JP2003198126A - 回路基板製造用基板、回路基板および多層配線板 - Google Patents

回路基板製造用基板、回路基板および多層配線板

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JP2003198126A
JP2003198126A JP2001395227A JP2001395227A JP2003198126A JP 2003198126 A JP2003198126 A JP 2003198126A JP 2001395227 A JP2001395227 A JP 2001395227A JP 2001395227 A JP2001395227 A JP 2001395227A JP 2003198126 A JP2003198126 A JP 2003198126A
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metal layer
layer
insulating layer
circuit
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JP2001395227A
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English (en)
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Toru Meura
徹 和布浦
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 位置精度の優れたビアホールまたは導体ポス
トを有する回路基板製造用基板、回路基板および多層配
線板を提供する。 【解決手段】 金属層101と一方の面を接するように
導体回路104とアライメントマーク105が形成さ
れ、絶縁層106が、少なくとも該アライメントマーク
を露出するように、該導体回路を覆うように形成された
回路基板製造用基板であって、該アライメントマークに
より位置合わせされ、レーザ光照射により該絶縁層にビ
アホール107が形成されてなることを特徴とする回路
基板製造用基板、また該ビアホールに該金属層を給電用
電極として電解メッキにより充填されて導体ポスト10
8が形成され、さらに該金属層がエッチングにより除去
されてなる回路基板、更に前記回路基板により、接着剤
層を介し複数枚積層して得られることを特徴とする多層
配線板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板製造用基
板、回路基板および多層配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の高機能化並びに軽薄短
小化の要求に伴い、電子部品の高密度集積化、さらには
高密度実装化が進んできており、これらの電子機器に使
用される半導体パッケージは、従来にも増して、益々小
型化かつ多ピン化が進んできている。
【0003】従来の回路基板はプリント配線板と呼ば
れ、ガラス繊維の織布にエポキシ樹脂を含浸させた、ガ
ラスエポキシ積層板に貼り付けられた銅箔をパターニン
グした後、複数枚重ねて積層接着し、ドリルで貫通穴を
開けて、この穴の壁面に銅メッキを行ってビアを形成
し、層間の電気接続を行った配線基板の使用が主流であ
った。しかし、搭載部品の小型化、高密度化が進み、上
記の配線基板では配線密度が不足して、部品の搭載に問
題が生じるようになってきている。
【0004】このような背景により、近年、ビルドアッ
プ多層配線板が採用されるようになっている。ビルドア
ップ多層配線板は、樹脂のみで構成される絶縁層と導体
とを、積み重ねながら成形される。ビルドアップ工法の
分類方法は多種あるが、絶縁層に注目すると、ビアホー
ルの形成方法から感光性樹脂を用いるフォトビアタイプ
と、非感光性樹脂によるレーザビアタイプに大別され
る。特に、レーザでビアホールを形成する非感光性樹脂
の場合、感光性樹脂と比べて、耐湿性や耐クラック性な
どの特性を付与しやすいため、注目されている。
【0005】通常は、レーザの位置合わせ精度を向上さ
せるため、絶縁層が透明になるように設計し、絶縁層の
下にあるアライメントマークを基準にして、レーザ加工
を行っている。絶縁層の線膨張係数が高い場合には、フ
ィラーなどを添加することにより、低線膨張化すること
ができるが、絶縁層が不透明になることが多い。そのよ
うな場合、X線による認識方式などで対応する必要があ
り、位置合わせ精度が低下するという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、位置精度の
