JP2003198146A - 多層配線基板およびこれを用いた電子装置 - Google Patents

多層配線基板およびこれを用いた電子装置

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JP2003198146A JP2001394143A JP2001394143A JP2003198146A JP 2003198146 A JP2003198146 A JP 2003198146A JP 2001394143 A JP2001394143 A JP 2001394143A JP 2001394143 A JP2001394143 A JP 2001394143A JP 2003198146 A JP2003198146 A JP 2003198146A
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昌治 保手浜
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    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号配線間の特性インピーダンスを整合させ
て反射ノイズの発生を低減し、接地または電源導体層を
効率良く配置して層数を低減する。 【解決手段】 絶縁層2と、信号配線7および接地また
は電源配線8を有する配線層3とを交互に複数層積層し
て成り、絶縁層2の一つを挟んで上下に配置された配線
層3のうち、一方の配線層3に線幅が10〜50μmの第一
の信号配線7aを、他方の配線層3に第一の信号配線7aに
対向する線幅が第一の信号配線7aよりも両側に50〜100
μmずつ広い第一の接地または電源配線8aを設けるとと
もに、他方の配線層3に第一の接地または電源配線8aに
隣接する線幅が10〜50μmの第二の信号配線7bを、一方
の配線層3に第二の信号配線7bに対向する線幅が第二の
信号配線7bよりも両側に50〜100μmずつ広い第二の接
地または電源配線8bを設けて成ることを特徴とする多層
配線基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を実装す
るために用いられる多層配線基板およびこの多層配線基
板に電子部品を実装して成る電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現在の電子機器は、移動体通信
機器に代表されるように小型・薄型・軽量・高性能・高
機能・高品質・高信頼性が要求されてきており、このよ
うな電子機器に搭載される半導体装置等の電子装置も小
型・高密度化が要求されるようになってきている。その
ため、電子装置を構成する配線基板にも小型化・薄型化
・多端子化が求められてきており、それを実現するため
に信号配線等の導体層の幅を細くするとともにその間隔
を狭くし、さらに配線の多層化・配線間を接続する貫通
導体の小径化により高密度配線化が図られている。
【0003】このような高密度配線が可能な配線基板と
して、ビルドアップ法を採用して製作された配線基板が
知られている。ビルドアップ法とは、例えば、ガラスク
ロスやアラミド不布織等の補強材に耐熱性や耐薬品性を
有するエポキシ樹脂に代表される熱硬化性樹脂を含浸さ
せて複合化した絶縁基板上に、間に導体層を挟んでエポ
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る接着材を塗布して絶
縁層を形成するとともに絶縁層を加熱硬化させた後、導
体層上部の絶縁層にレーザで径が50〜200μm程度の貫
通孔を穿設し、しかる後、絶縁層表面を化学粗化し、さ
らに無電解銅めっき法および電解銅めっき法を用いて貫
通孔側面および貫通孔底面の導体層上に導体膜を被着し
て貫通導体を形成するとともに絶縁層表面に貫通導体と
接続する導体層を形成し、さらに、絶縁層や貫通導体・
導体層の形成を複数回繰り返すことにより配線基板を製
作する方法である。
【0004】このような配線基板の導体層は、用途によ
って、電源導体層・接地導体層および配線層に機能化さ
れている。このうち電源導体層は、配線基板に実装され
る半導体素子等の電子部品に電源を供給する機能を有
し、絶縁層の略全面をめっきしたベタパターンの薄膜導
体から成る。また、配線層は、電気信号を電磁波障害な
しに伝播させるための機能を有し、所定の回路形状にパ
ターン化した薄膜導体から構成されている。このような
