JP2003199234A - ワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造 - Google Patents

ワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造

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JP2003199234A
JP2003199234A JP2001391943A JP2001391943A JP2003199234A JP 2003199234 A JP2003199234 A JP 2003199234A JP 2001391943 A JP2001391943 A JP 2001391943A JP 2001391943 A JP2001391943 A JP 2001391943A JP 2003199234 A JP2003199234 A JP 2003199234A
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absorbing device
harness
surplus length
length absorbing
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JP2001391943A
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Masashi Tsukamoto
真史 塚本
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Yazaki Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性の向上と小型化の実現と配索精度の向
上とを図ることが可能なワイヤハーネス余長吸収装置に
おけるハーネス固定構造を提供する。 【解決手段】 ワイヤハーネス余長吸収装置31の本体
に対する取り付け前において、ワイヤハーネス22の固
定端側25の可動を許容し、且つ、取り付け時において
は、固定端側25を押さえ付けてその可動を阻止するハ
ーネス固定手段37をワイヤハーネス余長吸収装置31
に設けるようにしたハーネス固定構造を採用する。尚、
ハーネス固定手段37は、固定端側25に押し付けられ
るアーム部40aを有する可撓ロック40を含んで構成
されるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス余
長吸収装置におけるワイヤハーネスの固定端側に対して
の固定構造、すなわちハーネス固定構造に関する。
【0002 】
【従来の技術】例えば自動車のステアリングコラムのチ
ルト機構、テレスコピック機構に対応させるため、各機
構の動作に伴うワイヤハーネスの伸縮を吸収することが
可能な(余長を吸収することが可能な)ワイヤハーネス
余長吸収装置を設ける必要がある。また、例えば自動車
ドアのドアヒンジ部にも同様のワイヤハーネス余長吸収
装置を設ける必要がある。従来のワイヤハーネス余長吸
収装置としては、特開平10−16670号公報や特開
平8−256423号公報に開示されたものが知られて
いる。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
10−16670号公報や特開平8−256423号公
報に開示された従来のワイヤハーネス余長吸収装置にあ
っては、ワイヤハーネスの余長の一端側(固定端側)を
テープやバンド等で、その装置側に手で一々固定しなけ
ればならなかった。また、ワイヤハーネスの余長の一端
側(固定端側)の取り付け誤差を見越して、実際のワイ
ヤハーネスの伸縮量よりも長い余長を設定しなければな
らなかった。従って、前者にあっては作業が繁雑になる
という問題点を有しており、後者にあってはワイヤハー
ネス余長吸収装置の大型化や、ワイヤハーネスの配索精
度に影響を来すという問題点を有していた。
【0004 】本発明は、上述した事情に鑑みてなされ
るもので、作業性の向上と小型化の実現と配索精度の向
上とを図ることが可能なワイヤハーネス余長吸収装置に
おけるハーネス固定構造を提供することを課題とする。
【0005 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明のワイヤハーネス余長吸
収装置におけるハーネス固定構造は、本体と該本体に対
して移動自在に取り付けられる移動体との間にワイヤハ
ーネスを前記移動体の移動に必要な余長を有して配索す
るためのワイヤハーネス余長吸収装置における前記ワイ
ヤハーネスの固定端側に対しての固定構造であって、前
記ワイヤハーネス余長吸収装置の前記本体に対する取り
付け前においては前記固定端側の可動を許容し、且つ前
記本体に対する取り付け時においては前記固定端側を押
さえ付けて可動を阻止するハーネス固定手段を、前記ワ
イヤハーネス余長吸収装置、又は、前記本体及び前記ワ
イヤハーネス余長吸収装置、のいずれかに設けたことを
特徴としている。
【0006 】請求項2記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項1に
記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固
定構造において、前記ワイヤハーネス余長吸収装置にの
み設けられる前記ハーネス固定手段を、前記固定端側に
押し付けられるアーム部を有する本体取り付け用の可撓
ロックを含んで構成したことを特徴としている。
【0007 】請求項3記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項2に
記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固
定構造において、前記アーム部、及び/又は該アーム部
