JP4006064B2 - 円周走査型ホログラム観測方法及び装置 - Google Patents

円周走査型ホログラム観測方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波ホログラムや音波ホログラムの観測方法及び装置に関し、特に、死角のない観測を可能とする観測方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電波や音波も波動であるから、光の場合と同様に、ホログラムを観測することができ、波源像の可視化やノイズ(不要電磁波放射、騒音など)源の特定などに利用されている。本発明者は、例えば、特開平8−201459号公報や特開平9−134113号公報において、電波ホログラムや音波ホログラムを観測し、波動場強度や波源像を求めるための方法や装置を開示している。図1は、特開平8−201459号公報に示されたホログラム観測方法の概要を示す図である。観測対象(波源)91から離れた位置に矩形のホログラム観測面92を設定するとともに、ホログラム観測面92内を2次元的に移動する走査センサ93を用い、ホログラム観測面92の各点において、観測対象91からの所定の観測周波数の電波や音波を検出する。また、走査センサ93とは別に固定センサ94を設け、この固定センサ94でも観測対象からの上述の観測周波数の電波や音波を検出する。干渉器95により、両方のセンサ93,94からの信号を干渉させ、干渉後の信号を検波器96で検波する。そして、走査センサ93のホログラム観測面92内での座標に対応して、検波された信号(両方のセンサ93,94からの信号の相関を表す信号、すなわちホログラム観測面92内での走査センサ93の位置でのホログラム強度を表す信号)をメモリ97に格納する。そして、ホログラム観測面92の全観測点での観測が終了したら、メモリ97からデータを読み出し、画像再生器98によって、ホログラム像を再生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のホログラム観測方法の場合、ホログラム観測面内での平面走査によってホログラムを観測するため、ホログラム観測面の裏側から到来する電波や音波を観測することができない。また、ホログラム観測面に対して極端に斜めに入射する電波や音波についても観測が難しいので、現実的には視野角が120°程度となって残りの240°は死角となってしまい、これによって、観測に制限が生じるという問題点がある。例えば、電波暗室などの部屋の1つの隅に観測対象を配置し、観測対象に対向する隅にホログラム観測装置を配置するような場合には、このような比較的狭い視野角であっても必要な観測を行うことができる。しかしながら、屋外での観測を行う場合、観測対象の電波や音波の飛来方向は前方方向だけであるとすることはできず、このため、観測できない電波や音波成分が多く残ってしまい、観測できない空間が生じてしまう。
【0004】
さらに従来のホログラム観測方法の場合、ホログラム観測面内の全観測点のデータを取得してからホログラム像再生を行うため、観測にリアルタイム性を欠いてしまうという問題点もある。
【0005】
本発明の目的は、死角がなくて360°全部を視野角とすることができ、かつ、リアルタイムに電波や音波の伝搬を評価を行うことができるホログラム観測方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のホログラム観測方法は、観測対象からの放射波動を測定してホログラムを再生するホログラム観測方法において、第1のセンサを円周上を走査させながらこの第1のセンサによって放射波動を受信して第1の受信信号とし、円周の中心に対して変化しない位置にある第2のセンサによって放射波動を受信して第2の受信信号とし、第1の受信信号と第2の受信信号を干渉させて干渉信号を取得し、干渉信号を検波して円周上での各点の測定データを得る。
【0007】
本発明の観測方法では、円周上の点を回転角φで表し、円周の半径をr、虚数単位をj、円周率をπ、円周の半周の範囲の中央の位置の回転角をφ'、放射波動の波長をλ、円周の中心軸に対する放射波動の入射角をθとし、所定の重み付け関数をW(φ)として、半周の範囲内にある各点での測定データEz(r,φ)に基づき、
