JP2003201865A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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JP2003201865A
JP2003201865A JP2001399211A JP2001399211A JP2003201865A JP 2003201865 A JP2003201865 A JP 2003201865A JP 2001399211 A JP2001399211 A JP 2001399211A JP 2001399211 A JP2001399211 A JP 2001399211A JP 2003201865 A JP2003201865 A JP 2003201865A
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fuel
pump
supply pump
fuel injection
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Shigeru Maeda
茂 前田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン1の特定気筒(例えば#1気筒)の
燃焼室内に高圧燃料を噴射供給するインジェクタ3の燃
料噴射時の噴射量精度を向上することのできるコモンレ
ール式燃料噴射システムを提供する。 【解決手段】 サプライポンプ4にタイマ機構7を追加
し、エンジン回転数(NE)、目標噴射量(Q)および
インジェクタ3の噴射時期(T)に応じてタイマ機構7
を電気的に駆動して、ポンプ軸所定位置〜エンジンTD
C間の位相角度の範囲内でエンジン1のクランク軸15
(ロータ24)に対するサプライポンプ4のポンプ軸1
6の位相角度を変更した。これにより、サプライポンプ
4のポンプ圧送期間と特定気筒(例えば#1気筒)のイ
ンジェクタ3の噴射期間とが重ならないようになるの
で、燃料噴射時の噴射量精度の向上および燃料噴射毎の
噴射量のばらつきの低減を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サプライポンプ等
の燃料供給ポンプより吐出された高圧燃料をコモンレー
ル等の蓄圧容器内に蓄圧すると共に、その蓄圧容器内に
蓄圧された高圧燃料をインジェクタ等の電磁式燃料噴射
弁を介して内燃機関の気筒内に噴射供給する蓄圧式燃料
噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば多気筒ディーゼルエン
ジン用の燃料噴射システムとして、エンジンの気筒内に
噴射する燃料噴射圧に相当する高圧燃料を蓄圧するコモ
ンレールと、このコモンレール内に蓄圧された高圧燃料
を内燃機関の気筒内に噴射供給するインジェクタと、燃
料タンクからポンプ電磁弁を経て加圧室内に吸入された
燃料を加圧してコモンレール内に圧送(吐出)するサプ
ライポンプとを備えた蓄圧式燃料噴射システムが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄圧式燃料噴射
システムにおいては、エンジンの運転条件に応じて最適
な燃料噴射時期(噴射時期)と目標噴射量を算出する噴
射時期・噴射量算出手段と、設定された目標噴射量とコ
モンレール圧センサによって検出されたコモンレール圧
とから噴射期間を算出する噴射期間算出手段とを有し、
その噴射期間に応じた噴射パルス幅のインジェクタ駆動
電流(TQパルス)をインジェクタに印加して、エンジ
ンの気筒内への噴射量を制御している。
【0004】また、エンジンの運転条件および上記の目
標噴射量に応じた最適な目標コモンレール圧を算出し、
この目標コモンレール圧を達成するために、ポンプ電磁
弁へのポンプ駆動信号を調整して、サプライポンプより
吐出される燃料の圧送量(ポンプ吐出量)を制御するよ
うにしているが、図10のタイミングチャートに示した
ように、インジェクタの噴射期間とサプライポンプのポ
ンプ圧送期間(ポンプ圧送開始時期からポンプ圧送終了
時期まで)とが重なっている場合、インジェクタの燃料
噴射時の噴射圧がポンプ圧送のばらつきを受けて、エン
ジンの気筒内に噴射する実際の噴射量が上記の目標噴射
量よりも増えたり、減ったりする。これにより、インジ
ェクタの噴射期間とサプライポンプのポンプ圧送期間と
が重なっている場合と重なっていない場合とで、エンジ
ンの気筒内に噴射する実際の噴射量がばらつくため、イ
ンジェクタの燃料噴射時の噴射量精度が悪くなるという
問題が生じている。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、燃料噴射弁の燃料噴射
時の噴射量精度を向上することのできる蓄圧式燃料噴射
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関の出力軸と燃料供給ポンプの回転部材
との間に、内燃機関の出力軸に対する回転部材の位相角
度を最適な位相角度となるように変更するポンプ位相可
変機構を設けたことにより、燃料噴射弁の噴射期間と燃
料供給ポンプのポンプ圧送期間(ポンプ圧送開始時期か
らポンプ圧送終了時期まで)とが重複することは無い。
それによって、燃料噴射弁の燃料噴射時の燃料噴射圧が
ポンプ圧送のばらつきを受けて、内燃機関の気筒内に噴
射する実際の噴射量が目標噴射量よりも増えたり、減っ
たりすることは無い。これにより、燃料噴射弁の燃料噴