配線層は、信号配線および接地または電源配線から成
り、信号配線間のクロストークノイズを低減するため
に、接地または電源配線が信号配線間に配置されてい
る。さらに、接地導体層は、電源導体層や配線層を流れ
る電流によって発生する電磁波をシールドし、他の配線
層に生じるノイズを防止する機能を有し、電源導体層と
同様に絶縁層の略全面をめっきしたベタパターンの薄膜
導体から成る。このような役割を担う電源導体層・接地
導体層および配線層は、それぞれ配線基板の表面に設け
た外部電気回路接続用の導体パッドに貫通導体を介して
電気的に接続され、配線基板に実装される電子部品への
電力の供給・信号の伝達あるいは電磁波のシールドを行
うことができるような積層構造に配置されている。そし
て、信号配線の特性インピーダンスを整合させるために
電源導体層、接地導体層を用いてマイクロストリップラ
イン構造やストリップライン構造を形成している。
【0005】しかしながら、このような配線基板は、電
源導体層または接地導体層と信号配線とを絶縁層を介し
て交互に配置しているので、導体層の層数増大により小
型・軽量化が困難であるという問題点を有していた。そ
のため、最近では、信号配線と同一層の空き領域に接地
または電源導体層を配置して配線層とし、その配線層を
絶縁層を介して積層し、導体層の層数を少なくした配線
基板が提案されている(特開2001-203294号公報)。こ
の配線基板によれば、信号配線に相似な接地または電源
配線を絶縁層を介して信号配線に沿うように対をなして
配設し、接地または電源配線の線幅が信号配線の線幅の
1〜2倍となるように形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この配
線基板によれば、接地または電源配線の線幅を信号配線
の線幅の1〜2倍にしていることから、信号配線の幅を
10〜50μmと細線化し高密度化すると、接地または電源
配線の幅も狭くなり、信号配線からの電磁波を十分にシ
ールドできず信号配線の特性インピーダンスが変動し
て、特性インピーダンスの不整合による反射ノイズが発
生していまい、電子部品が誤動作するという問題点を有
していた。
【0007】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
完成されたものであり、その目的は、各信号配線間の特
性インピーダンスを整合させて反射ノイズの発生を低減
するとともに、接地配線または電源配線を効率良く配置
して層数を低減した配線基板およびそれを用いた電子装
置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の多層配線基板
は、絶縁層と、信号配線および接地または電源配線を有
する配線層とを交互に複数層積層して成り、前記絶縁層
の一つを挟んで上下に配置された前記配線層のうち、一
方の配線層に線幅が10〜50μmの第一の信号配線を、他
方の配線層に前記第一の信号配線に対向する線幅が前記
第一の信号配線よりも両側に50〜100μmずつ広い第一
の接地または電源配線を設けるとともに、前記他方の配
線層に前記第一の接地または電源配線に隣接する線幅が
10〜50μmの第二の信号配線を、前記一方の配線層に前
記第二の信号配線に対向する線幅が前記第二の信号配線
よりも両側に50〜100μmずつ広い第二の接地または電
源配線を設けて成ることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の電子装置は、上記の多層配
線基板に電子部品を実装するとともに、信号配線および
接地または電源配線と電子部品の電極とを半田を介して
電気的に接続して成ることを特徴とするものである。
【0010】本発明の多層配線基板および電子装置によ
れば、絶縁層の一つを挟んで上下に配置された配線層の
うち、一方の配線層に線幅が10〜50μmの第一の信号配
線を、他方の配線層に第一の信号配線に対向する線幅が
第一の信号配線よりも両側に50〜100μmずつ広い第一
の接地または電源配線を設けるとともに、他方の配線層
に第一の接地または電源配線に隣接する線幅が10〜50μ
mの第二の信号配線を、一方の配線層に第二の信号配線
に対向する線幅が第二の信号配線よりも両側に50〜100
μmずつ広い第二の接地または電源配線を設けたことか
ら、信号配線からの電磁波を対向配置した接地または電
源配線により良好にシールドすることができ、信号配線