の押し付け部分の反対側となる前記ワイヤハーネス余長
吸収装置の壁に、前記固定端側に対する一又は複数の滑
り止めを形成したことを特徴としている。
【0008 】請求項4記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項1に
記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固
定構造において、前記本体及び前記ワイヤハーネス余長
吸収装置に設けられる前記ハーネス固定手段を、端部が
前記固定端側に押し付けられる前記本体側の第一加圧リ
ブと、前記固定端側を臨み前記第一加圧リブが挿し込ま
れる前記ワイヤハーネス余長吸収装置側の開口部とを含
んで構成したことを特徴としている。
【0009 】請求項5記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項4に
記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固
定構造において、前記第一加圧リブに可撓性を持たせた
ことを特徴としている。
【0010 】請求項6記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項4又
は請求項5に記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけ
るハーネス固定構造において、前記第一加圧リブの前記
端部に、前記固定端側に対する一又は複数の滑り止めを
形成したことを特徴としている。
【0011 】請求項7記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項4な
いし請求項6いずれか記載のワイヤハーネス余長吸収装
置におけるハーネス固定構造において、前記第一加圧リ
ブの前記固定端側を挟んだ反対側に、端部が前記固定端
側に接触する前記ワイヤハーネス余長吸収装置側の第二
加圧リブを形成したことを特徴としている。
【0012 】請求項8記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項7に
記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固
定構造において、前記第二加圧リブに可撓性を持たせた
ことを特徴としている。
【0013 】請求項9記載の本発明のワイヤハーネス
余長吸収装置におけるハーネス固定構造は、請求項7又
は請求項8に記載のワイヤハーネス余長吸収装置におけ
るハーネス固定構造において、前記第二加圧リブの前記
端部に、前記固定端側に対する一又は複数の滑り止めを
形成したことを特徴としている。
【0014 】請求項1に記載された本発明によれば、
ワイヤハーネス余長吸収装置、又は、本体及びワイヤハ
ーネス余長吸収装置、のいずれかにハーネス固定手段が
設けられる。ハーネス固定手段は、ワイヤハーネス余長
吸収装置の本体に対する取り付け前においてワイヤハー
ネスの固定端側の可動を許容し、且つ本体に対する取り
付け時においては固定端側を押さえ付けて可動を阻止す
るように作用する。
【0015 】請求項2に記載された本発明によれば、
本体取り付け用の可撓ロックを含んでハーネス固定手段
が構成される。可撓ロックは、本体に対する取り付け時
に撓み、その可撓ロックが撓むと、可撓ロックのアーム
部が固定端側に押し付けられる。そして、アーム部が固
定端側に押し付けられると、その押し付けにより固定端
側の可動が阻止される。
【0016 】請求項3に記載された本発明によれば、
アーム部及び/又はワイヤハーネス余長吸収装置の壁に
固定端側に対する滑り止めが形成される。そして、その
滑り止めによって可動が阻止された固定端側のずれが防
止される。
【0017 】請求項4に記載された本発明によれば、
本体側の第一加圧リブとワイヤハーネス余長吸収装置側
の開口部とを含んでハーネス固定手段が構成される。第
一加圧リブは、ワイヤハーネス余長吸収装置の本体に対
する取り付け時に開口部に挿し込まれ、その端部が固定
端側に押し付けられる。そして、第一加圧リブの端部が
固定端側に押し付けられると、その押し付けにより固定
端側の可動が阻止される。
【0018 】請求項5に記載された本発明によれば、
ハーネス固定手段を構成する本体側の第一加圧リブが可
撓性を有する。これにより、ワイヤハーネスの径方向の
バラツキがあってもこれをより柔軟に吸収することが可
能になる。
【0019 】請求項6に記載された本発明によれば、
第一加圧リブの端部に固定端側に対する滑り止めが形成
される。そして、その滑り止めによって可動が阻止され
た固定端側のずれが防止される。
【0020 】請求項7に記載された本発明によれば、
本体側の第一加圧リブとワイヤハーネス余長吸収装置側
の開口部及び第二加圧リブとを含んでハーネス固定手段
が構成される。第二加圧リブは、第一加圧リブの固定端
側を挟んだ反対側に形成され、また、その端部が固定端
側に接触するように形成される。そして、第一加圧リブ
の端部が固定端側に押し付けられると、その押し付けに
より固定端側が第一加圧リブと第二加圧リブとに挟み込
まれて固定端側の可動が阻止される。
【0021 】請求項8に記載された本発明によれば、
ハーネス固定手段を構成するワイヤハーネス余長吸収装
置側の第二加圧リブが可撓性を有する。これにより、ワ
イヤハーネスの径方向のバラツキがあってもこれをより
柔軟に吸収することが可能になる。
【0022 】請求項9に記載された本発明によれば、
第二加圧リブの端部に固定端側に対する滑り止めが形成
される。そして、その滑り止めによって可動が阻止され
た固定端側のずれが防止される。
【0023 】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明のワイヤハーネス余
長吸収装置におけるハーネス固定構造に係るワイヤハー
