JP2003201788A - スライドドア - Google Patents

スライドドア

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JP2003201788A
JP2003201788A JP2002001026A JP2002001026A JP2003201788A JP 2003201788 A JP2003201788 A JP 2003201788A JP 2002001026 A JP2002001026 A JP 2002001026A JP 2002001026 A JP2002001026 A JP 2002001026A JP 2003201788 A JP2003201788 A JP 2003201788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化が図れるスライドドアを提供すること
を課題とする。 【解決手段】 中間ストッパコントロール機構201の
第1のレバー207、第1のレバー207を付勢するト
ーションスプリング213、ピン205、第2のレバー
217、第2のレバー217を付勢するトーションスプ
リング223、ピン215、ストッパ203をウインド
レギュレータのガイド101に設け、ウインドレギュレ
ータの昇降する部材であるスライダベース106に第1
のレバー207、第2のレバー217に当接するピンを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインドガラスを
昇降させるウインドレギュレータと、開放途中のスライ
ドドアの開方向への移動を一定範囲内に規制可能な中間
ストッパ機構と、前記ウインドガラスが所定の位置まで
下降すると、前記中間ストッパ機構にスライドドアの開
方向への移動を一定範囲内に規制させる中間ストッパコ
ントロール機構とを備えたスライドドアに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、車両等のスライドド
ア3には、ウインドガラス1が昇降可能に設けられてい
る。このため、ウインドガラス1を降ろしたままスライ
ドドア3を開けた時、このスライドドア3の窓に物が差
し込まれていると、この物は、スライドドア3の窓枠7
とピラー9とで挟まれ、損傷を受ける恐れがある。
【0003】そこで、この事態を回避するために中間ス
トッパ機構を設け、ウインドガラス1を所定の位置より
下方に降ろした時には、開方向へ移動中のスライドドア
を、開放途中で停止させることが提案されている。
【0004】このスライドドアの一例としては、図6に
示すようなものがある。まず、中間ストッパコントロー
ル機構11は、ウインドガラス1が全閉状態から所定量
L(例えば、150mm)だけ下降すると、ケーブル
(インナケーブル)13を引き込む。
【0005】中間ストッパ機構15は、ケーブル13に
よって中間ストッパコントロール機構11に連結されて
いる。この中間ストッパ機構15は、中間ストッパコン
トロール機構11によって駆動され、開方向へ移動する
スライドドア3を開放途中で止めるものである。又、ウ
インドレギュレータ16は、ウインドガラス1を上下方
向へ駆動するものである。
【0006】ここで、中間ストッパコントロール機構1
1の構成を図7を用いて説明する。中間ストッパコント
ロール機構11はウインドレギュレータ16のガイド1
6a(図6参照)に取り付けられている。
【0007】ブラケット152はガイド16aに固着さ
れ、このブラケット152に、ピン154でもってコン
トロールレバー153が回動可能に枢着されている。コ
ントロールレバー153は、図7における時計方向に
は、ブラケット152の一部を折り曲げて形成した上限
ストッパ152aに当接する上限位置(図7の実線位
置)まで回転でき、反時計方向には、ブラケット152
の一部を折り曲げて(切り起こして)形成した下限スト
ッパ152bに当接する下限位置(図7の二点鎖線位
置)まで回転できる。
【0008】一方、ウインドレギュレータ16のガイド
16aを摺動するスライダベース16b(図6参照)に
は、コントロールレバー153を押動する押圧部材16
0が設けられている。
【0009】押圧部材160として、スライダベース1
6bの一部を切り起こすことにより、上下一対の押圧部
