JP2003199290A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2003199290A
JP2003199290A JP2001397355A JP2001397355A JP2003199290A JP 2003199290 A JP2003199290 A JP 2003199290A JP 2001397355 A JP2001397355 A JP 2001397355A JP 2001397355 A JP2001397355 A JP 2001397355A JP 2003199290 A JP2003199290 A JP 2003199290A
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Toshihiro Saito
年弘 斉藤
Hiroaki Yamamoto
博昭 山本
Yoichi Matsuyama
要一 松山
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    • H02K7/116Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears
    • H02K7/1163Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion
    • H02K7/1166Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears where at least two gears have non-parallel axes without having orbital motion comprising worm and worm-wheel

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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ本体の回転軸と減速部のウォーム軸とを
駆動連結する連結手段を有し、その連結手段で使用する
潤滑剤の流出を防止することができるモータを提供す
る。 【解決手段】モータ本体の回転軸6と減速部のウォーム
軸23とはクラッチ20により駆動連結され、そのクラ
ッチ20の径方向外側には略全周にわたって囲む壁部2
1hがギヤハウジング21に一体に設けられている。そ
のため、この壁部21hにより、クラッチ20の所定部
位に塗布した潤滑剤(グリス)のそれ以上外側への移動
が防止され、クラッチ20からの潤滑剤(グリス)の流
出が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ本体の回転
軸と、減速部のウォーム軸とを連結手段を介して駆動連
結するように構成したモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両ドアに搭載されるパワーウインド装
置の駆動源には、回転軸を回転させるモータ本体と、該
回転軸の回転を減速して出力する減速機構を収容した減
速部とが一体に組み付けられたモータが使用されてい
る。又、パワーウインド装置用のモータは、停止状態に
おいて、ウインドガラスに自重や車両走行時の振動等に
よる下方向への荷重が作用してモータ出力軸に回転力が
作用しても、該出力軸の回転を阻止して、ウインドガラ
スが下降することを防止するように構成する必要があ
る。
【0003】そこで、従来より、パワーウインド装置用
のモータは、モータ本体の回転軸と、減速機構を構成す
るウォーム軸との間にクラッチを用いて構成したものが
種々提案されている。このクラッチは、モータ本体の駆
動による回転軸の回転力をウォーム軸に伝達して出力軸
に伝達する一方、負荷側から出力軸に回転力が作用した
場合、ウォーム軸の回転を阻止して出力軸の回転を阻止
するように作動するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クラッチ
は、その構成部材同士の磨耗を防止すべくグリス等の潤
滑剤が所定部位に塗布されている。一方で、このクラッ
チは回転軸とともに回転する部材を有しているため、グ
リスがその回転する部材の遠心力により外側に流出して
しまい、クラッチ内のグリスが不足してしまう場合があ
る。このようにクラッチ内のグリスが不足すると、クラ
ッチ内で回転する部材が円滑に回転しなくなり、モータ
の回転に支障を来たす場合がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、モータ本体の回転軸
と減速部のウォーム軸とを駆動連結する連結手段を有
し、その連結手段で使用する潤滑剤の流出を防止するこ
とができるモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、回転軸を回転駆動するモ
ータ本体と、前記モータ本体と組み付けられ、前記回転
軸と略同軸状に回転可能に支持されるウォーム軸を有す
る減速部と、前記回転軸と前記ウォーム軸とを駆動連結
し、所定部位に潤滑剤が塗布される連結手段とを備えた
モータであって、前記連結手段からの潤滑剤の流出を防
止すべく、前記連結手段の径方向外側を略全周にわたっ
て囲む壁部が設けられている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータにおいて、前記減速部は、前記ウォーム軸等を