ネス余長吸収装置の取付状態図、図2はハーネス固定構
造に対する概略の説明図である。また、図3は本発明に
よるワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定
構造の一実施の形態を示す斜視図、図4は要部縦断面
図、図5はワイヤハーネス余長吸収装置の分解斜視図、
図6はワイヤハーネス余長吸収装置の平面図(カバーを
除く)である。
【0024 】図1において、引用符号21はワイヤハ
ーネス22の中間に設けられるワイヤハーネス余長吸収
装置を示している。そのワイヤハーネス余長吸収装置2
1は、図中に示される如く、例えば自動車のステアリン
グコラム23に取り付け固定されており、チルト機構
(矢線A方向の動作に対する機構)、テレスコピック機
構(矢線B方向の動作に対する機構)の動作に伴うワイ
ヤハーネス22の伸縮を可能にするようになっている。
すなわち、ワイヤハーネス余長吸収装置21は、ワイヤ
ハーネス22の伸縮に必要な余長24(図2参照)を吸
収することができるような構造を有して形成されてい
る。
【0025 】このようなワイヤハーネス余長吸収装置
21及びステアリングコラム23は、本発明のハーネス
固定構造により、図2(a)に示される如く、ステアリ
ングコラム23への取り付け前において、ワイヤハーネ
ス22の固定端側25及び可動端側26の可動(矢線C
方向の可動)が共に許容され、且つ図2(b)に示され
る如く、取り付け時において、その取り付けと同時に固
定端側25の可動が阻止され、可動端側26のみしか可
動しないように構成されている。
【0026 】尚、図1中のステアリングコラム23に
おける引用符号27はステアリング、28はワイヤハー
ネス22の端末がコネクタ接続されるコンビネーション
スイッチユニット、29はステアリングシャフト、30
はコラムカバーを示している。
【0027 】以下、図3ないし図6までを参照しなが
ら、もう少し具体的な実施の形態を説明する。引用符号
31はワイヤハーネス余長吸収装置を示している。ま
た、引用符号32は上記ステアリングコラム23(図1
及び図2参照)に設けられた被取り付け部材を示してい
る。そして、ワイヤハーネス余長吸収装置31が被取り
付け部材32に取り付けられると、ワイヤハーネス22
の固定端側25の可動が阻止されようになっている。
【0028 】上記ワイヤハーネス余長吸収装置31
は、合成樹脂製のハーネスケース33とハーネスカバー
34とを有して構成されている。そして、このような構
成のワイヤハーネス余長吸収装置31には、嵌合し合っ
た状態のハーネスケース33及びハーネスカバー34に
より、その内部に上下方向二段となる余長収容部35、
36が形成されている。また、ワイヤハーネス余長吸収
装置31には、ワイヤハーネス22の固定端側25の可
動を阻止するためのハーネス固定手段37が形成されて
いる。
【0029 】ハーネスケース33は、余長収容部35
を区画形成するための底壁33a及び側壁33b〜33
eと、余長収容部36を区画形成するための底壁33f
及び側壁33g〜33hとを有して上方が開口する略矩
形の箱状に形成されている。
【0030 】底壁33aは、平坦に形成されており、
ワイヤハーネス22の余長24が最大に拡径しても十分
に対応することができる広さを有している。側壁33b
は、ワイヤハーネス22の可動端側26の側に形成され
ている。また、側壁33bは、ハーネスカバー34の厚
み分だけ側壁33cよりもその上端が低く形成されてい
る。そして、このような側壁33bの余長収容部36の
側には、可動端側26に対する引き出し口38が上端か
ら下端側に掛けて切り欠き形成されている。側壁33c
は、その上端に被取り付け部材32に係合するフック3
9を有している。そのフック39は、可撓性を有してい
る。
【0031 】側壁33dは、側壁33bの反対側に形
成されている。また、側壁33dは、ハーネスカバー3
4の厚み分だけ側壁33cよりもその上端が低く形成さ
れている。側壁33eは、側壁33cの反対側に形成さ
れている。また、側壁33eは、その上端が側壁33b
及び側壁33dの中間までの高さとなるように形成され
ている。そして、このような側壁33eには、フック3
9の反対側に位置する可撓ロック40が形成されてる。
【0032 】一方、底壁33fは、側壁33eの上端
に連成されている。また、底壁33fは平坦であって、
ワイヤハーネス22の固定端側25の引き出しに影響を
来さないような広さと、可撓ロック40に対する逃がし
部分とを有するように形成されている。側壁33gは、
底壁33fの縁部であって側壁33bの側に形成されて
いる。また、側壁33gは、その上端が側壁33bの上
端と同じ高さになるように形成されている。
【0033 】側壁33hは、底壁33fの縁部であっ
て側壁33cの反対側に形成されている。また、側壁3
3hは、その上端が側壁33gの上端と同じ高さになる
ように形成されている。側壁33hの側端と側壁33d
との間には、ワイヤハーネス22の固定端側25に対す
る引き出し口41が形成されている。
【0034 】可撓ロック40は、可撓性を有してい
る。また、可撓ロック40は、ワイヤハーネス22の固
定端側25に押し付けられるアーム部40aと、被取り
付け部材32に係合する爪部40bとを有している。ア
ーム部40aの固定端側25に対する押し付け面は、平
坦な面として形成されている。
【0035 】本形態において、可撓ロック40は、上
記ハーネス固定手段37を構成するようになっている。
また、可撓ロック40を押し付けた際に固定端側25を
支える底壁33f及び側壁33hも、上記ハーネス固定
手段37を構成するようになっている。
【0036 】ハーネスカバー34は、平面視矩形の板
部材であって、ハーネスケース33の上方の開口部分を
覆うことができるように形成されている。また、ハーネ
スカバー34は、厚み方向に貫通する矩形の開口部42
を有している。その開口部42は、本形態において可撓
