JP6459884B2 - 照明装置 - Google Patents

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本発明は、発光体への電力の供給を制御する照明装置に関する。
LEDなどの発光体に電力を供給するバッテリの出力電圧に意図しない変動が生じると、発光体の輝度に変動が生じてしまう。特許文献1には、バッテリと発光体の間に定電圧回路を設けて発光体に印加される電圧を一定に保持するようにされた照明装置が開示されている。
この照明装置における制御手段は発光体に流れる電流をPWM制御している。そして、バッテリの電圧が所定の設定値を下回るとPWM制御にかかるデューティ比を大きくして発光体に流れる電流をバッテリ電圧の低下前と略同一に維持する。これにより、発光体は発光輝度を略一定に保つことができ、発光のちらつきを抑制することが可能となる。
特開2007−200684号公報
しかしながら、特許文献1のように定電圧回路を備える照明装置にあっては、定電圧回路への入力電圧と定電圧回路からの出力電圧との差が生じると、定電圧回路において電力消費が発生して発熱する。このため、定電圧回路に放熱のための機構を設けなければならない場合がある。放熱のための機構は照明装置の小型化の妨げになる虞がある。
特許文献1においては、PWM制御によって発光体への電流を制御することができるため定電圧回路の出力電圧を比較的大きく設定でき、定電圧回路における入力電圧と出力電圧の差を抑制できる旨の記載がある。
しかしながら、特許文献1に開示された回路構成においては、バッテリの電圧の変動に応じて定電圧回路の入力電圧と出力電圧との差が生じるため、定電圧回路における発熱量はバッテリ電圧に依存する。このため、定電圧回路に対する放熱機構を排除することはできない。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、発熱を抑制しつつ発光のちらつきを抑制することが可能な照明装置を提供することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、発光体(10)と、発光体に流れる電流を、第1デューティ比(D1)を以ってオンオフして電流値をPWM制御するスイッチング回路(20)と、バッテリ(200)と発光体との間に介在して所定の大きさの電圧を出力する定電圧回路(30)と、定電圧回路の入力電圧(V1)あるいは出力電圧(V2)を、第2デューティ比(D2,D3,D4)を以ってPWM制御する調整回路(40,70)と、バッテリの出力電圧(Vb)を検出する検出回路(50)と、検出回路により検出されたバッテリの出力電圧に基づいてスイッチング回路および調整回路にPWM信号を出力して制御する制御部(60)と、を備え、制御部は、第1デューティ比と第2デューティ比とが互いに反比例するように制御することを特徴としている。
これによれば、調整回路はPWM制御に係る第2デューティ比を以って制御されているので、第2デューティ比が0%〜100%の範囲内において、定電圧回路における入力電圧と出力電圧との電圧差を略一定の値に維持するように調整することができる。よって、バッテリの電圧によらず、定電圧回路における発熱量を略一定にすることができ、ひいてはほぼ発熱がない状態を維持することができる。
また、スイッチング回路はPWM制御に係る第1デューティ比を以って制御されており、第1デューティ比は第2デューティ比との間で反比例の関係にあるので、定電圧回路の入出力電圧の調整の結果第2デューティ比が変更されても、発光体に流れる電流を略一定に調整することができる。すなわち、発光体のちらつきを抑制することができる。
第1実施形態にかかる照明装置の概略構成を示す回路図である。 照明装置の動作を示すフロー図である。 バッテリ電圧Vbに対するデューティ比の変化を示す図である。 PWM信号の周波数と発光体に流れる電流の関係を示す図である。 第2実施形態にかかる照明装置の概略構成を示す回路図である。 変形例2にかかる照明装置の概略構成を示す回路図である。 第3実施形態にかかる照明装置の概略構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る照明装置の概略構成について説明する。
