JP2003199191A - 電気音響変換器の磁気回路組立方法 - Google Patents

電気音響変換器の磁気回路組立方法

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寿雄 杉前
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賢一郎 平井
Seiji Okano
誠司 岡野
Akita Nakabuchi
明大 中渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線照射などの特殊な処理を施さなくと
も、短時間で磁気回路部品を固定することができ、しか
も一定時間経過後に充分な接着強度が得られる、電気音
響変換器の磁気回路組立方法を提供する。 【解決手段】 ヨーク1、マグネット2、およびプレー
ト3で構成される、スピーカの磁気回路を組み立てる際
に、次の接着剤を用いる。この接着剤は、2−シアノア
クリル酸エチル100重量部に対して、ウレタンゴム7
〜10重量部、ピロガロール0.1〜0.2重量部、ポリ
エチレングリコールまたはその誘導体0.1〜0.3重量
部、およびトリクレシルホスフェート6〜7重量部から
なる瞬間接着剤組成物であり、60秒以内の固着時間で
電気音響変換器の磁気回路部品を接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気音響変換機
の磁気回路部品を接着剤によって組み立てるための、電
気音響変換器の磁気回路組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スピーカなどの電気音響変換器の磁気回
路部品を組み立てる際に使用される接着剤には、エポキ
シ系接着剤、マイクロカプセル型アクリル系接着剤、二
液型アクリル系接着剤等が使用されている。
【0003】常温硬化型エポキシ系接着剤は、二液を計
量混合して使用するものである。マイクロカプセル型接
着剤は、常温での硬化時間が5分程度であり、かつ一液
であり、作業性に優れている。二液型アクリル系接着剤
は、常温での硬化時間が5分程度である。
【0004】シアノアクリレート系接着剤は、加熱、混
合等の必要がなく、室温で短時間に硬化させることがで
き、一定条件下での作業性に優れている。また、α−シ
アノアクリレート接着剤は、被着体表面に付着した水分
や大気中の湿度、その他アルカリ性物質などの種々のア
ニオン活性物質によって、触媒を用いることなく、常温
で数秒から数分間の短時間で重合硬化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気回路部品を接合す
る場合に使用される前記の接着剤には、次のような問題
点がある。つまり、常温硬化型エポキシ系接着剤は、二
液を計量混合しなければならず、また、常温での硬化時
間が長いという問題がある。マイクロカプセル型接着剤
は、マイクロカプセルを破壊しなければ硬化しないた
め、接着剤のはみ出し部分が未硬化になるという問題が
ある。二液型アクリル系接着剤は、二液混合操作を必要
とすることや、二液塗布のために接着剤の微量塗布が困
難という欠点もある。
【0006】シアノアクリレート系接着剤は、温度と湿
度とが低い冬期で硬化時間のバラツキが大きく、磁気回
路部品の高速の自動組み立てでは、重大な問題を引き起
こす。また、シアノアクリレート系接着剤は、衝撃強
度、耐湿接着力、耐熱老化接着力などが低く、接着性能
の信頼性に乏しいという問題がある。さらに、シアノア
クリレート系接着剤は、アニオン重合を禁止あるいは遅
延する酸性表面をもつ物質上での、シアノアクリレート
の硬化しやすさに依然として問題が残されている。この
問題を改善するため、市販の塩基性表面活性剤で前処理
