JP2008022039A - 半導体発光素子モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力動作時においても放熱を十分に行うことができる。
【解決手段】プリント基板30の表面に設けられた直線の傾斜面を有する凹部の表面に金属面が形成されて成る反射構造体31中に、半導体レーザ21を実装する。その際に、少なくとも反射構造体31より大きな面積の金属面32をプリント基板30の表面上に形成し、反射構造体31の金属面を金属面32に接続させる。こうすることによって、放熱性の促進を図ることができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体レーザと基板とを含む半導体発光素子モジュールに関する。
図17は、従来の半導体発光素子駆動装置の一例を示す回路図を示す。尚、図17においては、半導体発光素子として半導体レーザを用いている。この半導体レーザ駆動装置は、トランジスタ1と、トランジスタ1のエミッタとグランドとの間に接続された抵抗2と、トランジスタ1のコレクタと電圧源4との間に介設された半導体レーザ3と、トランジスタ1のベースに入力信号を与える入力信号発生部5で構成されている。
上記トランジスタ1のベース電圧は、入力信号発生部5からの直流成分と交流の入力信号成分とが加えられた電圧となる。これによって、ベース電流も同様に直流成分と交流の入力信号成分の和となる。そうすると、半導体レーザ3に流れる電流は、トランジスタ1の増幅作用によってコレクタの直流成分と交流成分との和となる。
また、特開平11‐307850号公報(特許文献1)に開示されているような半導体レーザ駆動装置が提案されている。この半導体レーザ駆動装置では、図18に示すように、トランジスタ6のエミッタとグランドの間に抵抗7を接続し、トランジスタ6のコレクタと電圧源8との間に半導体レーザ9を接続し、トランジスタ6のベースには、抵抗7のトランジスタ6側の電圧VRと入力信号発生部11で発生された入力信号の電圧とをオペアンプ10によって比較して、その差に応じた出力を抵抗12を介して供給するようにしている。
さらに、上記トランジスタ6のコレクタ側には、半導体レーザ9に過大な電流が流れないように、あるいは、半導体レーザ9ヘの電流を遮断するように、半導体レーザ9と並列にバイパス回路13を接続している。したがって、バイパス回路13をダイオードで構成した場合には、このダイオードの順方向電圧以上に過大な電圧信号が半導体レーザ9には印加されないことになる。また、バイパス回路13をトランジスタで構成した場合には、このトランジスタのコレクタ‐エミッタ間電圧がこのトランジスタと並列に接続された半導体レーザ9の動作電圧よりも低いため、トランジスタがオンすると電流の殆どはバイパス回路13に流れて半導体レーザ9ヘは流れないことになる。
しかしながら、上記従来の半導体発光素子駆動装置には、以下のような問題がある。すなわち、図17に示す半導体レーザ駆動装置においては、何らかの原因によって入力信号発生部5からの信号電圧に変動があった場合には、トランジスタ1によってベース電流の変動分ΔIBが直流電流増幅率hFE分だけ増幅されるため、hFE×ΔIBだけ増大した過大な電流が半導体レーザ3に流れることになる。その結果、半導体レーザ3にダメージまたは破損が生じることになる。さらに、半導体レーザ3から過大な光が放射されると、目に損傷を与えてしまう可能性がある。
また、図18に示す半導体レーザ駆動装置の場合には、バイパス回路13をトランジスタで構成した場合には半導体レーザ9に電流が流れないため、半導体レーザ9ヘの電流が停止されて入力信号発生部11からの信号電流が有する情報が遮断されてしまうという問題がある。さらに、図18に示す半導体レーザ駆動装置においては、抵抗7のトランジスタ6側の電圧VRと入力信号発生部11で発生された入力信号の電圧との差に応じた電圧信号がトランジスタ6のベースに供給するために瞬時の過大電流には対応できない。したがって、その場合には、半導体レーザ9に過大な電流が瞬時に流れることになり、半導体レーザ9が破損したり、人に害を及ぼす可能性がある。
さらに、図17および図18に示す半導体レーザ駆動装置においては、通常の注入電流レベルにおいても半導体レーザ3,9の発熱量は、駆動装置全体の発熱量の多くを占めるため、放熱を促進させる必要がある。上述したように、半導体レーザ3,9は、トランジスタ1,6に対してグランド側ではなく電圧源4,8側に接続されている。そして、通常、配線パターンの面積は電圧源4,8側よりもグランド側が大きくなっている。したがって、特に高出力で半導体レーザ3,9を駆動する場合は、熱飽和や特性劣化を引き起こす可能性がある。
また、上記両半導体レーザ駆動装置においては、半導体レーザ3,9を駆動している場合に、入力信号発生部5,11からの注入電流の下限を設定することはできない。したがって、発振閾値以下の電流でも流れることが可能であり、その場合には応答速度が遅くなるという問題もある。
特開平11‐307850号公報
そこで、この発明の課題は、高出力動作時においても放熱を十分に行うことができる半導体発光素子モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の半導体発光素子モジュールは、
半導体レーザと基板とを含み、
上記半導体レーザは、上記基板に配置されて上記半導体レーザからのレーザ光を反射させる反射構造物内に搭載されており、
