JP2003202368A - センサ配置決定方法及びその装置並びに受信装置 - Google Patents

センサ配置決定方法及びその装置並びに受信装置

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JP2003202368A JP2001400964A JP2001400964A JP2003202368A JP 2003202368 A JP2003202368 A JP 2003202368A JP 2001400964 A JP2001400964 A JP 2001400964A JP 2001400964 A JP2001400964 A JP 2001400964A JP 2003202368 A JP2003202368 A JP 2003202368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽像を最小限に押えることができ、これによ
って到来方位を正確に推定できるセンサ配置決定方法及
びその装置並びに受信装置を提供する。 【解決手段】 複数の入射信号が同時に入射される第1
〜第4アンテナ11〜14と、各アンテナ11〜14に
おける複数の入射信号の位相応答を行列で表したステア
リングベクトルを生成するベクトル生成部27と、ベク
トル生成部27で生成されたステアリングベクトルに基
づいてステアリングベクトルの自己相関量と相互相関量
とからなる自己内相関量を算出する相関量算出部28
と、相関量算出部28で算出された相互相関量が所定値
以下になるように第1〜第4アンテナ11〜14の配置
を決定するアンテナ配置決定部29とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセンサの各
々に入射される複数の入射信号の到来方位を推定する際
に発生する偽像を最小限に押えるように複数のセンサの
配置を決定するセンサ配置決定方法及びその装置並びに
受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スーパーレゾリューション(超分
解能)による入射信号の入射方位の測定や、干渉波抑圧
により複数の入射信号から1つの入射信号を分離するヌ
ルステアリングという技術が知られている。特開200
0−216620号公報は、このような技術を採用した
「受信装置」を開示している。
【0003】この従来の受信装置は、スーパーレゾリュ
ーションの1つであるMUSIC(Multiple Signal Cl
assification)法と、ヌルステアリングの1つであるア
ダプティブアレイ技術といった各々独立した技術を組合
せることにより、複数のアンテナで受信された信号を用
いて、同一周波数の複数の到来波の方位を測定し、且つ
複数の到来波の中から不要波を抑圧して希望波のみを分
離するといった2つの機能を同時に実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、複数のセンサを
所定間隔で配置したセンサアレイシステムにより、広帯
域の周波数範囲の入射信号を受信しようとした場合に
は、センサ間隔を受信信号の半波長間隔以内に配置する
ことが不可能となる。この場合、入射信号の到来方位を
求めるアルゴリズムを用いたMUSIC法により、到来
角に対するスペクトラムを求め、該スペクトラムに基づ
いて複数の入射信号の到来方位を推定すると、スペクト
ラム上には本来の到来方位に相当する部分にピークを持
つ真像が発生するとともに、本来の到来方位とは異なる
方位に相当する部分にピークを持つ偽像が発生する。こ
のため、この偽像を真像と誤って認識してしまい、信号
の到来していない方位を推定する場合がある。
【0005】本発明は、入射信号の到来方位を推定する
際に発生する偽像を最小限に押えることができ、これに
よって到来方位を正確に推定できるセンサ配置決定方法
及びその装置並びに受信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
るセンサ配置決定方法は、上記課題を達成するために、
複数の入射信号が同時に入射される複数のセンサを配置
し、前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応
答を行列で表したステアリングベクトルを生成し、生成
されたステアリングベクトルに基づいて前記ステアリン
グベクトルの自己相関量と相互相関量とからなる自己内
相関量を算出し、算出された前記相互相関量が所定値以
下になるように前記複数のセンサの配置を決定すること
を特徴とする。
【0007】この本発明の第1の態様に係るセンサ配置
決定方法によれば、ステアリングベクトルに基づいて算
出された自己内相関量の内の相互相関量が所定値以下に
なるように複数のセンサの配置を決定するので、入射信
号の到来方位を推定する際に発生する偽像を最小限に押
えることができ、これによって到来方位を正確に推定で
きる。
【0008】また、第1の態様に係るセンサ配置決定方
法においては、前記ステアリングベクトルは、仰角を固
定し且つ試験電波を各到来方向から前記各センサに入射
したときに前記各センサにおいて所定の角度毎に測定し
たデータから構成できる。また、生成されたステアリン
グベクトルに基づいて前記ステアリングベクトルの複素
共役転置行列を求め、前記複素共役転置行列と前記ステ
アリングベクトルとを演算することにより前記ステアリ