【0008】
【数3】
Figure 0004006064
によって評価関数V(φ')を算出し、放射波動の方位φ'を推定するようにする。その際、評価関数V(φ')におけるピークを選択し、r・sin θの最適値から入射角θを算出することができる。あるいは、入射角θが90°となるように円周の回転軸方向を変化させながら評価関数V(φ')を算出するようにしてもよい。
【0009】
さらに本発明のホログラム観測方法では、円周上で第1のセンサを連続して移動させることにより測定データの取得を継続して実行し、既に得られている測定データのうちの半周分の測定データに基づいて、評価関数V(φ')を継続して算出するようにすることが望ましい。その場合、評価関数V(φ')の算出のための半周の角度範囲に、現在の第1のセンサの回転角が含まれないようにするとよい。また、回転角φ'の方向の画像を撮影し、この画像を、算出された評価関数V(φ')を表現する表示とともに表示するようにしてもよい。
【0010】
本発明のホログラム観測装置は、観測対象からの放射波動を測定してホログラムを再生するホログラム観測装置であって、放射波動を受信して第1の受信信号とする走査センサと、走査センサを円周上で走査させる駆動手段と、円周の中心に対して変化しない位置に配置し、放射波動を受信して第2の受信信号とする固定センサと、第1の受信信号と第2の受信信号を干渉させて干渉信号を出力する干渉器と、干渉信号を検波して円周上での各点の測定データを出力する検波器と、を有する。この観測装置においては、第2の受信信号から抽出されたID信号に基づいて測定のトリガタイミングが決定されるようにしてもよく、また、第2の受信信号から平均信号レベルを算出するレベル検出手段と、平均信号レベルに基づいて測定データのレベル校正を行うレベル校正器とを備えるようにしてもよい。
【0011】
本発明の観測装置は、円周に対応し、走査センサの現在の回転角に応じたアドレスで測定データが書き込まれるリングデータバッファメモリと、円周上の点を回転角φで表し、円周の半径をr、虚数単位をj、円周率をπ、円周の半周の範囲の中央の位置の回転角をφ'、放射波動の波長をλ、円周のなす面に対する放射波動の入射角をθとし、所定の重み付け関数をW(φ)として、リングデータバッファメモリ内に格納された上述の半周の範囲内にある各点での測定データEz(r,φ)に基づき、
【0012】
【数4】
Figure 0004006064
によって評価関数V(φ')を算出する評価値算出部と、を備える。その場合、走査センサの現在の回転角に半周分の角度を加算して回転角φ'とするオフセット加算部を設けることが好ましい。また、走査センサに対して半周分の角度差を保ったまま駆動手段によって走査センサとともに回転駆動されるTVカメラと、TVカメラでの撮影画像とともに測定データに基づく表示と評価関数に基づく表示を行う表示部と、を設けるようにするとよい。
【0013】
以下、本発明におけるホログラム観測の原理について説明する。図2(a),(b)に示すように3次元xyz直交座標を設定し、そのxy平面内であって、原点Oからの距離がrである点に観測点Pを配置する。観測点Pは原点Oの周りを回転できるものとし、x軸方向から測った観測点Pの回転角をφとする。波源Sのz軸方向から測った天頂角(入射角)をθとする。ここで波源Sからの平面波が観測点Pに入射するものとする。
【0014】
図2(a),(b)に示すように、磁界Hがy軸方向で、z軸とθの角度をなす方向に進む平面波に、マックスウェル(Maxwell)方程式の円筒座標表現を適用し、その電界Eのz軸成分すなわちEz成分を求めると、
【0015】
【数5】
Figure 0004006064
となる、ここでjは虚数単位、Jnはベッセル(Bessel)関数、k=2π/λ、λは観測対象の波動の波長である。
【0016】
(1)式は、ヤコビ(Jacobi)の展開公式を用いて、
【0017】
【数6】
Figure 0004006064
と展開できる。ここで、z=0とおいた円周上での電界Ezは、
【0018】
【数7】
Figure 0004006064
