JP6519518B2 - Led点灯回路およびled点灯方法 - Google Patents

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Description

本発明はLED点灯回路およびLED点灯方法に関する。
LED(Light Emitting Diode)を光源とする灯具が広く用いられている。LEDの明るさはLEDに流す電流の大きさに依存する。そのため、LEDを安定して点灯させるためには、LEDを定電流駆動することが好ましい。定電流駆動のための回路方式の大きな区分としては、スイッチング方式とドロッパ方式(シリーズレギュレータ方式)とがある。スイッチング方式は電力効率が良く、発熱も少ないが、電磁ノイズ放射の問題や、比較的高コストであるという問題がある。一方、ドロッパ方式は電磁ノイズ放射がなく、比較的安価に実現できる方式であるため、小規模のLED点灯装置では多く用いられている。ドロッパ方式の定電流回路を用いたLED点灯回路の例を図6(A)に示す。図6(A)に示すLED点灯回路101においては2個のLED21、22が直列接続され、上流側のLED21のアノード側が電源10のプラス端子に接続され、下流側のLED22のカソード側が定電流回路30を介して電源10のマイナス端子に接続されている。
ドロッパ方式の場合は、電源電圧の上昇に比例して定電流回路の電力損失が増加するため、最大電源電圧に合わせて放熱装置を用意する必要がある。一般に、ドロッパ方式の定電流回路の電力損失は、電流制御用の1つのトランジスタの電力損失である。そのため、発熱が1つのトランジスタに集中し、放熱機構が大型化する傾向がある。定電流回路の電力損失を分散させるための方法として、図6(B)に例示するLED点灯回路102のように、定電流回路30に対して直列に電力分散用の抵抗器R2を挿入する方法がある。この方法によれば、図7に示すように、トランジスタの電力損失LOをある程度減らすことはできる。図7は電源10の電圧VBATを横軸とし、定電流回路30における電力損失LOを縦軸とした図である。図7中の実線aは図6(A)に示す回路101の定電流回路30の電力損失LOの値をプロットしたものであり、実線bは図6(B)に示す回路102の定電流回路30の電力損失LOの値をプロットしたものである。図7から、電源電圧VBATが最大値Vmaxのとき、図6(A)の定電流回路30の電力損失LOaと比べて、図6(B)の定電流回路30の電力損失LObが小さくなっていることが分かる。
別の例として、特許文献1(特開2012−28167号公報)には、半導体光源点灯回路内の定電流回路を構成するトランジスタ(M1)における電力損失を軽減することを目的として、トランジスタ(M1)に対して、半導体光源へ供給される電流のバイパス経路(By)を設ける技術が記載されている(特許文献1の図1等参照)。
特開2012−28167号公報
ただし、本明細書に添付した図6(B)に示す構成においても、電源電圧VBATの上昇に従いトランジスタの電力損失LOが増加することに変わりはない。また、図7から、図6(A)の定電流回路30による定電流制御が可能な最低電源電圧Vmin_aと比べて、図6(B)の定電流回路30による定電流制御が可能な最低電源電圧Vmin_bが大幅に高くなっていることが読み取れる。これは、図6(B)の構成において定電流回路30が正常動作するときには電力分散用の抵抗器R2が常に一定の電力を消費するためである。このように、図6(B)の回路102は、LED21、22を定電流制御可能な最低電源電圧Vmin_bが高くなってしまうという問題を有する。このことは、特に電源電圧VBATが低い方へ変動する場合が想定される自動車機器に適用する場合にLED21、22のちらつきを発生させる原因となり得る。
特許文献1に記載の構成によれば、電源電圧(入力電圧VIN)が所定範囲(すなわち、特許文献1の図2の第2範囲204)内にあるときには、定電流回路を構成するトランジスタ(M1)での損失を抑えながら半導体光源に対して定電流を流すことができる。しかしながら、入力電圧VINが所定範囲を超えて高くなると(すなわち、特許文献1の図2の第3範囲206においては)定電流回路を構成するトランジスタ(M1)がオフとなり定電流駆動ができなくなるという問題がある。
