JP2003198197A - 加圧装置及び加圧方法 - Google Patents

加圧装置及び加圧方法

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JP2003198197A JP2001400789A JP2001400789A JP2003198197A JP 2003198197 A JP2003198197 A JP 2003198197A JP 2001400789 A JP2001400789 A JP 2001400789A JP 2001400789 A JP2001400789 A JP 2001400789A JP 2003198197 A JP2003198197 A JP 2003198197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツールにより一つの部品を他の部品に対して
加圧する加圧装置において、ツールの交換頻度を大幅に
低減しつつ、高精度の加圧を実行可能とする。 【解決手段】 加圧装置は、ツール21がステージ19
上の第1の部品11に対して第2の部品5を加圧する位
置にあるときに、第2の部品5とツール21との間に介
在するように保護シート10を供給する保護シート供給
部26を備える。保護シート供給部26は、加圧の実行
回数が予め定められた回数に達したことを検出すると、
予め定められた送り量だけ保護シート10を送る。この
保護シートの送り量は、1回の送り動作によりツール2
1が保護シート10の未使用の部分と対向するように設
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ表示パネ
ル基板(PDP基板基板)、液晶表示基板(LCD基
板)等の部品に対して、異方性導電性フィルムテープ
(ACFテープ)を含む接合シート、フレキシブルプリ
ント基板(FPC基板)を含むフィルム状部品等の部品
を加圧するための、加圧装置及び加圧方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】PDP基板やLCD基板等の板状部品に
対してFPC基板等のフィルム部品を実装する部品実装
装置は、ACF貼付部、仮圧着部、及び本圧着部を備え
ている。ACF貼付部では、板状部品に異方性導電性フ
ィルムテープ(ACFテープ)の異方性導電性フィルム
層(ACF層)が貼り付けられる。仮圧着部では、フィ
ルム状部品が板状部品に対して位置決めされた後、AC
F層により板状部品に仮圧着される。本圧着部では、フ
ィルム状部品が板状部品に対して固定される。
【0003】図26に示すように、ACF貼付部では、
ステージ1に載置された板状部品3に対してACFテー
プ5が供給される。ACFテープ5は被覆層(図示せ
ず)が予め引き剥がれ、露出したACF層5aが板状部
品3に対向している。また、ACFテープ5の図におい
て左側にはACF層5aのみを切断して基材層5bを残
した切込線6が設けられ、この切込線6がツール7の図
において左側の縁部7aと対応している。ツール7には
ACFテープ5の基材層5bと当接する部分に、シリコ
ン等の弾力性を有する材料からなる被覆層8が設けられ
ている。また、ツール7を加熱するためのヒータが設け
られている。ツール7により板状部品3に対してACF
層5aが加熱状態で加圧され、それによってACF層5
aが板状部品3に貼り付けられる。ツール7が上昇して
ステージ1から退避した後、図示しない剥離機構により
基材層5bが板状部品3から引き剥がされ、ACF層5
aのみが板状部品3上に残る。
【0004】上記本圧着部は、仮圧着部でフィルム状部
品を仮圧着済みの板状部品が載置されるステージと、フ
ィルム状部品を板状部品に加圧するためのツールとを備
えている。ACF貼付部のツールと同様に、本圧着部の
ツールにも、加圧力の分布の均一化を図るために弾力性
を有する材料からなる被覆層が設けられている。また、
ツールはヒータを備えており、加熱状態で板状部品に対
してフィルム状部品を加圧する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ACF貼付部では、A
CF層5aの貼り付け作業を繰り返す間に、熱及び圧力
の影響で劣化した被覆層8がツール7から剥離する。こ
の被覆層8の剥離が生じると、ACF層5aに作用する
加圧力の分布が不均一となり、板状部品3に対してAC
F層5aを正確に貼り付けることができない。上記ツー
ル7の縁部7aでは加圧時に応力集中が生じるため、特
に被覆層8が剥離しやすい。縁部7aにおける被覆層8
の剥離が生じると、図27に示すように、切込6の近傍
でACF層5aが裂け、裂けた部分9が切込線6からは
み出ることがある。また、ツール7によるACF層5a
の貼り付けを繰り返す間に、基材層5bからはみ出した
ACF層5aのバインダを構成する材料等のダストがツ
ール7に付着する。このダストも適切なACF層5aの
貼り付けを阻害する。
【0006】ACF貼付部の場合と同様に、本圧着部で
も板状部品に対するフィルム状部品の本圧着を繰り返す
ことにより、ツールからの被覆層の剥離や、ACF層を
構成する材料等のダストの付着が発生し、板状部品に対
するフィルム状部品の正確な固定を阻害する原因とな
る。
【0007】被覆層の剥離やダストの付着が生じた場合
のツール交換には、いくつかの問題がある。まず、ツー
ルを交換するには、部品実装装置の運転を停止して、作
業者が手で取り扱うことができる程度にツールの温度が
低下するまで待つ必要がある。また、交換後にツールと
ステージの平行度を高精度で調節する必要があり、この
調節は煩雑で長時間を要する。さらに、PDP基板用の
大型の部品実装装置では、部品実装装置内に作業者が入
ってツールの交換作業を実行する必要があり、煩雑であ
る。
【0008】そこで、本発明は部品実装装置のACF貼
付部や本圧着部のようなツールにより一つの部品を他の
部品に対して加圧する加圧装置において、ツールの交換
頻度を大幅に低減しつつ、高精度の加圧を実行可能とす
ることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1の部
品上に配置された第2の部品を上記第1の部品に対して
加圧するための加圧装置であって、上記第1の部品が載
置されるステージと、このステージと対向して配置さ
れ、上記ステージ上の上記第1及び第2の部品に対して
間隔を隔てて対向する第1の位置と、上記ステージに向
けて付勢されて上記第1の部品に対して上記第2の部品
を加圧する第2の位置との間を移動するツールと、上記
ツールが上記第2の位置にあるときに、上記第2の部品
と上記ツールとの間に介在するように保護シートを供給
する保護シート供給部とを備える、加圧装置を提供す
る。
【0010】具体的には、上記保護シート供給部は、上
記保護シートの一方の端部を送り出し可能に蓄えた保護
シート蓄積部と、上記保護シートの他方の端部を回収す
る保護シート回収部と、上記保護シートを上記保護シー
ト蓄積部から上記ステージを経て上記保護シート回収部
へ案内する保護シート案内部と、上記保護シートを上記
保護シート案内部に沿って上記保護シート回収部へ向け
て送るための保護シート送り部とを備える。
【0011】第1の発明の加圧装置では、保護シートが
保護シート案内部によって保護シート蓄積部からステー
ジを経て保護シート回収部へ案内され、かつ保護シート
を保護シート送り部により保護シート回収部へ向けて送
ることができる。そのため、保護シートが劣化する前に
保護シート送り部により保護シートを送り、保護シート
の未使用の部分をツールと対向させることにより、ツー
ルを交換することなく均一な分布を有する加圧力で第1
の部品に対して第2の部品を加圧することができる。
【0012】さらに具体的には上記保護シート送り部
は、上記ツールが上記第2の位置に移動して上記第1の
部材に対して上記第2の部材を加圧した回数を計数し、
この回数が予め定めた回数に達したことを検出すると、
上記ツールが上記第1の位置にあるときに、上記保護シ
ート蓄積部から上記保護シート回収部に向けて予め定め
られた送り量だけ上記保護シートを送る。上記保護シー
トの送り量は、1回の送り動作により上記ツールが上記
保護シート蓄積部から送られた保護シートの未使用の部
分と対向するように設定される。計数した加圧回数に基
づいて保護シートを送ることにより、保護シートが劣化
する前に、新たな未使用の保護シートをツールと対向さ
せることができる。
【0013】上記保護シートは、弾力性、高熱伝導性、
及び耐熱性を有する材料からなる。例えば、シリコン、
テフロン等の材料を含有する高熱伝導性絶縁ゴムシート
を保護シートとして使用することができる。
【0014】上記保護シート案内部は、保護シートが切
断したことを検出する保護シート切断検出部を備えてい
てもよい、上記保護シート案内部は、上記ツールが上記
第1の位置にあるときに上記保護シートが上記ツールに
対して間隔を隔てて対向するように、上記保護シートを
案内することが好ましい。第1の位置にあるツールと保
護シートとの間に間隔を設けることにより、保護シート
が周囲の空気との熱交換により自然冷却される。その結
果、保護シートの温度が過度に上昇するのを防止するこ
とができる。
【0015】上記ツールが上記第1の位置にあるときに
は加熱機構による加熱を停止することが好ましい。第1
の位置においてツールの加熱機構を停止することによ
り、第1の位置にあるときにツールから保護シートに伝
わる熱が低減される。その結果、保護シートの温度が過
度に上昇するのを防止することができる。
【0016】上記ツールが上記第1位置にあるときに上
記保護シートを強制的に冷却する保護シート冷却部をさ
らに備えることが好ましい。具体的には、上記保護シー
ト冷却部は、上記保護シートに冷却用の空気を吹き付け
る。保護シートに空気を吹き付けて強制的に冷却するこ
とにより、保護シートの温度上昇をより効果的に防止す
ることができる。
【0017】上記保護シート回収部は、上記保護シート
の他方の端部がその内部に吸い込まれる吸込槽と、基端
側が上記吸込槽に接続され、上記保護シートの他方の端
部を上記吸込槽内に導くための吸込経路が基端から先端
まで貫通して設けられ、この吸込経路は上記先端側から
長手方向中央部に向けて断面積が縮小し、上記長手方向
中央部から上記基端側に向けて断面積が拡大する、吸込
ノズルとを備える。吸込ノズルの吸込経路の断面をかか
る形状とすることにより、吸込ノズルの先端付近や吸込