ングベクトルの前記自己内相関量を求めるように構成で
きる。
【0009】本発明の第2の態様に係るセンサ配置決定
装置は、上記課題を達成するために、複数の入射信号が
同時に入射される複数のセンサと、前記各センサにおけ
る前記複数の入射信号の位相応答を行列で表したステア
リングベクトルを生成するベクトル生成部と、前記ベク
トル生成部で生成されたステアリングベクトルに基づい
て前記ステアリングベクトルの自己相関量と相互相関量
とからなる自己内相関量を算出する相関量算出部と、前
記相関量算出部で算出された前記相互相関量が所定値以
下になるように前記複数のセンサの配置を決定するセン
サ配置決定部とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、第2の態様に係るセンサ配置決定装
置においては、前記ベクトル生成部は、仰角を固定し且
つ試験電波を各到来方向から前記各センサに入射したと
きに前記各センサにおいて所定の角度毎に測定したデー
タを前記ステアリングベクトルとするように構成でき
る。また、前記相関量算出部は、前記ベクトル生成部で
生成されたステアリングベクトルに基づいて前記ステア
リングベクトルの複素共役転置行列を求め、前記複素共
役転置行列と前記ステアリングベクトルとを演算するこ
とにより前記ステアリングベクトルの前記自己内相関量
を求めるように構成できる。
【0011】本発明の第3の態様に係る受信装置は、複
数の入射信号が同時に入射される複数のセンサと、前記
各センサにおける前記複数の入射信号の位相応答を行列
で表したステアリングベクトルを生成するベクトル生成
部と、前記ベクトル生成部で生成されたステアリングベ
クトルに基づいて前記ステアリングベクトルの自己相関
量と相互相関量とからなる自己内相関量を算出する相関
量算出部と、前記相関量算出部で算出された前記相互相
関量が所定値以下になるように前記複数のセンサの配置
を決定するセンサ配置決定部と、前記センサ配置決定部
で前記複数のセンサの配置が決定されたときにおける、
前記相関量算出部で算出された前記自己内相関量に基づ
いて到来角に対するスペクトラムを求め、該スペクトラ
ムに基づいて前記複数の入射信号の到来方位を求める到
来方位演算部とを備えたことを特徴とする。
【0012】この構成によれば、到来方位演算部は、セ
ンサ配置決定部で複数のセンサの配置が決定されたとき
における、相関量算出部で算出された自己内相関量に基
づいて到来角に対するスペクトラムを求め、スペクトラ
ムに基づいて複数の入射信号の到来方位を求めるので、
スペクトラム上における偽像は最小限に押えられるか
ら、複数の入射信号の到来方位を正確に推定できる。
【0013】また、本発明の第3の態様に係る受信装置
は、複数の入射信号が同時に入射される複数のセンサ
と、前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応
答を行列で表したステアリングベクトルを生成するベク
トル生成部と、前記ベクトル生成部で生成されたステア
リングベクトルに基づいて前記ステアリングベクトルの
自己相関量と相互相関量とからなる自己内相関量を算出
する相関量算出部と、前記相関量算出部で算出された前
記相互相関量が所定値以下になるように前記複数のセン
サの配置を決定するセンサ配置決定部と、前記複数のセ
ンサからの前記複数の入射信号が混合された複数の混合
信号を所定の狭帯域にそれぞれ制限して出力する複数の
帯域制限ろ波器と、前記複数の帯域制限ろ波器からの狭
帯域に制限された複数の信号に基づいて、独立成分分析
の手法により前記複数の入射信号を分離・抽出する独立
成分分析部とを備えたことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、第1の態様に係るセン
サ配置決定方法の作用及び効果と同様な作用及び効果が
得られるとともに、受信した各センサからの混合信号を
狭帯域に帯域制限し、その狭帯域に帯域制限された各ア
ンテナの信号を用いて独立成分分析を行うので、センサ
毎の入射信号の変調成分で見たときに、事実上時間差が
無視できるようになり、センサ毎の信号到達時間の差が
生じる条件下でも一般的なブラインド信号分離の手法に
よりアンテナからの観測信号である混合信号中に含まれ
る原信号を分離・抽出できる。
【0015】また、本発明の第3の態様に係る受信装置
においては、前記ベクトル生成部は、仰角を固定し且つ
試験電波を各到来方向から前記各センサに入射したとき
に前記各センサにおいて所定の角度毎に測定したデータ
を前記ステアリングベクトルとするように構成できる。
また、前記相関量算出部は、前記ベクトル生成部で生成
されたステアリングベクトルに基づいて前記ステアリン
グベクトルの複素共役転置行列を求め、前記複素共役転
置行列と前記ステアリングベクトルとを演算することに
より前記ステアリングベクトルの前記自己内相関量を求
めるように構成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0017】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係るセンサ配置決定装置は、センサとしてアン
テナを使用し、複数のアンテナの各々に複数の入射信号
を入射し、広帯域の周波数範囲の信号を受信する上で、
複数のアンテナの配置と入射信号の条件から求められる
ステアリングベクトルの自己内相関量の内の相互相関量