本発明は上記に鑑み、定電流回路による定電流駆動を確保しながら、定電流回路における損失を低減できるLED点灯回路を提供することを本発明の目的の一つとする。また、定電流回路による定電流駆動を確保しながら、定電流回路における損失を低減できるLED点灯方法を提供することを本発明の目的の別の一つとする。
本発明の発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のような本発明の各局面に想到した。
すなわち、本発明の第1の局面に係るLED点灯回路は、LEDに供給される電流の経路上に直列に設けられる定電流回路および抵抗器と、抵抗器に対して並列に設けられるバイパス回路と、バイパス回路を制御する制御回路と、を備えるLED点灯回路であって、制御回路は、LEDに電流を供給する電源の電圧が所定範囲内である場合に、LEDを流れる電流がバイパス回路に流れるようにバイパス回路を制御し、かつ、制御回路は、電源の電圧が所定範囲内において所定の閾値より高くなるに従い抵抗器に流れる電流が徐々に増加するようにバイパス回路を制御する、LED点灯回路である。
上記局面に係るLED点灯回路によれば、定電流回路と抵抗器がLEDに対して直列に設けられているため、発熱源(すなわち、電力損失源)を定電流回路と抵抗器の2つに分散させることができ、熱対策が容易になる。しかも上記局面に係る構成によれば、電源の電圧が所定範囲内である場合に、LEDを流れる電流がバイパス回路に流れるようにバイパス回路を制御する。そのため、所定範囲を比較的低い電圧の範囲に設定すれば、電源の電圧が比較的低い場合に、LEDを流れる電流のほとんどが抵抗器を迂回してバイパス回路を流れるような制御を行う構成とすることが可能となる。これによれば、図6(B)の構成において問題となっていたような、LED電流の定電流制御が可能な最低電源電圧が高くなってしまうということが回避できる。
更に、上記局面に係る構成によれば、電源の電圧が所定範囲内において所定の閾値より高くなるに従い抵抗器に流れる電流が徐々に増加するようにバイパス回路を制御する。このような構成によれば、電源の電圧が高くなるに従い、抵抗器における電力損失が徐々に大きくなり、定電流回路における電力損失の増加をより効果的に抑制することができる。電源の電圧が高くなった場合でもLEDに流す電流は定電流回路を流れるため依然として定電流駆動が可能であり、特許文献1の技術の問題として上記において指摘したような、LEDの定電流駆動が可能な電源電圧の範囲が限られるということが回避できる。
また、本発明の第2の局面によれば、上記のLED点灯回路において、抵抗器は、電源の電圧が所定の閾値より高くなるに従い定電流回路の電力損失が徐々に減少する抵抗値を有する。これによれば、LED電流の安定的な定電流駆動を行い得ると同時に、定電流回路の電力損失の最大値を好適に低減することができる。
また、本発明の第3の局面による方法は、LEDに供給される電流の経路上に直列に設けられる定電流回路および抵抗器と、抵抗器に対して並列に設けられるバイパス回路と、を備えるLED点灯回路を制御する方法であって、LEDに電流を供給する電源の電圧が所定範囲内である場合に、LEDを流れる電流がバイパス回路に流れるようにバイパス回路を制御することと、電源の電圧が所定範囲内において所定の閾値より高くなるに従い抵抗器に流れる電流が徐々に増加するようにバイパス回路を制御すること、を含む方法である。この方法によれば、上記第1の局面と同様の効果を得ることができる。
本発明の第4の局面によれば、上記方法において、抵抗器の抵抗値を、電源の電圧が所定の閾値より高くなるに従い定電流回路の電力損失が徐々に減少する抵抗値とすること、を更に含む。この方法によれば、上記第2の局面と同様の効果を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るLED点灯回路の概略の回路構成図である。 図2は、一実施形態に係るLED点灯回路の回路構成図の一例である。 図3は、一実施形態に係るLED点灯回路の定電流回路の電力損失特性を示す特性図である。 図4は、本発明の一実施例に係るLED点灯回路の定電流回路の電力損失特性と比較例のLED点灯回路の定電流回路の電力損失特性とを比較した図である。 図5は、一実施形態の変形例によるLED点灯回路の回路構成図である。 図6は、従来のLED点灯回路の例を示す図である。 図7は、従来のLED点灯回路の定電流回路の電力損失特性を示す特性図である。