射時の噴射量精度を向上でき、且つ燃料噴射弁の燃料噴
射毎の噴射量のばらつきの低減を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の運転条件および燃料噴射弁の噴射期間に応じて設定さ
れる目標位相角度と位相角度センサによって検出される
実際の回転部材の位相角度とが略一致するようにポンプ
位相可変機構を電気的に制御する位相角度制御手段を設
けたことにより、燃料供給ポンプの回転部材の位相角度
を精度良く、電気的に制御できる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、燃料噴射
弁の噴射期間と燃料供給ポンプのポンプ圧送期間(ポン
プ圧送開始時期からポンプ圧送終了時期まで)とが重複
しないように、燃料噴射弁の噴射期間に対して燃料供給
ポンプのポンプ圧送期間を電気的にずらす圧送期間制御
手段を設けたことにより、燃料噴射弁の噴射期間が、燃
料供給ポンプのポンプ圧送期間と重なることは無い。そ
れによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成
することができる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、内燃機関
の運転条件に応じて燃料供給ポンプのポンプ圧送量の目
標値を算出する圧送量算出手段と、燃料噴射弁の噴射時
期または噴射期間および内燃機関の運転条件に応じてポ
ンプ圧送終了時期の目標値を算出する圧送終了時期算出
手段と、ポンプ圧送量の目標値、ポンプ圧送終了時期の
目標値および内燃機関の運転条件に応じてポンプ圧送開
始時期の目標値を算出する圧送開始時期算出手段とを設
けたことにより、燃料供給ポンプのポンプ圧送開始時期
とポンプ圧送終了時期を精度良く、電気的に制御でき
る。また、請求項5に記載の発明によれば、ポンプ電磁
弁の開閉時期を電気的に制御することにより、燃料供給
ポンプのポンプ圧送期間を精度良く制御できる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、第1動力
伝達手段と燃料供給ポンプの回転部材との間に、第1動
力伝達手段の応力の発生時期と第2動力伝達手段の応力
の発生時期とを燃料供給ポンプの動力伝達系の応力が最
小となるようにずらす応力抑制機構を設けたことによ
り、第1動力伝達手段の応力と第2動力伝達手段の応力
との合力が第1動力伝達手段の強度上の許容値を超える
ことは無い。また、請求項7に記載の発明によれば、回
転体として、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの
開閉時期を決めるためのカム山を有するカムシャフトを
用いることが望ましい。
【0011】請求項8に記載の発明によれば、カムシャ
フトの駆動トルクの発生時期と燃料供給ポンプの駆動ト
ルクの発生時期とを機械的にずらすように、内燃機関の
出力軸に対する燃料供給ポンプの回転部材の位相角度を
機械的に変更するポンプ位相可変機構を設けたことによ
り、請求項6に記載の発明と同様な効果を達成すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 [第1実施例の構成]図1ないし図4は本発明の第1実
施例を示したもので、図1はコモンレール式燃料噴射シ
ステムの全体構成を示した図で、図2はサプライポンプ
の動力伝達系を示した図である。
【0013】本実施例のコモンレール式燃料噴射システ
ムは、例えば多気筒ディーゼルエンジン等の内燃機関
(以下エンジンと言う)1の各気筒の燃焼室内に噴射す
る燃料噴射圧に相当する高圧燃料を蓄圧する蓄圧室を形
成するコモンレール(本発明の蓄圧容器に相当する)2
と、このコモンレール2にそれぞれ接続されて、エンジ
ン1の各気筒の燃焼室内に高圧燃料を噴射するための複
数個(本例では4個)のインジェクタ3と、エンジン1
により回転駆動されるサプライポンプ4と、複数個のイ
ンジェクタ3およびサプライポンプ4を電子制御する制
御部としての電子制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)1
0とを備えている。
【0014】コモンレール2には、連続的に燃料噴射圧
力に相当する高い燃料圧が蓄圧される必要があり、その
ためにコモンレール2に蓄圧される高圧燃料は、高圧燃
料流路(高圧流路)11を介してサプライポンプ4から
供給されている。なお、コモンレール2から燃料タンク
5へ燃料をリリーフするリリーフ配管14には、コモン
レール圧が限界蓄圧圧力(限界設定圧)を超えることが
ないように、圧力を逃がすためのプレッシャリミッタ1
3が取り付けられている。
【0015】各気筒のインジェクタ3は、本発明の燃料
噴射弁に相当するもので、コモンレール2より分岐する
複数の高圧燃料流路(高圧流路)12の下流端に接続さ
れて、エンジン1の各気筒への燃料噴射を行う燃料噴射
ノズル、この燃料噴射ノズル内に収容されたノズルニー
ドルを開弁方向に駆動する電磁式アクチュエータ、およ
びノズルニードルを閉弁方向に付勢するスプリング等の
付勢手段を有する電磁式燃料噴射弁である。
【0016】これらのインジェクタ3からエンジン1へ
の燃料の噴射は、ノズルニードルの背圧制御室内の圧力
を制御する電磁式アクチュエータとしての噴射制御用電
磁弁(図示せず)への通電および通電停止(ON/OF
F)により電子制御される。つまり、各気筒のインジェ