を行うことは可能であるが、生産性を求める組み立て工
程で第二成分を使用することは、望ましいことではな
い。
【0007】α−シアノアクリレート接着剤は、先に述
べたように、被着体表面に付着した水分や大気中の湿
度、その他アルカリ性物質などの種々のアニオン活性物
質によって、触媒を用いることなく、常温で数秒から数
分間の短時間で重合硬化する。アニオン重合反応は接着
剤界面から重合反応が開始するため、反応速度を速くす
ると、接着剤層に内部応力が発生し、接着力が低下する
という問題がある。
【0008】そこで、衝撃剥離強度、耐熱強度、耐湿強
度などを改善した耐久性のある変性シアノアクリレート
接着剤が種々提案され使用されている。これらの変性シ
アノアクリレート接着剤は、セットタイム(固着時間)
が180秒以上と長い。かつ、変性シアノアクリレート
接着剤は、冬期になると接着速度並びに接着力のバラツ
キが大きくなるため、磁気回路部品の高速の自動組み立
てなどに問題があった。
【0009】この発明の目的は、前記の課題を解決し、
紫外線照射などの特殊な処理を施さなくとも、短時間で
磁気回路部品を固定することができ、しかも一定時間経
過後に充分な接着強度が得られる、電気音響変換器の磁
気回路組立方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、2−シアノアクリル酸エチル1
00重量部に対して、ウレタンゴム7〜10重量部、ピ
ロガロール0.1〜0.2重量部、ポリエチレングリコー
ルまたはその誘導体0.1〜0.3重量部、およびトリク
レシルホスフェート6〜7重量部からなる瞬間接着剤組
成物を用い、60秒以内の固着時間で電気音響変換器の
磁気回路部品を接着することを特徴とする電気音響変換
器の磁気回路組立方法である。
【0011】また、請求項2の発明は、2−シアノアク
リル酸エチル100重量部に対して、ウレタンゴム7〜
10重量部、ピロガロール0.1〜0.2重量部、ポリエ
チレングリコールまたはその誘導体0.1〜0.3重量
部、トリクレシルホスフェート6〜7重量部、およびカ
ーボンブラック0.05重量部以下からなる瞬間接着剤
組成物を用い、60秒以内の固着時間で電気音響変換器
の磁気回路部品を接着することを特徴とする電気音響変
換器の磁気回路組立方法である。
【0012】請求項1および請求項2の発明に用いられ
る接着剤は変性シアノアクリレート接着剤である。この
変性シアノアクリレート接着剤は、2−シアノアクリル
酸エチル、ピロガロール、ウレタンゴム、ポリエチレン
グリコールまたはその誘導体、およびトリクレシルホス
フェートの相乗作用により、低温度で低湿度下であって
も、固着時間が60秒以内であり、速硬化で優れた高接
着強度をもつ。特に、衝撃剥離強度、耐熱性、耐熱老化
性、耐湿性などを有する。
【0013】この発明は前記の接着剤を用いるので、電
気音響変換機の磁気回路部品を組み立てる際に、高速な
組み立てが容易となり、電気音響変換器の磁気回路を安
価に提供することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて、図面を参照して詳しく説明する。
【0015】この実施の形態による電気音響変換器の磁
気回路組立方法には、α−シアノアクリレート接着剤組
成物(特開昭62−81468号公報)に特定のアニオ
ン重合促進剤と金属への接着性の附与並びに接着皮膜調
整剤として、トリクレシルホスフェートを添加した変性
シアノアクリレート接着剤が用いられる。
【0016】この実施の形態では、α−シアノアクリレ
ートとして2−シアノアクリル酸エチルを用いている。
この実施の形態で使用可能なピロガロールは、次の化学
式で示される。
【0017】そして、2−シアノアクリル酸エチル10
0重量部に対して、ピロガロールの含有量は0.1〜0.