収容するギヤハウジングを有するものであり、前記壁部
は、そのギヤハウジングに一体に設けられている。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のモータにおいて、前記連結手段は、前記モータ
本体の駆動による回転軸の回転力を前記ウォーム軸に伝
達する一方、前記ウォーム軸に負荷側から回転力が作用
した場合、該ウォーム軸の回転を阻止するクラッチであ
る。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のモータにおいて、前記クラッチには、前記ウォーム軸
に負荷側から回転力が作用した場合、該ウォーム軸の回
転を阻止するための起点とすべく回転不能に配置するカ
ラーが備えられており、そのカラーは、自身を回転不能
とするための第1係合部を有するものであり、前記第1
係合部と回転方向に係合して前記カラーを回転不能とす
る第2係合部が前記壁部の一部に形成されている。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載のモータにおいて、前記クラッチには、その一構
成部品の軸線方向の移動を規制する板状のストッパが備
えられており、前記ストッパは、前記壁部の軸線方向の
端面に当接し、該壁部の同方向の開口を塞ぐように設け
られている。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
モータ本体の回転軸と減速部のウォーム軸とは連結手段
により駆動連結され、その連結手段の径方向外側には略
全周にわたって囲む壁部が設けられる。そのため、この
壁部により、連結手段の潤滑剤のそれ以上外側への移動
が防止され、連結手段からの潤滑剤の流出が防止され
る。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、壁部は、
減速部のギヤハウジングに一体に設けられるので、該壁
部を容易に設けることが可能となる。又、部品点数が増
加しない。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、連結手段
は、モータ本体の駆動による回転軸の回転力をウォーム
軸に伝達する一方、ウォーム軸に負荷側から回転力が作
用した場合、該ウォーム軸の回転を阻止するクラッチで
ある。そして、このクラッチ内からの潤滑剤の流出が防
止される。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、クラッチ
には、ウォーム軸に負荷側から回転力が作用した場合、
該ウォーム軸の回転を阻止するための起点とすべく回転
不能に配置するカラーが備えられており、そのカラー
は、自身を回転不能とするための第1係合部を有してい
る。そして、その第1係合部と回転方向に係合してカラ
ーを回転不能とする第2係合部が壁部の一部に形成され
る。従って、第2係合部を設けるスペースが小さくてす
み、モータ内の省スペース化を図ることが可能となる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、クラッチ
には、その一構成部品の軸線方向の移動を規制する板状
のストッパが備えられており、そのストッパは、壁部の
軸線方向の端面に当接し、該壁部の同方向の開口を塞
ぐ。従って、壁部の軸線方向の開口から潤滑剤の流出が
防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1は、車両ドアに搭載
されるパワーウインド装置の駆動源として用いられる本
実施形態のモータ1の要部断面図を示す。モータ1は、
モータ本体2、減速部3及びクラッチ20を備えてい
る。
【0017】前記モータ本体2は、ヨークハウジング
4、1対のマグネット5、回転軸6、アーマチャ(電機
子)7、整流子8、ブラシホルダ9及び給電ブラシ10
を備えている。
【0018】ヨークハウジング4は略有底扁平円筒状に
形成されており、該ハウジング4の内周面には1対のマ
グネット5が対向するように固着されている。マグネッ
ト5の内側には、アーマチャ7が収容されている。アー
マチャ7は回転軸6を有し、その回転軸6の基端部はヨ
ークハウジング4の底部中央に設けた軸受11により回
転可能に支持されている。一方、回転軸6の先端部側の
所定部位には、整流子8が固定されている。又、回転軸
6の先端部には、図2及び図3に示すように、2面幅形
状の連結部6aが形成されている。
【0019】ヨークハウジング4の開口部には、ブラシ
ホルダ9が嵌合される。このブラシホルダ9は、ヨーク
ハウジング4の開口部を略覆う形状のホルダ本体9a
と、該ホルダ本体9aから一体に設けられヨークハウジ
ング4の径方向外側に突出するコネクタ部9bとを備え
ている。
【0020】ホルダ本体9aの中央には軸受12が設け
られ、その軸受12によって前記回転軸6における整流
子8と連結部6aとの間の部位が回転可能に支持されて
いる。又、ホルダ本体9aのヨークハウジング4側に
は、コネクタ部9bと図示しない配線で接続され、前記
整流子8と摺接する一対の給電ブラシ10がブラシ保持
部9eによりそれぞれ保持されている。給電ブラシ10
は、コネクタ部9bを介して供給される外部電源を整流
子8を介してアーマチャ7に巻装したコイル巻線に供給
し、アーマチャ7(回転軸6)を回転、即ちモータ本体
2を回転駆動させる。