となる。また、x軸方向に対する平面波の入射角をφiとすると、(3)式は、
【0019】
【数8】
Figure 0004006064
と変形することができる。
【0020】
(4)式において、A0,θ,φiが未知で、z=0の平面(xy平面)上で原点Oからの距離がrである円周上の電界Ez(r,φ)のみが観測可能であるとする。ここで、評価関数V(φ')を以下のように定義する。
【0021】
【数9】
Figure 0004006064
ここで、W(φ)は、評価関数V(φ')の安定化(切り取り誤差の低減)を目的とする重み関数であり、例えば、
【0022】
【数10】
Figure 0004006064
とすれば、
【0023】
【数11】
Figure 0004006064
が成立し、すなわち、規格化重み関数とすることができる。
【0024】
(5)式に(4)式を代入すると、
【0025】
【数12】
Figure 0004006064
が得られる。この(8)式において、重み関数W(φ)を(6)式に示すような規格化重み関数とし、かつ、r'=r・sin θとすると、φ'=φiのときに、
V(φi)=A0・sin θ
となる。また、(8)式から明らかなように、r'=r・sin θでかつφ'=φiの条件で、V(φ')が最大値をとり、
【0026】
【数13】
Figure 0004006064
として、0<a≦1の任意の実数aをとってV(φ')を評価し、最大値を見つければ、θ,A0iは、それぞれ、
【0027】
【数14】
Figure 0004006064
として全て求めることができる。なお、A0は、sin θによる評価振幅の補正項である。
【0028】
なお、(8)式の指数関数項(exp項)すなわち被積分関数の振動項は、
【0029】
【数15】
Figure 0004006064
であり、r≫λでは、「r'=r・sin θかつφ'=φi」でない場合には、(8)式は、振動解の積分となるため、値がほぼ0となる。一方、「r'=r・sin θかつφ'=φi」の場合には、非振動解e0=1となって、ピークを与える。
【0030】
ここで、(8)式の結果を計算機シミュレーションによって確かめた結果を説明する。
【0031】
図3は、各波源のA0・sin θ=1として、φi=45°,135°,225°,315°のそれぞれに合計4個の波源Sを置いて観測される電界を用いて(8)式の評価を行った結果を、横軸を角度φ、縦軸をDOA(Direction of Arrival:到達方向)評価値として示すグラフである。グラフにおいて、実線は全ての波源のθを45°とした場合の結果を示し、点線は各波源のθを90°から30°まで変化させた場合の結果を示している。(8)式の評価では、r'=r・sin (45°)としている。また、r=100cm、λ=15cmとした。
【0032】
図3から明らかなように、本発明の方法によれば、複数の波源の方向を効率よく正確に分離できる。また、もし、z軸に対する入射角θが未知であっても、(8)式のr'を変化させてピークレベルや角度φに対するスペクトル広がりをみることにより、θを推定することが可能である。このとき、θによらずピーク位置が変化しないことから、例えば、r'=rで(8)式の角度φに対する全てのスペクトルを一度求めておき、いくつかのピークに対してのみ、0<r'≦rの範囲で評価値の最大を求める方法が有効である。ここでスペクトルとは、回転角φに対する評価値の変化を示すグラフのことをいう。
【0033】
さらにまた、電界Eの回転角φの成分、すなわち
【0034】
【外1】
Figure 0004006064
の評価も同様に可能である。z=0の平面における半径rの円周上での
【0035】
【外2】
Figure 0004006064
成分は、
【0036】
【数16】
Figure 0004006064
として、
【0037】
【数17】
Figure 0004006064
