JP2003201626A - 防虫複合繊維 - Google Patents

防虫複合繊維

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JP2003201626A JP2001393746A JP2001393746A JP2003201626A JP 2003201626 A JP2003201626 A JP 2003201626A JP 2001393746 A JP2001393746 A JP 2001393746A JP 2001393746 A JP2001393746 A JP 2001393746A JP 2003201626 A JP2003201626 A JP 2003201626A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯、使用等を繰り返しても防虫剤が早期に
失われず長期間防虫効果を発揮し、且つ風合、力学的特
性等にも優れる防虫繊維の提供。 【解決手段】 防虫剤を担持した無機微粒子を含有する
熱可塑性重合体成分(A)と防虫剤非含有の熱可塑性重合
体成分(B)との防虫複合繊維であって、防虫複合繊維の
繊維表面の50%以上を熱可塑性重合体成分(A)が占
め、防虫剤担持無機微粒子の平均粒径が0.01〜10
μm及び比表面積が60〜500m≡/gであり、防虫
剤担持無機微粒子の含有量が熱可塑性重合体成分(A)を
構成する熱可塑性重合体に対して0.01〜10質量%
であり、且つ熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑
性重合体の融点(Tp)と、防虫剤の分解開始温度(Td)
との間にTd−Tp≧20℃の関係が成立する防虫複合
繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防虫複合繊維および
該防虫複合繊維を用いてなる繊維製品に関する。より詳
細には、本発明は、洗濯、外部からの物理的な応力の繰
り返しによっても、繊維から防虫剤が脱落しにくく、長
期にわたって良好な防虫効果を持続することのできる防
虫複合繊維に関する。本発明の防虫複合繊維は、前記し
た優れた特性を活かして、例えば、蚊帳、網戸、カーテ
ン、森林作業、農作業、ガーデニング作業などを行う際
の作業着、キャンプ、登山、ハイキングなどのアウトド
アースポーツを行う際に用いる衣類、テントなどの各種
アウトドア商品などに好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、防虫繊維としては、繊維表面に防
虫剤を接着樹脂などによって付着させたもの、繊維形成
性熱可塑性重合体中に防虫剤を直接配合して溶融紡糸し
繊維全体に防虫剤を含有させたもの、防虫剤の放出の持
続性を図るために芯鞘型複合繊維の芯成分中に防虫剤を
含有させたものなどが提案されている。
【0003】しかしながら、防虫剤を繊維表面に付着さ
せた防虫繊維は、洗濯などを繰り返したり、着用時に加
わる外力などによって、繊維から防虫剤が脱落し易く、
防虫効果を長期にわたって維持することは困難である。
しかも、接着樹脂を用いて防虫剤を繊維表面に付着させ
ているため、風合が硬くなるという問題がある。また、
防虫剤を繊維全体に直接含有させた防虫繊維では、防虫
剤は一般に熱可塑性重合体の溶融紡糸温度よりも低い温
度で揮発したり分解することが多いため、溶融紡糸時に
防虫剤が揮発や分解などによって失われ易く、防虫剤の
配合量に見合った防虫効果を発揮することが困難であ
る。しかも、初期の防虫効果が低かったり、洗濯や着用
(使用)などを繰り返すことによって防虫剤が早急に失
われて防虫効果が早期に低減したり、また揮発した防虫
剤によって繊維製造工程の環境が悪化するなどの問題が
ある。さらに、芯鞘型複合繊維の芯成分中に防虫剤を含
有させたものでは、芯部分に存在する防虫剤が鞘成分に
よって遮られているため、所望の防虫効果を発揮しにく
く、特に初期の防虫効果が低いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗
濯、使用、着用などを繰り返しても、防虫剤が繊維から
早期に失われず長期にわたって優れた防虫効果を維持す
ることのできる防虫繊維を提供することである。さら
に、本発明の目的は、溶融紡糸時に防虫剤の揮発が抑制
され、繊維製造工程での作業環境の悪化を招かない防虫
繊維を提供することである。そして、本発明の目的は、
最初から優れた防虫効果を有し、その優れた防虫効果が
長期間持続する防虫繊維を提供することである。また、