クタ3の噴射制御用電磁弁が開弁している間、コモンレ
ール2に蓄圧された高圧燃料がエンジン1の各気筒に噴
射供給される。ここで、インジェクタ3からのリーク燃
料(リターン燃料)またはノズルニードルの背圧制御室
からの排出燃料(リターン燃料)は、燃料還流路(低圧
流路)18から燃料還流路(低圧流路)19を経て燃料
タンク5にリターンされる。
【0017】サプライポンプ4は、本発明の燃料供給ポ
ンプに相当するもので、エンジン1のクランク軸(出力
軸、クランクシャフト)15の回転に伴ってポンプ軸
(回転部材、ドライブシャフト、ポンプ駆動軸)16が
回転することで、燃料タンク5から低圧燃料を汲み上げ
る周知のフィードポンプ(低圧供給ポンプ:図示せず)
と、ポンプ軸16により回転駆動されるカム(図示せ
ず)と、このカムに駆動される1個以上のプランジャ
(図示せず)と、1個以上のプランジャがシリンダ内を
往復摺動することにより吸入された燃料を加圧する1個
以上の加圧室(プランジャ室:図示せず)と、この加圧
室内の燃料圧が所定値以上に上昇すると開弁する吐出弁
とを有し、1噴射1圧送を行なうタイプの高圧供給ポン
プである。
【0018】また、サプライポンプ4には、ポンプ室内
の燃料温度が高温にならないようにリークポートが設け
られており、サプライポンプ4からのリーク燃料(リタ
ーン燃料)は、燃料還流路(低圧流路)17から燃料還
流路(低圧流路)19を経て燃料タンク5にリターンさ
れる。このサプライポンプ4のポンプ室から加圧室への
燃料流路には、その燃料流路を開閉することで、サプラ
イポンプ4からコモンレール2への燃料の吐出量(以下
ポンプ吐出量と言う)を変更する電磁式アクチュエータ
としての吸入調量型の電磁弁(以下吸入調量弁と言う)
6が取り付けられている。
【0019】吸入調量弁6は、ECU10からのポンプ
駆動信号によって電子制御されることにより、サプライ
ポンプ4の加圧室内に吸入される燃料の吸入量を調整し
てポンプ圧送量を変更する吸入調量弁(SCV)で、各
インジェクタ3からエンジン1の各気筒へ噴射される燃
料噴射圧に相当するコモンレール圧を制御する。この吸
入調量弁6は、ECU10からのポンプ駆動信号、つま
りECU10から供給される駆動電流が大きくなる程、
ポンプ吐出量が増える側(弁開度が大きくなる側)に作
動する。
【0020】ここで、本実施例では、エンジン1のクラ
ンク軸15からサプライポンプ4のポンプ軸16へ回転
動力を伝達する動力伝達手段として、エンジン1のクラ
ンク軸15とサプライポンプ4のポンプ軸16との間
に、サプライポンプ4のポンプ軸16にエンジン1の回
転動力を伝達する伝達装置23と、エンジン1のクラン
ク軸15と同期して回転するロータ24と、エンジン1
のクランク軸15に対するサプライポンプ4のポンプ軸
16の位相角度を機械的に変更するタイマ機構(本発明
のポンプ位相可変機構に相当する)7とを有している。
【0021】なお、伝達装置23は、エンジン1のクラ
ンク軸15と同期して回転すると共に、クランクプーリ
21とロータプーリ22との間に掛け渡されたベルトや
チェーン等から構成されている。また、タイマ機構7
は、インジェクタ3の噴射期間とサプライポンプ4のポ
ンプ圧送期間とが重ならないように、サプライポンプ4
のポンプ圧送期間(ポンプ圧送開始時期からポンプ圧送
終了時期まで)を、インジェクタ3の噴射時期よりも進
角側にずらす装置で、アクチュエータ25により駆動さ
れる。
【0022】ECU10には、制御処理、演算処理を行
うCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶
装置(ROM、RAM)、入力回路、出力回路、電源回
路、インジェクタ駆動回路およびポンプ駆動回路等の機
能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュー
タが設けられている。そして、各種センサからのセンサ
信号は、A/D変換器でA/D変換された後にマイクロ
コンピュータに入力されるように構成されている。
【0023】なお、本実施例の回転速度検出手段は、エ
ンジン1のクランク軸15と共に一体的に回転するタイ
ミングロータ(図示せず)の外周に形成された多数の歯
状部(突起部)に対向するように配置されたクランク角
センサ(電磁ピックアップ)31等より構成されてい
る。このクランク角センサ31は、タイミングロータが
1回転(クランク軸15が2回転)する毎に複数のNE
信号パルスを出力する。そして、ECU10は、NE信
号パルスの間隔時間を計測することによってエンジン回
転速度(以下エンジン回転数と言う:NE)を検出す
る。
【0024】そして、ECU10は、噴射量・噴射時期
制御手段を有し、各気筒のインジェクタ3の噴射量制御
・噴射時期制御を行うように構成されている。それは、
エンジン1の運転条件に応じた最適な噴射時期(=燃料
噴射時期)、目標噴射量(=噴射期間)を算出する噴射
量・噴射時期算出手段と、エンジン1の運転条件および
目標噴射量に応じた噴射パルス時間(噴射パルス幅)の
インジェクタ駆動電流を算出する噴射パルス幅算出手段
と、インジェクタ駆動回路(EDU)を介してインジェ
クタ3にパルス状のインジェクタ駆動電流(TQパル
ス)を印加するインジェクタ駆動手段とから構成されて
いる。
【0025】すなわち、ECU10は、クランク角セン
サ31等の回転速度検出手段によって検出されたエンジ
ン回転数(NE)およびアクセル開度センサ32によっ
て検出されたアクセル開度(ACCP)等のエンジン運
