JP4117719B2 - 硬化性樹脂組成物、硬化体、接着剤組成物、及び接合体 - Google Patents
硬化性樹脂組成物、硬化体、接着剤組成物、及び接合体 Download PDFInfo
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【発明の属する技術分野】
本発明は、耐湿性に優れ、硬化速度が速く、密着性の良好な硬化性樹脂組成物に関する。特に、表面をクロメート処理した亜鉛メッキ鋼板を使用したモーターにおいて、高温高湿雰囲気暴露時の防錆効果が著しく改善され、フェライトとヨークとの固定に適したアクリル系接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
常温下、短時間で硬化する常温速硬化型接着剤は、無公害、省力化、省資源及び省エネルギー等のために年々多く使用されるようになっている。
【0003】
特にモーターの組立てには、一般に一液加熱硬化型エポキシ系接着剤が使用されているが、加熱のために莫大な電力を必要とするので、経済的に好ましくないという欠点があった。そこで、常温速硬化型接着剤が使用されるようになった。
【0004】
回転型モーターの構成を図1、図2に示す。回転型モーターは、ヨーク1とマグネット2を接着剤組成物3で結合したものからなるステーター(固定子)に、巻き線4と回転軸5からなるローター(回転子)を挿入した構成となっている。
【0005】
常温硬化型接着剤としては、二液型速硬化エポキシ系接着剤、嫌気性接着剤、瞬間接着剤及び第二世代のアクリル系接着剤(SGA)が知られている。
【0006】
二液型速硬化エポキシ系接着剤は、主剤と硬化剤を計量、混合して被着体に塗布し、主剤と硬化剤の反応により硬化するものである。しかしながら、二剤型常温速硬化エポキシ系接着剤は主剤と硬化剤の計量や混合が不十分だと著しい接着強さの低下を起こすことがあり、又、計量と混合を充分に行った場合でも剥離接着強さと衝撃接着強さが低いという欠点があった。
【0007】
嫌気性接着剤は、被着体間において接着剤組成物を圧着し、空気を遮断することにより硬化する。しかしながら、圧着する際に接着剤組成物の一部が被着体からハミ出した場合、ハミ出した部分が空気に接触するために硬化しないという欠点があった。又、被着体間のクリアランスが大きい場合も硬化しないという欠点があった。
【0008】
瞬間接着剤は通常シアノアクリレートを主成分とし、作業性に優れている。しかしながら、剥離接着強さや衝撃接着強さが低いという欠点があった。又、耐湿性と耐水性も劣るために、使用範囲が著しく限定されるという欠点があった。
【0009】
SGAは二剤型であるが、二剤の正確な軽量を必要とせず、不完全な計量や混合、時には二剤の接触だけでも、常温で数分〜数十分で硬化するために作業性に優れ、しかも剥離接着強さや衝撃接着強さが高く、ハミ出し部分の硬化も良好であるために広く使用されている(特公昭58−34513号公報、特公昭58−5954号公報及び特開昭54−141826号公報)。具体的には、エポキシ系接着剤の代替としてモーター用接着剤に使用されるようになった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、モーターの中で、自動車に使用する車載用モーターの需要が大きくなっている。車載用モーターは、使用箇所、使用地域の気候及びエンジン稼働時の発熱やモーターの自己発熱により、高い特性を必要とされており、例えば160℃雰囲気で1000時間以上の高温高湿暴露試験に対して長期間高い接着性を示すことが要求されるようになった。
【0011】
本発明は鋭意検討した結果、(2)ゼオライトを用いた上、さらに還元剤として(3)ナフテン酸金属塩と必要に応じて(4)チオ尿素誘導体を併用した硬化性樹脂組成物が以下の効果を有するので、モーターに使用する接着剤として非常に有用になるとの知見を得て本発明を解決するに至った。
【0012】
(a)160℃雰囲気で1000時間以上、180℃雰囲気で500時間以上といった高温高湿暴露試験に対して長期間高い接着性を示し、接着性や耐熱性が良好となる。このように、熱時接着強さの向上効果が優れるので、日本のように高湿気候下で、かつ、使用環境やモーター回転時の自己発熱等により常に高温雰囲気に曝されるモーターの組立に使用できる。
【0013】
(b)硬化促進効果を有するために固着時間が短く、オートメーションでモーターを製造した場合、治具の使用を大幅に減らすことができ、かつ大量に生産できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、本発明は、(1)重合性ビニルモノマー、(2)ゼオライト及び(3)ナフテン酸金属塩を含有してなるモーター用硬化性樹脂組成物であり、さらに、(4)チオ尿素誘導体を含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、(1)重合性ビニルモノマーが(ア)エポキシ(メタ)アクリレートを含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、(1)重合性ビニルモノマーが(ア)エポキシ(メタ)アクリレートと(イ)エポキシ(メタ)アクリレート以外の重合性ビニルモノマーを含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、(1)(ア)エポキシ(メタ)アクリレートが下記一般式(A)で表されるエポキシ(メタ)アクリレートである該硬化性樹脂組成物であり、
【化3】
