JP2003198048A - 半導体発光素子駆動装置 - Google Patents

半導体発光素子駆動装置

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JP2003198048A
JP2003198048A JP2001400927A JP2001400927A JP2003198048A JP 2003198048 A JP2003198048 A JP 2003198048A JP 2001400927 A JP2001400927 A JP 2001400927A JP 2001400927 A JP2001400927 A JP 2001400927A JP 2003198048 A JP2003198048 A JP 2003198048A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体発光素子への注入電流の上下限を設定
し、高出力動作時においても放熱を十分に行う。 【解決手段】 入力信号発生部25は伝達信号に応じた
入力信号をトランジスタ22のベースに入力する。トラ
ンジスタ22のエミッタとグランドとの間にはリミッタ
回路23を接続し、リミッタ回路23と並列に半導体レ
ーザ21を接続している。こうして、半導体レーザ21
に印加される入力信号電圧の上限値あるいは下限値をリ
ミッタ回路23によって制限し、半導体レーザ21の破
損を防止する。また、配線パターン面積が大きいグラン
ド側に半導体レーザ21を接続して、高出力動作時の放
熱を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体発光素子
を駆動する半導体発光素子駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来の半導体発光素子駆動装
置の一例を示す回路図を示す。尚、図17においては、
半導体発光素子として半導体レーザを用いている。この
半導体レーザ駆動装置は、トランジスタ1と、トランジ
スタ1のエミッタとグランドとの間に接続された抵抗2
と、トランジスタ1のコレクタと電圧源4との間に介設
された半導体レーザ3と、トランジスタ1のベースに入
力信号を与える入力信号発生部5で構成されている。
【0003】上記トランジスタ1のベース電圧は、入力
信号発生部5からの直流成分と交流の入力信号成分とが
加えられた電圧となる。これによって、ベース電流も同
様に直流成分と交流の入力信号成分の和となる。そうす
ると、半導体レーザ3に流れる電流は、トランジスタ1
の増幅作用によってコレクタの直流成分と交流成分との
和となる。
【0004】また、特開平11‐307850号公報に
開示されているような半導体レーザ駆動装置が提案され
ている。この半導体レーザ駆動装置では、図18に示す
ように、トランジスタ6のエミッタとグランドの間に抵
抗7を接続し、トランジスタ6のコレクタと電圧源8と
の間に半導体レーザ9を接続し、トランジスタ6のベー
スには、抵抗7のトランジスタ6側の電圧VRと入力信
号発生部11で発生された入力信号の電圧とをオペアン
プ10によって比較して、その差に応じた出力を抵抗1
2を介して供給するようにしている。
【0005】さらに、上記トランジスタ6のコレクタ側
には、半導体レーザ9に過大な電流が流れないように、
あるいは、半導体レーザ9ヘの電流を遮断するように、
半導体レーザ9と並列にバイパス回路13を接続してい
る。したがって、バイパス回路13をダイオードで構成
した場合には、このダイオードの順方向電圧以上に過大
な電圧信号が半導体レーザ9には印加されないことにな
る。また、バイパス回路13をトランジスタで構成した
場合には、このトランジスタのコレクタ‐エミッタ間電
圧がこのトランジスタと並列に接続された半導体レーザ
9の動作電圧よりも低いため、トランジスタがオンする
と電流の殆どはバイパス回路13に流れて半導体レーザ
9ヘは流れないことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体発光素子駆動装置には、以下のような問題が
ある。すなわち、図17に示す半導体レーザ駆動装置に
おいては、何らかの原因によって入力信号発生部5から
の信号電圧に変動があった場合には、トランジスタ1に
よってベース電流の変動分ΔIBが直流電流増幅率hFE
分だけ増幅されるため、hFE×ΔIBだけ増大した過大
な電流が半導体レーザ3に流れることになる。その結
果、半導体レーザ3にダメージまたは破損が生じること
になる。さらに、半導体レーザ3から過大な光が放射さ
れると、目に損傷を与えてしまう可能性がある。
【0007】また、図18に示す半導体レーザ駆動装置
の場合には、バイパス回路13をトランジスタで構成し
た場合には半導体レーザ9に電流が流れないため、半導
体レーザ9ヘの電流が停止されて入力信号発生部11か
らの信号電流が有する情報が遮断されてしまうという問
題がある。さらに、図18に示す半導体レーザ駆動装置
においては、抵抗7のトランジスタ6側の電圧VRと入
力信号発生部11で発生された入力信号の電圧との差に
応じた電圧信号がトランジスタ6のベースに供給するた
めに瞬時の過大電流には対応できない。したがって、そ
の場合には、半導体レーザ9に過大な電流が瞬時に流れ
ることになり、半導体レーザ9が破損したり、人に害を
及ぼす可能性がある。
【0008】さらに、図17および図18に示す半導体
レーザ駆動装置においては、通常の注入電流レベルにお
いても半導体レーザ3,9の発熱量は、駆動装置全体の
発熱量の多くを占めるため、放熱を促進させる必要があ
る。上述したように、半導体レーザ3,9は、トランジ
スタ1,6に対してグランド側ではなく電圧源4,8側に
接続されている。そして、通常、配線パターンの面積は
電圧源4,8側よりもグランド側が大きくなっている。
したがって、特に高出力で半導体レーザ3,9を駆動す
る場合は、熱飽和や特性劣化を引き起こす可能性があ
る。
【0009】また、上記両半導体レーザ駆動装置におい
ては、半導体レーザ3,9を駆動している場合に、入力
信号発生部5,11からの注入電流の下限を設定するこ
とはできない。したがって、発振閾値以下の電流でも流
れることが可能であり、その場合には応答速度が遅くな
るという問題もある。
【0010】そこで、この発明の目的は、半導体発光素
子の破損を防止できると共に、半導体発光素子への注入
電流の上下限を設定でき、高出力動作時においても放熱
を十分に行うことができる半導体発光素子駆動装置およ
び半導体レーザ駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、伝達された信号に応じて変調された入
力信号を発生する入力信号発生部と,上記入力信号を増
幅する信号増幅手段を有して,上記信号増幅手段によっ
て増幅された増幅信号によって半導体発光素子を駆動す
る半導体発光素子駆動装置において、上記半導体発光素
子は,直接あるいは抵抗のみを介して接地されると共
に、上記信号増幅手段と半導体発光素子との間に介設さ
れて,上記信号増幅手段から半導体発光素子への信号電
圧あるいは信号電流における上限値および下限値の少な
くとも何れか一方を制限するリミッタ回路を備えたこと
を特徴としている。
【0012】上記構成によれば、直接あるいは抵抗のみ
を介して接地された半導体発光素子と入力信号を増幅す
る信号増幅手段との間に介設されたリミッタ回路によっ
て、上記信号増幅手段から半導体発光素子への信号電圧
あるいは信号電流の上限値あるいは下限値が制限され
る。したがって、上記半導体発光素子に過大な電流が流
れて、上記半導体発光素子の破損や目に損傷を与えるよ
うな過剰な光の放射が防止される。さらに、上記半導体
発光素子の発光閾値以下の電流が流れて、上記半導体発
光素子の応答速度が遅くなることが防止される。