転情報、更には冷却水温センサ33によって検出された
エンジン冷却水温(THW)または燃料温度センサ34
によって検出された燃料温度(THF)の補正を加味し
て目標噴射量(Q)を算出し、コモンレール圧センサ3
5によって検出されるコモンレール圧(PC)および目
標噴射量(Q)から算出された噴射パルス幅(Tq)に
応じて各気筒のインジェクタ3の噴射制御用電磁弁にパ
ルス状のインジェクタ駆動電流(TQパルス)を印加す
るように構成されている。これにより、エンジン1が運
転される。
【0026】また、ECU10は、エンジン1の運転条
件に応じた最適なコモンレール圧(要求圧力)を演算
し、サプライポンプ4の吸入調量弁6を駆動するポンプ
吐出量制御手段を有している。すなわち、ECU10
は、エンジン回転数(NE)およびアクセル開度(AC
CP)等のエンジン運転情報、更にはエンジン冷却水温
(THW)または燃料温度(THF)の補正を加味して
目標コモンレール圧(Pt)を算出し、この目標コモン
レール圧(Pt)を達成するために、吸入調量弁6への
ポンプ駆動信号(駆動電流)を調整して、サプライポン
プ4より吐出される燃料の圧送量(ポンプ吐出量)を制
御するように構成されている。
【0027】さらに、より好ましくは、噴射量精度を向
上させる目的で、コモンレール圧センサ35によって検
出されるコモンレール圧(PC)がエンジン1の運転条
件によって設定される目標コモンレール圧(Pt)と略
一致するように、吸入調量弁6へのポンプ駆動信号(駆
動電流)をフィードバック制御することが望ましい。な
お、吸入調量弁6への駆動電流の制御は、デューティ
(duty)制御により行うことが望ましい。すなわ
ち、単位時間当たりのポンプ駆動信号のオン/オフの割
合(通電時間割合・デューティ比)を調整して吸入調量
弁6の弁開度を変化させるデューティ制御を用いること
で、高精度なデジタル制御が可能になる。
【0028】ここで、本実施例では、クランク角センサ
31等の回転速度検出手段、アクセル開度センサ32、
冷却水温センサ33および燃料温度センサ34を用いて
目標噴射量(Q)、噴射時期(T)、目標コモンレール
圧(Pt)を演算するようにしているが、例えば吸気温
センサ、吸気圧センサ、気筒判別センサ、噴射時期セン
サ等のその他のセンサ類からの検出信号を加味して目標
噴射量(Q)、噴射時期(T)、目標コモンレール圧
(Pt)を補正するようにしても良い。
【0029】また、ECU10は、インジェクタ3の噴
射期間とサプライポンプ4のポンプ圧送期間とが重なら
ないように、エンジン1のクランク軸15と同期して回
転するロータ24に対するサプライポンプ4のポンプ軸
16の位相角度を電気的に変更する位相角度制御手段を
有している。これは、エンジン1の運転情報および噴射
時期に応じて設定される目標位相角度と位相角度センサ
36によって検出されるサプライポンプ4のポンプ軸1
6の実際の位相角度とが略一致するように、タイマ機構
7のアクチュエータ25を電気的に駆動するように構成
されている。
【0030】[第1実施例の設定方法]次に、本実施例
のエンジン1のクランク軸15に対するサプライポンプ
4のポンプ軸16の位相角度の設定方法を図1ないし図
3に基づいて簡単に説明する。ここで、図3はサプライ
ポンプの位相角度設定方法の概略を示したフローチャー
トである。なお、図3のルーチンは、特定気筒の前回燃
料噴射終了時、あるいは特定気筒よりも直前に燃料噴射
する他気筒の燃料噴射終了時に実行される。
【0031】先ず、エンジン回転数(NE)、アクセル
開度(ACCP)、エンジン冷却水温(THW)、燃料
温度(THF)、コモンレール圧(PC)を認識する。
続いて、インジェクタ3の噴射時期(インジェクタ通電
開始時期:T)を認識する。具体的には、各種のエンジ
ンパラメータを取り込み、エンジン回転数(NE)およ
びアクセル開度(ACCP)、更にはエンジン冷却水温
(THW)または燃料温度(THF)の補正を加味して
目標噴射量(噴射量狙い値)Q=f(NE,ACCP)
を算出する。そして、上記の目標噴射量(Q)およびエ
ンジン回転数(NE)、更にはエンジン冷却水温(TH
W)または燃料温度(THF)の補正を加味してインジ
ェクタ3の噴射時期T=f(NE,Q)を算出する(ス
テップS1)。
【0032】次に、図3の特性図(NE−Tの2次元マ
ップ)を用いて、上記のエンジン回転数(NE)および
上記のインジェクタ3の噴射時期(インジェクタ通電開
始時期:T)から位相角度の目標値(目標位相角度)を
算出する(ステップS2)。但し、目標位相角度は、ポ
ンプ軸所定位置〜エンジンTDC間の位相角度(°C
A)である。次に、位相角度センサ36によって検出さ
れるサプライポンプ4のポンプ軸16の実際の位相角度
と上記の目標位相角度との角度差に応じて、タイマ機構
7のアクチュエータ25を電気的に駆動する。具体的に
は、サプライポンプ4のポンプ圧送期間とインジェクタ
3の噴射期間とが重ならないように、ポンプ軸所定位置
〜エンジンTDC間の位相角度の範囲内でエンジン1の
クランク軸15に対するサプライポンプ4のポンプ軸1
6の位相角度を変更する。その後に、図3のルーチンを
抜ける。
【0033】[第1実施例の特徴]次に、本実施例のコ
モンレール式燃料噴射システムの作用を図1ないし図4
に基づいて簡単に説明する。ここで、図4はインジェク
タ駆動電流の波形、インジェクタリフトの挙動およびコ
モンレール圧の推移を示したタイミングチャートであ
る。
