JP2003200461A - 光コネクタフェルール成形用金型および光コネクタフェルール - Google Patents

光コネクタフェルール成形用金型および光コネクタフェルール

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JP2003200461A
JP2003200461A JP2001401065A JP2001401065A JP2003200461A JP 2003200461 A JP2003200461 A JP 2003200461A JP 2001401065 A JP2001401065 A JP 2001401065A JP 2001401065 A JP2001401065 A JP 2001401065A JP 2003200461 A JP2003200461 A JP 2003200461A
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Japan
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optical connector
connector ferrule
guide hole
molding
mold
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Application number
JP2001401065A
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English (en)
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Hiroshi Katsushime
洋 勝占
Wataru Sakurai
渉 桜井
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタフェルールの接続端面側における
ガイド孔の曲がりやガイド孔の穴径変化を低減すること
ができる光ファイバフェルール成形用金型および光コネ
クタフェルールを提供する。 【解決手段】 光コネクタフェルール成形用金型1は、
複数本の光ファイバ孔形成ピン13及び1対のガイド孔
形成ピン14を有する中子9と、この中子9を挟んで、
光コネクタフェルールに対応するキャビティを形成する
上金型11及び下金型12とを有している。下金型12
には、2つの樹脂流抑制用突起部20が設けられてい
る。この樹脂流抑制用突起部20は、中子9を挟むよう
に上金型11と下金型12とを閉じた状態で、キャビテ
ィ10内に成形樹脂を注入したときに、キャビティ10
の前部においてガイド孔形成ピン14の外側からガイド
孔形成ピン14の内側への成形樹脂の流れを抑えるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ファイバ
孔と1対のガイド孔とを有する光コネクタフェルールを
成形するための光コネクタフェルール成形用金型および
光コネクタフェルールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光コネクタフェルールの一つにMT光コ
ネクタフェルールがある。このMT光コネクタフェルー
ルは、互いに平行に延びるように形成され、複数本の光
ファイバが挿入される複数の光ファイバ孔と、これらの
光ファイバ孔の両側に光ファイバ孔に対して平行に延び
るように形成され、ガイドピンが挿入される1対のガイ
ド孔とを有している。
【0003】このようなMT光コネクタフェルールを成
形するための光コネクタフェルール成形用金型は、光フ
ァイバ孔を形成する複数本の光ファイバ孔形成ピンとガ
イド孔を形成する1対のガイド孔形成ピンとを有する中
子と、この中子を挟んで、光コネクタフェルールに対応
するキャビティを形成する上金型および下金型とを有し
ている。このような光コネクタフェルール成形用金型を
用いてMT光コネクタフェルールを成形する場合は、ま
ず中子を挟むように上金型と下金型とを閉じる。そし
て、成形樹脂をキャビティ内に充填し固化させることに