ロック40に対する逃がしになっており、嵌合時に底壁
33fの反対側に位置するように形成されている。
【0037 】尚、ハーネスケース33及びハーネスカ
バー34には、これらを嵌合させるための既知の嵌合手
段が設けられているものとする。また、余長収容部35
には、余長24同士の接触を規制するスロープのような
部分(不図示)が形成されているものとする。
【0038 】上記ワイヤハーネス22は、複数の電線
43をテープ巻きすることにより束ねられたものであ
り、できるだけ弛みが生じないようにその配索がなされ
ている。また、ワイヤハーネス22の中間の上記余長2
4は、上記各機構の動作に必要な長さを有しており、平
面視環状に屈曲させた状態で余長収容部35、36に跨
って収容されている。また、余長24は、余長収容部3
5内において縮径及び拡径自在に収容されている。
【0039 】上記被取り付け部材32は、例えば車両
ブラケットのような形状に形成されている(図3参
照)。また、被取り付け部材32は、フック39と可撓
ロック40の爪部40bとをそれぞれ係合させるための
係合凹部44、44を有している。その係合凹部44、
44の距離(ピッチ)は、初期状態におけるフック39
と可撓ロック40のアーム部40aとの間隔よりも若干
長くなるように設定されている。
【0040 】上記構成において、ワイヤハーネス余長
吸収装置31は、ハーネスケース33及びハーネスカバ
ー34を嵌合させた状態、且つ平面視環状に屈曲させた
余長24を余長収容部35、36内に収容した状態で図
示のように形成されている。また、ワイヤハーネス余長
吸収装置31は、ワイヤハーネス22の可動端側26
(余長24の一端)を引き出し口38から引き出し、且
つ固定端側25(余長24の他端)を引き出し口41か
ら引き出した状態で図示のように形成されている。ワイ
ヤハーネス余長吸収装置31は、被取り付け部材32へ
の取り付け前において、ワイヤハーネス22の固定端側
25及び可動端側26が共に可動(矢線C方向の可動)
するように形成されている。
【0041 】このようなワイヤハーネス余長吸収装置
31を、そのワイヤハーネス余長吸収装置31とワイヤ
ハーネス22との相対位置を調節した上で上方へ移動さ
せ(矢線D方向への移動)、フック39と可撓ロック4
0の爪部40bとを係合凹部44、44に係合させる
と、被取り付け部材32への取り付けが完了するととも
に、フック39と爪部40bとの間隔及び係合凹部4
4、44のピッチの関係から、可撓ロック40が外方へ
撓んだ状態のままとなり、これに伴って可撓ロック40
のアーム部40aがワイヤハーネス22の固定端側25
に押し付けられ、その押し付けにより固定端側25の可
動が阻止されるようになる。
【0042 】一方、ワイヤハーネス余長吸収装置31
の作用としては、上記各機構の動作に伴ってワイヤハー
ネス22の可動端側26が引っ張られると、平面視環状
に屈曲させられた余長24が余長収容部35内において
縮径しながら引き出し口38から引き出されるようにな
る。これに対して、上記各機構の動作が終了し元の状態
に戻ると、引き出された余長24が余長収容部35、3
6に引き込まれるようになる。この時、余長収容部35
内では余長24が拡径しながら元の状態に復帰するよう
になる。
【0043 】以上、ワイヤハーネス余長吸収装置31
にハーネス固定手段37を設けてワイヤハーネス22の
固定端側25を固定するようにしたハーネス固定構造を
有していることから、そのハーネス固定手段37によっ
てワイヤハーネス22の固定端側25の固定作業を手作
業によらないものにすることができる。また、ワイヤハ
ーネス余長吸収装置31の被取り付け部材32に対する
取り付け時に、ワイヤハーネス余長吸収装置31とワイ
ヤハーネス22との相対位置を調節することができ、従
来のようなワイヤハーネスの伸縮量よりも長い余長の設
定をする必要性も解消することができる。さらに、配索
精度への影響も解消することができる。
【0044 】尚、可撓ロック40のアーム部40a
に、図7に示されるような突起状の滑り止め45、45
を形成すると(一又は複数個形成する)、可動が阻止さ
れたワイヤハーネス22の固定端側25のずれを防止す
ることができる(特に上記矢線C方向のずれを防止する
ことができ、効果的である)。また、滑り止め45、4
5を、図8に示されるように側壁33h(特許請求の範
囲に記載した壁に相当)に形成することもできる(アー
ム部40a及び側壁33hの両方に形成することも可
能)。
【0045 】次に、図9及び図10を参照しながらワ
イヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造の
他の一実施の形態を説明する。図9は他の一実施の形態
を示す斜視図、図10は図9の要部を示す縦断面図であ
る。
【0046 】図9及び図10において、引用符号51
はワイヤハーネス余長吸収装置を示している。また、引
用符号52、53は上記ステアリングコラム23(図1
及び図2参照)に設けられた被取り付け部材と第一加圧
リブ(特許請求の範囲に記載したハーネス固定手段に相
当)とを示している。そして、ワイヤハーネス余長吸収
装置51が被取り付け部材52に取り付けられると、第
一加圧リブ53とワイヤハーネス余長吸収装置51の開
口部54(特許請求の範囲に記載したハーネス固定手段
に相当)等とによってワイヤハーネス22の固定端側2
5の可動が阻止されようになっている。
【0047 】上記ワイヤハーネス余長吸収装置51
は、合成樹脂製のハーネスケース55とハーネスカバー
56とを有して構成されている。そして、このような構
成のワイヤハーネス余長吸収装置51には、嵌合し合っ
た状態のハーネスケース55及びハーネスカバー56に
より、その内部に上下方向二段となる余長収容部(上記
余長収容部35、36と基本的に同じものとする)が形
成されている。
【0048 】ハーネスケース55は、上記各余長収容