2重量部である。同様にして、この実施の形態で使用可
能なウレタンゴムは、熱可塑性ウレタンゴム、ウレタン
エラストマー、ウレタンプレポリマー、未加硫ウレタン
ゴムと呼ばれるポリマーで、ゴム弾性を示し、2−シア
ノアクリル酸エチルに可溶なものであればよい。ウレタ
ンゴムの添加量は、2−シアノアクリル酸エチル100
重量部に対して7〜10重量部である。
【0018】ポリエチレングリコールまたはその誘導体
は、アニオン重合促進剤であり、次の化学式で示され
る。 X・(CHCHO)・Y
【0019】この化学式中で、Xは、OH基、アルキル
基、メタクリロイル基、アクリロイル基、アルコキシル
基である。Yは、H基、アルキル基である。nは、4〜
100である。重合促進剤であるポリエチレングリコー
ルまたはその誘導体の添加量は、2−シアノアクリル酸
エチル100重量部に対して、0.1〜0.3重量部であ
る。
【0020】トリクレシルホスフェートは、接着特性な
どを向上させるためのものであり、2−シアノアクリル
酸エチル100重量部に対して、6〜7重量部である。
本発明の変性シアノアクリレート接着剤も被着体に対す
る接着剤の塗布量で、接着速度と接着強度が変化するの
で、接着管理を容易にするため、2−シアノアクリル酸
エチル100重量部に対して、カーボンブラック0.0
1〜0.05重量部を添加している。
【0021】この実施の形態で用いられる変性シアノア
クリレート接着剤は、2−シアノアクリル酸エチル、ピ
ロガロール、ウレタンゴム、ポリエチレングリコールま
たはその誘導体、およびトリクレシルホスフェートの相
互の相乗作用により、低温で低湿度下であっても速硬化
で優れた高接着強度、特に衝撃剥離強度、耐熱性、耐熱
老化性、耐湿性などを有する。
【0022】この変性シアノアクリレート接着剤を用い
て、この実施の形態では、例えば図1に示すようなスピ
ーカの磁気回路を組み立てる。図1のスピーカの磁気回
路は、磁束を導くヨーク1、ヨーク1に磁気を加えるマ
グネット2、およびヨーク1と共に磁束を導くプレート
3で構成される。ヨーク1、マグネット2、およびプレ
ート3は磁気回路部品である。なお、図1で、符号4は
電気信号によって振動する振動板、符号5は振動板5に
取り付けられているボイスコイルである。
【0023】前記の変性シアノアクリレート接着剤は、
ヨーク1とマグネット2との接着や、マグネット2とプ
レート3との接着に用いられる。
【0024】この実施の形態によれば、前記の磁気回路
の組み立てに際して変性シアノアクリレート接着剤を用
いたので、セットタイムが60秒以内で、スピーカの磁
気回路部品を接着することができる。つまり、加熱、紫
外線照射などの特殊な処理を施さなくとも、短時間で電
気音響変換器の部品を固定することができ、しかも、一
定時間の経過後には充分な接着強度を得ることができ
る。この結果、この実施の形態によれば、スピーカの磁
気回路の高速組み立てが容易となり、スピーカの磁気回
路を安価に提供することが可能となった。
【0025】
【実施例】つぎに、この発明の実施例1、2について、
図面を用いて詳細に説明する。
【0026】[実施例1]この実施例では、次のように
して作製した変性シアノアクリレート接着剤を用いた。
最初に、シアノンS100重量部にアイアンラバー8重
量部を加えた。なお、シアノンSは、高圧ガス工業株式
会社の製品であり、2−シアノアクリル酸エチル99.