本実施形態における照明装置は、例えば車両における表示装置としてのメータやヘッドアップディスプレイの光源として採用される。
図1に示すように、本実施形態における照明装置100は、発光体10と、スイッチング回路20と、定電圧回路30と、調整回路40と、検出回路50と、制御部60と、を備えている。照明装置100はバッテリ200に接続され、バッテリ電圧Vbが入力されている。
発光体10は例えば発光ダイオード(LED)である。発光体10は一般に複数の発光ダイオード素子が並列に接続されて光源を成すが、図1においては一つの発光体10として一括して図示している。発光体10とバッテリ200との間には、バッテリ電圧Vbに対して発光体10に流れる電流Iを所定の値に規定するためのシリーズ抵抗器11が挿入されている。シリーズ抵抗器11の抵抗値は、仕様として要求されるバッテリ200の電圧範囲内において、発光体10に流れる電流が要求を満たすように設定される。
スイッチング回路20は例えばMOSFETである。MOSFETがオンされた状態であれば発光体10に電流が流れる。一方、MOSFETがオフされた状態であれば発光体10に流れる電流が遮断される。MOSFETのゲートにPWM信号が入力されて所定の周期でオンとオフが繰り返されると、発光体10を流れる平均の電流は任意に設定できる。すなわち、スイッチング回路20は発光体10に流れる電流をPWM制御している。PWM信号のデューティ比が適切に設定されることによって、発光体10には要求される仕様に則した電流が流れる。以降、スイッチング回路20に入力されるPWM信号におけるデューティ比を第1デューティ比と称する。
本実施形態における定電圧回路30は一般的に知られたレギュレータであり、例えば図1に示すように、PNPトランジスタ31、NPNトランジスタ32、ツェナーダイオード33および抵抗器34を有している。バッテリ200と発光体10との間に介在している。具体的には、PNPトランジスタ31がバッテリ200と発光体10との間に挿入され、エミッタ−ベース間に抵抗器34が接続され、コレクタ−ベース間にNPNトランジスタ32が接続されている。そして、NPNトランジスタ32のベースにはツェナーダイオード33が接続されている。ツェナーダイオード33はグランドからNPNトランジスタのベースに向かって順方向となるように接続されている。なお、図1に示すように、定電圧回路30に入力される電圧をV1とし、定電圧回路30から出力される電圧をV2とする。
ツェナーダイオード33の降伏電圧とNPNトランジスタ32のエミッタ−ベース間電圧は一定であるから、入力電圧V1がV2以上であれば定電圧回路30の出力電圧V2は一定の値を維持する。本実施形態における定電圧回路30は、PNPトランジスタ31を出力段のトランジスタとして用いている。NPNトランジスタ32をバッテリ200と発光体10の間に挿入して出力段のトランジスタとして用いても定電圧を出力する回路としての機能を奏するが、PNPトランジスタ31は一般にNPNトランジスタ32に較べてコレクタ−エミッタ間電圧が小さい。このため、定電圧回路30における消費電力を低減するでき、低飽和レギュレータとしての効果を奏する。なお、図1に示す定電圧回路30の回路構成は一例であって、入力電圧V1に対して一定の出力電圧V2を出力する回路であればその構成を問わない。
調整回路40は定電圧回路30に入力する入力電圧V1を調整する回路である。調整回路40はバッテリ200と定電圧回路30との間に介在している。本実施形態における調整回路40は、PNPトランジスタ41、NPNトランジスタ42および抵抗器43,44を有している。具体的には、NPNトランジスタ41はバッテリ200と定電圧回路30との間に挿入され、エミッタ−ベース間に抵抗器43が接続されている。そして、NPNトランジスタ41のベースとグランドの間に抵抗器44とNPNトランジスタ42が直列に接続されている。
調整回路40におけるNPNトランジスタ42はベースに電圧が印加されていなければオフの状態である。NPNトランジスタ42がオフされた状態では、PNPトランジスタ41のエミッタ−ベース間は抵抗器43の抵抗値により定められる所定の電位差になる。抵抗器43の抵抗値はNPNトランジスタ42がオフの状態においてPNPトランジスタ41がオフ状態になるように設定されている。