優れたビアホールまたは導体ポストを有する回路基板製
造用基板、回路基板および多層配線板を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
金属層と一方の面を接するように導体回路とアライメン
トマークが形成され、絶縁層が、少なくとも該アライメ
ントマークを露出するように、該導体回路を覆うように
形成された回路基板製造用基板であって、該アライメン
トマークにより位置合わせされ、レーザ光照射により該
絶縁層にビアホールが形成されてなることを特徴とする
回路基板製造用基板、(2)両端にスプロケットホール
を有する前記第1項記載の回路基板製造用基板、(3)
導体回路が、絶縁層から一方の面を露出するように該絶
縁層中に埋め込まれており、該導体回路の露出面とは反
対側の面上に、該絶縁層を貫通する導体ポストが形成さ
れた回路基板であって、該絶縁層の導体回路が露出する
面に金属層を設け、該金属層の絶縁層が接する面上にア
ライメントマークが露出して形成され、該アライメント
マークにより位置合わせされ、レーザ光照射により該絶
縁層にビアホールが形成され、該ビアホールに該金属層
を給電用電極として電解メッキにより充填されて導体ポ
ストが形成され、さらに該金属層がエッチングにより除
去されてなることを特徴とする回路基板、(4)前記第
1項又は第2項記載の回路基板製造用基板により得られ
た回路基板、(5)前記第3項又は第4項記載の回路基
板により、接着剤層を介し複数枚積層して得られること
を特徴とする多層配線板、である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるもの
ではない。
【0009】図1及び図2は、本発明の実施形態である
回路基板製造用基板及び回路基板の製造方法の一例を説
明するための図である。以下に、本発明の回路基板製造
用基板及び回路基板の製造方法について詳細に説明す
る。
【0010】本発明の回路基板の製造方法としては、ま
ず、金属層101上に、パターニングされたメッキレジ
スト102を形成する(図1(a))。メッキレジスト
102は、例えば、金属層101上に紫外線感光性のド
ライフィルムレジストをラミネートし、ネガフィルム等
を用いて選択的に露光し、その後、現像することにより
形成することができる。また、液状レジストをカーテン
コートやロールコータで塗布し、同様に露光・現像を行
うことにより形成することもできる。
【0011】金属層101の材質は、この製造方法に適
するものであれば、どのようなものでも良いが、特に、
使用される薬液に対して耐性を有するものであって、最
終的にエッチングにより除去可能であることが必要であ
る。そのような金属層101の材質としては、例えば、
銅、銅合金、42合金、ニッケル等が挙げられる。金属
層101の厚みは、この製造方法に適するものであれ
ば、どのようなものでもよい。金属層101としては、
金属板、金属箔等を用いることができる。特に、銅箔、
銅板、銅合金板は、電解メッキ品・圧延品を選択できる
だけでなく、様々な厚みのものを容易に入手できるた
め、金属層101として使用するのに好ましい。
【0012】次に、金属層101を電解メッキ用リード
(給電用電極)として、レジスト金属層103を電解メ
ッキにより形成する。(図1(b))。この電解メッキ
により、金属層101上のメッキレジスト102が形成
されていない部分に、レジスト金属層103が形成され
る。レジスト金属層103の材質は、この製造方法に適
するものであればどのようなものでも良いが、特に、最
終的に金属層101をエッチングにより除去する際に使
用する薬液に対して耐性を有することが必要である。レ
ジスト金属層103の材質としては、例えば、ニッケ
ル、金、錫、銀、半田、パラジウム等が挙げられる。な
お、レジスト金属層103を形成する目的は、金属層1
01をエッチングする際に使用する薬液により、導体回
路104がエッチングされるのを防ぐことである。例え
ば、金属層101の材質が銅(銅箔、銅板または銅合金
板)で、導体回路104の材質が銅の場合には、レジス
ト金属層103の材質として、金を選択するのが最も好
ましい。レジスト金属層103の材質を金にすること
で、金属層101をエッチングする際に用いるほとんど
のエッチング液(一般的には、塩化第二鉄溶液、塩化第
二銅溶液)に耐性を有するだけでなく、層間接合時の半
田濡れ性を確保しやすくなるという利点がある。また、
レジスト金属層103の材質として、ニッケル、錫また
は半田を選択する方法もあるが、通常の酸系のエッチン
グ液では溶解するため、アルカリ系のエッチング液(塩
化アンモニウム溶液)を使用する必要があるという欠点
があるものの、金と比べて低コストであるという利点も
ある。