部を区画形成するための底壁及び側壁を有して上方が開
口する略矩形の箱状に形成されている(ハーネスケース
55は、上記ハーネスケース33から可撓ロック40を
除いたものと基本的にと同じものとする)。また、ハー
ネスケース55は、上記引き出し口38(図5参照)と
同じ引き出し口(不図示)と、上記フック39(図5参
照)と同じフック57と、上記引き出し口41(図5参
照)と同じ引き出し口58とを有している。
【0049 】ハーネスカバー56は、平面視矩形の板
部材であって、ハーネスケース55の上方の開口部分を
覆うことができるように形成されている。また、ハーネ
スカバー56は、厚み方向に貫通する矩形の上記開口部
54と、被取り付け部材52に係合するフック59とを
有している。開口部54は、上記第一加圧リブ53の後
述する端部61に対する挿し込み用の穴として形成され
ている。また、フック59は、ハーネスケース55のフ
ック57と同じ形状、且つ対向するように形成配置され
ている。
【0050 】尚、ハーネスケース55及びハーネスカ
バー56には、これらを嵌合させるための既知の嵌合手
段が設けられているものとする。また、上記余長収容部
(下側の図示しない余長収容部)には、余長24(図5
参照)同士の接触を規制するスロープのような部分(不
図示)が形成されているものとする。
【0051 】上記被取り付け部材52は、例えば車両
ブラケットのような形状に形成されている。また、被取
り付け部材52は、フック57、59をそれぞれ係合さ
せるための係合凹部60、60を有している。
【0052 】上記第一加圧リブ53は、例えば片持ち
のアーム部材であって、可撓性を有するように形成され
ている(可撓性がなくてもよいが、ワイヤハーネス22
の径方向のバラツキをより柔軟に吸収することができな
くなる)。また、第一加圧リブ53は、ワイヤハーネス
22の固定端側25に押し付けられる端部61を有して
いる。その端部61には、突起状の滑り止め62、62
が形成されている(一又は複数個形成する。平坦であっ
てもよいが、形成した方がワイヤハーネス22の固定端
側25のずれを防止することができて効果的である)。
【0053 】本形態において、第一加圧リブ53と開
口部54と開口部54の反対側に位置する底壁63とが
特許請求の範囲に記載したハーネス固定手段を構成する
ようになっている。
【0054 】上記構成において、ワイヤハーネス余長
吸収装置51は、ハーネスケース55及びハーネスカバ
ー56を嵌合させた状態、且つ平面視環状に屈曲させた
余長24(図5参照)を上記各余長収容部内に収容した
状態で図示のように形成されている。また、ワイヤハー
ネス余長吸収装置51は、ワイヤハーネス22の可動端
側26(余長24の一端)を上記図示しない引き出し口
から引き出し、且つ固定端側25(余長24の他端)を
引き出し口58から引き出した状態で図示のように形成
されている。ワイヤハーネス余長吸収装置51は、被取
り付け部材52への取り付け前において、ワイヤハーネ
ス22の固定端側25及び可動端側26が共に可動(矢
線C方向の可動)するように形成されている。
【0055 】このようなワイヤハーネス余長吸収装置
51を、そのワイヤハーネス余長吸収装置51とワイヤ
ハーネス22との相対位置を調節した上で上方へ移動さ
せ(矢線D方向への移動)、フック57、59を係合凹
部60、60に係合させると、被取り付け部材52への
取り付けが完了するとともに、第一加圧リブ53の端部
61が開口部54に挿し込まれて、その端部61がワイ
ヤハーネス22の固定端側25に押し付けられ、その押
し付けにより固定端側25の可動が阻止されるようにな
る。
【0056 】一方、ワイヤハーネス余長吸収装置51
の作用としては、上記各機構の動作に伴ってワイヤハー
ネス22の可動端側26が引っ張られると、余長24
(図5参照)が上記図示しない引き出し口から引き出さ
れるようになる。これに対して、上記各機構の動作が終
了し元の状態に戻ると、引き出された余長24が上記各
余長収容部に引き込まれるようになる。
【0057 】以上、ワイヤハーネス余長吸収装置51
及びステアリングコラム23(図1及び図2参照)にハ
ーネス固定手段(第一加圧リブ53、開口部54、底壁
63)を設けてワイヤハーネス22の固定端側25を固
定するようにしたハーネス固定構造を有していることか
ら、そのハーネス固定手段によってワイヤハーネス22
の固定端側25の固定作業を手作業によらないものにす
ることができる。また、ワイヤハーネス余長吸収装置5
1の被取り付け部材52に対する取り付け時に、ワイヤ
ハーネス余長吸収装置51とワイヤハーネス22との相
対位置を調節することができ、従来のようなワイヤハー
ネスの伸縮量よりも長い余長の設定をする必要性も解消
することができる。さらに、配索精度への影響も解消す
ることができる。
【0058 】続いて、図11及び図12を参照しなが
らワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構
造の更に他の一実施の形態を説明する。図11は更に他
の一実施の形態を示す斜視図、図12は図11の要部を
示す縦断面図である。
【0059 】図11及び図12において、引用符号7
1はワイヤハーネス余長吸収装置を示している。また、
引用符号72、73は上記ステアリングコラム23(図
1及び図2参照)に設けられた被取り付け部材と第一加
圧リブ(特許請求の範囲に記載したハーネス固定手段に
相当)とを示している。そして、ワイヤハーネス余長吸
収装置71が被取り付け部材72に取り付けられると、
第一加圧リブ73とワイヤハーネス余長吸収装置71の
開口部74(特許請求の範囲に記載したハーネス固定手
段に相当)及び第二加圧リブ75(特許請求の範囲に記
載したハーネス固定手段に相当)等とによってワイヤハ
ーネス22の固定端側25の可動が阻止されようになっ
ている。
【0060 】上記ワイヤハーネス余長吸収装置71