以下の説明で接続という場合は、電気的接続を含むこととする。
図1は、本発明の一実施形態に係るLED点灯回路1の概略の回路構成図である。一例として、LED点灯回路1はLEDを用いた車両用灯具の点灯回路として好適に用いることができる。LED点灯回路1は、電圧可変の直流電源10と、2個のLED21、22と、定電流回路30と、電力分散用の抵抗器R2と、バイパス回路40と、制御回路50とを有する。2個のLED21、22は互いに直列に接続され、それらのうち上流側のLED21のアノード側は抵抗器R2を介して電源10のプラス端子に接続されている。下流側のLED22のカソード側は定電流回路30を介して電源10のマイナス端子に接続されている。なお、2個のLED21、22に代えて1個のLEDを用いてもよく、また、3個以上のLEDを互いに直列接続したものを用いてもよく、あるいは、直列接続した複数のLEDからなる光源ブロックを互いに並列接続したものを用いてもよい。
バイパス回路40は抵抗器R2に対して並列接続される。制御回路50は電源10のプラス端子およびマイナス端子に接続されるとともにバイパス回路40に接続され、電源10の電圧VBATに応じてバイパス回路40の動作を制御できるように構成される。
図2は、図1のLED点灯回路1をより具体的な構成の例により示すものである。図2の抵抗器R1、R3、NPNトランジスタQ1およびツェナーダイオードZD2が図1の定電流回路30を構成する。トランジスタQ1のコレクタ電極は下流側LED22のカソード側と接続され、トランジスタQ1のエミッタ電極は抵抗器R1を介して電源10のマイナス端子と接続されている。トランジスタQ1のベース電極はツェナーダイオードZD2のアノード側に接続され、トランジスタQ1のベース電極とツェナーダイオードZD2の接続点は抵抗器R3を介して電源10のプラス端子に接続されている。
図2のPNPトランジスタQ2が図1のバイパス回路40を構成し、トランジスタQ2のエミッタ電極が抵抗器R2の上流側に接続され、トランジスタQ2のコレクタ電極が抵抗器R2の下流側に接続されている。
図2の抵抗器R4、R5、R6、R7、R8、PNPトランジスタQ3およびツェナーダイオードZD1が図1の制御回路50を構成する。トランジスタQ3のエミッタ電極が電源10のプラス端子に接続されている。トランジスタQ3のコレクタ電極が抵抗器R8を介してトランジスタQ2のベース電極に接続されている。トランジスタQ3のコレクタ電極と抵抗器R8の接続点が、抵抗器R4を介して電源10のマイナス端子に接続されている。ツェナーダイオードZD1のカソード側が電源10のマイナス端子と接続され、ツェナーダイオードZD1のアノード側が抵抗器R6、R5の順にこれらを介して電源10のプラス端子と接続されている。抵抗器R5と抵抗器R6の接続点が抵抗器R7を介してトランジスタQ3のベース電極と接続されている。
次に、図1、2に示す本実施形態のLED点灯回路1の動作例を図3に基づき説明する。図3は電源10の電圧VBAT(電源電圧)を横軸にとり、定電流回路30の電力損失LOを縦軸にとり、電源電圧VBATの変化に従って変化する電力損失LOの値をプロットした図である。電源電圧VBATが、定電流回路30による定電流制御可能な最低電圧Vminを超えると、定電流回路30により規定される定電流ICONSTがLED21、22に流れ始める。
電源電圧VBATがツェナーダイオードZD1のツェナー電圧VZD1以下の間は、ツェナーダイオードZD1は電流を流さない。そのため、トランジスタQ3のベース電位はほぼ電源電圧VBATに等しく、トランジスタQ3はオフの状態となる。その場合、トランジスタQ2は抵抗器R8、R4を介して電流が流れるため、トランジスタQ2はオンの状態となる。そのため、定電流ICONSTはほぼトランジスタQ2を流れ、抵抗器R2にはほぼ流れない。よって、電源電圧VBATが比較的低い範囲、すなわち、図3に両矢印Iで示す範囲(領域I)のうちVBATが比較的低い範囲においては、抵抗器R2における電力消費はほとんど生じず、定電流回路30における損失LOが電源電圧VBATの上昇に伴い増加する。