9%以上(重量比)と、重合禁止剤としてのハイドロキノ
ン0.01%(重量比)と、安定剤としてのトリフルオロ
ボロンエチルエーテルコンプレックス0.001%(重量
比)とから成るα−シアノアクリレート接着剤の商品名
である。また、アイアンラバーは、NOK株式会社の製
品であり、ウレタン未加硫ゴムの商品名である。
【0027】つぎに、シアノンSにアイアンラバーを加
えたものを60〜70℃の温度にて加熱溶解し、均一な
溶液とした。この溶液にピロガロール0.1重量部、ポ
リエチレングリコール(分子量約1000)0.25重
量部、トリクレシルホスフェート6.0重量部、カーボ
ンブラック0.025重量部を加え、均一溶解し、室温
まで冷却して、接着剤を作製した。
【0028】こうして作製した変性シアノアクリレート
接着剤を試験試料とし、その特性試験結果と、シアノン
Sの特性試験結果とを表1に示す。 表 1 [備考] 粘度:Brook field型回転粘度計にて測定(25℃) セットタイム:JIS K6861準拠、被着体は鋼
同士 T形剥離強度:JIS K6854−3準拠、被着体
は鋼同士 衝撃剥離強度:JIS K6855準拠、被着体は鋼
同士 引張り剪断強度:JIS K6861準拠、被着体は
鋼同士
【0029】前記の変性シアノアクリレート接着剤に対
する熱老化性試験としては、クロメート処理鋼板同士
を、この接着剤で接着した後、120℃の雰囲気中に1
68時間放置した。評価方法は高圧ガス工業株式会社の
製品であるシアノン721(特開昭62−81468号
公報で示される接着剤組成分)との比較で求めた。
【0030】耐湿熱性試験としては、熱老化性試験と同
様に作製した試験片を70℃×95%RHの雰囲気中に
168時間放置した。評価方法は、熱老化性試験と同様
にシアノン721との比較で求めた。
【0031】接着強度の測定は、接着後1日間養生し、
各環境条件に試験片を曝露した。その後、試験片を23
℃×50%RHの雰囲気に1時間放置した後、この雰囲
気で、引張剪断強度(引張速度2mm/min)を求めた。
【0032】これらの試験結果を表2に示す。 表 2
【0033】表2より明らかなように、この実施例によ
る接着剤の熱老化性と耐湿熱性とは、シアノン721よ
りも良好であった。
【0034】[実施例2]この実施例では、次のように
して作製した変性シアノアクリレート接着剤を用いた。
実施例1と同様に、シアノンS100重量部にアイアン
ラバー8重量部を加え、60〜70℃の温度にて加熱溶
解させ、均一な溶液にした。この溶液にピロガロール
0.2重量部、ポリエチレングリコール(分子量約10
00)0.25重量部、トリクレシルホスフェート7重
量部、カーボンブラック0.025重量部を加え、均一
に溶解し、室温まで冷却して、接着剤を作製した。
【0035】硬化促進剤としてのポリエチレングリコー
ルまたはその誘導体と、ウレタンゴムとの相互作用によ
る密着付与剤ピロガロール並びにトリクレシルホスフェ
ートの配合比を変えた、この実施例による接着剤の接着
特性と接着皮膜の硬さ(ショアー硬度、ヤング率)と
を、実施例2として表3に示す。また、表3には、実施
例1で用いた接着剤の特性を示してある。 表 3 [備考] 引張剪断強度:JIS K6861準拠、被着体は鋼
同士 T形剥離強度:JIS K6854−3準拠、被着体
は鋼同士 衝撃剥離強度:JIS K6855準拠、被着体は鋼
同士 ショアー硬度D:厚さ5mmの接着剤皮膜を作製し、
1日養生後にショアー硬度計で測定 ヤング率:厚さ1〜2mmの接着剤皮膜を作製し、1
日養生後にSDM−5500(セイコーインスツルメン
ツ株式会社製)で測定、ただし、昇温速度は2℃/min
とした
【0036】表3から明らかなように、シアノン721
の皮膜は、実施例1および実施例2と比較して硬いた
め、接着剤の硬化時に発生する残留応力が大きくなる。
接着面積の大きな磁気回路では、問題がないが、接着面
積の小さな磁気回路では、シアノン721が高湿熱試験
(70℃×95%RH)で接着強度が劣化し、問題が発
生する。
【0037】実施例1および実施例2による接着特性で
あれば、接着面積の小さな磁気回路であっても、接着剤
の硬化時に発生する応力が接着層で緩和し、かつ、70
℃×95RH%という高温多湿試験でも強度劣化が少な
い。したがって、実施例1および実施例2で用いた接着
剤を小さな磁気回路の組み立てに使用しても、性能を発
揮することができる。
【0038】一方、周知のように、シアノアクリレート
系接着剤の硬化速度は、接着雰囲気中の温度と湿度とで
変化する。そこで、雰囲気温度と湿度とを変えた場合の
セットタイムを、実際の磁気回路を想定して求めた。被
着体としては、クロメート処理をした鋼板と、小型磁気
回路に使用される直径6.5mm口径のクロメート処理を