の特性インピーダンスを安定させることができ、その結
果、特性インピーダンスの整合により反射ノイズが低減
されて高周波領域でも安定した信号伝達が可能となる。
【0011】また、信号配線の上下に、絶縁層の略全面
をめっきしたベタパターンの電源導体層や接地導体層を
形成する必要がないことから、薄型・小型の多層配線基
板および電子装置とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の多層配線基板およ
びこれを用いた電子装置を添付の図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明の多層配線基板に電子部品を
搭載して成る電子装置の実施の形態の一例を示す断面図
であり、図2は、本発明の多層配線基板の要部拡大断面
図である。なお、本例では、多層配線基板が、絶縁基板
の上下面に複数の絶縁層と導体層とを交互に積層して成
るビルドアップ配線基板の場合を示している。
【0013】これらの図において、1は絶縁基板、2は
絶縁層、3は配線層、4は接地導体層および/または電
源導体層、6は貫通導体、7は信号配線、8は接地配線
または電源配線で、主にこれらで本発明の多層配線基板
9が構成される。また、この多層配線基板9に電子部品
12を搭載し実装用電極13と電気的に接続することにより
本発明の電子装置14と成る。なお、本発明の多層配線基
板9の配線層3は、信号配線7と接地配線または電源配
線8とから形成されている。
【0014】多層配線基板9は、電子部品12を支持する
支持部材としての機能を有し、絶縁基板1の主面に複数
の絶縁層2を積層することによって形成されている。
【0015】多層配線基板9を構成する絶縁基板1は、
絶縁層2の支持体としての機能を有し、例えばガラスク
ロス−エポキシ樹脂やガラスクロス−ビスマレイミドト
リアジン樹脂・ガラスクロス−ポリフェニレンエーテル
樹脂・アラミド繊維−エポキシ樹脂等の樹脂材料から成
り、常法により製作される。また、絶縁基板1の主面の
略全面には、銅や金・ニッケル・アルミニウム等の金属
薄膜から成る接地導体層および/または電源導体層4等
の導体層がベタパターン状に被着形成されており、これ
らの接地導体層4同士あるいは電源導体層4同士は、絶
縁基板1内部に形成されたスルーホール導体1aで電気
的に接続されている。
【0016】また、絶縁基板1の上下面には接地導体層
および/または電源導体層4を挟んで、複数の絶縁層2
が積層されている。このような絶縁層2は、信号配線7
や接地配線または電源配線8から成る配線層3を支持す
る支持部材として機能し、例えばエポキシ樹脂やビスマ
レイミドトリアジン樹脂・ポリフェニレンエーテル樹脂
等の熱硬化性樹脂とエラストマーと無機絶縁性フィラー
とから成る。なお、信号配線7や接地配線または電源配
線8等の金属薄膜との密着性を良好となすために、表面
を粗化できる熱可塑性樹脂成分を含有してもよい。
【0017】このような絶縁層2は、例えばエポキシ樹
脂や熱可塑性樹脂・エラストマー・無機絶縁性フィラー
等の樹脂に溶剤等を添加した混合物を混練して液状ワニ
スを得、この液状ワニスをポリエチレンテレフタレート
(PET)製離型シート上に塗布し、60〜100℃の温度
で乾燥することによりフィルム状に成形される。
【0018】また、絶縁層2には、炭酸ガスレーザやY
AGレーザ・UVレーザ等の従来周知のレーザを用い
て、直径が30〜300μm程度の貫通孔が形成されるとと
もに、その内部に銅や金・ニッケル・アルミニウム等の
金属薄膜を被着して、絶縁層2を介して上下に位置する
信号配線7同士や接地配線8同士あるいは電源配線8同
士等を電気的に接続する貫通導体6が形成されている。
【0019】なお、絶縁層2となる乾燥後のフィルム
は、エラストマーを含有することから、フィルム上面に
ポリエチレンシートを積層し、ロール状に巻き取ること
により容易に貯蔵できる。また、フィルムの厚さは自由
に設定することができるが、絶縁性の観点から20〜100
μmの範囲の厚さが好ましい。さらに、絶縁層2は、こ
のフィルムを絶縁基板1表面に真空ラミネータを用いて
圧着し、オーブンで熱硬化することにより積層される。
【0020】また、各絶縁層2間には、信号配線7およ
び接地配線または電源配線8から成る配線層3が形成さ
れ、これらは貫通導体6で電気的に接続されている。こ
のような信号配線7と接地配線または電源配線8から成
る配線層3は、多層配線基板9に搭載される電子部品12
