み取る画
像読取部と、前記画像読取部により読み取られたシート
画像情報に応じて画像を形成する画像形成部と、前記シ
ートを画像読取位置に搬送する上記のいずれかに記載の
シート給送装置とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0017】また本発明は、シートがセットされるトレ
イと、前記トレイ上のシートを一枚づつピックアップす
るピックアップローラと、画像読取位置にシートを導く
導入パスと、1以上の導入搬送ローラと加圧従動コロ
対、及び画像読み取りを終了したシートを排出トレイに
導く排出パスおよび排出搬送手段を有するシート給送装
置において、読取位置に対し上流側にあり、シートを読
取位置に導く導入パスに設置され、少なくともシートが
読取位置に達する直前の導入搬送ローラ対に構成され、
駆動部の動力が直接もしくはプーリやギヤなどの駆動伝
達手段を介して伝わるローラと、前記ローラに加圧さ
れ、ローラ軸方向に複数設けられる従動コロのうち、一
部の従動コロの前記ローラに対する取り付け位相が搬送
方向下流側に設けられることを特徴とするものである。
【0018】また本発明は、シートがセットされるトレ
イと、前記トレイ上のシートを一枚づつピックアップす
るピックアップローラと、画像読取位置にシートを導く
導入パスと、1以上の導入搬送ローラと加圧従動コロ
対、及び画像読み取りを終了したシートを排出トレイに
導く排出パスおよび排出搬送手段を有するシート給送装
置において、読取位置に対し上流側にあり、シートを読
取位置に導く導入パスに設置され、少なくともシートが
読取位置に達する直前の導入搬送ローラ対に構成され、
駆動部の動力が直接もしくはプーリやギヤなどの駆動伝
達手段を介して伝わるローラと、前記ローラに加圧さ
れ、ローラ軸方向に複数設けられる従動コロがゴムもし
くは発砲体等、ゴムに近い弾性を持った弾性体であり、
一部の従動コロの前記ローラに対する取り付け位相が搬
送方向下流側に設けられることを特徴とするものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0020】図1は、本実施の形態に係るシート給送装
置を備えた画像読取装置を具備した画像形成装置の構成
を示す図である。
【0021】同図において、100は画像形成装置、1
01は画像形成装置本体、102は感光体ドラム、現像
装置等を備えた画像形成部、90は画像形成装置本体1
01の上部に設けられた画像読取装置で構成された画像
読取部であるスキャナ部であり、このスキャナ部90に
は画像を読み取る光源及びミラー等を備えた光学系読取
装置91が設置されている。さらに、このスキャナ部9
0の上面には原稿給紙トレイ1に収納されたシートであ
る原稿Sを給送するシート給送装置である自動原稿給送
装置30が開閉可能に装着されている。
【0022】ここで、この自動原稿給送装置30(以
下、ADFという)は、スキャナ部90の上面に設けら
れ、平置きされた原稿を読み取る為の原稿台ガラス62
に対して開閉可能に装着され、原稿抑えとしての役割を
果たすようになっている。なお、同図において、2は原
稿の側部を規制する幅規制板である。
【0023】また、図2は、このADF30の構成を説
明する図である。同図において、3は原稿給紙トレイ1
に収納された原稿Sを給送するピックアップローラであ
り、このピックアップローラ3は、原稿画像読取の際に
は、破線で示すように原稿Sに当接する位置まで下降し
て原稿Sの送り出しを行うようになっている。
【0024】また、4は分離ローラであり、この分離ロ
ーラ4は対向する分離パッド5と常に接触して摩擦分離
を行ない、原稿Sを1枚づつ搬送するようになってい
る。8は第1搬送ローラ、9は第1搬送ローラ8に圧接
する搬送コロ、6は原稿有無センサ、7は原稿Sの通過
を検知するトップセンサである。
【0025】また、11、12は読取位置Qの直前に設
けられた読取前ローラ及び読取加圧コロであり、分離ロ
ーラ4により分離搬送された原稿Sは内ガイド10と外
ガイド19とにより形成された搬送路を進み、読取位置
Qの直前の読取前ローラ11および読取加圧コロ12の
ニップに進入するようになっている。なお、本実施の形
態において、この搬送ローラである読取前ローラ11
と、この読取前ローラ11に圧接する従動コロである読
取加圧コロ12は、後述する図5に示すように3対設け
られている。
【0026】13は読取加圧コロ12を支持するコロホ
ルダであり、読取加圧コロ12は、支点13aを中心に
加圧ばね14によって付勢されるコロホルダ13を介し
て読み取り前ローラ11に所定圧で圧接するようになっ
ている。また、15は内ガイド10の読み取り部側端部
10aと対向して設けられ、原稿を下流方向に導く搬送
路を形成する透明フィルムで構成されたガイドマイラで
あり、このガイドマイラ15は読取位置Q付近で原稿台
ガラス62と接するようになっている。
【0027】次に、このように構成されたADF30を
備えた画像形成装置100の、例えば原稿を流し読みし