材160a,160bが形成されている。コントロール
レバー153は、押圧部材160に応動される二股上の
被押動アーム153aを有し、コントロールレバー15
3が上限位置にあるときには、この被押動アーム153
aの下方腕部153bのみが押圧部材160と当接可能
であり、コントロールレバー153が下限位置にあると
きには、被押動アーム153aの上方腕部153cのみ
が押圧部材160と当接可能となっている。
【0010】コントロールレバー153の被押動アーム
153aにおける分岐中央部には、フック153dが形
成され、ブラケット152上の、図7におけるピン15
4の中心より右方の部位には、フック152cが形成さ
れ、両フック153d,152c間にテンションスプリ
ング163が掛止されている。
【0011】このテンションスプリング163は、コン
トロールレバー153を中立位置を境に逆方向に回動付
勢するターンオーバースプリングとして機能するもの
で、フック152cとピン154の中心を結ぶ直線にテ
ンションスプリング163が重なった位置が、コントロ
ールレバー153の中立位置で、この中立位置よりもテ
ンションスプリング163が上側に傾くと、テンション
スプリング163は、コントロールレバー153を上限
位置まで追いやり、下側に傾くと、コントロールレバー
153を下限位置まで追いやる。
【0012】ここで、押圧部材160のスライダベース
16b上の形成位置は、押圧部材160がスライダベー
ス16bと一体となって下降し、ウインドガラス102
が所定の位置まで下降した時点(下降量L)で、下側の
押圧部材160bがコントロールレバー153を下限位
置に追いやるような位置に設定されている。又、ウイン
ドガラス1が所定の位置まで上昇すると、上側の押圧部
材160aがコントロールレバー153を中立位置を越
えて上方に押動し、コントロールレバー153を上限位
置に追いやる位置に設定されている。
【0013】ケーブル13のインナケーブル75aの一
端は、コントロールレバー153の揺動アーム153e
に係止され、コントロールレバー153の動きを中間ス
トッパ機構15側に伝達するようになっている。このケ
ーブル13は、一端が水平方向よりも下方に向けてコン
トロールレバー153に対向配置されるように、ブラケ
ット152の切り起こし部152dに固定され、ウイン
ドガラス1が下降した時にインナケーブル75aが引き
出されるようになっている。
【0014】上記構成の作動を説明すると、ウインドレ
ギュレータ16を用いてウインドガラス1を下げると、
スライダベース16bも下降し、押圧部材160も下降
する。そして、ウインドガラス1が所定の位置まで下降
すると、下側の押圧部材160bがコントロールレバー
153を下限位置に追いやる。コントロールレバー15
3の回転によりケーブル13を介して中間ストッパ機構
15が駆動され、開放途中のスライドドア3の開方向へ
の移動を一定範囲内に規制する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のス
ライドドアの中間ストッパコントロール機構11には、
以下のような問題点がある。 (1)ブラケット152上に中間ストッパコントロール
機構11を設け、このブラケット11をウインドレギュ
レータ11のガイド16aに取り付けている。よって、
重量が重くなる。 (2)図7に示す状態は、コントロールレバー153は
テンションスプリング163の付勢力のみで上限ストッ
パ152aや加減ストッパ152bに当接している。し
たがって、路面の凹凸等の振動により、コントロールレ
バー153が回転してしまい、誤動作を起こす場合があ
る。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、軽量化が図れ、振動による誤動作も
少ないスライドドアを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ウインドガラスを昇降させるウイン
ドレギュレータと、開放途中のスライドドアの開方向へ
の移動を一定範囲内に規制可能な中間ストッパ機構と、
前記ウインドガラスが所定の位置まで下降すると、前記
中間ストッパ機構にスライドドアの開方向への移動を一
定範囲内に規制させる中間ストッパコントロール機構と
を備えたスライドドアにおいて、前記ウインドレギュレ
