JP4723916B2 - 電波発生源可視化装置及び電波発生源可視化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、違法電波の発生源や不要輻射等の電波の発生源を推定して、その位置を可視化して表示する電波発生源可視化装置及び電波発生源可視化方法に関する。
従来、不法電波や不要輻射等の電波発生源を探査して可視化するため、電波発生源可視化装置が使用されている。その一般的な手法は、基準のアンテナと、平面上に配列した方探アンテナとで電波を受信し、受信した電波を用いて電波到来方向を推定し、可視化処理するシステムである。電波到来方向の推定結果は画面上に表示されるか、または推定値(仰角、方位角)が提示される。例えば、特許文献1には、ホログラフィの原理に基いて波源画像を可視化するため、フーリエ変換によるスペクトルを得る例が記載されている。
一方、各アンテナで電波を受信する際、受信部にはAGC回路(Automatic Gain Control回路)の様なレベル調整回路を設けているのが一般的である。受信したRF信号は周波数変換部によって中間周波数の信号(IF信号)に変化され、その後、A/D変換器によってデジタル信号に変換されて、電波の到来方向を推定するための処理回路に供給され、電波ホログラフィ法により、振幅及び位相の情報を用いて到来方向を推定している。
また、装置を簡略化するためには、A/Dサンプリングの有効ビット数を減らすことが考えられる。一般にA/D変換器のサンプルレートは、ビット数が少ないほど高速にサンプリングできるため、広帯域な周波数範囲でサンプリングを行う場合には、ビット数の少ないA/D変換器を選択せざるを得なくなり、例えば1bitサンプリングによるデジタル化が行われている。ADサンプリングのビット数が減ると表現できる受信レベル範囲(ダイナミックレンジ)が狭くなるため、受信部にAGC回路のようなレベル調整回路を設け、受信レベルが小さい場合は増幅し、受信レベルが大きい場合は減衰して入力レベルを安定化している。
しかしながら、従来の電波発生源可視化装置では、方探アンテナの複数のアンテナ素子で受信した信号を順次切り換えて出力し、基準のアンテナで受信した信号との相関値を基に電波の到来方向を推定するようにしているため、複数のアンテナ素子を切り換える毎に受信信号のレベルが変動し、AGC回路でのレベル調整が追従できず、受信信号の振幅情報が不安定になるため、正確に電波の到来方向を推定することができないという不都合があった。
特開平9−134113号公報
従来の電波発生源可視化装置では、AGC回路のような受信信号の振幅情報を調整する回路が含まれる場合、電波の到来方向を正確に推定できないことがあつた。
本発明は、受信部(RF系)にAGC回路を含む場合や、1bitサンプリングのような少ないビット数でデジタル化を行った場合でも、電波発生源を容易に推定し可視化することができる電波発生源可視化装置及び電波発生源可視化方法を提供することを目的とする。
本願発明の電波発生源可視化装置は、基準のアンテナに入力された電波を受信するとともに、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を順次切換えて受信し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを得て、これら第1,第2のデジタルデータの複素振幅の複素相関値を利用して電波の到来方向を電波ホログラフィ法で推定し、2次元画像化した結果を出力する電波発生源可視化装置において;前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波の到来方向を推定するようにしたことを特徴とする。
また、本願発明の電波発生源可視化装置は、基準のアンテナに入力された電波を受信する第1の受信部と;複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を順次受信する第2の受信部と;前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換部と;前記周波数変換部で周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換部と;前記A/D変換部からの第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理してそれぞれの複素振幅の複素相関値を算出し、前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波発生源を推定し波源画像を生成する演算処理部と;前記波源画像を表示する表示部と;を具備してなる。
また、本願発明の電波発生源可視化方法は、基準のアンテナに入力された電波を第1の受信部で受信するとともに、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を第2の受信部で順次受信する受信ステップと;前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換ステップと;前記周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換ステップと;前記A/D変換ステップからの第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理してそれぞれの複素振幅の複素相関値を算出し、前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波発生源を推定し波源画像を生成する演算処理ステップを有し、前記波源画像を表示部に表示するようにしたものである。