上記反射構造物は、上記基板上に形成された金属面に直接導通させて設けられている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、半導体レーザが、基板上に形成された金属面に直接導通させて設けられた反射構造物内に搭載されている。したがって、広い面積を有する上記金属面によって上記半導体レーザの放熱性が促進される。
また、1実施の形態の半導体発光素子モジュールでは、
上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板の裏面に形成された金属面に接触するように上記基板内に埋め込まれている。
この実施例によれば、上記半導体レーザは、金属で構成された反射構造物内に搭載されている。したがって、上記金属面による放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱性が促進される。その際に、上記反射構造物は基板内に埋め込まれているので装置の高さが抑えられる。
また、1実施の形態の半導体発光素子モジュールでは、
上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板の表面に形成された金属面上にこの金属面に接触して配置されている。
この実施例によれば、上記半導体レーザは、金属で構成された反射構造物内に搭載されている。したがって、上記金属面による放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱性が促進される。その際に、上記反射構造物の容積を変えて熱容量を大きくして、より放熱性を促進することが可能になる。
以上より明らかなように、この発明の半導体発光素子モジュールは、半導体レーザと基板とを含み、上記半導体レーザを、上記基板に配置された反射構造物内に搭載し、上記反射構造物を、上記基板上に形成された金属面に直接導通させて設けたので、広い面積を有する上記金属面によって上記半導体レーザの放熱性を促進することができる。
また、1実施の形態の半導体発光素子モジュールは、上記反射構造物を、金属で構成すると共に、上記基板の裏面に形成された金属面に接触させて上記基板内に埋め込んだので、上記金属面による上記半導体レーザの放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱性を促進できる。さらに、上記反射構造物を基板内に埋め込んでいるので、装置の高さを抑えることができる。
また、1実施の形態の半導体発光素子モジュールは、上記反射構造物を、金属で構成すると共に、上記基板の表面に形成された金属面上にこの金属面に接触させて配置したので、上記金属面による上記半導体レーザの放熱性の促進に加えて、上記反射構造物によっても放熱性を促進できる。さらに、上記反射構造物の容積を変えて熱容量を大きくすることによって、より放熱性を促進することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態の半導体発光素子モジュールの駆動装置における回路図である。尚、図1においては、半導体発光素子として半導体レーザ21を用いている。すなわち、半導体レーザ21を、トランジスタ22のエミッタ側に接続している。さらに、リミッタ回路23を、トランジスタ22のエミッタ側(つまり、本半導体レーザ駆動回路の出力側)に、半導体レーザ21と並列に接続している。そして、半導体レーザ21のカソードが、リミッタ回路23を介してまたは直接接地されている。また、トランジスタ22のコレクタにはトランジスタ駆動用電圧源(以下、単に電圧源という)24が接続されており、ベースには入力信号発生部25によって伝達信号に応じて変調された入力信号が供給される。
上記構成の半導体レーザ駆動装置によれば、本半導体レーザ駆動装置が動作状態においてトランジスタ22のベースに過大な信号電流が入力された場合に、トランジスタ22の増幅作用によって半導体レーザ21にも過大な電流が流れることになる。ところが、半導体レーザ21と並列にリミッタ回路23が接続されているため、このリミッタ回路23によって半導体レーザ21に流れる電流が制限されるのである。
その結果、上記半導体レーザ21の破損や目に損傷を与えるような過剰な光の放射を防止することができる。また、リミッタ回路23が動作している際にも半導体レーザ21には電流が流れるため、入力信号発生部25からの入力信号が有する情報の光出力が遮断されることはない。さらに、半導体レーザ21は、トランジスタ22のエミッタ側に接続されている。したがって、半導体レーザ21に入力される信号の反転を回避できるのである。尚、半導体レーザ21は、チップタイプおよびカンタイプの何れであっても構わない。
(第1実施例)
図2は、本実施の形態における第1実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路23を、ツェナーダイオード26で構成している。このツェナーダイオード26は、トランジスタ22のエミッタとグランドとの間に、半導体レーザ21と抵抗27との直列回路と並列になるように接続されている。但し、ツェナーダイオード26のカソードがトランジスタ22のエミッタ側であり、アノードがグランド側である。尚、半導体レーザ21は、そのカソードがグランド側になっている。また、トランジスタ22のコレクタと電圧源24との間には抵抗28を介設し、トランジスタ22のベースと入力信号発生部25との間には抵抗29を介設している。
尚、上記ツェナーダイオード26の代わりに、バリスタ,ガスチューブアレスタ,半導体アレスタおよびシリコンサージ防護素子の何れかを用いても差し支えない。