【0021】又、ホルダ本体9aの外周部には、ヨーク
ハウジング4及び後述するギヤハウジング21の開口部
間に狭持される狭持部9cが全周にわたって設けられて
いる。この狭持部9cは、弾性部材よりなるシール部材
13にて被覆されている。シール部材13は、コネクタ
部9b側まで延びている。このシール部材13は、ヨー
クハウジング4及びギヤハウジング21の両開口部を密
閉するために設けられている。又、ホルダ本体9aの狭
持部9c内側には、所定位置に回転軸6の軸線方向に延
びる一対の位置決め孔9d(図2において1つのみ図
示)が形成されている。
【0022】前記ヨークハウジング4の開口部には、該
ハウジング4をギヤハウジング21に固定するためのフ
ランジ部4aが形成されている。各フランジ部4aに
は、それぞれ所定部位に3つのネジ14(図1において
1つのみ図示)を挿通するためのネジ挿通孔(図示略)
が設けられている。
【0023】前記減速部3は、ギヤハウジング21、軸
受22a,22b、ウォーム軸23、ウォームホイール
24及び出力軸25を備えている。ギヤハウジング21
は樹脂製であって、図3及び図4に示すように、前記モ
ータ本体2を固定するための固定部21aに、ブラシホ
ルダ9の狭持部9cが嵌合する嵌合部21bが形成され
ている。又、該固定部21aには、前記ネジ14が挿入
される3つのネジ挿入孔21cがそれぞれ形成されてい
る。尚、このネジ挿入孔21cは、ナット(図示略)を
装着するナット装着部まで延びている。そして、ギヤハ
ウジング21に前記ヨークハウジング4を固定する際、
先ず、前記ヨークハウジング4の開口部にブラシホルダ
9を装着させてホルダ本体9aの狭持部9cがギヤハウ
ジング21の嵌合部21bに嵌合される。次いで、ヨー
クハウジング4のフランジ部4a及びギヤハウジング2
1のネジ挿入孔21cにネジ14を挿入してナットと螺
着させ、ギヤハウジング21(減速部3)にヨークハウ
ジング4(モータ本体2)が固定される。
【0024】又、前記嵌合部21bの内側には、断面が
扁平な円形をなす凹部21dが形成されている。この凹
部21dの底部中央には、断面円形のクラッチ収容凹部
21eが形成され、該クラッチ収容凹部21eの中央に
は、図1及び図2に示すように、回転軸6の軸線方向に
延びるウォーム軸収容部21fが形成されている。この
ウォーム軸収容部21fには、含油軸受よりなる一対の
軸受22a,22bがそれぞれ所定位置に嵌挿されてい
る。又、ウォーム軸収容部21fは、ホイール収容部2
1gと連通している。
【0025】前記凹部21dの底部におけるクラッチ収
容凹部21eの周囲には、図3及び図4に示すように、
前記凹部21dの短手方向に沿ってクラッチ収容凹部2
1eを挟むように対向配置された一対の壁部21hが立
設されている。この一対の壁部21hは、モータ1の軸
線方向から見てクラッチ収容凹部21eを略正六角形状
に略全周にわたって囲むように設けられている。この壁
部21hは、後述するクラッチ20の回転部分であるサ
ポート部材33のリング部33aの径方向外側を略全周
にわたって囲んでいる。
【0026】ここで、クラッチ20には所定部位(サポ
ート部材33の支持部33bと転動体32との間や、転
動体32とカラー31の内周面31dとの間、サポート
部材33のリング部33aとカラー31のフランジ部3
1b上面との間等)に図示しないグリスが塗布されてい
る。そして、サポート部材33が回転すると、その回転
による遠心力により塗布されたグリスが該サポート部材
33のリング部33aから外側に流出しようとするが、
そのリング部33aの径方向外側を囲む壁部21hによ
りそれ以上外側に流出することが防止される。つまり、
この壁部21hにより、クラッチ20内のグリスの流出
が防止され、該クラッチ20のグリス切れが防止されて
いる。
【0027】各壁部21hの両端部には、それぞれ前記
凹部21dの長手方向に沿って略矩形状に延びる台座2
1iが形成されている。即ち、台座21iは4つ設けら
れ、壁部21hと同じ高さで形成されている。対角線上
に位置する一組の台座21iには、その上面に円柱形状
の係合突起21jが形成されている。
【0028】前記壁部21hの内側におけるクラッチ収
容凹部21eの周囲には、環状のフランジ嵌合凹部21
kが形成されている。このフランジ嵌合凹部21kは、
外周部が略正六角形をなしている。フランジ嵌合凹部2
1kの長手方向両端部には、同方向に延びる係合凹部2
1lが対をなす壁部21h間(台座21i間)に形成さ
れている。又、前記凹部21dの底部における台座21
iの近傍には、前記ブラシホルダ9に設けた位置決め孔
9dに嵌挿し、ギヤハウジング21に対するブラシホル
ダ9の位置決めを行う一対の位置決め突起21mが立設
されている。
【0029】ウォーム軸23は、ウォーム軸部28と、
ウォーム軸部28の基端部側(モータ本体2側)に一体
形成された従動側回転体29とを有している。尚、ウォ
ーム軸23のモータ本体2側の端面には、後述するボー
ル36が当接する部位に当接部材26が装着されてい
る。この当接部材26は、ボール36と点接触するため
にウォーム軸23の他の部分より硬度の高い(焼き入れ
加工が施された)金属材料で形成されており、該ボール
36との接触部分の過度の磨耗を防止するために設けら
れている。
【0030】ウォーム軸部28は、その中間部にウォー
ム28aが形成され、該軸部28の両端部に軸摺接部2
8b,28cが形成されている。尚、ウォーム軸部28