て画像形成を行う動作について説明する。
【0028】この場合は、まず原稿Sを原稿給紙トレイ
1に画像面を上向きにして載置する。そして、このよう
に原稿Sが載置されると、原稿有無センサ6により、原
稿Sが原稿給紙トレイ1にセットされたことを示す信号
が、不図示の制御装置に入力され、これにより制御装置
は原稿給紙トレイ1に原稿Sがセットされていることを
検知する。
【0029】一方、このように原稿給紙トレイ1に原稿
Sを載置した後、コピースタートキーが操作されると、
制御装置は、ピックアップローラ3を回転させながら原
稿Sに当接する位置まで下降させる。これにより、原稿
Sはピックアップされ、この後、分離ローラ4と分離パ
ッド5とにより1枚づつ分離されて内ガイド10と外ガ
イド19とにより形成された搬送路を搬送される。
【0030】さらに、この後、この原稿Sは読み取り前
ローラ11と、この読み取り前ローラ11に圧接してい
る読取加圧コロ12とにより、ガイドマイラ15と原稿
台ガラス62との間を搬送され、この際、原稿台ガラス
62の下方に移動している光学系読取装置91により原
稿画像を読み取る読取位置Qを通過し、原稿画像が読取
られる。
【0031】なお、このようにして読み取られた原稿画
像情報は、この後、画像形成部102に送られ、画像形
成部102ではこの画像情報に基づきトナー画像が形成
される。一方、画像読取位置を通過した原稿Sは排紙ロ
ーラ16および排紙加圧コロ17により排紙台18に排
紙される。
【0032】ところで、本実施の形態のADF30にお
いては、読み取り前ローラ11と、読取加圧コロ12と
により挟持されて搬送される原稿Sが読み取り前ローラ
11と読取加圧コロ12とのニップ部を抜けたとき、速
度変動が発生する。
【0033】次に、この原稿Sの速度変動について説明
する。図3は、原稿が読み取り前ローラ11と読取加圧
コロ12とのニップ部を抜ける前の状態を示しており、
この状態のとき、同図に示すように読取加圧コロ12の
加圧方向は読み取り前ローラ11の軸芯11aに向いて
いる。しかし、原稿Sがニップ部を抜けた瞬間、読取加
圧コロ12の加圧方向は図4に示すように軸芯11aか
ら搬送方向側に変化し、これにより原稿Sには搬送方向
の分力Pfが作用し、この結果、原稿Sに速度変動(増
速)が生じる。
【0034】そこで、本実施の形態においては、このよ
うな原稿Sがニップ部を抜けた瞬間における速度変動の
発生を抑えるため、図5に示すように軸方向に並設され
た3つ(複数)の読み取り前ローラ11a,11b,1
1cにそれぞれ圧接する読取加圧コロ12a,12b,
12cのうち、所定の読取加圧コロ、例えば中央の読取
加圧コロ12bの読み取り前ローラ11bに対する圧接
位置を、他の読取加圧コロ12a,12cの読み取り前
ローラ11a,11cに対する圧接位置よりも下流側に
Δdだけずらすようにしている。
【0035】ここで、図6は原稿後端が他の読取加圧コ
ロ12a,12cと読み取り前ローラ11a,11cと
のニップ部Aを通過した直後の状態を示した図であり、
このとき他の読取加圧コロ12a,12cの圧接力によ
り原稿後端にはPfa,Pfcの力が作用する。
【0036】しかし、中央の読取加圧コロ12bは、他
の2つの読取加圧コロ12a,12cに対して下流側に
Δdだけずらして配置されているので、このときまだ原
稿後端は、中央の読取加圧コロ12bと読み取り前ロー
ラ11bとのニップは抜けていない。
【0037】つまり、原稿は中央の読取加圧コロ12b
と読み取り前ローラ11bとにより挟持されながら搬送
される。したがって、他の読取加圧コロ12a,12c
の圧接力により原稿後端にPfa,Pfcの力が作用し
ても、読取加圧コロ12bと読み取り前ローラ11bと
により挟持されながら搬送されている原稿には速度変動
は発生しない。
【0038】なお、この後、原稿後端が中央の読取加圧
コロ12bと読み取り前ローラ11bとのニップ部Bを
通過すると、その直後、中央の読取加圧コロ12bの圧
接力により原稿後端には不図示のPfcの力が作用す
る。しかし、この力Pfcは、本実施の形態の場合、3
つの読取加圧コロ12a,12b,12cが同じ位置に
配置されている場合に比べて約1/3となる。
【0039】このように、3つの読取加圧コロ12a,
12b,12cのうち中央の読取加圧コロ12bの読み
取り前ローラ11bに対する圧接位置を他の読取加圧コ
ロ12a,12cの圧接位置よりも下流側にΔdだけず
らすようにすることにより、原稿後端が読取加圧コロ1
2a,12b,12cと読み取り前ローラ11a,11
b,11cとのニップ部を抜けるとき、原稿後端に加速
力が加わるのは中央の読取加圧ローラ12bと読み取り
前ローラ11bとのニップ部を抜けた時だけとなり、原
稿後端に加わる加速力を減少させることができる。
【0040】これにより、原稿後端がニップ部を抜ける
瞬間の速度変動を抑制することができ、この結果、原稿
のブレを抑えることができ、画像ブレの発生を抑えるこ
とができる。なお、読取加圧ローラ12bと読み取り前