経路の途中で保護シートに作用する摩擦抵抗が低減され
る。その結果、吸込ノズルへの吸込時に保護シートが切
断されるのを防止することができる。
【0018】上記保護シート回収部は、上記吸込槽と上
記吸込ノズルの基端とを接続するための接続管部材をさ
らに備え、上記接続管部材の先端に上記吸込ノズルの基
端側が挿入され、上記接続管部材の基端に上記吸込槽の
接続部が挿入される。上記接続管部材、上記接続部、及
び上記吸込経路の基端側の内側断面の形状及び寸法が同
一であることが好ましい。この場合、吸込ノズルから接
続管部材及び接続部を経て吸込槽に至るまでに保護シー
トに作用する摩擦抵抗が低減される。その結果、吸込槽
への吸引時の保護シートの切断や接続管部材内での保護
シートの詰まりを防止することができる。
【0019】また、上記保護シート回収部は、上記吸込
ノズルの先端近傍に上記保護シートの送り方向に対して
蛇行して設けた複数の振れ止め部材を備え、上記保護シ
ートはこれらの振れ止め部材に案内されて上記吸引ノズ
ルの上記吸込経路内に導入される。これらの振れ止め部
材を設けることにより、吸引ノズルの先端近傍での保護
シートの振動ないしは揺れが防止され、保護シートは吸
込ノズルと干渉することなく吸込経路内に案内される。
その結果、吸込時に保護シートが切断されるのを防止す
ることができる。
【0020】上記保護シート案内部は、上記保護シート
の一方の面と対向して配置された第1の顎部と、上記保
護シートの他方の面と対向して配置された基部部材と、
この基部部材から離反して上記保護シートに向かう方向
に弾性的に付勢された接触部材とを有する第2の顎部
と、上記第1及び第2の顎部を、それらが互いに接近し
上記保護シートを挟み込んで保持する第1の位置と、そ
れらが互いに離反して上記保護シートを解放する第2の
位置とに移動させる駆動機構とを有するチャックを備え
ることが好ましい。かかる構造のチャックであれば、保
護シートは第1の顎部と第2の顎部の接触部材との間に
確実に挟み込まれ、かつ第1及び第2の顎部に対して滑
ることなく確実に保持される。
【0021】加圧装置は、接合シートの貼付装置であっ
てもよい。詳しくは、上記第1の部品は板状部品であ
り、上記第2の部品は少なくとも基材層と接合層とを有
する接合シートであり、上記基材層が上記保護シートと
対向し、上記接合層が上記板状部品と対向するように、
上記接合シートを供給する接合シート供給部をさらに備
え、上記ツールが上記第1の位置にあるときには上記保
護シートは上記接合シートと間隔を隔てて対向し、上記
ツールが上記第2の位置にあるときには上記保護シート
が上記接合シートの基材層と互いに接触する。
【0022】上記保護シート供給部が上記保護シートを
供給する方向と、上記接合シート供給部が接合シートを
供給する方向が反対向きであることが好ましい。この供
給方向の設定により、保護シートに引っ張られて接合シ
ートの位置がずれるのを防止することができる。
【0023】加圧装置が接合シートの貼付装置である場
合には、上記接合シートの上記接合層のみを切断して上
記基材層を残した切込線を形成する切断部を備える。上
記ツールが上記第2位置にあるときに上記ツールの上記
切込線と対応する縁部に密接するように、上記保護シー
トを上記ステージから離反する方向に案内する保護シー
トガイド部材を備えることが好ましい。この保護シート
ガイド部材を設けることにより、ツールの縁部に対して
保護シートが確実に密接し、それによってこの部分で加
圧力の分布を確実に均一にすることができる。
【0024】上記保護シートの上記切込線に対応する部
分に保護シート冷却部が冷却用の空気を吹き付けること
が好ましい。保護シートの切込線と対応する部分にはツ
ールの縁部が当接するため、応力集中により他の部分と
比較して大きな加圧力が作用し、劣化が生じやすい。従
って、この部分に空気を吹き付けて冷却することによ
り、保護シートの劣化を効果的に防止することができ
る。
【0025】上記接合シートは、例えば、上記接合層が
異方性導電性フィルム層からなる異方性導電性フィルム
シートである。
【0026】加圧装置は、本圧着装置であってもよい。
詳しくは、上記第1の部材は板状部品であり、上記第2
の部品は上記板状部品に対して接合層により仮圧着され
たフィルム状部品であり、上記ツールが加熱機構を備え
る。
【0027】第2の発明は、接合シートの基材層の一方
の面に設けられた接合層を部品に対して加圧して貼り付
けるための貼付装置であって、上記部品が載置されるス
テージと、上記部品に対して上記接合層が対向するよう
に、上記ステージに上記接合シートを供給する接合シー
ト供給部と、上記ステージと対向して配置され、上記ス
テージ上の部品及び接合シートに対して間隔を隔てて対
向する第1の位置と、上記ステージに向けて付勢され上
記部品に対して上記接合テープの接合層を加圧する第2
の位置との間を移動可能であるツールと、上記ツールが
上記第2の位置にあるときに上記接合シートと上記ツー
ルとの間に介在するように、保護シートを供給する保護
シート供給部と、上記ツールが上記第2の位置となって
上記接合テープの上記接合層を上記部品に押し付け後に
上記第1の位置に移動すると、上記基材シートを上記部
品から引き剥がして上記接合層のみを上記部品に残す剥
離部とを備える、貼付装置を提供する。
【0028】第3の発明は、接合層により板状部品に仮
圧着されたフィルム状部品を加熱しつつ加圧して上記板
状部品に固定するための本圧着装置であって、上記板状
部品が載置されるステージと、このステージと対向して
配置され、上記ステージ上の板状部品及びフィルム状部
品に対して間隔を隔てて対向する第1の位置と、上記ス
テージに向けて付勢されて上記板状部品に対してフィル
ム状部品を加圧する第2の位置との間を移動可能であ
り、かつ加熱機構を備えるツールと、上記ツールが上記
第2の位置にあるときに上記フィルム状部品と上記ツー
ルとの間に介在するように、保護シートを供給する保護
シート供給部とを備える、本圧着装置を提供する。
【0029】第4の発明は、第1の部品に対して第2の
部品を実装するための部品実装装置であって、上記第1
の部品が載置されるステージと、このステージ上の第1
の部品に対して、基材層の一方の面に接合層を備える接
合シートを上記接合層が対向するように供給する接合シ
ート供給部と、上記ステージと対向して配置され、上記
ステージ上の第1の部品及び接合シートに対して間隔を
隔てて対向する第1の位置と、上記ステージに向けて付
勢され上記第1の部品に対して接合シートの接合層を加
圧する第2の位置との間を移動可能であるツールと、上
記ツールが上記第2の位置にあるときに上記接合シート
と上記ツールとの間に介在するように、保護シートを供
給する保護シート供給部と、上記ツールが上記第2の位
置となって上記接合シートの上記接合層を上記第1の部
品に押し付けた後に第1の位置に移動すると、上記基材
シートを第1の部品から引き剥がして上記接合層のみを
部品に残す剥離部とを有する貼付部と、上記第2の部品
を上記第1の部品に対して位置決めし、かつ上記第2の
部品を上記第1の部品に対して第1の加圧力で加圧し、
上記接合層により仮圧着する仮圧着部と、上記第2の部
品を上記第1の部品に対して第2の加圧力で加圧し、そ
れによって上記第1の部品に対して上記第2の部品を固
定する本圧着部とを備える部品実装装置を提供する。
【0030】第5の発明は、第1の部品に対して第2の
部品を実装するための部品実装装置であって、基材層の
一方の面に接合層を備える接合シートから、上記接合層
を上記第1の部品に対して加圧して貼り付ける貼付部
と、上記第2の部品を上記第1の部品に対して位置決め
し、かつ上記第2の部品を上記第1の部品に対して第1
の加圧力で加圧して上記接合層により仮圧着する仮圧着
部と、上記第2の部品が仮圧着された上記第1の部品が
載置されるステージと、このステージと対向して配置さ
れ、上記ステージ上の第1及び第2の部品に対して間隔
を隔てて対向する第1の位置と、上記ステージに向けて
付勢され上記第2の部品を上記第1の部品に対して第2
の加圧力で加圧し、上記第2の部品を上記第1の部品に
固定する第2の位置との間を移動するツールと、上記ツ
ールが上記第2の位置にあるときに上記第2の部材と上
記ツールとの間に介在するように、保護シートを供給す
る保護シート供給部とを有する本圧着部とを備える部品
実装装置を提供する。
【0031】第6の発明は、部品に対して、接合シート
の基材層の一方の面に設けられた接合層を貼り付ける貼
付方法であって、上記部品をステージ上へ載置し、ツー
ルを加熱しつつ上記ステージへ向けて付勢して保護シー
トを介して接合シートを部品に加圧し、それによって上
記部品と対向するように配置された接合シートの接合層
を貼り付け、かつ、上記ツールがステージから離反した
後に上記基材層を部品から引き剥がして上記接合層のみ
を部品に残すこととを繰り返し、上記ツールが上記部品
に対して接合層を加圧した回数を計数し、この計数した
回数が予め定めた回数に達すると、上記保護シートを送
って上記ツールに保護シートの未使用の部分を対向させ
る、貼付方法を提供する。
【0032】第7の発明は、第1の部品に対して接合層
により仮圧着された第2の部品を上記第1の部品に固定
する本圧着方法であって、上記第2の部品が仮圧着され
た上記第1の部品をステージ上へ載置し、ツールを加熱
しつつ上記ステージへ向けて付勢して保護シートを介し
て上記第2の部品を上記第1の部品に対して加圧し、そ
れによって第1の部品に対して第2の部品を固定するこ
とを繰り返し、上記ツールが上記第1の部品に対して上
記第2の部品を加圧した回数を計数し、この計数した回
数が予め定めた回数に達すると、上記保護シートを送っ
て上記ツールに保護シートの未使用の部分を対向させ
る、本圧着方法を提供する。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る部
品実装装置を示している。この部品実装装置は、図24
に示すように、プラズマディスプレイパネル基板(PD
P基板)11に対して、その駆動回路が形成されたフレ
キシブルプリント回路基板(FPC基板)12を実装す
るためのものである。部品実装装置は、一対のガイドレ
ール13に沿ってPDP基板11をACF貼付部14、
仮圧着部15、及び本圧着部16へ順に搬送する搬送部
17を備えている。これらACF貼付部14、仮圧着部
15、及び本圧着部16のうち、ACF貼付部14及び
本圧着部16に本発明が適用されている。コントローラ