よって、光コネクタフェルールを生成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、光コネクタフェルールのガイド孔が
曲がったり、ガイド孔の穴径がガイド孔の長手方向に変
化することがある。光コネクタフェルールの前端面(接
続端面)側に生じるガイド孔の曲がりが大きいと、ガイ
ドピンが光ファイバ孔に対して平行ではなく傾いた状態
でガイド孔に挿入される。このため、光ファイバ孔に光
ファイバを挿入して、ガイドピンにより光コネクタフェ
ルールの接続端面同士を突き合わせて光接続を行うとき
に、対向する光ファイバがずれてしまい、接続損失が増
大する。また、光コネクタフェルールの前端面側に生じ
るガイド孔の穴径変化が大きいと、ガイドピンをガイド
孔に挿入したときにガタが発生することがある。この場
合にも、光接続を行うときに、対向する光ファイバがず
れてしまい、接続損失が増大する。
【0005】本発明の目的は、光コネクタフェルールの
接続端面側におけるガイド孔の曲がりやガイド孔の穴径
変化を低減することができる光コネクタフェルール成形
用金型および光コネクタフェルールを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の光ファ
イバ孔と光ファイバ孔の両側に設けられた1対のガイド
孔とを有する光コネクタフェルールを成形するための光
コネクタフェルール成形用金型において、光ファイバ孔
を形成する複数本の光ファイバ孔形成ピンとガイド孔を
形成する1対のガイド孔形成ピンとを有する中子と、中
子を挟んで、光コネクタフェルールに対応するキャビテ
ィを形成する上金型および下金型とを備え、上金型およ
び下金型のいずれか一方には、中子を挟むように上金型
と下金型とを閉じた状態でキャビティに成形樹脂を注入
したときに、キャビティの前部においてガイド孔形成ピ
ンの外側からガイド孔形成ピンの内側への成形樹脂の流
れを抑えるための少なくとも2つの突起部が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0007】複数本の光ファイバ孔形成ピン及び1対の
ガイド孔形成ピンを有する中子と上金型および下金型と
を備えた光コネクタフェルール成形用金型を用いて、光
コネクタフェルールを成形する場合は、中子を挟むよう
に上金型と下金型とを閉じ、その状態で、金型の後部側
からキャビティ内に成形樹脂を注入する。すると、成形
樹脂はキャビティ内を金型前部に向けて流れていき、キ
ャビティ全体に成形樹脂が充填される。このとき、ガイ
ド孔形成ピンの外側を流れてきた成形樹脂が、キャビテ
ィの前部においてガイド孔形成ピンの内側に回り込み、
ガイド孔形成ピンの内側領域と外側領域との間で成形樹
脂の密度差が生じることがある。この場合には、キャビ
ティに充填された成形樹脂が固化されるときに、成形樹
脂の収縮が生じ、その結果として、成形された光コネク
タフェルールの前端面(接続端面)側においてガイド孔
の曲がりやガイド孔の穴径変化が発生すると考えられ
る。
【0008】そこで、上金型および下金型のいずれか一
方に、キャビティの前部においてガイド孔形成ピンの外
側からガイド孔形成ピンの内側への成形樹脂の流れを抑
えるための少なくとも2つの突起部を設けることによ
り、ガイド孔形成ピンの外側からガイド孔形成ピンの内
側に回り込む成形樹脂が少なくなる。このため、ガイド
孔形成ピンの内側領域と外側領域との間の成形樹脂の密
度差が小さくなるため、樹脂密度が固化されるときに生
じる成形樹脂の収縮力が小さくなる。これにより、成形
された光コネクタフェルールの前端面(接続端面)側に
生じるガイド孔の曲がりやガイド孔の穴径変化が低減さ
れる。
【0009】好ましくは、突起部は、中子を挟むように
上金型と下金型とを閉じたときに、キャビティの前部で
且つガイド孔形成ピンの内側近傍を含む部位に設けられ
ている。これにより、キャビティの前部においてガイド
孔形成ピンの外側からガイド孔形成ピンの内側に回り込
む成形樹脂が確実に少なくなる。
【0010】また、好ましくは、突起部の後側縁部に
は、突起部の高さ方向に沿って面取り加工が施されてい
る。これにより、キャビティ内を金型前部に向かって流
れる成形樹脂が突起部位置を通るときに、突起部による
成形樹脂の流動乱れが少なくなるため、成形樹脂が金型