【0013】このように、上記リミッタ回路が動作して
いる際にも上記半導体発光素子には電流が流れるため、
入力信号発生部からの入力信号が有する情報の光出力が
遮断されることはない。さらに、上記半導体発光素子
は、広い面積を有するグランドに直接接続して放熱性の
向上を図ることが可能になる。
【0014】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記リミッタ回路は、ツェナ
ーダイオードを含んで構成されている。
【0015】この実施例によれば、上記リミッタ回路を
構成するツェナーダイオードの両端には逆方向電圧の変
化に拘らず一定値のツェナー電圧が発生する。したがっ
て、上記半導体発光素子とリミッタ回路を並列に接続す
れば、上記半導体発光素子への信号電圧の上限値が、簡
単な構成によって制限される。
【0016】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記リミッタ回路は、ダイオ
ードを含んで構成された並列ダイオードクリッパであ
る。
【0017】この実施例によれば、上記信号増幅手段か
ら半導体発光素子への信号電圧が、上記リミッタ回路を
構成するダイオードの順方向電圧よりも高くなると、上
記ダイオードが導通状態となる。したがって、上記半導
体発光素子への信号電圧の上限値が制限される。その際
に、上記ダイオードが複数個直列に接続されて成る場合
には、信号電圧の上限値が所望の電圧に微調整可能にな
る。
【0018】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記リミッタ回路は、ダイオ
ードを含んで構成された直列ダイオードクリッパであ
る。
【0019】この実施例によれば、上記リミッタ回路を
構成するダイオードの両端電圧が当該ダイオードの順方
向電圧より高くなると、当該ダイオードが導通状態とな
る。したがって、上記信号増幅手段から半導体発光素子
への信号電圧の上限値が制限される。その際に、上記ダ
イオードが複数個直列に接続されて成る場合には、出力
信号電圧の上限値が所望の電圧に微調整可能になる。
【0020】また、1実施例では、この発明の上記リミ
ッタ回路に並列ダイオードクリッパあるいは直列ダイオ
ードクリッパを有する半導体発光素子駆動装置におい
て、上記リミッタ回路は、定電圧発生回路を含んで構成
されている。
【0021】この実施例によれば、上記リミッタ回路を
構成するダイオードが導通状態となった後における上記
半導体発光素子への信号電圧は、定電圧発生回路によっ
て、定電圧に保たれる。こうして、上記信号増幅手段か
ら半導体発光素子への信号電圧の上限値が、より確実に
制限される。
【0022】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記リミッタ回路は、トラン
ジスタを含んで構成されている。
【0023】この実施例によれば、上記リミッタ回路を
構成するトランジスタの制御端子に上記信号増幅手段か
らの増幅信号を入力することによって、上記トランジス
タを流れる電流の上限値、延いては上記半導体発光素子
を流れる電流の上限値が制限される。
【0024】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記リミッタ回路は、ダイオ
ードと定電圧発生回路とを含んで構成された並列ダイオ
ードクリッパ、および、ダイオードと抵抗と定電圧発生
回路を含んで構成された直列ダイオードクリッパを含ん
で構成されている。
【0025】この実施例によれば、ダイオードと定電圧
発生回路とを含んで構成された並列ダイオードクリッパ
によって、上記半導体発光素子への信号電圧の上限値が
制限される。さらに、ダイオードと抵抗と定電圧発生回
路を含んで構成された直列ダイオードクリッパによっ
て、上記半導体発光素子への信号電圧の下限値が制限さ
れる。こうして、上記信号電圧の上限値と下限値との両
方が制限される。
【0026】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記定電圧発生回路は、3端
子レギュレータあるいはICレギュレータである。
【0027】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記定電圧発生回路は、抵抗
とコンデンサとの並列回路である。
【0028】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記定電圧発生回路を構成す
るコンデンサと直列に定電流ダイオードを接続してい
る。
【0029】この実施例によれば、上記定電流ダイオー
ドによって、上記定電圧発生回路を構成するコンデンサ
に流れ込む電流値の上限が制限される。したがって、上
記コンデンサを小容量化することが可能になり、装置の
小型化を図ることが可能になる。
【0030】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記半導体発光素子は半導体
レーザであり、上記半導体レーザは,基板に配置されて
上記半導体レーザからのレーザ光を反射させる反射構造
物内に,上記基板上に形成された金属面にカソードを直
接導通させて搭載されている。
【0031】この実施例によれば、半導体レーザのカソ
ードが、基板上に形成された金属面に直接導通されてい
る。したがって、広い面積を有する上記金属面によって
上記半導体レーザの放熱性が促進される。
【0032】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記反射構造物は、金属で構
成されると共に、上記基板の裏面に形成された金属面に
接触するように上記基板内に埋め込まれている。
【0033】この実施例によれば、上記半導体レーザ
は、金属で構成された反射構造物内に搭載されている。
したがって、上記金属面による放熱性の促進に加えて、
上記反射構造物によっても放熱性が促進される。その際
に、上記反射構造物は基板内に埋め込まれているので装
置の高さが抑えられる。
【0034】また、1実施例では、この発明の半導体発
光素子駆動装置において、上記反射構造物は、金属で構
成されると共に、上記基板の表面に形成された金属面上
にこの金属面に接触して配置されている。
【0035】この実施例によれば、上記半導体レーザ
は、金属で構成された反射構造物内に搭載されている。
したがって、上記金属面による放熱性の促進に加えて、
上記反射構造物によっても放熱性が促進される。その際
に、上記反射構造物の容積を変えて熱容量を大きくし
て、より放熱性を促進することが可能になる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0037】<第1実施形態>図1は、本実施の形態の
半導体発光素子駆動装置における回路図である。尚、図
1においては、半導体発光素子として半導体レーザ21
を用いている。すなわち、半導体レーザ21を、トラン
ジスタ22のエミッタ側に接続している。さらに、リミ
ッタ回路23を、トランジスタ22のエミッタ側(つま
り、本半導体レーザ駆動回路の出力側)に、半導体レー
ザ21と並列に接続している。そして、半導体レーザ2
1のカソードが、リミッタ回路23を介してまたは直接
接地されている。また、トランジスタ22のコレクタに
はトランジスタ駆動用電圧源(以下、単に電圧源という)
24が接続されており、ベースには入力信号発生部25
によって伝達信号に応じて変調された入力信号が供給さ
れる。
【0038】上記構成の半導体レーザ駆動装置によれ
ば、本半導体レーザ駆動装置が動作状態においてトラン
ジスタ22のベースに過大な信号電流が入力された場合
に、トランジスタ22の増幅作用によって半導体レーザ
21にも過大な電流が流れることになる。ところが、半