したマグネットとを用いた。接着法は、クロメート処理
をした鋼板上に、上記接着剤を適量(0.4mg)塗布
し、直ちに被着体を接着した。そして、引張剪断方向に
2kgの荷重を加え、固着するまでの時間をセットタイム
とした。測定結果を表4に示す。 表 4
【0039】表1から明らかなように、接着時の雰囲気
が10℃×30%RHから30℃×80%RHであって
も、セットタイムが60秒以下であり、速硬化な接着剤
となった。かつ、接着剤皮膜のヤング率が2.81GP
a(表3)と柔らかいので、接着剤硬化時の接着層の内
部応力が緩和され、耐久性のあるものとなった。
【0040】以上、この発明の実施の形態および実施例
を詳述してきたが、具体的な内容はこの実施の形態およ
び実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含ま
れる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、2−シアノアクリル酸エチル、ウレタンゴム、ピロ
ガロール、ポリエチレングリコールまたはその誘導体、
トリクレシルホスフェート、およびカーボンブラックよ
り成る変性シアノアクリレート接着剤を用いるので、接
着時の雰囲気が10℃×30%RHから30℃×80%
RHであっても、セットタイムが60秒以下の速硬化を
可能にした。かつ、接着剤皮膜のヤング率が2.81G
Paと柔らかいので、接着剤硬化時の接着層の内部応力
が緩和され、耐久性のあるものとなった。
【0042】したがって、従来から問題であった種々の
環境下での接着速度のバラツキや接着強度のバラツキを
解消することができる。この結果、電気音響変換器の磁
気回路を組み立てる際に、特別な装置や操作を必要とせ
ずに、接着組み立てすべき電気音響変換器の磁気回路
を、室温で60秒以内に仮止することができ、一定時間
経過後には、磁気回路として充分な接着強度(耐衝撃
性、耐熱性、耐湿性、耐熱老化性)を発揮できる。つま
り、この発明によれば、特別な装置を用いることなく、
磁気回路の組み立ての高速化を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態で組み立てられるスピーカを示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 マグネット 3 プレート 4 振動板 5 ボイスコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三国谷 貴 東京都昭島市宮沢町512番地 フォスター 電機株式会社内 (72)発明者 加藤 未散 東京都昭島市宮沢町512番地 フォスター 電機株式会社内 (72)発明者 杉前 寿雄 千葉県佐倉市石川620−1 高圧ガス工業 株式会社東京研究所内 (72)発明者 平井 賢一郎 千葉県佐倉市石川620−1 高圧ガス工業 株式会社東京研究所内 (72)発明者 岡野 誠司 千葉県佐倉市石川620−1 高圧ガス工業 株式会社東京研究所内 (72)発明者 中渕 明大 千葉県佐倉市石川620−1 高圧ガス工業 株式会社東京研究所内 Fターム(参考) 4J040 EE012 EF002 FA131 GA13 HA026 HB27 HB36 HD23 JB02 LA11 NA19 5D012 BB02 CA14 EA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−シアノアクリル酸エチル100重量
    部に対して、ウレタンゴム7〜10重量部、ピロガロー
    ル0.1〜0.2重量部、ポリエチレングリコールまたは
    その誘導体0.1〜0.3重量部、およびトリクレシルホ
    スフェート6〜7重量部からなる瞬間接着剤組成物を用
    い、60秒以内の固着時間で電気音響変換器の磁気回路
    部品を接着することを特徴とする電気音響変換器の磁気
    回路組立方法。
  2. 【請求項2】 2−シアノアクリル酸エチル100重量
    部に対して、ウレタンゴム7〜10重量部、ピロガロー
    ル0.1〜0.2重量部、ポリエチレングリコールまたは
    その誘導体0.1〜0.3重量部、トリクレシルホスフェ
    ート6〜7重量部、およびカーボンブラック0.05重
    量部以下からなる瞬間接着剤組成物を用い、60秒以内
    の固着時間で電気音響変換器の磁気回路部品を接着する
    ことを特徴とする電気音響変換器の磁気回路組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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