ータは、長手方向がガラスの昇降方向と合致するように
配置されたガイドと、前記ウインドガラスが取り付けら
れ、前記ガイドに昇降可能に取り付けられたスライダベ
ースとを有し、前記中間ストッパコントロール機構は、
前記スライダベースに設けられたピンと、前記ガイドに
設けられたストッパと、前記ガイドに中間部が回転可能
に設けられ、一方の端部に前記中間ストッパ機構に接続
されたケーブルが取り付けられ、前記ストッパに当接
し、前記中間ストッパ機構の作動可能な状態が解除され
た第1の位置、前記中間ストッパ機構を作動可能な状態
とする第2の位置間で回転し、前記第1の位置の状態の
ときには、他方の端部側が下降する前記ピンと当接可能
である第1のレバーと、該第1のレバーに設けられ、係
合溝を有するカム面と、前記ガイドに設けられ、前記第
1のレバーをストッパに当接する方向に付勢する第1の
付勢手段と、前記ガイドに中間部が回転可能に設けら
れ、前記第1のレバーが第1の位置にあるときに、一方
の端部が前記係合溝以外のカム面に当接可能で、前記第
1のレバーが第2の位置にあるときに、一方の端部が前
記カム面の係合溝に係合可能で、係合溝に係合したとき
には、他方の端部は前記ピンの昇降軌跡上に位置する第
2のレバーと、前記ガイドに設けられ、該第2のレバー
の一方の端部が前記第1のレバーのカム面に当接する方
向に前記第2のレバーを付勢する第2の付勢手段とから
なることを特徴とするスライドドアである。
【0018】ウインドガラスが全閉状態時、第1のレバ
ーは、第1の付勢手段によってストッパに当接する第1
の位置にあり、また、中間ストッパ機構は作動可能な状
態が解除された状態にあり、さらに第1のレバーの他方
の端部はピンと当接可能な位置にある。第2のレバーは
係合溝以外のカム面に当接している。
【0019】ここでウインドガラスを下降させると、ス
ライダベースに設けられたピンが第1のレバーの他方の
端部を押して、第1のレバーを第2の位置方向に回転さ
せる。この第1のレバーの回転により、中間ストッパ機
構が作動可能な状態となると共に、第2のレバーの一方
の端部がカム面の係合溝に係合し、第1のレバーは第2
の位置で固定される。
【0020】次に、ピンが下降して第1のレバーを通過
した後、ウインドガラスを上昇させると、ピンは第2の
レバーの他方の端部を押し、第2のレバーの一方の端部
とカム面の係合溝との係合が解除され、第1のレバーは
ストッパに当接する第1の位置に復帰し、中間ストッパ
機構の作動可能な状態が解除されるとともに、ピンが第
2のレバーを通過すると、第2のレバーは係合溝以外の
カム面に当接する元の状態に復帰する。
【0021】ストッパ、第1のレバー、第2のレバー、
第1の付勢手段、第2の付勢手段は、ウインドレギュレ
ータのガイドに設けられ、ピンはウインドレギュレータ
のスライダベースに設けられることにより、従来のよう
にブラケットが不要となり、軽量化が図れる。
【0022】また、第1のレバーが第2の位置にある時
には、第2のレバーが第1のレバーのカム面の係合溝に
係合することにより、振動による誤動作が少なくなる。
請求項2記載の発明は、前記第2のレバーの一方の端部
が前記カム面に当接したときには、他方の端部は前記ピ
ンの昇降軌跡上にないようにしたことを特徴とする請求
項1記載のスライドドアである。
【0023】前記第2のレバーの一方の端部が前記カム
面に当接したときには、他方の端部は前記ピンの昇降軌
跡上にないようにしたことにより、ピンの昇降が阻害さ
れることを防止する。
【0024】請求項3記載の発明は、前記第2のレバー
の他方の端部は、昇降するピンに押圧されると、一方の
端部が前記カム面の係合溝より離反する方向に回転させ
る形状であることを特徴とする請求項1記載のスライド
ドアである。
【0025】前記第2のレバーの他方の端部は、昇降す
るピンに押圧されると、一方の端部が前記カム面の係合
溝より離反する方向に回転させる形状であることによ
り、ピンが第2のレバーの他方の端部を押すと、第2の
レバーの一方の端部がカム面の係合溝より離反する方向
に回転し、ピンの通過を阻害することはない。
【0026】尚、前記第1の付勢手段としては、中間部
が前記第1のレバーと前記ガイドとの間の回転軸に巻回
され、一方の端部が前記第1のレバーに、他方の端部が
前記ガイドに係止されるトーションスプリングがあり、