とみなせば、(5)式と同じ扱いができる。ただしこの場合は、sin θによる評価振幅の補正は必要ない。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図4は、本発明の実施の一形態の円周走査型ホログラム観測装置の構成を示す図であり、図5は走査アンテナの構成の一例を示す斜視図であり、図6はこの円周走査型ホログラム観測装置における信号処理装置部分の構成を示すブロック図である。ここでは、電波ホログラムを観測する場合について説明するが、音波ホログラムも下記と同様の構成によって測定することができる。電波ホログラムであるので、観測対象の波動を検出するためのセンサはアンテナである。
【0039】
この円周走査型ホログラム観測装置も、図1に示した従来のホログラム観測装置と同様に、固定アンテナ11と走査アンテナ12を備えているが、この走査アンテナ12は、観測ベンチ13の上にあって半径rの円周上を回転することにより走査を行う点で、従来の観測装置における走査アンテナと異なっている。すなわち走査アンテナ12は、円周走査を実行する。
【0040】
観測ベンチ13は、台14と、台14に取り付けられビーム(梁)部材16を水平面内で回転させるためのモータ15とを備え、走査アンテナ12は、ビーム部材16の一端に取り付けられている。ビーム部材16の他端には、周囲の情景を撮影するためのTV(テレビジョン)カメラ17が取り付けられ、また、ビーム部材16上には、走査アンテナ12からの受信信号とTVカメラ17からの高周波ビデオ信号を合成する方向性信号結合器18が設けられている。ここで、観測対象の電波の周波数帯域と高周波ビデオ信号の周波数帯域とは異なっており、方向性信号結合器18によって受信信号と高周波ビデオ信号を合成しても、後でこれら両信号を分けられるようになっている。
【0041】
ビーム部材16は、その上に取り付けられた走査アンテナ12、TVカメラ17及び方向性信号結合器18の重さがちょうど釣り合うような位置の近傍で、モータ15の回転軸19の一端により支持されている。走査アンテナ12は、ビーム部材16が回転軸19によって支持されている点から距離rのところに位置しており、回転軸19の回転によって、水平面内を半径rの円周上に沿って公転することになる。回転軸19の内部は同軸線路となっており、回転軸19の他端には同軸ロータリジョイント20が設けられていて、方向性信号結合器18からの信号が、回転軸19内の同軸線路及び同軸ロータリジョイント20を介して、同軸ケーブル21により外部に引出されるようになっている。また、モータ15は回転角センサを備えており、モータ15からは回転軸19の回転角φを表す信号も出力している。ここで回転軸19の回転角φは、そのまま走査アンテナ12の回転角(位置角)を表すものとする。
【0042】
ここで走査アンテナ12の構成について説明する。上述の原理説明から明らかなように、ここでは、電界Eのz軸成分Ezを観測したいので、走査アンテナ12としては、例えば、垂直型の半波長ダイポールアンテナを使用する。本発明者が特開平9−153725号公報で開示した反射板付きのプローブアンテナを好ましく使用することができる。図5は、特開平9−153725号公報に示すプローブアンテナを使用した走査アンテナ12を示す斜視図である。
【0043】
観測対象の電波の波長をλとして、少なくとも1辺が2λ以上である矩形の金属製の反射板31に対し、この反射板31のほぼ中央部に、背面側から同軸ケーブル32の一端が直立して挿入されている。反射板31からの同軸ケーブルの突出長は約λ/4であり、反射板31との貫通部で同軸ケーブル32の外部導体は反射板31と電気的接続している。そして、貫通部から先端側では、同軸ケーブル32の外部導体は、その突出方向に延びる1対のスリット部34によって2つに割れて外部導体片32a,32bとなっている。同軸ケーブル32の先端には、反射板31と平行な半波長ダイポールアンテナ33が、中央給電になるように接続している。具体的には、ダイポールアンテナ33の一方のエレメント33aの根元が一方の外部導体片32aの先端と接続し、他方のエレメント33bの根元が他方の外部導体片32bの先端と接続している。さらに、同軸ケーブル32の中心導体32cが、一方のエレメント33aの根元に接続している。この走査アンテナ12では、一方の外部導体片32aが4分の1波長の分布定数型バランとして機能し、平衡−不平衡変換が行われる。また、反射板31は、背面方向の指向利得を抑えるとともに、見かけ上、鏡像信号源を発生させてアンテナの正面方向への利得を向上させるためである。