【0034】ECU10は、クランク角センサ31によ
って検出されるエンジンクランク角がある気筒(特定気
筒:例えば#1気筒)のインジェクタ3の噴射時期
(T)となったら、インジェクタ駆動回路(EDU)を
介して特定気筒のインジェクタ3の噴射制御用電磁弁
に、目標噴射量(Q)とコモンレール圧(PC)に対応
した噴射期間となる噴射パルス幅(Tq)のインジェク
タ駆動電流(TQパルス)を印加する。そして、特定気
筒(例えば#1気筒)のインジェクタ3にインジェクタ
駆動電流が印加されると、噴射制御用電磁弁が開弁して
ノズルニードルの背圧制御室内の圧力が抜かれるため、
インジェクタ3のノズルニードルが弁座よりリフト(離
間)する。これにより、コモンレール2内に蓄圧されて
いた燃料噴射圧に相当する高圧燃料がエンジン1の特定
気筒(例えば#1気筒)の燃焼室内に噴射供給される。
【0035】一方、サプライポンプ4は、1噴射1圧送
を行なうタイプの燃料供給ポンプであり、吸入調量弁6
は、サプライポンプ4のポンプ圧送量の目標値に対応し
た弁開度となるように制御されている。このため、サプ
ライポンプ4は、ポンプ軸16の回転に伴いカムが回転
すると、これに伴ってシリンダ内をプランジャが往復摺
動する。そして、特定気筒(例えば#1気筒)の燃料噴
射に対応したプランジャが上死点から下死点に向かう際
に、燃料タンク5からポンプ室を経て加圧室内に低圧燃
料が吸入される。そして、特定気筒(例えば#1気筒)
の燃料噴射に対応したプランジャが下死点から上死点に
向かう際に、プランジャがシリンダ内を摺動して加圧室
内の容積を縮小化することで、加圧室内に吸入された低
圧燃料が高圧に加圧される。そして、加圧室内の燃料圧
が所定値以上に上昇すると、吐出弁を開弁して、コモン
レール2内に高圧燃料流路11を経て高圧燃料が圧送さ
れる。
【0036】ここで、特定気筒(例えば#1気筒)のイ
ンジェクタ3の噴射期間とサプライポンプ4のポンプ圧
送期間(ポンプ圧送開始時期からポンプ圧送終了時期ま
で)とが重なっている場合、インジェクタ3の燃料噴射
時の噴射圧がポンプ圧送のばらつきを受けて、エンジン
1の特定気筒内に噴射する実際の噴射量が目標噴射量
(Q)よりも増えたり、減ったりして、特定気筒(例え
ば#1気筒)のインジェクタ3の燃料噴射時の噴射量精
度が悪くなるという問題が生じる。
【0037】そこで、本実施例では、サプライポンプ4
にタイマ機構7を追加し、エンジン回転数(NE)、目
標噴射量(Q)およびインジェクタ3の噴射時期(T)
に応じてタイマ機構7のアクチュエータ25を電気的に
駆動して、ポンプ軸所定位置〜エンジンTDC間の位相
角度の範囲内でエンジン1のクランク軸15(ロータ2
4)に対するサプライポンプ4のポンプ軸16の位相角
度を制御することにより、図4のタイミングチャートに
示したように、サプライポンプ4のポンプ圧送期間と特
定気筒(例えば#1気筒)のインジェクタ3の噴射期間
とが重ならないようにしている。
【0038】ここで、ポンプ圧送開始時期は、プランジ
ャがカム上を上昇し始める点であり、ポンプ圧送終了時
期は、プランジャがカム上を下降し始める点であるか
ら、プランジャが上昇し圧送を開始するロータ24に対
するサプライポンプ4のポンプ軸16の位相角度で決定
される。したがって、サプライポンプ4のポンプ圧送期
間とインジェクタ3の噴射期間とが重複しないように、
タイマ機構7によってロータ24に対するサプライポン
プ4のポンプ軸16の位相角度を例えば進角側にずらす
ことにより、ポンプ圧送開始時期とポンプ圧送終了時期
が例えば進角側にずれる。これにより、サプライポンプ
4のポンプ圧送期間は、特定気筒(例えば#1気筒)の
インジェクタ3の噴射期間および噴射時期(T)よりも
例えば進角側にずれる。
【0039】[第1実施例の効果]以上のように、本実
施例のコモンレール式燃料噴射システムにおいては、エ
ンジン1のクランク軸15に対するサプライポンプ4の
ポンプ軸16の位相角度を制御することにより、サプラ
イポンプ4のポンプ圧送期間と特定気筒(例えば#1気
筒)のインジェクタ3の噴射期間とが重ならないように
しているので、エンジン1の特定気筒の燃焼室内に噴射
する実際の噴射量が目標噴射量(Q)よりも増えたり、
減ったりすることはない。これにより、エンジン1の特
定気筒の燃焼室内に噴射供給する実際の噴射量がばらつ
くことはないので、特定気筒(例えば#1気筒)のイン
ジェクタ3の燃料噴射時の噴射量精度を向上でき、且つ
そのインジェクタ3の燃料噴射毎の噴射量のばらつきの
低減を図ることができる。
【0040】ここで、本実施例では、エンジン1のクラ
ンク軸15およびロータ24に対するサプライポンプ4
のポンプ軸16の位相角度を機械的に変更するタイマ機
構7を設けているが、エンジン1のクランク軸15と同
期して回転するロータ(ドライブシャフト)に対して、
ローラを保持するローラリング(回転部材)の位相角度
を機械的に変更するポンプ位相可変機構をサプライポン
プ4に内蔵しても良い。この場合には、プランジャを駆
動連結したフェイスカムがローラ上を上昇し始める点が
圧送開始時期となるので、ローラの位置を変化させれば
ポンプ圧送期間を変化させることができる。
【0041】[第2実施例の構成]図5ないし図7は本
発明の第2実施例を示したもので、図5はコモンレール
式燃料噴射システムの全体構成を示した概略図である。
【0042】本実施例のECU10は、サプライポンプ
4のポンプ圧送期間を最適な期間に変更する圧送期間制
御手段を有している。これは、インジェクタ3の噴射期