18は、後述するセンサ51からの入力や図示しない操
作盤からの指令に基づいて、ACF貼付部14、仮圧着
部15、及び本圧着部16の動作を制御する。
【0034】図2から図6はACF貼付部14の正面
図、図7から図9はACF貼付部14の平面図、図10
から図12はACF貼付部14の右側面図である。AC
F貼付部14は、PDP基板11が載置されるステージ
19を備えている。このステージ19は昇降可能であ
り、かつ図示しない吸引機構によりPDP基板11をそ
の上面に解放可能に保持することができる。このステー
ジ19の上方には配置されたフレーム20には、ツール
21、ツール付勢部22、ACFテープ供給部23、切
断部24、剥離部25、保護テープ供給部26、及び保
護テープ冷却部27が設けられている。フレーム20
は、固定部28と可動部29とを備え、可動部29は固
定部28に対して水平方向に旋回可能である。固定部2
8には、ツール21、ツール付勢部22、切断部24、
及び保護テープ冷却部27と、ACFテープ供給部23
及び保護テープ供給部26の一部とが取り付けられてい
る。一方、可動部29にはACFテープ供給部23及び
保護テープ供給部26の大部分と、剥離部25が取り付
けられている。
【0035】上記ツール21は、保持部材30の下端に
保持された直方体状の金属製のブロックである。ツール
21の表面は被覆層に覆われることなく露出している。
また、保持部材30はツール21を加熱するためのヒー
タ31を備えている。
【0036】ツール付勢部22は、フレーム20の固定
部28に取り付けられたモータ32Aを備えている。こ
のモータ32Aの出力軸は鉛直方向に延びる第1ボール
ねじ33に連結されている。第1ボールねじ33は昇降
ブロック34の上端部に設けられたナット部に螺合して
いる。また、昇降ブロック34にはそのロッドが鉛直方
向下向きに延びる第1エアシリンダ35が取り付けられ
ている。ツール21の保持部材30は加圧ブロック36
の下端に取り付けられ、加圧ブロック36の上端はばね
37Aにより昇降ブロック34に連結されている。この
ばね37Aの付勢力により加圧ブロック36が第1エア
シリンダ35のロッドの下端に当接している。モータ3
2Aにより第1ボールねじ33が回転すると、その回転
方向に応じて昇降ブロック34が昇降し、それによって
保持部材30と共にツール21が昇降する。また、第1
エアシリンダ35のロッドが突出位置となると加圧ブロ
ック36を介してツール21に対して下向きの付勢力が
作用する。一方、第1エアシリンダ35のロッドが引込
位置となるとツール21に対する下向きの付勢力が解除
される。
【0037】ACFテープ供給部23は、PDP基板1
1が保持されたステージ19の上方にACFテープを供
給する。図25に示すように、ACFテープ5は、基材
層5a、異方性導電性フィルム層(ACF層)5b、及
び被覆層5cを備えている。ACF層はバインダ5d
と、このバインダ5dに含有された複数の導電性粒子5
eとを備えている。バインダ5dは、加熱されると軟化
して冷却されると硬化することにより、2個の部材を接
続することができる。また、ACF層5bは導電性粒子
5eの存在により加圧方向にのみ導電性を生じる。
【0038】ACFテープ供給部23は、ACFテープ
5の一方の端部を送り出し可能に蓄積したACFテープ
蓄積部38と、ACFテープ5の他方の端部を回収する
ACFテープ回収部39とを備えている。また、ACF
テープ供給部23は、ACFテープ蓄積部38からステ
ージ19の上方を経てACFテープ回収部39にACF
テープ5を案内するACFテープ案内部40を備えてい
る。このACFテープ案内部40は、ACF貼付部14
を正面から見たときに大略U字状を呈するようにACF
テープ5を案内する。さらに、ACFテープ供給部23
は、ACFテープ案内部40に沿ってACFテープ蓄積
部38からACFテープ回収部39へ向けてACFテー
プ5を送るためのACFテープ送り部41を備えてい
る。
【0039】ACFテープ蓄積部38は、ACFテープ
5を多数回巻き付けたACFテープ用リール42を備え
ている。図7に示すように、ACFテープ用リール42
は、フレーム20の可動部29に回転可能に軸支された
リールシャフト43の先端に固定されている。このリー
ルシャフト43の基端側はクラッチ44を介してモータ
32Bの出力軸に連結されている。モータ32Bにより
ACFテープ用リール42が図1において矢印で示す方
向に回転すると、ACFテープ用リール42からACF
テープ5が巻き出される。可動部29のACFテープ用
リール42の近傍には、ACFテープ用リール42の交
換時に使用するチャック45A(図2に図示する。)が
取り付けられている。
【0040】ACFテープ回収部39は真空ポンプ46
に接続された吸込槽47を備えている。この吸込槽47
の口金48にはチューブ49の基端が接続されている。
また、チューブ49の先端には吸込ノズル50が接続さ
れている。ACFテープ5は吸込ノズル50からチュー
ブ49及び口金48を経て吸込槽47に吸い込まれる。
さらに、ACFテープ回収部39は、吸込ノズル50の
先端付近にACFテープ5の切断を検出するための一対
のセンサ51A,51Bを備えている。
【0041】ACFテープ案内部40は、ACF層5b
がステージ19上のPDP基板11と対向するように、
ACFテープ5を案内する。まず、ACFテープ案内部
40は、フレーム20の可動部29に取り付けられた固
定のガイドローラ52A〜52Hを備えている。これら
のガイドローラ52A〜52Hのうち、5個のガイドロ
ーラ52A〜52EがACFテープ5の基材層5a及び
ACF層5bを案内するためのものであり、残りの3個
のガイドローラ52F〜52Hが分岐点53においてA
CF層5bから剥離した被覆層5cを案内するためのも
のである。
【0042】また、ACFテープ案内部40は、ACF
テープ5の送り方向でステージ19よりもACFテープ
蓄積部38側に設けられた可動アーム54Aと、ACF
テープ5の送り方向でステージ19よりもACFテープ
回収部39側に設けられた可動アーム54Bとを備えて
いる。これら可動アーム54A,54Bは、フレーム2
0の可動部29に対して鉛直方向に移動可能であり、そ
れぞればねにより可動部29に連結されている。また、
可動アーム54A,54Bの下端位置を規制する規制ピ
ン55が可動部29に取り付けられている。これら可動
アーム54A,54Bにも、それぞれガイドローラ52
I〜52Kが取り付けられている。可動アーム54Aの
上端は、昇降ブロック34が備えるプッシュロッド56
Aにより押し下げられるようになっている。可動アーム
54Bは、昇降ブロック34が備えるプッシュロッド5
6Bの下端に取り付けられた中間ロッド57により押し
下げられるようになっている。これらのプッシュロッド
56A,56Bの上端側は昇降ブロック34の内部に収
容されており、ばねにより鉛直方向下向きに弾性的に付
勢されている。中間ロッド57にはチャック45Bが取
り付けられている。このチャック45Bは、PDP基板
11に対してACF層5bを加圧する際に、ACFテー
プ5のACFテープ回収部39側を固定するために設け
られている。
【0043】ACFテープ案内部40は、張力付与機構
58を備えている。この張力付与機構58は、ACFテ
ープ5の送り方向でステージ19よりもACFテープ蓄
積部38側の可動部29に設けられた鉛直方向のガイド
溝59Aと、錘体60Aとを備えている。この錘体60
Aには基材層5a及びACF層5bを案内するガイドロ
ーラ52Lと、被覆層5cを案内するガイドローラ52
Mとが取り付けられている。また、錘体60Aはガイド
溝59A上を移動自在であり、それ自体の自重による鉛
直方向下向きの力が作用している。基材層5a及びAC
F層5bは、錘体60Aのガイドローラ52Lによっ
て、下向きから上向に送り方向が反転されるように案内
されており、錘体60Aの自重により張力が付与されて
いる。錘体60Aは水平方向に延びる突片61Aを備え
ている。また、ガイド溝59Aに沿ってフレーム20の
固定部28に3個のセンサ51C〜51Eが配設されて
いる。これらのセンサ51C〜51Eによりガイド溝5
9A上の錘体60Aの位置を検出できる。
【0044】被覆層5cは錘体60Aのガイドローラ5
2Mから可動部29上の固定のガイドローラ52G,5
2Hを経て、被覆層回収部62により回収される。この
被覆層回収部62は、真空ポンプ46に接続された吸込
槽63、この吸込槽63の口金64に基端が接続された
チューブ65、及びチューブ65の先端に取り付けられ
た吸込ノズル66を備えている。基材層5a及びACF
層5bから分離された被覆層5cは、吸込ノズル66か
らチューブ65、及び口金64を経て吸込槽63に回収
される。
【0045】ACFテープ送り部41は、フレーム20
の固定部28に取り付けられたモータ32Cを備えてい
る。このモータ32Cの出力軸は鉛直方向に延びる第2
ボールねじ67に連結されている。この第2ボールねじ
67は固定部28に対して鉛直方向に移動自在である引
きブロック68のナット部に螺合している。この引きブ
ロック68には、開閉可能なチャック45Cが取り付け
られている。
【0046】図15に詳細に示す切断部24は、ステー
ジ19の上方領域に対して侵入及び退避可能であり、か
つ開閉可能な一対の切断アーム69A,69Bを備えて
いる。下側の切断アーム69AはACF層5bを切断す
るためのブレード70を備えているが、上側の切断アー
ム69Bはブレード70を備えていない。これらの切断
アーム69A,69Bを閉じると、ブレード70により
ACFテープ5のACF層5bは切断されるが基材層5
aは切断されることなく残り、切込線6が形成される。
【0047】剥離部25は、可動アーム54Bの下端に
水平方向に移動可能に取り付けられた剥離アーム71を
備えている。この剥離アーム71の先端には一対のガイ
ドローラ52L,52Mが取り付けられている。一方、
剥離アーム71の基端は第2エアシリンダ72に連結さ
れている。この第2エアシリンダ72のロッドの位置に
応じて剥離アーム71が水平方向に移動する。
【0048】保護テープ供給部26は、ツール10の下
側に保護テープ10を供給する。保護テープ10は、熱
伝導性及び耐熱性が良好で弾力性を有するテープ材であ
る。例えば、シリコンやテフロン(登録商標)を含有す
る高熱伝導性絶縁ゴムシートを保護テープ10として使
用することができる。
【0049】保護テープ供給部26は、保護テープ10