導体レーザ21と並列にリミッタ回路23が接続されて
いるため、このリミッタ回路23によって半導体レーザ
21に流れる電流が制限されるのである。
【0039】その結果、上記半導体レーザ21の破損や
目に損傷を与えるような過剰な光の放射を防止すること
ができる。また、リミッタ回路23が動作している際に
も半導体レーザ21には電流が流れるため、入力信号発
生部25からの入力信号が有する情報の光出力が遮断さ
れることはない。さらに、半導体レーザ21は、トラン
ジスタ22のエミッタ側に接続されている。したがっ
て、半導体レーザ21に入力される信号の反転を回避で
きるのである。尚、半導体レーザ21は、チップタイプ
およびカンタイプの何れであっても構わない。
【0040】(第1実施例)図2は、本実施の形態におけ
る第1実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回
路23を、ツェナーダイオード26で構成している。こ
のツェナーダイオード26は、トランジスタ22のエミ
ッタとグランドとの間に、半導体レーザ21と抵抗27
との直列回路と並列になるように接続されている。但
し、ツェナーダイオード26のカソードがトランジスタ
22のエミッタ側であり、アノードがグランド側であ
る。尚、半導体レーザ21は、そのカソードがグランド
側になっている。また、トランジスタ22のコレクタと
電圧源24との間には抵抗28を介設し、トランジスタ
22のベースと入力信号発生部25との間には抵抗29
を介設している。
【0041】尚、上記ツェナーダイオード26の代わり
に、バリスタ,ガスチューブアレスタ,半導体アレスタお
よびシリコンサージ防護素子の何れかを用いても差し支
えない。
【0042】本実施例の半導体レーザ駆動装置において
は、上記ツェナーダイオード26は逆方向電圧の変化に
拘らず一定値のツェナー電圧VZDを発生する。したがっ
て、トランジスタ22のベースに過大な電圧の入力信号
が入力されてもエミッタ側に過大な電位を発生すること
はない。そのために、トランジスタ22のエミッタ側に
接続された半導体レーザ21に流れる電流の上限を制御
することができるのである。
【0043】本実施例における半導体レーザ21の端子
間電圧の計算例を図3に示す。ここで、図3(a)はツェ
ナーダイオード26が有る場合であり、図3(b)はツェ
ナーダイオード26が無い場合である。尚、抵抗28の
抵抗値をR1とし、抵抗29の抵抗値をR2とし、抵抗2
7の抵抗値をR3とした場合、各条件は、R1=R2=1
0Ω、R3=200Ω、VZD=3.0V、入力信号のバイ
アス電圧=2.5V、入力信号の振幅=5Vである。ツ
ェナーダイオード26が無い場合には、半導体レーザ2
1の端子間電圧の最大値は約4.2Vとなる。ところ
が、ツェナーダイオード26が有る場合には、半導体レ
ーザ21の端子間電圧の波形における上部が制限されて
最大値が約3.1Vに抑えられていることが判る。
【0044】ところで、本実施例の半導体レーザ駆動装
置を、図4の断面図に示すように、金属面にカソードが
接続されて金属面上にマウントされたチップタイプの半
導体レーザ21をプリント基板上に搭載して実現する場
合には、半導体レーザ21を高出力で動作させる際に、
上記金属面がステムよりも放熱性が良いために、電圧源
24側およびグランド側の何れに半導体レーザ21を接
続しても熱を効率よく放散させることができる。
【0045】その場合、図4(a)に示すように、プリン
ト基板30の表面に設けられた直線の傾斜面を有する凹
部の表面に金属面が形成されて成る反射構造体31中に
半導体レーザ21を実装する際に、少なくとも反射構造
体31より大きな面積の金属面32をプリント基板30
の表面上に形成し、反射構造体31の金属面を金属面3
2に接続させることによって放熱性を促進することがで
きるのである。
【0046】また、図4(b)に示すように、プリント基
板33の裏面上に金属面34を形成し、プリント基板3
3の表面に上記金属面34を露出させて反射構造体35
を設ける。そして、反射構造体35の底である金属面3
4上に半導体レーザ21を実装してもよい。この場合に
は、プリント基板33の表面では確保できないような広
い金属面34に半導体レーザ21を接続させることがで
きるため放熱により有利である。
【0047】また、図4(c)に示すように、プリント基
板36の表面上に金属面37を形成し、この金属面37
上に金属製の反射構造体38を搭載し、この反射構造体
38中に半導体レーザ21を実装してもよい。この場合
には、反射構造体38自体が放熱を促進させる効果があ
るという利点と、反射構造体38の深さを熱容量が大き
くなるように深く調節できるという利点とがある。
【0048】また、図4(d)に示すように、プリント基
板39の裏面上に金属面40を形成し、プリント基板3
9に金属製の反射構造体41を埋め込んで底面を金属面
40に接触させる。そして、上記反射構造体41中に半
導体レーザ21を実装してもよい。この場合には、反射
構造体41と金属面40との双方で放熱が促進される利
点と、反射構造体41がプリント基板39に埋め込まれ
ているので、モジュール化の際に高さ制限がある場合に
有利である。尚、図4(a)〜図4(d)に示す半導体レーザ
21の実装方法は、本実施例に限らず以下の各実施例に
適用しても差し支えない。
【0049】(第2実施例)図5は、本実施の形態におけ
る第2実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回
路23を、1個あるいは複数個のダイオード42で構成
している。このダイオード42は、トランジスタ22の
エミッタとグランドとの間に、半導体レーザ21と抵抗
43との直列回路と並列になるように接続されている。
但し、ダイオード42のカソードがグランド側であり、
アノードがトランジスタ22のエミッタ側である。尚、
半導体レーザ21は、そのカソードがグランド側になっ
ている。
【0050】本実施例の半導体レーザ駆動装置において
は、上記入力信号発生部25からの入力信号の電圧が、
ダイオード42の順方向電圧の和VDとトランジスタ2
2のベース‐エミッタ間電圧VBEとの和以下である場合
には、ダイオード42は非導通状態である。したがっ
て、半導体レーザ21と抵抗43との直列回路側に上記
入力信号の電圧に応じた電流が流れることになる。とこ
ろが、上記入力信号の電圧が、ダイオード42の順方向
電圧の和VDとトランジスタ22のベース‐エミッタ間
電圧VBEとの和よりも高くなると、ダイオード42は導
通状態となる。したがって、半導体レーザ21と抵抗4
3との直列回路には一定電圧VDが印加されることにな
る。以上のことから、上記入力信号の上限の電圧を制御
することができるのである。また、上記入力信号の電圧
が負の場合には、トランジスタ22のカットオフ動作に
よって、半導体レーザ21への電流の下限が「0」Aとな
る。
【0051】この第2実施例においては、上記ダイオー
ド42を複数個とした場合には、上記第1実施例の場合
のように1個のツェナーダイオード26を用いる方が価
格的に有利である。しかしながら、ダイオード42を複
数個のダイオードで実現することによって、所望のリミ
ット電圧に微調整することができるという利点を有する
のである。
【0052】尚、本実施例においては、上記ダイオード
42を半導体レーザ21と抵抗43との直列回路と並列
に接続して、並列ダイオードクリッパを構成している。
しかしながら、ダイオードを半導体レーザ21の前段に
直列に接続して直列ダイオードクリッパを構成しても構
わない。また、上記並列ダイオードクリッパあるいは直
列ダイオードクリッパと定電圧発生回路とを併用してリ
ミッタ回路23を構成しても差し支えない。図6は、リ
ミッタ回路23を、直列ダイオードクリッパと定電圧発
生回路(3端子レギュレータ)とで構成した場合の一例を