さらに、(5)硬化剤を含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、さらに、(6)エラストマー成分を含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、さらに、(7)下記一般式(B)で表される酸性リン酸化合物を含有してなる該硬化性樹脂組成物であり、
【化4】
第一剤に少なくとも(5)硬化剤を含有してなり、第二剤に少なくとも(3)ナフテン酸金属塩と(4)チオ尿素誘導体を含有してなる該二剤型硬化性樹脂組成物である。そして、該硬化性樹脂組成物の硬化体である。さらに、該硬化性樹脂組成物からなる接着剤組成物である。又、該接着剤組成物を使用してヨークとマグネットを接着してなるモーターであり、ヨークが表面をクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板であるモーターである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0016】
本発明で使用する(1)重合性ビニルモノマーは、ラジカル重合可能であればいかなるものでもよく、炭素−炭素不飽和二重結合を有するビニルモノマーが好ましい。重合性ビニルモノマーの中では、硬化速度や接着性等の点で、重合性ビニルモノマーが重合性(メタ)アクリル酸誘導体であることが好ましい。又、重合性ビニルモノマー100質量部中、重合性(メタ)アクリル酸誘導体が70質量部以上であることがより好ましく、重合性ビニルモノマーが全て重合性(メタ)アクリル酸誘導体であることが最も好ましい。
【0017】
ここで重合性(メタ)アクリル酸誘導体とは、重合性アクリル酸誘導体及び/又は重合性メタクリル酸誘導体をいう。これらは通常、液状ないし固形状のものが使用される。
【0018】
重合性(メタ)アクリル酸誘導体の中では、(ア)エポキシ(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。
【0019】
(ア)エポキシ(メタ)アクリレートの使用により、熱時接着強さの向上効果が優れるので、本発明で使用する硬化性樹脂組成物は使用環境やモーター回転時の自己発熱などにより常に高温雰囲気に曝されるモーターに対して非常に有用になる。特に、エポキシ(メタ)アクリレートは硬化促進効果を有するために、以下の点でモーターの製造に有益である。
【0020】
モーターの製造では、モーターが十分な性能を発揮するために、ヨーク1とマグネット2の位置がずれないよう、組立の精度を精密にし、一定に保つ必要がある。そのために、接着剤組成物3が硬化するまでに大量の治具を用いてマグネットを固定する必要があった。オートメーションでモーターを製造した場合には固着時間が短いと、治具の使用を大幅に減らすことができ、かつ大量に生産できるので産業的利用性は極めて高くなる。
【0021】
本発明で使用するエポキシ(メタ)アクリレートは、エポキシ化合物に(メタ)アクリル酸を付加して得られたものである。又、(メタ)アクリル酸の代わりに(メタ)アクリル酸無水物を使用してもよい。
【0022】
(ア)エポキシ(メタ)アクリレートの中では、接着強さの向上効果が著しい点で、一般式(A)で表されるエポキシ(メタ)アクリレートが好ましい。
【0023】
【化5】
【0024】
一般式(A)で表されるエポキシ(メタ)アクリレートとしては、エポキシアクリレート“エポキシエステル3000M”(共栄社工業社製)、エポキシアクリレート“エポキシエステル3000A”(共栄社工業社製)及びエポキシアクリレート“ビスコートV#540”(大阪有機化工業社製)等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。
【0025】
一般式(A)で表されるエポキシ(メタ)アクリレートの中では、接着強さの向上効果が著しい点で、以下の一般式(A’)で示されるエポキシメタクリレートが好ましい。
【0026】
【化6】
【0027】
一般式(A’)で示されるエポキシメタクリレートとしては、“エポキシエステル3000M”(共栄社化学社製)が挙げられる。
【0028】
成分(ア)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部中、1〜30質量部が好ましく、5〜15質量部がより好ましい。1質量部未満だと熱時接着強さが低いおそれがあり、30質量部を越えると高温暴露条件下で接着層の炭化により、接着性や密着性が悪くなるおそれがある。
【0029】
さらに、重合性(メタ)アクリル酸誘導体は、接着性向上の点で、(ア)エポキシ(メタ)アクリレートと(イ)エポキシ(メタ)アクリレート以外の重合性ビニルモノマーを併用することが好ましい。
【0030】
(イ)エポキシ(メタ)アクリレート以外の重合性ビニルモノマーの中では、硬化速度や接着性等の点で、エポキシ(メタ)アクリレート以外の重合性(メタ)アクリル酸誘導体であることが好ましく、エポキシ(メタ)アクリレート以外の(メタ)アクリル酸エステルがより好ましい。
【0031】
エポキシ(メタ)アクリレート以外の(メタ)アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールアクリレート、ジプロピレングリコールメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、トリスメタクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、2,2−ビス(4−アクリロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシテトラエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキシテトラエトキシフェニル)プロパン、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート及びトリシクロ[5,2,1,0]デカニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。