の一方の端部を送り出し可能に蓄積した保護テープ蓄積
部73と、保護テープ10の他方の端部を回収する保護
テープ回収部74とを備えている。また、保護テープ供
給部26は、保護テープ蓄積部73からステージ19の
上方を経て保護テープ回収部74に保護テープ10を案
内する保護テープ案内部75を備えている。この保護テ
ープ案内部75は、ACF貼付部14を正面から見たと
きに大略U字状を呈し、かつステージ19上のPDP基
板11とツール21との間に介在するように、保護テー
プ10を案内する。さらに、保護テープ供給部26は保
護テープ案内部75に沿って保護テープ蓄積部73から
保護テープ回収部74へ向けて保護テープ10を送るた
めの保護テープ送り部76を備えている。
【0050】保護テープ蓄積部73は、保護テープ10
を多数回巻き付けた保護テープ用リール77を備えてい
る。図7に示すように、保護テープ用リール77は、フ
レーム20の可動部29に回転可能に軸支されたリール
シャフト43の先端に固定されている。このリールシャ
フト43の基端側はクラッチ44を介してモータ32D
の出力軸に連結されている。モータ32Dにより保護テ
ープ用リール77が図2において矢印で示す方向に回転
すると、保護テープ用リール77から保護テープ10が
巻き出される。可動部29の保護テープ用リール77の
近傍には、保護テープ用リール77の交換時に使用する
チャック45Dが取り付けられている。
【0051】図13に詳細に示すように、保護テープ回
収部74は真空ポンプ46に接続された吸込槽78を備
えている。この吸込槽78の口金79にはチューブ80
(接続管部材)の基端が接続されている。また、チュー
ブ80の先端には吸込ノズル81が接続されている。保
護テープ10は吸込ノズル81からチューブ80及び口
金79を経て吸込槽78に吸い込まれる。さらに、保護
テープ回収部74は吸込ノズル81の先端付近に、AC
Fテープ5の切断を検出するための一対のセンサ51
F,51Gを備えている。
【0052】吸込ノズル81には、保護テープ10を吸
込槽78内に導くための吸込経路82が基端から先端ま
で貫通して設けられている。この吸込経路82は、先端
から長手方向中央部分に向けて連続的に縮径し、長手方
向中央部から基端側に向けて連続的に拡径している。こ
の断面形状により吸込ノズル81の先端付近や吸込経路
82の途中で保護テープ10に作用する摩擦抵抗が低減
され、その結果、吸込ノズル81への吸込時に保護テー
プ10が切断されるのを防止することができる。
【0053】チューブ80は、外層83と内層84から
なる二重構造である。チューブ80の先端付近には内層
84がなく、外層83に対して吸込ノズル81が挿入さ
れている。同様に、チューブ80の基端付近には内層8
4がなく、外層83に対して口金79が挿入されてい
る。そして、チューブ80の内層84の内径、口金79
の内径、及び吸込経路82の基端側の内径を同一径とし
ている。また、内層84の先端付近は最先端部に向けて
連続的に拡径するテーパ状である。同様に、口金79の
先端付近も最先端部に向けて連続的に拡径するテーパ状
である。このように吸込ノズル81、チューブ80、及
び口金79の内側断面の形状及び寸法を一定とし、かつ
可能な限り凹凸をなくし、保護テープ10に作用する摩
擦抵抗を低減している。その結果、吸込槽78への吸込
時の保護テープ10の切断やチューブ80内での保護テ
ープ10の詰まりを防止することができる。
【0054】吸込ノズル81の先端近傍には、保護シー
トの送り方向に対して蛇行して配置された3個の振れ止
めピン85が設けられている。保護テープ10はこれら
の振れ止めピン85に案内されて蛇行しつつ吸込ノズル
81の吸込経路82へ導入される。従って、吸込ノズル
81の先端近傍での保護テープ10の振動ないしは揺れ
が防止され、保護テープ10は保護テープ吸引ノズル8
1と干渉することなく吸込経路82内に案内される。そ
の結果、吸引時に保護テープ10が切断されるのを防止
することができる。
【0055】保護テープ案内部75は、ステージ19上
でACFテープ5とACFツール21の間を通るように
保護テープ10を案内する。まず、保護テープ案内部7
5は、フレーム20の可動部29に取り付けられた固定
のガイドローラ52N,52Pを備えている。また、保
護テープ案内部75は、保護テープ10の送り方向でス
テージ19よりも保護テープ蓄積部73側に設けられた
可動アーム54Cと、保護テープ10の送り方向でステ
ージ19よりも保護テープ回収部74側に設けられた可
動アーム54Dとを備えている。これらの可動アーム5
4C,54Dの先端にも保護テープ10を案内するため
のガイドローラ52Q,52Rが取り付けられている。
また、これら可動アーム54C,54Dは、フレーム2
0の可動部29に対して鉛直方向に移動可能であり、そ
れぞればねにより可動部29に連結されている。さら
に、可動アーム54C,54Dの下端位置を規制する規
制ピン55が可動部29に取り付けられている。可動ア
ーム54C,54Dの上端は昇降ブロック34が備える
プッシュロッド56C,56Dにより押し下げられるよ
うになっている。プッシュロッド56C,56Dの上端
側は昇降ブロック34の内部に収容されており、ばねに
より鉛直方向下向きに弾性的に付勢されている。
【0056】可動アーム54Dの先端付近には引き上げ
ピン86(保護シートガイド部材)が固定されている。
後に詳述するように、この引き上げピン86はツール2
1がACF層5bをPDP基板11に対して加圧する際
に、ツール21の図において左側の縁部21aに密接す
るように保護テープ10を案内する(図16参照)。
【0057】固定部28にチャック45Eが取り付けら
れている。このチャック45EはPDP基板11に対し
てACF層5bを加圧する際に保護テープ10の保護テ
ープ回収部74側を固定するためのものである。
【0058】保護テープ案内部75は、張力付与機構8
7を備えている。この張力付与機構87は、保護テープ
10の送り方向でステージ19よりも保護テープ蓄積部
73側の可動部29に設けられた鉛直方向のガイド溝5
9Bと、錘体60Bとを備えている。この錘体60Bに
は保護テープ10を案内するガイドローラ52Sが取り
付けられている。また、錘体60Bはガイド溝59B上
を移動自在であり、それ自体の自重による鉛直方向下向
きの力が作用している。保護テープ10は下向きから上
向に送り方向が反転されるように錘体60Bのガイドロ
ーラ52Sに案内されており、錘体60Bの自重により
張力が付与されている。錘体60Bは水平方向に延びる
突片61Bを備えている。また、ガイド溝59Bに沿っ
てフレーム20の固定部28に3個のセンサ51H〜5
1Jが配設されている。これらのセンサ51H〜51J
によりガイド溝59B上の錘体60Bの位置を検出でき
る。
【0059】ガイドローラ52Pの外周には検出片88
が等角度間隔で設けられている。また、このガイドロー
ラ52Pの近傍にセンサ51Kが取り付けられている。
ガイドローラ52の回転によりセンサ51Kを通過する
検出片88を計数することにより、保護テープ蓄積部7
3から送り出された保護テープ10の長さが測定され
る。
【0060】保護テープ送り部76は、フレーム20の
固定部28に取り付けられたピンチローラ機構89を備
えている。このピンチローラ機構89は図示しないモー
タにより回転駆動される駆動ローラ90と、従動ローラ
91とを備えている。従動ローラ91は基端が回転可能
に固定部28に支持され、先端がばねにより駆動ローラ
90に向けて弾性的に付勢された旋回レバー92に取り
付けられている。そのため、保護テープ10は駆動ロー
ラ90と従動ローラ91の間に挟み込まれており、駆動
ローラ90が図示の方向に回転すると保護テープ回収部
74に向けて送られる。
【0061】また、アクチュエータ(図示せず。)によ
って旋回レバー92を反時計方向に回転させて従動ロー
ラ91を駆動ローラ90から離反させると、ピンチロー
ラ機構89から保護テープ10を抜き出すことができ
る。図において矢印で示すように、ACFテープ送り部
76によるACFテープ5の送り方向と、保護テープ送
り部76による保護テープ10の送り方向は反対向きで
ある。
【0062】ピンチローラ機構89と保護テープ回収部
74との間には、接続部検出用のセンサ51Lが配設さ
れている。
【0063】上記チャック45A〜45Eについて、保
護テープ案内部75が備えるチャック45Eを例として
図14を参照して説明する。チャック45Eは、保護テ
ープ10の異なる面とそれぞれ対向する顎部93A,9
3Bを備えている。一方の顎部93Aは単一の部材から
なり、保護テープ10と対向する面が平面である。他方
の顎部93Bは、基部部材94と、接触部材95とを備
えている。スライドシャフト96の一端に接触部材95
が固定されており、スライドシャフト96の他端は基部
部材94に設けられたスライド孔97に挿通されてい
る。また、基部部材94と接触部材95の間にはばね3
7Bが設けられている。このばね37Bにより、接触部
材95には基部部材94から離反して保護シートに向か
う方向に弾性的な付勢力が作用している。基部部材94
には接触部材95と点接触的に接触するための突部98
が設けられている。顎部93A,93Bはエアシリンダ
を含む駆動機構により駆動され、互いに接近して保護テ
ープ10を挟み込んで保持する位置と、互いに離反して
保護テープ10の保持を解除する位置とに移動可能であ
る。
【0064】顎部93A,93Bが互いに接近すると、
最初に顎部93Aと顎部93Bの接触部材95が保護テ
ープ10の異なる面にそれぞれ接触する。顎部93A,
93Bがさらに接近すると、ばね37Bの弾性的な付勢
力に抗して接触部材95に対して基部部材94が接近
し、それによって突部98が接触部材95に当接する。
顎部93A,93Bがさらに接近することにより、突部
98に押された接触部材95と顎部93Aとの間に保護
シートが挟み込まれる。従って、顎部93Aと顎部93
Bの接触部材95との間に保護シートが確実に挟み込ま
れ、かつ保護シートは顎部93A,Bに対して滑ること
なく確実に保持される。ただし、チャック45A〜45
Eの構造は、図14に示すものに限定されず、ACFテ
ープ5や保護テープ10を解放可能に保持できるもので
あればよい。リール交換時に使用するチャック45A,
45Dは手動で開閉するものであってもよい。
【0065】保護テープ冷却部27は、図15に示すよ