に基づいて、偽像を最小とするように複数のアンテナの
配置を決定する。
【0018】なお、以下では、説明を簡単にするため
に、アンテナの数を「4」とし、入射信号の数を「n=
4」として説明するが、アンテナの数及び入射信号の数
はこれらに限定されず任意である。
【0019】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
センサ配置決定装置の構成を示すブロック図である。こ
のセンサ配置決定装置は、第1〜第4アンテナ11〜1
4、第1〜第4帯域制限ろ波器21〜24、ベクトル生
成部27、相関量算出部28、センサ配置決定部29か
ら構成されている。
【0020】第1〜第4アンテナ11〜14としては、
バーチカルアンテナ、ダイポールアンテナといった無指
向性のアンテナ、及び任意の指向性を持ったアンテナ等
が用いられ、種々の方位からの電波を受信する。これら
第1〜第4アンテナ11〜14を設置する間隔や高さは
任意である。第1〜第4アンテナ11〜14は、空中か
らの複数の入射信号(電波)S〜Sを受信し、これ
らが混合された混合信号を第1〜第4帯域制限ろ波器2
1〜24に送る。
【0021】第1〜第4帯域制限ろ波器21〜24は、
第1〜第4アンテナ11〜14からの混合信号に含まれ
る所定帯域の周波数成分のみを通過させてベクトル生成
部27に送る。なお、各第1〜第4帯域制限ろ波器21
〜24が通過させる周波数帯域は同じである。
【0022】帯域制限制御器25は、通過させる周波数
帯域、つまり通過させる周波数成分の範囲を指定するた
めの制御信号を生成する。この帯域制限制御器25で生
成された制御信号は、第1〜第4帯域制限ろ波器21〜
24に送られる。第1〜第4帯域制限ろ波器21〜24
は、帯域制限制御器25からの制御信号に従って、入力
された混合信号に含まれる所定帯域の周波数成分のみを
通過させる。
【0023】この帯域制限制御器25は、任意の帯域の
周波数成分を通過させるような制御信号を生成できるよ
うに構成されている。したがって、帯域制限制御器25
からの制御信号を適宜変更することにより、第1〜第4
帯域制限ろ波器21〜24を通過する周波数帯域を任意
に変化させることができる。
【0024】ベクトル生成部27は、第1〜第4帯域制
限ろ波器21〜24からの信号に基づいて、各アンテナ
11〜14における複数の入射信号の位相応答を行列で
表したステアリングベクトルを生成する。相関量算出部
28は、ベクトル生成部27で生成されたステアリング
ベクトルに基づいてステアリングベクトルの複素共役転
置行列を求め、複素共役転置行列とステアリングベクト
ルとを演算することによりステアリングベクトルの自己
内相関量を求める。アンテナ配置決定部29は、相関量
算出部28で算出された相互相関量が所定値以下になる
ように第1〜第4アンテナ11〜14の配置を決定す
る。
【0025】次に、図3のフローチャートを参照しなが
らセンサ配置決定装置により実現されるセンサ配置決定
方法を説明する。
【0026】今、n個(nは2以上の整数)のアンテナ
のアレイに同時にm個(mは2以上の整数)の信号が入
射する場合を仮定する。この状態は、下記式(1)で表
すことができる。
【0027】
【数1】 ここで、X1〜nは各アンテナで観測される時系列デー
タ、A=[a(θ),…a(θ)]はアンテナの配置
と特性とで決まるn行×m列の信号混合の行列、S
1〜m(t)はm個の入射信号、N1〜n(t)は各ア
ンテナにおける雑音である。
【0028】一般に、スーパーレゾリューションによる
方位測定やヌルステアリングにおいては、上記式(1)
における「A」に相当する情報が直接的又は間接的に推
定される。
【0029】ここで、[A]をステアリングベクトルaと
する。このステアリングベクトルaは、ステアリングベ
クトル生成部27で生成される。図2に示すように、仰
角を固定し、試験アンテナ10を回転させながら試験ア
ンテナ10から試験電波を第1〜第4アンテナ11〜1
4に向けて放射し、第1〜第4アンテナ11〜14が試
験アンテナ10から試験電波を各到来方向から入射した
ときに所定の角度毎(例えば1degステップ)にデータ
を測定し、測定されたたデータをステアリングベクトル
aとする(ステップS11)。このステアリングベクト
ルaは、各アンテナ11〜14における複数の入射信号
の位相応答を行列で表したものであり、[4×360]の
行列、即ち、式(2)で表される。
【0030】
【数2】 なお、このステアリングベクトルaは、例えばシュミレ
ーションにより測定しても良い。このステアリングベク
トルaは、アンテナのメインローブの方向を決めるもの
である。
【0031】次に、相関量算出部28は、ベクトル生成
部27で生成されたステアリングベクトルに基づいてス
テアリングベクトルの複素共役転置行列を求め、複素共
役転置行列とステアリングベクトルとを演算することに
よりステアリングベクトルの自己内相関量Pを求める
(ステップS13)。
【0032】この自己内相関量Pは、式(3)で表され
る。
【0033】
【数3】 ここで、上添字Hは複素共役転置を表す。そして、自己
内相関量Pは、式(4)で示すように[360×360]
の行列となる。
【0034】
【数4】 この行列の対角成分が自己相関部分(本発明の自己相関
量に対応)であり、その他の成分が相互相関部分(本発
明の相互相関量に対応)となる。そして、自己内相関量
から相互相関量が抽出される(ステップS15)。この