【0013】一方で、金属層101をエッチングする際
に使用する薬液に対して、図1(c)に示す導体回路1
04が耐性を有している場合は、このレジスト金属層1
03は不要である。また、レジスト金属層103は導体
回路104と同一のパターンである必要はなく、金属層
101上にメッキレジスト102を形成する前に、金属
層101の全面にレジスト金属層103を形成しても良
い。その場合は、金属層101をエッチングにより除去
した後、導体回路104がエッチングされない薬液を用
いて、レジスト金属層103をエッチングする必要があ
る。
【0014】次に、金属層101を電解メッキ用リード
(給電用電極)として、導体回路104およびアライメ
ントマーク105を電解メッキにより形成する(図1
(c))。この電解メッキにより、金属層101上のメ
ッキレジスト102が形成されていない部分に、導体回
路104およびアライメントマーク105が形成され
る。導体回路104およびアライメントマーク105の
材質としては、この製造方法に適するものであればどの
ようなものでも良いが、例えば、銅、ニッケル、金、
錫、銀、パラジウム等が挙げられる。特に、導体回路1
04の材質を銅にすることで、低抵抗で安定した導体回
路104が得られる。アライメントマーク105のパタ
ーンは、特に限定されることはなく、自由なパターンと
してよい。
【0015】次に、メッキレジスト102を除去し(図
1(d))、続いて、形成した導体回路104上に絶縁
層106を形成する(図1(e))。ここで、少なくと
もアライメントマーク105が露出するように、また、
更には、その周辺部も露出するように、かつ、導体回路
104を覆うように絶縁層が形成されるようにする。ア
ライメントマークが露出することにより、絶縁層106
が透明であるか不透明であるかに関わりなく、アライメ
ントマーク105を認識することができるため、アライ
メントマーク105を位置合わせの基準として、レーザ
光照射によりビアホール107を位置精度良く形成する
ことができる。
【0016】絶縁層106を構成する樹脂は、この製造
方法に適するものであれば、どのようなものでも使用で
きる。また、絶縁層106の形成方法は、使用する樹脂
に応じて適した方法で良く、例えば、樹脂ワニスを印
刷、カーテンコート、バーコートにより、直接、塗布す
る方法や、ドライフィルムタイプの樹脂を真空ラミネー
トにより積層する方法が挙げられる。また、ドライフィ
ルムタイプの樹脂は取扱が容易であるだけでなく、生産
性に優れる利点がある。一方で、市販されている樹脂付
銅箔(例えば、ビルドアップ多層配線板用)は入手が容
易であり、真空ラミネート・真空プレスにより導体回路
104の凹凸を埋め込みながら成形し、最後に銅箔をエ
ッチングすれば、絶縁層106の表面が導体回路104
の凹凸に影響されることなく、非常に平坦に形成するこ
とができる。また、絶縁層106の表面には銅箔表面の
微細な粗化形状が転写されるため、図2(i)に示す接
着剤層110との密着性を確保することができる利点も
ある。
【0017】絶縁層106に用いる樹脂には、熱可塑性
樹脂でも熱硬化性樹脂でも使用でき、ポリアミド樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテル
イミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルフィド樹脂、ポ
リキノリン樹脂、ポリノルボルネン樹脂、ポリベンゾオ
キサゾール樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂などが使
用できる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド・ト
リアジン樹脂、トリアゾール樹脂、ポリシアヌレート樹
脂、ポリイソシアヌレート樹脂、ベンゾシクロブテン樹
脂、などが挙げられる。上記の樹脂は単独で使用しても
よく、複数を混合して使用しても良い。
【0018】次に、アライメントマーク105を位置合
わせの基準として、形成した絶縁層106にレーザ光照
射によりビアホール107を形成して、本発明の第1の
実施の形態である位置の精度が良いビアホールが形成さ
れた回路基板製造用基板が得られる(図1(f))。レ
ーザとしては、エキシマレーザ、UVレーザ、炭酸ガス
レーザなどが使用できる。既に詳述の通り、アライメン
トマーク105およびその周辺部には絶縁層106が形
成されていないため、アライメントマーク105を容易
に認識することができ、その結果、ビアホール107は
位置精度良く形成される。
【0019】次に、金属層101を電解メッキ用リード
(給電用電極)として、導体ポスト108を電解メッキ