の先端部側の軸摺接部28cは、基端部側の軸摺接部2
8bよりも直径が小さく形成されている。そして、ウォ
ーム軸部28は、その軸摺接部28b,28cにて前記
軸受22a,22bに回転可能に支持されて前記回転軸
6と同軸状にウォーム軸収容部21f内に収容されてい
る。又、ウォーム軸23は、従動側回転体29と基端側
の軸摺接部28bとの間に該軸摺接部28bより直径が
大きい装着部28dを有している。
【0031】前記装着部28dには、図2及び図3に示
すように、略円盤状のプレートカップ27が装着され
る。プレートカップ27は、装着部28dに圧入される
円筒状の固定部27aと、該固定部27aから径方向外
側に延びる円盤部27bと、該円盤部27bの外周縁に
前記固定部27aと反対方向に円筒状に突出する環状突
部27cとを有している。ここで、前記クラッチ収容凹
部21eの底部におけるウォーム軸収容部21fの周囲
には、環状凹部21nが形成されている。そして、プレ
ートカップ27の環状突部27cは、その先端部が環状
凹部21n内に収容される。このようなプレートカップ
27は、軸受22aが収容される空間(ウォーム軸収容
部21f)とクラッチ20が収容される空間(クラッチ
収容凹部21e)とを隔離するために設けられている。
【0032】ここで、含油軸受である軸受22aには潤
滑油が染み込ませてあり、クラッチ20にはグリスが使
用されている。この軸受22aに使用される潤滑油は比
較的粘度が低いことから、仮に前記プレートカップ27
を使用しない場合、軸受22aに使用される潤滑油がク
ラッチ20側に飛散し、該クラッチ20に使用されるグ
リスと混ざり合って、グリスが劣化する虞がある。する
と、クラッチ20の耐久性が低下してしまう。そこで、
プレートカップ27は、軸受22aが収容される空間
(ウォーム軸収容部21f)とクラッチ20が収容され
る空間(クラッチ収容凹部21e)とを隔離し、互いの
潤滑剤が混ざり合わないようにしている。又、プレート
カップ27の環状突部27cの先端部がギヤハウジング
21の環状凹部21nに挿入されることにより前記両空
間を繋ぐ部分が迷路状となり、より確実に前記両空間を
隔離することができる。
【0033】又、上記したように、ウォーム軸23の装
着部28dは両軸摺接部28b,28cよりも直径が大
きく形成されているので、該装着部28dに圧入される
プレートカップ27の固定部27aの内径も両軸摺接部
28b,28cの直径より大きい。つまり、プレートカ
ップ27はウォーム軸23の先端部から挿入されるが、
その挿入の際に該プレートカップ27の固定部27aが
軸摺接部28b,28cに接触し難くなっている。これ
は、軸摺接部28b,28cの外周面は軸受22a,2
2bと円滑に摺接するために高度な研磨作業がなされて
いるため、ウォーム軸23にプレートカップ27を装着
する際に該プレートカップ27が軸摺接部28b,28
cの外周面に接触して傷が付くことが未然に防止されて
いる。
【0034】ウォームホイール24は、ウォーム軸23
(ウォーム28a)と噛合され、該ウォーム軸23と直
交する方向を軸中心として回転可能にホイール収容部2
1g内に収容されている。ウォームホイール24には、
出力軸25が該ホイール24と一体回転するように連結
されている。この出力軸25は、ウインドガラスを昇降
するための公知のウインドレギュレータ(図示略)と駆
動連結されるものである。
【0035】前記クラッチ20は、前記回転軸6と前記
ウォーム軸23との間に設けられ、両軸6,23を駆動
連結する。クラッチ20は、モータ本体2の駆動に基づ
いた回転軸6の回転力をウォーム軸23に伝達する一
方、負荷側(ウインドレギュレータ)から出力軸25及
びウォームホイール24を介してウォーム軸23に回転
力が作用した場合に、その回転力を回転軸6に伝達しな
いようにウォーム軸23の回転を阻止する。
【0036】このようなクラッチ20は、図2及び図3
に示すように、前記ウォーム軸23に一体に設けられた
従動側回転体29、カラー31、3つの転動体32、サ
ポート部材33、ストッパ34、駆動側回転体35及び
ボール36を備えている。
【0037】カラー31は、円筒部31aと、該円筒部
31aの一端(図2及び図3中、上端)から径方向外側
に延び、外周部が略正六角形状のフランジ部31bと、
該フランジ部31bの対向する一対の角部から更に径方
向外側に延びる一対の係合部31cとを有している。
【0038】因みに、カラー31は、金属製の板材から
プレス加工により形成される。このとき、フランジ部3
1b及び係合部31cは、加工途中において円環状のフ
ランジ部を円筒部31aから折り曲げ形成しておき、そ
の円環状のフランジ部をプレスにより4つの角部と一対
の係合部31cとを径方向外側に延出することで形成さ
れる。そのため、円筒部31aには、このフランジ部3
1b及び係合部31cの延出形成の際に、等間隔の6箇
所において略等しい径方向外側への引張力が作用するこ
とになる。ここで、仮にフランジ部31bを円環状とし
た場合、係合部31cを形成する際に、円筒部31aに
はその中心を挟んだ2箇所において径方向外側への引張
力が作用することになるので、該円筒部31aが僅かに
楕円状となって歪む場合がある。このような場合、クラ
ッチ20の作動に大きな影響を与え、信頼性を低下させ
てしまうため好ましくない。これに対して、本実施形態
では、フランジ部31bを正六角形状とすることで上記