前記第2の付勢手段としては、中間部が前記第2のレバ
ーと前記ガイドとの間の回転軸に巻回され、一方の端部
が前記第2のレバーに、他方の端部が前記ガイドに係止
されるトーションスプリングがある。
【0027】他の部品との関係で、端部の係止位置の自
由度が少ないテンションスプリングを用いる場合に比
べ、このようなトーションスプリングを用いることで、
設計の自由度が向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】図面を用いて本発明の実施の形態
例を説明する。本実施の形態例は、従来例で説明したよ
うな動きを行なうスライドドアに設けられるもので、開
方向へ移動するスライドドアを途中で止める中間ストッ
パ機構だけでなく、全開位置でのスライドドアの移動を
禁止する全開ストッパ機構をも備えたものである。
【0029】(中間ストッパ機構)図2は本発明の実施
の形態例における中間ストッパ機構部分の構成(平面
図)を概念的に示している。この図において、ガイドレ
ール51は、車体側に設けられ、スライドドアの開閉方
向に向けられている。ローラ53,55は、ガイドレー
ル51に移動可能に嵌合するもので、ローラアーム50
に回転可能に支持されている。
【0030】サポートプレート57は、スライドドアの
ドアパネルに取り付けられ、ベースプレート61は、こ
のサポートプレート57とローラアーム50とに取り付
けられている。これにより、スライドドアはガイドレー
ル51に案内されて、全閉位置と全開位置との間を移動
できる。
【0031】このベースプレート61上には、開方向へ
移動するスライドドアを途中で止めることが可能な中間
ストッパ機構63と、全開位置にスライドドアを保持す
る全開ストッパ機構65とが設けられている。尚、図3
は、スライドドアが全閉位置にある状態を示している。
【0032】車体側には、中間ストッパ機構63に係合
する中間ストライカ67が設けられている。スライドド
アが全閉位置から全開位置へ向かって移動する際に、ウ
インドガラスが所定量以上開けられている場合は、中間
ストッパ機構63のポール71と中間ストライカ67と
が当接し、スライドドアはそれ以上の開方向への移動を
規制される。
【0033】ここで、中間ストッパ機構63を詳細に説
明する。ベースプレート61上には、中間ストライカ6
7に当接可能なポール71が、ピン71cによって回転
可能に支持されている。このポール71は、付勢手段
(図示せず)により、矢印D方向へ付勢されている。
又、ポール71の中間ストライカ67との当接部には、
緩衝用のプレート71bが固着されている。
【0034】更に、ベースプレート61上には、第1の
フック73がピン73cによって回転可能に設けられて
いる。第1のフック73は、中間ストライカ67と当接
しない位置(図2に示す回転位置)まで回転したポール
71の突起部71aに、突起部73aでもって係合し、
ポール71をその位置に拘束するものである。この第1
のフック73は、第2の付勢手段(図示せず)により、
突起部73aがポール71の突起部71aに係合する方
向Eに付勢されている。
【0035】第1のフック73の突起部73aがポール
71の突起部71aに係合すると、ポール71の矢印D
方向への回転は禁止される。第1のフック73には、後
述する中間ストッパコントロール機構によって駆動され
るケーブルのインナケーブル75aが接続されている。
【0036】ポール押し戻し部材68は、車体側に配置
されている。ポール押し戻し部材68は、閉方向に移動
中のスライドドア内のポール71に当接し、ポール71
を、中間ストライカ67に対して当接可能な位置から当
接不能な位置に回転させるものである。又、ベースプレ
ート61に突設されたストッパ77は、第1のフック7
3による規制が解かれたポール71に当接し、ポール7
1をこの当接位置に停止させるものである。
【0037】(全開ストッパ機構)全開ストッパ機構6
5についても図2を用いて詳細に説明する。スライドド
アが全開位置へ移動した際に、全開ストッパ機構65と
係合する全開ストライカ69が、車体側に配置されてい
る。一方、ベースプレート61には、全開ストライカ6
9に係脱可能な係合溝81aが形成されたラッチ81
が、ピン81cでもって回転可能に設けられている。こ
のラッチ81は、第3の付勢手段(図示せず)により、
矢印F方向に付勢されている。