示す回路図である。この場合には、トランジスタ22の
エミッタ電圧がダイオードと半導体レーザ21との接続
点の定電圧から上記ダイオードの順方向電圧を引いた電
圧以上になると上記ダイオードが導通し、半導体レーザ
21への供給電圧が上記3端子レギュレータによる設定
電圧に制限されるのである。
【0053】(第3実施例)図7は、本実施の形態におけ
る第3実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回
路23を、トランジスタ22のエミッタと半導体レーザ
21のアノードとの間に、トランジスタ22側から抵抗
44とダイオード45とをこの順に直列に介設し、ダイ
オード45のアノードとグランドとの間にダイオード4
8とコンデンサ46および抵抗47の並列回路とを直列
に介設し、ダイオード45のカソードとグランドとの間
に抵抗51とコンデンサ49および抵抗50の並列回路
とを直列に介設して構成している。そして、リミッタ回
路23は、半導体レーザ21と抵抗52との直列回路と
並列になるように接続されている。尚、半導体レーザ2
1は、そのカソードがグランド側になっている。
【0054】また、上記トランジスタ22のエミッタと
グランドとの間には抵抗53を介設し、トランジスタ2
2のベースと入力信号発生部25との間には抵抗54を
介設している。
【0055】本実施例の半導体レーザ駆動装置では、上
記コンデンサ46(容量値C11)と抵抗47(抵抗値R11)
との時定数を上記入力信号の平均的な繰り返し周期より
も十分に大きく選ぶことによって、コンデンサ46に発
生するバイアス電圧VC11は略一定となるために、抵抗
47を流れる電流はVC11/R11の一定値をとる。さら
に、ダイオード48が非導通状態の時間Δt1に、コンデ
ンサ46から放電される電荷はVC11×Δt1/R11であ
る。また、ダイオード48が導通状態のΔt2の時間に、
コンデンサ46に充電される電荷は、ダイオード48の
順方向電圧をVD11とすると で与えられる。但し、viはリミッタ回路23への入力
信号の電圧であり、R12は抵抗44の抵抗値である。以
上より、上記コンデンサ46に充電される電荷とコンデ
ンサ46から放電される電荷とが等しいとすることによ
って、コンデンサ46に発生するバイアス電圧VC11と求められる。
【0056】また、上記コンデンサ49(容量値C12)に
発生するバイアス電圧VC12が、上記ダイオード45(順
方向電圧をVD12),抵抗51(抵抗値R13),抵抗50(抵
抗値R14)およびコンデンサ49に関して同様にして、 と求められる。
【0057】以上のことから、上記ダイオード48,コ
ンデンサ46および抵抗47で構成される回路(並列ダ
イオードクリッパ)によって、半導体レーザ21に対す
る入力信号の上限電圧が制御される。また、ダイオード
45,抵抗51,コンデンサ49および抵抗50で構成さ
れる回路(直列ダイオードクリッパ)によって、半導体レ
ーザ21に対する入力信号の下限電圧が制御される。し
たがって、上記構成を有するリミッタ回路23によっ
て、半導体レーザ21と抵抗52との直列回路に印加さ
れる電圧が、VC12(V)〜「VC12+0.7」(V)にクリッ
プされるのである。
【0058】このように、本実施例の半導体レーザ駆動
装置によれば、定電圧発生回路として、抵抗47,50
とコンデンサ46,49との並列回路を用いている。し
たがって、3端子レギュレータ等を用いることなくバイ
アス電圧を自動的に設定することができる。さらに、上
記定電圧発生回路として3端子レギュレータを用いた場
合に比して、半導体レーザ駆動装置を、より安価に且つ
小型に構成できるのである。
【0059】(第4実施例)図8は、本実施の形態におけ
る第4実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回
路23を、上記第3実施例におけるリミッタ回路23の
構成において、定電流ダイオード55をコンデンサ46
に直列に接続し、定電流ダイオード56をコンデンサ4
9に直列に接続して構成している。
【0060】図9は、上記定電流ダイオードの電圧V‐
電流I特性を示す。図9から判るように、上記定電流ダ
イオードは、ブレークダウン電圧VB以下の領域で使用
し、特に素子の劣化や破壊を避けるため動作限界電圧P
OV以下で使用することによって、一定電流IPが得ら
れるような特徴を有している。
【0061】したがって、本実施例における半導体レー
ザ駆動装置は、上記第3実施例における半導体レーザ駆
動装置の場合と同様の効果を奏することができるに加え
て、入力信号発生部25からの入力信号の電圧が変動し
ている場合においても、定電流ダイオード55,56を
通過した後の電流は一定となってコンデンサ46,49
に流れ込むことになり、上記第3実施例よりも小さな時
定数を有するコンデンサおよび抵抗を用いることができ
る。したがって、本実施例によれば、小容量のコンデン
サに一定電圧を発生させることができ、コンデンサ部の
IC化が可能となってモジュールの小型化を図ることが
できるのである。
【0062】以上のごとく、本実施の形態によれば、伝
達される信号に応じて変調された入力信号を入力信号発
生部25によって生成し、この生成された入力信号を増
幅するトランジスタ22のエミッタとグランドとの間
に、半導体発光素子としての半導体レーザ21を介設し
ている。そして、半導体レーザ21と並列にリミッタ回
路23を接続して、半導体レーザ21に印加される入力
信号電圧の上限値あるいは下限値を制限するようにして
いる。したがって、過大な信号電流がトランジスタ22
に供給された場合でも、リミッタ回路23によって半導
体レーザ21に過大電流が流れることを防止でき、半導
体レーザ21の破損やダメージ、目に損傷を与える程の
光量の放射を防止することができるのである。
【0063】また、上記入力信号発生部25からの入力
信号の過剰電圧分はリミッタ回路23を通過できないよ
うにしている。そのため、半導体レーザ21には全く過
大電流が流れることはなく、瞬時の過大電流に対しても
半導体レーザ21を保護することができるのである。そ
の際に、図18に示すバイパス回路13を用いる場合と
は異なり、リミッタ回路23が動作している際にも半導
体レーザ21には電流が流れる。したがって、上記入力
信号が有する情報の光出力が遮断されることは無い。
【0064】また、本実施の形態においては、配線パタ
ーン面積が電圧源24側よりも大きいグランド側に半導
体レーザ21を接続している。したがって、半導体レー
ザ21が、高出力での駆動が発熱的に不利であるカンパ
ッケージタイプの半導体レーザであっても放熱を促進す
ることができ、高出力駆動が可能になる。尚、半導体レ
ーザ21がチップタイプの半導体レーザである場合に
は、放熱を促進する金属面に実装することによって、電
圧源24側あるいはグランド側の何れに接続されても熱
を効率よく放散することができる。したがって、半導体
レーザ21の熱飽和や特性劣化を抑制することができ
る。さらに、放熱が良いので、半導体レーザ21の閾電
流値の変動も少なくすることができる。
【0065】また、上記半導体レーザ21とは直列に抵
抗を接続せずに、この半導体レーザ21のカソードが図
4に示すような反射構造体31,35,38,41とは別
の広い金属面32,34,37,40と電気的に接続され
ている場合には、放熱に有効であると同時に、部品点数
を減少できるという利点がある。さらに、深さに制約が
ない窪みを有する反射構造体38の底に半導体レーザ2
1を配置している場合には、反射構造体38の深さをよ
り深くすることによって熱容量を大きくでき、放熱に有
利となる。また、図4(a),図4(b),図4(d)に示すよう
に反射構造体31,35,41をプリント基板30,33,
39に埋め込むことができれば、モジュールの高さ制限
がある場合に有利である。