間とサプライポンプ4のポンプ圧送期間とが重ならない
ように、インジェクタ3の噴射期間に対してサプライポ
ンプ4のポンプ圧送期間(ポンプ圧送開始時期からポン
プ圧送終了時期まで)を電気的にずらすように構成され
ている。
【0043】また、本実施例のサプライポンプ4は、ポ
ンプ室と加圧室との間を結ぶ燃料流路の開口度合を調整
する吸入調量弁6を有し、更に加圧室と高圧燃料流路1
1との間を結ぶ吐出通路に、第1実施例の吐出弁の代わ
りに、ECU10の駆動信号により電子制御されるポン
プ電磁弁9を設けている。このポンプ電磁弁9は、サプ
ライポンプ4の圧送開始時期になるとECU10によっ
て通電(ON)されて開弁し、サプライポンプ4の圧送
終了時期になるとECU10によって通電が停止(OF
F)されて閉弁するもので、サプライポンプ4のポンプ
圧送期間を調整する電磁式開閉弁である。
【0044】[第2実施例の制御方法]次に、本実施例
のポンプ電磁弁9の制御方法を図5および図6に基づい
て簡単に説明する。ここで、図6はポンプ電磁弁のON
時期、OFF時期の算出方法を示したフローチャートで
ある。なお、図6のルーチンは、特定気筒の前回燃料噴
射終了時、あるいは特定気筒よりも直前に燃料噴射する
他気筒の燃料噴射終了時に実行される。
【0045】先ず、エンジン回転数(NE)、燃料温度
(THF)、コモンレール圧(PC)、目標噴射量
(Q)を認識する。続いて、エンジン回転数(NE)、
燃料温度(THF)、コモンレール圧(PC)および目
標噴射量(Q)等の条件よりサプライポンプ4のポンプ
圧送量の目標値を算出する(圧送量算出手段:ステップ
S11)。
【0046】次に、インジェクタ3の噴射時期(T)お
よび噴射パルス幅(Tq)を認識する。続いて、インジ
ェクタ3の噴射時期(T)と噴射パルス幅(Tq)とか
らインジェクタ3の噴射期間(インジェクタ通電初めか
ら通電終わりまでのインジェクタ通電期間)を認識す
る。続いて、図6の特性図、あるいは噴射時期(インジ
ェクタ通電初め)とエンジン回転数(NE)、コモンレ
ール圧(PC)および燃料温度(THF)等の条件か
ら、サプライポンプ4のポンプ圧送終了時期の目標値
(ポンプ電磁弁OFF時期)を算出する(圧送終了時期
算出手段:ステップS12)。
【0047】次に、図6の特性図、あるいはサプライポ
ンプ4のポンプ圧送量の目標値、ポンプ圧送終了時期の
目標値、エンジン回転数(NE)、コモンレール圧(P
C)および燃料温度(THF)等から、サプライポンプ
4のポンプ圧送開始時期の目標値(ポンプ電磁弁ON時
期)を算出する(圧送開始時期算出手段:ステップS1
3)。次に、エンジンクランク角がポンプ圧送開始時期
の目標値に達したら、ポンプ電磁弁9が開弁するように
ポンプ電磁弁9をONし、エンジンクランク角がポンプ
圧送終了時期の目標値に達したら、ポンプ電磁弁9が閉
弁するようにポンプ電磁弁9をOFFする。その後に、
図6のルーチンを抜ける。
【0048】[第2実施例の特徴]次に、本実施例のコ
モンレール式燃料噴射システムの作用を図5ないし図7
に基づいて簡単に説明する。ここで、図7はインジェク
タ駆動電流の波形、インジェクタリフトの挙動、ポンプ
電磁弁駆動電流の波形、およびコモンレール圧の推移を
示したタイミングチャートである。
【0049】本実施例のコモンレール式燃料噴射システ
ムは、インジェクタ3の噴射期間とサプライポンプ4の
ポンプ圧送期間とが重ならないように、上記の目標噴射
量(Q)やエンジン1の運転条件よりポンプ圧送終了時
期を設定し、そして、ポンプ圧送終了時期を設定した後
に、上記のエンジン1の運転条件、サプライポンプ4の
ポンプ圧送量の目標値、ポンプ圧送終了時期に応じてポ
ンプ圧送開始時期を設定している。
【0050】したがって、インジェクタ3の噴射期間と
サプライポンプ4のポンプ圧送期間とが重ならないよう
に、サプライポンプ4の吐出側に設けたポンプ電磁弁9
の開閉時期を例えば進角側にずらすことにより、インジ
ェクタ3の噴射期間および噴射時期(T)よりもサプラ
イポンプ4のポンプ圧送期間が例えば進角側にずれる。
以上により、第1実施例と同様に、インジェクタ3の燃
料噴射時の噴射量精度を向上でき、且つインジェクタ3
の燃料噴射毎の噴射量のばらつきの低減を図ることがで
きる。
【0051】[第3実施例]図8および図9は本発明の
第3実施例を示したもので、図8はサプライポンプの動
力伝達系を示した図である。
【0052】本実施例のエンジン1のクランク軸15か
らサプライポンプ4のポンプ軸16へ回転動力を伝達す
る動力伝達手段(サプライポンプ4の動力伝達系)は、
エンジン1のクランク軸15(図1参照)と同期して回
転するロータ24と、エンジン1の吸気バルブまたは排
気バルブの開閉時期を決めるためのカム山を有するカム
シャフト(回転体:図示せず)と、ロータ24にエンジ
ン1の回転動力を伝達する第1伝達装置(第1動力伝達
手段)26と、カムシャフトにエンジン1の回転動力を
伝達する第2伝達装置(第2動力伝達手段)27と、エ
ンジン1のクランク軸15に対するサプライポンプ4の
ポンプ軸16の位相角度を機械的に変更するタイマ機構
(本発明のポンプ位相可変機構に相当する)7とを有し
ている。
【0053】第1伝達装置26は、エンジン1のクラン
ク軸15と同期して回転すると共に、クランクプーリ2
1とロータプーリ22(図1参照)との間に掛け渡され
たベルトやチェーン等から構成されている。また、第2
伝達装置27は、第1伝達装置26およびロータ24を