一方、NPNトランジスタ42がオンされた状態では、PNPトランジスタ41のベースには抵抗器43と抵抗器44によりバッテリ電圧Vbが抵抗分圧された電圧が印加される。このときベースに印加される電圧はNPNトランジスタ42がオフされた状態よりも小さくなるためPNPトランジスタ41がオン状態になる。なお、本実施形態における調整回路40は、PNPトランジスタ41を出力段のトランジスタとして用いている。NPNトランジスタ42をバッテリ200と定電圧回路30の間に挿入して出力段のトランジスタとして用いても定電圧回路30に電圧V1を入力するための回路としての機能を奏するが、定電圧回路40と同様にPNPトランジスタ41を出力段のトランジスタとして用いることにより消費電力を抑制できる。
調整回路40におけるNPNトランジスタ42のベースにはPWM信号が入力されている。PWM信号によりNPNトランジスタ42が所定の周期でオンとオフが繰り返すと、そのデューティ比に応じて定電圧回路30に入力される平均の電圧を任意に設定できる。すなわち、調整回路40は定電圧回路30に入力される電圧V1をPWM制御により生成している。PWM信号のデューティ比が適切に設定されることによって、定電圧回路30には要求される電圧V1が印加される。以降、調整回路40に入力されるPWM信号におけるデューティ比を第2デューティ比と称する。
検出回路50はバッテリ200のバッテリ電圧Vbを検出するための回路である。本実施形態における検出回路50は一般的に知られた抵抗分圧式の回路である。具体的には、2つの抵抗器51,52がバッテリ200に直列接続され、その中点電位と抵抗器51,52の抵抗値に基づいてバッテリ電圧Vbを検出する。2つの抵抗器51,52の中点が後述の制御部60に接続されている。
制御部60は、スイッチング回路20および調整回路40に接続され、それぞれの回路にPWM信号を出力している。制御部60は検出回路50によって検出されたバッテリ200のバッテリ電圧Vbに基づいてPWM制御にかかるデューティ比を決定している。すなわち、制御部60は第1デューティ比および第2デューティ比を決定して、それぞれスイッチング回路20、調整回路40に出力している。
次に、制御部60の動作および作用効果を具体的に説明する。
バッテリ電圧Vbの電圧の許容範囲を、例えば10V以上16V以下とし、定電圧回路30の出力電圧V2を10Vとする。そして、定電圧回路30から出力電圧V2として10Vが出力された際の発光体10に流れる瞬時電流を32mAとし、発光体10に流れる電流として20mAが要求される状況を想定する。例えば発光体10の電圧降下が略4Vであると仮定すると、シリーズ抵抗器11における電圧降下は略6Vとなる。瞬時電流は32mAが要求されているので、シリーズ抵抗器11の抵抗値は略200Ωである。
なお、以下の例では、調整回路40、定電圧回路30の出力段トランジスタにおける電圧降下、およびスイッチング回路20のMOSFETにおけるオン電圧がバッテリ電圧Vbに対して十分小さいことを考慮して、これらを無視して概算している。
例えば、検出回路50がバッテリ電圧Vbを10Vと検出した場合を想定する(Vb=10V)。定電圧回路30の入力電圧V1を出力電圧V2(=10V)に等しくするために、制御部60は、第2デューティ比D2を100%に設定する。一方、第1デューティ比D1は32mA(=瞬時電流)×D1×D2=20mA(=発光体10に流れる平均電流)を満たす必要があるため、D1=62.5%である。すなわち、制御部60は第1デューティ比D1を62.5%に設定する。
ところで、定電圧回路30における消費電力Wは、W=(V1−V2)×Iである。ここで電流Iは発光体10に流れる平均電流値である。V1はバッテリ電圧Vbと第2デューティ比で決まり、V1=Vb×D2である。本実施形態におけるV2はツェナーダイオード33の降伏電圧とNPNトランジスタ32のベース−エミッタ間電圧により決まり、V2=10V(一定)である。