【0066】また、上記リミッタ回路23を、図2に示
すように、逆方向電圧の変化に拘らず一定値のツェナー
電圧VZDを発生するツェナーダイオード26で構成する
ことによって、半導体レーザ21に掛る信号電圧の上限
を、極簡単な構成で設定することができる。
【0067】また、上記リミッタ回路23を、図5に示
すように、1個あるいは複数個のダイオード42で構成
することによって、入力信号発生部25からの入力信号
の電圧がダイオード42の順方向電圧の和VDとトラン
ジスタ22のベース‐エミッタ間電圧VBEとの和よりも
高くなると、ダイオード42は導通状態となって半導体
レーザ21と抵抗43との直列回路には一定電圧VD
印加される。したがって、複数個のダイオード42を用
いた場合には、半導体レーザ21に掛る信号電圧の上限
を複数段に設定することができる。
【0068】また、上記リミッタ回路23を、図7に示
すように、ダイオード48とコンデンサ46および抵抗
47の並列回路で成る定電圧発生回路とによる並列ダイ
オードクリッパと、ダイオード45と抵抗51とコンデ
ンサ49および抵抗50の並列回路で成る定電圧発生回
路とによる直列ダイオードクリッパとを、並列に接続し
て構成することによって、上記並列ダイオードクリッパ
によって信号電圧の上限を制御できる一方、上記直列ダ
イオードクリッパによって信号電圧の下限を制御できる
のである。
【0069】また、上記リミッタ回路23を、図8に示
すように、上記直列ダイオードクリッパにおける定電圧
発生回路中に定電流ダイオード55をコンデンサ46と
直列に接続し、上記直列ダイオードクリッパおける定電
圧発生回路中に定電流ダイオード56をコンデンサ49
と直列に接続して構成することによって、用いるコンデ
ンサの時定数を小さくしてコンデンサ部のIC化を可能
にできる。
【0070】<第2実施形態>図10は、本実施の形態
の半導体発光素子駆動装置における回路図である。図1
0において、半導体発光素子として半導体レーザ61を
用いている。そして、リミッタ回路63を、トランジス
タ62のエミッタと電圧源64とグランドとに接続する
と共に、半導体レーザ61に並列に接続して設けてい
る。尚、半導体レーザ61のカソードがグランド側であ
る。また、トランジスタ62のエミッタとグランドの間
には抵抗65が介設され、トランジスタ62のベースに
は入力信号発生部66からの入力信号が供給される。
【0071】上記構成の半導体レーザ駆動装置は、図1
に示す半導体レーザ駆動装置の場合と同様に動作して同
様の効果を奏することができる。
【0072】(第5実施例)図11は、本実施の形態にお
ける最初の実施例である第5実施例を示す。本実施例に
おいては、リミッタ回路63を、トランジスタ67と抵
抗68,69,70とを用いた固定バイアス回路で構成し
ている。すなわち、トランジスタ62のエミッタにトラ
ンジスタ67のベースを接続し、トランジスタ67の飽
和特性によって半導体レーザ61への入力電圧の上限を
制御するのである。各トランジスタ62,67のコレク
タに接続されている抵抗68と抵抗69とは電圧源64
に接続され、エミッタに接続されている抵抗65と抵抗
70とはグランドに接続されている。尚、半導体レーザ
61は抵抗70と並列に接続されると共に、カソードが
グランドに接続されている。
【0073】図12に、トランジスタの静特性であるベ
ース電流IB‐コレクタ電流IC特性を示す。図12よ
り、トランジスタのベース電流IBが増大してあるベー
ス電流値IBS以上になるとコレクタ電流ICがICMAX
に飽和することが分る。
【0074】本実施例の半導体レーザ駆動装置において
は、上記トランジスタ67のベースに入力する信号の電
流レベルが過大な場合には、上記コレクタ電流ICが飽
和することを利用して半導体レーザ61に流れる電流レ
ベルの上限を制御するのである。尚、図12に示すよう
な特性を実現するためには、トランジスタ67における
コレクタ電流ICの飽和値ICMAXを半導体レーザ61
が破損しないレベルに設定する必要がある。また、入力
信号発生部66からの入力信号の電流が減少した場合、
トランジスタ62あるいはトランジスタ67のベースに
入力する電流が減少してカットオフの状態になることに
よって、入力電流レベルの下限を制御することができる
のである。
【0075】(第6実施例)図13は、本実施の形態にお
ける第2の実施例である第6実施例を示す。本実施例に
おいては、リミッタ回路63を、ダイオード74,76
と抵抗71,75,77と3端子レギュレータ72,73
とを用いて構成している。すなわち、トランジスタ62
のコレクタと電圧源64との間には抵抗71を介設し、
抵抗71と電圧源64との間とグランドとの間には2個
の3端子レギュレータ72,73を並列に接続してい
る。さらに、トランジスタ62のエミッタと抵抗65と
の間にダイオード74のアノードを接続し、ダイオード
74のカソードとグランドとの間には、抵抗75と3端
子レギュレータ73で成る定電圧発生回路との直列回路
を接続している。また、ダイオード74のカソードには
ダイオード76のカソードを接続し、ダイオード76の
アノードとグランドとの間には、抵抗77と3端子レギ
ュレータ72で成る定電圧発生回路との直列回路を接続
している。
【0076】そして、上記ダイオード76のアノードに
半導体レーザ61のアノードが接続され、半導体レーザ
61のカソードとグランドとの間には抵抗78が介設さ
れ、入力信号発生部66からの入力信号は、抵抗79を
介してトランジスタ62のベースに入力される。
【0077】ここで、ノードDの電位をVDとし、ノー
ドEの電位をVEとすると、VD<VEの関係にある。
【0078】本実施例の半導体レーザ駆動装置において
は、ノードFの電位が電圧VEとダイオード76の順方
向電圧VD22との差以上の場合には、ダイオード76は
非導通状態となる一方ダイオード74は導通状態とな
り、ノードFの電位は電圧VDで表わされる一定値とな
る。こうして、半導体レーザ61に流れる電流の上限が
制御されるのである。
【0079】次に、上記ノードFの電位が、電圧VD
上、且つ、電圧VEとダイオード76の順方向電圧D22
の差以下の場合には、ダイオード74およびダイオード
76は共に導通状態となり、電流は抵抗75をグランド
方向へ更に抵抗77を半導体レーザ61のアノード方向
ヘ流れて電流ループを形成する。したがって、この場合
には、リミッタ回路63への入力電圧に比例した電圧が
半導体レーザ21に印加されることになる。
【0080】次に、上記ノードFの電位が電圧VDより
も低い場合には、ダイオード74は非導通状態となる一
方ダイオード76は導通状態となり、電流は抵抗77,
ダイオード76および抵抗75の順に流れる。この場
合、半導体レーザ61に印加される電圧は一定値にな
る。ここで、抵抗75および抵抗77を含む閉回路にお
いて、抵抗77をダイオード76に向って流れる電流を
21とする。また、抵抗77,抵抗78及び半導体レー
ザ61を含む閉回路において、抵抗77をダイオード7
6に向って流れる電流をI22とする。また、半導体レー
ザ21に印加される電圧の下限値をVLDとする。そうす
ると、キルヒホッフの法則よって、網目方程式は、半導
体レーザ21の内部抵抗をRLDとし、抵抗75の抵抗値
をR21とし、抵抗77の抵抗値をR22とし、抵抗78の
抵抗値をR23とすると、 VE=(I21+I22)×R22+VD22+I21×R21+VDE=(I21+I22)×R22+I22×R23+I22×RLD となる。したがって、半導体レーザ21に印加される一
定電圧(下限値)VLDは、 VLD=I22×RLD=((VE×R21+(VD22+VD)×R22)
/((R21+R22)×(R23+RLD)))×RLD と求まる。これによって、半導体レーザ61に流れる電
流の下限を制御できるのである。