により形成する(図1(g))。この電解メッキによ
り、絶縁層106のビアホール107が形成されている
部分に、導体ポスト108が形成される。電解メッキに
より導体ポスト108を形成する場合には、メッキ電流
密度や、メッキ浴への添加剤を選択することによって、
導体ポスト108の先端形状を平坦な形状から凸状まで
自由に制御することができる。導体ポスト108の材質
としては、この製造方法に適するものであればどのよう
なものでも良く、例えば、銅、ニッケル、金、錫、銀、
パラジウム等が挙げられる。特に、銅を用いることで、
低抵抗で安定した導体ポスト108が得られる。
【0020】次に、導体ポスト108の先端表面に、接
合用金属材料層109を形成する(図2(h))。接合
用金属材料層109の形成方法としては、無電解メッキ
により形成する方法、金属層101を電解メッキ用リー
ド(給電用電極)として電解メッキにより形成する方
法、接合用金属材料を含有するペーストを印刷する方法
等が挙げられる。印刷による方法では、印刷用マスクを
導体ポスト108に対して精度良く位置合せする必要が
あるが、無電解メッキや電解メッキによる方法では、導
体ポスト108の表面以外に接合用金属材料層109が
形成されることがないため、導体ポスト108の微細化
・高密度化にも対応しやすい。特に、電解メッキによる
方法では、無電解メッキによる方法よりも、メッキ可能
な金属が多種多様であり、また薬液の管理も容易である
ため、非常に好適である。
【0021】接合用金属材料層109を形成する目的
は、図4(a)で示すと、被接続層401の被接合部4
02と導体ポスト108bとを金属接合させることであ
る。したがって、必ずしも導体ポスト108bの表面に
接合用金属材料層109bを形成する必要があるわけで
はなく、被接合部402の表面に形成しても構わない。
また、導体ポスト108bそのものを接合用金属材料で
構成すれば、被接合部402と導体ポスト108bとの
金属接合は確保されるため、接合用金属材料層109b
は不要である。また、図4(a)中の回路基板114b
のレジスト金属層103bそのものを接合用金属材料で
構成すれば、当然、回路基板114aの接合用金属材料
層109aは不要となる。以上のように、導体ポストお
よび接合用金属材料層の構成としては、導体ポスト1
08表面に接合用金属材料層109を形成する、被接
合部402表面に接合用金属材料層を形成する、導体
ポスト108そのものを接合用金属材料で構成する、
レジスト金属層103を接合用金属材料で構成すること
があげられ、これら〜は本発明に含まれるものとす
る。接合用金属材料層109の材質としては、被接続層
401の被接合部402と金属接合可能な金属であれば
どのようなものでもよく、例えば、半田が挙げられる。
半田の中でも、SnやIn、もしくはSn、Ag、C
u、Zn、Bi、Pd、Sb、Pb、In、Auの少な
くとも二種からなる半田を使用することが好ましい。よ
り好ましくは、環境に優しいPbフリー半田である。
【0022】次に、支持基材111上に接着剤層110
を形成した2層体(接着剤層110付き支持基材11
1)の接着剤層110面を、絶縁層106表面と接合用
金属材料層109表面とを覆うように密着させることに
より、支持基材及び金属層付き基板112を得る(図2
(i))。支持基材111への接着剤層110形成は、
使用する樹脂に応じて適した方法で良く、例えば、樹脂
ワニスを印刷、カーテンコート、バーコート等により直
接塗布する方法や、ドライフィルムタイプの樹脂を常圧
ラミネート、真空ラミネート、常圧プレス、真空プレス
等により積層する方法等が挙げられる。2層体の密着方
法としては常圧ラミネート、真空ラミネート、常圧プレ
ス、真空プレス等を用いることができる。接着剤層11
0用いる樹脂としては、接着機能を有するものであれば
どのようなものでも良いが、特に、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂な
ど、耐熱性と絶縁性が良好な樹脂を用いることが好まし
い。また、支持基材及び金属層付き基板112を得る方
法としては、上記の方法以外に、接着剤層110及び支
持基材111を、逐次に形成する方法が挙げられる。即
ち、絶縁層106表面と接合用金属材料層109を覆う
ように接着剤層110形成し、続いて、接着剤層110
覆うように支持基材111を密着させる方法も用いるこ
とができる。
【0023】支持基材111の材質は、この製造方法に
適するものであれば、特にどのようなものでも良いが、
特に、使用する薬液に耐性を有し、工程中に接着剤層1
10との界面に剥離を生じず、最終的には回路基板に損
傷を与えることなく剥離が可能であることが必要であ