ローラ11bとの圧接圧を小さくすれば、ニップ部を抜
ける瞬間の原稿後端に加わる加速力が減少し、より原稿
のブレを抑えることができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0042】図7は、本実施の形態に係る原稿給送装置
(ADF)の要部拡大側面図である。なお、同図におい
て、図3と同一符号は、同一又は相当部分を示してい
る。
【0043】同図において、20は読み取り前ローラ1
1に圧接する読取加圧コロであり、本実施の形態におい
て、この読取加圧コロ20はゴムもしくは発泡体等、ゴ
ムに近い弾性を持った弾性体で形成されている。
【0044】そして、このように読取加圧コロ20を弾
性体で形成することにより、読み取り前ローラ11に圧
接する際、読取加圧コロ20は、同図に示すように搬送
ローラ11に変形しながら圧接するようになり、この結
果、ニップ部が搬送方向に拡がるようになる。
【0045】なお、本実施の形態において、読み取り前
ローラ11及び読取加圧コロ20はそれぞれ3つずつ設
けられており、さらに3つの読取加圧コロ20のうちの
中央の読取加圧コロは、既述した第1の実施の形態と同
様、2つの読取加圧コロに対して下流側にΔdだけずら
して配置されている。
【0046】ところで、同図は原稿後端が読取加圧コロ
20と読み取り前ローラ11とのニップ部を通過する前
の状態を示しており、このとき、読取加圧コロ20の圧
接方向は読み取り前ローラ11の軸芯11aに向いてい
る。
【0047】一方、図8は他の読取加圧コロ20a,2
0cと読み取り前ローラ11a,11cとのニップ部を
原稿後端が通過した瞬間を示している。このとき、点C
において読取加圧コロ20a,20cの圧接力により原
稿後端には原稿Sを搬送方向に押し出す力P’fa,
P’fcが作用する。
【0048】しかし、このとき読取加圧コロ20a,2
0cは容易に潰れ、既に一部が読み取り前ローラ11に
圧接しており、これによりニップ部の効果中心であるポ
イントDにおいて読取加圧コロ20a,20cには、原
稿後端を押し出す際の読取加圧コロ20a,20cの回
転を防止する−P’fa、−P’fcのブレーキ力がか
かるようになる。
【0049】さらに、このとき原稿後端は、中央の読取
加圧コロ20bと読み取り前ローラ11bとのニップ部
を抜けておらず、原稿は中央の読取加圧コロ20bと読
み取り前ローラ11bとにより挟持されながら搬送され
る。したがって、他の読取加圧コロ20a,20cの圧
接力により原稿後端に力P’fa,P’fcの力が作用
しても、読取加圧コロ20bと読み取り前ローラ11b
とにより挟持されながら搬送されている原稿には速度変
動は発生しない。
【0050】そして、このように構成することにより、
既述した第1の実施の形態と同様の効果を奏することが
できる。
【0051】なお、これまでは搬送中の原稿のブレを防
ぐための、画像読取位置の手前側に配された読み取り前
ローラ11及び読取加圧コロ12,20の構成について
述べてきたが、原稿のブレは読み取り前ローラ11及び
読取加圧コロ12,20だけで発生するものではなく、
第1搬送ローラ8,搬送コロ9においても同様の現象が
発生する。
【0052】従って画像読取位置直前の読み取り前ロー
ラ11及び読取加圧コロ20だけでなく、その上流側に
設けられる搬送ローラ8,9を同様の構成とすることに
より、さらに原稿の安定搬送が可能になる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、軸
方向に並設された複数の搬送ローラにそれぞれ圧接する
複数の従動コロのうち、所定の従動コロの搬送ローラに
対する圧接位置を他の従動コロの圧接位置よりも搬送方
向下流側としてシート後端が従動コロと搬送ローラとの
ニップ部を抜ける瞬間、シート後端に加わる加速力を減
少させるようにすることにより、画像ブレの発生を抑え
ながらシートを画像読取位置に給送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装
置を備えた画像読取装置を具備した画像形成装置の構成
を示す図。
【図2】上記シート給送装置であるADFの構成を説明
する図。
【図3】上記ADFにおいて原稿が読み取り前ローラと
読取加圧コロとのニップ部を抜ける前の状態を示す図。
【図4】上記ADFにおいて原稿が読み取り前ローラと
読取加圧コロとのニップ部を抜けた直後の状態を示す
図。
【図5】上記ADFの要部平面図。
【図6】上記ADFにおける原稿搬送速度変動の発生を
抑える原理を説明する図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る原稿給送装置
(ADF)の要部拡大側面図。
【図8】上記原稿給送装置(ADF)における原稿搬送
速度変動の発生を抑える原理を説明する図。
【図9】従来の原稿を搬送する一般的なローラ対の構成
を示す図。
【図10】従来の搬送ローラ対における原稿搬送速度の
変動原理を説明する図。
【符号の説明】