は、合成樹脂製のハーネスケース76とハーネスカバー
77とを有して構成されている。そして、このような構
成のワイヤハーネス余長吸収装置71には、嵌合し合っ
た状態のハーネスケース76及びハーネスカバー77に
より、その内部に上下方向二段となる余長収容部(下側
の余長収容部は、特に図示しないが、上記余長収容部3
5と基本的に同じものとする。また、上側の余長収容部
は引用符号78で示すものとする)が形成されている。
【0061 】ハーネスケース76は、上記下側の余長
収容部及び上側の余長収容部78を区画形成するための
底壁及び側壁を有して上方が開口する略矩形の箱状に形
成されている。また、ハーネスケース76は、上記引き
出し口38(図5参照)と同じ引き出し口(不図示)
と、上記フック39(図5参照)と同じフック79と、
上記引き出し口41(図5参照)と同じ引き出し口80
と、上記第二加圧リブ75とを有している。
【0062 】第二加圧リブ75は、例えば片持ちのア
ーム部材であって、上側の余長収容部78を区画形成す
るための底壁81に形成されている。また、第二加圧リ
ブ75は、可撓性を有するように形成されている(可撓
性がなくてもよいが、ワイヤハーネス22の径方向のバ
ラツキをより柔軟に吸収することができなくなる)。さ
らに、第二加圧リブ75は、ワイヤハーネス22の固定
端側25に押し付けられる端部82を有している。その
端部82には、突起状の滑り止め83が形成されている
(一又は複数個形成する。平坦であってもよいが、形成
した方がワイヤハーネス22の固定端側25のずれを防
止することができて効果的である)。尚、端部82の位
置は、上記第一加圧リブ73の後述する端部86の位置
に応じて設定されるものとする。
【0063 】ハーネスカバー77は、平面視矩形の板
部材であって、ハーネスケース76の上方の開口部分を
覆うことができるように形成されている。また、ハーネ
スカバー77は、厚み方向に貫通する矩形の上記開口部
74と、被取り付け部材72に係合するフック84とを
有している。開口部74は、上記第一加圧リブ73の後
述する端部86に対する挿し込み用の穴として形成され
ている。また、フック84は、ハーネスケース76のフ
ック79と同じ形状、且つ対向するように形成配置され
ている。
【0064 】尚、ハーネスケース76及びハーネスカ
バー77には、これらを嵌合させるための既知の嵌合手
段が設けられているものとする。また、上記下側の図示
しない余長収容部には、余長24(図5参照)同士の接
触を規制するスロープのような部分(不図示)が形成さ
れているものとする。
【0065 】上記被取り付け部材72は、例えば車両
ブラケットのような形状に形成されている。また、被取
り付け部材72は、フック79、84をそれぞれ係合さ
せるための係合凹部85、85を有している。
【0066 】上記第一加圧リブ73は、例えば片持ち
のアーム部材であって、可撓性を有するように形成され
ている(可撓性がなくてもよいが、ワイヤハーネス22
の径方向のバラツキをより柔軟に吸収することができな
くなる)。また、第一加圧リブ73は、ワイヤハーネス
22の固定端側25に押し付けられる端部86を有して
いる(上記のような滑り止めの形成は任意とする)。
【0067 】本形態において、第一加圧リブ73と開
口部74と第二加圧リブ75とが特許請求の範囲に記載
したハーネス固定手段を構成するようになっている。
【0068 】上記構成において、ワイヤハーネス余長
吸収装置71は、ハーネスケース76及びハーネスカバ
ー77を嵌合させた状態、且つ平面視環状に屈曲させた
余長24(図5参照)を上記各余長収容部内に収容した
状態で図示のように形成されている。また、ワイヤハー
ネス余長吸収装置71は、ワイヤハーネス22の可動端
側26(余長24の一端)を上記図示しない引き出し口
から引き出し、且つ固定端側25(余長24の他端)を
引き出し口80から引き出した状態で図示のように形成
されている。ワイヤハーネス余長吸収装置71は、被取
り付け部材72への取り付け前において、ワイヤハーネ
ス22の固定端側25及び可動端側26が共に可動(矢
線C方向の可動)するように形成されている。
【0069 】このようなワイヤハーネス余長吸収装置
71を、そのワイヤハーネス余長吸収装置71とワイヤ
ハーネス22との相対位置を調節した上で上方へ移動さ
せ(矢線D方向への移動)、フック79、84を係合凹
部85、85に係合させると、被取り付け部材72への
取り付けが完了するとともに、第一加圧リブ73の端部
86が開口部74に挿し込まれて、その端部86がワイ
ヤハーネス22の固定端側25に押し付けられ、そし
て、その押し付けにより固定端側25が第一加圧リブ7
3と第二加圧リブ75とに挟み込まれて固定端側25の
可動が阻止されるようになる。
【0070 】一方、ワイヤハーネス余長吸収装置71
の作用としては、上記各機構の動作に伴ってワイヤハー
ネス22の可動端側26が引っ張られると、余長24
(図5参照)が上記図示しない引き出し口から引き出さ
れるようになる。これに対して、上記各機構の動作が終
了し元の状態に戻ると、引き出された余長24が上記各
余長収容部に引き込まれるようになる。
【0071 】以上、ワイヤハーネス余長吸収装置71
及びステアリングコラム23(図1及び図2参照)にハ
ーネス固定手段(第一加圧リブ73、開口部74、第二
加圧リブ75)を設けてワイヤハーネス22の固定端側
25を固定するようにしたハーネス固定構造を有してい
ることから、そのハーネス固定手段によってワイヤハー
ネス22の固定端側25の固定作業を手作業によらない
ものにすることができる。また、ワイヤハーネス余長吸
収装置71の被取り付け部材72に対する取り付け時
に、ワイヤハーネス余長吸収装置71とワイヤハーネス
22との相対位置を調節することができ、従来のような
ワイヤハーネスの伸縮量よりも長い余長の設定をする必
要性も解消することができる。さらに、配索精度への影