相互相関量からステアリングベクトルaの相関関係が求
まる。例えば、相互相関量p40・2は、ステアリング
ベクトルaの40degと2degとの成分の相関値を表す。
相関関係が強い場合には、相互相関量p40・2の値は
大きくなり、相関関係が弱い場合には、相互相関量p
40・2の値は小さくなる。
【0035】相互相関量p40・2が大きい値を示した
場合には、到来波が40degから到来した場合、40deg
以外の2degからも到来したという、本来の到来方位以
外にも偽像として方位を示すアンビギュティ(曖昧性)
が発生する。また、相互相関量が大きい場合には、第2
の実施の形態において後述するように、MUSICスペ
クトラム上の偽像の値も大きくなる。逆に、相互相関量
が小さいほど、MUSICスペクトラム上の偽像が小さ
い。
【0036】このため、アンテナ配置決定部29は、相
関量算出部28で算出された相互相関量が所定値以下か
否かを判定し(ステップS17)、相互相関量が所定値
以下になっていない場合には、第1〜第4アンテナ11
〜14の配置を変更し(ステップS19)、ステップS
11に戻って、再度、ステップS11〜ステップS17
までの処理を繰り返し行う。そして、相互相関量が所定
値以下になった場合には、そのときの第1〜第4アンテ
ナ11〜14の配置を最適な配置として決定する(ステ
ップS21)。
【0037】このように第1の実施の形態に係るセンサ
配置決定方法及びその装置によれば、生成されたステア
リングベクトルに基づいてステアリングベクトルの自己
相関量と相互相関量とからなる自己内相関量を算出し、
算出された相互相関量が所定値以下になるように複数の
アンテナの配置を決定するので、所望の周波数範囲にお
いて、入射信号の到来方位を推定する際に発生する偽像
を最小限に押えることができる。また、複数のアンテナ
の最適な配置としては、一直線上に所定間隔で配置され
る場合、円周上に所定間隔で配置される場合、あるい
は、円弧上に所定間隔で配置される場合等が挙げられ
る。
【0038】なお、一例として、MUSIC法の場合を
説明したが、MUSIC法以外の他のアルゴリズムでも
同様な関係を求めることができる。また、アンテナ配置
決定部29は、例えば、相互相関量が自己相関量の1/
n(n>1で例えばn=7)以下になるように第1〜第
4アンテナ11〜14の配置を決定しても良く、同様な
効果が得られる。
【0039】(第2の実施の形態)図4に示す第2の実
施の形態に係る受信装置は、図1に示す第1の実施の形
態に係るセンサ配置決定装置を備えた受信装置であり、
第1の実施の形態のセンサ配置決定装置に対して、さら
にサンプリング部30及び到来方位演算部47を追加し
た点が異なる。なお、図4に示す部分において、図1に
示す部分と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。ここでは、異なる部分についてのみ説明する。
【0040】サンプリング部30は、第1〜第4中間周
波数変換器31〜34、局部発振器35、第1〜第4A
/D変換器41〜44及び発振器45から構成されてい
る。
【0041】局部発振器35は、受信電波を中間周波数
に変換するために必要とする発信周波数を有する信号を
生成する。この局部発振器35で生成された信号は、第
1〜第4中間周波数変換器31〜34に送られる。
【0042】第1〜第4中間周波数変換器31〜34の
各々は、何れも図示を省略するが、高周波増幅器、周波
数混合器及び中間周波数増幅器から構成されている。
【0043】高周波増幅器は、受信周波数帯の高周波
を、次段の周波数混合器の入力電圧として適当な大きさ
になるように増幅する。周波数混合器は、高周波増幅器
で増幅された信号と局部発振器35の出力信号とを混合
し、それらの和又は差の周波数を作ることにより中間周
波数の信号に変換する。中間周波数増幅器は、受信電波
の周波数を、より低い中間周波数に変換して増幅する。
これにより、安定で高利得の増幅を行うことができ、感
度を向上させることができる。
【0044】上記のように構成される第1〜第4中間周
波数変換器31〜34から出力される信号は、第1〜第
4A/D変換器41〜44にそれぞれ送られる。
【0045】発振器45は、第1〜第4中間周波数変換
器31〜34からの信号をサンプリングするためのサン
プリングクロックを生成する。この発振器45で生成さ
れたサンプリングクロックは第1〜第4A/D変換器4
1〜44に送られる。
【0046】第1〜第4A/D変換器41〜44は、発
振器45からの信号をサンプリングクロックとして、第
1〜第4中間周波数変換器31〜34からのアナログ信
号をサンプリングすることにより、デジタル信号にそれ
ぞれ変換する。第1〜第4A/D変換器41〜44の各
々から出力されるデジタル信号は、到来方位演算部47
及びベクトル生成部27に供給される。
【0047】ベクトル生成部27は、第1〜第4A/D
変換器41〜44からの信号に基づいて、各アンテナ1
1〜14における複数の入射信号の位相応答を行列で表
らしたステアリングベクトルを生成する。
【0048】このような構成の受信装置によれば、ベク
トル生成部27、相関量算出部28及びアンテナ配置決
定部29を設けたので、第1の実施の形態に係るセンサ
配置決定装置の効果と同様な効果が得られる。即ち、入
射信号の到来方位を推定する際に発生する偽像を最小限
に押えることができる。
【0049】また、到来方位演算部47は、第1〜第4
A/D変換器41〜44からの信号と相関量算出部28