本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、上記ツェナーダイオード26は逆方向電圧の変化に拘らず一定値のツェナー電圧VZDを発生する。したがって、トランジスタ22のベースに過大な電圧の入力信号が入力されてもエミッタ側に過大な電位を発生することはない。そのために、トランジスタ22のエミッタ側に接続された半導体レーザ21に流れる電流の上限を制御することができるのである。
本実施例における半導体レーザ21の端子間電圧の計算例を図3に示す。ここで、図3(a)はツェナーダイオード26が有る場合であり、図3(b)はツェナーダイオード26が無い場合である。尚、抵抗28の抵抗値をR1とし、抵抗29の抵抗値をR2とし、抵抗27の抵抗値をR3とした場合、各条件は、R1=R2=10Ω、R3=200Ω、VZD=3.0V、入力信号のバイアス電圧=2.5V、入力信号の振幅=5Vである。ツェナーダイオード26が無い場合には、半導体レーザ21の端子間電圧の最大値は約4.2Vとなる。ところが、ツェナーダイオード26が有る場合には、半導体レーザ21の端子間電圧の波形における上部が制限されて最大値が約3.1Vに抑えられていることが判る。
ところで、本実施例の半導体レーザ駆動装置を、図4の断面図に示すように、金属面にカソードが接続されて金属面上にマウントされたチップタイプの半導体レーザ21をプリント基板上に搭載して実現する場合には、半導体レーザ21を高出力で動作させる際に、上記金属面がステムよりも放熱性が良いために、電圧源24側およびグランド側の何れに半導体レーザ21を接続しても熱を効率よく放散させることができる。
その場合、図4(a)に示すように、プリント基板30の表面に設けられた直線の傾斜面を有する凹部の表面に金属面が形成されて成る反射構造体31中に半導体レーザ21を実装する際に、少なくとも反射構造体31より大きな面積の金属面32をプリント基板30の表面上に形成し、反射構造体31の金属面を金属面32に接続させることによって放熱性を促進することができるのである。
また、図4(b)に示すように、プリント基板33の裏面上に金属面34を形成し、プリント基板33の表面に上記金属面34を露出させて反射構造体35を設ける。そして、反射構造体35の底である金属面34上に半導体レーザ21を実装してもよい。この場合には、プリント基板33の表面では確保できないような広い金属面34に半導体レーザ21を接続させることができるため放熱により有利である。
また、図4(c)に示すように、プリント基板36の表面上に金属面37を形成し、この金属面37上に金属製の反射構造体38を搭載し、この反射構造体38中に半導体レーザ21を実装してもよい。この場合には、反射構造体38自体が放熱を促進させる効果があるという利点と、反射構造体38の深さを熱容量が大きくなるように深く調節できるという利点とがある。
また、図4(d)に示すように、プリント基板39の裏面上に金属面40を形成し、プリント基板39に金属製の反射構造体41を埋め込んで底面を金属面40に接触させる。そして、上記反射構造体41中に半導体レーザ21を実装してもよい。この場合には、反射構造体41と金属面40との双方で放熱が促進される利点と、反射構造体41がプリント基板39に埋め込まれているので、モジュール化の際に高さ制限がある場合に有利である。尚、図4(a)〜図4(d)に示す半導体レーザ21の実装方法は、本実施例に限らず以下の各実施例および各実施の形態に適用しても差し支えない。
(第2実施例)
図5は、本実施の形態における第2実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路23を、1個あるいは複数個のダイオード42で構成している。このダイオード42は、トランジスタ22のエミッタとグランドとの間に、半導体レーザ21と抵抗43との直列回路と並列になるように接続されている。但し、ダイオード42のカソードがグランド側であり、アノードがトランジスタ22のエミッタ側である。尚、半導体レーザ21は、そのカソードがグランド側になっている。
本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、上記入力信号発生部25からの入力信号の電圧が、ダイオード42の順方向電圧の和VDとトランジスタ22のベース‐エミッタ間電圧VBEとの和以下である場合には、ダイオード42は非導通状態である。したがって、半導体レーザ21と抵抗43との直列回路側に上記入力信号の電圧に応じた電流が流れることになる。ところが、上記入力信号の電圧が、ダイオード42の順方向電圧の和VDとトランジスタ22のベース‐エミッタ間電圧VBEとの和よりも高くなると、ダイオード42は導通状態となる。したがって、半導体レーザ21と抵抗43との直列回路には一定電圧VDが印加されることになる。以上のことから、上記入力信号の上限の電圧を制御することができるのである。また、上記入力信号の電圧が負の場合には、トランジスタ22のカットオフ動作によって、半導体レーザ21への電流の下限が「0」Aとなる。
この第2実施例においては、上記ダイオード42を複数個とした場合には、上記第1実施例の場合のように1個のツェナーダイオード26を用いる方が価格的に有利である。しかしながら、ダイオード42を複数個のダイオードで実現することによって、所望のリミット電圧に微調整することができるという利点を有するのである。