響も解消することができる。
【0072 】その他、本発明は本発明の主旨を変えな
い範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。尚、特
許請求の範囲に記載した本体及び移動体に対応するもの
は上記ステアリングコラム23に限らず、自動車の車体
本体及びドア(開閉体)や、自動車の車体本体及び座席
(スライドする座席に限る)、或いは自動車のインパネ
及びオーディオユニット(又はエアコンユニット、メー
タユニットなど)等であってもよいものとする。
【0073 】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、ワイヤハーネス余長吸収装置、又
は、本体及びワイヤハーネス余長吸収装置、のいずれか
にハーネス固定手段を設けてワイヤハーネスの固定端側
を固定するようにしたハーネス固定構造であり、そのハ
ーネス固定手段によってワイヤハーネスの固定端側の固
定作業を手作業によらないものにすることができる。ま
た、ワイヤハーネス余長吸収装置の本体に対する取り付
け時に、ワイヤハーネス余長吸収装置とワイヤハーネス
の相対位置を調節することができ、従来のようなワイヤ
ハーネスの伸縮量よりも長い余長の設定をする必要性も
解消することができる。さらに、配索精度への影響も解
消することができる。従って、作業性の向上と小型化の
実現と配索精度の向上とを図ることが可能なワイヤハー
ネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0074 】請求項2に記載された本発明によれば、
アーム部を有しそのアーム部を固定端側に押し付けるこ
とによりワイヤハーネスの固定端側の可動を阻止する本
体取り付け用の可撓ロックを含んでハーネス固定手段を
構成することができる。
【0075 】請求項3に記載された本発明によれば、
アーム部及び/又はワイヤハーネス余長吸収装置の壁に
形成した滑り止めによって、可動が阻止された固定端側
のずれを防止することができる。
【0076 】請求項4に記載された本発明によれば、
第一加圧リブの端部を固定端側に押し付けることにより
ワイヤハーネスの固定端側の可動を阻止する本体側の第
一加圧リブと、その第一加圧リブが挿し込まれるワイヤ
ハーネス余長吸収装置側の開口部とを含んでハーネス固
定手段を構成することができる。
【0077 】請求項5に記載された本発明によれば、
第一加圧リブに可撓性を持たせることから、固定端側の
可動阻止の際に、ワイヤハーネスの径方向のバラツキを
より柔軟に吸収することができる。
【0078 】請求項6に記載された本発明によれば、
第一加圧リブの端部に形成した滑り止めによって、可動
が阻止された固定端側のずれを防止することができる。
【0079 】請求項7に記載された本発明によれば、
ワイヤハーネスの固定端側を挟み込むことによりその可
動を阻止する、本体側の第一加圧リブとワイヤハーネス
余長吸収装置側の開口部及び第二加圧リブとを含んでハ
ーネス固定手段を構成することができる。
【0080 】請求項8に記載された本発明によれば、
第二加圧リブに可撓性を持たせることから、固定端側の
可動阻止の際に、ワイヤハーネスの径方向のバラツキを
より柔軟に吸収することができる。
【0081 】請求項9に記載された本発明によれば、
第二加圧リブの端部に形成した滑り止めによって、可動
が阻止された固定端側のずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤハーネス余長吸収装置における
ハーネス固定構造に係るワイヤハーネス余長吸収装置の
取付状態図である。
【図2】ハーネス固定構造に対する概略の説明図であ
り、(a)はワイヤハーネス余長吸収装置取り付け前の
状態における説明図、(b)は取り付け時における説明
図である。
【図3】本発明によるワイヤハーネス余長吸収装置にお
けるハーネス固定構造の一実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3の要部を示す縦断面図である。
【図5】図3のワイヤハーネス余長吸収装置の分解斜視
図である。
【図6】図3のワイヤハーネス余長吸収装置の平面図
(カバーを除く)である。
【図7】可撓ロックの他の一例を示す平面図である。
【図8】滑り止めの他の一例を示す平面図である。
【図9】本発明によるワイヤハーネス余長吸収装置にお
けるハーネス固定構造の他の一実施の形態を示す斜視図
である。
【図10】図9の要部を示す縦断面図である。
【図11】本発明によるワイヤハーネス余長吸収装置に
おけるハーネス固定構造の更に他の一実施の形態を示す
斜視図である。
【図12】図11の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 ワイヤハーネス余長吸収装置 22 ワイヤハーネス 24 余長 25 固定端側 26 可動端側 31 ワイヤハーネス余長吸収装置 32 被取り付け部材 33 ハーネスケース 33h 側壁(壁) 34 ハーネスカバー 35、36 余長収容部 37 ハーネス固定手段 38、41 引き出し口 39 フック 40 可撓ロック(ハーネス固定手段) 40a アーム部 42 開口部 44 係合凹部 45 滑り止め 51 ワイヤハーネス余長吸収装置 52 被取り付け部材 53 第一加圧リブ(ハーネス固定手段) 54 開口部(ハーネス固定手段) 55 ハーネスケース 56 ハーネスカバー 57、59 フック 58 引き出し口 60 係合凹部 61 端部 62 滑り止め 63 底壁 71 ワイヤハーネス余長吸収装置 72 被取り付け部材 73 第一加圧リブ(ハーネス固定手段) 74 開口部(ハーネス固定手段) 75 第二加圧リブ(ハーネス固定手段) 76 ハーネスケース 77 ハーネスカバー 78 余長収容部 79、84 フック 80 引き出し口 81 底壁 82、86 端部 83 滑り止め 85 係合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 11/00 H05K 7/00 H H05K 7/00 H02G 3/26 H 3/28 F Fターム(参考) 4E352 AA09 BB15 CC04 CC13 CC22 CC40 CC43 DD05 DD15 DR05 DR07 DR22 DR27 FF06 GG12 GG17 5G357 DA06 DB03 DC12 DD02 DD06 DD14 DE03 DE05 5G363 AA08 BA02 BB01 DA13 DC03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と該本体に対して移動自在に取り付