延出形成の際に円筒部31aに対して等間隔の6箇所に
おいて略等しい径方向外側への引張力が作用するため、
該円筒部31aの歪みが小さく抑えられ、該円筒部31
aの真円度が高いものとなっている。こうして、クラッ
チ20の信頼性の向上を図っている。
【0039】このようなカラー31は、その円筒部31
aがクラッチ収容凹部21eに内嵌されるとともに、フ
ランジ部31bがフランジ嵌合凹部21kに嵌合され、
更に係合部31cが係合凹部21lに嵌合されること
で、カラー31の回り止めがなされた状態でギヤハウジ
ング21の凹部21d内に装着される。尚、カラー31
をギヤハウジング21に組付け装置により自動組み付け
を行う場合、係合部31cが把持される。
【0040】ここで、前記カラー31の円筒部31aの
内側には、前記従動側回転体29が位置する。従動側回
転体29は、図3に示すように、ウォーム軸部28の基
端部からモータ本体2側に延びる軸部29aと、その軸
部29aから等角度(120°)間隔で径方向外側に延
びる3つの係合凸部29bとを有している。係合凸部2
9bは、径方向外側に向かうほど周方向の幅が広がるよ
うに形成されている。又、係合凸部29bの径方向外側
面は、図7に示すように、カラー31の円筒部31aの
内周面31dとの距離が回転方向で変化する制御面41
が形成されている。制御面41は、平面状をなし、回転
方向端部側に向かうほどカラー31の内周面31dとの
距離が短くなるように形成されている。
【0041】各転動体32は、樹脂材料にて略円柱形状
に形成され、図2及び図7に示すように、係合凸部29
bの制御面41とカラー31の内周面31dとの間に配
置される。転動体32は、その直径が制御面41の回転
方向中央部41aとカラー31の内周面31dとの間隔
より小さく、制御面41の回転方向両端部41b,41
cとカラー31の内周面31dとの間隔より大きくなる
ように形成されている。つまり、転動体32は、その直
径が中央部41aと端部41b,41cとの間の中間部
41dと、カラー31の内周面31dとの間隔と等しく
なるように形成されている。
【0042】サポート部材33は、図2及び図3に示す
ように、リング部33a、支持部33b及び連結部33
cを有している。リング部33aは、前記カラー31の
円筒部31aより径の大きい円環状に形成され、該カラ
ー31のフランジ部31bの上面に載置される。支持部
33bは、リング部33aの内側において軸線方向一方
に延び、前記各転動体32を等角度(120°)間隔で
回転可能かつ脱落不能に支持する。支持部33bは、転
動体32をカラー31の内周面31dと従動側回転体2
9の制御面41との間に配置するように、カラー31と
従動側回転体29との間に挿入される。連結部33c
は、円弧状をなしてカラー31と従動側回転体29との
間に収容され、隣り合う支持部33bの他端側(反リン
グ部33a側)を連結して各支持部33b間の間隔を維
持する。
【0043】ストッパ34は、図3及び図5に示すよう
に、環状部34aと固定部34bとを有している。環状
部34aは、前記駆動側回転体35を挿入するための円
形の内周部を有するとともに、前記ギヤハウジング21
の壁部21hの上面21oに全周にわたって当接するよ
うな外周部を有している。つまり、この環状部34a
は、図6に示すように、サポート部材33のリング部3
3aの上面を全周にわたって覆うように配置され、該サ
ポート部材33の軸線方向への移動を規制する。尚、図
6は、クラッチ20の回転部分を図2と同様に見える位
置まで回転させてある。
【0044】ここで、上記したように、ギヤハウジング
21の壁部21hはクラッチ20内のグリスの径方向外
側への移動を防止するので、該壁部21hの内側にはグ
リスが溜まる。そして、その溜まったグリスは壁部21
hの上部から流出しようとするが、上記のような形状を
なすストッパ34の環状部34aが壁部21hと駆動側
回転体35との間に形成される開口を塞ぐので、該環状
部34aによりそれ以上上方へのグリスの移動が防止さ
れる。従って、このストッパ34の環状部34aは前記
壁部21hと協働して、クラッチ20内のグリスの流出
をより確実に防止している。
【0045】固定部34bは、その環状部34aから径
方向外側に略矩形状に延び、台座21iの上面に載置さ
れる。この固定部34bには、内側に突出する4つの係
合片34cを有する固定孔34dが前記ギヤハウジング
21の係合突起21jと対応する位置に形成されてい
る。そして、ストッパ34は、固定孔34dにギヤハウ
ジング21の係合突起21jを挿入し、該突起21jと
係合片34cとが係合することで、該ギヤハウジング2
1に固定される。
【0046】又、固定部34bの略中央には、規制部3
4eが形成されている。規制部34eは、固定部34b
の一部を下方に切り起こすことにより形成されている。
規制部34eは、前記台座21i間の係合凹部21l内
に挿入され、図2に示すように、先端部が前記カラー3
1の係合部31c上面と当接し該カラー31の軸線方向
の移動を規制する。しかも、この規制部34eは、係合
凹部21lに挿入されると、該凹部21lを略塞ぐ。そ
のため、クラッチ20内のグリスがこの係合凹部21l
から外側に流出しようとするが、規制部34eによりそ
れ以上外側に流出することが防止されている。
【0047】前記駆動側回転体35は、図2及び図3に
示すように、軸部35aと、軸部35aよりも拡径され
た円盤部35bと、円盤部35bの中央に設けたボール