【0032】
これらの中では、接着性、耐熱性及び固着時間短縮の点で、モノ(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸メチル及びイソボルニル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種又は2種以上が好ましく、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル及びイソボルニル(メタ)アクリレートを併用することが最も好ましい。(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル及びイソボルニル(メタ)アクリレートを併用した場合、各成分の使用量は、接着性、耐熱性及び固着時間の短縮の点で、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル及びイソボルニル(メタ)アクリレートの合計100重量部中、(メタ)アクリル酸メチル35〜55質量部:2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸メチル10〜30質量部:イソボルニル(メタ)アクリレート25〜35質量部が好ましい。
【0033】
成分(イ)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部中、55〜90質量部が好ましく、65〜85質量部がより好ましい。60質量部未満だと粘度が高すぎて接着剤組成物が製造できないおそれがあり、95質量部を越えると粘度や衝撃接着強さが著しく低下するおそれがある。
【0034】
本発明では(2)ゼオライトを使用する。ゼオライトの使用により、高温暴露後の接着強さが著しく向上する。
【0035】
本発明で使用するゼオライトとしては、耐熱性や接着性の点で、脱水ゼオライトが好ましく、含水量3質量%以下のゼオライトがより好ましい。含水量3質量%以下のゼオライトは市販されている通常の合成ゼオライトを300℃以上に加熱すると容易に得られる。ゼオライトは一般式M2/K・Al2O3・xSiO2・yH2O(Mは金属カチオン、kは金属カチオンの原子価、x、yは任意の数)で表される周期表の1A族又は2A族の元素の結晶性アルミノ珪酸塩であれば天然品も合成品も使用できる。市販品としては、“合成ゼオライト3Aパウダー”(ユニオン昭和社製)、“合成ゼオライト4Aパウダー”(ユニオン昭和社製)、“合成ゼオライト5Aパウダー”(ユニオン昭和社製)、“合成ゼオライト13Xパウダー”(ユニオン昭和社製)、“ゼオラム(A−3粉末)”(東ソー社製)、“ゼオラム(A−4粉末)”(東ソー社製)、“ゼオラム(A−5粉末)”(東ソー社製)及び“ゼオラム(F−9粉末)”(東ソー社製)等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。
【0036】
これらの中では、耐熱性の向上効果が著しい点で、3Aタイプが好ましい。
【0037】
成分(2)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部に対して1〜15質量部が好ましく、2.5〜10質量部がより好ましい。1質量部未満だと高温暴露条件下で接着層の炭化により接着性や密着性が悪くなり、耐熱性向上しないおそれがあり、15質量部を越えると密着性が悪くなるおそれがある。
【0038】
本発明では(3)ナフテン酸金属塩を使用する。ナフテン酸金属塩の使用により、特に後述する(4)チオ尿素と併用した場合に、硬化促進効果に優れ、熱時接着強さの向上効果が著しくなる。
【0039】
ナフテン酸金属塩の中では、硬化促進効果に優れ、熱時接着強さが向上する点で、ナフテン酸コバルトやナフテン酸銅が好ましく、ナフテン酸銅がより好ましい。
【0040】
成分(3)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部に対して0.05〜1.6質量部が好ましく、0.08〜0.8質量部がより好ましい。0.05質量部未満だと熱時剪断接着強さが向上しないおそれがあり、1.6質量部を越えると硬化性が悪くなり、熱時剪断接着強さが向上しないおそれがある。
【0041】
本発明ではナフテン酸金属塩と併用した場合に、硬化促進効果に優れ、熱時接着強さの向上効果が著しくなる点で、(4)チオ尿素誘導体を使用することが好ましい。
【0042】
チオ尿素誘導体としては例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール、メチルチオ尿素、シブチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素及びエチレンチオ尿素等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。これらの中では、硬化促進効果に優れ、熱時接着強さが向上する点で、エチレンチオ尿素が好ましい。
【0043】
成分(4)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部に対して0.1〜10質量部が好ましく、0.5〜5質量部がより好ましい。0.1質量部未満だと硬化促進効果がないおそれがあり、10質量部を越えると未反応の還元剤が残り、密着性が低下する恐れがある。