本発明の目的は、防虫剤を使用しても繊維が硬くなら
ず、良好な風合を有する防虫繊維を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成すべく種々検討を重ねてきた。その結果、防虫剤
を繊維表面に付着させたり、防虫剤を単にそのまま繊維
全体に含有させたり、防虫剤を芯鞘型複合繊維の芯成分
中に含有させる上記した従来技術に代えて、防虫剤を特
定の粒径および比表面積を有する無機微粒子に担持さ
せ、防虫剤を担持したその無機微粒子を熱可塑性重合体
に配合し、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する該熱
可塑性重合体成分を主として繊維の表面部分に位置させ
た複合繊維を形成すると、洗濯、使用、着用などを繰り
返しても、防虫剤が繊維から早期に失われず、長期にわ
たって優れた防虫効果を維持すること、溶融紡糸時に防
虫剤の揮発が抑制されて繊維製造工程での作業環境の悪
化を招かないこと、最初から優れた防虫効果を発揮する
こと、しかも繊維が硬くならず、優れた防虫効果と共に
良好な風合を保つことを見出し、それらの種々の知見に
基づいて本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、 (1)(i) 防虫剤を担持した無機微粒子を含有する
熱可塑性重合体成分(A)と、防虫剤を含有しない熱可
塑性重合体成分(B)とが複合されている防虫複合繊維
であって; (ii) 防虫複合繊維の繊維表面の50%以上を熱可塑
性重合体成分(A)が占めており; (iii) 防虫剤を担持した無機微粒子は、平均粒径が
0.01〜10μmおよび比表面積が60〜500m2
/gの無機微粒子であり; (iv) 熱可塑性重合体成分(A)における防虫剤を担
持した無機微粒子の含有量が、熱可塑性重合体成分
(A)を構成する熱可塑性重合体の質量に基づいて、
0.01〜10質量%の割合であり;且つ、 (v) 熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性
重合体の融点(Tp)と、防虫剤の分解開始温度(T
d)との間に、Td−Tp≧20℃の関係が成立する;
ことを特徴とする防虫複合繊維である。
【0007】そして、本発明は、 (2) 防虫剤を担持した無機微粒子が、シリカ系微粒
子である前記(1)の防虫複合繊維; (3) 防虫剤が、ピレスロイド系化合物である前記
(1)または(2)の防虫複合繊維; (4) ピレスロイド系化合物が、アクリナトリンであ
る前記(3)の防虫複合繊維;および、 (5) 熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性
重合体が、ポリヘキサメチレンテレフタレート、変性ポ
リブチレンテレフタレートおよびポリ乳酸から選ばれる
少なくとも1種の熱可塑性重合体である前記(1)〜
(4)のいずれかの防虫複合繊維;である。さらに、本
発明は、 (6) 前記(1)〜(5)のいずれかの防虫複合繊維
を用いてなる繊維製品である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明の防虫複合繊維は、防虫剤を担持した無機
微粒子を含有する熱可塑性重合体成分(A)と、防虫剤
を含有しない熱可塑性重合体成分(B)とが複合された
防虫複合繊維である[上記の要件(i)]。本発明の防
虫複合繊維では、防虫剤はそのまま直接熱可塑性重合体
中に配合されておらずに、無機微粒子に担持された状態
で熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性重合体
中に配合されていることが必要である。本発明の防虫複
合繊維では、防虫剤が無機微粒子に担持(担持・吸着)
された状態で熱可塑性重合体成分(A)中に含有されて
いることにより、洗濯、使用、着用などを繰り返して
も、防虫剤が早期に繊維から失われることがなく、長期
にわたって良好な防虫効果を維持することができる。し
かも、防虫剤が無機微粒子に担持されているため、防虫
複合繊維を製造するための溶融紡糸工程時に防虫剤の揮
発、分離などが防止または抑制される結果、防虫剤の臭
気などによる作業環境の悪化を防ぐことができる。
【0009】さらに、本発明の防虫複合繊維は、防虫剤
を担持した無機微粒子を含有する熱可塑性重合体組成物
のみで繊維が形成されておらずに、防虫剤を担持した熱
可塑性重合体組成物よりなる熱可塑性重合体成分(A)
と、防虫剤を含有しない熱可塑性重合体成分(B)とが