【0038】ここで、図2に示すラッチ81の位置は、
全開ストライカ69と係合可能な位置であり、外部から
拘束されていない状態でのラッチ81は、第3の付勢手
段により、図3に示す位置に戻るように付勢されてい
る。
【0039】又、ベースプレート61上には、第2のフ
ック83がピン83cにより回転可能に設けられてい
る。第2のフック83は、全開ストライカ69に係合し
てロック位置まで回転したラッチ81の突起部81bに
突起部83aでもって係合し、ラッチ81をロック位置
に拘束するものである。第2のフック83は、第4の付
勢手段(図示せず)により、突起部83aがラッチ81
の突起部81bと係合する方向Gに付勢されている。
【0040】第2のフック83の突起部83aがラッチ
81の突起部81bと係合すると、ラッチ81の矢印F
方向への回転は禁止される。第2のフック83には、自
動車であれば、そのインナハンドルやアウタハンドル等
によって駆動されるケーブル85が接続されている。
尚、図示しないが、ラッチ81は図3に示す位置よりF
方向に回転することを規制されている。
【0041】(ウインドレギュレータ)本実施の形態例
では、スライドドアは、図3に示すようなワイヤ式のパ
ワーウインドレギュレータ100を備えている。このパ
ワーウインドレギュレータ100自体の構成は、一般的
に知られているものと同一である。図3において、ガイ
ド101は、長手方向がウインドガラス102の昇降方
向(図3における上下方向)と合致するように配置され
ている。このガイド101は、略矩形の断面を有してお
り、その断面の一辺の中央には、長手方向にスリット1
01aが形成されている。このガイド101の上端側に
はアッパブラケット103が設けられ、ガイド101の
下端側にはロアブラケット104が設けられ、アッパブ
ラケット103,ロアブラケット104共、ドアインナ
パネル(図示せず)に取り付けられている。
【0042】ガイド101には、二つのスライダ105
A,105Bが昇降可能に嵌合し、このスライダ105
A,105Bに、スライダベース106が連結されてい
る。又、このスライダベース106とウインドガラス1
02の下部とは、ねじ(ボルト及びナット)を用いて固
着されている。これにより、ウインドガラス102は、
ガイド101に沿って昇降可能となっている。
【0043】ガイド101の側方には、ドラムベース1
08が配置されている。このドラムベース108には、
一方の端部が開放面となった円筒状のドラムハウジング
108aが形成され、ここに、螺旋状の溝が円筒面に刻
設されたドラム109が回転可能に保持されている。こ
のドラム109の円筒面の溝には、ワイヤ112の中間
部が巻回されている。モータ110はこのドラム109
を回転駆動する。
【0044】ワイヤ112の一方の端部側は、アッパブ
ラケット103上に回転可能に支持されたアッパプーリ
113に巻き掛けられた後、スライダベース106上に
係止されている。又、ワイヤ112の他方の端部側は、
ロアブラケット104上に回転可能に支持されたロアプ
ーリ114に巻き掛けられた後、スライダベース106
上に係止されている。
【0045】このウインドレギュレータ100におい
て、モータ110を駆動することにより、ドラム109
が回転する。ドラム109の回転により、ワイヤ112
の一端側はドラム109より繰出され、他端側はドラム
109に巻き取られる。このワイヤ112の循環運動に
より、スライダベース106がガイド101に沿って移
動し、ウインドガラス102の昇降が行われる。
【0046】(中間ストッパコントロール機構)図3に
示すように、中間ストッパコントロール機構201は、
ウインドレギュレータ100のガイド101に設けられ
る。また、スライダベース106には図3の紙面の裏方
向に突出するピン107が設けられている。
【0047】この中間ストッパコントロール機構201
を図1及び図4を用いて説明する。図において、ガイド
101には、ガイド101を切り起こしてストッパ20
3が形成されている。
【0048】ガイド101には、ピン205を用いて第
1のレバー207の中間部が回転可能に設けられてい
る。第1のレバー207の一方の端部には、中間ストッ
パ機構63に接続されたケーブル75aが取り付けられ
ている。また、第1のレバー207は、ストッパ203