うに、保護テープ10に冷却用の空気を噴射するための
冷却ノズル99と、この冷却ノズル99に対して空気を
供給するブロワ100とを備えている。冷却ノズル99
の位置及び向きは、ツール21がステージ19と間隔を
隔てて対向する位置にあるときに、ツール21の図にお
いて左側の縁部21a、すなわちACFテープ5の切込
線6と対応する部分に向けて空気を噴射するように設定
されている。
【0066】次に、ACF貼付部14の動作を説明す
る。図2及び図3と図15とは、ツール21によりAC
F層5bをPDP基板11に加圧する前の状態を示して
いる。ツール21はステージ19、PDP基板11、及
びACFテープ5の上方に間隔を隔てて位置している。
ACFテープ送り部41は、ACF層5bの先端がAC
Fツール21の図において右側の縁部21bと対応する
位置に達するように、ACFテープ5をACFテープ回
収部39に向けて送る。また、チャック45Bが閉じて
ACFテープ5(基材層5a)を固定し、チャック45
Eが閉じて保護テープ10を固定する。ACFテープ5
のACF層5bはステージ19上のPDP基板11と間
隔を隔てて対向している。切断部24の切断アーム69
A,69Bがステージ19の上方に進出し、切込線6を
形成する。
【0067】保護テープ10はACFテープ5の上方に
間隔を隔てて配置されている。また、保護テープ10は
その上方に位置するツール21と間隔を隔てて対向して
おり、保護テープ10はACFテープ5と接触していな
い。ツール21と保護テープ10との間に間隔を設ける
ことにより、ツール21から保護テープ10への熱の伝
達を抑制している。また、この間隔を設けることによ
り、保護テープ10が周囲の空気との熱交換により自然
冷却され、それによって保護テープ10の過度の温度上
昇が防止される。ツール21が図3及び図3と図15と
で示すようにステージ19から離れた位置にあるときに
は、ヒータ31による加熱を停止している。これによっ
てもACFツール21から保護テープ10に伝わる熱を
低減され、保護テープ10の温度上昇が防止される。ま
た、保護テープ冷却部27の冷却ノズル99から保護テ
ープ10に対して空気を噴射している。この空気の噴射
により保護テープ10と周囲の空気との熱交換が一層促
進され、保護テープ10の温度上昇が防止される。
【0068】次に、モータ32Aにより第1ボールねじ
33が回転駆動されて昇降ブロック34が降下し、さら
に第1エアシリンダ36のロッドが突出位置となり、ツ
ール21がPDP基板11へ向けて降下する。また、昇
降ブロック34の降下に伴ってプッシュロッド56A〜
56Dによって可動アーム54A〜54Dがばねの付勢
力に抗して押し下げられるため、ACFテープ5及び保
護テープ10もステージ19上のPDP基板11に向け
て降下する。そのため、図4及び図16に示すように、
ツール21がステージ19に向けて付勢され、ツール2
1によりPDP基板11に対してACFテープ5のAC
F層5bが加圧される。ツール21とACFテープ5と
の間には、弾力性を有する保護テープ10が介在してい
る。そのため、ツール21からACF層5bに対して均
一な分布の加圧力が作用し、PDP基板11に対してA
CF層5bを正確に貼り付けることができる。ACFツ
ール21による加圧力は例えば50〜100N/cm2であ
り、加圧時の温度は例えば60〜70℃程度である。
【0069】ACF層5bの切込線6と対応するツール
21の図において左側の縁部21aでは、引き上げピン
86が保護テープ10をステージ19から離反する方向
(図において上方)へ案内し、縁部21aに対して保護
テープ10を密接させている。そのため、切込線6の付
近でもACFツール21からACF層5bに作用する加
圧力の分布が均一であり、ACF層5bの切断等の不具
合を防止することができる。
【0070】ACFテープ5は、図において右側がチャ
ック45Bにより保持される一方、左側は上下動可能な
錘体60Aが備えるガイドローラ52Lで案内されてい
るため、ACFツール21の降下に伴い図15において
矢印で示すように右向きに送られる。これに対して、保
護テープ10は、図において左側がチャック45Dによ
り保持される一方、右側は上下動可能な錘体60Bが備
えるガイドローラ52Sで案内されているため、ツール
21の降下に伴い図15において矢印で示すように左向
きに送られる。仮に、ツール21降下時のACFテープ
5の送り方向と保護テープ10の送り方向とが同一方向
であると、ACFテープ5と保護テープ10との間の摩
擦力により、ACFテープ5が保護テープ10に引っ張
られて必要以上に送られ、それによってACF層5bの
先端及び切込線6のPDP基板11に対する位置がずれ
るおそれがある。しかし、本実施形態では、ACFテー
プ5の送り方向と保護テープ10の送り方向とを反対方
向としているため、ACFツール21の降下時にACF
テープ5が保護テープ10に引っ張られて必要以上に送
られるのを防止することができる。従って、ACF層5
bの先端及び切込線6のPDP基板11に対する位置に
ずれがが防止される。
【0071】次に、第1エアシリンダ36のロッドが引
込位置となると共に、モータ32Aにより第1ボールね
じ33が回転駆動されて昇降ブロック34が上昇する。
その結果、図5及び図17に示すように、ツール21が
上昇してステージ19から離れる。また、昇降ブロック
34の上昇によりプッシュロッド56C,56Dが可動
アーム54C,54Dを押し下げる力が低下するため、
可動アーム54C,54Dが上昇し、保護テープ10も
ステージ19から離れる。一方、ACF層5bがPDP
基板11に貼り付いているため、昇降ブロック34が上
昇しても可動アーム54A,54Bは上昇せず、ACF
テープ5はPDP基板11上に保持されている。
【0072】ツール21が上昇してステージ19から離
れるとヒータ31により加熱が停止される。また、ツー
ル21がステージ19から離れると、冷却ノズル99か
らの空気の噴射が開始される。ACF層5bの切込線6
と対応するツール21の縁部21aではACF層5bを
PDP基板11に加圧する際に応力集中が生じる。従っ
て、保護テープ10のツール21に対応する部分は、他
の部分と比較して大きな圧力が作用し、劣化が生じやす
い。これに対して、本実施形態では、冷却ノズル99か
ら保護テープ10のツール21の縁部21aに対応する
部分に空気を噴射しているため、この部分での保護テー
プ10の劣化を効果的に防止することができる。
【0073】次に、第2エアシリンダ72のロッドが突
出位置となり、それによって図6及び図18に示すよう
に、剥離アーム71が図において左向きに水平移動す
る。そのため、剥離アーム71の先端に取り付けられた
ガイドローラ52L,52Mにより、ACFテープ5の
基材層5aのみがPDP基板11から引き剥がされる。
その結果、ACF層5bの先端から切込線6に対応する
部分がPDP基板11に残る。その後、昇降ブロック3
4が上昇して図2及び図3と図15とに示す初期位置に
戻り、PDP基板11に対するACF層5bの貼り付け
が完了する。ACF貼付部14は以上の動作を繰り返し
実行する。
【0074】新たにACF層5bの貼り付けを実行する
には、ACFテープ5を送る必要がある。このACFテ
ープ5の送りは以下のように実行される。まず、チャッ
ク45CによりACFテープ5を保持する一方、チャッ
ク45BによるACFテープ5の保持を解除する。次
に、モータ32BによりACFテープ用リール42を回
転させ、ACFテープ5を一定の長さだけ送り出す。こ
の送り出すACFテープ5の長さは、ACF層5bの先
端(前回のACF層5bの貼り付け時に形成した切込線
6)がツール21の右側の縁部21b付近に位置するよ
うに設定される。次に、モータ32Cにより第2ボール
ねじ67を回転駆動して引きブロック68を上昇させ
る。引きブロック68の上昇により、ACFテープ5が
ACFテープ回収部30へ送られ、吸込槽47に回収さ
れる。
【0075】コントローラ18は、上記ACF貼付部1
4がPDP基板11に対するACF層5bの貼り付けを
実行した回数、すなわちステージ19に向けて付勢され
たツール21がPDP基板11に対してACF層5bを
加圧した回数を計数している。また、貼り付けの実行回
数が予め定められた回数(限界回数)に達したことをコ
ントローラ18が検出すると、保護テープ供給部26は
保護テープ10を保護テープ蓄積部73から保護テープ
回収部74へ向けて送り、未使用の保護テープ10をツ
ール21に供給する。
【0076】保護テープ10の送りは、図2及び図3と
図15とに示すようにツール21がステージ19から間
隔を隔てた位置にあるときに実行される。まず、チャッ
ク45Eによる保護テープ10の保持を解除する。次
に、モータ32Dにより保護テープ用リール77を回転
させて保護テープ10を所定長さだけ送り出す。この送
り出す保護テープ10の長さは、1回の送り動作により
ツール21の下端面が保護テープ10の未使用の部分と
対向するように設定される。保護テープ用リール77か
ら送り出された保護テープ10の長さはセンサ51を通
過する検出片88の数により計測される。次に、ピンチ
ローラ機構89の駆動ローラ90が回転し、保護テープ
10を保護テープ回収部74へ向けて送る。保護テープ
回収部74へ送られた保護テープ10は吸込槽78に回
収される。
【0077】本実施形態では、上記のように限界回数毎
にツール21に未使用の保護テープ10を供給するた
め、熱や圧力の影響による劣化が進行していない保護テ
ープ10を使用してACF層5bの貼り付けを行うこと
ができる。従って、正確なACF層5bの貼り付けを安
定して繰り返すことができる。また、ツールに被覆層を
設ける場合(図26参照)と比較すると、ツール21の
交換が不要ないしはその頻度が大きく低減されるため、
メンテナンス性及び生産効率が大幅に改善される。
【0078】上記のように限界回数のACF層5bの貼
り付けを行う度に、保護テープ用リール77から新たな
保護テープ10が送り出される。1個の保護テープ用リ
ール77の保護テープ10が消費された場合には、以下
の手順で新しい保護テープ用リール77と交換する。
【0079】まず、図19に示すように、チャック45
Dにより保護テープ10を保持した後、保護テープ用リ
ール77付近で保護テープ10を切断する。次に、図3
0に示すように、保護テープ用リール77をACF貼付
部14から取り外す。また、新品の保護テープ用リール
77を取り付け、この保護テープ用リール77に巻回さ