を外部電気回路(図示せず)に電気的に接続する導電路
としての機能を有する。なお、各絶縁層2に形成された
配線層3は、信号配線7間のクロストークノイズを低減
するために、接地または電源配線8が信号配線7間に配
置されている。
【0021】そして、本発明の多層配線基板において
は、絶縁層2の一つを挟んで上下に配置された配線層3
のうち、一方の配線層3に線幅が10〜50μmの第一の信
号配線7aを、他方の配線層3に第一の信号配線7aに
対向する線幅が第一の信号配線7aよりも両側に50〜10
0μmずつ広い第一の接地または電源配線8aを設ける
とともに、他方の配線層3に第一の接地または電源配線
8aに隣接する線幅が10〜50μmの第二の信号配線7a
を、一方の配線層3に第二の信号配線7aに対向する線
幅が第二の信号配線7aよりも両側に50〜100μmずつ
広い第二の接地または電源配線8bを設けることが重要
である。
【0022】本発明の多層配線基板9によれば、各絶縁
層2に形成された配線層3を上記構成としたことから、
信号配線7からの電磁波を対向配置した接地または電源
配線8により良好にシールドすることができ、信号配線
7の特性インピーダンスを安定させることができ、その
結果、特性インピーダンスの整合により反射ノイズが低
減されて高周波領域でも安定した信号伝達が可能とな
る。
【0023】なお、信号配線7の特性インピーダンス値
を整合させて高密度配線とするためには、接地または電
源配線8の線幅を信号配線7の線幅よりも両側に50〜10
0μmの長さLずつ広くすることが好ましい。長さLが5
0μmより短い場合、特性インピーダンス値が通常のマ
イクロストリップ構造およびストリップ構造と比較して
大きく変動して特性インピーダンス値が高くなってしま
い、特性インピーダンス値の整合がとれなくなる傾向が
あり、長さLが100μmより長い場合、特性インピーダ
ンス値は通常のマイクロストリップ構造およびストリッ
プ構造と同等に整合されるが接地または電源配線8の面
積が大きなものとなり、高密度に配線できなくなる傾向
がある。従って、信号配線7の特性インピーダンス値を
整合させて高密度配線とするためには、接地または電源
配線8の線幅を信号配線7の線幅よりも両側に50〜100
μmの長さLずつ広くすることが好ましい。
【0024】ここで、信号配線7の線幅と接地配線8の
線幅と特性インピーダンス値との関係を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すように、接地配線8の線幅を信
号配線7の線幅よりも両側に50〜100μmずつ広く形成
すると、信号配線7からの電磁波を対向配置した接地配
線8により良好にシールドでき、特性インピーダンスが
安定化させることができる。
【0027】このような信号配線7および接地配線また
は電源配線8から成る配線層3や貫通導体6を形成する
金属材料としては、電気抵抗値が低いという観点からは
銅や金・ニッケル・アルミニウム等の金属が好ましく、
安価という観点からは銅が好ましい。なお、信号配線7
および接地配線または電源配線から成る配線層3の厚み
は、高速の信号を伝達させるという観点からは3μm以
上であることが好ましく、配線層3を絶縁層2に被着形
成する際に配線層3に大きな応力を残留させず、配線層
3が絶縁層2から剥離しにくいものとするためには50μ
m以下としておくことが好ましい。
【0028】このような信号配線7および接地配線また
は電源配線から成る配線層3、および貫通導体6は、次
に述べる方法により形成される。まず、絶縁層2の所望
の個所に、例えば炭酸レーザを用いて貫通孔を形成した
後に、絶縁層2の表面および貫通孔の内壁を過マンガン
酸塩類水溶液等の粗化液に浸漬して粗化する。次に、絶
縁層2の表面および貫通孔の内壁を無電解めっきの触媒
と成る例えばパラジウムの水溶液中に浸漬して絶縁層2
の表面と貫通孔の内壁に触媒を被着させ、さらに、硫酸
銅・ロッセル塩・ホルマリン・EDTAナトリウム塩・
安定剤等から成る無電解めっき液に約30分間浸漬して、
数μmの無電解銅めっき膜を析出させる。そして次に、
絶縁層2の表面に感光性ドライフィルムレジストをラミ
ネートし露光と現像により信号配線7および接地配線ま
たは電源配線8から成る配線層3と成る所定の配線パタ
ーンを形成し、しかる後に、硫酸・硫酸銅5水和物・塩
素・光沢剤等から成る電解銅めっき液に数A/dm2
電流を印加しながら数時間浸漬することにより貫通導体
6が貫通孔の内壁や内部に形成される。さらにまた、水