に当接し、中間ストッパ機構63の作動可能な状態が解
除された第1の位置(図4(a)参照)と、中間ストッ
パ機構63を作動可能な状態とする第2の位置(図4
(b)参照)との間で回転し、第1の位置の状態のとき
には、他方の端部側が下降するピン107と当接可能で
ある。
【0049】また、第1のレバー207には、係合溝2
09を有し、ピン205を中心軸とする円柱面状のカム
面211が一体的に形成されている。そして、中間部が
第1のレバー207とガイド101との間のピン(回転
軸)205に巻回され、一方の端部が第1のレバー20
7に、他方の端部がガイド101に係止されるトーショ
ンスプリング(第1の付勢手段)213により、第1の
レバー207は、他方の端部側がストッパ203に当接
する方向に付勢されている。
【0050】さらに、ガイド101には、ピン215を
用いて第2のレバー217の中間部が回転可能に設けら
れている。第2のレバー217は、第1のレバー207
が第1の位置にあるときに、一方の端部が係合溝209
以外のカム面211に当接可能で、第1のレバー207
が第2の位置にあるときに、一方の端部がカム面211
の係合溝209に係合可能で、係合溝209に係合した
ときには、他方の端部はピン107の昇降軌跡上に位置
するように形成されている。
【0051】そして、中間部が第2のレバー217とガ
イド101との間のピン(回転軸)215に巻回され、
一方の端部が第2のレバー217に、他方の端部がガイ
ド101に係止されるトーションスプリング(第2の付
勢手段)223により、第2のレバー207は、その一
方の端部が第1のレバー207のカム面211に当接す
る方向に付勢されている。
【0052】また、第2のレバー217の他方の端部
は、昇降するピン107に押圧されると、一方の端部が
カム面211の係合溝209より離反する方向に回転す
るように、「く」字形となっている。
【0053】(本実施の形態例の作動)中間ストッパ機
構63において、スライドドアが全閉位置にあり、ウイ
ンドガラス102が全閉状態にある時は、図2に示すよ
うに、中間ストライカ67と当接できない位置まで回転
したポール71に、第1のフック73が第2の付勢手段
の付勢力によって係合している。
【0054】また、中間ストッパコントロール機構20
1は、図4(a)に示すように、第1のレバー207
は、第1の付勢手段であるトーションスプリング213
によってストッパ203に当接する第1の位置にあり、
さらに第1のレバー207の他方の端部はピン107と
当接可能な位置にある。第2のレバー217は係合溝2
09以外のカム面211に当接している。
【0055】ここで、モータ110が全閉状態のウイン
ドガラス102を下げる方向へ駆動されると、図4
(a)→図4(b)に示すように、スライダベース10
6に設けられたピン107が第1のレバー207の他方
の端部を押して、第1のレバー207を第2の位置方向
に回転させる。この第1のレバー207の回転により、
ケーブル75のインナケーブル75aが引かれると共
に、第2のレバー217の一方の端部がカム面211の
係合溝209に係合し、第1のレバー207は第2の位
置で固定される。
【0056】一方、インナケーブル75aが引かれるこ
とにより、中間ストッパ機構63の第1のフック73が
ポール71から離脱する方向(図2の反時計方向)に駆
動され、第1のフック73とポール71との係合が解除
される。
【0057】このため、ポール71は、ポール押し戻し
部材68の拘束がなくなれば、図示しない付勢手段の付
勢力により、ストッパ77に当接する位置まで回転し、
中間ストライカ67に当接可能な状態(中間ロック機構
の作動可能な状態)となる。
【0058】ウインドガラス102が所定の位置まで下
降した状態のスライドドアを開方向へ移動すると、その
移動につれて、ポール71は、ポール押し戻し部材68
から離れ、二点鎖線で示すように、ストッパ77に当接
する位置まで回転する。更に移動すると、ポール71は
中間ストライカ67に当接し、それ以上のスライドドア
の移動を禁止することになる(中間ロック機構作動状
態)。
【0059】中間ロック機構作動状態を解除するには、
スライドドアを閉方向へ移動させ、図2の位置まで戻す
と共にウインドガラス102を所定の位置より上昇させ
る。ウインドガラス102を上昇させると、図4(b)