前部に流れやすくなる。従って、キャビティの前部に成
形樹脂がより均等に充填されるため、成形された光コネ
クタフェルールのガイド孔および光ファイバ孔の寸法精
度が良くなる。
【0011】さらに、好ましくは、突起部は、上金型お
よび下金型のいずれか一方に着脱自在に設けられてい
る。この場合には、例えば高さ寸法が異なる複数種類の
突起部を予め用意しておき、金型の左右両側において成
形樹脂の流れや収縮力が同等となるように最適な突起部
を選択することが可能となる。
【0012】また、本発明の光コネクタフェルールは、
フェルール本体部の前端面から後方に延びるように設け
られた複数の光ファイバ孔と、フェルール本体部におけ
る光ファイバ孔の両側に設けられた1対のガイド孔と、
フェルール本体部の上面および下面のいずれか一方に開
口した少なくとも2つの凹部とを備え、凹部は、フェル
ール本体部の前部で且つガイド孔の内側近傍を含む部位
に設けられていることを特徴とするものである。
【0013】このような凹部を有する光コネクタフェル
ールに形成するには、光コネクタフェルール成形用金型
の上金型および下金型のいずれか一方に、上述したよう
な少なくとも2つの突起部を設けることになる。この場
合には、中子を挟むように上金型と下金型とを閉じた
後、金型の後部側から成形樹脂をキャビティ内に充填さ
せたときに、上述したように、キャビティ前部において
ガイド孔形成ピンの外側からガイド孔形成ピンの内側へ
回り込む成形樹脂が少なくなる。このため、ガイド孔形
成ピンの内側領域と外側領域との間の成形樹脂の密度差
が小さくなるため、成形樹脂を固化させたときに生じる
成形樹脂の収縮力が小さくなる。これにより、光コネク
タフェルールの前端面(接続端面)側におけるガイド孔
の曲がりやガイド孔の穴径変化が低減される。
【0014】好ましくは、凹部の後側縁部には、凹部の
深さ方向に沿って面取り加工が施されている。この場合
には、光コネクタフェルール成形用金型の上金型および
下金型のいずれか一方に設けた突起部の後側縁部には、
突起部の高さ方向に沿った面取りが形成されることにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光コネクタフ
ェルール成形用金型および光コネクタフェルールの好適
な実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明に係る光コネクタフェルー
ル成形用金型の一実施形態を示す分解斜視図である。同
図において、本実施形態の光コネクタフェルール成形用
金型1は、多心MT光コネクタフェルールを成形するも
のである。この多心MT光コネクタフェルールを図2に
示す。
【0017】図2において、光コネクタフェルール2
は、フェルール本体部3と、このフェルール本体部3の
後部に設けられた鍔部4とからなっている。なお、光コ
ネクタフェルール2の寸法は、前後方向(図示A方向)
長さが8mm程度、幅方向(図示B方向)長さが6.5
mm程度、高さが2.5mm程度である。
【0018】光コネクタフェルール2は、フェルール本
体部3の前端面(接続端面)から後方に向けて互いに平
行に延びるように設けられた複数の光ファイバ孔5と、
これらの光ファイバ孔5の両側に光ファイバ孔5に対し
て平行に延びるように設けられた1対のガイド孔6とを
有している。各光ファイバ孔5には、多心テープ心線か
ら露出した光ファイバ(図示せず)が挿入され、各ガイ
ド孔6には、径が0.7mm程度のガイドピン(図示せ
ず)が挿入される。フェルール本体部3には、上面に開
口した接着剤注入用窓穴7が形成されており、この窓穴
7から接着剤を注入することで、光ファイバ孔5に挿入
された光ファイバをフェルール本体部3に固定する。
【0019】また、フェルール本体部3には、上面に開
口した2つの凹部8が設けられている。この凹部8は、
フェルール本体部3の前端部で且つガイド孔6の内側近
傍の位置に形成されており、フェルール本体部3の前後
方向に延びる略矩形状の開口を有している。凹部8の後
側縁部には、凹部8の深さ方向に沿って面取り加工を施
した面取り部8aが設けられている。
【0020】図1に戻り、光コネクタフェルール成形用
金型1は、中子9と、この中子9を挟んで、上記の光コ