本発明によれば、受信部にAGC回路(Automatic Gain Control回路)がある場合や、1bitサンプリングのような少ないビット数でデジタル化を行った場合でも、電波発生源を容易に推定し可視化することができる電波発生源可視化装置及び電波発生源可視化方法を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の電波発生源可視化装置の全体構成を示すブロック図である。電波発生源可視化装置100は、主にリファレンスアンテナ10、アレーアンテナ11、アンテナ切換部20、受信部30、31、周波数変換部40、A/D変換部50、演算処理部60、及び表示部70から構成されている。さらに、カメラ80、映像信号処理回路81、合成処理部90を設けても良い。
アレーアンテナ11は、平面上の縦横方向に二次元的に (例えば縦6個×横6個)のアンテナ素子(例えばダイポールアンテナ)121〜12nを有し、リファレンスアンテナ10、アレーアンテナ11は、同一周波数帯を測定可能な受信アンテナである。アンテナ素子の形状・種類、アンテナ素子の総数、アンテナ素子を配置するための間隔などは、測定対象、測定目的などにより任意に設定される。また、アレー面の反対側から入射する電波の入感を抑えるため、アンテナ素子121〜12nを配置した面は反射板とする必要がある。
また、アレーアンテナ11のアンテナ素子121〜12nの内、いずれか1つをリファレンスアンテナ10として利用することも可能である。この場合は、アレーアンテナの素子数は1だけ減るが、リファレンスアンテナ10を別に取り付けるための機械的な構造が不要となる。
リファレンスアンテナ10で受信した電波は第1の受信部30に供給され、アレーアンテナ11で受信した電波は、アンテナ切換部20で順次に切換え選択され、第2の受信部31に供給される。第1,第2の受信部31,32は、AGC回路を含み、到来した電波をその強度に応じて増幅し、レベル調整して一定のレベルで出力する。受信部31,32で受信した電波は、周波数変換部40で増幅するとともに、中間周波数(IF周波数)に変換し、周波数変換後の信号をA/D変換部50でデジタル信号に変換する。
A/D変換部50においては、リファレンスアンテナ10、及びアレーアンテナ11で選択されたアンテナ素子からの受信信号を同時サンプリングによりA/D変換し、デジタル化されたデータは、演算処理部60に供給される。A/D変換のビット数は、1ビットでも可能である。
演算処理部60は、電波の到来方向を推定して波源を示す画像(以下波源画像)を生成し、表示部70に表示するもので、アレーアンテナ11で受信した信号をアンテナ切換部20で順次切換えて選択した信号と、リファレンスアンテナ10で受信した受信波間の位相差を検出して電波の到来方向を推定する。
演算処理部60は、演算部61と、CPU62、メモリ63を含み、演算部61は、リファレンスアンテナ10とアレーアンテナ11で受信した信号の周波数スペクトルを解析するスペクトル解析部と電波到来方向推定部を含み、スペクトル解析部は、各受信部で受信した信号の周波数別の強度を解析し、受信信号の周波数を推定する。また、電波到来方向推定部は、例えば電波ホログラフィ法が用いられ、リファレンスアンテナ10とアレーアンテナ11の各アンテナ素子で受信した電波の複素振幅から振幅情報を取り除き、それぞれの複素相関値を算出し、アンテナアレー11の配置と同じように行列に配置して2次元FFT(高速フーリエ変換)処理することにより、電波発生源の位置を推定して可視化するものある。
図2は、演算処理部60の動作を説明するフローチャートであり、電波ホログラフィ法による電波の到来方向推定処理を示すフローである。
図2のステップS11は、リファレンスアンテナ10と、アレーアンテナ11の各アンテナ素子121〜12nで受信された信号のデジタルデータを取得するステップであり、受信部30、31のAGC回路を経由した信号は、周波数変換部40、A/D変換部50を経てデジタルデータに変換される。アレーアンテナ11のアンテナ素子数をN個としたとき、N個のアレーアンテナのデジタルデータと、アンテナ切換部20の切換えタイミングに合わせてN個のリファレンスアンテナ10のデジタルデータが得られる。
アレーアンテナ11の素子番号をi=1、・・・、Nとした場合、素子番号iについてリファレンスアンテナ10のデジタルデータと、アレーアンテナ11のデジタルデータが得られる。
ステップS12は、リファレンスアンテナで受信したデジタルデータとアレーアンテナで受信したデジタルデータの複素相関値を算出するステップであり、先ずステップS11で得られたデジタルデータをFFT(高速フーリエ変換)する。FFTした結果は、複素数であり振幅情報と位相情報で表される。FFTの結果を用いて、到来方向を推定したい周波数範囲について複素相関値を計算する。