→図4(a)に示すように、ピン107は第2のレバー
217の他方の端部を押し、第2のレバー207の一方
の端部とカム面211の係合溝209との係合が解除さ
れ、第1のレバー207はトーションスプリング213
の付勢力によりストッパ203に当接する第1の位置に
復帰し、中間ストッパ機構作動状態が解除されるととも
に、ピン107が第2のレバー217を通過すると、ト
ーションスプリング223の付勢力により第2のレバー
217は係合溝209以外のカム面211に当接する元
の状態に復帰する。
【0060】次に、全開ストッパ機構65の作動を説明
する。スライドドアが非全開状態では、第3の付勢手段
の付勢力によりラッチ81は全開ストライカ69に係合
可能な位置(図3の位置)にある。
【0061】スライドドアが全開方向に移動すると、ラ
ッチ81の係合溝81aに全開ストライカ69が係合
し、更に、ラッチ81が図3における時計方向へ回転す
る。ラッチ81が二点鎖線で示す位置まで回転すると、
第4の付勢手段の付勢力により第2のフック83がラッ
チ81に係合し、ラッチ81の矢印F方向への回転を禁
止した全開ロック状態となる。
【0062】全開ロック状態を解除するには、インサイ
ドハンドルやアウトサイドハンドルを操作する。する
と、ケーブル85が引き込まれ、第2のフック83のラ
ッチ81との係合が解除され、ラッチ81は、矢印F方
向への回転が可能となり、全開ロック状態が解除され
る。このため、スライドドアを閉方向へ移動させること
ができる。
【0063】上記構成のスライドによれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)ストッパ203、第1のレバー207、第2のレ
バー217、第1の付勢手段であるトーションスプリン
グ213、第2の付勢手段であるトーションスプリング
223は、ウインドレギュレータ100のガイド101
に設けられ、ピン107はウインドレギュレータ100
のスライダベース106に設けられることにより、従来
のようにブラケットが不要となり、軽量化が図れる。
【0064】(2)第1のレバー207が第2の位置に
ある時には、第2のレバー217が第1のレバー207
のカム面211の係合溝209に係合することにより、
振動による誤動作が少なくなる。
【0065】(3)第1の付勢手段として、中間部が第
1のレバー207とガイド101との間のピン(回転
軸)205に巻回され、一方の端部が第1のレバー20
7に、他方の端部がガイド101に係止されるトーショ
ンスプリング213を用い、また、第2の付勢手段とし
て、中間部が第2のレバー217とガイド101との間
のピン(回転軸)215に巻回され、一方の端部が第2
のレバー217に、他方の端部がガイド101に係止さ
れるトーションスプリング223を用いたことにより、
他の部品との関係で、端部の係止位置の自由度が少ない
テンションスプリングを用いる場合に比べ、設計の自由
度が向上する。
【0066】(4)第2のレバー217の他方の端部
は、昇降するピン107に押圧されると、一方の端部が
カム面211の係合溝209より離反する方向に回転さ
せる「く」字形状であることにより、ピン107が第2
のレバー217の他方の端部を押すと、第2のレバー2
17の一方の端部がカム面211の係合溝209より離
反する方向に回転し、ピン107の通過を阻害すること
はない。
【0067】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、第2のレバー
217の他方の端部は、昇降するピン107に押圧され
ると、一方の端部がカム面211の係合溝209より離
反する方向に回転させる「く」字形状としたが、第2の
レバー217の一方の端部がカム面211に当接したと
きには、他方の端部はピン107の昇降軌跡上にないよ
うにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、ストッパ、第1のレバー、第2のレバー、第1
の付勢手段、第2の付勢手段は、ウインドレギュレータ
のガイドに設けられ、ピンはウインドレギュレータのス
ライダベースに設けられることにより、従来のようにブ
ラケットが不要となり、軽量化が図れる。
【0069】また、第1のレバーが第2の位置にある時
には、第2のレバーが第1のレバーのカム面の係合溝に