ネクタフェルール2に対応するキャビティ10(図3参
照)を形成する上金型11及び下金型12とを有してい
る。
【0021】中子9は、光コネクタフェルール2の光フ
ァイバ孔5を形成する複数本の光ファイバ孔形成ピン1
3と、光コネクタフェルール2のガイド孔6を形成する
1対のガイド孔形成ピン14と、これらの光ファイバ孔
形成ピン13及びガイド孔形成ピン14を把持する中子
基体15とを有している。
【0022】下金型12の前端部および後端部には、各
ガイド孔形成ピン14を位置決めするための1対のV溝
16がそれぞれ形成されている。上金型11には、各ガ
イド孔形成ピン14を押圧するための角溝17が形成さ
れている。また、下金型12の前端部には、各光ファイ
バ孔形成ピン13を位置決めするための複数のV溝18
が形成されている。下金型12の内面には、光コネクタ
フェルール2の接着剤注入用窓穴7を形成するための窓
穴形成用突起部19が設けられている。
【0023】また、下金型12におけるV溝18と窓穴
形成用突起部19との間には、下金型12の前後方向
(図示C方向)に長い2つの略直方体状の樹脂流抑制用
突起部20が設けられている。この樹脂流抑制用突起部
20は、図3に示すように中子9を挟むように上金型1
1と下金型12とを閉じたときに、キャビティ10の前
部で且つガイド孔形成ピン14の内側近傍となる部位に
配置されている。樹脂流抑制用突起部20は、図3に示
す状態でキャビティ10内に成形樹脂を注入したとき
に、ガイド孔形成ピン14の外側からガイド孔形成ピン
14の内側への成形樹脂の流れを抑えるための部材であ
る。
【0024】樹脂流抑制用突起部20の一端には、図3
及び図4に示すように、2つの穴部21aを有する取付
用プレート21が固定されている。そして、樹脂流抑制
用突起部20の先端側を、下金型12に設けられた貫通
孔(図示せず)に裏側から挿通させ、取付用プレート2
1の穴部21aを通してボルト22を下金型12にねじ
込むことによって、樹脂流抑制用突起部20を下金型1
2に固定する。
【0025】樹脂流抑制用突起部20の後側縁部には、
図4に示すように、樹脂流抑制用突起部20の高さ方向
に沿って面取り加工を施した面取り部20aが設けられ
ている。なお、面取り部20aは、樹脂流抑制用突起部
20の前側縁部にも設けてもよい。このような2つの樹
脂流抑制用突起部20を下金型12に設けることで、光
コネクタフェルール成形用金型1によって成形された光
コネクタフェルール2には、2つの凹部8が形成される
ことになる。
【0026】以上のような光コネクタフェルール成形用
金型1を用いて、光コネクタフェルール2を成形する場
合は、まず、中子9の各ガイド孔形成ピン14を下金型
12のV溝16に配置すると共に、各光ファイバ孔形成
ピン13の先端部を下金型12のV溝18に配置する。
その状態で、図3に示すように上金型11と下金型12
とを閉じ、キャビティ10を形成する。そして、上金型
11及び下金型12の側面後部に形成された樹脂注入ゲ
ート(図示せず)から、キャビティ10内に成形樹脂を
注入する。すると、成形樹脂がキャビティ10の前方
(ガイド孔形成ピン14の先端側)に向かって流れ、キ
ャビティ10全体に成形樹脂が充填される。
【0027】このとき、上記のように樹脂注入ゲートは
上金型11及び下金型12の側面に形成されているた
め、ガイド孔形成ピン14の外側を流れる成形樹脂が、
ガイド孔形成ピン14の内側を流れる成形樹脂よりも早
くキャビティ10の前部に達するようになる。
【0028】従って、下金型12に上記の樹脂流抑制用
突起部20が設けられていない場合には、キャビティ1
0の前部において、ガイド孔形成ピン14の外側領域か
らガイド孔形成ピン14の内側領域に成形樹脂が回り込
む。このため、キャビティ10の前部では、ガイド孔形
成ピン14の内側領域での樹脂密度がガイド孔形成ピン
14の外側領域での樹脂密度よりも大きくなる。このよ
うに成形樹脂の密度差が生じると、成形樹脂が固化され
るときに、成形樹脂が上金型11及び下金型12の幅方
向(図示D方向)の外側から内側に引っ張られる。その
結果、成形された光コネクタフェルールの前端面側にお
いて、ガイド孔の曲がりやガイド孔の穴径変化が発生し
やすくなる。