電源電圧VBATがツェナーダイオードZD1のツェナー電圧VZD1を超えると、ツェナーダイオードZD1に電流が流れ始め、トランジスタQ3にベース電流IB_Q3が流れ始める。それに従いトランジスタQ3にコレクタ電流IC_Q3も流れ始め、抵抗器R4にはトランジスタQ3からのコレクタ電流IC_Q3とトランジスタQ2からのベース電流IB_Q2が流れることとなる。電源電圧VBATが更に上昇するとトランジスタQ3からのコレクタ電流IC_Q3が増加し、抵抗器R4の両端電圧が上昇する。その結果として、トランジスタQ2のベース電圧も高くなり、トランジスタQ2のエミッタ・ベース電圧VBE_Q2が減少する。それによりトランジスタQ2のコレクタ電流IC_Q2が減少し、減少した分の電流が抵抗器R2を流れることとなる。これにより抵抗器R2の両端電圧が上昇する。
本実施形態では、領域Iに続く電源電圧VBATの特定の領域II(図3において両矢印IIで示す)において、電源電圧VBATの増加に対して定電流回路30の電力損失LOが負の特性を持つような構成を採用している。これは、領域IIにおいて電源電圧VBATの上昇分よりも抵抗器R2の両端電圧の上昇分が大きくなるようにして、定電流回路30に印加される電圧が「抵抗器R2の両端電圧の上昇分」から「電源電圧VBATの上昇分」を引いた分だけ減少する構成を採用することで実現される。本実施形態においてはLED21、22の定電流駆動を行っているため、定電流回路30に印加される電圧の減少がそのまま定電流回路30の電力損失LOの減少を生じさせることによる。なお、電源電圧VBATの領域Iと領域IIの境界値Vaとしては、(1)トランジスタQ2がオンの状態(すなわち、飽和状態)から能動状態(すなわち、コレクタ電流IC_Q2=ベース電流IB_Q2×電流増幅率hFE_Q2が成立する状態)となっており、かつ、(2)トランジスタQ3のコレクタ電流IC_Q3がトランジスタQ2のベース電流IB_Q2と等しくなるときの電源電圧VBATの値を採用することができる。あるいは、電源電圧VBATの増加に対する定電流回路30の電力損失LOの変化が正から負に転じる電源電圧VBATの値を境界値Vaとしてシミュレーションにより求めてもよい。
さらに電源電圧VBATが上昇すると、トランジスタQ2のベース電流IB_Q2は減少し、最終的にはベース電流IB_Q2は0となる。このときの電源電圧VBATを図3においてはVQ2OFFにより示す。トランジスタQ2のコレクタ電流IC_Q2も0となり、トランジスタQ2はオフの状態となる。そうすると、定電流ICONSTは全て抵抗器R2を流れ、電源電圧VBATが更に上昇する場合、その上昇分は全て定電流回路30に印加される。抵抗器R2の両端電圧が「抵抗値×定電流ICONST」で一定のためである。そのため、領域IIに続く領域III(図3に両矢印IIIで示す)、すなわち、電源電圧VBATがVQ2OFF以上である領域においては、定電流回路30の電力損失LOは正の特性に戻る。
このように、領域IIIにおいて定電流回路30の電力損失LOは正の特性に戻るが、領域IIにおいては負の特性を有しているため、最大電源電圧Vmaxにおける最大の電力損失LOmaxが、図6(A)に示す構成の場合と比べて大幅に低減される。しかも、電源電圧VBATが比較的低い間は定電流ICONSTのほとんどがトランジスタQ2を流れる一方で抵抗器R2にはほとんど流れないため、定電流回路30による定電流制御が可能な電源電圧VBATの最低値Vminが、図6(B)に示す構成の場合と比べて大幅に改善される。すなわち、損失分散用の抵抗器R2を有するために、定電流回路30により定電流制御が可能な電源電圧VBATの最低値Vminが高くなってしまう、という問題が回避される。
このように、定電流回路30の電力損失LOに負の特性を持たせることで、LED点灯回路1の電力損失による発熱は、定電流回路30のトランジスタQ1と、抵抗器R2に分散することとなる。抵抗器R2は本来、発熱耐性があり、特に放熱機構は必要としない。その一方でトランジスタQ1の電力損失を大幅に削減できるため、トランジスタQ1用の放熱機構(放熱フィンなど)を簡素化することができる。