Vb=10Vのこの例では、定電圧回路30の消費電力Wは、W=(10V×100%−10V)×20mA=0mWである。すなわち、定電圧回路30における消費電力を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制することができ、定電圧回路30での発熱を抑制することができる。
別の例として、Vb=13Vを想定する。制御部60は検出されたバッテリ電圧Vbに基づいて第1デューティ比D1および第2デューティ比D2を決定する。具体的には、定電圧回路30の入力電圧V1を出力電圧V2(=10V)に等しくするために、制御部60は、第2デューティ比D2を76.9%に設定する。一方、第1デューティ比D1は、前例と同様に、32mA×D1×D2=20mAを満たす必要があるため、D1=81.25%である。すなわち、制御部60は第1デューティ比D1を81.25%に設定する。
Vb=13Vのこの例では、定電圧回路30の消費電力Wは、W=(13V×76.9%−10V)×20mA=0mWである。すなわち、定電圧回路30における消費電力を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制することができ、定電圧回路30での発熱を抑制することができる。
さらに別の例として、Vb=16Vを想定する。定電圧回路30の入力電圧V1を出力電圧V2(=10V)に等しくするために、制御部60は、第2デューティ比D2を62.5%に設定する。一方、第1デューティ比D1は、前例と同様に、32mA×D1×D2=20mAを満たす必要があるため、D1=100%である。すなわち、制御部60は第1デューティ比D1を100%に設定する。
Vb=16Vのこの例では、定電圧回路30の消費電力Wは、W=(16V×62.5%−10V)×20mA=0mWである。すなわち、定電圧回路30における消費電力を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制することができ、定電圧回路30での発熱を抑制することができる。
このように、バッテリ電圧Vbが許容範囲10V以上16V以下で変動する場合、第1デューティ比D1および第2デューティ比D2は、その積D1×D2が、シリーズ抵抗器11の抵抗値により規定される瞬時電流と要求される平均電流により決まる一定値(本実施形態では20mA/32mA=0.625)になるように定められる。上記したように、D1およびD2は、D1×D2=0.625を満たしつつ、それぞれ62.5%以上100%以下の範囲で変動する。これにより、定電圧回路30における入力電圧V1と出力電圧V2の差分を一定値に固定でき、入力電圧V1が変動することによる定電圧回路30における発熱量の増加を抑制できる。とくに、本実施形態にあってはV1≒V2を満たすようにD1とD2が制御されるため、定電圧回路30における発熱量を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制することができる。
そして、発光体10に流れる平均電流は一定値を維持するから、発光体10のちらつきを抑制することができる。
図2および図3を参照して、照明装置100の具体的な動作フローについて説明する。
なお、図2において、バッテリ電圧Vbの許容範囲のうち、最大値をVmaxと記載し、最小値をVminと記載する。スイッチング回路20に入力されるPWM信号のデューティ比、すなわち第1デューティ比をD1、調整回路40に入力されるPWM信号のデューティ比、すなわち第2デューティ比をD2と記載する。
図2に示すように、まずステップS1が実行される。ステップS1は、制御部60がバッテリ電圧Vbを検出するステップである。検出回路50はバッテリ電圧Vbを検出して制御部60に出力している。制御部60は検出回路50から入力されたバッテリ電圧Vbに基づいてステップS2以降のステップを実行する。ここでは、上記例示に倣って、Vb=13Vのように検出されたと仮定する。
次いで、ステップS2が実行される。ステップS2は、制御部60がバッテリ電圧Vbと許容電圧の最小値Vminとを比較するステップである。バッテリ電圧Vbが許容範囲内であればNO判定となり、Vb<VminであればYES判定である。バッテリ電圧Vbの許容電圧の最小値Vmin=10V、最大値Vmax=16Vとすると、この例ではVb<Vminを満たさないからNO判定となる。