【0044】
本発明では、硬化速度向上の点で、(5)硬化剤を使用することが好ましい。
【0045】
本発明で使用する(5)硬化剤としては、いわゆる重合開始剤が挙げられる。硬化剤の中では、反応性の点で、有機過酸化物が好ましい。
【0046】
有機過酸化物としては、クメンハイドロパーオキサイト、パラメンタンハイドロパーオキサイト、tert−ブチルハイドロパーオキサイト、ジイソプロピルベンゼンジハイドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド及びtert−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用してもよい。これらの中では、反応性の点で、クメンハイドロパーオキサイドが好ましい。
【0047】
成分(5)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部に対して、0.5〜10質量部が好ましく、1〜8質量部がより好ましい。0.5質量部未満だと硬化促進効果がないおそれがあり、10質量部未満を越えると貯蔵安定性が悪くなるおそれがある。
【0048】
本発明では、接着強さの向上の点で、(6)エラストマー成分を使用することが好ましい。
【0049】
本発明で使用する(6)エラストマー成分としては、常温でゴム状弾性を有する高分子物質をいい、ビニルモノマーに溶解又は分散できるものが接着性の点で、好ましい。
【0050】
このようなエラストマー成分としては、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メチルメタクリレート共重合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート共重合体(MBS) 、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、並びに、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、線状ポリウレタン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム及びブタジエンゴム等の各種合成ゴム、天然ゴム、スチレン−ポリブタジエン−スチレン系合成ゴムといったスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエチレン−EPDM合成ゴムといったオレフィン系熱可塑性エラストマー、並びに、カプロラクトン型、アジペート型及びPTMG型といったウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコールマルチブロックポリマーといったポリエステル系熱可塑性エラストマー、ナイロン−ポリオールブロック共重合体やナイロン−ポリエステルブロック共重合体といったポリアミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系熱可塑性エラストマー、並びに、塩ビ系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。これらのエラストマー成分は相溶性が良ければ、1種又は2種以上を使用してもよい。
【0051】
これらの中では、重合性ビニルモノマーに対する溶解性や接着強さが良好な点で、アクリロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−メチルメタクリレート共重合体、ブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート共重合体及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムからなる群のうちの1種又は2種以上が好ましく、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体とブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート共重合体の併用がより好ましい。
【0052】
成分(6)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部中、5〜40質量部が好ましく、10〜25質量部がより好ましい。5質量部未満だと粘度が低すぎるので接着剤組成物がダレて作業性が低下し、接着強さが向上しないおそれがあり、40質量部を越えると粘度が高すぎて接着剤組成物を調製しにくく、接着強さが向上しないおそれがある。
【0053】
本発明では、密着性を向上させる点で、(7)下記一般式(B)で示される酸性リン酸化合物を使用することが好ましい。
【0054】
【化7】
【0055】
本発明で使用する(7)一般式(B)で表される酸性リン酸化合物としては、アシッドホスホオキシエチルアクリレート、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、アシッドホスホオキシプロピルアクリレート、アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート、ビス(2−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート及びビス(メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を使用してもよい。
【0056】