上記の様に領域IIで定電流回路30が負特性を持つための条件を検討する。図2の構成において、トランジスタQ2のコレクタ電流IC_Q2は次のように表される。hFE_Q3はトランジスタQ3の電流増幅率を表し、記号VBE_Q3はトランジスタQ3のベース・エミッタ電圧を表し、記号R〜Rはそれぞれ抵抗器R4〜R8の抵抗値を表す。
Figure 0006519518
電力損失LOが負特性を持つためには、電源電圧VBATの電圧変化よりも抵抗器R2の両端電圧VR2の電圧変化の方が大きければよく、そのため、次式が成り立てばよい。
Figure 0006519518
すなわち、次の「式1」が成り立てばよい。
Figure 0006519518
(実施例)
図2に示す回路構成において、例として、R=R=R=R=10kΩ、R=330kΩ、hFE_Q2=190、hFE_Q3=140という条件のもとで、定電流回路30が負特性を持つための抵抗器R2の抵抗値Rの条件を上式に基づいて求めると、R>96Ωとなる。ただし、実際にはトランジスタの非線形性により、R>約80Ω近辺から負特性となる。そのため、上記の「式1」は一定の目安と考えることが好ましい。
そこで、上記条件のもとで抵抗器R2の抵抗値R>96Ωを満たす値である抵抗値R=145Ωとした場合の定電流回路30の電力損失LOの特性図を図4に実線アにより示す。比較のため、図6(A)の構成で条件を揃えた場合における定電流回路30の電力損失LOの特性図を図4に実線イにより示す。この図から分かるように、電源電圧VBATの最大値Vmax(=15V)において、本実施例の構成では、定電流回路30の電力損失LOを図6(A)の構成の場合と比べて約1/3とすることができた。
なお、本実施例において、上記以外の回路構成部品の特性値として、ツェナーダイオードZD1、ZD2のツェナー電圧をそれぞれ5.6Vおよび2.4Vとし、抵抗器R1、R2、R3の抵抗値R、R、Rをそれぞれ36Ω、100Ω、2.4kΩとした。
(変形例)
本発明を実現する具体的な回路構成は以上に例示したものに何ら限定されない。例えば、図2においてトランジスタQ2としてPNPトランジスタを用いたが、これに代えて、NPNトランジスタを用いてもよい。それに併せて他の構成も適宜変更した回路構成例をLED点灯回路1’として図5に示す。なお、図5中のPNPトランジスタQ1’が図2中のNPNトランジスタQ1に対応し、図5中のNPNトランジスタQ2’、Q3’がそれぞれ図2中のPNPトランジスタQ2、Q3に対応する。
図5の例では、抵抗器R1、R3、PNPトランジスタQ1’およびツェナーダイオードZD2が図1の定電流回路30に相当する。トランジスタQ1’のコレクタ電極は上流側LED21のアノード側と接続され、トランジスタQ1’のエミッタ電極は抵抗器R1を介して電源10のプラス端子と接続されている。トランジスタQ1’のベース電極はツェナーダイオードZD2のカソード側に接続され、トランジスタQ1’のベース電極とツェナーダイオードZD2の接続点は抵抗器R3を介して電源10のマイナス端子に接続されている。
図5のNPNトランジスタQ2’が図1のバイパス回路40に相当し、トランジスタQ2’のエミッタ電極が抵抗器R2の下流側に接続され、トランジスタQ2’のコレクタ電極が抵抗器R2の上流側に接続されている。
図5の抵抗器R4、R5、R6、R7、R8、NPNトランジスタQ3’およびツェナーダイオードZD1が図1の制御回路50に相当する。トランジスタQ3’のエミッタ電極が電源10のマイナス端子に接続されている。トランジスタQ3’のコレクタ電極が抵抗器R8を介してトランジスタQ2’のベース電極に接続されている。トランジスタQ3’のコレクタ電極と抵抗器R8の接続点が、抵抗器R4を介して電源10のプラス端子に接続されている。ツェナーダイオードZD1のアノード側が電源10のプラス端子と接続され、ツェナーダイオードZD1のカソード側が抵抗器R6、R5の順にこれらを介して電源10のマイナス端子と接続されている。抵抗器R5と抵抗器R6の接続点が抵抗器R7を介してトランジスタQ3’のベース電極と接続されている。
図5のLED点灯回路1’は図2のLED点灯回路1と同じ条件のもとでは同じ効果を得られるものであるため、その動作および効果についての説明は省略する。