【0029】これに対し本実施形態では、下金型12に
樹脂流抑制用突起部20を設けたので、キャビティ10
の前部において、ガイド孔形成ピン14の外側領域(金
型の幅方向端部)からガイド孔形成ピン14の内側領域
(金型の幅方向中央部)に回り込む成形樹脂が少なくな
る。このため、ガイド孔形成ピン14の内側領域と外側
領域との間の成形樹脂の密度差が小さくなるため、成形
樹脂が固化される時に生じる引張力(収縮力)が小さく
なる。これにより、成形された光コネクタフェルール2
の前端面側におけるガイド孔6の曲がりやガイド孔6の
穴径変化が低減される。
【0030】従って、光コネクタフェルール2のガイド
孔6にガイドピンを差し込んだときに、ガイドピンが光
ファイバ孔5に対して傾いたり、ガイドピンががたつく
ことが防止される。これにより、光コネクタフェルール
2の各光ファイバ孔5に光ファイバを挿入して光コネク
タを構成し、ガイドピンにより光コネクタフェルール2
の接続端面同士を突き合わせて光接続を行う場合に、対
向する光ファイバ同士のずれがほとんど無くなるため、
接続損失を低減することができる。
【0031】ここで、キャビティ10の前部に成形樹脂
を十分に充填しつつ、樹脂流抑制用突起部20の上記機
能を効果的に発揮させるには、下金型12の幅方向に対
応する樹脂流抑制用突起部20の縦寸法aを0.3〜
1.0mm、下金型12の前後方向に対応する樹脂流抑
制用突起部20の横寸法bを0.5〜2.5mm、樹脂
流抑制用突起部20の高さ寸法(下金型12の内面から
突出する部分の高さ)cを1.0〜2.5mmとするの
が好ましい。
【0032】また、樹脂流抑制用突起部20の後側縁部
に面取り部20aを設けたので、成形樹脂が樹脂流抑制
用突起部20の位置を流れるときに、樹脂流抑制用突起
部20による成形樹脂の流れの抵抗が少なくなる。この
ため、成形樹脂の流動乱れが抑えられ、成形樹脂がキャ
ビティ10の前方に流れやすくなる。従って、キャビテ
ィ10の前部に成形樹脂が均等に充填されるため、成形
された光コネクタフェルール2の前端部における光ファ
イバ孔5及びガイド孔6の寸法精度が高くなる。
【0033】さらに、樹脂流抑制用突起部20を下金型
12に着脱自在に取り付ける構成としたので、成形樹脂
の流れや収縮力を調整することが可能となる。具体的に
は、高さ寸法が異なる複数種類の樹脂流抑制用突起部2
0を予め用意しておき、その中から最適な樹脂流抑制用
突起部20を選択することができる。また、このような
構成によれば、光コネクタフェルール2の左右両側で、
ガイド孔6の曲がり量やガイド孔6の穴径変化量が異な
る場合に有効である。つまり、2つの樹脂流抑制用突起
部20として高さ寸法の異なるものを使用することで、
下金型12の左右両側における成形樹脂の収縮バランス
等を変えることができる。
【0034】図5は、本発明に係る光コネクタフェルー
ル成形用金型の他の実施形態を示す分解斜視図であり、
図6は、その光コネクタフェルール成形用金型により成
形される光コネクタフェルールを示す斜視図である。図
中、上述した実施形態と同一または同等の部材には同じ
符号を付し、その説明を省略する。
【0035】図5において、本実施形態の光コネクタフ
ェルール成形用金型30は下金型31を有し、この下金
型31には、上記の樹脂流抑制用突起部20の代わり
に、下金型31の幅方向に長い2つの略直方体状の樹脂
流抑制用突起部32が設けられている。このような樹脂
流抑制用突起部32を下金型31に設けることにより、
中子9を挟むように上金型11と下金型31とを閉じた
状態でキャビティ内に成形樹脂を注入したときに、ガイ
ド孔形成ピン14の外側からガイド孔形成ピン14の内
側への成形樹脂の流れが抑えられる。
【0036】ここで、下金型31の幅方向に対応する樹
脂流抑制用突起部32の縦寸法aを1.1〜2.0m
m、下金型31の前後方向に対応する樹脂流抑制用突起
部32の横寸法bを0.3〜2.5mm、樹脂流抑制用
突起部32の高さ寸法(下金型12の内面から突出する
部分の高さ)cを1.6〜2.5mmとするのが好まし
い。
【0037】以上のような光コネクタフェルール成形用
金型30を用いることにより、図6に示すような光コネ
クタフェルール33が成形される。この光コネクタフェ