【0044】
同軸ロータリジョイント20からの同軸ケーブル21は、分配器22に入力する。分配器22は、方向性信号結合器18で合成された走査アンテナ12の受信信号と高周波ビデオ信号とを分離するものであり、この分配器22には直流(DC)電源29も接続している。直流電源29は、TVカメラ17や走査アンテナ12のプリアンプ部(不図示)に電源電圧を供給するためのものである。直流電源29からの直流電流は、同軸ケーブル21や同軸ロータリジョイント20、回転軸19内の同軸線路を介して方向性信号結合器18に供給され、方向性信号結合器18で分離されて走査アンテナ12のプリアンプ部やTVカメラ17に送られる。
【0045】
分配器22で分離された信号のうち高周波ビデオ信号成分は、バンドパスフィルタ(BPF)23を介して復調器26に入力し、復調器26からの復調出力は表示部27に入力する。分配器22で分離された信号のうち、走査アンテナ12での受信信号成分は、バンドパスフィルタ24に入力して所定の観測周波数帯域に周波数制限された後、受信信号Sm(f)として信号処理装置28に入力する。また、固定アンテナ11で受信された信号は、不図示のプリアンプ部で増幅された後、バンドパスフィルタ25に入力し、走査アンテナ12側と同じ観測周波数帯域に周波数制限され、受信信号Sr(f)として信号処理装置28に入力する。信号処理装置28には、回転軸19の回転角φを表す信号も入力している。信号処理装置28からは、後述するように、測定データ及び評価データが表示部27に出力している。
【0046】
図6は、信号処理装置28の内部構成を示すブロック図である。信号処理装置28には、固定アンテナ11からの受信信号Sr(f)と走査アンテナ12からの受信信号Sm(f)とを干渉させ、干渉信号
【0047】
【数18】
Figure 0004006064
を生成する干渉器41と、干渉器41からの出力信号を複素検波して検波信号Vo(φ)を出力する検波器42と、固定アンテナ11からの受信信号Sr(f)を復調して平均信号レベルVRを求めるとともにこの受信信号中のID(識別)信号を検出して測定トリガとするレベル/ID検出器43と、検波信号Vo(φ)を平均信号レベルVRで除算することによりレベル校正を行い測定データE(r,φ)として出力するレベル校正器44と、各回転角ごとの、すなわち各測定点ごとの測定データE(r,φ)を格納するリングデータバッファメモリ45とを備えている。ここでtは時間変数であり、*は複素共役を表わしている。リングデータバッファメモリ45の各メモリアドレスは、円周走査による円周上の各観測点にそれぞれ対応しており、このため、観測点の回転角φをアドレスとして与えることで、リングデータバッファメモリ45でのその回転角φに対応するデータにアクセスすることができる。測定トリガは、検波器42での測定のトリガタイミングの制御などに使用される。なお、干渉器41及び検波器42としては、本発明者による特開平9−133721号に相関関数測定装置として開示された、乗算器及びベクトル検波器からなるものを好ましく使用することができる。
【0048】
連続的に発射される電波のホログラム像を再生する場合には、ID信号などを検出して測定のトリガタイミングとする必要はないが、間欠的に発射される電波のホログラム像を再生する場合には、発射のタイミングに合わせて測定を行う必要があり、そのために受信信号から検出されるID信号が用いられる。ID信号としては、例えば、既知の無線送信局からの予め知られている符号を含むユニークワード部分を用いたり、周波数ホップTDMA(時分割多元接続:Time Division Multi Access)の場合であればチャネル中心周波数の切り換え情報を用いたりすることができる。
【0049】