る。その支持基材111には熱可塑性樹脂フィルム、熱
硬化性樹脂フィルムのいずれでも使用することができ
る。具体的には、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポ
リエーテル系、ポリカーボネート系、ポリエステル系、
ポリウレタン系、フェノール系、アミノ系、エポキシ
系、ポリイミド系、ポリサルホン系、ポリケトン系、シ
アネート系等がある。特に線膨張係数が小さいポリイミ
ド系フィルムを使用することが好ましい。また、より安
価であり、各工程後における接着剤層110との離型性
に優れるポリエステル系フィルムを使用することも好ま
しい。
【0024】次に、金属層101をエッチングにより除
去して支持基材付き基板113を得る(図2(j))。
金属層101と導体回路104との間にレジスト金属層
103が形成されており、そのレジスト金属層103
は、金属層101をエッチングにより除去する際に使用
する薬液に対して耐性を有しているため、金属層101
をエッチングしてもレジスト金属層103がエッチング
されることがなく、結果的に導体回路104がエッチン
グされることはない。金属層101の材質が銅、レジス
ト金属層の材質がニッケル、錫または半田の場合、市販
のアンモニア系エッチング液を使用することができる。
金属層101の材質が銅、レジスト金属層103の材質
が金の場合、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液を含め、
ほとんどのエッチング液を使用することができる。ま
た、アライメントマーク105およびその周辺部には絶
縁層106が形成されていないため、金属層103をエ
ッチングした際に、アライメントマーク105も除去さ
れる。
【0025】次に、支持基材付き基板113を加熱乾燥
し、支持基材111を接着剤層110から剥離して、本
発明の第2の実施形態である回路基板114を得る(図
2(k))。加熱乾燥においては、金属層のエッチング
や大気中放置によって、回路基板114に含まれる水分
を除去することができる。支持基材111の剥離方法
は、どのような方法でもよいが、支持基材付き基板11
3を吸着冶具により吸着固定した状態で、剥離する方法
が挙げられる。
【0026】なお、図2においては、絶縁層106の接
合用金属材料層109が露出している側に接着剤層11
0を形成する一例を示したが、接着剤層110を形成す
る目的は、図4に示すように、回路基板と被接続層40
1、または、回路基板同士を接着することであるため、
絶縁層106のレジスト金属103が露出している側
に、接着剤層110を形成しても構わない。当然、被接
続層401の表面に形成しても構わない。したがって、
これらの構成は本発明に含まれることとする。
【0027】続いて、これまでに回路基板114の製造
工程を、長尺として、連続的に行う方法について説明す
る。図3は、金属層101の両端にスプロケットホール
115を有し、長尺化された回路基板製造用基板(図1
(e)に相当)を示す上面図および正面図である。回路
基板を長尺化することにより、リール・トゥ・リールを
適用することができるため、生産性に優れ、工程が簡略
化し、低コスト化につながる。
【0028】次に、回路基板114の製造工程を、連続
的に行う方法について説明する。まず、長尺の金属層1
01の両端にスプロケットホール115を設ける。この
スプロケットホール115の形成方法としては、エッチ
ングや打ち抜きなど、どのような方法でもかまわない。
【0029】メッキレジスト102の形成、レジスト金
属層103、導体回路104およびアライメントマーク
105の形成、メッキレジスト102の剥離、絶縁層1
06の形成、ビアホール107の形成、導体ポスト10
8および接合金属層の形成、接着剤層110および支持
基材111の積層まで、各工程において、すでに記述し
た方法で、リール・トゥ・リールを適用してもできる方
法であればどのような方法でも良い。
【0030】長尺化された支持基材及び金属層付き基板
112の金属層101をエッチングにより除去して、長
尺化された支持基材付き基板113を得る。このあと、
長尺化された支持基材付き基板113を枚葉に切り出
し、加熱乾燥後に支持基材111を剥離すると回路基板
114を得る。
【0031】続いて、多層配線板の製造方法(一括積層
方式)について、図4により詳細に説明する。図4
(a)に示す工程は、図2(k)により得られる回路基
板114を使用した多層配線板の製造方法の一例を説明
するための図であり、図4(b)は得られる多層配線板
の構造の一例を示す断面図である。
【0032】まず、回路基板114a〜114dと被接
続層401とを位置合わせする(図4(a))。位置合