係合することにより、振動による誤動作が少なくなる。
請求項2記載の発明によれば、前記第2のレバーの一方
の端部が前記カム面に当接したときには、他方の端部は
前記ピンの昇降軌跡上にないようにしたことにより、ピ
ンの昇降が阻害されることを防止する。
【0070】請求項3記載の発明によれば、前記第2の
レバーの他方の端部は、昇降するピンに押圧されると、
一方の端部が前記カム面の係合溝より離反する方向に回
転させる形状であることにより、ピンが第2のレバーの
他方の端部を押すと、第2のレバーの一方の端部がカム
面の係合溝より離反する方向に回転し、ピンの通過を阻
害することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の中間ストッパコンロール機構の
分解斜視図である。
【図2】実施の形態例のストッパ機構部分の構成図であ
る。
【図3】実施の形態例のウインドレギュレータおよび中
間ストッパコントロール機構を示す図である。
【図4】図1に示す中間コントロールストッパ機構の作
動を説明する図である。
【図5】車両のスライドドアを示す図である。
【図6】中間ストッパ機構が設けられた従来のスライド
ドアの全体構成を示す図である。
【図7】図6における中間ストッパコントロール機構を
示す図である。
【符号の説明】
100 ウインドレギュレータ 101 ガイド 201 中間ストッパコントロール機構 203 ストッパ 205,215 ピン 207 第1のレバー 209 係合溝 211 カム面 213,223 トーションスプリング 217 第2のレバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドガラスを昇降させるウインドレ
    ギュレータと、開放途中のスライドドアの開方向への移
    動を一定範囲内に規制可能な中間ストッパ機構と、前記
    ウインドガラスが所定の位置まで下降すると、前記中間
    ストッパ機構にスライドドアの開方向への移動を一定範
    囲内に規制させる中間ストッパコントロール機構とを備
    えたスライドドアにおいて、 前記ウインドレギュレータは、 長手方向がガラスの昇降方向と合致するように配置され
    たガイドと、 前記ウインドガラスが取り付けられ、前記ガイドに昇降
    可能に取り付けられたスライダベースとを有し、 前記中間ストッパコントロール機構は、 前記スライダベースに設けられたピンと、 前記ガイドに設けられたストッパと、 前記ガイドに中間部が回転可能に設けられ、一方の端部
    に前記中間ストッパ機構に接続されたケーブルが取り付
    けられ、前記ストッパに当接し、前記中間ストッパ機構
    の作動可能な状態が解除された第1の位置、前記中間ス
    トッパ機構を作動可能な状態とする第2の位置間で回転
    し、前記第1の位置の状態のときには、他方の端部側が
    下降する前記ピンと当接可能である第1のレバーと、 該第1のレバーに設けられ、係合溝を有するカム面と、 前記ガイドに設けられ、前記第1のレバーをストッパに
    当接する方向に付勢する第1の付勢手段と、 前記ガイドに中間部が回転可能に設けられ、前記第1の
    レバーが第1の位置にあるときに、一方の端部が前記係
    合溝以外のカム面に当接可能で、前記第1のレバーが第
    2の位置にあるときに、一方の端部が前記カム面の係合
    溝に係合可能で、係合溝に係合したときには、他方の端
    部は前記ピンの昇降軌跡上に位置する第2のレバーと、 前記ガイドに設けられ、該第2のレバーの一方の端部が
    前記第1のレバーのカム面に当接する方向に前記第2の
    レバーを付勢する第2の付勢手段と、 からなることを特徴とするスライドドア。
  2. 【請求項2】 前記第2のレバーの一方の端部が前記カ
    ム面に当接したときには、他方の端部は前記ピンの昇降
    軌跡上にないようにしたことを特徴とする請求項1記載
    のスライドドア。
  3. 【請求項3】 前記第2のレバーの他方の端部は、昇降
    するピンに押圧されると、一方の端部が前記カム面の係
    合溝より離反する方向に回転させる形状であることを特
    徴とする請求項1記載のスライドドア。
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