ルール33には、上面に開口し、樹脂流抑制用突起部3
2によって形成された2つの凹部34が設けられてい
る。この凹部34は、フェルール本体部3の前端部で且
つガイド孔6の内側近傍を含む位置に形成されており、
フェルール本体部3の幅方向に延びる略矩形状の開口を
有している。
【0038】ここで、下金型に樹脂流抑制用突起部を設
けていない光コネクタフェルール成形用金型により成形
された凹部の無い光コネクタフェルールと、下金型に樹
脂流抑制用突起部を設けた光コネクタフェルール成形用
金型により成形された凹部を有する光コネクタフェルー
ルとの比較データを図7及び図8に示す。なお、下金型
に設ける樹脂流抑制用突起部としては、図1に示すよう
な形状を有し、下金型の幅方向に対応する縦寸法が0.
3mm、下金型の前後方向に対応する横寸法が1.5m
m、高さ寸法が1.5mmのものを使用した。
【0039】図7は、光コネクタフェルールの先端面か
らの距離と、光コネクタフェルールの幅方向に対する2
つのガイド孔の曲がり量との関係を示したものである。
図7(a)が凹部の無い光コネクタフェルールのデータ
を示し、図7(b)が凹部を有する光コネクタフェルー
ルのデータを示している。これらの図から分かるよう
に、凹部を有する光コネクタフェルールでは、凹部の無
い光コネクタフェルールに比べてガイド孔の曲がり量が
小さくなっている。
【0040】図8は、光コネクタフェルールの先端面か
らの距離と、光コネクタフェルールの幅方向に対する2
つのガイド孔の穴径との関係を示したものである。図8
(a)が凹部の無い光コネクタフェルールのデータを示
し、図8(b)が凹部を有する光コネクタフェルールの
データを示している。これらの図から分かるように、凹
部を有する光コネクタフェルールでは、凹部の無い光コ
ネクタフェルールに比べてガイド孔の穴径変化幅が小さ
くなっている。
【0041】以上、本発明に係る光コネクタフェルール
成形用金型および光コネクタフェルールの好適な実施形
態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定
されるものではない。例えば、上記実施形態は、略矩形
状の開口をもった凹部を有する光コネクタフェルールを
成形するものであるが、特にこれに限らず、ひし形状や
長穴形状等の開口をもった凹部を有する光コネクタフェ
ルールを成形するものであっても良い。
【0042】また、上記実施形態では、樹脂流抑制用突
起部を下金型に設ける構成としたが、樹脂流抑制用突起
部を上金型に設ける構成としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、上金型および下金型の
いずれか一方に、中子を挟むように上金型と下金型とを
閉じた状態でキャビティに成形樹脂を注入したときに、
キャビティの前部においてガイド孔形成ピンの外側から
ガイド孔形成ピンの内側への成形樹脂の流れを抑えるた
めの少なくとも2つの突起部を設けたので、光コネクタ
フェルールの接続端面側におけるガイド孔の曲がりやガ
イド孔の穴径変化を低減することができる。これによ
り、光コネクタフェルールを用いて光接続を行う場合
に、接続損失の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタフェルール成形用金型
の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す光コネクタフェルール成形用金型を
用いて成形される光コネクタフェルールを示す斜視図で
ある。
【図3】図1に示す光コネクタフェルール成形用金型の
垂直方向断面図である。
【図4】図1に示す樹脂流抑制用突起部の斜視図であ
る。
【図5】本発明に係る光コネクタフェルール成形用金型
の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示す光コネクタフェルール成形用金型を
用いて成形される光コネクタフェルールを示す斜視図で
ある。
【図7】光コネクタフェルール成形用金型の下金型に樹
脂流抑制用突起部がある場合と無い場合とにおいて、ガ
イド孔の曲がり量の比較を示したデータである。
【図8】光コネクタフェルール成形用金型の下金型に樹