複合されていて、且つ防虫複合繊維の繊維表面の50%
以上を熱可塑性重合体成分(A)が占めていることが必
要である[上記の要件(i)および(ii)]。本発明で
は、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する熱可塑性重
合体成分(A)が繊維表面の50%を占めていて、繊維
表面またはその近傍に防虫剤が多く存在しているため
に、防虫剤の使用量が少ない場合であっても、持続性の
ある良好な防虫効果を発揮する。しかも、本発明の防虫
複合繊維は、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する熱
可塑性重合体成分(A)と共に防虫剤を含有しない熱可
塑性重合体成分(B)を用いて形成されているために、
溶融紡糸などの繊維製造工程で糸切れなどのトラブルが
発生せず、さらには力学的特性に優れている。
【0010】本発明の防虫複合繊維とは異なり、防虫繊
維が、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する熱可塑性
重合体組成物のみから形成されていて本発明のような複
合形態を有していない場合には、溶融紡糸時に糸切れな
どが生じ易くなり、しかも繊維強度が低いものになり易
い。また、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する熱可
塑性重合体成分(A)と防虫剤を含有しない熱可塑性重
合体成分(B)との複合繊維であっても繊維表面におけ
る熱可塑性重合体成分(A)の占める割合が50%未満
である場合(例えば防虫剤を担持した無機微粒子を含有
する熱可塑性重合体組成物が芯成分を構成し防虫剤を含
有しない熱可塑性重合体が鞘成分を構成する芯鞘型複合
繊維の場合)には、繊維の内側や中心部に存在する防虫
剤は防虫効果を十分に発揮できないために、防虫剤の使
用量が多い場合であっても繊維全体として優れた防虫効
果を示さない。
【0011】本発明の防虫複合繊維では、繊維表面の7
0%以上、特に100%(繊維表面の全部)が、防虫剤
を担持した無機微粒子を含有する熱可塑性重合体成分
(A)[以下単に「熱可塑性重合体成分(A)」という
ことがある]から形成されていることが、良好な防虫効
果を発揮できる点から好ましい。ここで、本明細書でい
う「繊維表面の50%以上」とは、繊維の長さ方向の表
面積に対して、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する
熱可塑性重合体成分(A)が占めている割合(表面に露
出している割合)(%)を意味する。
【0012】本発明の防虫複合繊維の好ましい複合形態
としては、例えば、(a)熱可塑性重合体成分(A)を
鞘成分としその鞘成分の内側中央に熱可塑性重合体成分
(B)からなる芯成分が存在する芯鞘型複合繊維;
(b)熱可塑性重合体成分(A)を鞘成分としその鞘成
分の内側に偏芯した状態で熱可塑性重合体成分(B)か
らなる芯成分が存在する偏芯芯鞘型複合繊維;(c)熱
可塑性重合体成分(A)を海成分とし熱可塑性重合体成
分(B)を島成分とする海島型複合繊維;(d)繊維表
面における熱可塑性重合体成分(A)の露出割合が熱可
塑性重合体成分(B)の露出割合と同等かそれ以上であ
る放射状貼合型または多層積層貼合型の複合繊維などを
挙げることができる。それらのうちでも、前記(a)ま
たは(b)の芯鞘型複合繊維、前記(c)の海島型複合
繊維がより高い防虫効果を示す。
【0013】本発明の防虫複合繊維における熱可塑性重
合体成分(A)と熱可塑性重合体成分(B)の割合は、
繊維を構成する熱可塑性重合体の種類、繊維の用途、熱
可塑性重合体成分(A)における防虫剤を担持した無機
微粒子の含有量などに応じて異なり得るが、一般的に
は、熱可塑性重合体成分(A):熱可塑性重合体成分
(B)=10:90〜90:10の質量比であること
が、防虫性能、防虫複合繊維を製造する際の溶融紡糸
性、防虫複合繊維の力学的特性などの点から好ましく、
30:70〜70:30の質量比であることがより好ま
しい。
【0014】また、本発明の防虫複合繊維の横断面形状
は特に制限されず、丸形断面繊維であってもよいし、例
えば、偏平断面、楕円形断面、三角形断面、十字形断
面、中空断面、方形断面、多角形断面、多葉形断面など
のような異形断面繊維であってもよい。
【0015】本発明の防虫複合繊維では、防虫剤を担持
させるための無機微粒子は、平均粒径が0.01〜10
μmで且つ比表面積が60〜500m2/gであること
が必要である[上記の要件(iii)]。平均粒径が0.