れた保護テープ10の先端を、チャック45Dにより保
持されている前の保護テープ用リール77の端部に接続
する。この保護テープ10の接続方法には種々の方法が
ある。例えば、図22(A)に示すように、短い接続用
テープ101に2本の保護テープ10をそれぞれ接着
し、それによって接続部102を形成することができ
る。また、図32(B)に示すように超音波溶着103
により2本の保護テープ10の接続部102を形成する
ことができる。
【0080】2本の接続テープ10の接続部102は、
ACF層5bの加圧に使用しないことが好ましい。すな
わち、仮に接続部102を介在させてACFツール21
によりACF層5bを加圧すると、接続部102には凹
凸があるため、ACF層5bに作用する加圧力の分布を
均一とするのは困難である。そのため、保護テープ用リ
ール77を交換した場合には、ACF層5bの貼り付け
を再開する前に、少なくとも接続部102がステージ1
9上を通過するまで保護テープ10を保護テープ回収部
74に向けて送る必要がある。
【0081】本実施形態では、接続部検出用のセンサ5
1Lにより接続部102が検出されるまで、保護テープ
送り部76が保護テープ回収部74に向けて保護テープ
10を送る。接続部検出用のセンサ51Lとしては、例
えば磁気、色彩、又は段差を検知可能なものを使用する
ことができる。センサ51Lが磁気を検知する場合に
は、接続テープ(図32(A)参照)として磁性テープ
を使用すればよい。また、センサ51Lが色彩を検知す
る場合に、接続用テープ101を保護テープ10と異な
る色に着色したり、超音波溶着103を行った部分(図
22(B)参照)を保護テープ10と異なる色に着色す
ればよい。さらに、センサ51Lが段差を検出可能であ
れば、接続用テープ101と保護テープ10によって形
成される段差や、超音波溶着103のために2本の保護
テープ10を重ねた部分の段差が検出される。
【0082】フレーム20の構造について図7及び図1
0を参照して説明する。まず、固定部28は鉛直方向に
間隔をあけて対向する一対のブラケット104を備えて
いる。これらのブラケット104に鉛直方向に延びる旋
回シャフト105が固定されている。旋回シャフト10
5には旋回ブロック106が回動可能に支持されてい
る。旋回ブロック106には2本の支持シャフト107
が貫通し、これらの支持シャフト107の先端に可動部
29が固定されている。旋回ブロック106と可動部2
9の間にはばね37Cが配設され、これらのばね37C
は旋回ブロック106と可動部29をそれらが互いに離
反する方向に弾性的に付勢している。旋回ブロック10
6にはハンドル108により操作可能なカム109が設
けられている。このカム109と対応するカムフォロア
110(ローラ)は支持シャフト107の基端に固定さ
れた抜け止め板111から延びる駆動アーム112に設
けられている。また、ブラケット104を貫通して旋回
ブロック106のピン孔113に差し込まれた係止ピン
114が設けられている。
【0083】次に、フレーム20の反転旋回の手順を説
明する。まず、図7及び図10に示す状態で、ハンドル
108を操作してカム109を回転させる。カムフォロ
ア110がカム109のカム面に追従するため、ばね3
7Cの付勢力により可動部29が水平移動し、図8及び
図11に示すように可動部29が固定部28から離れ
る。次に、係止ピン114をピン孔113から抜き出
し、ブラケット104と旋回ブロック106の連結を解
除する。その後、図9及び図12に示すように支軸シャ
フト回りに可動部29を平面視で180°旋回させる。
図1に概略的に示すように、通常時にはACFテープ供
給部23や保護テープ供給部26はガイドレール13と
対向しているが、可動部29を旋回して反転させるとこ
れらは部品実装装置の外側を向く。従って、作業者M
は、部品実装装置内に入ることなく、ACFテープ用リ
ール42や保護テープ用リール77の交換作業を行うこ
とができる。
【0084】次に、仮圧着部15について説明する。仮
圧着部15は、ACF貼付部14でACF層5bを貼り
付け済みのPDP基板11に対して、FPC供給部11
5から供給されたFPC基板12を位置決めする。ま
た、仮圧着部15は、位置決め後にFPC基板12をP
DP基板11に対して加熱状態で加圧し、ACF層5b
によってPDP基板11に対してFPC基板12を仮圧
着する。仮圧着の加圧力は例えば50〜100N/cm2
あり、加圧時の温度は例えば60〜70℃程度である。
【0085】次に、本圧着部16について説明する。図
23に示すように、本圧着部16は仮圧着部15でFP
C基板12を仮圧着済みのPDP基板11が載置される
ステージ19を備えている。このステージ19は昇降可
能であり、かつ図示しない吸引機構によりPDP基板1
1をその上面に解放可能に保持することができる。この
ステージ19の上方に配置されたフレーム20には、ツ
ール21、ツール付勢部22、保護テープ供給部26、
及び保護テープ冷却部27が設けられている。本圧着部
16の構造は、ACF供給部を備えていない点を除いて
ACF貼付部14と同様の構造であり、図23において
図2及び図3と同一に要素には同一の符号を付してい
る。
【0086】図23に示すように、ツール21がステー
ジ19から間隔を隔てた位置にあるときに、FPC基板
12を仮圧着済みのPDP基板11が仮圧着部15から
ステージ19に供給される。次に、ツール付勢部22に
よりツール21が降下し、ステージ19に向けて付勢さ
れる。また、プッシュロッド56C,56Dにより可動
アーム54C,54Dが降下することにより、ツール2
1と共に保護テープ10も降下する。ステージ19に向
けて付勢されたツール21により、PDP基板11に貼
り付けられたACF層5bに対してFPC基板12が加
熱状態で加圧される。ツール21とFPC基板12との
間には、弾力性を有する保護テープ10が介在してい
る。そのため、ツール21からFPC基板12に対して
均一な分布の加圧力が作用し、ACF層5bによりPD
P基板11に対してFPC基板12を正確に固定するこ
とができる。本圧着ツール21による加圧力は例えば3
00〜400N/cm2であり、加圧時の温度は例えば18
0〜200℃程度である。
【0087】コントローラ18は、上記本圧着部16が
PDP基板11に対するFPC基板12を実行した回数
を計数する。この回数が限界回数に達したことをコント
ローラ18が検出すると、保護テープ送り部76が保護
テープ蓄積部73から保護テープ回収部74に向けて保
護テープ10を送り、未使用の保護テープ10をツール
21に供給する。従って、本圧着部16は熱や圧力によ
る劣化が進行していない保護テープ10を使用して本圧
着を実行することができる。また、ツールに被覆層を設
ける場合と異なり、ツール21の交換が不要となるた
め、メンテナンス性及び生産効率が大幅に改善される。
本圧着部16のその他の作動はACF貼付部14と同様
である。
【0088】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく種々の変形が可能である。例えば、本発明の装置
及び方法は、PDP基板11以外の部品(例えば、液晶
表示基板(LCD基板)、エレクトロルミネッセンス素
子(EL素子)、又は通常のプリント基板)に対してA
CFテープを含む種々の接合テープを加圧して貼り付け
るために使用することができる。また、本発明の装置及
び方法は、FPC基板12以外の部品(例えばテープキ
ャリアパッケージ(TCP)のような可撓性を有する部
品、)を他の部品について実装するために使用すること
ができる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、保護シートが保護シート案内部によって保護シー
ト蓄積部からステージを経て保護シート回収部へ案内さ
れ、かつ保護シートを保護シート送り部により保護シー
ト回収部へ向けて送ることができる。そのため、保護シ
ートが劣化する前に保護シート送り部により保護シート
を送り、保護シートの未使用の部分をツールと対向させ
ることにより、ツールを交換することなく均一な分布を
有する加圧力で第1の部品に対して第2の部品を加圧す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る部品実装装置を示す
部分平面図である。
【図2】 ツールがステージから離反した位置(第1の
位置)にあるときのACF貼付部の部分正面図である。
【図3】 ツールがステージから離反した位置(第1の
位置)にあるときのACF貼付部の部分正面図である。
【図4】 ツールがステージに対して付勢された位置
(第2の位置)にあるときのACF貼付部の正面図であ
る。
【図5】 ACF層がPDP基板に貼り付けられたとき
のACF貼付部の正面図である。
【図6】 基材層をPDP基板から引き剥がすときのA
CF貼付部の正面図である。
【図7】 ACF貼付部の平面図である。
【図8】 フレームの可動部が固定部から離れた状態で
のACF貼付部の平面図である。
【図9】 フレームの可動部が固定部に対して旋回した
状態でのACF貼付部の平面図である。
【図10】 ACF貼付部の右側面図である。
【図11】 フレームの可動部が固定部から離れた状態
でのACF貼付部の右側面図である。
【図12】 フレームの可動部が固定部に対して旋回し
た状態でのACF貼付部の右側面図である。
【図13】 保護テープ回収部を示す部分断面側面図で
ある。
【図14】 チャックを示す横断面図である。
【図15】 ツールがステージから離反した位置(第1
の位置)にあるときのACF貼付部の部分拡大正面図で
ある。
【図16】 ツールがステージに対して付勢された位置
(第2の位置)にあるときのACF貼付部の部分拡大正
面図である。
【図17】 ACF層がPDP基板に貼付られたときの
ACF貼付部の部分拡大正面図である。
【図18】 基材層をPDP基板から引き剥がすときの
ACF貼付部の部分拡大正面図である。
【図19】 保護テープの交換作業を説明するためのA
CF貼付部の正面図である。
【図20】 保護テープの交換作業を説明するためのA
CF貼付部の正面図である。
【図21】 保護テープの交換作業を説明するためのA
CF貼付部の正面図である。
【図22】 (A)及び(B)は保護テープの接続の一
例を示す部分側面図である。
【図23】 本圧着部を示す正面図である。
【図24】 PDP基板基板とそれに実装されたFPC
基板を示す斜視図である。