ステップS2がNO判定であればステップS3に進む。ステップS3は、制御部60がバッテリ電圧Vbと許容電圧の最大値Vmaxとを比較するステップである。バッテリ電圧Vbが許容範囲内であればNO判定となり、Vb>VmaxであればYES判定である。この例ではVb>Vmaxを満たさないからNO判定となる。
ステップS3がNO判定であればステップS4に進む。ステップS4は、制御部60が第2デューティ比D2を算出するステップである。例に示したように、第2デューティ比D2は、定電圧回路30における入力電圧V1が所定の値になるように決定される。好ましくは入力電圧V1が出力電圧V2と略同一なるように決定される。ここで、入力電圧V1が出力電圧V2と略同一であるとは、V1−V2が、定電圧回路30が最低限動作可能な電位差になることを指しているのであって、厳密にV1=V2を指すものではない。図1に例示したような回路構成を有する定電圧回路30では、定電圧回路30として動作するためにPNPトランジスタのエミッタ−コレクタ間の電位差として略0.3Vが必要であるため、V1−V2≒0.3Vとなるように第2デューティ比D2が決定される。
なお、出力電圧V2はシステムごとに固有の定数として定められているので、検出回路50によって検出されるバッテリ電圧Vbに対応した第2デューティ比D2を予め定めたテーブルを用意し、バッテリ電圧Vbに応じて第2デューティ比D2を選択するようにしてもよい。V2=10Vであると仮定すると、Vb=13VであるからD2=V2/Vb≒0.769となる。すなわち、第2デューティ比は76.9%となる。
次いで、ステップS5が実行される。ステップS5は、制御部60が第1デューティ比D1を算出するステップである。第2デューティ比D2が変動するとそれに伴って発光体10に流れる電流が変動する。第1デューティ比D1は定電圧回路30から供給される電流を発光体10に適した電流値に調整するために決定される。このため、第1デューティ比D1は第2デューティ比D2の増加に伴って減少し、また、第2デューティ比D2の減少に伴って増加する。すなわち、第1デューティ比D1と第2デューティ比D2は互いに反比例の関係になる。この例では、D2=0.769(76.9%)であり、32mA(=瞬時電流)×D1×D2=20mA(=発光体10に流れる平均電流)を満たす必要があるため、D1=0.8125(81.25%)である。
次いで、ステップS6が実行される。ステップS6は、ステップS4およびステップS5、あるいは後述するステップS7,S8により算出された第1デューティ比D1、第2デューティ比D2に基づいて、制御部60がスイッチング回路20および調整回路40にPWM信号を出力するステップである。これにより、調整回路40は入力電圧であるバッテリ電圧Vbから電圧V1を生成する。また、スイッチング回路20は発光体10に要求される電流を生成する。
ステップS6の実行により一連の動作フローは終了する。ステップS6の実行後、再びステップS1に戻り、制御部60はスイッチング回路20および調整回路40のPWM制御を続行する。
さて、制御部60の動作フローをVb=13Vを例に説明したが、例えばVb=9Vであった場合にはステップS2においてYES判定となる。この場合、図2に示すように、ステップS7に進む。ステップS7は、制御部60が第1デューティ比D1を最小値に設定し、第2デューティ比D2を最大値に設定するステップである。ここで示すデューティ比の最小値および最大値とは、バッテリ電圧Vbが許容範囲内で変動する場合に、バッテリ電圧Vbに基づいて設定されるデューティ比の変動範囲内のうちの最小値および最大値を指す。本実施形態で説明する例では、62.5%≦D1≦100%、62.5%≦D2≦100%である。したがって、ステップS7において制御部60は、D1=62.5%、D2=100%に設定する。その後はステップS6に進み、調整回路40が入力電圧であるバッテリ電圧Vbから電圧V1を生成する。また、スイッチング回路20が発光体10に要求される電流を生成する。