01μm未満の無機微粒子は、実際上製造または入手が
困難であり、一方無機微粒子の平均粒径が10μmを超
えると繊維化工程で紡糸口金に設けてあるフィルターの
目詰まりや糸切れなどを生じて、繊維化が困難になる。
防虫剤を担持してなる無機微粒子の平均粒径は、0.0
3〜1.0μmであることがより好ましい。また、防虫
剤を担持してなる無機微粒子の比表面積が60m2/g
未満であると、防虫剤が十分に担持されなくなり、一方
500m2/gを超えると無機微粒子の担持力が強くな
り過ぎて防虫剤を徐々に放出しなくなり、防虫効果が低
下する。無機微粒子の比表面積は100〜400m2
gであることが好ましい。ここで、本明細書における無
機微粒子の平均粒径は、レーザ−散乱法により測定した
平均粒径であり、その詳細な内容については以下の実施
例の項に記載するとおりである。また、無機微粒子の比
表面積はBET法により求めた比表面積である。
【0016】防虫剤を担持させる無機微粒子の種類は、
前記した平均粒径および比表面積を有し且つ人体などに
有害でない無機微粒子であればいずれも使用できるが、
シリカ系微粒子、タルク、酸化チタンなどが好ましく用
いられ、特にシリカ系微粒子が粒度分布、吸油量などの
点からより好ましく用いられる。
【0017】また、本発明の防虫複合繊維では、熱可塑
性重合体成分(A)における防虫剤を担持した無機微粒
子の含有量は、熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱
可塑性重合体の質量(防虫剤を担持した無機微粒子を添
加する前の熱可塑性重合体の質量)に基づいて、0.0
1〜10質量%であることが必要である[上記の要件
(iv)]。熱可塑性重合体成分(A)における防虫剤を
担持した無機微粒子の含有量が0.01質量%未満であ
ると、防虫効果とその持続性を発現させることができな
くなり、一方10質量%を超えると防虫性能が過剰にな
り、防虫剤の散逸量が多くなって不快な臭気が発生した
り、繊維の風合の低下、紡糸時の断糸、繊維価格の上昇
などを招く。熱可塑性重合体成分(A)における防虫剤
を担持した無機微粒子の含有量は、0.1〜5質量%で
あることが、防虫効果、過剰な防虫剤臭の抑制、繊維の
風合、紡糸性などの点からの好ましい。
【0018】無機微粒子に担持させる防虫剤の量は、無
機微粒子および防虫剤の種類、防虫複合繊維の用途など
に応じて調整し得るが、一般的には、無機微粒子の質量
に対して20〜70質量%、特に40〜60質量%の量
で担持させることが、防虫性能の長期持続性、加工性な
どの点から好ましい。
【0019】本発明では、溶融紡糸時に防虫剤の分解を
防止しながら、変質のない防虫剤を安定した状態で含有
する防虫複合繊維を得るために、熱可塑性重合体成分
(A)を構成する熱可塑性重合体の融点(Tp)と、防
虫剤の分解開始温度(Td)との間に、Td−Tp≧2
0℃の関係が成立することが必要である[上記の要件
(v)]。防虫剤の分解開始温度(Td)と熱可塑性重
合体の融点(Tp)との差(Td−Tp)が20℃未満
であって、防虫剤の分解開始温度と熱可塑性重合体の融
点が近いと、本発明の防虫複合繊維を製造するための溶
融紡糸時に防虫剤の分解が生じ易くなり、防虫効果の高
い防虫複合繊維を得ることが困難になる。防虫剤の分解
開始温度(Td)と熱可塑性重合体の融点(Tp)と差
(Td−Tp)は30℃以上であることが、防虫効果の
高い防虫複合繊維が得られる点から好ましい。
【0020】本発明の防虫複合繊維において、無機微粒
子に担持させる防虫剤としては、防虫複合繊維の各用途
において防ぐことが求められている虫の種類などに応じ
て適当なものを使用することができ、例えば防(殺)蚊
剤、防(殺)ダニ剤、防(殺)蚤剤、防(殺)ゴキブリ
剤などを挙げることができ、それらの剤の1種または2
種以上を用いることができる。そのうちでも、蚊帳、網
戸、カーテン、森林作業、農作業、ガーデニング作業な
どの屋外作業に用いる衣類、手袋、帽子、靴下、前掛
け、キャンプ、登山、ハイキングなどのような樹木の多
い屋外でのスポーツに用いられる衣類、手袋、帽子、靴