リングデータバッファメモリ45への書き込み位置は、回転軸19の回転角φを表す信号によって決定する。この円周走査型ホログラム観測装置では、リングデータバッファメモリ45から、上述の書き込み位置φとは円周上で正反対となる位置(再生位置φ')を中心として、両側それぞれ90°(=π/2 rad)の範囲のデータを読み出し、上述の(5)式の処理を行って評価データV(φ')を得るようにしている。そのため、回転角φに対して±180°(=±π rad)のオフセットを加えて再生位置φ'を算出するオフセット加算部46と、φ'±90°の範囲のデータをリンクデータバッファメモリ45から読み出して(5)式の処理を行って評価データV(φ')を算出する評価値算出部47とが、信号処理装置28内にさらに設けられている。
【0050】
次に、この円周走査型ホログラム観測装置の動作を説明する。
【0051】
モータ15を駆動することによって、回転軸19は所定の各速度で回転し、これに伴ってビーム部材16も回転し、走査アンテナ12は円周走査を実行する。このとき、TVカメラ17は、走査アンテナ12とは180°反対の方向を向きながら、走査アンテナ12とともに回転し、周囲の情景を撮像する。走査アンテナ12の現在の回転角φは、常時、モータ15から信号処理装置28に伝達されている。
【0052】
走査アンテナ12で受信した信号は、分配器22、バンドパスフィルタ24を経て、所定の観測周波数帯域に周波数制限された受信信号Sm(f)として干渉器41に入力する。ここでfは観測周波数を表している。固定アンテナ11で受信した信号もバンドパスフィルタ25を経て同様に周波数制限され、受信信号Sr(f)として干渉器41に入力する。干渉器41から、これら2つの受信信号Sm(f),Sr(f)の干渉信号
【0053】
【数19】
Figure 0004006064
が出力し、この干渉信号は、検波器42によって複素検波されて検波信号Vo(φ)となり、検波信号Vo(φ)は、レベル校正器44において平均信号レベルVRによってレベルが校正され、現在の回転角φに対する測定データE(r,φ)となる。この測定データE(r,φ)は、リングデータバッファメモリ45の現在の回転角φに対応したアドレスに書き込まれるとともに、表示部27に出力される。同時に、現在の回転角φに±180°のオフセットを算出して得られる再生位置φ'に基づき、再生位置φ'±90°の範囲のデータがリングデータバッファメモリ45から読み出され、読み出されたデータに基づいて評価値算出部47が上述の(5)式の処理を行って評価値を算出する。算出された評価値は、DOAの評価データV(φ')として、表示部27に出力される。なお、(5)式の処理を行う際、(5)式の積分式中の
【0054】
【数20】
Figure 0004006064
の部分については、予め計算しておいてメモリ等に格納しておき、実際に(5)式の処理を行う際にメモリから読み出すようにしてもよい。
【0055】
表示部27では、測定データE(r,φ)、評価データV(φ')、TVカメラ17で撮像した画像、回転角φ及び回転角φと正反対の角φ'についての情報が適宜に組み合わせて表示される。特に、TVカメラ17の撮像方向と角φ'の方向は一致するから、評価データV(φ')に対応する方向とTVカメラ17の撮像方向が一致し、画像上の対象物と評価データとのリアルタイムでの対応付けが極めて容易となって、騒音源や不要電磁放射源の特定に威力を発揮する。TVカメラ17の撮像画像とのリアルタイムでの対応付けを行わないような場合や、TVカメラ17が走査アンテナ12の反射側にない場合には、評価データの算出のための角度範囲を回転角φの正反対の方向を中心とした±90°の範囲とする必要はない。しかしながら、回転角φは、リングデータバッファメモリ45においてデータ書き込みを現に行っている位置角であって時間的、精度的な不連続点となっているので、評価データを算出するための角度範囲にはこの回転角φが含まれないようにすることが望ましい。したがって、TVカメラ17の撮像画像とのリアルタイムでの対応付けを行わないような場合には、評価データ算出のための角度範囲の中心角度φ'は、
【0056】
【数21】
Figure 0004006064
の範囲で選択することが可能である。
【0057】