ステップS13は、複素相関値から振幅情報を取り除くステップであり、複素相関値を振幅で除することにより振幅情報を取り除き、位相情報のみとする。
ステップS14は、ステップS13で得られた複素相関値から相関マトリクスCを得る。相関マトリクスCは、アレーアンテナ11の物理的な配置と同じ配列に、複素相関値を配置し、数学上の行列とするものである。
ステップS15は、ステップS14で得られた相関マトリクスCの周囲をゼロ埋めして拡張相関マトリクスDを得る。拡張相関マトリクスDは、例えば256×256の行列などのように拡張する。相関マトリクスを拡張相関マトリクスとする理由は、2次元FFTを行う際にサンプル数を故意に増やし、到来方向推定分解能を向上させるためである。
つまり、アンテナ素子数Nだけの情報量では到来方向の推定結果を算出する上で精度が出ないため、相関マトリクスCの周囲をゼロで埋め、拡張することで計算上の分解能を上げるものである。
次にステップS16では、ステップS15で得られた拡散相関マトリクスDについて、2次元FFTを行うことにより、到来方向推定結果Eを得ることができる。到来方向推定結果としては、到来方向別の推定電波強度を得ることができ、推定電波強度の強い方向に電波発射源があると推定される。
2次元FFTは、例えば先ず全ての行ごとに1次元FFTを行い、その後、全ての列ごとに1次元FFTを行う。到来方向推定結果は、行列として得られ、それぞれの要素はそれぞれの到来角度に対応している。
到来方向推定結果を方位角、仰角別に推定電波強度に色づけして2次元画像化し、表示部70で表示すると図3のように電波の到来方向を可視化した波源画像71を表示することができる。図3の例では、波源画像の最も濃い色部分が波源であることを示している。
さらに、ステップS17において、測定を繰り返す場合(YES)は、ステップS11に戻り、同様の処理を繰返して波源画像を表示する。尚、演算部61での各ステップの演算処理はCPU62の制御のもとに行われ、演算結果はメモリ63に記憶され、測定が繰り返される毎に更新された演算結果がメモリ63に記憶されることになる。
このように、本発明では到来方向を推定処理する際に、振幅情報を取り除き、位相情報のみで推定を行うため、受信部にAGC回路がある場合や、1bitサンプリングによるデジタル化を行った場合でも、振幅変動による影響を受けることがないため、到来方向をより正確に推定することが可能となる。
尚、以上の説明に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、電波の到来方向を可視化する場合、電波発射源と推定される物体をカメラで撮影し、カメラ画像に到来方向を示す波源画像を重ねて表示するようにしても良い。この場合は、図1で示すようにアレーアンテナ11にカメラ80を取り付け、カメラで撮影した映像を映像信号処理回路81で処理してカメラ画像を作成し、このカメラ画像と演算処理部60で生成した波源画像を合成処理部90で合成して表示部70に重ね表示する。これにより、図3で示すように波源画像71とカメラ画像72を重ねて表示でき、電波発生源の位置を容易に確認することができる。
本発明の電波発生源可視化装置の一実施形態を示す全体構成図。 同実施形態における電波発生源可視化装置の動作の概略を説明するフローチャート。 同実施形態における表示部での波源画像の表示例を説明する説明図。
符号の説明
10…リファレンスアンテナ
11…アレーアンテナ
121,12n…アンテナ素子
20…アンテナ切換部
30、31…受信部
40…周波数変換部
50…A/D変換部
60…演算処理部
61…演算部
62…CPU
63…メモリ
70…表示部
80…カメラ
81…映像信号処理回路
90…合成処理部

Claims (10)

  1. 基準のアンテナに入力された電波を受信するとともに、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を順次切換えて受信し、
    前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを得て、これら第1,第2のデジタルデータの複素振幅の複素相関値を利用して電波の到来方向を電波ホログラフィ法で推定し、2次元画像化した結果を出力する電波発生源可視化装置において、
    前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波の到来方向を推定するようにしたことを特徴とする電波発生源可視化装置。
  2. 基準のアンテナに入力された電波を受信する第1の受信部と、
    複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を順次受信する第2の受信部と、
    前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部で周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換部と、