尚、本実施例においては、上記ダイオード42を半導体レーザ21と抵抗43との直列回路と並列に接続して、並列ダイオードクリッパを構成している。しかしながら、ダイオードを半導体レーザ21の前段に直列に接続して直列ダイオードクリッパを構成しても構わない。また、上記並列ダイオードクリッパあるいは直列ダイオードクリッパと定電圧発生回路とを併用してリミッタ回路23を構成しても差し支えない。図6は、リミッタ回路23を、直列ダイオードクリッパと定電圧発生回路(3端子レギュレータ)とで構成した場合の一例を示す回路図である。この場合には、トランジスタ22のエミッタ電圧がダイオードと半導体レーザ21との接続点の定電圧から上記ダイオードの順方向電圧を引いた電圧以上になると上記ダイオードが導通し、半導体レーザ21への供給電圧が上記3端子レギュレータによる設定電圧に制限されるのである。
(第3実施例)
図7は、本実施の形態における第3実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路23を、トランジスタ22のエミッタと半導体レーザ21のアノードとの間に、トランジスタ22側から抵抗44とダイオード45とをこの順に直列に介設し、ダイオード45のアノードとグランドとの間にダイオード48とコンデンサ46および抵抗47の並列回路とを直列に介設し、ダイオード45のカソードとグランドとの間に抵抗51とコンデンサ49および抵抗50の並列回路とを直列に介設して構成している。そして、リミッタ回路23は、半導体レーザ21と抵抗52との直列回路と並列になるように接続されている。尚、半導体レーザ21は、そのカソードがグランド側になっている。
また、上記トランジスタ22のエミッタとグランドとの間には抵抗53を介設し、トランジスタ22のベースと入力信号発生部25との間には抵抗54を介設している。
本実施例の半導体レーザ駆動装置では、上記コンデンサ46(容量値C11)と抵抗47(抵抗値R11)との時定数を上記入力信号の平均的な繰り返し周期よりも十分に大きく選ぶことによって、コンデンサ46に発生するバイアス電圧VC11は略一定となるために、抵抗47を流れる電流はVC11/R11の一定値をとる。さらに、ダイオード48が非導通状態の時間Δt1に、コンデンサ46から放電される電荷はVC11×Δt1/R11である。また、ダイオード48が導通状態のΔt2の時間に、コンデンサ46に充電される電荷は、ダイオード48の順方向電圧をVD11とすると
Figure 2008022039
で与えられる。但し、viはリミッタ回路23への入力信号の電圧であり、R12は抵抗44の抵抗値である。以上より、上記コンデンサ46に充電される電荷とコンデンサ46から放電される電荷とが等しいとすることによって、コンデンサ46に発生するバイアス電圧VC11
Figure 2008022039
と求められる。
また、上記コンデンサ49(容量値C12)に発生するバイアス電圧VC12が、上記ダイオード45(順方向電圧をVD12),抵抗51(抵抗値R13),抵抗50(抵抗値R14)およびコンデンサ49に関して同様にして、
Figure 2008022039
と求められる。
以上のことから、上記ダイオード48,コンデンサ46および抵抗47で構成される回路(並列ダイオードクリッパ)によって、半導体レーザ21に対する入力信号の上限電圧が制御される。また、ダイオード45,抵抗51,コンデンサ49および抵抗50で構成される回路(直列ダイオードクリッパ)によって、半導体レーザ21に対する入力信号の下限電圧が制御される。したがって、上記構成を有するリミッタ回路23によって、半導体レーザ21と抵抗52との直列回路に印加される電圧が、VC12(V)〜「VC12+0.7」(V)にクリップされるのである。
このように、本実施例の半導体レーザ駆動装置によれば、定電圧発生回路として、抵抗47,50とコンデンサ46,49との並列回路を用いている。したがって、3端子レギュレータ等を用いることなくバイアス電圧を自動的に設定することができる。さらに、上記定電圧発生回路として3端子レギュレータを用いた場合に比して、半導体レーザ駆動装置を、より安価に且つ小型に構成できるのである。
(第4実施例)
図8は、本実施の形態における第4実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路23を、上記第3実施例におけるリミッタ回路23の構成において、定電流ダイオード55をコンデンサ46に直列に接続し、定電流ダイオード56をコンデンサ49に直列に接続して構成している。
図9は、上記定電流ダイオードの電圧V‐電流I特性を示す。図9から判るように、上記定電流ダイオードは、ブレークダウン電圧VB以下の領域で使用し、特に素子の劣化や破壊を避けるため動作限界電圧POV以下で使用することによって、一定電流IPが得られるような特徴を有している。
したがって、本実施例における半導体レーザ駆動装置は、上記第3実施例における半導体レーザ駆動装置の場合と同様の効果を奏することができるに加えて、入力信号発生部25からの入力信号の電圧が変動している場合においても、定電流ダイオード55,56を通過した後の電流は一定となってコンデンサ46,49に流れ込むことになり、上記第3実施例よりも小さな時定数を有するコンデンサおよび抵抗を用いることができる。したがって、本実施例によれば、小容量のコンデンサに一定電圧を発生させることができ、コンデンサ部のIC化が可能となってモジュールの小型化を図ることができるのである。
以上のごとく、本実施の形態によれば、伝達される信号に応じて変調された入力信号を入力信号発生部25によって生成し、この生成された入力信号を増幅するトランジスタ22のエミッタとグランドとの間に、半導体発光素子としての半導体レーザ21を介設している。そして、半導体レーザ21と並列にリミッタ回路23を接続して、半導体レーザ21に印加される入力信号電圧の上限値あるいは下限値を制限するようにしている。したがって、過大な信号電流がトランジスタ22に供給された場合でも、リミッタ回路23によって半導体レーザ21に過大電流が流れることを防止でき、半導体レーザ21の破損やダメージ、目に損傷を与える程の光量の放射を防止することができるのである。