本発明の上記の実施形態、実施例、変形例においては、図3の領域IIにおいて定電流回路30の消費電力LOは負特性を有するものとしたが、当該特性の負の傾きは、定電流制御可能な電源電圧VBATの最低値Vmin以上の領域において、定電流回路30の消費電力LOが0以下とならないようにする必要がある。
本発明の上記の実施形態、実施例、変形例においては、図3の領域IIにおいて定電流回路30の消費電力LOは負特性を有するものとしたが、それに代えて、領域IIにおいて定電流回路30の消費電力LOが一定となる特性を有してもよい。
定電流回路30による好適な定電流制御と、定電流回路30における電力消費の好適な低減を両立させるためには、図3の領域I〜IIにおける定電流回路30の電力損失LOの極大値LO1と、電源電圧VBATの最大値Vmaxにおける電力損失LOmaxとが等しいことが好ましい。ただし、電源電圧VBATの範囲によってはLO1=LOmaxとすることができない場合もあり、その場合には、極大値LO1をできる限り小さくすることが好ましい。
図3の領域Iと領域IIIにおける電力損失LOの傾きは等しい。これらの傾きと領域IIにおける電力損失LOの傾きの絶対値とを等しく(又は略等しく)することで、電源電圧VBATの定電流制御可能な最低値Vmin〜から最大値Vmaxまでの範囲を領域I、II、IIIにより三等分(又は略三等分)してもよい。そのような構成は、定電流回路30による好適な定電流制御と定電流回路30における電力消費の好適な低減の両立のためにはより好ましい。
なお、領域IIにおける電力損失LOの傾き(絶対値)によっては、定電流回路30の電力損失LOが0となり、定電流回路30が駆動しない恐れが生じる。このため、傾きを調整することで、領域IIと領域IIIの境界において、定電流回路30が最低限動作できる程度の電力損失LO以上となるようにすることが好ましい。そのような例として、領域IIの傾きの絶対値を領域Iや領域IIIにおける傾きよりもわずかに小さくする、などの対応を行うことができる。
本発明は、前記各局面、前記各実施形態、前記各実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
1、1’ LED点灯回路
10 電源
21、22 LED
30 定電流回路
40 バイパス回路
50 制御回路
Q1〜Q3、Q1’〜Q3’ トランジスタ
R1〜R8 抵抗器
ZD1、ZD2 ツェナーダイオード

Claims (2)

  1. LEDに供給される電流の経路上に直列に設けられる定電流回路および抵抗器と、
    前記抵抗器に対して並列に設けられるバイパス回路と、
    前記バイパス回路を制御する制御回路と、を備えるLED点灯回路であって、
    前記制御回路は、前記LEDに電流を供給する電源の電圧が所定範囲内である場合に、前記LEDを流れる電流が前記バイパス回路に流れるように前記バイパス回路を制御し、かつ、
    前記制御回路は、前記電源の電圧が前記所定範囲内において所定の閾値より高くなるに従い前記抵抗器に流れる電流が徐々に増加するように前記バイパス回路を制御する、LED点灯回路であって、
    前記抵抗器は、前記電源の電圧が前記所定の閾値より高くなるに従い前記定電流回路の電力損失が徐々に減少する抵抗値を有する、LED点灯回路。
  2. LEDに供給される電流の経路上に直列に設けられる定電流回路および抵抗器と、前記抵抗器に対して並列に設けられるバイパス回路と、を備えるLED点灯回路を制御する方法であって、
    前記LEDに電流を供給する電源の電圧が所定範囲内である場合に、前記LEDを流れる電流が前記バイパス回路に流れるように前記バイパス回路を制御することと、
    前記電源の電圧が前記所定範囲内において所定の閾値より高くなるに従い前記抵抗器に流れる電流が徐々に増加するように前記バイパス回路を制御すること、を含む方法であって、
    前記抵抗器の抵抗値を、前記電源の電圧が前記所定の閾値より高くなるに従い前記定電流回路の電力損失が徐々に減少する抵抗値とすること、を更に含む方法。
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