また、例えばVb=17Vであった場合には、ステップS2においてNO判定となるものの、ステップS3においてYES判定となる。この場合、図2に示すように、ステップS8に進む。ステップS8は、制御部60が第1デューティ比D1を最大値に設定し、第2デューティ比D2を最小値に設定するステップである。本実施形態で説明する例では、ステップS8において制御部60は、D1=100%、D2=62.5%に設定する。その後はステップS6に進み、調整回路40が入力電圧であるバッテリ電圧Vbから電圧V1を生成する。また、スイッチング回路20が発光体10に要求される電流を生成する。
このように、制御部60の動作により設定される第1デューティ比D1および第2デューティ比D2は、バッテリ電圧Vbに基づいて決定される。第1デューティ比D1および第2デューティ比D2のバッテリ電圧依存性を図3に示す。図3に示すように、照明装置100に印加されるバッテリ電圧Vbの許容範囲内において第1デューティ比D1と第2デューティ比D2は互いに反比例し、許容範囲外においては一定の値をとる。
なお、第2デューティ比D2は、定電圧回路30の出力電圧V2に依って変わり得るので、最大値が100%であるとは限らない。例えば、定電圧回路30の出力電圧V2が10Vに設定され、バッテリ電圧Vbの許容範囲の下限Vminが12Vに設定されていると仮定する。この場合、バッテリ電圧Vbが下限に等しい12Vのとき、第2デューティ比D2は10/12≒0.8333(83.33%)であり、これが第2デューティ比D2の最大値である。第1デューティ比D1は、32mA(=瞬時電流)×D1×D2=20mA(=発光体10に流れる平均電流)を満たす必要があるため、D1≒0.75(75%)であり、これが第1デューティ比D1の最小値である。
また、制御部60は、第1デューティ比D1が設定されるPWM信号(PWM1)の周波数F1と、第2デューティ比D2が設定されるPWM信号(PWM2)の周波数F2とが互いに異なるように設定することが好ましい。F1=F2の場合、例えば図4の上段に示すように、発光体10を流れる電流はデューティ比の小さいPWM2に同期してしまい、第1デューティ比D1が発光体10を流れる平均電流に寄与しなくなる虞がある。これに対して、F1≠F2とすれば、図4の下段に示すように、発光体10を流れる電流がデューティ比の小さいPWM2に完全に同期することを防止できる。したがって、(発光体10に流れる平均電流)=(瞬時電流)×D1×D2とすることができる。
(変形例1)
上記した第1実施形態で説明した定電圧回路30の回路構成は一例であり、一般的に知られたレギュレータを採用することができる。ただし、低飽和レギュレータ(LDO)を採用することにより、定電圧回路30における入力電圧V1と出力電圧V2との差を小さくすることができ、定電圧回路30における消費電力を抑制することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態における調整回路40は、バッテリ200と定電圧回路30との間に介在して入力電圧V1を調整するように動作する。これに対して本実施形態における調整回路70は、出力電圧V2を調整するように動作する。調整回路70を除く構成は第1実施形態と同様である。
図5に示すように、調整回路70は、NPNトランジスタ71を有している。NPNトランジスタ71のベースは制御部60に接続され、PWM信号が入力されている。NPNトランジスタ71のエミッタがグランド電位とされ、コレクタが定電圧回路30におけるツェナーダイオード33とNPNトランジスタ32の間に結線されている。
NPNトランジスタ71にPWM信号が入力される過程で、NPNトランジスタ71がオフの状態では、定電圧回路30の出力電圧V2は第1実施形態と同様である。一方、NPNトランジスタ71がオンの状態では、定電圧回路30におけるツェナーダイオード33とNPNトランジスタ32の接続がカットされて出力電圧V2が一時的に低下する。
つまり、NPNトランジスタ71のベースに入力するPWM信号のデューティ比を調整することにより、定電圧回路30の出力電圧V2、ならびに定電圧回路30を流れる電流の電流量を調整することができる。なお、本実施形態では、第1実施形態とは逆に、PWM信号のオフデューティ比が大きいほど出力電圧V2を大きくできる。また、PWM信号のオフデューティ比が大きいほど定電圧回路30を流れる電流の電流量は大きくなる。このオフデューティ比を第3デューティ比D3と称する。そして、特許請求の範囲に記載の第2デューティ比は、本実施形態における第3デューティ比D3を含む。