本実施の形態では、ホログラム観測を開始する前には、まず、リングデータバッファメモリ45を全てゼロクリアし、また、測定やリングデータバッファメモリ45への書き込み、再生、評価データの算出の各処理は、連続して、複数回転の円周走査にわたって行うものとする。その結果、時々刻々の測定データE(r,φ)を表示することが可能になるとともに、360°全周にわたって評価データV(φ')を表示させることができ、また、走査アンテナ12が回転し続けている限り、随時、評価データV(φ')が更新されることになる。
【0058】
少なくとも必要な角度範囲、典型的には1周分の評価データV(φ')を取得したら、ピークを選択し、上述の(8)式のr'の最適値から、波源の天頂角θを算出する。r'の最適化を行う代わりに、r=r'として、ピーク方向φに向けてθの傾きが与えられるように台14を操作し、波源の天頂角θを求めるようにしてもよい。
【0059】
次に、表示部27での表示例について、図7を用いて説明する。図7(a)は表示部27での表示画面51の一例を示している。この表示画面51では、直接測定データE(r,φ)及びDOA評価値V(φ)の2つのグラフと、カメラ像C、カメラ像Hの2つの画像が同時に表示されている。各グラフは、それぞれ1周分のデータを横軸を方位、縦軸を振幅として表したものであり、マーカが輝点として表示されている。直接測定データのグラフにおけるマーカMは、現在の測定ポジションすなわち現在の方位角φを表し、DOA評価値のグラフにおけるマーカCは現在の再生ポジションすなわちマーカMの反対側(角度φ'の方向)を示し、マーカHは、DOA評価値のグラフに対して利用者が指定したピーク位置を示すものである。カメラ像Cは、現在の再生方向のテレビジョン画像であって、ビーム部材16の回転に伴ってTVカメラ17が移動するにつれて変化する動画像である。カメラ像Hは、上述のように利用者がDOA評価値のグラフで指定したマーカHのポジションを映すカメラ像であって、このカメラ像はTVカメラ17の移動によらず制止した画像となっている。そして、マーカHに対応する回転角H及び天頂角θに基づき、カメラ像Hでは波源位置にマーキング(図示、黒色表示)が施されて表示されている。
【0060】
また、図7(b)に示すように、測定データやDOA評価値は、レーダチャート表示とすることもできる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、固定センサと円周走査を行う走査センサとを用い、走査センサを移動させながら両方のセンサで受信した信号の干渉を求めることにより、死角がなくて360°全部を視野角とすることができ、かつ、リアルタイムに電波や音波の伝搬の評価を行えるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のホログラム観測装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 (a),(b)は、xyz直交座標系、波源及び観測点の関係を示す図である。
【図3】回転角φと評価値との関係のシミュレーション結果を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の一形態の円周走査型ホログラム観測装置の構成を示す図である。
【図5】走査アンテナの構成の一例を示す図である。
【図6】図1の装置における信号処理装置部分の構成を示すブロック図である。
【図7】 (a),(b)は表示例を示す図である。
【符号の説明】
11 固定アンテナ
12 走査アンテナ
13 観測ベンチ
14 台
15 モータ
16 ビーム部材
17 TVカメラ
18 方向性結合器
19 回転軸
20 同軸ロータリジョイント
21 同軸ケーブル
22 分配器
23,24,25 バンドパスフィルタ
26 復調器
27 表示部
28 信号処理装置
29 直流電源 41 干渉器
42 検波器
43 レベル/ID検出器
44 レベル校正器
45 リングデータバッファメモリ
46 オフセット加算部
47 評価値算出部

Claims (11)

  1. 観測対象からの放射波動を測定してホログラムを再生するホログラム観測方法において、
    第1のセンサを円周上を走査させながらこの第1のセンサによって放射波動を受信して第1の受信信号とし、
    前記円周の中心に対して変化しない位置にある第2のセンサによって放射波動を受信して第2の受信信号とし、