酸化ナトリウムを用いて感光性ドライフィルムレジスト
を剥離し、しかる後、硫酸・過酸化水素水溶液でめっき
膜表面をエッチングすることにより、絶縁層2の表面に
信号配線7および接地配線または電源配線8から成る配
線層3が形成される。
【0029】そして、このような信号配線7および接地
配線または電源配線8から成る配線層3を形成した絶縁
層2の上面に、次の層となる絶縁層2を積層するととも
に上記と同じ工程を繰り返して信号配線7および接地配
線または電源配線8から成る配線層3や貫通導体6を形
成し、さらにこれを複数回繰り返すことにより絶縁層2
が複数層積層され、本発明の多層配線基板9が製作され
る。
【0030】なお、最表層の絶縁層2の表面に形成され
る信号配線7および接地配線または電源配線8の一部
は、搭載される半導体素子等の電子部品12と導体バンプ
16を介して電気的に接続される実装用電極13と成る。
【0031】かくして本発明の多層配線基板9によれ
ば、絶縁層2を介して信号配線7の上下に接地または電
源配線8を対向配置し、この接地または電源配線8の線
幅を信号配線7の線幅よりも両側に50〜100μmずつ広
く形成したことから、信号配線7からの電磁波を対向配
置した接地または電源配線8により良好にシールドする
ことができ、信号配線7の特性インピーダンスを安定さ
せることができ、その結果、特性インピーダンスの整合
により反射ノイズが低減されて高周波領域でも安定した
信号伝達が可能となる。
【0032】また、上下に位置する配線層3間に、絶縁
層2の略全面をめっきしたベタパターンの電源導体層や
接地導体層4を形成する必要がないことから、薄型・小
型の多層配線基板9とすることができる。
【0033】なお、ここで反射ノイズとは、特性インピ
ーダンスの不整合により電圧反射が生じることにより信
号配線7の波形が階段的に乱れる現象であり、特に、高
周波領域では、小さな特性インピーダンスの不整合でも
反射ノイズが生じ易く、これにより多層配線基板9に搭
載されている電子部品12が誤作動することがある。
【0034】また、本発明の多層配線基板9において
は、多層配線基板9に電子部品12を実装する際の熱履歴
から絶縁層2および実装用電極13を保護するために、絶
縁層2の最外層表面に感光性樹脂から成る耐半田樹脂層
15を被着形成してもよい。また、この場合、耐半田樹脂
層15の実装用電極13上部には露光・現像により実装用電
極13と電子部品12との電極とを接続する導体バンプ16用
の開口が形成される。さらに、開口底の実装用電極13表
面にニッケル・金等の良導電性で耐腐蝕性に優れた金属
をめっき法により1〜20μmの厚さに被着させておく
と、実装用電極13表面の酸化腐食を有効に防止できると
ともに実装用電極13と導体バンプ16との接続を良好とす
ることができる。
【0035】また、本発明の電子装置14は、多層配線基
板9表面の実装用電極13と電子部品12の電極とを導体バ
ンプ16を介して電気的に接続することによって形成され
る。
【0036】なお、実装用電極13上に被着された耐半田
樹脂層15の開口の形状は円形状であることが望ましく、
さらに、それらの径は電子部品を搭載する側で50〜300
μm、外部電気回路との接続側で300〜800μmの範囲と
することが好ましい。
【0037】導体バンプ16は、実装用電極13と電子部品
12の各電極とを電気的に接続する機能を有し、多層配線
基板9表面の実装用電極13上に半田等の金属により形成
されている。このような導体バンプ16は、金や鉛−錫・
錫−亜鉛・錫−銀−ビスマス等の合金の導電材料から成
り、例えば導電材料が鉛−錫から成る半田の場合、鉛−
錫から成るぺーストを耐半田樹脂層15の開口にスクリー
ン印刷法によって印刷、あるいは鉛−錫から成る半田ボ
ールを耐半田樹脂層15の開口に載置した後、リフロー炉
を通すことによって実装用電極13上に半球状に固着形成
される。しかる後、電子部品12を導体バンプ16上に載置
し、リフロー炉を通すことによって実装用電極13と電子
部品12の各回路とが電気的に接続される。なお、電子部
品12と多層配線基板9表面との間に、熱硬化性樹脂とフ
ィラーとから成るアンダーフィル材17を注入することに
よって、導体バンプ16が保護されるとともに電子部品12
が多層配線基板9に強固に固着される。
【0038】かくして、本発明の電子装置14によれば、
多層配線基板9の信号配線7および接地または電源配線