    前記A/D変換部からの第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理してそれぞれの複素振幅の複素相関値を算出し、前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波発生源を推定し波源画像を生成する演算処理部と、
    前記波源画像を表示する表示部と、を具備してなる電波発生源可視化装置。
  3. 前記演算処理部は、前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に、前記アレーアンテナの複数のアンテナ素子と同じ配列に複素相関値を配置した相関マトリクスを作成する相関マトリクス作成部と、前記相関マトリクスを二次元高速フーリエ変換処理して電波到来方向を推定する到来方向推定部を含むことを特徴とする請求項2記載の電波発生源可視化装置。
  4. 前記相関マトリクス作成部は、前記相関マトリクスの周囲をゼロ埋めして拡張相関マトリクスを得、前記到来方向推定部はこの拡張相関マトリクスを二次元高速フーリエ変換処理して電波到来方向を推定することを特徴とする請求項3記載の電波発生源可視化装置。
  5. 前記第1,第2の受信部は、AGC回路を含むことを特徴とする請求項2記載の電波発生源可視化装置。
  6. 前記A/D変換部は1bitサンプリングによりデジタル化を行うことを特徴とする請求項2記載の電波発生源可視化装置。
  7. 前記基準のアンテナは、前記アレーアンテナに含まれる複数のアンテナ素子の内の1つのアンテナ素子で構成したことを特徴とする請求項2記載の電波発生源可視化装置。
  8. 基準のアンテナに入力された電波を受信する第1の受信部と、
    複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を順次受信する第2の受信部と、
    前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部で周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換部と、
    前記A/D変換部からの第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理して複素振幅の複素相関値を算出する手段と、
    前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に前記アレーアンテナの複数のアンテナ素子と同じ配列に複素相関値を配置した相関マトリクスを作成する相関マトリクス作成手段と、
    前記相関マトリクスの周囲をゼロ埋めして拡張相関マトリクスを得る拡張マトリクス作成手段と、
    前記拡張相関マトリクスを二次元高速フーリエ変換処理して電波到来方向を推定し、波源画像を生成する手段と、
    前記波源画像を表示する表示部と、を具備してなる電波発生源可視化装置。
  9. 基準のアンテナに入力された電波を第1の受信部で受信するとともに、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を第2の受信部で順次受信する受信ステップと、
    前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換ステップと、
    前記周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換ステップと、
    前記A/D変換ステップからの第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理してそれぞれの複素振幅の複素相関値を算出し、前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に電波発生源を推定し波源画像を生成する演算処理ステップを有し、
    前記波源画像を表示部に表示するようにした電波発生源可視化方法。
  10. 基準のアンテナに入力された電波を第1の受信部で受信するともに、複数のアンテナ素子を含むアレーアンテナに入力された電波を第2の受信部で順次受信する受信ステップと、
    前記第1,第2の受信部で受信した信号を周波数変換する周波数変換ステップと、
    前記周波数変換されたそれぞれの信号をデジタル信号に変換し、前記基準のアンテナで受信した信号に対応する第1のデジタルデータと、前記アレーアンテナで受信した信号に対応する第2のデジタルデータを出力するA/D変換ステップと、
    前記第1,第2のデジタルデータを高速フーリエ変換処理し複素振幅から複素相関値を算出する算出ステップと、
    前記複素相関値を振幅で除算して前記複素相関値から振幅情報を取り除いた位相情報を基に、前記アレーアンテナの複数のアンテナ素子と同じ配列に複素相関値を配置した相関マトリクスを作成する相関マトリクス作成ステップと、
    前記相関マトリクスの周囲をゼロ埋めして拡張相関マトリクスを得る拡張マトリクス作成ステップと、
    前記拡張相関マトリクスを二次元高速フーリエ変換処理して電波到来方向を推定し、波源画像を生成する波源画像生成ステップと、を有し、
    前記波源画像を表示部に表示する電波発生源可視化方法。
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