    前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を干渉させて干渉信号を取得し、
    前記干渉信号を検波して前記円周上での各点の測定データを得て、
    前記円周上の点を回転角φで表し、前記円周の半径をr、虚数単位をj、円周率をπ、前記円周の半周の範囲の中央の位置の回転角をφ ' 、放射波動の波長をλ、前記円周の中心軸(Z軸)に対する前記放射波動の入射角をθとし、所定の重み付け関数をW ( φ ) として、前記半周の範囲内にある各点での前記測定データE z ( , φ ) に基づき、
    Figure 0004006064
    によって評価関数V ( φ ') を算出し、前記放射波動の方位φ ' を推定することを特徴とするホログラム観測方法。
  2. 前記評価関数V(φ')におけるピークを選択し、r・sin θの最適値から前記入射角θを算出する請求項に記載のホログラム観測方法。
  3. 前記入射角θが90°となるように前記円周の回転軸方向を変化させながら前記評価関数V(φ')を算出する請求項に記載のホログラム観測方法。
  4. 前記円周上で前記第1のセンサを連続して移動させることにより前記測定データの取得を継続して実行し、既に得られている前記測定データのうちの半周分の測定データに基づき、前記評価関数V(φ')を継続して算出する請求項乃至いずれか1項に記載のホログラム観測方法。
  5. 前記評価関数V(φ')の算出のための前記半周の角度範囲に、現在の前記第1のセンサの回転角が含まれない請求項に記載のホログラム観測方法。
  6. 前記回転角φ'の方向の画像を撮影し、算出された前記評価関数V(φ')を表現する表示とともに前記画像を表示する、請求項またはに記載のホログラム観測方法。
  7. 観測対象からの放射波動を測定してホログラムを再生するホログラム観測装置であって、
    前記放射波動を受信して第1の受信信号とする走査センサと、
    前記走査センサを円周上で走査させる駆動手段と、
    前記円周の中心に対して変化しない位置に配置し、前記放射波動を受信して第2の受信信号とする固定センサと、
    前記第1の受信信号と前記第2の受信信号を干渉させて干渉信号を出力する干渉器と、
    前記干渉信号を検波して前記円周上での各点の測定データを出力する検波器と、
    前記円周に対応し、前記走査センサの現在の回転角に応じたアドレスで前記測定データが書き込まれるリングデータバッファメモリと、
    前記円周上の点を回転角φで表し、前記円周の半径をr、虚数単位をj、円周率をπ、前記円周の半周の範囲の中央の位置の回転角をφ ' 、放射波動の波長をλ、前記円周の中心軸に対する前記放射波動の入射角をθとし、所定の重み付け関数をW ( φ ) として、前記リングデータバッファメモリ内に格納された前記半周の範囲内にある各点での前記測定データE z ( , φ ) に基づき、
    Figure 0004006064
    によって評価関数V ( φ ') を算出する評価値算出部と、
    を有するホログラム観測装置。
  8. 前記第2の受信信号から抽出されたID信号に基づいて測定のトリガタイミングが決定される請求項に記載のホログラム観測装置。
  9. 前記第2の受信信号から平均信号レベルを算出するレベル検出手段と、前記平均信号レベルに基づいて前記測定データのレベル校正を行うレベル校正器とを備える請求項またはに記載のホログラム観測装置。
  10. 前記走査センサの現在の回転角に半周分の角度を加算して前記回転角φ'とするオフセット加算部を有する請求項7乃至9のいずれか1項に記載のホログラム観測装置。
  11. 前記走査センサに対して半周分の角度差を保ったまま前記駆動手段によって前記走査センサとともに回転駆動されるTVカメラと、
    前記TVカメラでの撮影画像とともに前記測定データに基づく表示と前記評価関数に基づく表示を行う表示部と、を有する請求項10に記載のホログラム観測装置。
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