【図25】 ACFテープを示す側面図である。
【図26】 従来のACF貼付装置の一例を示す正面図
である。
【図27】 従来のACF貼付装置における問題を説明
するための部分概略平面図である。
【符号の説明】
11 PDP基板 12 FPC基板 14 ACF貼付部 15 仮圧着部 16 本圧着部 17 搬送部 18 コントローラ 19 基板ステージ 20 フレーム 21 ツール 22 ツール付勢部 23 ACFテープ供給部 24 切断部 25 剥離部 26 保護テープ供給部 27 保護テープ冷却部 28 固定フレーム 29 可動フレーム 30 保持部材 31 ヒータ 38 ACFテープ蓄積部 39 ACFテープ回収部 40 ACFテープ案内部 41 ACFテープ送り部 42 ACFテープ用リール 47,78 吸込槽 48,79 口金 49,80 チューブ 50 吸込ノズル 62 被覆層回収部 73 保護テープ蓄積部 74 保護テープ回収部 75 保護テープ案内部 76 保護テープ送り部 77 保護テープ用リール 82 吸込経路 83 外層 84 内層 85 振れ止めピン 86 引き上げピン 93A,93B 顎部 94 基部部材 95 接触部材 99 冷却ノズル
フロントページの続き (72)発明者 吉村 義一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA11 AA12 AA15 CC05 DD01 DD31 EE38 EE50 5E319 AA01 AC01 AC03 BB16 CC03 CC61 CD04 CD15 CD25 GG15 5E344 AA02 AA22 BB02 BB04 CD04 DD06 DD16 EE11 EE21 5G435 AA06 AA17 BB06 BB12 KK10

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部品上に配置された第2の部品を
    上記第1の部品に対して加圧するための加圧装置であっ
    て、 上記第1の部品が載置されるステージと、 このステージと対向して配置され、上記ステージ上の上
    記第1及び第2の部品に対して間隔を隔てて対向する第
    1の位置と、上記ステージに向けて付勢されて上記第1
    の部品に対して上記第2の部品を加圧する第2の位置と
    の間を移動するツールと、 上記ツールが上記第2の位置にあるときに、上記第2の
    部品と上記ツールとの間に介在するように保護シートを
    供給する保護シート供給部とを備える、加圧装置。
  2. 【請求項2】 上記保護シート供給部は、 上記保護シートの一方の端部を送り出し可能に蓄えた保
    護シート蓄積部と、 上記保護シートの他方の端部を回収する保護シート回収
    部と、 上記保護シートを上記保護シート蓄積部から上記ステー
    ジを経て上記保護シート回収部へ案内する保護シート案
    内部と、 上記保護シートを上記保護シート案内部に沿って上記保
    護シート回収部へ向けて送るための保護シート送り部と
    を備える、請求項1に記載の加圧装置。
  3. 【請求項3】 上記保護シート送り部は、上記ツールが
    上記第2の位置に移動して上記第1の部材に対して上記
    第2の部材を加圧した回数を計数し、この回数が予め定
    めた回数に達したことを検出すると、上記ツールが上記
    第1の位置にあるときに、上記保護シート蓄積部から上
    記保護シート回収部に向けて予め定められた送り量だけ
    上記保護シートを送る、請求項2に記載の加圧装置。
  4. 【請求項4】 上記保護シートの送り量は、1回の送り
    動作により上記ツールが上記保護シート蓄積部から送ら
    れた保護シートの未使用の部分と対向するように設定さ
    れている、請求項3に記載の加圧装置。
  5. 【請求項5】 上記保護シートは、弾力性、高熱伝導
    性、及び耐熱性を有する材料からなる、請求項1から請
    求項4のいずれか1項に記載の加圧装置。
  6. 【請求項6】 上記保護シート案内部は、保護シートが
    切断したことを検出する保護シート切断検出部を備え
    る、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加圧
    装置。
  7. 【請求項7】 上記保護シート案内部は、上記ツールが
    上記第1の位置にあるときに上記保護シートが上記ツー
    ルに対して間隔を隔てて対向するように、上記保護シー
    トを案内する、請求項2から請求項6のいずれか1項に
    記載の加圧装置。
  8. 【請求項8】 上記ツールは加熱機構を備え、この加熱
    機構は上記ツールが上記第1の位置にあるときに加熱を
    停止する、請求項7に記載の加圧装置。
  9. 【請求項9】 上記ツールが上記第1位置にあるときに
    上記保護シートを強制的に冷却する保護シート冷却部を
    さらに備える、請求項7又は請求項8に記載の加圧装
    置。
  10. 【請求項10】 上記保護シート冷却部は、上記保護シ
    ートに冷却用の空気を吹き付ける、請求項9に記載の加
    圧装置。
  11. 【請求項11】 上記保護シート回収部は、 上記保護シートの他方の端部がその内部に吸い込まれる
    吸込槽と、 基端側が上記吸込槽に接続され、上記保護シートの他方
    の端部を上記吸込槽内に導くための吸込経路が基端から
    先端まで貫通して設けられ、この吸込経路は上記先端側
    から長手方向中央部に向けて断面積が縮小し、上記長手
    方向中央部から上記基端側に向けて断面積が拡大する、
    吸込ノズルとを備える、請求項2に記載の加圧装置。
  12. 【請求項12】 上記保護シート案内部の回収部は、 上記吸込槽と上記吸込ノズルの基端とを接続するための
    接続管部材をさらに備え、 上記接続管部材の先端に上記吸込ノズルの基端側が挿入
    され、 上記接続管部材の基端に上記吸込槽の接続部が挿入さ
    れ、 上記接続管部材、上記接続部、及び上記吸込経路の基端
    側の内側断面の形状及び寸法が同一である、請求項11
    に記載の加圧装置。
  13. 【請求項13】 上記保護シート回収部は、 上記吸込ノズルの先端近傍に上記保護シートの送り方向
    に対して蛇行して設けた複数の振れ止め部材を備え、 上記保護シートはこれらの振れ止め部材に案内されて上
    記吸引ノズルの上記吸込経路内に導入される、請求項1
    1又は請求項12に記載の加圧装置。
  14. 【請求項14】 上記保護シート案内部は、 上記保護シートの一方の面と対向して配置された第1の
    顎部と、 上記保護シートの他方の面と対向して配置された基部部
    材と、この基部部材から離反して上記保護シートに向か
    う方向に弾性的に付勢された接触部材とを有する第2の
    顎部と、 上記第1及び第2の顎部を、それらが互いに接近し上記
    保護シートを挟み込んで保持する第1の位置と、それら
    が互いに離反して上記保護シートを解放する第2の位置
    とに移動させる、駆動機構とを有するチャックを備え
    る、請求項13に記載の加圧装置。
  15. 【請求項15】 上記第1の部品は板状部品であり、上
    記第2の部品は少なくとも基材層と接合層とを有する接
    合シートであり、 上記基材層が上記保護シートと対向し、上記接合層が上
    記板状部品と対向するように、上記接合シートを供給す
    る接合シート供給部をさらに備え、 上記ツールが上記第1の位置にあるときには上記保護シ
    ートは上記接合シートと間隔を隔てて対向し、上記ツー
    ルが上記第2の位置にあるときには上記保護シートが上
    記接合シートの基材層と互いに接触する、請求項1から
    請求項14のいずれか1項に記載の加圧装置。
  16. 【請求項16】 上記保護シート供給部が上記保護シー
    トを供給する方向と、上記接合シート供給部が接合シー
    トを供給する方向が反対向きである、請求項15に記載
    の加圧装置。
  17. 【請求項17】 上記接合シートの上記接合層のみを切
    断して上記基材層を残した切込線を形成する切断部と、 上記ツールが上記第2位置にあるときに上記ツールの上
    記切込線と対応する縁部に密接するように、上記保護シ
    ートを上記ステージから離反する方向に案内する保護シ
    ートガイド部材とを備える、請求項15又は請求項16
    に記載の加圧装置。
  18. 【請求項18】 上記第1の部品は板状部品であり、上
    記第2の部品は少なくとも基材層と接合層とを有する接
    合シートであり、 上記基材層が上記保護シートと対向し、上記接合層が上
    記板状部品と対向するように、上記接合シートを供給す
    る接合シート供給部と、 上記接合シートの上記接続層のみを切断して上記基材層
    を残した切込線を形成する切断部とをさらに備え、 上記ツールが上記第1の位置にあるときには上記保護シ
    ートは上記接合シートと間隔を隔てて対向し、上記ツー
    ルが上記第2の位置にあるときには上記保護シートが上
    記接合シートの基材層と互いに接触し、 上記保護シートの上記切込線に対応する部分に保護シー
    ト冷却部が冷却用の空気を吹き付ける、請求項1から請
    求項14のいずれか1項に記載の加圧装置。
  19. 【請求項19】 上記接合シートは、上記接合層が異方
    性導電性フィルム層からなる異方性導電性フィルムシー
    トである、請求項15から請求項18のいずれか1項に
    記載の加圧装置。
  20. 【請求項20】 上記第1の部材は板状部品であり、上
    記第2の部品は上記板状部品に対して接合層により仮圧
    着されたフィルム状部品であり、 上記ツールが加熱機構を備える、請求項1から請求項1
    4のいずれか1項に記載の加圧装置。
  21. 【請求項21】 接合シートの基材層の一方の面に設け
    られた接合層を部品に対して加圧して貼り付けるための
    貼付装置であって、 上記部品が載置されるステージと、 上記部品に対して上記接合層が対向するように、上記ス
    テージに上記接合シートを供給する接合シート供給部
    と、 上記ステージと対向して配置され、上記ステージ上の部
    品及び接合シートに対して間隔を隔てて対向する第1の