下、テント、その他の製品では、防蚊についての要求が
強く、そのため本発明の防虫複合繊維がそれらの用途に
用いられるものである場合は、防(殺)蚊作用を有する
剤が用いられる。
【0021】防(殺)蚊作用を有する防虫剤としては、
ピレスロイド系化合物が、防(殺)蚊作用が高い割に人
体に対する悪影響が少ないことから好ましく用いられ
る。ピレスロイド系化合物の具体例としては、アクリナ
トリン、アレスリン、レスメトリン、フタルスリン、フ
ラメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プレレト
リン、ペルメトリン、デカメスリン、フェンパレレー
ト、シフルトリン、シハロトリン、エトフェンプロック
ス、トラロメスリン、エムペントリン、テフラメトリ
ン、テラレトリン、トランスフルスリンなどを挙げるこ
とができ、これらの1種または2種以上を用いることが
できる。これらのピレスロイド系化合物のうちでも、分
解開始温度が200℃以上のものが好ましく用いられ
る。特に、アクリナトリンは分解開始温度が250℃と
高く取り扱い性に優れ、防(殺)蚊効果が高く、人体に
対する安全性に優れ、しかも耐久性に優れ、中でも耐光
性に優れていることから好ましく用いられる。
【0022】熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可
塑性重合体としては、熱可塑性重合体成分(A)中に無
機微粒子に担持して含有させる防虫剤の分解開始温度
(Td)よりも融点が20℃以上低い熱可塑性重合体で
あって溶融紡糸が可能な熱可塑性重合体であればいずれ
も使用でき、防虫剤との分解開始温度(Td)を考慮し
て適当な熱可塑性重合体を選択すればよい。防虫剤が、
例えばアクリナトリンなどのような200℃以上の分解
開始温度を有する化合物である場合は、熱可塑性重合体
成分(A)を構成する熱可塑性重合体として、例えば、
ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、
ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポリカ
プロラクトンなどのポリエステル、ポリアミド、エチレ
ン−ビニルアルコール系共重合体などを挙げることがで
きる。防虫剤として、特にアクリナトリンのようなピレ
スロイド系化合物を用いる場合は、防虫剤の分解開始温
度と熱可塑性重合体の融点との差を大きくとれること、
所望の色調に着色し易いことなどの点から、熱可塑性重
合体成分(A)を構成する熱可塑性重合体として、ポリ
ヘキサメチレンテレフタレート、変性ポリブチレンテレ
フタレートおよびポリ乳酸から選ばれる1種または2種
以上が好ましく用いられる。
【0023】本発明の防虫複合繊維における熱可塑性重
合体成分(B)を構成する熱可塑性重合体の種類は特に
制限されず、熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可
塑性重合体と同じであってもよいし、または異なってい
てもよい。限定されるものではないが、熱可塑性重合体
成分(B)を構成する熱可塑性重合体としては、例え
ば、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリ乳酸、ポ
リカプロラクトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートな
どの各種ポリエステル、各種ポリアミド、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、エチレン−ビ
ニルアルコール系共重合体などを挙げることができ、こ
れらの1種または2種以上を用いることができる。熱可
塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性重合体と、熱
可塑性重合体成分(B)を構成する熱可塑性重合体とが
同じかまたは同種のものである場合には、熱可塑性重合
体成分(A)と熱可塑性重合体成分(B)との親和性が