また、上記入力信号発生部25からの入力信号の過剰電圧分はリミッタ回路23を通過できないようにしている。そのため、半導体レーザ21には全く過大電流が流れることはなく、瞬時の過大電流に対しても半導体レーザ21を保護することができるのである。その際に、図18に示すバイパス回路13を用いる場合とは異なり、リミッタ回路23が動作している際にも半導体レーザ21には電流が流れる。したがって、上記入力信号が有する情報の光出力が遮断されることは無い。
また、本実施の形態においては、配線パターン面積が電圧源24側よりも大きいグランド側に半導体レーザ21を接続している。したがって、半導体レーザ21が、高出力での駆動が発熱的に不利であるカンパッケージタイプの半導体レーザであっても放熱を促進することができ、高出力駆動が可能になる。尚、半導体レーザ21がチップタイプの半導体レーザである場合には、放熱を促進する金属面に実装することによって、電圧源24側あるいはグランド側の何れに接続されても熱を効率よく放散することができる。したがって、半導体レーザ21の熱飽和や特性劣化を抑制することができる。さらに、放熱が良いので、半導体レーザ21の閾電流値の変動も少なくすることができる。
また、上記半導体レーザ21とは直列に抵抗を接続せずに、この半導体レーザ21のカソードが図4に示すような反射構造体31,35,38,41とは別の広い金属面32,34,37,40と電気的に接続されている場合には、放熱に有効であると同時に、部品点数を減少できるという利点がある。さらに、深さに制約がない窪みを有する反射構造体38の底に半導体レーザ21を配置している場合には、反射構造体38の深さをより深くすることによって熱容量を大きくでき、放熱に有利となる。また、図4(a),図4(b),図4(d)に示すように反射構造体31,35,41をプリント基板30,33,39に埋め込むことができれば、モジュールの高さ制限がある場合に有利である。
また、上記リミッタ回路23を、図2に示すように、逆方向電圧の変化に拘らず一定値のツェナー電圧VZDを発生するツェナーダイオード26で構成することによって、半導体レーザ21に掛る信号電圧の上限を、極簡単な構成で設定することができる。
また、上記リミッタ回路23を、図5に示すように、1個あるいは複数個のダイオード42で構成することによって、入力信号発生部25からの入力信号の電圧がダイオード42の順方向電圧の和VDとトランジスタ22のベース‐エミッタ間電圧VBEとの和よりも高くなると、ダイオード42は導通状態となって半導体レーザ21と抵抗43との直列回路には一定電圧VDが印加される。したがって、複数個のダイオード42を用いた場合には、半導体レーザ21に掛る信号電圧の上限を複数段に設定することができる。
また、上記リミッタ回路23を、図7に示すように、ダイオード48とコンデンサ46および抵抗47の並列回路で成る定電圧発生回路とによる並列ダイオードクリッパと、ダイオード45と抵抗51とコンデンサ49および抵抗50の並列回路で成る定電圧発生回路とによる直列ダイオードクリッパとを、並列に接続して構成することによって、上記並列ダイオードクリッパによって信号電圧の上限を制御できる一方、上記直列ダイオードクリッパによって信号電圧の下限を制御できるのである。
また、上記リミッタ回路23を、図8に示すように、上記直列ダイオードクリッパにおける定電圧発生回路中に定電流ダイオード55をコンデンサ46と直列に接続し、上記直列ダイオードクリッパおける定電圧発生回路中に定電流ダイオード56をコンデンサ49と直列に接続して構成することによって、用いるコンデンサの時定数を小さくしてコンデンサ部のIC化を可能にできる。
<第2実施形態>
図10は、本実施の形態の半導体発光素子モジュールの駆動装置における回路図である。図10において、半導体発光素子として半導体レーザ61を用いている。そして、リミッタ回路63を、トランジスタ62のエミッタと電圧源64とグランドとに接続すると共に、半導体レーザ61に並列に接続して設けている。尚、半導体レーザ61のカソードがグランド側である。また、トランジスタ62のエミッタとグランドの間には抵抗65が介設され、トランジスタ62のベースには入力信号発生部66からの入力信号が供給される。
上記構成の半導体レーザ駆動装置は、図1に示す半導体レーザ駆動装置の場合と同様に動作して同様の効果を奏することができる。
(第5実施例)
図11は、本実施の形態における最初の実施例である第5実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路63を、トランジスタ67と抵抗68,69,70とを用いた固定バイアス回路で構成している。すなわち、トランジスタ62のエミッタにトランジスタ67のベースを接続し、トランジスタ67の飽和特性によって半導体レーザ61への入力電圧の上限を制御するのである。各トランジスタ62,67のコレクタに接続されている抵抗68と抵抗69とは電圧源64に接続され、エミッタに接続されている抵抗65と抵抗70とはグランドに接続されている。尚、半導体レーザ61は抵抗70と並列に接続されると共に、カソードがグランドに接続されている。
図12に、トランジスタの静特性であるベース電流IB‐コレクタ電流IC特性を示す。図12より、トランジスタのベース電流IBが増大してあるベース電流値IBS以上になるとコレクタ電流ICがICMAXに飽和することが分る。