【0081】すなわち、本実施例においては、上記ダイ
オード74,抵抗75および3端子レギュレータ73で
半導体レーザ61に流れる電流の上限を制限し、ダイオ
ード76,抵抗77および3端子レギュレータ72で半
導体レーザ61に流れる電流の下限を制限するのであ
る。
【0082】以上のごとく、本実施の形態によれば、伝
達される信号に応じて変調された入力信号を入力信号発
生部66によって生成し、この生成された入力信号を増
幅するトランジスタ62のエミッタと電圧源64とグラ
ンドとに接続してリミッタ回路63を設けている。そし
て、リミッタ回路63に並列に半導体発光素子としての
半導体レーザ61を接続して、半導体レーザ61に印加
される入力信号電圧の上限値あるいは下限値を制限する
ようにしている。したがって、過大な信号電流がトラン
ジスタ62に供給された場合でも、リミッタ回路63に
よって半導体レーザ61に過大電流が流れることを防止
でき、半導体レーザ61の破損やダメージ、目に損傷を
与える程の光量の放射を防止することができるのであ
る。
【0083】また、上記入力信号発生部66からの入力
信号の過剰電圧分はリミッタ回路63を通過できないよ
うにしている。そのために、半導体レーザ61には全く
過大電流が流れることはなく、瞬時の過大電流に対して
も半導体レーザ61を保護することができるのである。
その際に、図18に示すようなバイパス回路13を用い
る場合とは異なって、リミッタ回路63が動作している
際にも半導体レーザ61には電流が流れる。したがっ
て、上記入力信号が有する情報の光出力が遮断されるこ
とは無い。
【0084】また、本実施の形態においては、配線パタ
ーン面積が電圧源64側よりも大きいグランド側に半導
体レーザ61を接続している。一般に、カンパッケージ
タイプの半導体レーザをプリント基板に実装する場合に
は、2乃至3箇所の点接触とせざるを得ないために放熱
の面では不利となる。しかしながら、本実施の形態によ
れば、半導体レーザチップがダイボンドされたピンがグ
ランドプレーンに直接接続されるので、放熱性が向上す
るのである。
【0085】また、上記リミッタ回路63を、図11に
示すように、トランジスタ67と抵抗68,69,70と
を用いた固定バイアス回路で構成することによって、ト
ランジスタ67のベースに入力する信号の電流レベルが
過大な場合には、コレクタ電流ICが飽和するため半導
体レーザ61に流れる電流レベルの上限を制御すること
ができる。一方、入力信号の電流が減少した場合には、
トランジスタ67のベースに入力する電流が減少してカ
ットオフ状態となり、入力電流レベルの下限を制御する
ことができる。
【0086】また、上記リミッタ回路63を、図13に
示すように、ダイオード74のカソードとグランドとの
間に、抵抗75と3端子レギュレータ73で成る定電圧
発生回路との直列回路を接続する一方、ダイオード76
のアノードとグランドとの間に、抵抗77と3端子レギ
ュレータ72で成る定電圧発生回路との直列回路を接続
して構成している。したがって、ノードFの電位が電圧
Eとダイオード76の順方向電圧VD22との差以上の場
合には、ダイオード76は非導通状態となる一方ダイオ
ード74は導通状態となって、半導体レーザ61に流れ
る電流の上限を制御できる。また、上記ノードFの電位
が電圧VDよりも低い場合には、ダイオード74は非導
通状態となる一方ダイオード76は導通状態となって、
半導体レーザ61に流れる電流の下限を制御できるので
ある。
【0087】<第3実施形態>図14は、本実施の形態
の半導体発光素子駆動装置における回路図である。図1
4において、半導体発光素子として半導体レーザ81を
用いている。そして、リミッタ回路83を、上記第1,
第2実施の形態の場合とは異なり、トランジスタ82の
エミッタ側でなくコレクタ側に接続している。つまり、
トランジスタ82のコレクタと電圧源84とグランドと
に接続されている。そして、半導体レーザ81は、リミ
ッタ回路83に並列に接続されると共に、カソード側が
接地されている。また、トランジスタ82のエミッタと
グランドとの間には抵抗85が介設され、トランジスタ
82のベースには入力信号発生部86からの入力信号が
供給される。
【0088】上記構成の半導体レーザ駆動装置は、上記
第2実施の形態における半導体レーザ駆動装置の場合に
対して、半導体レーザ81への入力信号が反転している
点が異なる。したがって、本実施例の半導体レーザ装置
は、多段増幅器等によって反転された信号を、最終段に
おいて再び反転させて元に戻す場合に適用すれば有効で
ある。
【0089】(第7実施例)図15は、本実施の形態にお
ける最初の実施例である第7実施例を示す。本実施例に
おいては、リミッタ回路83を、トランジスタ87と抵
抗88,89とを用いた固定バイアス回路で構成してい
る。すなわち、トランジスタ82のコレクタにトランジ
スタ87のベースを接続する一方、トランジスタ87の
コレクタを電圧源64に接続し、トランジスタ87の飽
和特性によって半導体レーザ81への入力電圧の上限を
制御するのである。トランジスタ82のコレクタに接続
されている抵抗88は電圧源64に接続され、トランジ
スタ87のエミッタに接続されている抵抗89はグラン
ドに接続されている。また、半導体レーザ81と抵抗9
0とで構成された直列回路が、抵抗89と並列に接続さ
れている。尚、半導体レーザ81のカソードがグランド
側になっている。
【0090】本実施例の半導体レーザ駆動装置は、上記
トランジスタ87の飽和特性によって半導体レーザ81
への入力電圧の上限を制御する点において、上記第2実
施の形態における第5実施例の場合と同じである。しか
しながら、入力信号とは位相が反転した出力信号が得ら
れる点において、上記第2実施の形態における第5実施
例の場合とは異なるのである。
【0091】(第8実施例)図16は、本実施の形態にお
ける第2の実施例である第8実施例を示す。本実施例に
おいては、リミッタ回路83を、ダイオード94,96
と抵抗91,95,97と3端子レギュレータ92,93
とを用いて構成している。すなわち、トランジスタ82
のコレクタと電圧源84との間には抵抗91を介設し、
抵抗91と電圧源84との間とグランドとの間には2個
の3端子レギュレータ92,93を並列に接続してい
る。さらに、トランジスタ82のコレクタと抵抗91と
の間にダイオード94のアノードを接続し、ダイオード
94のカソードとグランドとの間には、抵抗95と3端
子レギュレータ93で成る定電圧発生回路との直列回路
を接続している。また、ダイオード94のカソードには
ダイオード96のカソードを接続し、ダイオード96の
アノードとグランドとの間には、抵抗97と3端子レギ
ュレータ92で成る定電圧発生回路との直列回路を接続
している。
【0092】そして、上記ダイオード96のアノードに
半導体レーザ81のアノードが接続され、半導体レーザ
81のカソードとグランドとの間には抵抗98が介設さ
れ、入力信号発生部86からの入力信号は、抵抗99を
介してトランジスタ82のベースに入力される。
【0093】ここで、ノードDの電位をVDとし、ノー
ドEの電位をVEとすると、VD<VEの関係にある。
【0094】本実施例の半導体レーザ駆動装置において
は、上記第6実施例の半導体レーザ駆動装置と同様の効
果を奏することができる。
【0095】尚、上記第6実施例および第8実施例にお
いては、定電圧発生回路として3端子レギュレータ7
2,73,92,93を用いているが、IC(集積回路)で
構成されたICレギュレータを用いても差し支えない。
【0096】ところで、上記各実施の形態においては、
半導体レーザ21,61,81を、近赤外領域の光通信に
用いられるn基板でジャンクションアップするタイプと
想定した回路構成例を示している。その場合には、放熱
促進の観点から、トランジスタ22,62,67,82,8