保持部35cとを有している。この軸部35aには、リ
ング状をなし回転方向に多極着磁されたセンサマグネッ
ト45が一体回転するように装着される。これに対し、
前記ブラシホルダ9には、センサマグネット45の近傍
に位置する部位にホール素子や磁気抵抗素子等の磁気検
出素子(図示略)が配設されている。磁気検出素子は、
センサマグネット45の回転に伴った磁界の変化を検出
し、駆動側回転体35と一体回転する回転軸6の回転数
を検出するために設けられている。
【0048】ボール保持部35cには、ボール36を保
持するためのボール収容凹部35dが形成されている。
このボール収容凹部35dにて保持されたボール36
は、軸線方向の両方向においてそれぞれ該ボール36の
一部が突出した状態で保持され、回転軸6の端面及びウ
ォーム軸23の端面(当接部材26)にそれぞれ当接し
ている。尚、ボール36は、当接部材26と同様、硬度
を高めるために予め焼き入れ加工が施された金属材料か
らなる。
【0049】又、駆動側回転体35の軸中心には、軸部
35aの基端(図2中、上端)から下方のボール保持部
35cに向かって延び、一対の平行面を有する断面2面
幅形状の連結孔35eが前記ボール収容凹部35dと連
通するように形成されている。この連結孔35eには、
前記回転軸6の連結部6aが遊嵌され、駆動側回転体3
5と回転軸6とが一体回転可能に駆動連結されている。
尚、連結孔35eと回転軸6の連結部6aとを遊嵌合さ
せることで、仮に回転軸6との間で軸ずれが生じても、
その軸ずれを許容するようになっている。
【0050】又、駆動側回転体35には、所定形状の金
属プレート37がインサートされており、該回転体35
の剛性が高められている。又、駆動側回転体35には、
連結孔35eから連続するように、弾性力を有するエラ
ストマ樹脂よりなる弾性保持部38が一体成形されてい
る。この弾性保持部38は、その弾性力で前記回転軸6
の連結部6aを狭持するようになっている。そのため、
モータ1の組立て時に駆動側回転体35を回転軸6に装
着するが、その時に、弾性保持部38が弾性力により回
転軸6の連結部6aを狭持することにより、駆動側回転
体35が回転軸6から脱落しないように装着されるよう
になっている。
【0051】駆動側回転体35の円盤部35bの先端側
(図2中、下側)には、図3に示すように、径方向外側
に延び、その先端から軸線方向に突出する略扇形状の突
設部42が等角度(120°)間隔に3つ形成されてい
る。各突設部42は、図7に示すように、ストッパ34
の環状部34aの中心孔からカラー31の円筒部31a
内に挿入可能に形成されている。突設部42は、円筒部
31a内において、従動側回転体29の各係合凸部29
b間であって、各転動体32(サポート部材33の各支
持部33b)間に配置される。
【0052】又、突設部42には、径方向内側から突設
部42の中間まで径方向に延びる嵌合溝42aが形成さ
れている。嵌合溝42aには、弾性力を有するエラスト
マ樹脂よりなる緩衝部43が一体成形されている。尚、
この緩衝部43は、駆動側回転体35の所定箇所に設け
た貫通孔35f(図2参照)を介して前記弾性保持部3
8と連続しており、同時に形成される。緩衝部43に
は、嵌合溝42aから突設部42の径方向内側に突出
し、周方向に延びる緩衝部位43aが形成されている。
緩衝部位43aの周方向両端部43b,43cは、突設
部42の径方向内側に形成された当接面42b,42c
から周方向にそれぞれ突出している。
【0053】突設部42の反時計回り側の当接面42b
は、駆動側回転体35が従動側回転体29に対して反時
計回り方向(矢印X方向)に回転した場合、係合凸部2
9bの時計回り側の側面29cと当接し、両回転体3
5,29が同回転方向に係合状態となる。このとき、突
設部42の当接面42bが係合凸部29bの側面29c
と当接する直前に、緩衝部位43aの反時計回り側の端
部43bが係合凸部29bの側面29cにより潰れて、
突設部42の当接面42bと係合凸部29bの側面29
cとの衝突が緩和される。
【0054】一方、突設部42の時計回り側の当接面4
2cは、駆動側回転体35が従動側回転体29に対して
時計回り方向(矢印Y方向)に回転した場合、係合凸部
29bの反時計回り側の側面29dと当接し、両回転体
35,29が同回転方向に係合状態となる。この場合も
上記と同様に、突設部42の当接面42cが係合凸部2
9bの側面29dと当接する直前に、緩衝部位43aの
時計回り側の端部43cが係合凸部29bの側面29d
により潰れて、突設部42の当接面42cと係合凸部2
9bの側面29dとの衝突が緩和される。
【0055】尚、各部材32,42,29b,33b
は、図8に示すように、突設部42の反時計回り側の当
接面42bが係合凸部29bの側面29cと当接し、突
設部42の反時計回り側の径方向外側に形成された押圧
面42dがサポート部材33の支持部33bと当接した
状態、及び、突設部42の時計回り側の当接面42cが
係合凸部29bの側面29dと当接し、突設部42の時
計回り側の径方向外側に形成された押圧面42eが支持
部33bと当接した状態のそれぞれにおいて、転動体3
2が制御面41の中央部41aと対応した位置に配置さ
れるように各部材32,42,29b,33bの形状及
び寸法が設定されている。
【0056】このように構成されたクラッチ20は、前
記モータ本体2が駆動され回転軸6が例えば図7の反時
計回り方向(矢印X方向)に回転すると、回転軸6とと