介してエンジン1のクランク軸15と同期して回転する
と共に、ロータプーリ(図示せず)とカム側プーリ(図
示せず)との間に掛け渡されたベルトやチェーン等から
構成されている。
【0054】タイマ機構7は、図9のタイミングチャー
トに示したように、第1伝達装置26の応力(カムシャ
フト駆動トルク+ポンプ駆動トルクの合力)が、第1伝
達装置26の強度上の許容値を超えないように、カムシ
ャフト駆動トルクの発生時期とポンプ駆動トルクの発生
時期とを機械的にずらす応力抑制機構で、アクチュエー
タ25により駆動される。
【0055】本実施例のECU10は、エンジン1の運
転条件(エンジンクランク角に対するカムシャフト駆動
トルクの発生時期)に応じて設定される目標位相角度
(エンジンクランク角に対するポンプ駆動トルクの発生
時期)と位相角度センサ36によって検出されるサプラ
イポンプ4のポンプ軸16の実際の位相角度とが略一致
するように、タイマ機構7のアクチュエータ25を電気
的に駆動するように構成されている。
【0056】以上のように、サプライポンプ4のポンプ
軸16を回転駆動する第1伝達装置26およびロータ2
4を介してエンジン1のカムシャフトに、エンジン1の
クランク軸15の回転動力を伝達する場合、サプライポ
ンプ4のポンプ圧送期間(ポンプ駆動トルク)を、エン
ジン1の吸気バルブまたは排気バルブの駆動反力(カム
シャフト駆動トルク)の最大範囲よりも、図9のタイミ
ングチャートの実線から一点鎖線へ進角側にずらすよう
に制御することで、第1伝達装置26の応力(カムシャ
フト駆動トルク+ポンプ駆動トルクの合力:図示実線か
ら図示一点鎖線へ移動)が最小となる。
【0057】[変形例]本実施例では、サプライポンプ
4のプランジャ室(加圧室)内に吸入される燃料の吸入
量を変更(調整)する吸入調量型の電磁弁(吸入調量
弁)6を設けた例を説明したが、サプライポンプ4のプ
ランジャ室(加圧室)からコモンレール2への燃料の吐
出量を変更(調整)する吐出調量型の電磁弁(吐出調量
弁)を設けても良い。また、本実施例では、弁開度がそ
の電磁弁への通電を停止した時に全閉となるノーマリク
ローズタイプ(常閉型)の電磁弁を用いたが、弁開度が
その電磁弁への通電を停止した時に全開となるノーマリ
オープンタイプ(常開型)の電磁弁を用いても良い。
【0058】本実施例では、燃料供給ポンプとして、エ
ンジン1の特定気筒の燃焼室内への燃料噴射が1回に対
して1圧送となる1噴射1圧送を行なうタイプのサプラ
イポンプ4を設けた例を示したが、エンジン1の特定気
筒の燃焼室内への燃料噴射が1回に対して2圧送となる
1噴射2圧送を行なうタイプの高圧供給ポンプを設けて
も良い。また、2噴射1圧送を行なうタイプの高圧供給
ポンプを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンレール式燃料噴射システムの全体構成を
示した概略図である(第1実施例)。
【図2】サプライポンプの動力伝達系を示した概略図で
ある(第1実施例)。
【図3】サプライポンプの位相角度設定方法の概略を示
したフローチャートである(第1実施例)。
【図4】インジェクタ駆動電流の波形、インジェクタリ
フトの挙動およびコモンレール圧の推移を示したタイミ
ングチャートである(第1実施例)。
【図5】コモンレール式燃料噴射システムの全体構成を
示した概略図である(第2実施例)。
【図6】ポンプ電磁弁のON時期、OFF時期の算出方
法を示したフローチャートである(第2実施例)。
【図7】インジェクタ駆動電流の波形、インジェクタリ
フトの挙動、ポンプ電磁弁駆動電流の波形およびコモン
レール圧の推移を示したタイミングチャートである(第
2実施例)。
【図8】サプライポンプの動力伝達系を示した概略図で
ある(第3実施例)。
【図9】第2伝達装置の応力、カムシャフト駆動トル
ク、ポンプ駆動トルク、第1伝達装置の応力の挙動を示
したタイミングチャートである(第3実施例)。
【図10】インジェクタリフトの挙動およびコモンレー
ル圧の推移を示したタイミングチャートである(従来の
技術)。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 2 コモンレール(蓄圧容器) 3 インジェクタ(燃料噴射弁) 4 サプライポンプ(燃料供給ポンプ) 6 吸入調量弁 7 タイマ機構(ポンプ位相可変機構) 9 ポンプ電磁弁 10 ECU(位相角度制御手段、圧送期間制御手段、
圧送量算出手段、圧送終了時期算出手段、圧送開始時期
算出手段) 15 クランク軸(出力軸) 16 ポンプ軸(回転部材) 24 ロータ 26 第1伝達装置(第1動力伝達手段) 27 第2伝達装置(第2動力伝達手段) 36 位相角度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 59/20 F02M 59/20 J 59/36 59/36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射圧に相当する高圧燃料を蓄圧する
    蓄圧容器と、 内燃機関の気筒内に、前記蓄圧容器内に蓄圧された高圧
    燃料を噴射供給する燃料噴射弁と、 吸入した燃料を加圧して前記蓄圧容器内に圧送する燃料
    供給ポンプと、 前記内燃機関のクランク軸から前記燃料供給ポンプへ回
    転動力を伝達する動力伝達手段とを備えた蓄圧式燃料噴
    射装置であって、 前記燃料供給ポンプは、前記内燃機関の出力軸と相対回