わせは、回路基板114a〜114dおよび被接続層4
01に、予め形成されている位置決めマークを、画像認
識装置により読み取り位置合わせする方法、位置合わせ
用のピン等で位置合わせする方法等を用いることができ
る。なお、図4(a)では、被接続層401として、多
層配線板403にリジッド性を持たせるために用いるF
R−4等のコア基板を使用する例を示しているが、被接
続層401の材質や構造は何ら限定されるものではな
い。
【0033】最後に、回路基板114a〜114dおよ
び被接続層401を一括して加熱・加圧して、全層の接
合用金属材料層を一括して溶融させて層間接続を行い、
多層配線板403を得る(図4(b))。加熱・加圧す
る方法としては、例えば真空プレスを用いて、接合用金
属材料層109bが接着剤層110bを排除して、被接
合部402と導体ポスト108bとを接合用金属材料層
109bにより金属接合するまで加熱・加圧し、さらに
接着剤層110bを硬化させて、回路基板114a〜1
14dと被接続層401とを接着する方法が挙げられ
る。
【0034】本発明の最大の特徴は、アライメントマー
クおよびその周辺部には絶縁層が形成されていないた
め、絶縁層が不透明であっても、アライメントマークを
容易に認識でき、ビアホール形成時の位置合わせ基準と
することで、ビアホールを位置精度良く形成できること
である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、認識性の高いアライメ
ントマークを設けることで、絶縁層が不透明であって
も、位置精度の優れたビアホールまたは導体ポストを有
する回路基板および多層配線板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である回路基板の製造方法の
一例を説明するための断面図である。
【図2】本発明の実施形態である回路基板の製造方法の
一例を説明するための断面図である(図1の続き)。
【図3】本発明の実施形態であるスプロケットホールを
有し、長尺化された回路基板の一例を説明するための上
面図および断面図である。
【図4】本発明の実施形態である回路基板を用いた場合
の、多層配線板の製造方法(一括積層方式)の一例を説
明するための断面図である。
【符号の説明】
101:金属層 102:メッキレジスト 103、103b:レジスト金属層 104:導体回路 105:アライメントマーク 106:絶縁層 107:ビアホール 108、108b:導体ポスト 109、109a、109b:接合用金属材料層 110、110b:接着剤層 111:支持基材 112、113:基板 114、114a、114b、114c、114d:回
路基板 115:スプロケットホール 401:被接続層 402:被接合部 403:多層配線板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層と一方の面を接するように導体回
    路とアライメントマークが形成され、絶縁層が、少なく
    とも該アライメントマークを露出するように、該導体回
    路を覆うように形成された回路基板製造用基板であっ
    て、該アライメントマークにより位置合わせされ、レー
    ザ光照射により該絶縁層にビアホールが形成されてなる
    ことを特徴とする回路基板製造用基板。
  2. 【請求項2】 両端にスプロケットホールを有する請求
    項1記載の回路基板製造用基板。
  3. 【請求項3】 導体回路が、絶縁層から一方の面を露出
    するように該絶縁層中に埋め込まれており、該導体回路
    の露出面とは反対側の面上に、該絶縁層を貫通する導体
    ポストが形成された回路基板であって、該絶縁層の導体
    回路が露出する面に金属層を設け、該金属層の絶縁層が
    接する面上にアライメントマークが露出して形成され、
    該アライメントマークにより位置合わせされ、レーザ光
    照射により該絶縁層にビアホールが形成され、該ビアホ
    ールに該金属層を給電用電極として電解メッキにより充
    填されて導体ポストが形成され、さらに該金属層がエッ
    チングにより除去されてなることを特徴とする回路基
    板。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の回路基板製造用基
    板により得られた回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の回路基板を、接着
    剤層を介し複数枚積層して得られることを特徴とする多
    層配線板。
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