高くなり、両成分の間で相間剥離の生じない防虫複合繊
維を得ることができる。
【0024】本発明の防虫複合繊維では、熱可塑性重合
体成分(A)および/または熱可塑性重合体成分(B)
中に、必要に応じて、着色剤、紫外線防止剤、酸化防止
剤、抗菌剤、消臭剤などの他の成分の1種または2種以
上を含有していても差し支えない。
【0025】本発明の防虫複合繊維の製法は特に制限さ
れず、防虫剤を担持した無機微粒子を含有する熱可塑性
重合体成分(A)と熱可塑性重合体成分(B)を用い
て、熱可塑性重合体成分(A)が繊維表面の50%以上
を占めるような複合形態になるようにして、従来から採
用されている複合溶融紡糸方法および装置を用いて製造
することができる。紡糸温度(紡糸時の熱可塑性重合体
の溶融温度)は、熱可塑性重合体成分(A)では、防虫
剤の分解開始温度よりも十分に低く(好ましくは防虫剤
の分解開始温度よりも10℃以上低い温度)で且つ熱可
塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性重合体の融点
よりも高い温度に設定する必要がある。また、熱可塑性
重合体成分(B)の紡糸時の温度(溶融温度)は、紡糸
装置、紡糸口金装置などの構造などからみて、熱可塑性
重合体成分(B)の紡糸温度(溶融温度)が防虫剤の分
解に影響を与えることが少ない場合は防虫剤の分解開始
温度よりも高い温度を採用することができ、一方熱可塑
性重合体成分(B)の紡糸温度(溶融温度)が防虫剤の
分解に影響を与える場合は、熱可塑性重合体成分(A)
と同様に、防虫剤の分解開始温度よりも低い融点を有す
る熱可塑性重合体を用いて防虫剤の分解開始温度よりも
低い温度で紡糸(溶融)する必要がある。
【0026】本発明の防虫複合繊維を製造する際の紡糸
速度や延伸条件などは特に制限されず、従来と同様にし
て行うことができ、例えば、1,000〜3,000m
/分の紡糸速度で紡糸した後、別途1.1〜5.0倍に
延伸し、次いで熱固定する方法、1,000〜3,00
0m/分の速度で紡糸し、そのまま直接延伸・熱固定す
る方法などを挙げることができる。
【0027】本発明の防虫複合繊維の単繊維繊度は特に
制限されず、使用目的などに応じて適当な繊度にするこ
とができ、例えば1〜30デシテックス程度にすること
ができる。本発明の防虫複合繊維は、長繊維フィラメン
トであっても、またはそれをカットしてなる短繊維であ
ってもいずれもでもよく、用途などに応じて選択するこ
とができる。
【0028】本発明の防虫複合繊維は、屋内および屋外
の防虫が求められる環境下において、さまざまな製品形
態にして用いることができ、したがって本発明の繊維製
品は、本発明の防虫複合繊維を用いて製造した各種繊維
製品、例えば、糸、布帛、それらを用いてなる各種製品
を包含する。無機微粒子に担持させた防虫剤が防(殺)
蚊剤である本発明の防虫複合繊維(防蚊用複合繊維)の
場合は、例えば、メッシュ状の織物ヤラッシェル編みな
どの編物の形態にして蚊帳、網戸、カーテンなどとし
て、通常の織編物や不織布の形態にして帽子、手袋、靴
下、上着、ズボン、シャツ、浴衣、作業着(森林作用
着、農業用作用着、ガーデニング作用着など)、テント
などのアウトドア製品などに利用することができる。ま
た、無機微粒子に担持させた防虫剤が防(殺)ダニ剤で
ある本発明の防虫複合繊維の場合は、寝具類、カーペッ
ト類、クッションシート類、ベッド関連商品などに利用
することができる。前記した種々の製品は、本発明の防
虫複合繊維のみを使用して製造しても、または他の繊維
との混用で製造してもよい。
【0029】
【実施例】以下に実施例などにより本発明について具体
的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定され
るものではない。以下の例において、シリカ微粒子の比
表面積はBET法により求めたものであり、またシリカ
微粒子の平均粒径は日機装株式会社製「マイクロトラッ
クHRX−100」を使用して常法に従ってレーザー散
乱法により求めたものである。
【0030】《実施例1》 (1) ジメチルシラン処理されたシリカ微粒子(デグ
