JP2006034072A - 回転電機のヨークの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属製のヨーク23とマグネット24を、主剤を含むA剤22と開始剤を含むB剤20を混合すると硬化が開始される2液性接着剤で接着する回転電機のヨークの製造方法で、B剤20が封入されたカプセル21とA剤22を、ヨーク23とマグネット24の間に介在させる第1の工程と、ヨーク23とマグネット24を加圧するとともにすり合わせて、カプセル21を粉砕するとともに粉砕されたカプセル21から流出するB剤20とA剤22を混合させる第2の工程とを備える。ヨーク23とマグネット24を加圧するだけでなく、両者をすり合わせることにより、モータの回転トルクに耐え得る十分な接着強度を持つヨークが得られる。
【選択図】 図2
Description
接着を常温でかつ短時間で行う接着方法の1つとして、主剤と開始剤(硬化剤)からなる2液性接着剤(2液混合型接着剤)を用いる2液混合方式が用いられている。
2液性接着剤では、2液混合後の硬化速度を速めるには、開始剤の硬化促進剤添加量を増やせば良いが、この場合2液混合後の可使時間が短くなる。
のヨークの製造方法を提供することにある。
ことを要旨とする。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るブラシレスモータのヨークの製造方法において接着剤を塗布する工程を模式的に示す説明図である。図2は、その製造方法において接着剤が塗布されたマグネットをヨークに組み付けた状態で行う加圧及びすり合わせ工程を模式的に示す説明図である。
第1実施形態に係るブラシレスモータのヨークの製造方法は、図1及び図2に示すように、以下の工程(1)〜(3)を備えている。
(2)ヨーク23とマグネット24を加圧するとともにすり合わせて、カプセル21を粉砕するとともに粉砕されたカプセル21から流出するB剤20とA剤22を混合させる第2の第2の工程(加圧及びすり合わせ工程)。
この後、B剤20が封入された複数のカプセル21とA剤22とが表面に塗布されたマグネット24を、図2に示すヨーク23の表面に組み付ける(組付工程)。このようにして、金属製のヨーク23とマグネット24とが、その間に複数のカプセル21とA剤22とが介在した状態で組み付けられる。
この「接着剤の塗布工程」では、B剤20が封入された複数のカプセル21とA剤22を入れた容器30を混合機40に装着すると、カプセル21とA剤22が一緒に混合機40内の通路41を通って下方にあるノズル42に進み、そのノズル42から吐出されてマグネット24の表面上に塗布される。
この「加圧及びすり合わせ工程」では、例えばマグネット24を図2の矢印51で示す方向にヨーク23に押し付けてヨーク23とマグネット24を加圧する。このような加圧を行いながら、ヨーク23を図2の矢印52で示す方向に動かす(往復動させる)ことにより、ヨーク23とマグネット24をすり合わせる。
○上記第1の工程で、B剤20が封入された複数のカプセル21とA剤22をヨーク23とマグネット24の間に介在させる。その後、上記第2の工程で、ヨーク23とマグネット24を加圧するとともにすり合わせて、カプセル21を粉砕するとともにB剤20とA剤22を混合させるので、混合されて硬化を開始する2液性接着剤でヨーク23とマグネット24を接着することができる。
たB剤20がA剤22と混合されて2液性接着剤の硬化が開始される。そのため、2液性接着剤の2液混合後の反応速度を速くしても、接着剤の可使時間に影響を与えるのを抑制できる。
次に、第2実施形態に係るヨークの製造方法を図3に基づいて説明する。
第2実施形態に係るヨークの製造方法は、上記第1実施形態に係るヨークの製造方法を図3に示すような構造を有するブラシレスモータのヨークの製造に適用したものである。
このようなブラシレスモータのヨークを製造する場合には、「加圧及びすり合わせ工程」において上記加圧を行いながら、ヨーク60とマグネット61の少なくとも一方、特にヨーク60をブラシレスモータの軸方向(図3の紙面に垂直な方向)に動かす(往復動させる)ことにより、ヨーク60とマグネット61をすり合わせるのが好ましい。
(条件b)マグネット61とヨーク60との間の接着層71の厚さを20μm〜100μm以内の値とすると、カプセル21の破壊圧縮率を40〜60%以内の値とする。図3では、2液性接着剤70の接着層71の厚さは、中心部で50〜100μm、両端部で20〜50μmとなっている。
○上記加圧を行いながら、ヨーク60とマグネット61の少なくとも一方、特にヨーク60をブラシレスモータの軸方向に動かしてヨーク60とマグネット61をすり合わせることで、複数のマグネット61を円筒状のヨーク60の内周面60aに接着する作業を2液性接着剤70の可使時間内で容易に行うことができる。
・上記各実施形態では、本発明をブラシレスモータのヨークの製造方法に適用した一例について説明したが、ブラシレスモータに限らず、金属製のヨークとこれに接着されるマグネットを備えたモータや発電機等の回転電機に広く適用可能である。
にも本発明は適用可能である。この場合、楕円筒状のヨークをブラシレスモータの周方向に動かしてヨークとマグネットをすり合わせることで、複数のマグネットを楕円筒状のヨークの内周面に接着する作業を2液性接着剤の可使時間内で容易に行うことができる。
Claims (6)
- 金属製のヨークとマグネットを、主剤を含む第1剤と開始剤を含む第2剤を混合すると硬化が開始される2液性接着剤で接着する回転電機のヨークの製造方法であって、
前記第2剤が封入された複数のカプセルと前記第1剤とを、前記ヨークと前記マグネットの間に介在させる第1の工程と、
前記ヨークと前記マグネットを加圧して、前記カプセルを粉砕するとともに粉砕された前記カプセルから流出する前記第2剤を前記第1剤と混合させる第2の工程と、
を備えることを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機のヨークの製造方法において、
前記第2の工程では、前記ヨークと前記マグネットを加圧するとともにすり合わせて、前記カプセルを粉砕するとともに粉砕された前記カプセルから流出する前記第2剤を前記第1剤と混合させることを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。 - 請求項1又は2に記載の回転電機のヨークの製造方法において、
前記第1の工程では、前記複数のカプセルと前記第1剤とを前記マグネットの表面に塗布することを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転電機のヨークの製造方法において、
前記第2の工程では、前記ヨークと前記マグネットの少なくとも一方を前記回転電機の軸方向或いは周方向に動かして前記ヨークと前記マグネットをすり合わせることを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の回転電機のヨークの製造方法において、
前記カプセルの粒径を100μm〜500μm以内の値とすることを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。 - 請求項5に記載の回転電機のヨークの製造方法において、
前記マグネットと前記ヨークとの間の接着層の厚さを20μm〜100μm以内の値とすると、前記カプセルの破壊圧縮率を40〜60%以内の値とすることを特徴とする回転電機のヨークの製造方法。
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