これらの中では、密着性が良好な点で、ビス(メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェートが好ましい。
【0057】
成分(7)の使用量は、成分(1)と必要に応じて使用する成分(6)の合計100質量部に対して、0.05〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。0.05質量部未満だと密着性が小さいおそれがあり、20質量部を越えると逆に密着性が悪くなるおそれがある。
【0058】
本発明で使用する硬化性樹脂組成物は空気に接している部分の硬化を迅速にするために、パラフィン類を、貯蔵安定性を改良するために、重合禁止剤を含む各種の酸化防止剤等をそれぞれ使用することができる。
【0059】
この他に粘度や流動性を調整する目的で、クロロスルホン化ポリエチレン、ポリウレタン、スチレン−アクリロニトリル共重合体及びポリメチルメタクリレート等の高分子、並びに、微粉末シリカ等も使用してもよい。
【0060】
なお、これらの他にも所望により充填剤や着色剤等の既に知られている物質を使用することもできる。
【0061】
本発明で使用する実施態様としては、接着剤組成物が好ましく、二剤型の接着剤組成物として使用することがより好ましい態様として挙げられる。二剤型については、本発明の接着剤組成物の必須成分全てを貯蔵中は混合せず、接着剤組成物を第一剤及び第二剤に分け、第一剤に少なくとも硬化剤を、第二剤に少なくともナフテン酸金属塩とチオ尿素誘導体を、それぞれ別々に貯蔵することが好ましい。二剤型は貯蔵安定性に優れる点で好ましい。この場合、両剤を同時に又は別々に塗布して接触、硬化することによって、二液型の接着剤組成物として使用できる。なお、二剤型の場合、各成分の使用量は、第一剤と第二剤の合計に対する量で示す。
【0062】
本発明で使用する接着剤組成物により被着体を接合して接合体を作製する。被着体の各種材料については、紙、木材、セラミック、ガラス、陶磁器、ゴム、プラスチック、モルタル、コンクリート及び金属等制限はないが、被着体が金属の場合、優れた接着性を示し、被着体の少なくとも一方がクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板の場合、より優れた接着性を示す。
【0063】
被着体の少なくとも一方がクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板の場合、本発明の用途としては、高温暴露時の耐熱性が優れる点で、モーター用に使用することが好ましく、モーターのヨーク1の材料としてクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板を用い、ヨーク1とマグネット2の接着に用いることがより好ましい。
【0064】
従来、ヨーク1は鉄製であり、後塗装により防食性を保持していたが、後塗装を省力化できるという利点から、ヨーク1として耐食性に優れるメッキ鋼板を使用するようになりつつある。被着体としてクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板を車載用モーターに使用した場合、高温暴露条件下で接着層が炭化することなく、良好な接着性を示す。耐食性に優れるメッキ鋼板としては、入手し易い点で、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板が好ましい。
【0065】
【実施例】
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、以下各物質使用量の単位は質量部で示す。各物質としては市販品を用いた。但し、エポキシ(メタ)アクリレートは“エポキシエステル3000M”(共栄社化学社製)を使用し、ゼオライトは“合成ゼオライト3Aパウダー”(ユニオン昭和社製、脱水ゼオライト、含水量3質量%以下)を使用し、酸性リン酸化合物はビス(メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェートを用いた。
なお、各種物性については次のようにして測定した。
【0066】
(固着時間)
温度23℃、湿度50%環境下で、JIS K 6850に従い、一枚の試験片(100mm×25mm×1.6mm、サンドブラスト処理した鉄板)の片面に接着剤組成物の第一剤と第二剤を等量ずつスタティックミキサーで混合塗布し、その後直ちにもう一枚の試験片(100mm×25mm×1.6mm、サンドブラスト処理した鉄板)を重ねて貼り合わせ、固着時間測定用試料とした。試料の固着時間(単位:分)は、温度23℃、湿度50%の環境下で塗布直後から、プッシュプルゲージ(ModelS、Komura社製)で0.39[MPa/3.125]以上の接着強さを発現する迄の時間を固着時間とした。
【0067】
(120℃熱時引張剪断接着強さ)
温度23℃、湿度50%環境下で、JIS K 6850に従い、一枚の試験片(100mm×25mm×1.6mm、サンドブラスト処理した鉄板)の片面に接着剤組成物の第一剤と第二剤を等量ずつスタティックミキサーで混合塗布し、その後直ちにもう一枚の試験片(100mm×25mm×1.6mm、サンドブラスト処理した鉄板)を重ねて貼り合わせ、同じ環境下で24時間養生したものを測定用試料とした。上記試験片を温度120℃の環境下で、30分放置後、温度120℃の環境下、引張速度10mm/min.の条件下で、120℃熱時引張剪断接着強さを測定した。
【0068】
(メッキ鋼板による120℃熱時引張剪断接着強さ)