で算出された自己内相関量とに基づいて、MUSIC等
のアルゴリズムを用いて入射信号の到来方位を測定す
る。この到来方位演算部47の処理を図5を参照して詳
細に説明する。
【0050】MUSIC法は相関行列の固有値と固有ベ
クトルとを用いた推定法である。図5のようにアンテナ
間隔dのM素子等間隔リニアアレーに平面波がK波到来
していて、各到来波の信号波形と到来角がFk(t),
θ(k=1,2…K)と表されるとき、各アンテナに
おける各到来波の位相応答を表す方向ベクトルa
(θ )は、式(5)で与えられる。
【0051】
【数5】 ここで、上添字Tは転置を表す。よって、入力ベクトル
は式(6)〜式(10)で表される。
【0052】
【数6】 上式においてN(t)は熱雑音ベクトルであり、その成
分は平均が0で分散(電力)がσの独立な複素ガウス
過程である。このとき、アンテナ間の相関特性を表す相
関行列は式(11)〜式(12)で与えられる。
【0053】
【数7】 ここで、上添字Hは複素共役転置を表す。到来波が互い
に無関係であれば信号相関行列SのランクはKとなる。
また、方向行列AもランクはKである。従って、この場
合の相関行列RxxはランクKの非負定値エルミート行
列となる。この行列の固有値λ(i=1,2…,M)
は実数となり、下記の式(13)の関係を有する。
【0054】
【数8】 従って、相関行列の固有値を求め、熱雑音電力σより
大きい固有値の数から到来波数Kを推定することができ
る。また、固有値λ(i=1,2…,M)に対応する
固有ベクトルをe(i=1,2…,M)とすると、M
次元のエルミート空間の正規直交基底ベクトルとして扱
われる。この空間は信号空間span{e1,…eK}と雑音空間s
pan{eK+1,…e}との二つの部分空間にわけることが
でき、信号空間と雑音空間とは互いに直交補空間の関係
にある。
【0055】span{e1,…eK}はベクトルe(i=1,
2…,M)で張られる空間とする。また、信号空間は方
向ベクトルを用いて、span{a(θ),…,a
(θ)}と表すことができる。従って、熱雑音電力に
等しい固有値に対応する固有ベクトルは全て到来波の方
向ベクトルと直交することになる。そこで、式(14)
のような評価関数を定義する。
【0056】
【数9】 これはMUSICスペクトラムと呼ばれ、到来角θに対
するスペクトラムのK個のピークが到来方位θ(k=
1,2…K)となる。なお、式(13)からもわかるよ
うに、熱雑音電力に等しい最小固有値が少なくとも一つ
必要なので、アレーのセンサ数はM≧K+1が必要条件
となる。
【0057】ここで、式(14)の分子の部分が、式
(3)の自己内相関量Pとなる。このため、到来方位演
算部47は、アンテナ配置決定部27で第1〜第4アン
テナ11〜14の配置が決定されたときにおける、相関
量算出部28で算出された自己内相関量Pを用いて式
(14)に示すMUSICスペクトラムを求め、該MU
SICスペクトラムに基づいて複数の入射信号の到来方
位を求める。
【0058】即ち、第1〜第4アンテナ11〜14の配
置が決定されたときにおける自己内相関量Pの内の相互
相関量は、所定値以下に設定されているので、図6に示
すように、MUSICスペクトラム上における偽像は最
小限に押えらて、該スペクトラム上には所望信号(複数
の入射信号)のみのピークPのみが現れる。このた
め、ピークPにおける方位が複数の入射信号の到来方
位となり、複数の入射信号の到来方位を正確に推定でき
る。
【0059】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態に係る受信装置は、センサとしてアンテナを使用
し、複数のアンテナに入射された複数の入射信号の混合
信号から原信号を分離して出力することを特徴とし、入
射信号S1,・・・,nをブラインド信号分離の手法に
より求めるものである。ブラインド信号分離とは、セン
サの応答性や信号の性質、入射信号の予備知識なしでセ
ンサ数と同数までの入射信号を分離するアルゴリズムで
ある。このアルゴリズムは、ブラインド信号分離や独立
成分分析(ICA:Independent Component Analysis)
と呼ばれ、多くの公知文献が発表されている。
【0060】図7に示す本発明の第3の実施の形態に係
る受信装置は、図1に示す第1の実施の形態に係るセン
サ配置決定装置を備えた受信装置であり、図4に示す第
2の実施の形態に係る受信装置に対して、到来方位演算
部47に代えて、独立成分分析部50及び出力処理部6
0を設けた点が異なる。図7に示す部分において、図4
に示す部分と同一部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。ここでは、異なる部分についてのみ説明す
る。
【0061】独立成分分析部50は、ブラインド信号分
離の手法により、第1〜第4A/D変換器41〜44か
らの原信号(入射信号S〜S)が混合されてなる観
測信号から原信号を分離・抽出する。この独立成分分析
部50の詳細は後述する。この独立成分分析部50で抽
出された信号は出力処理部60に送られる。
【0062】出力処理部60は、第1〜第4D/A変換
器61〜64から構成されている。第1〜第4D/A変
換器61〜64は、独立成分分析部50からのデジタル
信号をアナログ信号にそれぞれ変換し、分離信号O
としてそれぞれ出力する。
【0063】次に、このように構成された第3の実施の
形態に係る受信装置の動作を説明する。