本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、上記トランジスタ67のベースに入力する信号の電流レベルが過大な場合には、上記コレクタ電流ICが飽和することを利用して半導体レーザ61に流れる電流レベルの上限を制御するのである。尚、図12に示すような特性を実現するためには、トランジスタ67におけるコレクタ電流ICの飽和値ICMAXを半導体レーザ61が破損しないレベルに設定する必要がある。また、入力信号発生部66からの入力信号の電流が減少した場合、トランジスタ62あるいはトランジスタ67のベースに入力する電流が減少してカットオフの状態になることによって、入力電流レベルの下限を制御することができるのである。
(第6実施例)
図13は、本実施の形態における第2の実施例である第6実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路63を、ダイオード74,76と抵抗71,75,77と3端子レギュレータ72,73とを用いて構成している。すなわち、トランジスタ62のコレクタと電圧源64との間には抵抗71を介設し、抵抗71と電圧源64との間とグランドとの間には2個の3端子レギュレータ72,73を並列に接続している。さらに、トランジスタ62のエミッタと抵抗65との間にダイオード74のアノードを接続し、ダイオード74のカソードとグランドとの間には、抵抗75と3端子レギュレータ73で成る定電圧発生回路との直列回路を接続している。また、ダイオード74のカソードにはダイオード76のカソードを接続し、ダイオード76のアノードとグランドとの間には、抵抗77と3端子レギュレータ72で成る定電圧発生回路との直列回路を接続している。
そして、上記ダイオード76のアノードに半導体レーザ61のアノードが接続され、半導体レーザ61のカソードとグランドとの間には抵抗78が介設され、入力信号発生部66からの入力信号は、抵抗79を介してトランジスタ62のベースに入力される。
ここで、ノードDの電位をVDとし、ノードEの電位をVEとすると、VD<VEの関係にある。
本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、ノードFの電位が電圧VEとダイオード76の順方向電圧VD22との差以上の場合には、ダイオード76は非導通状態となる一方ダイオード74は導通状態となり、ノードFの電位は電圧VDで表わされる一定値となる。こうして、半導体レーザ61に流れる電流の上限が制御されるのである。
次に、上記ノードFの電位が、電圧VD以上、且つ、電圧VEとダイオード76の順方向電圧D22との差以下の場合には、ダイオード74およびダイオード76は共に導通状態となり、電流は抵抗75をグランド方向へ更に抵抗77を半導体レーザ61のアノード方向ヘ流れて電流ループを形成する。したがって、この場合には、リミッタ回路63への入力電圧に比例した電圧が半導体レーザ61に印加されることになる。
次に、上記ノードFの電位が電圧VDよりも低い場合には、ダイオード74は非導通状態となる一方ダイオード76は導通状態となり、電流は抵抗77,ダイオード76および抵抗75の順に流れる。この場合、半導体レーザ61に印加される電圧は一定値になる。ここで、抵抗75および抵抗77を含む閉回路において、抵抗77をダイオード76に向って流れる電流をI21とする。また、抵抗77,抵抗78及び半導体レーザ61を含む閉回路において、抵抗77をダイオード76に向って流れる電流をI22とする。また、半導体レーザ61に印加される電圧の下限値をVLDとする。そうすると、キルヒホッフの法則よって、網目方程式は、半導体レーザ61の内部抵抗をRLDとし、抵抗75の抵抗値をR21とし、抵抗77の抵抗値をR22とし、抵抗78の抵抗値をR23とすると、
E=(I21+I22)×R22+VD22+I21×R21+VD
E=(I21+I22)×R22+I22×R23+I22×RLD
となる。したがって、半導体レーザ61に印加される一定電圧(下限値)VLDは、
LD=I22×RLD=((VE×R21+(VD22+VD)×R22)/
((R21+R22)×(R23+RLD)))×RLD
と求まる。これによって、半導体レーザ61に流れる電流の下限を制御できるのである。
すなわち、本実施例においては、上記ダイオード74,抵抗75および3端子レギュレータ73で半導体レーザ61に流れる電流の上限を制限し、ダイオード76,抵抗77および3端子レギュレータ72で半導体レーザ61に流れる電流の下限を制限するのである。
以上のごとく、本実施の形態によれば、伝達される信号に応じて変調された入力信号を入力信号発生部66によって生成し、この生成された入力信号を増幅するトランジスタ62のエミッタと電圧源64とグランドとに接続してリミッタ回路63を設けている。そして、リミッタ回路63に並列に半導体発光素子としての半導体レーザ61を接続して、半導体レーザ61に印加される入力信号電圧の上限値あるいは下限値を制限するようにしている。したがって、過大な信号電流がトランジスタ62に供給された場合でも、リミッタ回路63によって半導体レーザ61に過大電流が流れることを防止でき、半導体レーザ61の破損やダメージ、目に損傷を与える程の光量の放射を防止することができるのである。
また、上記入力信号発生部66からの入力信号の過剰電圧分はリミッタ回路63を通過できないようにしている。そのために、半導体レーザ61には全く過大電流が流れることはなく、瞬時の過大電流に対しても半導体レーザ61を保護することができるのである。その際に、図18に示すようなバイパス回路13を用いる場合とは異なって、リミッタ回路63が動作している際にも半導体レーザ61には電流が流れる。したがって、上記入力信号が有する情報の光出力が遮断されることは無い。