11a,11b,11c読み取り前ローラ 12a,12b,12c読み取り加圧コロ 20a,20b,20c読み取り加圧コロ 30 自動原稿給送装置(ADF) 90 スキャナ部 91 光学系読取装置 100 画像形成装置 102 画像形成部 Q 読取位置 S 原稿
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/12 Z (72)発明者 西方 一志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H076 BA15 BA24 BA35 BA36 BA45 BA46 2H108 AA14 CA04 JA15 3F049 CA16 CA31 DA12 LA02 LA05 LB02 5C072 AA01 BA17 CA02 DA04 NA01 XA01 XA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを画像読取位置に給送するシート
    給送装置において、 軸方向に並設され、前記シートを前記画像読取位置に搬
    送する複数の搬送ローラと、 前記複数の搬送ローラにそれぞれ圧接し、前記シートを
    搬送する際には前記搬送ローラと共に前記シートを挟持
    する複数の従動コロと、 を備え、 前記複数の従動コロのうち、所定の従動コロの前記搬送
    ローラに対する圧接位置を他の従動コロの圧接位置より
    も搬送方向下流側としたことを特徴とするシート給送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記従動コロとして弾性を有するコロを
    用いたことを特徴とする請求項1記載のシート給送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取位置に給送されたシートの
    画像を読み取る画像読取部と、前記シートを画像読取位
    置に搬送する請求項1又は2記載のシート給送装置とを
    備えたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取位置に給送されたシートの
    画像を読み取る画像読取部と、前記画像読取部により読
    み取られたシート画像情報に応じて画像を形成する画像
    形成部と、前記シートを画像読取位置に搬送する請求項
    1又は2記載のシート給送装置とを備えたことを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 シートがセットされるトレイと、前記ト
    レイ上のシートを一枚づつピックアップするピックアッ
    プローラと、画像読取位置にシートを導く導入パスと、
    1以上の導入搬送ローラと加圧従動コロ対、及び画像読
    み取りを終了したシートを排出トレイに導く排出パスお
    よび排出搬送手段を有するシート給送装置において、 読取位置に対し上流側にあり、シートを読取位置に導く
    導入パスに設置され、少なくともシートが読取位置に達
    する直前の導入搬送ローラ対に構成され、駆動部の動力
    が直接もしくはプーリやギヤなどの駆動伝達手段を介し
    て伝わるローラと、前記ローラに加圧され、ローラ軸方
    向に複数設けられる従動コロのうち、一部の従動コロの
    前記ローラに対する取り付け位相が搬送方向下流側に設
    けられることを特徴とするシート給送装置。
  6. 【請求項6】 シートがセットされるトレイと、前記ト
    レイ上のシートを一枚づつピックアップするピックアッ
    プローラと、画像読取位置にシートを導く導入パスと、
    1以上の導入搬送ローラと加圧従動コロ対、及び画像読
    み取りを終了したシートを排出トレイに導く排出パスお
    よび排出搬送手段を有するシート給送装置において、 読取位置に対し上流側にあり、シートを読取位置に導く
    導入パスに設置され、少なくともシートが読取位置に達
    する直前の導入搬送ローラ対に構成され、駆動部の動力
    が直接もしくはプーリやギヤなどの駆動伝達手段を介し
    て伝わるローラと、前記ローラに加圧され、ローラ軸方
    向に複数設けられる従動コロがゴムもしくは発砲体等、
    ゴムに近い弾性を持った弾性体であり、一部の従動コロ
    の前記ローラに対する取り付け位相が搬送方向下流側に
    設けられることを特徴とするシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5記載のシート給送装置を備
    えたことを特徴とする画像読取装置または画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記請求項6記載のシート給送装置を備
    えたことを特徴とする画像読取装置または画像形成装
    置。
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