もに駆動側回転体35が同方向に一体回転する。そし
て、図8に示すように、駆動側回転体35の突設部42
の当接面42bが従動側回転体29の係合凸部29bの
側面29cと当接すると、両回転体35,29が同回転
方向に係合状態となる。このとき、突設部42の押圧面
42dがサポート部材33の支持部33bを押圧し、転
動体32が制御面41の中央部41aと対応した位置に
配置される中立状態となる。
【0057】この中立状態では、転動体32は係合凸部
29bの制御面41とカラー31の内周面31dにて挟
持されないため、従動側回転体29は回転可能である。
従って、駆動側回転体35が更に反時計回り方向に回転
すると、その回転力が突設部42から従動側回転体29
に伝達され、従動側回転体29が同回転方向に連れ回り
する。尚、図示しないが、回転軸6が図7の時計回り方
向(矢印Y方向)に回転し、該回転軸6とともに駆動側
回転体35が同方向に回転しても上記のように動作し、
従動側回転体29が同回転方向に連れ回りする。
【0058】そして、このようにクラッチ20を介して
回転軸6(駆動側回転体35)からウォーム軸23(従
動側回転体29)に回転が伝達されると、その回転に基
づいてウォームホイール24及び出力軸25が回転す
る。そして、出力軸25の回転に基づいてウインドレギ
ュレータが作動し、ウインドガラスが開閉(昇降)され
るようになっている。
【0059】これに対し、モータ1が停止している状態
で、負荷側(ウインドガラス側)から出力軸25に回転
力が作用すると、その回転力によりウォーム軸23(従
動側回転体29)が若干回転する。このとき、例えば、
従動側回転体29が図7の時計回り方向(矢印Y方向)
に回転され、図9に示すように、転動体32が制御面4
1の中間部41dとカラー31の内周面31dで挟持さ
れる位置まで回転すると、該従動側回転体29(ウォー
ム軸23)のそれ以上の同回転方向への回転が阻止され
る(ロック状態となる)。尚、図示しないが、従動側回
転体29が図7の反時計回り方向(矢印X方向)に回転
されても、上記のように転動体32が制御面41の中間
部41dとカラー31の内周面31dで挟持される位置
まで回転し、該従動側回転体29(ウォーム軸23)の
それ以上の同回転方向への回転が阻止される。
【0060】従って、ウインドガラスに自重や車両走行
時の振動等による下方向への荷重が作用し出力軸25に
回転力が作用しても、クラッチ20によりウォーム軸2
3の回転が阻止され出力軸25の回転が阻止されるの
で、モータ1の停止状態でウインドガラスが下降するこ
とが防止される。
【0061】上記したように、本実施形態によれば、以
下の効果を有する。 (1)モータ本体2の回転軸6と減速部3のウォーム軸
23とはクラッチ20により駆動連結され、そのクラッ
チ20の径方向外側には略全周にわたって囲む壁部21
hがギヤハウジング21に一体に設けられている。その
ため、この壁部21hにより、クラッチ20の所定部位
に塗布した潤滑剤(グリス)のそれ以上外側への移動を
防止でき、クラッチ20からの潤滑剤(グリス)の流出
を防止することができる。そのため、クラッチ20を長
期にわたって正常に作動させることができ、クラッチ2
0(モータ1)の耐久性を向上させることができる。
【0062】(2)壁部21hはギヤハウジング21に
一体に設けられるので、該壁部21hを容易に設けるこ
とができる。又、部品点数が増加しない。 (3)クラッチ20には、ウォーム軸23に負荷側から
回転力が作用した場合、該ウォーム軸23の回転を阻止
するための起点とすべく回転不能に配置するカラー31
が備えられており、そのカラー31は、自身を回転不能
とするためのフランジ部31b及び係合部31cを有し
ている。そして、そのフランジ部31b及び係合部31
cと回転方向に係合してカラーを回転不能とするフラン
ジ嵌合凹部21k及び係合凹部21lが壁部21hの一
部に形成されている。従って、フランジ嵌合凹部21k
及び係合凹部21lを設けるスペースが小さくてすみ、
ギヤハウジング21(モータ1)内の省スペース化を図
ることができ、ギヤハウジング21(モータ1)の小型
化に貢献できる。
【0063】(4)クラッチ20には、その一構成部品
であるサポート部材33の軸線方向の移動を規制する板
状のストッパ34が備えられ、そのストッパ34は、壁
部21hの軸線方向の端面である上面21oに当接し、
該壁部21hの同方向の開口を塞ぐ環状部34aを有し
ている。従って、この環状部34aにより、壁部21h
の軸線方向の開口から潤滑剤(グリス)の流出を防止す
ることができ、クラッチ20からの潤滑剤(グリス)の
流出をより確実に防止することができる。
【0064】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、壁部21hを軸線方向から見て略
正六角形状の環状に形成したが、この形状に限定される
ものではなく、例えば矩形環状や円環状に形成してもよ
い。この場合、壁部21hの形状の変更に伴って、スト
ッパ34の環状部やカラー31のフランジ部31bの形
状を変更して対応する。又、壁部31hをギヤハウジン
グ21に一体に設けたが、ギヤハウジング21以外に設
けてもよく、例えばブラシホルダ9に設けるようにして
もよい。
【0065】○上記実施形態のクラッチ20の構成や、
該クラッチ20の各構成部品の形状及び数等、適宜変更
してもよい。 ○上記実施形態では、回転軸6とウォーム軸23とを駆