また、本実施の形態においては、配線パターン面積が電圧源64側よりも大きいグランド側に半導体レーザ61を接続している。一般に、カンパッケージタイプの半導体レーザをプリント基板に実装する場合には、2乃至3箇所の点接触とせざるを得ないために放熱の面では不利となる。しかしながら、本実施の形態によれば、半導体レーザチップがダイボンドされたピンがグランドプレーンに直接接続されるので、放熱性が向上するのである。
また、上記リミッタ回路63を、図11に示すように、トランジスタ67と抵抗68,69,70とを用いた固定バイアス回路で構成することによって、トランジスタ67のベースに入力する信号の電流レベルが過大な場合には、コレクタ電流ICが飽和するため半導体レーザ61に流れる電流レベルの上限を制御することができる。一方、入力信号の電流が減少した場合には、トランジスタ67のベースに入力する電流が減少してカットオフ状態となり、入力電流レベルの下限を制御することができる。
また、上記リミッタ回路63を、図13に示すように、ダイオード74のカソードとグランドとの間に、抵抗75と3端子レギュレータ73で成る定電圧発生回路との直列回路を接続する一方、ダイオード76のアノードとグランドとの間に、抵抗77と3端子レギュレータ72で成る定電圧発生回路との直列回路を接続して構成している。したがって、ノードFの電位が電圧VEとダイオード76の順方向電圧VD22との差以上の場合には、ダイオード76は非導通状態となる一方ダイオード74は導通状態となって、半導体レーザ61に流れる電流の上限を制御できる。また、上記ノードFの電位が電圧VDよりも低い場合には、ダイオード74は非導通状態となる一方ダイオード76は導通状態となって、半導体レーザ61に流れる電流の下限を制御できるのである。
<第3実施形態>
図14は、本実施の形態の半導体発光素子モジュールの駆動装置における回路図である。図14において、半導体発光素子として半導体レーザ81を用いている。そして、リミッタ回路83を、上記第1,第2実施の形態の場合とは異なり、トランジスタ82のエミッタ側でなくコレクタ側に接続している。つまり、トランジスタ82のコレクタと電圧源84とグランドとに接続されている。そして、半導体レーザ81は、リミッタ回路83に並列に接続されると共に、カソード側が接地されている。また、トランジスタ82のエミッタとグランドとの間には抵抗85が介設され、トランジスタ82のベースには入力信号発生部86からの入力信号が供給される。
上記構成の半導体レーザ駆動装置は、上記第2実施の形態における半導体レーザ駆動装置の場合に対して、半導体レーザ81への入力信号が反転している点が異なる。したがって、本実施例の半導体レーザ装置は、多段増幅器等によって反転された信号を、最終段において再び反転させて元に戻す場合に適用すれば有効である。
(第7実施例)
図15は、本実施の形態における最初の実施例である第7実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路83を、トランジスタ87と抵抗88,89とを用いた固定バイアス回路で構成している。すなわち、トランジスタ82のコレクタにトランジスタ87のベースを接続する一方、トランジスタ87のコレクタを電圧源64に接続し、トランジスタ87の飽和特性によって半導体レーザ81への入力電圧の上限を制御するのである。トランジスタ82のコレクタに接続されている抵抗88は電圧源64に接続され、トランジスタ87のエミッタに接続されている抵抗89はグランドに接続されている。また、半導体レーザ81と抵抗90とで構成された直列回路が、抵抗89と並列に接続されている。尚、半導体レーザ81のカソードがグランド側になっている。
本実施例の半導体レーザ駆動装置は、上記トランジスタ87の飽和特性によって半導体レーザ81への入力電圧の上限を制御する点において、上記第2実施の形態における第5実施例の場合と同じである。しかしながら、入力信号とは位相が反転した出力信号が得られる点において、上記第2実施の形態における第5実施例の場合とは異なるのである。
(第8実施例)
図16は、本実施の形態における第2の実施例である第8実施例を示す。本実施例においては、リミッタ回路83を、ダイオード94,96と抵抗91,95,97と3端子レギュレータ92,93とを用いて構成している。すなわち、トランジスタ82のコレクタと電圧源84との間には抵抗91を介設し、抵抗91と電圧源84との間とグランドとの間には2個の3端子レギュレータ92,93を並列に接続している。さらに、トランジスタ82のコレクタと抵抗91との間にダイオード94のアノードを接続し、ダイオード94のカソードとグランドとの間には、抵抗95と3端子レギュレータ93で成る定電圧発生回路との直列回路を接続している。また、ダイオード94のカソードにはダイオード96のカソードを接続し、ダイオード96のアノードとグランドとの間には、抵抗97と3端子レギュレータ92で成る定電圧発生回路との直列回路を接続している。
そして、上記ダイオード96のアノードに半導体レーザ81のアノードが接続され、半導体レーザ81のカソードとグランドとの間には抵抗98が介設され、入力信号発生部86からの入力信号は、抵抗99を介してトランジスタ82のベースに入力される。
ここで、ノードDの電位をVDとし、ノードEの電位をVEとすると、VD<VEの関係にある。