    けられる移動体との間にワイヤハーネスを前記移動体の
    移動に必要な余長を有して配索するためのワイヤハーネ
    ス余長吸収装置における前記ワイヤハーネスの固定端側
    に対しての固定構造であって、 前記ワイヤハーネス余長吸収装置の前記本体に対する取
    り付け前においては前記固定端側の可動を許容し、且つ
    前記本体に対する取り付け時においては前記固定端側を
    押さえ付けて可動を阻止するハーネス固定手段を、前記
    ワイヤハーネス余長吸収装置、又は、前記本体及び前記
    ワイヤハーネス余長吸収装置、のいずれかに設けたこと
    を特徴とするワイヤハーネス余長吸収装置におけるハー
    ネス固定構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤハーネス余長吸
    収装置におけるハーネス固定構造において、 前記ワイヤハーネス余長吸収装置にのみ設けられる前記
    ハーネス固定手段を、前記固定端側に押し付けられるア
    ーム部を有する本体取り付け用の可撓ロックを含んで構
    成したことを特徴とするワイヤハーネス余長吸収装置に
    おけるハーネス固定構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワイヤハーネス余長吸
    収装置におけるハーネス固定構造において、 前記アーム部、及び/又は該アーム部の押し付け部分の
    反対側となる前記ワイヤハーネス余長吸収装置の壁に、
    前記固定端側に対する一又は複数の滑り止めを形成した
    ことを特徴とするワイヤハーネス余長吸収装置における
    ハーネス固定構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のワイヤハーネス余長吸
    収装置におけるハーネス固定構造において、 前記本体及び前記ワイヤハーネス余長吸収装置に設けら
    れる前記ハーネス固定手段を、端部が前記固定端側に押
    し付けられる前記本体側の第一加圧リブと、前記固定端
    側を臨み前記第一加圧リブが挿し込まれる前記ワイヤハ
    ーネス余長吸収装置側の開口部とを含んで構成したこと
    を特徴とするワイヤハーネス余長吸収装置におけるハー
    ネス固定構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のワイヤハーネス余長吸
    収装置におけるハーネス固定構造において、 前記第一加圧リブに可撓性を持たせたことを特徴とする
    ワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載のワイヤハ
    ーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造におい
    て、 前記第一加圧リブの前記端部に、前記固定端側に対する
    一又は複数の滑り止めを形成したことを特徴とするワイ
    ヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6いずれか記載の
    ワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造
    において、 前記第一加圧リブの前記固定端側を挟んだ反対側に、端
    部が前記固定端側に接触する前記ワイヤハーネス余長吸
    収装置側の第二加圧リブを形成したことを特徴とするワ
    イヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のワイヤハーネス余長吸
    収装置におけるハーネス固定構造において、 前記第二加圧リブに可撓性を持たせたことを特徴とする
    ワイヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載のワイヤハ
    ーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造におい
    て、 前記第二加圧リブの前記端部に、前記固定端側に対する
    一又は複数の滑り止めを形成したことを特徴とするワイ
    ヤハーネス余長吸収装置におけるハーネス固定構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7344156B2 (en) * 2003-01-20 2008-03-18 Calsonic Kansei Corporation Harness slack take-up structure for steering gear
JP2011205762A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toyota Auto Body Co Ltd 締結構造
CN108695782A (zh) * 2017-04-07 2018-10-23 法雷奥照明湖北技术中心有限公司 线束保持装置

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