【0064】各アンテナ11〜14で観測される入射信
号S1,・・・,nの混合信号x ,・・・,n(t)
は、第1〜第4帯域制限ろ波器21〜24にそれぞれ送
られる。第1〜第4帯域制限ろ波器21〜24は、混合
信号x1,・・・,n(t)の所定帯域の周波数成分の
みをそれぞれ通過させ、サンプリング部30に送る。
【0065】サンプリング部30の第1中間周波数変換
器31は、第1帯域制限ろ波器21からの混合信号x
(t)を入力して中間周波数の信号に変換する。詳しく
は、第1中間周波数変換器31内の高周波増幅器は混合
信号x(t)を高周波増幅する。この高周波増幅され
た信号は、局部発振器35からの信号と混合されてそれ
らの和又は差の周波数が作られることにより中間周波数
の信号に変換される。中間周波数の信号は中間周波数増
幅器により増幅されて第1A/D変換器41に送られ
る。
【0066】第1A/D変換器41は、第1中間周波数
変換器31からのアナログ信号を、発振器45からのサ
ンプリングクロックを用いてサンプリングすることによ
りデジタル信号に変換し、観測信号X(t)として出
力する。
【0067】同様に、第2〜第4中間周波数変換器32
〜34は、第2〜第4帯域制限ろ波器22〜24からの
混合信号x2,3,4(t)をそれぞれ入力して中間周
波数の信号に変換し、第2〜第4A/D変換器41にそ
れぞれ送る。
【0068】第2〜第4A/D変換器42〜44は、第
2〜第4中間周波数変換器32〜34からのアナログ信
号を、発振器45からのサンプリングクロックを用いて
サンプリングすることによりデジタル信号に変換し、観
測信号X2,3,4(t)として出力する。この際、サ
ンプリング間隔(サンプリングクロックの周波数)は、
各アンテナ11〜14に到達する入射信号S
1,・・・,nの時間差の影響が出ない値に調整され
る。このようにしてサンプリング部30で生成された観
測信号X1,・・・,n(t)は、独立成分分析部50
に送られる。
【0069】独立成分分析部50は、観測信号X
1,・・・,n(t)として送られてくるn個のサンプ
リング時系列を用いて、ブラインド信号分離のアルゴリ
ズムにより、選択された帯域内の信号y(t)を分離・
抽出する。以下、分離・抽出の手順を詳細に説明する。
【0070】この第3の実施の形態におけるブラインド
信号分離は、時間遅れなく混合された信号の分離に対し
て用いられる。先ず、その基本となるブラインド信号分
離の問題についてここで定義する。信号源が下記式(1
5)のベクトルで与えられるとする。
【0071】
【数10】 但し、s(t)は、n個の入射信号であり、平均「0」
であって、互いに独立であるとする。また、Tは転置を
表す。
【0072】観測は、各アンテナ11〜14で観測され
帯域制限された時系列データを意味しており、
【数11】 で表すものとする。これは、1,・・・,nの各アンテ
ナ11〜14で観測された信号であると考えることがで
きる。一般には、アンテナの数と信号源の数とは必ずし
も一致しないが、ここでは一致しているものとする。
【0073】単純なICAの問題では、s(t)とx
(t)との間に、
【数12】 なる単純な線形関係を仮定する。Aは、各アンテナ11
〜14の配置と特性で決まる信号混合行列(n行×n
列)の実数行列である。s(t)やAに関する知識を持
たずx(t)を独立な信号成分に分離する。
【0074】即ち、あるn×nの実数行列を求めること
により、
【数13】 で求まる互いに独立なy(t)を再構成することがIC
Aの目的である。Bは理想的にはA−1となればよいわ
けだが、そうはならず順番の入れ違い(permutation)
と大きさ(amplitude)の任意性は残ってしまう。
【0075】この問題の解法の1つとして、確率分布の
独立性に基づく分離法がある。各s (t)が(強)定
常でガウシアン(Gaussian)でないという仮定のもと
で、y (t)が互いに独立になるようにBを求める手
法がさまざまに提案されているが、それらの多くは次の
ようにまとめることができる。y(t)を強定常過程と
して、その同時分布の密度関数を、
【数14】 とすると、独立性の定義はp(y)をp(y)のy
についての周辺分布として、
【数15】 とかける。
【0076】同時分布と周辺分布の積との間Kullback-L
eibler 発散(divergence)は、
【数16】 となる。但し、H(Y;B)は同時分布p(y)のエン
トロピー、H(Y;B)は周辺分布p(y)のエン
トロピーである。
【0077】これは{Y}(i=1,・・・,n)の
相互情報量である。信号源が正規分布でないという仮定
からKL(B)はp(y)が互いに独立な場合に限り
「0」となる。これらはp(x)とBによって定まるも
のである。
【0078】ここで、p(y)dy=p(x)dx、p
(y)=p(x)/|B|(|B|はBの行列式)であ
ることに注意すると、
【数17】 となる。
【0079】一方、周辺分布のエントロピーは、
【数18】 である。よって、
【数19】 となり、
【数20】 のようにすれば最急降下法として正しいBを求めること
ができる。上記式(25)の中で問題となるのは逆行列
(B−1を計算している点である。
【0080】収束性に関しては、これにいかなる正定値
行列を掛けても構わないことから、BBを掛ければ
(これは正則な行列の多様体上でのリーマン(Rieman)
計量に対応している)、
【数21】 が新たな学習則となる。定常性の仮定よりp(s)、p