8と電子部品12の電極とを半田を介して電気的に接続し
て成ることから、特性インピーダンスを安定させること
ができ、高周波信号領域でも安定的に信号が伝達される
電子装置14とすることができる。
【0039】なお、本発明の多層配線基板9および電子
装置14は上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能で
あることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】本発明の多層配線基板および電子装置に
よれば、絶縁層の一つを挟んで上下に配置された配線層
のうち、一方の配線層に線幅が10〜50μmの第一の信号
配線を、他方の配線層に第一の信号配線に対向する線幅
が第一の信号配線よりも両側に50〜100μmずつ広い第
一の接地または電源配線を設けるとともに、他方の配線
層に第一の接地または電源配線に隣接する線幅が10〜50
μmの第二の信号配線を、一方の配線層に第二の信号配
線に対向する線幅が第二の信号配線よりも両側に50〜10
0μmずつ広い第二の接地または電源配線を設けたこと
から、信号配線からの電磁波を対向配置した接地または
電源配線により良好にシールドすることができ、信号配
線の特性インピーダンスを安定させることができ、その
結果、特性インピーダンスの整合により反射ノイズが低
減されて高周波領域でも安定的な信号伝達が可能とな
る。
【0041】また、上下に位置する配線層間に、絶縁層
の略全面をめっきしたベタパターンの電源導体層や接地
導体層を形成する必要がないことから、薄型・小型の多
層配線基板および電子装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板に電子部品を搭載して成る電
子装置の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の多層配線基板の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・絶縁基板 2・・・・・・・絶縁層 3・・・・・・・配線層 7・・・・・・・信号配線 7a・・・・・・第一の信号配線 7b・・・・・・第二の信号配線 8・・・・・・・接地または電源配線 8a・・・・・・第一の接地または電源配線 8b・・・・・・第二の接地または電源配線 9・・・・・・・多層配線基板 12・・・・・・・電子部品 14・・・・・・・電子装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E319 AA03 AA06 AB05 AC02 BB02 CC22 CD25 GG20 5E338 AA03 AA16 BB75 CC01 CC04 CC06 CD02 CD23 CD32 EE13 5E346 AA06 AA12 AA15 AA35 AA43 BB02 BB03 BB04 BB07 BB11 BB15 CC02 CC08 CC31 DD02 DD33 DD47 EE33 FF12 FF45 GG17 GG22 GG25 GG28 HH03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層と、信号配線および接地または電
    源配線を有する配線層とを交互に複数層積層して成り、
    前記絶縁層の一つを挟んで上下に配置された前記配線層
    のうち、一方の配線層に線幅が10〜50μmの第一の
    信号配線を、他方の配線層に前記第一の信号配線に対向
    する線幅が前記第一の信号配線よりも両側に50〜10
    0μmずつ広い第一の接地または電源配線を設けるとと
    もに、前記他方の配線層に前記第一の接地または電源配
    線に隣接する線幅が10〜50μmの第二の信号配線
    を、前記一方の配線層に前記第二の信号配線に対向する
    線幅が前記第二の信号配線よりも両側に50〜100μ
    mずつ広い第二の接地または電源配線を設けて成ること
    を特徴とする多層配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層配線基板に電子部品
    を搭載するとともに、前記信号配線および接地または電
    源配線と電子部品の電極とを半田を介して電気的に接続
    して成ることを特徴とする電子装置。
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