本実施例の半導体レーザ駆動装置においては、上記第6実施例の半導体レーザ駆動装置と同様の効果を奏することができる。
尚、上記第6実施例および第8実施例においては、定電圧発生回路として3端子レギュレータ72,73,92,93を用いているが、IC(集積回路)で構成されたICレギュレータを用いても差し支えない。
ところで、上記各実施の形態においては、半導体レーザ21,61,81を、近赤外領域の光通信に用いられるn基板でジャンクションアップするタイプと想定した回路構成例を示している。その場合には、放熱促進の観点から、トランジスタ22,62,67,82,87としてNPN型トランジスタが用いられ、半導体レーザ21,61,81のカソードがプリント基板のグランドプレーンに接続されている。もし、半導体レーザ21,61,81がn基板でジャンクションダウンするタイプである場合には、トランジスタ22,62,67,82,87としてPNP型トランジスタを用い、半導体レーザ21,61,81のアノードがVccプレーンに接続されることによって、上述したn基板でジャンクションアップするタイプの半導体レーザの場合と同様に、放熱促進の観点から有利となる。
また、上記半導体レーザ21,61,81としてp基板の半導体レーザを用いる場合には、ジャンクションのタイプによって、半導体レーザ21,61,81が接続されるプレーンをVccプレーンとグランドプレーンとの間で、用いるトランジスタ22,62,67,82,87をNPN型とPNP型との間で、上述したn基板の半導体レーザの場合とは逆に選択すればよい。
上述のことから、上記トランジスタ22,62,67,82,87としてNPN型のトランジスタを用いる上記各実施の形態においては、半導体レーザ21,61,81としてカンパッケージタイプの半導体レーザを用いる場合には、n基板の半導体レーザのカソードがダイボンドされたピンがグランドプレーンに接続されるため、放熱性が促進される。もし、アノードがダイボンドされたn基板の半導体レーザである場合には、トランジスタ22,62,67,82,87としてPNP型のトランジスタを用い、半導体レーザ21,61,81のアノードをVccプレーンに接続することによって放熱性が促進されるのである。
尚、半導体レーザ21,61,81としてカンパッケージタイプのp基板半導体レーザを用いる場合は、半導体レーザチップをプリント基板に実装する場合と同様である。
上記トランジスタ22,62,67,82,87および半導体レーザ21,61,81を以上のように用いることによって、上記各実施の形態におけるリミッタ回路23,63,83を適用することができるのである。尚、トランジスタ22,62,67,82,87については、上記各実施の形態におけるバイポーラ型のトランジスタ以外に、電界効果型トランジスタ(FET)を用いることも可能である。
この発明の半導体発光素子モジュールの駆動装置における回路図である。 図1に示す駆動装置の一実施例における回路図である。 図2における半導体レーザの端子間電圧の例を示す図である。 この発明の半導体発光素子モジュールの断面を示す図である。 図2とは異なる実施例の回路図である。 図2および図5とは異なる実施例の回路図である。 図2,図5および図6とは異なる実施例の回路図である。 図2および図5〜図7とは異なる実施例の回路図である。 図8における定電流ダイオードの電圧‐電流特性図である。 図1とは異なる駆動装置の回路図である。 図10に示す駆動装置の一実施例における回路図である。 トランジスタのベース電流‐コレクタ電流特性図である。 図11とは異なる実施例の回路図である。 図1および図10とは異なる駆動装置における回路図である。 図14に示す駆動装置の一実施例における回路図である。 図15とは異なる実施例の回路図である。 従来の半導体発光素子駆動装置の一例を示す回路図である。 図17とは異なる半導体発光素子駆動装置の回路図である。
符号の説明
21,61,81…半導体レーザ、
22,62,67,82,87…トランジスタ、
23,63,83…リミッタ回路、
24,64,84…電圧源、
25,66,86…入力信号発生部、
26…ツェナーダイオード、
27〜29,43,44,47,50〜54,65,68〜71,
75,77〜79,85,88〜91,95,97〜99…抵抗、
30,33,36,39…プリント基板、
31,35,38,41…反射構造体、
32,34,37,40…金属面、
42,45,48,74,76,94,96…ダイオード、
46,49…コンデンサ、
55,56…定電流ダイオード、
72,73,92,93…3端子レギュレータ。

Claims (3)

  1. 半導体レーザと基板とを含み、
    上記半導体レーザは、上記基板に配置されて上記半導体レーザからのレーザ光を反射させる反射構造物内に搭載されており、
    上記反射構造物は、上記基板上に形成された金属面に直接導通させて設けられている
    ことを特徴とする半導体発光素子モジュール。
  2. 請求項1に記載の半導体発光素子モジュールにおいて、
    上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板の裏面に形成された金属面に接触するように上記基板内に埋め込まれていることを特徴とする半導体発光素子モジュール。
  3. 請求項1に記載の半導体発光素子モジュールにおいて、
    上記反射構造物は、金属で構成されると共に、上記基板の表面に形成された金属面上にこの金属面に接触して配置されていることを特徴とする半導体発光素子モジュール。
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