7としてNPN型トランジスタが用いられ、半導体レー
ザ21,61,81のカソードがプリント基板のグランド
プレーンに接続されている。もし、半導体レーザ21,
61,81がn基板でジャンクションダウンするタイプ
である場合には、トランジスタ22,62,67,82,8
7としてPNP型トランジスタを用い、半導体レーザ2
1,61,81のアノードがVccプレーンに接続されるこ
とによって、上述したn基板でジャンクションアップす
るタイプの半導体レーザの場合と同様に、放熱促進の観
点から有利となる。
【0097】また、上記半導体レーザ21,61,81と
してp基板の半導体レーザを用いる場合には、ジャンク
ションのタイプによって、半導体レーザ21,61,81
が接続されるプレーンをVccプレーンとグランドプレー
ンとの間で、用いるトランジスタ22,62,67,82,
87をNPN型とPNP型との間で、上述したn基板の
半導体レーザの場合とは逆に選択すればよい。
【0098】上述のことから、上記トランジスタ22,
62,67,82,87としてNPN型のトランジスタを
用いる上記各実施の形態においては、半導体レーザ2
1,61,81としてカンパッケージタイプの半導体レー
ザを用いる場合には、n基板の半導体レーザのカソード
がダイボンドされたピンがグランドプレーンに接続され
るため、放熱性が促進される。もし、アノードがダイボ
ンドされたn基板の半導体レーザである場合には、トラ
ンジスタ22,62,67,82,87としてPNP型のト
ランジスタを用い、半導体レーザ21,61,81のアノ
ードをVccプレーンに接続することによって放熱性が促
進されるのである。
【0099】尚、半導体レーザ21,61,81としてカ
ンパッケージタイプのp基板半導体レーザを用いる場合
は、半導体レーザチップをプリント基板に実装する場合
と同様である。
【0100】上記トランジスタ22,62,67,82,8
7および半導体レーザ21,61,81を以上のように用
いることによって、上記各実施の形態におけるリミッタ
回路23,63,83を適用することができるのである。
尚、トランジスタ22,62,67,82,87について
は、上記各実施の形態におけるバイポーラ型のトランジ
スタ以外に、電界効果型トランジスタ(FET)を用いる
ことも可能である。
【0101】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の半
導体発光素子駆動装置は、半導体発光素子を直接あるい
は抵抗のみを介して接地し、入力信号発生部からの入力
信号を増幅する信号増幅手段と上記半導体発光素子との
間に、半導体発光素子への信号電圧あるいは信号電流に
おける上限値および下限値の少なくとも何れか一方を制
限するリミッタ回路を備えたので、上記半導体発光素子
に過大な電流が流れて、上記半導体発光素子が破損する
ことや目に損傷を与えるような過剰な光が放射されるこ
とを防止できる。さらに、上記半導体発光素子の発光閾
値以下の電流が流れて、上記半導体発光素子の応答速度
が遅くなることを防止できる。
【0102】その際に、上記リミッタ回路が動作してい
る際にも上記半導体発光素子には電流が流れるため、入
力信号発生部からの入力信号が有する情報の出力が遮断
されることはない。さらに、上記半導体発光素子は、広
い面積を有するグランドに直接接続して放熱性の向上を
図ることができ、上記半導体発光素子の熱飽和や特性劣
化を抑制することができる。
【0103】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路を、逆方向電圧の変化に拘らずに
一定値のツェナー電圧を発生させるツェナーダイオード
を含んで構成したので、上記リミッタ回路を上記半導体
発光素子と並列に接続することによって、上記半導体発
光素子への信号電圧の上限値を、簡単な構成によって制
限できる。
【0104】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路をダイオードを含んで構成された
並列ダイオードクリッパとしたので、上記半導体発光素
子への信号電圧の上限値を上記ダイオードの順方向電圧
に制限できる。その際に、上記ダイオードを複数個直列
に接続すれば、信号電圧の上限値を所望の電圧に微調整
できる。
【0105】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路を、ダイオードを含んで構成され
た直列ダイオードクリッパとしたので、上記ダイオード
の両端電圧が順方向電圧より高くなると当該ダイオード
は導通状態となる。したがって、上記信号増幅手段から
半導体発光素子への信号電圧の上限値を制限できる。そ
の際に、上記ダイオードを複数個直列に接続すれば、信
号電圧の上限値を所望の電圧に微調整できる。
【0106】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路を、並列ダイオードクリッパある
いは直列ダイオードクリッパに加えて定電圧発生回路を
含んで構成したので、上記リミッタ回路を構成するダイ
オードが導通状態となった後における上記半導体発光素
子への信号電圧を、上記定電圧発生回路によって定電圧
に保つことができる。したがって、上記信号増幅手段か
ら半導体発光素子への信号電圧の上限値を、より確実に
制限することができる。
【0107】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路をトランジスタを含んで構成した
ので、上記トランジスタの制御端子に上記信号増幅手段
からの増幅信号を入力することによって、上記トランジ
スタを流れる電流の上限値を制御できる。したがって、
上記半導体発光素子を流れる電流の上限値を制限するこ
とができる。
【0108】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記リミッタ回路を、ダイオードと定電圧発生回路
とを含んで構成された並列ダイオードクリッパ、およ
び、ダイオードと抵抗と定電圧発生回路を含んで構成さ
れた直列ダイオードクリッパを含んで構成したので、上
記並列ダイオードクリッパによって、上記半導体発光素
子への信号電圧の上限値を制限できる。さらに、上記直
列ダイオードクリッパによって、上記半導体発光素子へ
の信号電圧の下限値を制限できる。したがって、上記信
号電圧の上限値と下限値との両方を制限できる。
【0109】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記定電圧発生回路を構成するコンデンサと直列に
定電流ダイオードを接続したので、上記コンデンサに流
れ込む電流値の上限を制限できる。したがって、上記コ
ンデンサを小容量化することが可能になり、装置の小型
化を図ることができる。
【0110】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記半導体発光素子を半導体レーザとし、上記半導
体レーザを、基板に配置された反射構造物内に上記基板
上に形成された金属面にカソードを直接導通させて搭載
したので、広い面積を有する上記金属面によって上記半
導体レーザの放熱性を促進することができる。
【0111】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記反射構造物を、金属で構成すると共に、上記基
板の裏面に形成された金属面に接触させて上記基板内に
埋め込んだので、上記金属面による上記半導体レーザの
放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱
性を促進できる。さらに、上記反射構造物を基板内に埋
め込んでいるので、装置の高さを抑えることができる。
【0112】また、1実施例の半導体発光素子駆動装置