温度23℃、湿度50%の環境下で、JIS K 6850に従い、一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)の片面に接着剤組成物の第一剤と第二剤を等量ずつスタティックミキサーで混合塗布し、その後直ちにもう一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)を重ねて貼り合わせ、同雰囲気で24時間養生したものを測定用試料とした。上記試験片を温度120℃の環境下で30分放置後、温度120℃環境下、引張速度10mm/min.の条件下で、120℃熱時引張剪断接着強さを測定した。
【0069】
(160℃耐熱性)
温度23℃、湿度50%の環境下で、JIS K−6850に従い、一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)の片面に接着剤組成物の第一剤と第二剤を等量ずつスタティックミキサーで混合塗布し、その後直ちにもう一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)を重ねて貼り合わせ、同雰囲気下で24時間養生後、温度160℃の環境下に1000時間暴露したものを測定用試料とした。温度23℃、湿度50%の環境下で数時間養生後、引張速度10mm/min.の条件下で引張剪断接着強さ(単位:MPa)を測定した。
【0070】
(180℃耐熱性)
温度23℃、湿度50%の環境下で、JIS K−6850に従い、一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)の片面に接着剤組成物の第一剤と第二剤を等量ずつスタティックミキサーで混合塗布し、その後直ちにもう一枚の試験片(100mm×25mm×1.4mm、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板)を重ねて貼り合わせ、同雰囲気下で24時間養生後、温度180℃の環境下に500時間暴露したものを測定用試料とした。温度23℃、湿度50%の環境下で数時間養生後、引張速度10mm/min.の条件下で引張剪断接着強さ(単位:MPa)を測定した。
【0071】
(実物モーターによる初期密着性)
室温において接着剤組成物3を用いて、図3のように、クロメート処理された亜鉛メッキ鋼板からなるヨーク1とフェライトからなるマグネット2を接着したステーターを測定用試料とした。温度23℃、湿度50%の環境下において、ヨーク1側面に金属球6を落下して落球衝撃試験を行い、密着性を確認した。マグネット2が材料破壊又は接着剤組成物3が凝集破壊した場合を◎、接着剤組成物3の凝集破壊と、マグネット2と接着剤組成物3界面の界面剥離とが混在した場合を○、接着剤組成物3界面が界面剥離した場合を×とした。
【0072】
実験例1
表1に示す組成の、第一剤と第二剤からなる接着剤組成物を調製し、各種物性を評価した。結果を表2に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
実験例2
表3に示す組成の、第一剤と第二剤からなる接着剤組成物を調製し、各種物性を評価した。結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】
実験例3
オートメーション化されたステーターの製造現場で、実験No.1−4の二剤型接着剤組成物3を用いてヨーク1とマグネット2を接着し、ステーターを製造した。ステーターの製造において、治具の使用を大幅に減らすことができ、かつ大量に生産できた。
【0078】
【発明の効果】
本発明により、耐湿性に優れ、硬化速度が速く、密着性が良好で、160℃雰囲気で1000時間以上、180℃雰囲気で500時間以上といった高温雰囲気暴露時においても接着性が著しく大きい硬化性樹脂組成物が得られる。特に表面をクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板を使用したモーターの製造に使用した場合、モーターは高温暴露条件下で使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転型モーターの断面図である。
【図2】回転型モーターの真上正面図である。
【図3】実物モーターによる初期密着性の測定図である。
【符号の説明】
1 ヨーク
2 マグネット
3 接着剤組成物
4 巻き線
5 回転軸
6 金属球
Claims (12)
- (1)重合性ビニルモノマー、(2)ゼオライト及び(3)ナフテン酸金属塩を含有してなるモーター用接着剤組成物。
- さらに、(4)チオ尿素誘導体を含有してなる請求項1記載の接着剤組成物。
- (1)重合性ビニルモノマーが(ア)エポキシ(メタ)アクリレートを含有してなる請求項1又は2記載の接着剤組成物。
- (1)重合性ビニルモノマーが(ア)エポキシ(メタ)アクリレートと(イ)エポキシ(メタ)アクリレート以外の重合性ビニルモノマーを含有してなる請求項1〜3のうちの1項記載の接着剤組成物。
- さらに、(5)硬化剤を含有してなる請求項1〜5のうちの1項記載の接着剤組成物。
- さらに、(6)エラストマー成分を含有してなる請求項1〜6のうちの1項記載の接着剤組成物。
- 第一剤に少なくとも(5)硬化剤を含有してなり、第二剤に少なくとも(3)ナフテン酸金属塩と(4)チオ尿素誘導体を含有してなる請求項6〜8のうちの1項記載の二剤型接着剤組成物。
- 請求項1〜9のうちの1項記載の接着剤組成物の硬化体。
- 請求項1〜9のうちの1項記載の接着剤組成物を使用してヨークとマグネットを接着してなるモーター。
- ヨークが表面をクロメート処理された亜鉛メッキ鋼板である請求項11記載のモーター。
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