本実施形態において、制御部60は、定電圧回路30の出力電圧V2を、検出されたバッテリ電圧Vb(≒V1)とほぼ同一になるように第3デューティ比D3を調整する。そして、32mA(=瞬時電流)×D1×D3=20mA(=発光体10に流れる平均電流)を満たすように第1デューティ比D1を決定する。
これにより、定電圧回路30における入力電圧V1と出力電圧V2の差分を一定値に固定でき、入力電圧V1が変動することによる定電圧回路30における発熱量の増加を抑制できる。とくに、本実施形態にあってはV1≒V2を満たすようにD1とD3が制御されるため、定電圧回路30における発熱量を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制することができる。そして、発光体10に流れる平均電流は一定値を維持するから、発光体10のちらつきを抑制することができる。
(変形例2)
なお、定電圧回路30および調整回路70の具体的な回路構成は第2実施形態で説明した回路構成に限定されるものではない。例えば図6に示すように、定電圧回路30にイネーブル端子を有する低飽和レギュレータを採用してもよい。制御部60は、イネーブル信号としてPWM信号を出力する。これにより、制御部60は定電圧回路30の有効/無効を制御することができ、ひいては定電圧回路30の出力電圧V2、ならびに定電圧回路30を流れる電流の電流量を調整することができる。このときのPWM信号におけるデューティ比を第4デューティ比D4と称する。第4デューティ比D4は第1実施形態と同様オンデューティである。
本実施形態において、制御部60は、定電圧回路30の出力電圧V2を、検出されたバッテリ電圧Vb(≒V1)とほぼ同一になるように第4デューティ比D4を調整する。そして、32mA(=瞬時電流)×D1×D4=20mA(=発光体10に流れる平均電流)を満たすように第1デューティ比D1を決定する。
(第3実施形態)
上記した各実施形態および変形例の記載した態様に加えて、本実施形態における照明装置100は、図7に示すように、温度検出部80と光検出部90とを備えている。
温度検出部80は、照明装置100の温度を検出している。具体的には、例えばスイッチング回路20、定電圧回路30、あるいは調整回路40,70の温度を検出している。
ところで、一般に、スイッチング回路20、定電圧回路30あるいは調整回路40,70で発生した熱を放熱するため照明装置100には図示しない放熱機構が設けられている。スイッチング回路20、定電圧回路30あるいは調整回路40,70の温度が比較的低い場合には、当該放熱機構の放熱能力で十分に放熱が可能である。このため、第1実施形態や第2実施形態にて説明したデューティ比の調整によって定電圧回路30における発熱量を実質ゼロにする、あるいは最低限に抑制するという動作フローを必ずしも実行する必要はない。
これに対して、スイッチング回路20、定電圧回路30あるいは調整回路40,70の温度が比較的高い場合には、これら回路からの発熱が放熱機構の放熱能力を超過する虞がある。よって、本実施形態における制御部60は、温度検出部80が検出した温度が所定の閾値以上であることを条件に、第1デューティ比D1と第2デューティ比D2とが互いに反比例するように制御する。すなわち、温度検出部80が検出した温度が所定の閾値以上であることを条件に、図2に示す動作フローを実行する。
これにより、放熱機構による放熱能力が十分である場合には、制御部60は、第1デューティ比D1と第2デューティ比D2とが互いに反比例するような内部処理を実行する必要はないから、制御部60の処理負荷を軽減することができる。
一方、放熱能力が不十分な温度領域では、第1デューティ比D1と第2デューティ比D2とが互いに反比例するような内部処理を実行することにより、定電圧回路30の発熱量を低減するとともに、発光体10のちらつきを抑制することができる。