(x)とp(y)は時間的に独立である。この仮定のも
と、アンサンブル平均を時間平均に置き換えることがで
きる。
【0081】
【数22】 したがって、ηを正の定数とし、データが観測される毎
に下記式(28)に従ってパラメータを更新すればB
が得られる。
【0082】
【数23】 ここで、当然問題になるのは、上記式(24)のp(y
)或いはψ(y)をいかに定義するかである。通常、
これはパラメトリックな非線形関数や統計的な展開法が
用いられる。
【0083】大雑把な考え方を示すと、もしp(y
が正規分布ならはψ(y)は線形関数となる。一方、正
規分布より裾が”重い”場合(sub-Gaussian)多項式な
どで近似するのがよく、正規分布より裾が”軽い”場合
(super-Gaussian)シグモイド(Sigmoid)関数などで
近似するのがよいとされている。音声信号などは裾が”
軽い”ので、シグモイド関数などがうまく働く。
【0084】以上のようにして独立成分分析部50で分
離・抽出された信号y1,・・・, (t)は出力処理
部60に送られる。出力処理部60では、独立成分分析
部50からのデジタル信号として送られてくる信号y
1,・・・,n(t)をアナログ信号に変換する。より
詳しくは、出力処理部60から出力される信号y
(t)は、第1D/A変換器61でデジタル信号に変
換され、分離信号Oとして外部に送出される。同様
に、信号y2,3,4(t)は、第2〜第4D/A変換
器62〜64でデジタル信号にそれぞれ変換され、分離
信号O〜Oとして外部にそれぞれ送出される。
【0085】このように、第3の実施の形態に係る受信
装置によれば、ベクトル生成部27、相関量算出部28
及びアンテナ配置決定部29を設けたので、第1の実施
の形態に係るセンサ配置決定装置の効果と同様な効果が
得られる。即ち、入射信号の到来方位を推定する際に発
生する偽像を最小限に押えることができる。
【0086】また、受信した各アンテナの受信信号を各
アンテナの信号の到達時間に差がなくなる狭帯域信号に
まで帯域制限を行い、その狭帯域に帯域制限された各ア
ンテナの信号を用いて独立成分分析を行うようにしたの
で、各アンテナの信号到達時間の差が生じる条件下でも
一般的なブラインド信号分離の手法によりアンテナから
の観測信号である混合信号中に含まれる原信号を分離・
抽出できる。
【0087】なお、上述した実施の形態では、センサと
して、アンテナを用いた例を説明したが本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、センサとして、音声
を検知するマイクロフォン、生体の種々の状態を検知す
るセンサ等を用いることができる。また、本発明は、第
2の実施の形態に係る受信装置と第3の実施の形態に係
る受信装置とを組み合わせた受信装置にも適用可能であ
るのは勿論である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ステアリングベクトルに基づいて算出された自己内相関
量の内の相互相関量が所定値以下になるように複数のセ
ンサの配置を決定するので、入射信号の到来方位を推定
する際に発生する偽像を最小限に押えることができ、こ
れによって到来方位を正確に推定できるセンサ配置決定
方法及びその装置並びに受信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ配置決
定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】試験電波を用いてステアリングベクトルを測定
する例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るセンサ配置決
定方法を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る受信装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】MUSICによる到来方位推定を説明するため
の図である。
【図6】到来角に対するMUSICスペクトラムを示す
図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る受信装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11〜14 第1〜第4アンテナ 21〜24 第1〜第4帯域制限ろ波器 25 帯域制限制御器 27 ベクトル生成部 28 相関量算出部 29 アンテナ配置決定部 31〜34 第1〜第4中間周波数変換器 35 局部発振器 41〜44 第1〜第4A/D変換器 45 発振器 47 到来方位演算部 50 独立成分分析部 60 出力処理部 61〜64 第1〜第4D/A変換器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入射信号が同時に入射される複数
    のセンサを配置し、 前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応答を
    行列で表したステアリングベクトルを生成し、 生成されたステアリングベクトルに基づいて前記ステア
    リングベクトルの自己相関量と相互相関量とからなる自
    己内相関量を算出し、 算出された前記相互相関量が所定値以下になるように前
    記複数のセンサの配置を決定することを特徴とするセン