サ・ヒュルス社製「Sipernat22S」、比表面
積=190m2/g、平均粒径=7μm)に、アクリナ
トリン[防(殺)蚊剤][アベンティスクロップサイエ
ンス社製「アクリナトリン」;分解開始温度(Td)=
250℃]を加熱ヘンシェルミキサーを用いて混合し、
シリカ微粒子の質量に対してアクリナトリンを50質量
%の割合で担持したシリカ微粒子を調製した。 (2) ポリヘキサメチレンテレフタレート[三菱化学
株式会社製、融点(Tp)=150℃]に、上記(1)
で調製したアクリナトリン担持シリカ微粒子を、ポリヘ
キサメチレンテレフタレートの質量に対して0.5質量
%の割合で添加し、160℃で溶融混練した後、押し出
し、切断して、アクリナトリン担持シリカ微粒子を含有
するポリヘキサメチレンテレフタレートペレットを製造
した。 (3) 上記(2)で製造したアクリナトリン担持シリ
カ微粒子を含有するポリヘキサメチレンテレフタレート
を熱可塑性重合体成分(A)として用い、一方アクリナ
トリン担持シリカ微粒子を含有しないポリヘキサメチレ
ンテレフタレートを熱可塑性重合体成分(B)として用
いて、前者を鞘成分および後者を芯成分として両者を5
0:50の質量比で紡糸温度180℃で溶融複合紡糸し
(紡糸時の引き取り速度3200m/分)、次いで82
℃で1.22倍に延伸した後、155℃で熱処理して、
アクリナトリン担持シリカ微粒子を含有するポリヘキサ
メチレンテレフタレートを鞘成分としポリヘキサメチレ
ンテレフタレートを芯成分とする丸形断面形状を有する
芯鞘型複合繊維(マルチフィラメント糸)(280デシ
テックス/18フィラメント)を製造した。
【0031】(4) 上記(3)で得られた芯鞘型複合
繊維(マルチフィラメント糸)を使用して、筒状の丸編
地(天竺、目付=50g/m2)を作製し、該編地の防
虫性能を以下の試験例1に記載した方法で評価したとこ
ろ、下記の表1に示すとおりであった。
【0032】《比較例1》 (1) ポリヘキサメチレンテレフタレートのみを使用
して、180℃で溶融紡糸し(紡糸時の引き取り速度3
200m/分)、次いで82℃で1.22倍に延伸した
後、155℃で熱処理して、丸形断面形状を有する繊維
(マルチフィラメント糸)(280デシテックス/18
フィラメント)を製造した。 (2) 上記(1)で得られた繊維(マルチフィラメン
ト糸)を使用して、筒状の丸編地(天竺、目付=50g
/m2)を作製し、これにより得られた編地の防虫性能
を以下の試験例1に記載した方法で評価したところ、下
記の表1に示すとおりであった。
【0033】《試験例1(防虫性能の試験)》 (1)(i) 1人のモニター(モニター)の右腕の
指先から肘の部分までを露出部分が無いようにして上記
の実施例1で作製した試料(編地)を用いて一重で完全
に巻いた。 (ii) 30cm×30cm×30cmの飼育用ケージ
に、ヒトスジシマ蚊(雌成虫)を30匹放ち、モニター
の試料(編地)を巻き付けた肘までの部分を該飼育用
ケージに挿入してもらい、2分後に、飼育ケージに入れ
たままの状態で、腕(巻き付けた編地)上にとまってい
る蚊の数(静止蚊数)を目視により素早く数え、その後
飼育ケージより腕を素早く取り出してもらい、蚊に刺さ
れた箇所の数(吸血数)を数えた。 (2) 上記(1)と同じモニターの左腕の指先から
肘の部分までを露出部分が無いようにして上記の比較例
1で作製した試料(編地)を用いて一重で完全に巻い
て、上記(1)の(ii)と同じ試験を行い、腕(巻き付
けた編地)上にとまっている蚊の数(静止蚊数)を目視
により素早く数え、その後飼育ケージより腕を素早く取
り出してもらい、蚊に刺された箇所の数(吸血数)を数
えた。 (3) 上記のモニターとは別のモニターに、上記
(1)および(2)と同じ試験を行ってもらって、腕
(巻き付けた編地)上にとまっている蚊の数(静止蚊
数)を目視により素早く数え、その後飼育ケージより腕
を素早く取り出してもらい、蚊に刺された箇所の数(吸
血数)を数えた。 (4) 上記(1)〜(3)の結果に基づいて、下記の
数式により、飼育用ケージに腕を挿入して2分後におけ