脂流抑制用突起部がある場合と無い場合とにおいて、ガ
イド孔の穴径変化の比較を示したデータである。
【符号の説明】
1…光コネクタフェルール成形用金型、2…光コネクタ
フェルール、3…フェルール本体部、5…光ファイバ
孔、6…ガイド孔、8…凹部、8a…面取り部、9…中
子、10…キャビティ、11…上金型、12…下金型、
13…光ファイバ孔形成ピン、14…ガイド孔形成ピ
ン、20…樹脂流抑制用突起部、20a…面取り部、2
1…取付プレート、30…光コネクタフェルール成形用
金型、31…下金型、32…樹脂流抑制用突起部、33
…光コネクタフェルール、34…凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 QA01 4F202 AG21 AG28 AH77 CA11 CK23 CK25 CK81 CK89

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバ孔と前記光ファイバ孔
    の両側に設けられた1対のガイド孔とを有する光コネク
    タフェルールを成形するための光コネクタフェルール成
    形用金型において、 前記光ファイバ孔を形成する複数本の光ファイバ孔形成
    ピンと前記ガイド孔を形成する1対のガイド孔形成ピン
    とを有する中子と、 前記中子を挟んで、前記光コネクタフェルールに対応す
    るキャビティを形成する上金型および下金型とを備え、 前記上金型および前記下金型のいずれか一方には、前記
    中子を挟むように前記上金型と前記下金型とを閉じた状
    態で前記キャビティに成形樹脂を注入したときに、前記
    キャビティの前部において前記ガイド孔形成ピンの外側
    から前記ガイド孔形成ピンの内側への前記成形樹脂の流
    れを抑えるための少なくとも2つの突起部が設けられて
    いることを特徴とする光コネクタフェルール成形用金
    型。
  2. 【請求項2】 前記突起部は、前記中子を挟むように前
    記上金型と前記下金型とを閉じたときに、前記キャビテ
    ィの前部で且つ前記ガイド孔形成ピンの内側近傍を含む
    部位に設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    光コネクタフェルール成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記突起部の後側縁部には、前記突起部
    の高さ方向に沿って面取り加工が施されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の光コネクタフェルール
    成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記突起部は、前記上金型および前記下
    金型のいずれか一方に着脱自在に設けられていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の光コネク
    タフェルール成形用金型。
  5. 【請求項5】 フェルール本体部の前端面から後方に延
    びるように設けられた複数の光ファイバ孔と、 前記フェルール本体部における前記光ファイバ孔の両側
    に設けられた1対のガイド孔と、 前記フェルール本体部の上面および下面のいずれか一方
    に開口した少なくとも2つの凹部とを備え、 前記凹部は、前記フェルール本体部の前部で且つ前記ガ
    イド孔の内側近傍を含む部位に設けられていることを特
    徴とする光コネクタフェルール。
  6. 【請求項6】 前記凹部の後側縁部には、前記凹部の深
    さ方向に沿って面取り加工が施されていることを特徴と
    する請求項5記載の光コネクタフェルール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129274A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ位置決め部品の製造方法および光ファイバ位置決め部品

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