は、上記反射構造物を、金属で構成すると共に、上記基
板の表面に形成された金属面上にこの金属面に接触させ
て配置したので、上記金属面による上記半導体レーザの
放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱
性を促進できる。さらに、上記反射構造物の容積を変え
て熱容量を大きくすることによって、より放熱性を促進
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体発光素子駆動装置における
回路図である。
【図2】 図1に示す半導体発光素子駆動装置の一実施
例における回路図である。
【図3】 図2における半導体レーザの端子間電圧の例
を示す図である。
【図4】 プリント基板上にチップタイプの半導体レー
ザを搭載した場合における半導体レーザ近傍の断面を示
す図である。
【図5】 図2とは異なる実施例の回路図である。
【図6】 図2および図5とは異なる実施例の回路図で
ある。
【図7】 図2,図5および図6とは異なる実施例の回
路図である。
【図8】 図2および図5〜図7とは異なる実施例の回
路図である。
【図9】 図8における定電流ダイオードの電圧‐電流
特性図である。
【図10】 図1とは異なる半導体発光素子駆動装置の
回路図である。
【図11】 図10に示す半導体発光素子駆動装置の一
実施例における回路図である。
【図12】 トランジスタのベース電流‐コレクタ電流
特性図である。
【図13】 図11とは異なる実施例の回路図である。
【図14】 図1および図10とは異なる半導体発光素
子駆動装置における回路図である。
【図15】 図14に示す半導体発光素子駆動装置の一
実施例における回路図である。
【図16】 図15とは異なる実施例の回路図である。
【図17】 従来の半導体発光素子駆動装置の一例を示
す回路図である。
【図18】 図17とは異なる半導体発光素子駆動装置
の回路図である。
【符号の説明】
21,61,81…半導体レーザ、 22,62,67,82,87…トランジスタ、 23,63,83…リミッタ回路、 24,64,84…電圧源、 25,66,86…入力信号発生部、 26…ツェナーダイオード、 27〜29,43,44,47,50〜54,65,68〜7
1,75,77〜79,85,88〜91,95,97〜99
…抵抗、 30,33,36,39…プリント基板、 31,35,38,41…反射構造体、 32,34,37,40…金属面、 42,45,48,74,76,94,96…ダイオード、 46,49…コンデンサ、 55,56…定電流ダイオード、 72,73,92,93…3端子レギュレータ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝達された信号に応じて変調された入力
    信号を発生する入力信号発生部と、上記入力信号を増幅
    する信号増幅手段を有して、上記信号増幅手段で増幅さ
    れた増幅信号によって半導体発光素子を駆動する半導体
    発光素子駆動装置において、 上記半導体発光素子は、直接あるいは抵抗のみを介して
    接地されると共に、 上記信号増幅手段と半導体発光素子との間に介設され
    て、上記信号増幅手段から半導体発光素子への信号電圧
    あるいは信号電流における上限値および下限値の少なく
    とも何れか一方を制限するリミッタ回路を備えたことを
    特徴とする半導体発光素子駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体発光素子駆動装
    置において、 上記リミッタ回路は、ツェナーダイオードを含んで構成
    されていることを特徴とする半導体発光素子駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体発光素子駆動装
    置において、 上記リミッタ回路は、ダイオードを含んで構成された並
    列ダイオードクリッパであることを特徴とする半導体発
    光素子駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体発光素子駆動装
    置において、 上記リミッタ回路は、ダイオードを含んで構成された直
    列ダイオードクリッパであることを特徴とする半導体発
    光素子駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項3あるいは請求項4に記載の半導
    体発光素子駆動装置において、 上記リミッタ回路は、定電圧発生回路を含んで構成され
    ていることを特徴とする半導体発光素子駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体発光素子駆動装
    置において、 上記リミッタ回路は、トランジスタを含んで構成されて
    いることを特徴とする半導体発光素子駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体発光素子駆動装
    置において、 上記リミッタ回路は、ダイオードと定電圧発生回路とを
    含んで構成された並列ダイオードクリッパ、および、ダ
    イオードと抵抗と定電圧発生回路を含んで構成された直
    列ダイオードクリッパを含んで構成されていることを特
    徴とする半導体発光素子駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項5あるいは請求項7に記載の半導
    体発光素子駆動装置において、 上記定電圧発生回路は、3端子レギュレータあるいはI
    Cレギュレータであることを特徴とする半導体発光素子
    駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項5あるいは請求項7に記載の半導
    体発光素子駆動装置において、 上記定電圧発生回路は、抵抗とコンデンサとの並列回路
    であることを特徴とする半導体発光素子駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体発光素子駆動
    装置において、 上記定電圧発生回路を構成するコンデンサと直列に定電
    流ダイオードを接続したことを特徴とする半導体発光素
    子駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10の何れか一つ
    に記載の半導体発光素子駆動装置において、 上記半導体発光素子は半導体レーザであり、 上記半導体レーザは、基板に配置されて上記半導体レー
    ザからのレーザ光を反射させる反射構造物内に、上記基
    板上に形成された金属面にカソードを直接導通させて搭
    載されていることを特徴とする半導体発光素子駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体発光素子駆
    動装置において、 上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板
    の裏面に形成された金属面に接触するように上記基板内
    に埋め込まれていることを特徴とする半導体発光素子駆
    動装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の半導体発光素子駆
    動装置において、 上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板
    の表面に形成された金属面上にこの金属面に接触して配
    置されていることを特徴とする半導体発光素子駆動装
    置。
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