    サ配置決定方法。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングベクトルは、仰角を固
    定し且つ試験電波を各到来方向から前記各センサに入射
    したときに前記各センサにおいて所定の角度毎に測定し
    たデータであることを特徴とする請求項1に記載のセン
    サ配置決定方法。
  3. 【請求項3】 前記生成されたステアリングベクトルに
    基づいて前記ステアリングベクトルの複素共役転置行列
    を求め、前記複素共役転置行列と前記ステアリングベク
    トルとを演算することにより前記ステアリングベクトル
    の前記自己内相関量を求めることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載のセンサ配置決定方法。
  4. 【請求項4】 複数の入射信号が同時に入射される複数
    のセンサと、 前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応答を
    行列で表したステアリングベクトルを生成するベクトル
    生成部と、 前記ベクトル生成部で生成されたステアリングベクトル
    に基づいて前記ステアリングベクトルの自己相関量と相
    互相関量とからなる自己内相関量を算出する相関量算出
    部と、 前記相関量算出部で算出された前記相互相関量が所定値
    以下になるように前記複数のセンサの配置を決定するセ
    ンサ配置決定部と、を備えたことを特徴とするセンサ配
    置決定装置。
  5. 【請求項5】 前記ベクトル生成部は、仰角を固定し且
    つ試験電波を各到来方向から前記各センサに入射したと
    きに前記各センサにおいて所定の角度毎に測定したデー
    タを前記ステアリングベクトルとすることを特徴とする
    請求項4に記載のセンサ配置決定装置。
  6. 【請求項6】 前記相関量算出部は、前記ベクトル生成
    部で生成されたステアリングベクトルに基づいて前記ス
    テアリングベクトルの複素共役転置行列を求め、前記複
    素共役転置行列と前記ステアリングベクトルとを演算す
    ることにより前記ステアリングベクトルの前記自己内相
    関量を求めることを特徴とする請求項4又は請求項5に
    記載のセンサ配置決定装置。
  7. 【請求項7】 複数の入射信号が同時に入射される複数
    のセンサと、 前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応答を
    行列で表したステアリングベクトルを生成するベクトル
    生成部と、 前記ベクトル生成部で生成されたステアリングベクトル
    に基づいて前記ステアリングベクトルの自己相関量と相
    互相関量とからなる自己内相関量を算出する相関量算出
    部と、 前記相関量算出部で算出された前記相互相関量が所定値
    以下になるように前記複数のセンサの配置を決定するセ
    ンサ配置決定部と、 前記センサ配置決定部で前記複数のセンサの配置が決定
    されたときにおける、前記相関量算出部で算出された前
    記自己内相関量に基づいて到来角に対するスペクトラム
    を求め、該スペクトラムに基づいて前記複数の入射信号
    の到来方位を求める到来方位演算部と、を備えたことを
    特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 複数の入射信号が同時に入射される複数
    のセンサと、 前記各センサにおける前記複数の入射信号の位相応答を
    行列で表したステアリングベクトルを生成するベクトル
    生成部と、 前記ベクトル生成部で生成されたステアリングベクトル
    に基づいて前記ステアリングベクトルの自己相関量と相
    互相関量とからなる自己内相関量を算出する相関量算出
    部と、 前記相関量算出部で算出された前記相互相関量が所定値
    以下になるように前記複数のセンサの配置を決定するセ
    ンサ配置決定部と、 前記複数のセンサからの前記複数の入射信号が混合され
    た複数の混合信号を所定の狭帯域にそれぞれ制限して出
    力する複数の帯域制限ろ波器と、 前記複数の帯域制限ろ波器からの狭帯域に制限された複
    数の信号に基づいて、独立成分分析の手法により前記複
    数の入射信号を分離・抽出する独立成分分析部と、を備
    えたことを特徴とする受信装置。
  9. 【請求項9】 前記ベクトル生成部は、仰角を固定し且
    つ試験電波を各到来方向から前記各センサに入射したと
    きに前記各センサにおいて所定の角度毎に測定したデー
    タを前記ステアリングベクトルとすることを特徴とする
    請求項7又は請求項8に記載の受信装置。
  10. 【請求項10】 前記相関量算出部は、前記ベクトル生
    成部で生成されたステアリングベクトルに基づいて前記
    ステアリングベクトルの複素共役転置行列を求め、前記
    複素共役転置行列と前記ステアリングベクトルとを演算
    することにより前記ステアリングベクトルの前記自己内
    相関量を求めることを特徴とする請求項7乃至請求項9
    のいずれか1項に記載の受信装置。
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