る蚊の静止率および忌避率を求めた。
【0034】
【数1】蚊の静止率(%)={静止蚊数(匹)/供試蚊
数(30匹)}×100 蚊の忌避率(%)={(C−D)/C}×100 [式中、Cは比較例1の試料を巻いた左腕での静止蚊数
(匹)、Dは実施例1の試料を巻いた右腕での静止蚊数
(匹)を示す。]
【0035】
【表1】
【0036】上記の表1の結果にみるように、本発明の
防虫複合繊維を用いて作製した実施例1の布帛は、防虫
効果に優れており、蚊に刺されるのを効果的に防ぐこと
ができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の防虫複合繊維およびそれよりな
る繊維製品は、洗濯、使用、着用などを繰り返しても、
防虫剤が繊維から早期に失われず長期にわたって優れた
防虫効果を維持することができる。本発明による場合
は、防虫複合繊維の溶融紡糸時に防虫剤の揮発が抑制さ
れ、繊維製造工程での作業環境の悪化を招かない。本発
明の防虫複合繊維は、最初から優れた防虫効果を有し、
その優れた防虫効果が長期間持続する。さらに、本発明
の防虫複合繊維は、風合に優れ、しかも引張強度などの
力学的特性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋庭 英治 大阪府大阪市北区梅田1丁目12番39号 株 式会社クラレ内 (72)発明者 目黒 将司 愛媛県西条市朔日市892番地 クラレ西条 株式会社内 (72)発明者 坂本 和繁 愛媛県西条市朔日市892番地 クラレ西条 株式会社内 (72)発明者 村松 高広 東京都江戸川区中央4丁目17番28号 大和 化学工業株式会社内 Fターム(参考) 3B011 AB01 AC19 4L041 AA07 BA02 BA21 BC10 BD07 CA05 CB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)防虫剤を担持した無機微粒子を含
    有する熱可塑性重合体成分(A)と、防虫剤を含有しな
    い熱可塑性重合体成分(B)とが複合されている防虫複
    合繊維であって; (ii) 防虫複合繊維の繊維表面の50%以上を熱可塑
    性重合体成分(A)が占めており; (iii) 防虫剤を担持した無機微粒子は、平均粒径が
    0.01〜10μmおよび比表面積が60〜500m2
    /gの無機微粒子であり; (iv) 熱可塑性重合体成分(A)における防虫剤を担
    持した無機微粒子の含有量が、熱可塑性重合体成分
    (A)を構成する熱可塑性重合体の質量に基づいて、
    0.01〜10質量%の割合であり;且つ、 (v) 熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱可塑性
    重合体の融点(Tp)と、防虫剤の分解開始温度(T
    d)との間に、Td−Tp≧20℃の関係が成立する;
    ことを特徴とする防虫複合繊維。
  2. 【請求項2】 防虫剤を担持した無機微粒子が、シリカ
    系微粒子である請求項1に記載の防虫複合繊維。
  3. 【請求項3】 防虫剤が、ピレスロイド系化合物である
    請求項1または2に記載の防虫複合繊維。
  4. 【請求項4】 ピレスロイド系化合物が、アクリナトリ
    ンである請求項3に記載の防虫複合繊維。
  5. 【請求項5】 熱可塑性重合体成分(A)を構成する熱
    可塑性重合体が、ポリヘキサメチレンテレフタレート、
    変性ポリブチレンテレフタレートおよびポリ乳酸から選
    ばれる少なくとも1種の熱可塑性重合体である請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の防虫複合繊維。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項の防虫複合
    繊維を用いてなる繊維製品。
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