また、本実施形態における照明装置100は、光検出部90を備えている。光検出部90は例えば照度センサであり、車内あるいは車外の照度を検出している。そして、制御部60は、第1デューティ比D1に調光比αなるパラメータを乗算してPWM信号を出力している。調光比αは、例えば昼間時の所定の基準照度のときα=1に設定され、照度が小さくなる従って調光比αも小さくなるように設定されている。例えば、周辺環境の照度が基準照度より小さく、調光比αが0.5に設定された場合、32mA(=瞬時電流)×D1×D2×α=10mA(=発光体10に流れる平均電流)となる。すなわち、周辺環境が暗いときに、発光体10の輝度を抑制することができる。これにより、車両を運転する運転者が、インストルメントパネル等の表示に過剰な眩しさを感じることを抑制できる。
なお、光検出部90は照度センサに限定されるものではない。例えば、制御部60は、車両の運転者がライトをオンしたことを以って周辺環境が暗いと判断し、調光比αを1より小さい値に設定するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した各実施形態において、スイッチング回路20は、MOSFETにより構成されている例を示したが、これは一例であって、発光体10に流れる電流をPWM制御可能な構成であれば、具体的な構成を限定しない。
同様に、定電圧回路30、調整回路40,70、検出回路50についても上記した各実施形態で説明した具体的な回路構成に限定されるものではない。
また、上記した各実施形態においては、照明装置100が、例えば車両における表示装置としてのメータやヘッドアップディスプレイの光源として採用される例について説明したが、この例に限定されるものではない。例えば、航空機の操縦席や船舶の操舵席の表示に適用することができるし、その他家電等にも採用することができる。
10…発光体,20…スイッチング回路,30…定電圧回路,40…調整回路,50…検出回路,60…制御部

Claims (5)

  1. 発光体(10)と、
    前記発光体に流れる電流を、第1デューティ比(D1)を以ってオンオフして電流値をPWM制御するスイッチング回路(20)と、
    バッテリ(200)と前記発光体との間に介在して所定の大きさの電圧を出力する定電圧回路(30)と、
    前記定電圧回路の入力電圧(V1)あるいは出力電圧(V2)を、第2デューティ比(D2,D3,D4)を以ってPWM制御する調整回路(40,70)と、
    前記バッテリの出力電圧(Vb)を検出する検出回路(50)と、
    前記検出回路により検出された前記バッテリの出力電圧に基づいて前記スイッチング回路および前記調整回路にPWM信号を出力して制御する制御部(60)と、を備え、
    前記制御部は、前記第1デューティ比と前記第2デューティ比とが互いに反比例するように制御する照明装置。
  2. 前記制御部は、前記定電圧回路の入力電圧と出力電圧とが同一になるように、前記第1デューティ比および前記第2デューティ比を設定する請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記制御部は、前記スイッチング回路におけるPWM制御に係る周波数と、前記調整回路におけるPWM制御に係る周波数とが互いに異なるように制御する請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  4. さらに、前記スイッチング回路あるいは前記定電圧回路あるいは前記調整回路の温度を検出する温度検出部(80)を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出した温度が所定の閾値以上であることを条件に、前記第1デューティ比と前記第2デューティ比とが互いに反比例するように制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. さらに、周辺環境の明るさを検出する光検出部(90)を備え、
    前記制御部は、周辺環境が暗くなるほど前記発光体の輝度が小さくなるように、前記第1デューティ比を小さくする請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
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