    位置と、上記ステージに向けて付勢され上記部品に対し
    て上記接合シートの接合層を加圧する第2の位置との間
    を移動可能であるツールと、 上記ツールが上記第2の位置にあるときに上記接合シー
    トと上記ツールとの間に介在するように、保護シートを
    供給する保護シート供給部と、 上記ツールが上記第2の位置となって上記接合シートの
    上記接合層を上記部品に押し付け後に上記第1の位置に
    移動すると、上記基材シートを上記部品から引き剥がし
    て上記接合層のみを上記部品に残す剥離部とを備える、
    貼付装置。
  22. 【請求項22】 上記保護シート供給部は、 上記保護シートの一方の端部を送りだし可能に蓄えた保
    護シート蓄積部と、 上記保護シートの他方の端部を回収する保護シート回収
    部と、 上記保護シートを上記保護シート蓄積部から上記ステー
    ジを経て上記保護シート回収部へ案内する保護シート案
    内部と、 上記ツールが上記第2の位置に移動して上記部品に対し
    て上記接合層を加圧した回数を計数し、この回数が予め
    定めた回数に達したことを検出すると、上記ツールが上
    記第1の位置にあるときに、上記蓄積部から上記回収部
    に向けて予め定められた送り量だけ上記保護シートを送
    る保護シート送り部とを備える、請求項21に記載の貼
    付装置。
  23. 【請求項23】 上記保護シートの送り量は、1回の送
    り動作により上記ツールが上記保護シート蓄積部から送
    られた保護シートの未使用の部分と対向するように設定
    される、請求項22に記載の貼付装置。
  24. 【請求項24】 上記接合シートの上記接合層のみを切
    断して上記基材層を残した切込線を形成する切断部と、 上記保護シートの上記切込線に対応する部分に冷却用の
    空気を吹き付ける、保護シート冷却部とをさらに備え
    る、請求項21から請求項23のいずれか1項に記載の
    加圧装置。
  25. 【請求項25】 接合層により板状部品に仮圧着された
    フィルム状部品を加熱しつつ加圧して上記板状部品に固
    定するための本圧着装置であって、 上記板状部品が載置されるステージと、 このステージと対向して配置され、上記ステージ上の板
    状部品及びフィルム状部品に対して間隔を隔てて対向す
    る第1の位置と、上記ステージに向けて付勢されて上記
    板状部品に対してフィルム状部品を加圧する第2の位置
    との間を移動可能であり、かつ加熱機構を備えるツール
    と、 上記ツールが上記第2の位置にあるときに上記フィルム
    状部品と上記ツールとの間に介在するように、保護シー
    トを供給する保護シート供給部とを備える、本圧着装
    置。
  26. 【請求項26】 上記保護シート供給部は、 上記保護シートの一方の端部を送り出し可能に蓄えた保
    護シート蓄積部と、 上記保護シートの他方の端部を回収する保護シート回収
    部と、 上記保護シートを上記保護シート蓄積部から上記ステー
    ジを経て上記保護シート回収部へ案内する保護シート案
    内部と、 上記ツールが上記第2の位置に移動して上記板状部品に
    対して上記フィルム状部品を加圧した回数を計数し、こ
    の回数が予め定めた回数に達したことを検出すると、上
    記ツールが上記第1の位置にあるときに、上記保護シー
    ト蓄積部から上記保護シート回収部に向けて予め定めら
    れた送り量だけ上記保護シートを送る保護シート送り部
    とを備える、請求項25に記載の本圧着装置。
  27. 【請求項27】 上記保護シートの送り量は、1回の送
    り動作により上記ツールが上記保護シート蓄積部から送
    られた保護シートの未使用の部分と対向するように設定
    される、請求項26に記載の本圧着装置。
  28. 【請求項28】 第1の部品に対して第2の部品を実装
    するための部品実装装置であって、 上記第1の部品が載置されるステージと、 このステージ上の第1の部品に対して、基材層の一方の
    面に接合層を備える接合シートを上記接合層が対向する
    ように供給する接合シート供給部と、 上記ステージと対向して配置され、上記ステージ上の第
    1の部品及び接合シートに対して間隔を隔てて対向する
    第1の位置と、上記ステージに向けて付勢され上記第1
    の部品に対して接合シートの接合層を加圧する第2の位
    置との間を移動可能であるツールと、 上記ツールが上記第2の位置にあるときに上記接合シー
    トと上記ツールとの間に介在するように、保護シートを
    供給する保護シート供給部と、 上記ツールが上記第2の位置となって上記接合シートの
    上記接合層を上記第1の部品に押し付けた後に第1の位
    置に移動すると、上記基材シートを第1の部品から引き
    剥がして上記接合層のみを部品に残す剥離部とを有する
    貼付部と、 上記第2の部品を上記第1の部品に対して位置決めし、
    かつ上記第2の部品を上記第1の部品に対して第1の加
    圧力で加圧し、上記接合層により仮圧着する仮圧着部
    と、 上記第2の部品を上記第1の部品に対して第2の加圧力
    で加圧し、それによって上記第1の部品に対して上記第
    2の部品を固定する本圧着部とを備える部品実装装置。
  29. 【請求項29】 上記貼付部の保護シート供給部は、 上記保護シートの一方の端部を送り出し可能に蓄えた保
    護シート蓄積部と、 上記保護シートの他方の端部を回収する保護シート回収
    部と、 上記保護シートを上記保護シート蓄積部から上記ステー
    ジを経て上記保護シート回収部へ案内する保護シート案
    内部と、 上記ツールが上記第2の位置に移動して上記第1の部品
    に対して上記接合テープを加圧した回数を計数し、この
    回数が予め定めた回数に達したことを検出すると、上記
    ツールが上記第1の位置にあるときに、上記保護シート
    蓄積部から上記保護シート回収部に向けて予め定められ
    た送り量だけ上記保護シートを送る保護シート送り部と
    を備える、請求項28に記載の部品実装装置。
  30. 【請求項30】 上記保護シートの送り量は、1回の送
    り動作により上記ツールが上記保護シート蓄積部から送
    られた保護シートの未使用の部分と対向するように設定
    される、請求項29に記載の部品実装装置。
  31. 【請求項31】 第1の部品に対して第2の部品を実装
    するための部品実装装置であって、 基材層の一方の面に接合層を備える接合シートから、上
    記接合層を上記第1の部品に対して加圧して貼り付ける
    貼付部と、 上記第2の部品を上記第1の部品に対して位置決めし、
    かつ上記第2の部品を上記第1の部品に対して第1の加
    圧力で加圧して上記接合層により仮圧着する仮圧着部
    と、 上記第2の部品が仮圧着された上記第1の部品が載置さ
    れるステージと、 このステージと対向して配置され、上記ステージ上の第
    1及び第2の部品に対して間隔を隔てて対向する第1の
    位置と、上記ステージに向けて付勢され上記第2の部品
    を上記第1の部品に対して第2の加圧力で加圧し、上記
    第2の部品を上記第1の部品に固定する第2の位置との
    間を移動するツールと、 上記ツールが上記第2の位置にあるときに上記第2の部
    材と上記ツールとの間に介在するように、保護シートを
    供給する保護シート供給部とを有する本圧着部とを備え
    る部品実装装置。
  32. 【請求項32】 上記本圧着部の上記保護シート供給部
    は、 上記保護シートの一方の端部を送り出し可能に蓄えた保
    護シート蓄積部と、 上記保護シートの他方の端部を回収する保護シート回収
    部と、 上記保護シートを上記保護シート蓄積部から上記ステー
    ジを経て上記保護シート回収部へ案内する保護シート案
    内部と、 上記ツールが上記第2の位置に移動して上記第1の部品
    に対して上記第2の部品を加圧した回数を計数し、この
    回数が予め定めた回数に達したことを検出すると、上記
    ツールが上記第1の位置にあるときに、上記保護シート
    蓄積部から上記保護シート回収部に向けて予め定められ
    た送り量だけ上記保護シートを送る保護シート送り部と
    を備える、請求項31に記載の部品実装装置。
  33. 【請求項33】 上記保護シートの送り量は、1回の送
    り動作により上記ツールが上記保護シート蓄積部から送
    られた保護シートの未使用の部分と対向するように設定
    される、請求項32に記載の部品実装装置。
  34. 【請求項34】 部品に対して、接合シートの基材層の
    一方の面に設けられた接合層を貼り付ける貼付方法であ
    って、 上記部品をステージ上へ載置し、ツールを加熱しつつ上
    記ステージへ向けて付勢して保護シートを介して接合シ
    ートを部品に加圧し、それによって上記部品と対向する
    ように配置された接合シートの接合層を貼り付け、か
    つ、上記ツールがステージから離反した後に上記基材層
    を部品から引き剥がして上記接合層のみを部品に残すこ
    ととを繰り返し、 上記ツールが上記部品に対して接合層を加圧した回数を
    計数し、 この計数した回数が予め定めた回数に達すると、上記保
    護シートを送って上記ツールに保護シートの未使用の部
    分を対向させる、 貼付方法。
  35. 【請求項35】 第1の部品に対して接合層により仮圧
    着された第2の部品を上記第1の部品に固定する本圧着
    方法であって、 上記第2の部品が仮圧着された上記第1の部品をステー
    ジ上へ載置し、ツールを加熱しつつ上記ステージへ向け
    て付勢して保護シートを介して上記第2の部品を上記第
    1の部品に対して加圧し、それによって第1の部品に対
    して第2の部品を固定することを繰り返し、 上記ツールが上記第1の部品に対して上記第2の部品を
    加圧した回数を計数し、 この計数した回数が予め定めた回数に達すると、上記保
    護シートを送って上記ツールに保護シートの未使用の部
    分を対向させる、 本圧着方法。
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