動連結する連結手段としてクラッチ20を用いたが、ク
ラッチ以外で両軸6,23とを駆動連結する連結手段を
用いてもよい。
【0066】○上記実施形態のモータ本体2や減速部3
の構成を適宜変更してもよい。例えば、減速部3(ギヤ
ハウジング21)内にモータ1の回転を制御する制御回
路基板を一体に収容するように構成してもよい。
【0067】○上記実施形態では、車両ドアに搭載され
るパワーウインド装置の駆動源として用いられるモータ
1に実施したが、例えばサンルーフ装置等、その他の装
置に用いられるモータに実施してもよい。又、車両以外
に搭載されるモータに実施してもよい。
【0068】上記各実施形態から把握できる技術的思想
を以下に記載する。 (イ) 請求項1に記載のモータにおいて、前記モータ
本体は、給電ブラシを保持するブラシホルダを有するも
のであり、前記壁部は、そのブラシホルダに一体に設け
られていることを特徴とするモータ。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モータ本体の回転軸と減速部のウォーム軸とを駆動連結
する連結手段を有し、その連結手段で使用する潤滑剤の
流出を防止することができるモータを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のモータの断面図である。
【図2】 モータのクラッチ近傍の拡大断面図である。
【図3】 クラッチ部分の分解斜視図である。
【図4】 組付け前のギヤハウジングの平面図である。
【図5】 組付け後のギヤハウジングの平面図である。
【図6】 図5のB−B断面図である。
【図7】 図2のA−A断面図である。
【図8】 クラッチの動作を説明するための断面図であ
る。
【図9】 クラッチの動作を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
2…モータ本体、3…減速部、6…回転軸、20…連結
手段としてのクラッチ、21…ギヤハウジング、21h
…壁部、21k…第2係合部を構成するフランジ嵌合凹
部、21l…第2係合部を構成する係合凹部、21o…
軸線方向の端面としての上面、23…ウォーム軸、31
…カラー、31b…第1係合部を構成するフランジ部、
31c…第1係合部を構成する係合部、33…クラッチ
の一構成部品としてのサポート部材、34…ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 博昭 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 松山 要一 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 3D127 AA01 BB01 DF04 3J063 AA01 AB03 BB03 5H607 AA12 BB01 BB04 BB14 BB26 CC03 DD03 DD17 EE05 EE32 EE48 FF01 GG01 GG09 JJ10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転駆動するモータ本体と、 前記モータ本体と組み付けられ、前記回転軸と略同軸状
    に回転可能に支持されるウォーム軸を有する減速部と、 前記回転軸と前記ウォーム軸とを駆動連結し、所定部位
    に潤滑剤が塗布される連結手段とを備えたモータであっ
    て、 前記連結手段からの潤滑剤の流出を防止すべく、前記連
    結手段の径方向外側を略全周にわたって囲む壁部が設け
    られていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータにおいて、 前記減速部は、前記ウォーム軸等を収容するギヤハウジ
    ングを有するものであり、 前記壁部は、そのギヤハウジングに一体に設けられてい
    ることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のモータにおい
    て、 前記連結手段は、前記モータ本体の駆動による回転軸の
    回転力を前記ウォーム軸に伝達する一方、前記ウォーム
    軸に負荷側から回転力が作用した場合、該ウォーム軸の
    回転を阻止するクラッチであることを特徴とするモー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のモータにおいて、 前記クラッチには、前記ウォーム軸に負荷側から回転力
    が作用した場合、該ウォーム軸の回転を阻止するための
    起点とすべく回転不能に配置するカラーが備えられてお
    り、そのカラーは、自身を回転不能とするための第1係
    合部を有するものであり、 前記第1係合部と回転方向に係合して前記カラーを回転
    不能とする第2係合部が前記壁部の一部に形成されてい
    ることを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のモータにおい
    て、 前記クラッチには、その一構成部品の軸線方向の移動を
    規制する板状のストッパが備えられており、 前記ストッパは、前記壁部の軸線方向の端面に当接し、
    該壁部の同方向の開口を塞ぐように設けられていること
    を特徴とするモータ。
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