    転運動が可能な回転部材を有し、 前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と前記燃料
    供給ポンプの回転部材との間に、前記燃料噴射弁の噴射
    期間と前記燃料供給ポンプのポンプ圧送期間とが重複し
    ないように、前記内燃機関の出力軸に対する前記燃料供
    給ポンプの回転部材の位相角度を機械的に変更するポン
    プ位相可変機構を有していることを特徴とする蓄圧式燃
    料噴射装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記燃料供給ポンプの回転部材の位相角度を検出する位
    相角度センサと、 前記内燃機関の運転条件および前記燃料噴射弁の噴射期
    間に応じて設定される目標位相角度と前記位相角度セン
    サによって検出される実際の回転部材の位相角度とが略
    一致するように、前記ポンプ位相可変機構を電気的に制
    御する位相角度制御手段とを備えたことを特徴とする蓄
    圧式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】(a)燃料噴射圧に相当する高圧燃料を蓄
    圧する蓄圧容器と、 (b)内燃機関の気筒内に、前記蓄圧容器内に蓄圧され
    た高圧燃料を噴射供給する燃料噴射弁と、 (c)吸入した燃料を加圧して前記蓄圧容器内に圧送す
    る燃料供給ポンプと、 (d)前記燃料噴射弁の噴射期間と前記燃料供給ポンプ
    のポンプ圧送期間とが重複しないように、前記燃料噴射
    弁の噴射期間に対して前記燃料供給ポンプのポンプ圧送
    期間を電気的にずらす圧送期間制御手段とを備えた蓄圧
    式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記圧送期間制御手段は、前記内燃機関の運転条件に応
    じて前記燃料供給ポンプのポンプ圧送量の目標値を算出
    する圧送量算出手段と、 前記燃料噴射弁の噴射時期または噴射期間および前記内
    燃機関の運転条件に応じて前記燃料供給ポンプのポンプ
    圧送終了時期の目標値を算出する圧送終了時期算出手段
    と、 前記ポンプ圧送量の目標値、前記ポンプ圧送終了時期の
    目標値および前記内燃機関の運転条件に応じて前記燃料
    供給ポンプのポンプ圧送開始時期の目標値を算出する圧
    送開始時期算出手段とを有していることを特徴とする蓄
    圧式燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記燃料供給ポンプは、前記ポンプ圧送開始時期に開弁
    し、前記ポンプ圧送終了時期に閉弁すると共に、前記燃
    料供給ポンプのポンプ圧送期間を調整するポンプ電磁弁
    を有し、 前記圧送期間制御手段は、前記ポンプ電磁弁の開閉時期
    を電気的に制御することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装
    置。
  6. 【請求項6】燃料噴射圧に相当する高圧燃料を蓄圧する
    蓄圧容器と、 内燃機関の気筒内に、前記蓄圧容器内に蓄圧された高圧
    燃料を噴射供給する燃料噴射弁と、 吸入した燃料を加圧して前記蓄圧容器内に圧送する燃料
    供給ポンプと、 この燃料供給ポンプとは別途に設けられて、前記内燃機
    関の回転動力を受けると回転する回転体と、 前記内燃機関の出力軸から前記燃料供給ポンプおよび前
    記回転体へ回転動力を伝達する動力伝達手段とを備えた
    蓄圧式燃料噴射装置であって、 前記燃料供給ポンプは、前記内燃機関の出力軸と相対回
    転運動が可能な回転部材を有し、 前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と同期して
    回転すると共に、前記回転部材に前記内燃機関の回転動
    力を伝達する第1動力伝達手段、 この第1動力伝達手段を介して前記内燃機関の出力軸と
    同期して回転すると共に、前記回転体に前記内燃機関の
    回転動力を伝達する第2動力伝達手段、 前記第1動力伝達手段と前記燃料供給ポンプの回転部材
    との間に設けられて、前記第1動力伝達手段の応力と前
    記第2動力伝達手段の応力との合力が前記第1動力伝達
    手段の強度上の許容値を超えないように、前記第1動力
    伝達手段の応力の発生時期と前記第2動力伝達手段の応
    力の発生時期とを機械的にずらす応力抑制機構を有して
    いることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記回転体は、前記内燃機関の吸気バルブまたは排気バ
    ルブの開閉時期を決めるためのカム山を有するカムシャ
    フトであることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記応力抑制機構は、前記カムシャフトの駆動トルクの
    発生時期と前記燃料供給ポンプの駆動トルクの発生時期
    とを機械的にずらすように、前記内燃機関の出力軸に対
    する前記燃料供給ポンプの回転部材の位相角度を機械的
    に変更するポンプ位相可変機構を有していることを特徴
    とする蓄圧式燃料噴射装置。
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